サン・マイクロシステムズ (英 えい : Sun Microsystems )は、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく カリフォルニア州 しゅう サンタクララ に本社 ほんしゃ を置 お いていたコンピュータ の製造 せいぞう ・ソフトウェア 開発 かいはつ ・IT サービス企業 きぎょう である。2010年 ねん 1月 がつ 27日 にち にオラクル により吸収 きゅうしゅう 合併 がっぺい され、独立 どくりつ 企業 きぎょう ・法人 ほうじん としては消滅 しょうめつ した。
サンの名前 なまえ は、Stanford University Networkの頭文字 かしらもじ SUN から来 き ており、スタンフォード大学 だいがく で校内 こうない のネットワーク用 よう のワークステーション を独自 どくじ に開発 かいはつ したアンディ・ベクトルシャイム が、スコット・マクネリ 、ビノッド・コースラ らとともに会社 かいしゃ を創立 そうりつ したのが始 はじ まり。創立 そうりつ に際 さい してカリフォルニア大学 だいがく バークレー校 こう でBSD UNIX を開発 かいはつ していたビル・ジョイ を創立 そうりつ メンバーに招 まね いた。創立 そうりつ した1982年 ねん から数 すう 年 ねん で世界 せかい 企業 きぎょう へと成長 せいちょう した。以下 いか 、その中心 ちゅうしん 的 てき 製品 せいひん であった、Sunワークステーションについて少 すこ し述 の べる。
マイクロプロセッサ には、当初 とうしょ は68000 系 けい を使 つか っていた(これは同 どう 時代 じだい に他 ほか にも多数 たすう あらわれた「JAWS」と呼 よ ばれるワークステーションと同様 どうよう で、手堅 てがた い選択 せんたく と言 い える)。後 のち に自社 じしゃ 開発 かいはつ のSPARC に切 き り換 か え、高 たか い性能 せいのう 対 たい 価格 かかく 比 ひ で他社 たしゃ 製品 せいひん に対 たい し強 つよ い競争 きょうそう 力 りょく を確保 かくほ した。
やはり同 どう 時代 じだい の他 ほか の多 おお くのワークステーションと同様 どうよう に主要 しゅよう オペレーティングシステム (OS) としてUnix系 けい を採用 さいよう したが、サンは特 とく にBSD に強 つよ いメーカとして、BSDの著名 ちょめい な開発 かいはつ 者 しゃ の一人 ひとり であったビル・ジョイ を特別 とくべつ 待遇 たいぐう で雇 やと ったことなどが知 し られる。そのSunOS は、後 のち に、UNIX戦争 せんそう でUNIX International としてAT&T と共同 きょうどう したため「System V ベースに変更 へんこう されたSolaris 」というように市場 いちば 向 む けには宣伝 せんでん されたが、実際 じっさい のところはOS添付 てんぷ のGUIなどを含 ふく めたシステム全体 ぜんたい の商品 しょうひん 名 めい が「Solaris」で、そのベース部分 ぶぶん はSunOSそのものである。psコマンドのオプションなどわかりやすい部分 ぶぶん において、デフォルトではSystem V風 ふう に改修 かいしゅう された動作 どうさ をするが、実際 じっさい の所 ところ はBSDであった(コマンドなどは両方 りょうほう が実際 じっさい には用意 ようい されていて、PATHでそちらを先 さき に指定 してい するだけで切 き り換 か えられた)。SunOSもまた、Sunワークステーションの魅力 みりょく であった。
自社 じしゃ の技術 ぎじゅつ を公開 こうかい したりライセンスしたりすることが多 おお く、それ以前 いぜん の(あるいは一部 いちぶ のメーカには今 いま も蔓延 はびこ る)閉鎖 へいさ 主義 しゅぎ を打 う ち破 やぶ った「オープンシステム」の旗手 きしゅ であった。
