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SPARCstation

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
1990年代ねんだい初期しょきの、サン "ピザボックスがた" SPARCstation 1+, 25 MHz SPARCプロセッサ

SPARCstation(スパークステーション), SPARCserver(スパークサーバー), SPARCcenter(スパークセンター)は、サン・マイクロシステムズ開発かいはつ販売はんばいした、SPARCベースのワークステーションサーバのシリーズである。デスクトップがた、デスクサイド(ペデスタル)がた、ラックマウントがた存在そんざいする。

最初さいしょのSPARCstationは、1989ねん発表はっぴょうされたSPARCstation 1(Sun 4/60としてもられている)である。このシリーズは大変たいへん人気にんきがあった。Sun-4アーキテクチャの派生はせいであり、以前いぜんにSun 4/260で導入どうにゅうされていたSun-4cアーキテクチャを使用しようした。モトローラ最新さいしんのプロセッサの開発かいはつ遅延ちえんしたこともあって、SPARCstationシリーズは事業じぎょう全体ぜんたいとして大変たいへん成功せいこうしたものとなった。SPARCstationの名前なまえいている最後さいごのモデルはSPARCstation 20である。このシリーズは1995ねんにSun Ultraシリーズにえられた。

おなじモデル番号ばんごうのデスクトップ/デスクサイドのSPARCstationとSPARCserverは基本きほんてきには同一どういつのシステムである。サーバとして指定していされているシステムが、通常つうじょう"ヘッドレス"(つまり、グラフィックスカードとモニタなしの構成こうせい)であり、"デスクトップ"ではなく"サーバ"のOSライセンスをあわせて販売はんばいされたことが唯一ゆいいつちがいである。たとえば、SPARCstation 20とSPARCserver 20は、マザーボードCPU筐体きょうたい設計せっけいだい部分ぶぶんハードウェア仕様しよう同一どういつである。

ほとんどのデスクトップのSPARCstationとSPARCserverは、"ピザボックスがた"(宅配たくはいピザのはこがた)または"ランチボックスがた"(弁当べんとうばこがた)の筐体きょうたいであり、サンとおな時期じき競合きょうごう機種きしゅたいする、重要じゅうようちがいであった。SPARCstation 1, 2, 4, 5, 10, 20は"ピザボックスがた"である。SPARCstation SLCとELCはSunモノクロモニタ筐体きょうたい一体化いったいかしている。SPARCstation IPC, IPX, SPARCclassic, SPARCclassic X, SPARCstation LXは"ランチボックスがた"である。

"ピザボックスがた" SPARCstation 20 の正面しょうめん背面はいめん

品番ひんばんが"30"または"70"でわっているSPARCserverモデルは、デスクサイド・ペデスタルがた筐体きょうたいである(それぞれ、5スロットと12スロットのVMEバスのシャーシ)。品番ひんばんが"90"でわるモデルとSPARCcenter 2000はラックマウントキャビネットに格納かくのうされる。SPARCserver 1000シリーズのフォームファクタは大型おおがたのラックマウント可能かのうなデスクトップがたであった。SPARCstation 2 はモノクロモデルだが、カラーエントリモデル SPARCstation 2 GX、3次元じげんグラフィックス性能せいのうたかめた SPARCstation 2 GS、さら高速こうそくな SPARCstation 2 GT (GTよう21インチディスプレイ解像度かいぞうど1,280x1,024)があった[1]

のSPARCstationシリーズのSPARCstation 10と20は、MBus高速こうそくバスにもとづいているため、マルチプロセッサ構成こうせい可能かのうであった。これらのシステムは、シングルまたはデュアルプロセッサをパッケージしたMBusモジュールを、1つまたは2つ使用しようすることが出来できた。

SPARCserver 600MPシリーズの登場とうじょうまで、すべてのSPARCstation/serverモデルはSun-4シリーズのモデル番号ばんごうてられた。のモデルはSではじまるモデル番号ばんごうがつけられた。

かくカテゴリのモデル一覧いちらんは、およそとき系列けいれつならべている。

名称めいしょう モデル コードネーム プラットフォーム CPU CPU MHz RAM (MAX) 発表はっぴょう 販売はんばい終了しゅうりょう サポート終了しゅうりょう
SPARCstation 1 4/60 Campus sun4c 富士通ふじつう MB86901A または LSI L64801 20 MHz 64 MB 1999ねん5がつ
SPARCstation 1+ 4/65 Campus B sun4c LSI L64801 25 MHz 64 MB 1999ねん5がつ
SPARCstation 2英語えいごばん 4/75 Calvin sun4c サイプレス CY7C601 40 MHz 128 MB 1999ねん12月
SPARCstation 10 S10 Campus-2 sun4m SuperSPARC I/II または HyperSPARC 33, 36, 40, 50, 60, 75, 80, 90, 100, 125, 150, 180, 200 MHz 512 MB 1992ねん5がつ 1994ねん10がつ 1999ねん10がつ
SPARCstation 5 S5 Aurora sun4m microSPARC II または TurboSPARC 70, 85, 110, 170 MHz 256 MB 1998ねん12月
SPARCstation 20 S20 Kodiak sun4m SuperSPARC I/II または hyperSPARC 50, 60, 75, 90, 100, 125, 150, 180, 200 MHz 512 MB 1997ねん9がつ
SPARCstation 4 S4 Perigee sun4m microSPARC II 70, 85, 110 MHz 160 MB 1997ねん7がつ
SPARC Xterminal 1 S114 Perigee sun4m microSPARC 50 MHz 128 MB

