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フリュート

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
17世紀せいき オランダのフリュート

フリュート英語えいご: fluteフルート)またはフライトオランダ: fluit英語えいご: fluyt)とは、輸送ゆそうよう設計せっけいされた帆船はんせんのこと。

16世紀せいきオランダで、積載せきさいスペースとクルーの活動かつどう効率こうりつ最大限さいだいげんにし、海外かいがいでの輸送ゆそう容易よういにするよう設計せっけいされた。国際こくさい貿易ぼうえき競争きょうそうりょく強化きょうかのためになが使用しようされ、17世紀せいきから18世紀せいきにはオランダひがしインド会社かいしゃでも使用しようされた。フリュートはオランダ本国ほんごくかぎらず、ひろ人気にんきていた。

構造こうぞう

[編集へんしゅう]

標準ひょうじゅんてきおおきさは、おもさ200トンから300トン、ながさ80フィート船底ふなそこして甲板かんぱんせまセイヨウナシかたち船体せんたいち、喫水線きっすいせんうえせまいデッキにはおおきな貨物かもつしつっている。これはデンマークによってエーレスンド海峡かいきょう徴収ちょうしゅうされる、メインデッキの面積めんせき比例ひれいしてたかくなる税金ぜいきんへの対策たいさくであった。2ほんまたは3ほんマストよこられており、そう形式けいしきブリッグシップかたであった。外観がいかん初期しょきガレオンせんによくていたが、より速度そくどるようにガレオンせんよりマストは非常ひじょうたかくつくられた。

武装ぶそうとして12もんから15もん砲門ほうもんっていたが、それでもまだ不十分ふじゅうぶんであり、海賊かいぞく格好かっこう標的ひょうてきとされた。末期まっき標準ひょうじゅんてきなフリュートは、積載せきさいスペースを最大さいだいにするために軍備ぐんび最小限さいしょうげんにするか、あるいは完全かんぜんのぞいてしまって貨物かもつはこぶための滑車かっしゃ設置せっちしていた。バルト海ばるとかいでは、武装ぶそうしたフリュートが護衛ごえいせんとしてもちいられることもあった。