日本 にっぽん では富士通 ふじつう が提携 ていけい メーカとして知 し られ、特 とく にSPARC に関 かん しては製造 せいぞう の請負 うけおい のみならず、独自 どくじ の拡張 かくちょう ISAとマイクロアーキテクチャによる製品 せいひん までもを作 つく っており、「京 きょう 」のプロセッサコア等 とう が著名 ちょめい である。
Java はビル・ジョイを中心 ちゅうしん としたチームにより開発 かいはつ された。
2000年 ねん 9月 がつ には、インテル 系 けい のCPUとLinux の組合 くみあわ せのサーバを販売 はんばい していたコバルトシステムを買収 ばいしゅう し、インテル系 けい のCPUとLinuxを組 く み合 あ わせたサーバが2001年 ねん からサンから販売 はんばい された[ 1] 。2005年 ねん にはStorageTek (STK)、2008年 ねん 1月 がつ にはMySQL の買収 ばいしゅう を発表 はっぴょう した[ 2] 。
UNIX戦争 せんそう に伴 ともな う各 かく ベンダとの競合 きょうごう 状態 じょうたい において、ビル・ジョイ などのUNIX 神話 しんわ に名 な を残 のこ したスーパーエンジニアの功績 こうせき やいち早 はや いインターネット に向 む けたサーバ 群 ぐん の取 と り組 く みによりアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく を中心 ちゅうしん とする世界 せかい 市場 いちば において、1990年代 ねんだい 前半 ぜんはん 、サンは一人 ひとり 勝 が ちの様相 ようそう を呈 てい した。
日本 にっぽん 市場 いちば では富士通 ふじつう ・東芝 とうしば ・CTC などと提携 ていけい し、通信 つうしん 系 けい や企業 きぎょう 基幹 きかん 系 けい に浸透 しんとう しつつあったUNIX市場 いちば において、その価格 かかく 性能 せいのう 比 ひ と知名度 ちめいど で進出 しんしゅつ した。その結果 けっか 、日本 にっぽん 市場 いちば では競合 きょうごう するHP ・日本電気 にほんでんき 陣営 じんえい や、IBM ・日立 ひたち 陣営 じんえい などと並 なら び、有力 ゆうりょく な商用 しょうよう UNIX系 けい ベンダーとなった。
90年代 ねんだい 末 まつ の市場 いちば の変化 へんか とサンの対応 たいおう [ 編集 へんしゅう ]
90年代 ねんだい 後半 こうはん までの一人 ひとり 勝 が ちの状況 じょうきょう 以降 いこう 、元々 もともと の企業 きぎょう 規模 きぼ がそれほど大 おお きくなく、先進 せんしん 性 せい で売 う り上 あ げを上 あ げるにも研究 けんきゅう 開発 かいはつ 費 ひ の大 だい 規模 きぼ な調達 ちょうたつ ができない点 てん 、 Javaなどの別 べつ 技術 ぎじゅつ への投資 とうし を集中 しゅうちゅう した点 てん などもあり、その後 ご のUNIXによるエンタープライズ系 けい への対応 たいおう や処理 しょり 速度 そくど 改善 かいぜん において、幾 いく つか決定的 けっていてき な後 おく れを取 と ってしまう。
インテル 製 せい CPUの動作 どうさ 周波数 しゅうはすう の向上 こうじょう や開発 かいはつ 資源 しげん への大 だい 規模 きぼ な投資 とうし により高性能 こうせいのう 化 か したPCにUNIX陣営 じんえい は追 お い込 こ まれつつあった。特 とく に、RISC陣営 じんえい でもMIPSテクノロジーと同様 どうよう に自社 じしゃ でのCPU製造 せいぞう を行 おこな わないサンは、急速 きゅうそく な開発 かいはつ 期間 きかん の短縮 たんしゅく や新規 しんき テクノロジーの適用 てきよう において、後 おく れを取 と り始 はじ める。
