フェラッカ

フェラッカあるいはファルーカ（英語えいご: felucca、アラビア語ご: فلوكة‎）は、紅海こうかいやマルタ近海きんかいを含ふくむ地中海ちちゅうかい東部とうぶで使用しようされる伝統でんとう的てきな木造もくぞうの帆船はんせん。特とくにナイル川がわ流域りゅういきのエジプト、スーダン、イラクで使用しようされる。帆ほ装そうは多おおくは1本ほんあるいは2本ほんのマストとラテンセイルで構成こうせいされる。

2,3人にんの船員せんいんで、10人にんの乗客じょうきゃくを運はこぶことが可能かのうである。モーターボートやフェリーの登場とうじょうで帆船はんせんは時代遅じだいおくれになりつつあるが、アスワンやルクソールといったナイル川がわ流域りゅういきの都市としでは、フェラッカは現在げんざいも有効ゆうこうな交通こうつう手段しゅだんとして利用りようされている。モーターボートと比較ひかくして、フェラッカは静しずかで穏おだやかであるため観光かんこう客きゃくからの人気にんきも高たかい。

アスワンのフェラッカ
ルクソールのフェラッカ
フェラッカの帆ほ装そう図ず

サンフランシスコ船団せんだん[編集へんしゅう]

1884年ねんのフィッシャーマンズワーフ建設けんせつに前後ぜんごして、多おおくのフェラッカがサンフランシスコの港湾こうわんに集あつまった。軽かるくて小ちいさく操作そうさが容易よういなフェラッカは、サンフランシスコ湾わんにおける漁船ぎょせん団だんの中心ちゅうしん的てきな役割やくわりを果はたした。ジョン・ミューアによると、それらの船ふねは2本ほんの曲まがったマストが特徴とくちょうで、大おおきなラテンセイルが張はられていたという。