"ランチボックスがた" システム

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名称めいしょう モデル コードネーム プラットフォーム CPU CPU MHz RAM (MAX) 発表はっぴょう 販売はんばい終了しゅうりょう サポート終了しゅうりょう
SPARCstation IPC 4/40 Phoenix sun4c 富士通ふじつう MB86901A または LSI L64801 25 MHz 48 MB 1999ねん12月
SPARCstation IPX 4/50 Hobbes sun4c 富士通ふじつう MB86903 または Weitek W8701 40 MHz 64 MB 2000ねん5がつ
SPARCclassic [1] 4/15 Sunergy sun4m microSPARC 50 MHz 128 MB 1992ねん11月 1995ねん5がつ 2000ねん5がつ
SPARCstation LX 4/30 Sunergy sun4m microSPARC 50 MHz 128 MB 1992ねん11月 / 1993ねん8がつ 1994ねん7がつ 1999ねん7がつ
SPARCstation ZX 4/30 Sunergy sun4m microSPARC 50 MHz 96 MB 1993ねん8がつ 1994ねん4がつ
SPARCclassic X 4/10 Hamlet sun4m microSPARC 50 MHz 96 MB 1992ねん11月 1995ねん5がつ 2000ねん5がつ

^ SPARCclassicは当初とうしょ、SPARCstation LCとばれていたが、SPARCstation ELCとの混乱こんらんけるため、発売はつばいまえ改名かいめいされた。

モニタいち体型たいけい/ポータブル

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名称めいしょう モデル コードネーム プラットフォーム CPU CPU MHz RAM (MAX) 発表はっぴょう 販売はんばい終了しゅうりょう サポート終了しゅうりょう
SPARCstation SLC 4/20 Off-Campus sun4c 富士通ふじつう MB86901A, LSI L64801 または LSI LSIS1C0007 20 MHz 16 MB 1996ねん11月
SPARCstation ELC 4/25 Node Warrior sun4c 富士通ふじつう MB86903 または Weitek W8701 33 MHz 64 MB 1998ねん10がつ
SPARCstation Voyager S240 Gypsy sun4m microSPARC II 60 MHz 80 MB 1994ねん3がつ 1995ねん12月 2000ねん12月

サーバ・システム

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名称めいしょう モデル コードネーム プラットフォーム CPU CPU MHz RAM (MAX)
SPARCserver 330 4/330 Stingray sun4 サイプレス CY7C601 25 MHz 72 MB
SPARCserver 370 4/370 Stingray sun4 サイプレス CY7C601 25 MHz 72 MB
SPARCserver 390 4/390 Stingray sun4 サイプレス CY7C601 25 MHz 72 MB
SPARCserver 470 4/470 Sunray sun4 サイプレス CY7C601 33 MHz 96 MB
SPARCserver 490 4/490 Sunray sun4 サイプレス CY7C601 33 MHz 96 MB
SPARCserver 630MP S630 Galaxy sun4m サイプレス CY7C601 または SuperSPARC I 40, 50, 60 MHz 1 GB
SPARCserver 670MP S670 Galaxy sun4m サイプレス CY7C601 または SuperSPARC I 40, 50, 60 MHz 1 GB
SPARCserver 690MP S690 Galaxy sun4m サイプレス CY7C601 または SuperSPARC I 40, 50, 60 MHz 1 GB
SPARCserver 1000/1000E S1000 Scorpion sun4d SuperSPARC I/II 40, 50, 60, 85 MHz 2 GB
SPARCcenter 2000/2000E S2000 Dragon sun4d SuperSPARC I/II 40, 50, 60, 85 MHz 5 GB

上記じょうき構成こうせいは、サン・マイクロシステムズがサポートしている構成こうせいであることに注意ちゅうい。SPARCstation/serverシステムでは、各種かくしゅのサードパーティによるプロセッサアップグレードが利用りよう可能かのうであった。たとえば、SPARCstation 2やIPXに搭載とうさいするための80 MHzのWeitek POWER μみゅーPや、最大さいだい200 MHzのクロックスピードで動作どうさするRoss HyperSPARC MBusモジュールの利用りよう可能かのうであった。また、うえべたとおり、SPARCstationとして発表はっぴょうされている一部いちぶのモデルはSPARCserverとしても利用りよう可能かのうであり、ぎゃく可能かのう場合ばあいもあった。SPARCstation330/470などのデスクサイドがたのVMEスロットに装備そうびするVX/MVXグラフィックスアクセラレータには40MHzのi860搭載とうさいされた(VXには1個いっこ、MVXには4)[1]

脚注きゃくちゅう

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • 「SuperASCII 1991ねん1がつごうだい2かんだい1ごう株式会社かぶしきがいしゃアスキー出版しゅっぱん、1991ねん1がつ1にち 


関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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