その結果 けっか 、UltraSPARC IIが主力 しゅりょく であった頃 ころ 、IBMやHP 、DEC といったRISC 陣営 じんえい の競合 きょうごう CPU と比較 ひかく して、UltraSPARC IIが著 いちじる しく遅 おそ く、他社 たしゃ のメインストリームサーバとの比較 ひかく による受注 じゅちゅう の大量 たいりょう 減少 げんしょう をさけるため、業界 ぎょうかい 標準 ひょうじゅん ベンチマークとなっていたTCPベンチマーク値 ち の公開 こうかい を取 と りやめている。
また、基本 きほん 比較 ひかく 値 ち として残 のこ さざるを得 え なかったSPECといった基本 きほん ベンチマーク においても、インテルのXeon と比較 ひかく された際 さい に同等 どうとう レベルを維持 いじ するのがやっとの状態 じょうたい にまで追 お い込 こ まれていた。
エンタープライズ分野 ぶんや での足踏 あしぶ みとLinux対応 たいおう [ 編集 へんしゅう ]
UNIXのエンタープライズ分野 ぶんや においては、唯一 ゆいいつ 対応 たいおう の早 はや かったサーバの仮想 かそう 化 か 技術 ぎじゅつ の延長線 えんちょうせん 上 じょう にある論理 ろんり 区分 くぶん による同 どう 一 いち 筐体 きょうたい 内 ない 複数 ふくすう パーティションの機能 きのう も、HPやIBMは1年 ねん もせずに同等 どうとう 以上 いじょう の機能 きのう を提供 ていきょう してきたため、基幹 きかん 系 けい における導入 どうにゅう シェアを大 おお きく上 あ げる要因 よういん にはならなかった。
これにより、大 だい 規模 きぼ なエンタープライズ市場 いちば において、当初 とうしょ はHPに、近年 きんねん はIBMに巻 ま き返 かえ され、他 た 商用 しょうよう UNIXとの横並 よこなら び若 も しくはそれ以下 いか となっている(詳 くわ しくは、CIRCUS ・Solaris ・論理 ろんり ボリュームマネージャ の項目 こうもく を参照 さんしょう )。
また、オープンソース OSであるGNU/Linux によるネットワーク系 けい サーバの置 お き換 か え、および比較的 ひかくてき 安価 あんか な基幹 きかん 用 よう サーバの置 お き換 か え需要 じゅよう にさらされ、商用 しょうよう UNIXで最 もっと もダメージを受 う けたOSと評 ひょう されており、火急 かきゅう の対処 たいしょ が必要 ひつよう とされていた。
一旦 いったん 、後 おく れを取 と ったCPUの高性能 こうせいのう 化 か やエンタープライズ分野 ぶんや への新 あら たな訴求 そきゅう としてSolaris自体 じたい のオープンソース化 か が進 すす められている。また、CPUに関 かん しても、NiagaraというSPARC III相当 そうとう のCoreを複数 ふくすう 搭載 とうさい したCPUが登場 とうじょう してきている。
この2点 てん において、現状 げんじょう 、次 つぎ のように評価 ひょうか されている。
SolarisやJavaのオープンソース化 か が再度 さいど 技術 ぎじゅつ 者 しゃ を呼 よ び戻 もど しており、結果 けっか としてサーバ販売 はんばい 台数 だいすう (サンの利益 りえき 源泉 げんせん )の増加 ぞうか に結 むす びつき業績 ぎょうせき が回復 かいふく し始 はじ めている。
マルチコアCPUによる性能 せいのう 強化 きょうか /消費 しょうひ 電力 でんりょく 低減 ていげん といったITの環境 かんきょう 問題 もんだい へのアプローチはCPU業界 ぎょうかい 全体 ぜんたい へと波及 はきゅう 、IT企業 きぎょう の社会 しゃかい 的 てき 責任 せきにん (CSR)を果 は たして行 い く方向 ほうこう 性 せい を示 しめ した。
