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ヤマザクラ

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曖昧さ回避 指揮しき所しょ演習えんしゅうの「ヤマサクラ」とは異ことなります。
ヤマザクラ
ヤマザクラ
分類ぶんるい
界さかい : 植物しょくぶつ界かい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ angiosperms
階級かいきゅうなし : 真正しんしょう双そう子葉しよう類るい eudicots
目め : バラ目め Rosales
科か : バラ科か Rosaceae
属ぞく : サクラ属ぞく Cerasus
種たね : ヤマザクラ C. jamasakura
学名がくめい
Cerasus jamasakura (Sieb. ex Koidz.) H.Ohba (1992)[1][2]
シノニム
和名わみょう
ヤマザクラ（山桜やまざくら）

ヤマザクラ（山桜やまざくら[14]、学名がくめい: Cerasus jamasakura）はバラ科かサクラ属ぞくの落葉らくよう高木たかぎのサクラ。日本にっぽんの固有こゆう種しゅで、日本にっぽんに自生じせいする10もしくは11種しゅあるサクラ属ぞくの基本きほん野生やせい種しゅの一ひとつ[15][16][注釈ちゅうしゃく 1]。便宜べんぎ的てきに山地さんちに植生しょくせいする野生やせいのサクラを総称そうしょうしてヤマザクラ（山桜やまざくら）ということもあり、品種ひんしゅとしてのヤマザクラとの混同こんどうに注意ちゅういが必要ひつようである。

分布ぶんぷ・生育せいいく地ち[編集へんしゅう]

日本にっぽんの固有こゆう種しゅである。オオシマザクラと同おなじく暖だん温帯おんたいに分布ぶんぷする。本州ほんしゅう、四国しこく、九州きゅうしゅうの低地ていちに分布ぶんぷがみられ、北限ほくげんは太平洋たいへいよう側がわでは宮城みやぎ県けん、日本海にほんかい側がわでは新潟にいがた県けんである[17][14]。南限なんげんは鹿児島かごしま県けんのトカラ列島れっとう。公園こうえんに植うえられることもある[18]。

日本にっぽんに自生じせいするサクラの代表だいひょう樹じゅ種しゅで、山地さんちに生はえる[17]。本来ほんらいは常緑じょうりょく広葉樹こうようじゅ林りんが植生しょくせい域いきであるが、二に次じ林りんの落葉らくよう広葉樹こうようじゅ林りんの方ほうに多おおく進出しんしゅつして植生しょくせいしてきた。人間にんげんの生活せいかつ圏けんの拡大かくだいと共ともに森もりが伐採ばっさいされて陽ひ当あたりが良よくなったためである。しかし1960年代ねんだい以降いこうは林業りんぎょうの衰退すいたいにより二に次じ林りんが放置ほうちされ陽ひ当あたりの悪わるい場所ばしょが増ふえ、ヤマザクラの植生しょくせい域いきが減少げんしょうしている[19]。

中国ちゅうごくや朝鮮半島ちょうせんはんとう（韓国かんこく）の一部いちぶ地域ちいきにも分布ぶんぷしているという説せつもあるが[20]、カスミザクラやオオヤマザクラの誤認ごにんの可能かのう性せいが高たかいという[19]。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

落葉らくよう広葉樹こうようじゅの高木たかぎ[14]。樹き高だかは15 - 25メートル (m) で[17]、樹き形がたは傘かさ形がた。エドヒガンに次ついで長命ちょうめいであるが、その分ぶん、発芽はつがしてから花はなが咲さくまでに時間じかんがかかり、早はやくて5年ねん、長ながくて10年ねん以上いじょう、寒冷かんれい地ちではさらに遅おそくなることもある[21]。樹皮じゅひは暗くら褐色かっしょくから暗くら紫むらさき褐色かっしょくで、横長よこながの皮かわ目めが目立めだって多おおい[17][22]。老木ろうぼくは黒褐色こっかっしょくを帯おびて、粗あらくひび割われが生しょうじる[22]。一いち年ねん枝えだは淡あわ褐色かっしょくや灰はい褐色かっしょくで、膨ふくらみのある大おおきな皮かわ目めがある[22]。

