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フィアンケット

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

フィアンケット (fianchetto) とは、チェス用語ようごひとつ。ナイトまえポーンを1マスか2マスすすめ、ナイトのすぐじょうビショップ配置はいちすることをいう。「フィアンケットをむ」「フィアンケットする」といった使つかわれかたをする。なお、フィアンケットはイタリア由来ゆらいであり、文字通もじどおりの意味いみとしては「側面そくめん」をあらわすfiancoにゆびしょうがついたものである。

abcdefgh
8
a8 black rook
b8 black knight
d8 black queen
e8 black king
f8 black bishop
g8 black knight
h8 black rook
a7 black pawn
b7 black bishop
c7 black pawn
d7 black pawn
e7 black pawn
f7 black pawn
g7 black pawn
h7 black pawn
b5 black pawn
a3 white bishop
b3 white pawn
g3 white pawn
a2 white pawn
c2 white pawn
d2 white pawn
e2 white pawn
f2 white pawn
g2 white bishop
h2 white pawn
a1 white rook
b1 white knight
d1 white queen
e1 white king
g1 white knight
h1 white rook
8
77
66
55
44
33
22
11
abcdefgh
フィアンケットのれい

フィアンケットを利点りてんひとつは、なにといってもビショップのきがくなることである。盤面ばんめんにおいて最長さいちょうの a1-h8 または a8-h1 ダイアゴナルにビショップを配置はいちすることにより、よりおおくのマスを支配しはいすることができる。しかし、そのビショップがうしなわれてしまうと、ポーンをすすめているぶんだけまもりはよわくなり、てきすきあたえてしまう。これはとくにキングサイドで深刻しんこくになる。したがって、フィアンケットに使つかったビショップの交換こうかん熟慮じゅくりょうえおこなわなければならない。

みぎでは3種類しゅるいのフィアンケットがしめされている。

みぎしろのキングサイドでは、ポーンを1マスだけすすめるもっと一般いっぱんてきなフィアンケットがまれている(レギュラー・フィアンケット)。シシリアンドラゴンピルツ・ディフェンスベノニ・ディフェンスベンコー・ギャンビットひとし様々さまざまなオープニングでこのかたち出現しゅつげんする。

左上ひだりうえくろのクイーンサイドではポーンが2マスすすんでいるが、これはロング・フィアンケットばれる。キングス・インディアンられることがある。

左下ひだりしたしろのクイーンサイドのビショップは3ランクまでている。これを拡張かくちょうフィアンケットエクステンデッド・フィアンケット)とぶことがある。このビショップは f8 をねらっており、くろがeポーンをくことをふせいでいる。もしeポーンをすすめてしまった場合ばあい、ビショップ交換こうかんこり、くろはキャスリングの権利けんりうしなうからである。フレンチ・ディフェンスクイーンズ・インディアンなどでられることがある。