このような状況 じょうきょう の上 うえ 、新規 しんき CPUのUltraSPARC Vの開発 かいはつ を中止 ちゅうし し、多 おお くのエンジニアをレイオフしており、英語 えいご 版 ばん WikipediaにおけるSUNの項目 こうもく の記載 きさい にあるように、ITバブル崩壊 ほうかい 後 ご の動 うご きにおいて非常 ひじょう に曖昧 あいまい 模糊 もこ とした状態 じょうたい と言 い える。この状態 じょうたい を抜 ぬ け出 だ すため、NEC からSI・HPC分野 ぶんや のアライアンスを取 と り付 つ け、富士通 ふじつう との関係 かんけい もさらに深 ふか めようとしている。しかし、グリッドに対 たい するスタンスの違 ちが いや汎用 はんよう 京 きょう 速 そく 計算 けいさん 機 き など国内 こくない プロジェクトへの国産 こくさん ベンダの方向 ほうこう 性 せい は明 あき らかにサンと袂 たもと を分 わ かつ方向 ほうこう に向 む けられており、多 おお くの識者 しきしゃ からは非常 ひじょう に厳 きび しい見方 みかた をされている。
サンの革新 かくしん 性 せい は、IT業界 ぎょうかい のビジネスモデルの変更 へんこう を迫 せま る内容 ないよう も多 おお いことから常 つね に風当 かぜあ たりが強 つよ いが、多 おお くの革新 かくしん 的 てき エンドユーザーやITの本質 ほんしつ を追究 ついきゅう する研究 けんきゅう 者 しゃ や技術 ぎじゅつ 者 しゃ からは高 たか い評価 ひょうか を受 う けており、IT業界 ぎょうかい において新 あら たなテクノロジーの創作 そうさく によりIT業界 ぎょうかい や市場 いちば や社会 しゃかい に大 おお きな変革 へんかく や影響 えいきょう をもたらした企業 きぎょう として認識 にんしき されている。サンという企業 きぎょう 自体 じたい のファンがいることも、他 た のITベンダーとは異 こと なるところである。
2004年 ねん 4月 がつ には長年 ながねん の宿敵 しゅくてき とされたマイクロソフト との和解 わかい と提携 ていけい を発表 はっぴょう し、以後 いご は相互 そうご 運用 うんよう 性 せい の向上 こうじょう を図 はか っている [ 3] 。更 さら に2004年 ねん 6月 がつ には富士通 ふじつう との提携 ていけい を拡大 かくだい し、次期 じき SPARC/Solarisサーバの共同 きょうどう 開発 かいはつ を発表 はっぴょう した。今後 こんご のハードウェア開発 かいはつ は富士通 ふじつう 、ソフトウェア開発 かいはつ はサンという役割 やくわり 分担 ぶんたん とされる[ 4] 。
2009年 ねん 3月18日 にち にはIBM によるサンの買収 ばいしゅう が交渉 こうしょう 中 ちゅう と報道 ほうどう された[ 5] [ 6] が、2009年 ねん 4月 がつ 20日 はつか には、オラクル による74億 おく ドルでの買収 ばいしゅう が発表 はっぴょう された[ 7] [ 8] 。同年 どうねん 9月 がつ 、オラクルはSPARC やSolaris について「より一層 いっそう の投資 とうし を確約 かくやく 」する広告 こうこく を出 だ した[ 9] 。当 とう 買収 ばいしゅう によるデータベース市場 いちば などへの独占 どくせん 禁止 きんし 法 ほう 上 うえ の調査 ちょうさ が行 おこな われたが、米 べい 司法省 しほうしょう は8月 がつ 、欧州 おうしゅう 委員 いいん 会 かい は2010年 ねん 1月 がつ 21日 にち に、当 とう 買収 ばいしゅう を承認 しょうにん し[ 10] 同月 どうげつ 27日 にち に買収 ばいしゅう が完了 かんりょう した[ 11] 。買収 ばいしゅう 後 ご 、オラクルの完全 かんぜん 子会社 こがいしゃ としてわずかの間 あいだ 存在 そんざい したが、同年 どうねん 2月 がつ にオラクルの子会社 こがいしゃ であるオラクルUSA (Oracle USA, Inc.) と合併 がっぺい しオラクル・アメリカ (Oracle America, Inc.) となった。
