ボストーク-2M

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ボストーク-2M
基本きほんデータ
運用うんようこく ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦れんぽう
開発かいはつしゃ OKB-1
使用しよう期間きかん 1964ねん8がつ28にち - 1991ねん8がつ29にち
射場いば バイコヌール 31/6
プレセツク 41/143
すう 93(成功せいこう92)
原型げんけい ボストーク-2
物理ぶつりてき特徴とくちょう
段数だんすう 2(ブースターみ3だん)
ブースター 4
軌道きどう投入とうにゅう能力のうりょく
太陽たいよう同期どうき軌道きどう 3,800kg
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ボストーク-2M (ロシア: Востокひがし)、GRAUインデックス 8A92Mはソビエト連邦れんぽうが1964ねんから1991ねんにかけて利用りようしていた使つかがたげロケット。93げられ、そのうち1失敗しっぱいした。また、まえ破壊はかい存在そんざいする[1]元々もともとボストーク-2のよりかる積荷つみにをよりたか太陽たいよう同期どうき軌道きどう投入とうにゅうするためのとくがたであった。R-7系列けいれつのロケットであり、ボストーク最終さいしゅうがたとなった。

ボストーク-2Mのはつ飛行ひこうは1964ねん8がつ28にちであり、バイコヌール宇宙うちゅう基地きち31/6しゃてんから気象きしょう衛星えいせいメテオールのコスモス44ごうげ、軌道きどう投入とうにゅうした。唯一ゆいいつ失敗しっぱいは1969ねん2がつ1にちのメテオールのげで、上段じょうだん問題もんだいにより失敗しっぱいしている。

1980ねん3がつ18にち161ふん(GMT)にはツェリーナ-D衛星えいせいまえプレセツク宇宙うちゅう基地きち43/4しゃてんでの燃料ねんりょう注入ちゅうにゅうちゅう爆発ばくはつしており、当時とうじロケットちかくではたらいていた48めい犠牲ぎせいとなる事故じこになっている。だい3だん過酸化水素かさんかすいそタンクのフィルターがあやまってすずなまりではんだけされてしまったため、このなまり酸化さんかぶつ過酸化水素かさんかすいそ分解ぶんかいこした[2]。その結果けっか過酸化水素かさんかすいそ崩壊ほうかいし、過熱かねつされ、はんだがけ、過酸化水素かさんかすいそ貯蔵ちょぞうタンクに落下らっかする原因げんいんとなり、化学かがく反応はんのう暴走ぼうそうこした。これによってだい3だんない火災かさい発生はっせい最終さいしゅうてき爆発ばくはつ完全かんぜんにロケットが破壊はかいされ発射はっしゃだいにも深刻しんこく損傷そんしょうあたえた。これにより43ばんてんは3年間ねんかん打上うちあげが中止ちゅうしされている。

ボストーク-2Mのげはバイコヌール31/6ばんてんプレセツク41/1英語えいごばんおよび43ばんてんおこなわれた。バイコヌールの1/5しゃてんからのげがあったかは不明ふめいである。ボストーク-2Mはソユーズ-UU2標準ひょうじゅんのために1991ねん退役たいえきした。最終さいしゅう飛行ひこうは1991ねん8がつ29にちインド宇宙うちゅう研究けんきゅう機関きかんIRS-1B英語えいごばんげであった。

[編集へんしゅう]

  1. ^ Wade, Mark. “Vostok 8A92M”. Encyclopedia Astronautica. 2009ねん4がつ15にち閲覧えつらん
  2. ^ Boris Yevseyevich Chertok (2006-06-01). Rockets and People: Creating a rocket industry. Government Printing Office. pp. 636–640. ASIN B019NDFEHI. ISBN 9780160766725. http://www.nasa.gov/pdf/635963main_RocketsPeopleVolume2-ebook.pdf.