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ソユーズU

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
ソユーズU（ソユーズU/イカール; ソユーズU/フレガート）
ソユーズ18号を載せたソユーズUロケット
ソユーズ18号ごうを載のせたソユーズUロケット
機能きのう 運搬うんぱんロケット
製造せいぞう TsSKB-プログレス
開発かいはつ国こく ソビエト連邦れんぽう (ロシア)
大おおきさ
全ぜん高こう ソユーズU 51.1m
ソユーズU/イカール 47.3m
ソユーズU/フレガート 46.7m
直径ちょっけい 10.3m
質量しつりょう 313,000kg (ソユーズU); 308,000kg（ソユーズU/イカールとソユーズU/フレガート）
段数だんすう 2段だん（ソユーズU）または3段だん（ソユーズU/イカールとソユーズU/フレガート）
積載せきさい量りょう
LEOへのペイロード バイコヌールからの場合ばあい6,900kg、プレセツクからの場合ばあい6,700kg
関連かんれんするロケット
シリーズ R-7 (ソユーズ)
派生はせい型がた ソユーズU2
ソユーズFG
打うち上あげ実績じっせき
状態じょうたい 退役たいえき
射場いば LC-1 & LC-31, バイコヌール宇宙うちゅう基地きち
LC-16 & LC-43, プレセツク
総そう打うち上あげ回数かいすう 786回かい
成功せいこう 765回かい[1]
失敗しっぱい 22回かい[1]
初はつ打うち上あげ 1973年ねん5月がつ18日にち[2]
最終さいしゅう打うち上あげ 2017年ねん2月がつ22日にち[3]
特筆とくひつすべきペイロード ソユーズ
プログレス

ソユーズU（ロシア語ご: Союз-У、英語えいご: Soyuz-U）ロケットは、世界せかい初はつの大陸たいりく間あいだ弾道だんどうミサイルR-7 セミョールカを原型げんけいとするソユーズロケットシリーズの一ひとつ。TsSKB設計せっけい局きょくで開発かいはつされ、ロシアのサマーラのプログレスの工場こうじょうで生産せいさんされていた（両社りょうしゃは統合とうごうして後のちにTsSKB-プログレスとなっている）。

ソユーズUの最初さいしょの打うち上あげは1973年ねん5月18日にちに行おこなわれ、ゼニット衛星えいせいをコスモス559号ごうとして軌道きどうへ投入とうにゅうした[2]。ソユーズUは初期しょきのソユーズの派生はせい型がたやボスホートロケットを置おき換かえた。それまでは有人ゆうじん用ようと無人むじん用ように別々べつべつの型かたのロケットを用意よういしていたが、ソユーズUの登場とうじょうによりその必要ひつようが無なくなった。末期まっきにはロシア連邦れんぽう宇宙うちゅう局きょくによって国際こくさい宇宙うちゅうステーション (ISS) へのプログレス補給ほきゅう船せんの打うち上あげに年間ねんかん数すう機きが使用しようされていた。

プログレス補給ほきゅう船せん以外いがいの衛星えいせい打上うちあげに使つかわれたソユーズUロケットは、2014年ねん4月がつ16日にちのEgyptSat-2の打うち上あげが最後さいごとなった[4]。2017年ねん2月がつ22日にちのバイコヌール宇宙うちゅう基地きちガガーリン発射はっしゃ台だいからのプログレスMS-05の打うち上あげが最終さいしゅう飛行ひこうとなり、43年ねん786回かい、成功せいこう率りつ97.3%の打うち上あげ記録きろくを残のこして幕まくを引ひいて[3]、ソユーズ2.1aに置おき換かえられた。

派生はせい型がた

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ソユーズU/イカールは派生はせい型がたの一ひとつで、2段式だんしきの基本きほん型がたの上うえにTsSKB-プログレスが生産せいさんするイカールを追加ついかし3段式だんしきとしたものである。イカールはソユーズUの積載せきさい量りょうを増ふやし、高度こうど250kmから1400kmの軌道きどうに750から3920kgの貨物かもつを運はこべる。