そもそもサンは数 かず あるITベンダーの中 なか でも、多額 たがく の投資 とうし によって開発 かいはつ した先進 せんしん 的 てき な技術 ぎじゅつ を独占 どくせん 的 てき に使用 しよう しようとするのではなく「業界 ぎょうかい 全体 ぜんたい の進歩 しんぽ のため」という理由 りゆう で惜 お しげもなく公開 こうかい してしまうという極 きわ めてオープンなスタンスを取 と っていた。また、オープンソース系 けい のコミュニティに対 たい する支援 しえん にも極 きわ めて積極 せっきょく 的 てき であり、そのような姿勢 しせい が多 おお くの技術 ぎじゅつ 者 しゃ から支持 しじ を受 う けていたことが同社 どうしゃ の経営 けいえい 上 じょう の資産 しさん でもあった。しかしながらそれらの技術 ぎじゅつ 者 しゃ たちは、比較的 ひかくてき クローズドな戦略 せんりゃく が目立 めだ つ合併 がっぺい 先 さき のオラクルに対 たい して決 けっ していい印象 いんしょう を持 も っている者 もの ばかりとは言 い えない。実際 じっさい に、OS であるSolaris 本体 ほんたい 、パッチの有償 ゆうしょう 化 か などの大 おお きな方針 ほうしん 転換 てんかん が行 おこな われたことや、競合 きょうごう となったヒューレット・パッカード 社 しゃ のハイエンドサーバー向 む けのCPU、Itanium に対 たい する全 すべ てのソフトウェアの開発 かいはつ 中止 ちゅうし が発表 はっぴょう される[ 12] など、IT企業 きぎょう として決 けっ して非常識 ひじょうしき ではないものの、従来 じゅうらい のサンではまず考 かんが えられないような戦略 せんりゃく が次々 つぎつぎ と展開 てんかい されていることから、従来 じゅうらい からのファンの「サン離 ばな れ」が懸念 けねん される状況 じょうきょう となっている。
また一方 いっぽう で、サンの強力 きょうりょく なハードウェア上 じょう にそのアーキテクチャに高度 こうど にチューニングされたOracleデータベースをすでにインストールした状態 じょうたい で出荷 しゅっか されるデータベース専用 せんよう ハードウェア、Exadata (英語 えいご 版 ばん ) シリーズが発表 はっぴょう され、極 きわ めて好調 こうちょう な売 う り上 あ げを記録 きろく しているなど、合併 がっぺい による相乗 そうじょう 効果 こうか も着実 ちゃくじつ に上 あ がっており、市場 いちば 関係 かんけい 者 しゃ からはこの合併 がっぺい を高 たか く評価 ひょうか する声 こえ も多 おお い。
SunOSは、BSD版 ばん UNIXを基 もと にしたもので、このBSD版 ばん UNIXのライセンスはGPLの基 もと になったフリーソフトウェア ライセンスであった。
当初 とうしょ のBSD UNIXはAT&Tのライセンスを必要 ひつよう としたが、独自 どくじ のコードと実装 じっそう を進 すす め、その後 ご のAT&Tとのライセンス交渉 こうしょう において、AT&TのUNIXライセンスに縛 しば られないものとなった。その際 さい にカリフォルニア大学 だいがく バークレー校 こう で拡張 かくちょう 互換 ごかん UNIX開発 かいはつ チームが書 か いたコードは、多 おお くのUNIXの実装 じっそう に影響 えいきょう を与 あた えている。
この開発 かいはつ チームにて実装 じっそう やソースのレビューとレベルチェックやリポジトリを管理 かんり していたのが、Cshの開発 かいはつ やUNIXの実装 じっそう に大 おお きな影響 えいきょう を与 あた え、スーパーエンジニアとしても有名 ゆうめい なビル・ジョイであった。
つまり、フリーソフトウェアを中心 ちゅうしん としたLinuxやGNU の思想 しそう は、サンの遺伝子 いでんし を色濃 いろこ く残 のこ したもので、サンとフリーソフトウェアの親和 しんわ 性 せい の高 たか さは、こういった歴史 れきし 的 てき な経緯 けいい から来 き ている。
