SunView

SunView

対応たいおうOS	SunOS
種別しゅべつ	ウィンドウシステム

SunView (サン・ビュー)（は1980年代ねんだい初頭しょとうにサン・マイクロシステムズが開発かいはつしたウィンドウシステムのこと。"View" は「ワークステーション用ようのSunビジュアル統合とうごう環境かんきょう (Visual Integrated Environment for Workstations)」の頭字かしらじ語ごで、もともとSunToolsと呼よばれていた。これは、サンのUNIX実装じっそうであるSunOSに同どう梱こりされていた。後ごのUNIXウィンドウシステムとは異ことなり、その多おおくはシステムカーネルに実装じっそうされていた。 SunViewは、サンのデスクトップおよびデスクサイドワークステーションで実行じっこうされ、1980年代ねんだいのテクニカルコンピューティング、文書ぶんしょ出版しゅっぱん、医療いりょう、およびその他たのアプリケーション向むけのインタラクティブなグラフィカル環境かんきょうを、高こう解像度かいぞうどのモノクロ、グレースケール、およびカラーディスプレイで提供ていきょうした。

同どう梱こりのグループウェア

SunViewには、電子でんしメールリーダー、予定よてい表ひょうツール、テキストエディター、時計とけい、設定せってい、メニュー管理かんりインターフェイス（すべてGUI）を含ふくむグループウェアが含ふくまれていた。このようなクライアントと関連かんれんするサーバーソフトウェアをベースOSとともに出荷しゅっかするというアイデアは、他たの業界ぎょうかいよりも数すう年ねん進すすんでいた。

サンのSunViewアプリケーションスイートは、後のちにXに移植いしょくされ、 OPEN LOOKのルックアンドフィールを備そなえていた。 DeskSet生産せいさん性せいツールセットとして知しられることになり、これはサンのOpenWindowsデスクトップ環境かんきょうの際立きわだった要素ようその1つとなった。

DeskSetツールは、UNIX戦争せんそうの終おわりに統合とうごう要素ようそになった。そこでは、オープンシステム業界ぎょうかいは何なん年ねんも続つづく戦たたかいに巻まき込こまれた。 COSEイニシアチブの一環いっかんとして、サンのバンドルされたアプリケーションを、今回こんかいはMotifウィジェットツールキットに再度さいど移植いしょくし、その結果けっかをCDEの一部いちぶにすることが決定けっていされた。これは、すべてのオープンシステムベンダーで一時いちじ的てきに標準ひょうじゅんになった。

サンがデスクトップワークステーションにバンドルしたグループウェアは、SunViewの重要じゅうような遺産いさんとなった。基盤きばんとなるウィンドウインフラストラクチャが変更へんこうされ、プロトコルが変更へんこうされ、ウィンドウシステムが変更へんこうされた後のちも、サンのアプリケーションはほぼ同おなじままであり、以前いぜんの実装じっそうとの相互そうご運用うんよう性せいを維持いじしていた。

後継こうけいソフトウェア

SunViewは、PostScriptに基もとづくより洗練せんれんされたウィンドウシステムであるNeWSに取とって代かわられることになっていた。ただし、実際じっさいの後継こうけいソフトウェアはOpenWindowsであり、そのウィンドウサーバはSunView、 NeWS 、およびX Window Systemをサポートしていた。SunViewのディスプレイのサポートは、Solaris 2.2後ごに段階だんかい的てきに廃止はいしされた。サンは、SunViewと同様どうようのAPIを備そなえたXViewと呼よばれるX用ようのツールキットを提供ていきょうし、2つの環境かんきょう間あいだの開発かいはつ者しゃの移行いこうを簡素かんそ化かした。

サンは後のちに、 CDEからGNOMEデスクトップ環境かんきょうへの移行いこうを発表はっぴょうした。これは、SunView/DeskSetコードベースの20年ねん以上いじょうの歴史れきしの終おわり意味いみすることになった。

参考さんこう文献ぶんけん

この記事きじは2008年ねん11月1日にち以前いぜんにFree On-line Dictionary of Computingから取得しゅとくした項目こうもくの資料しりょうを元もとに、GFDL バージョン1.3以降いこうの「RELICENSING」(再さいライセンス) 条件じょうけんに基もとづいて組くみ込こまれている。