ボストーク (ロケット)

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ボストーク
基本きほんデータ
運用うんようこく ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦れんぽう
開発かいはつしゃ OKB-1
使用しよう期間きかん 1958ねん - 1991ねん
すう 167かい成功せいこう150かい
物理ぶつりてき特徴とくちょう
構成こうせい 3段式だんしき
そう質量しつりょう 287 トン
全長ぜんちょう 38.36 m
直径ちょっけい 2.95 m(本体ほんたい部分ぶぶん
軌道きどう投入とうにゅう能力のうりょく
てい軌道きどう 4,730 kg
200km / 65
脚注きゃくちゅう
すうぜんタイプ合計ごうけい
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ボストークロシア:Востокヴァストークラテン文字もじ表記ひょうきれい:Vostok)とは、1959ねんから1991ねんあいだソビエト連邦れんぽう使用しようされていた宇宙うちゅうようロケットR-7大陸たいりくあいだ弾道だんどうミサイルながれをくむロケットで、3段式だんしき構造こうぞうつ。世界せかいはつ有人ゆうじん宇宙船うちゅうせんボストークげたことからこのがあるが、それ以外いがいにもルナ計画けいかくの1ごうから3ごうゼニット偵察ていさつ衛星えいせい・メテオール気象きしょう衛星えいせいなどさまざまな宇宙うちゅうげに使用しようされた。名称めいしょうは、「ひがし」という意味いみ

ルナ計画けいかくもちいられた8K72ルナロケットばれる場合ばあいもある。

概要がいよう[編集へんしゅう]

ボストークロケットはつぎ型式けいしき細分さいぶんされた。

8K72は、スプートニクロケット後継こうけいとして設計せっけいされたロケットである。だい1だんだい2だんはスプートニクからそのままのかたちぎ、そのうえあらたにだい3だん追加ついかした。最初さいしょの8K72はつき探査たんさげに使用しようされた。3かい失敗しっぱいののち1959ねん1がつ2にちルナ1ごうげに成功せいこうし、さらにルナ2ごう3ごうげにも使用しようされた。にボストーク宇宙船うちゅうせん無人むじん試験しけんコラブリ・スプートニク)を3げた。8K72の回数かいすうは12かいだった。

8K72Kは8K72の改良かいりょうがたとして開発かいはつされた。2かいのコラブリ・スプートニクのげにつづき、ボストーク1ごうから6ごうまでのげに使用しようされた。ゼニット衛星えいせい2とエレクトロン衛星えいせい4げをおこない、1964ねんにこのかた運用うんよう終了しゅうりょうした。13かいげがおこなわれ、うち11かい成功せいこうおさめた。

8A92は1962ねんから運用うんよう開始かいしされ、ゼニット2偵察ていさつ衛星えいせいげのみに使用しようされた。45以上いじょうげられたが、1967ねんげを最後さいごボスホートロケットにその役目やくめゆずった。

8A92Mは、比較的ひかくてきたか高度こうど周回しゅうかい軌道きどう太陽たいよう同期どうき軌道きどう衛星えいせい投入とうにゅうするために設計せっけいされたタイプで、ソ連それんはつ気象きしょう衛星えいせいメテオールなどのげに利用りようされた。のタイプがすべて1960年代ねんだい運用うんよう終了しゅうりょうしたのにたいし、8A92Mは1991ねんまで使用しようされつづけた。すうはボストークロケットのぜん型式けいしきちゅう最多さいたで94かいかぞえた。信頼しんらいせいたかく、失敗しっぱいしたのは2かいのみだった。

11A510はRORSAT海洋かいよう偵察ていさつ衛星えいせいげに2かいだけ使つかわれた。

構造こうぞう[編集へんしゅう]

外側そとがわに4あるロケットが1だん中央ちゅうおうが2だんで1だんと2だん発射はっしゃだい点火てんか確認かくにんしてからげられる。3だんと2だんだんあいだトラス構造こうぞうになっており、2だん点火てんか終了しゅうりょうするまえ点火てんかしてから分離ぶんりする。分離ぶんりまえに3だん点火てんかするのでトラスのあいだからガスがげるようになっていて分離ぶんりに2だん残留ざんりゅう推力すいりょくによる衝突しょうとつけられる。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]