また、NFS はサンにより作 つく られたネットワーク・ファイルシステムの規格 きかく であるが、サンからNFSのライセンスを受 う けるとSunOSのソースコードが送 おく られて来 き ていた。現在 げんざい のLinuxなどで使 つか われているNFSは独自 どくじ のフリーな実装 じっそう が使 つか われている。
NIS もサンにより開発 かいはつ され、アカウント などの集中 しゅうちゅう 管理 かんり 用 よう として他社 たしゃ UNIXやLinuxにも採用 さいよう されている。
Solarisのデスクトップ環境 かんきょう として 以前 いぜん から利用 りよう していたCDE からGNUプロジェクト のフリーソフトウェア であるGNOME に変更 へんこう するなど、既存 きそん のオープンソースソフトウェアと連携 れんけい した動 うご きも多 おお い。GNOMEの開発 かいはつ の中心 ちゅうしん にいる企業 きぎょう Ximian に出資 しゅっし していた。また、以前 いぜん はLinuxに対 たい して非 ひ 協力 きょうりょく 的 てき であったが、最近 さいきん は自社 じしゃ 製品 せいひん にLinuxを搭載 とうさい している。
OpenOffice.org を、フリーソフトウェア かつコピーレフト のGNU LGPL で公開 こうかい している。OpenOffice.orgは豊富 ほうふ な機能 きのう を持 も ったオフィススイート で、多 おお くのプラットフォーム (OS) をサポートしオープンソース 運動 うんどう を加速 かそく している。サンはOpenOffice.orgの成果 せいか をもとに、ソース非公開 ひこうかい の StarOffice (日本 にっぽん ではNEC が既 すで に商標 しょうひょう をとっていたためStarSuite )を開発 かいはつ し販売 はんばい している。なお、StarOfficeは教育 きょういく 機関 きかん などに向 む けての無料 むりょう ライセンスもある。
OpenOffice.orgのベースとなったStarOfficeは当初 とうしょ 、ドイツのソフトウェア会社 かいしゃ StarDivisionで開発 かいはつ されていたソフトウェアで、サンは同社 どうしゃ を買収 ばいしゅう した後 のち すぐにオープンソースプロジェクトとして公開 こうかい し注目 ちゅうもく を集 あつ めた。当初 とうしょ はSun業界 ぎょうかい 基準 きじゅん 使用 しよう 許諾 きょだく (SISSL)と呼 よ ばれるサン独自 どくじ のオープンソースライセンスとGNU LGPLとのデュアルライセンスであったが、2005年 ねん 9月 がつ 2日 にち にSISSLを廃止 はいし し、GNU LGPLに一本 いっぽん 化 か した。
Sun ONE - One : Open Network Environment[1]
オラクルによる買収 ばいしゅう 後 ご 、サンのMySQL創業 そうぎょう 者 しゃ がスピンオフしてMariaDB を立 た ち上 あ げたほか[ 13] 、OpenOffice.orgも開発 かいはつ 者 しゃ の一部 いちぶ が離脱 りだつ してLibreOffice を立 た ち上 あ げるなど、プロジェクトの分裂 ぶんれつ が相次 あいつ いでいる。その他 た Javaなど今後 こんご への懸念 けねん も報道 ほうどう されている[ 14] 。これに対 たい してはオラクルも、2011年 ねん 6月 がつ にOpenOffice.orgをApacheソフトウェア財団 ざいだん に寄贈 きぞう するなど(現在 げんざい のApache OpenOffice )、一部 いちぶ プロジェクトについてオープンソースコミュニティへの移管 いかん を行 おこな うことで、懸念 けねん 解消 かいしょう に務 つと めている。