同様どうようの派生はせい型がたとしてソユーズU/フレガートがある。こちらはイカールの代かわりに、ヒムキにあるラヴォーチキンが生産せいさんするフレガートを3段だん目めに使用しようする。フレガートの性能せいのうはイカールよりも高たかいが、イカールの方ほうが小回こまわりが利きいて長期間ちょうきかん自立じりつ的てきに運用うんようできる。

ソユーズUを別べつの方向ほうこうに発展はってんさせたものとしてソユーズU2ロケットがある。基本きほん的てきにはソユーズUと同おなじだが、1段だん目めの燃料ねんりょうとして通常つうじょうのケロシンの代かわりにより高こうエネルギーの合成ごうせいケロシンであるSyntinを使用しようし、性能せいのうを向上こうじょうさせている。1996年ねんにSyntinの生産せいさんが終了しゅうりょうして間あいだもなく、この派生はせい型がたは運用うんようを終了しゅうりょうした。

ソユーズUは完全かんぜんに新あたらしい1段だん目めを使用しようしたソユーズFGロケットの開発かいはつの原型げんけいとなった。後のちにはさらにソユーズ2ロケットが誕生たんじょうした。最終さいしゅう的てきにソユーズUとソユーズFGは、共ともにソユーズ2へと置おき換かえられた。

有人ゆうじん飛行ひこう

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ソユーズUの初はつの有人ゆうじん飛行ひこうは1974年ねん12月2日にちのアポロ・ソユーズテスト計画けいかく(ASTP)の準備じゅんびとしてのソユーズ16号ごうの打うち上あげだった。ASTPの一環いっかんとしてアポロ宇宙船うちゅうせんにドッキングしたソユーズ19号ごうも同様どうようにソユーズUによって打うち上あげられた[2]。

1976年ねん7月がつ6日にちにソユーズ21号ごうは2名めいの乗員じょういんをサリュート5号ごう宇宙うちゅうステーションに運はこんだ。その後ごの多おおくの宇宙うちゅうステーションの乗員じょういんがソユーズUによって打うち上あげられた。ソユーズUを使用しようした最後さいごの有人ゆうじん任務にんむは国際こくさい宇宙うちゅうステーションへのソユーズTM-34の乗員じょういん輸送ゆそう飛行ひこうだった。以降いこうの有人ゆうじん飛行ひこうには改良かいりょう型がたのソユーズFGが使用しようされるようになった。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b 1983年ねんのソユーズT-10-1はカウントダウン途中とちゅうに発射はっしゃ台だい上じょうで発火はっか・爆発ばくはつしたため総そう打うち上あげ回数かいすうにカウントされていない。総そう打うち上あげ回数かいすうが成功せいこう・失敗しっぱいの合計ごうけいと合あわないのはこのためである。
  2. ^ a b c Mark Wade (26 March 2001). “Soyuz 11A511U”. Friends and Partners. 26 March 2001閲覧えつらん。
  3. ^ a b Chris Gebhardt (February 21, 2017). “Longest-serving rocket in history bids farewell with Progress MS-05 launch”. NasaSpaceFlight.com. 2017年ねん3月がつ18日にち閲覧えつらん。
  4. ^ “EgyptSat-2 Ready to Launch Wednesday Atop Soyuz-U Booster”. AmericaSpace.com. (2014年ねん4月がつ15日にち). https://www.americaspace.com/2014/04/15/egyptsat-2-ready-to-launch-wednesday-atop-soyuz-u-booster/ 2014年ねん4月がつ29日にち閲覧えつらん。 

外部がいぶリンク

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現役げんえき
開発かいはつ中ちゅう
退役たいえき
計画けいかく中止ちゅうし
各国かっこくテンプレート
その他たのロケット
一覧いちらん
開発かいはつ中ちゅうまたは未み成功せいこう、退役たいえき済ずみのものを含ふくむ。
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