花期かきは3月がつ下旬げじゅんから4月がつ中旬ちゅうじゅん[17][14]。花はなは赤あか味あじを帯おびた新芽しんめの芽吹めぶきと同時どうじに開花かいかする[14]。花はなは中ちゅう輪わで直径ちょっけいは25 - 35ミリメートル (mm) 、花弁はなびらは5枚まいの一いち重じゅう咲さきで、色いろは白色はくしょくから淡紅あわべに色しょく[17]。樹き種しゅによっては花色はないろに濃淡のうたんがある[17]。花はな柄がら、子房しぼう、花はな柱ばしらとも無む毛けである[14]。雄蕊おしべは35 - 40個こつく[17]。

葉はは互生ごせいし[14]、長ちょう楕円だえん形がたから卵たまご状じょう長ちょう楕円だえん形がたで長ながさ5 - 12センチメートル (cm) [17]。葉は縁えんには鋭するどい細ほそ鋸歯きょしがある[20][17]。成木なりきの成なり葉はの裏面りめんが帯おび白色はくしょくになる。葉柄ようへいの上部じょうぶに、腺せん点てん（蜜みつ腺せん）が2個こある[18][17]。秋あきに紅葉こうようする[22]。紅葉こうようは朱色しゅいろに近ちかい橙色だいだいいろから赤色あかいろに染そまり、1枚まいの葉はでも日当ひあたりの悪わるい部分ぶぶんは黄色おうしょくになることも多おおい[18]。

果はて期きは5 - 6月がつ[14]。果実かじつは球形きゅうけいで初夏しょかに紫むらさき黒色こくしょくに熟じゅくす[17]。

冬芽とうがは枝えだに互生ごせいし、長ちょう卵たまご形がたで赤褐色せきかっしょくの多数たすうの芽め鱗うろこに包つつまれ、芽め鱗うろこは無む毛けでやや開ひらき気味ぎみになる[22]。葉は痕こんは半円はんえん形がたや三日月みかづき形がたで、維管束たば痕あとが3個こ見みられる[22]。

ヤマザクラは多おおくの場合ばあい葉は芽めと花はなが同時どうじに展開てんかいするので、花はなが先さきに咲さくソメイヨシノと区別くべつする大おおきな特徴とくちょうとなる。また成長せいちょうに時間じかんがかかり、花はなの数かずも少すくない[23][24][19]。

ヤマザクラは野生やせい種しゅで数かずも多おおいため、同どう一いち地域ちいきの個体こたい群ぐん内うちでも個体こたい変異へんいが多おおく、開花かいか時期じき、花はなつき、葉はと花はなの開ひらく時期じき、花はなの色いろの濃淡のうたんと新芽しんめの色いろ、樹きの形かたちなど様々さまざまな変異へんいがある。新芽しんめから展開てんかいしかけの若わかい葉はの色いろは特とくに変異へんいが大おおきく、赤あか紫色むらさきいろや褐色かっしょくの他ほかにもツクシヤマザクラでは黄き緑色みどりいろ、緑色みどりいろもあり、先端せんたんの色いろが濃こいものなどもある。

  • ソメイヨシノのように満開を過ぎたころに葉が出るのではなく、開花と同時に赤茶けた若葉が出る。
    ソメイヨシノのように満開まんかいを過すぎたころに葉はが出でるのではなく、開花かいかと同時どうじに赤茶あかちゃけた若葉わかばが出でる。
  • 個体変異種の一つのヒロシマエバヤマザクラ。花弁の数が倍以上ある。
    個体こたい変異へんい種しゅの一ひとつのヒロシマエバヤマザクラ。花弁はなびらの数かずが倍ばい以上いじょうある。

変種へんしゅのヤマザクラとツクシヤマザクラの違ちがい[編集へんしゅう]

分類ぶんるい学がく上うえの種たね（species）としてはヤマザクラだが、その下位かい分類ぶんるいの変種へんしゅ（variety）レベルでは、ヤマザクラ（var. jamasakura）とツクシヤマザクラ（var. chikusiensis）に分類ぶんるいされる。ツクシヤマザクラはツクシザクラ（筑紫つくし桜さくら[25]）とも呼よばれ、ヤマザクラの分布ぶんぷ域いきのうち薩南諸島しょとうと九州きゅうしゅう西部せいぶに限定げんていして分布ぶんぷしており、花はなが大おおきく若芽わかめが緑りょくや黄き褐色かっしょくで、若芽わかめが赤あかいヤマザクラと区別くべつができ、見みた目的もくてきにはヤマザクラとオオシマザクラの中なか間あいだ的てきな形態けいたいである[19][26]。