サンはシンクライアント に早 はや くから取 と り組 く んでおり、1996年 ねん ごろにJavaStation (2004年 ねん ~2006年 ねん に販売 はんばい されていたJava Workstationと全 まった く異 こと なる)を発売 はつばい した。そして1999年 ねん [ 15] からSun Rayシリーズを販売 はんばい していたが、2013年 ねん に開発 かいはつ 終了 しゅうりょう し[ 16] 、2017年 ねん にサポートを終了 しゅうりょう した[ 17] 。
Sun Rayシリーズでは、特筆 とくひつ すべきこととして、ICカードを抜 ぬ き差 さ しするだけで自分 じぶん のデスクトップ環境 かんきょう が即座 そくざ に表示 ひょうじ される「ホットデスク」をサポートしていたことである。サンは2004年 ねん ごろから(日本 にっぽん 法人 ほうじん も含 ふく めた)自社 じしゃ 社内 しゃない のほとんどの業務 ぎょうむ 用 よう 端 はし 末 まつ がSun Rayになっているとのことであり、たとえば日本 にっぽん 法人 ほうじん に勤務 きんむ する人 ひと が国内 こくない のほかのオフィスや米国 べいこく 本社 ほんしゃ へ出張 しゅっちょう へ赴 おもむ くときに席 せき を予約 よやく しておき、出張 しゅっちょう 先 さき の席 せき にあるSun Ray端末 たんまつ にICカードを差 さ し込 こ むだけでどこでも自分 じぶん のデスクトップが表示 ひょうじ されるのである。ある社員 しゃいん は(シリコンバレーから日本 にっぽん へのリモート接続 せつぞく であるにもかかわらず)あまりに快適 かいてき に動作 どうさ するので「本当 ほんとう に(自分 じぶん のデスクトップ環境 かんきょう がおいてある)日本 にっぽん のサーバにつながっているのか?」と最初 さいしょ は混乱 こんらん した旨 むね を吐露 とろ している[2] 。
さらに2006年 ねん にはSun Rayサーバ経由 けいゆ でリモート デスクトップないしターミナル サービス が使 つか えるWindowsとも接続 せつぞく 可能 かのう になった[ 18] 。2007年 ねん 1月 がつ には無線 むせん LAN を搭載 とうさい したノートPCタイプの「2N」を発売 はつばい した。消費 しょうひ 電力 でんりょく が通常 つうじょう のノートPCの半分 はんぶん だという。徐々 じょじょ にではあるが、Sun Rayは国防総省 こくぼうそうしょう でも採用 さいよう されるほどセキュリティが高 たか いため自治体 じちたい や大学 だいがく などの教育 きょういく 機関 きかん や官公庁 かんこうちょう を中心 ちゅうしん に納入 のうにゅう 実績 じっせき があった[ 19] [ 20] [ 21] [ 22] 。
“Sun”のロゴが付 つ いたSBSビル(2008年 ねん )
日本 にっぽん 法人 ほうじん のサン・マイクロシステムズ株式会社 かぶしきがいしゃ は東京 とうきょう 都 と 世田谷 せたがや 区 く 用賀 ようが 四 よん 丁目 ちょうめ 10番 ばん 1号 ごう のSBSビル に所在 しょざい していた。日本 にっぽん 法人 ほうじん も、2010年 ねん 6月1日 にち 付 づけ で日本 にっぽん オラクル株式会社 かぶしきがいしゃ の兄弟 きょうだい 会社 かいしゃ である日本 にっぽん オラクルインフォメーションシステムズ株式会社 かぶしきがいしゃ (2012年 ねん に合同 ごうどう 会社 かいしゃ に改組 かいそ [ 23] )に統合 とうごう された[ 24] 。
F1 では1995年 ねん から2005年 ねん にかけて、マクラーレン にテレメトリーシステムを供給 きょうきゅう していた。
全般 ぜんぱん 国立 こくりつ 図書館 としょかん 学術 がくじゅつ データベース人物 じんぶつ その他 た
同社 どうしゃ はオラクル により2010年 ねん に買収 ばいしゅう された。 人物 じんぶつ ハードウェア
ワークステーション、 サーバ プロセッサ ネットワーク コンピュータ その他 た
ソフトウェア HPC 研究 けんきゅう 教育 きょういく コミュニティ
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