文化ぶんか・利用りよう[編集へんしゅう]

日本にっぽんの国花こっかとして古ふるくから愛好あいこうされ、植うえ栽されて庭木にわきや街路がいろ樹じゅにも用もちいられる[20]。

木材もくざいは家具かぐの材料ざいりょうとしても人気にんきが高たかい。樹皮じゅひは質感しつかんを活いかして樺かば細工ざいくなどに利用りようされる[22][14]。

歌川うたがわ広重ひろしげの浮世絵うきよえ『名所めいしょ江戸えど百ひゃく景けい』の「利根川とねがわばらばらまつ」。空そらと水辺みずべにはヤマザクラの年輪ねんりん模様もようがはっきりと浮うき出でている。

浮世絵うきよえなどに使つかわれる版木はんぎとしては最高さいこうの材ざいと称しょうされている[14]。江戸えど時代じだいの浮世絵うきよえ師し歌川うたがわ広重ひろしげの作品さくひんを見みると、『名所めいしょ江戸えど百ひゃく景けい』や『箕輪みのわ金杉かなすぎ三河みかわしま』の浮世絵うきよえに描えがかれた空あきや水すいのところに、ヤマザクラの年輪ねんりん模様もようが出でているものがある[14]。

日本にっぽんの野生やせいサクラの代表だいひょう種しゅであるヤマザクラは、古ふるい和歌わかに詠よまれているのが本ほん種たねである[14]。春はるにヤマザクラが咲さき誇ほこることでよく知しられる奈良なら県けんの吉野山よしのやまは、人々ひとびとの献けんじ木きや管理かんり費用ひようの納付のうふによって維持いじされている[14]。

ヤマザクラの花言葉はなことばは、「あなたにほほ笑えむ」とされる[14]。

江戸えど時代じだい以前いぜんの日本にっぽんにおけるサクラの代表だいひょう種しゅ[編集へんしゅう]

奈良なら県けん吉野山よしのやま中ちゅう千本せんぼん付近ふきんのシロヤマザクラの眺望ちょうぼう

古来こらい日本人にっぽんじんに最もっともなじみが深ふかかったサクラであり、江戸えど時代じだい後期こうきにソメイヨシノが開発かいはつされて明治めいじ時代じだい以降いこうに主流しゅりゅうになるまでは、花見はなみの対象たいしょうと言いえば主おもにヤマザクラであった[17]。そのため和歌わかにも数多かずおおく詠よまれており、「吉野よしのの桜さくら」とは本来ほんらいこのヤマザクラを指さしていた。野生やせい種しゅのため個体こたい間あいだの変異へんいが比較的ひかくてき大おおきく、同どう一いち地域ちいきにあっても個体こたいごとに開花かいか期きが前後ぜんごする。このため当時とうじの花見はなみは、栽培さいばい品種ひんしゅのクローンで同どう一いち地域ちいきでは一斉いっせいに咲さく現代げんだいのソメイヨシノを対象たいしょうとした現代げんだいの花見はなみとは趣おもむきが違ちがっていた。身近みぢかにあった事ことから用材ようざいとしてもよく使つかわれた[19][24]。

地方自治体ちほうじちたいの木き[編集へんしゅう]

  • 宮崎みやざき県けん（フェニックス、飫肥おび杉すぎと合あわせて指定してい）[27]
  • 福島ふくしま県けん郡山こおりやま市し
  • 埼玉さいたま県けん寄居よりい町まち
  • 千葉ちば県けん富里とみさと市し
  • 神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し金沢かなざわ区く
  • 神奈川かながわ県けん鎌倉かまくら市し
  • 神奈川かながわ県けん大和やまと市し
  • 長野ながの県けん長和おさわ町まち
  • 滋賀しが県けん大津おおつ市し
  • 兵庫ひょうご県けん淡路あわじ市し

ヤマザクラ群ぐん[編集へんしゅう]

ヤマザクラに類るいするサクラをヤマザクラ群ぐんと呼よぶことがある。これには分類ぶんるい学がく上じょうの種たね（species）としての別種べっしゅも含ふくまれており確定かくていしたものではない。北米ほくべいや西欧せいおうの分類ぶんるい法ほうでは、ヤマザクラ、オオシマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラは、サトザクラと共ともにPrunus serrulataという一ひとつの種たねにまとめられて分類ぶんるいされる場合ばあいがあり[28]、サトザクラ群ぐん以外いがいのそれらを日本語にほんごでヤマザクラ群ぐんとして便宜べんぎ的てきに呼よぶことがあるだけである。また一昔ひとむかし前まえの分類ぶんるい記載きさいにおいては、各種かくしゅを他たの野生やせいのサクラと混同こんどうするケースなどがあり、専門せんもん家かの書かいた記述きじゅつについても注意ちゅういが必要ひつようである。この原因げんいんには、日本にっぽんの野生やせい桜さくらが多おおくの変異へんいを引ひき起おこしやすいこと、交雑こうざつによると見みられる雑種ざっしゅが多おおく生しょうじやすいこと、古来こらいから花はなが好このまれたことで広ひろく人工じんこう的てきに植うえ栽されたことで交雑こうざつ個体こたいや変異へんい個体こたいが広ひろく分布ぶんぷする原因げんいんになっていることなどがある。

ここではその一部いちぶを上あげる。

野生やせい種しゅ[編集へんしゅう]

基本きほん種しゅ5種しゅとその下位かい分類ぶんるい

  • ヤマザクラ（山桜やまざくら）- 本ほん種たね
    • ツクシザクラ（筑紫つくし桜さくら・筑紫山ちくしやま桜さくら）- ヤマザクラはその下位かい分類ぶんるいの変種へんしゅのヤマザクラとツクシヤマザクラで構成こうせいされている。
  • オオシマザクラ（大島おおしま桜さくら）
  • ウスガサネオオシマ（薄うすき重しげる大島おおしま）- 変種へんしゅよりさらに下位かい分類ぶんるいの品種ひんしゅのサクラ
  • シオカゼザクラ（潮風しおかぜ桜さくら）- 変種へんしゅよりさらに下位かい分類ぶんるいの品種ひんしゅのサクラ
  • オオヤマザクラ（大山おおやま桜さくら・蝦夷えぞ山桜やまざくら・紅べに山桜やまざくら）
  • ケエゾヤマザクラ（毛もう蝦夷えぞ山桜やまざくら）- 変種へんしゅよりさらに下位かい分類ぶんるいの品種ひんしゅ。
  • ハツユキザクラ（初雪はつゆき桜さくら）- 変種へんしゅよりさらに下位かい分類ぶんるいの品種ひんしゅで、オオヤマザクラの白色はくしょく花はな型がた。
  • キリタチヤマザクラ（霧立山きりたちやま桜さくら）- オオヤマザクラはその下位かい分類ぶんるいの変種へんしゅのオオヤヤマザクラとキリタチヤマザクラで構成こうせいされている。
  • アサギリザクラ（片丘かたおか桜さくら） - 変種へんしゅよりさらに下位かい分類ぶんるいの品種ひんしゅで、カスミザクラの無む毛け型がた。
  • カタオカザクラ（片丘かたおか桜さくら） - 変種へんしゅよりさらに下位かい分類ぶんるいの品種ひんしゅで、カスミザクラの幼よう形がた開花かいか型がた。ヤマザクラに戻もどってしまうことが多おおい。
  • キビザクラ（吉備きび桜さくら）- 変種へんしゅよりさらに下位かい分類ぶんるいの品種ひんしゅで、カスミザクラの遅咲おそざきの多毛たもう型がた。

種たね間あいだ雑種ざっしゅ

  • アカツキザクラ（暁あかつき桜さくら・霞かすみ蝦夷えぞ山桜やまざくら）- カスミザクラとオオヤマザクラの種たね間あいだ雑種ざっしゅ

園芸えんげい品種ひんしゅ[編集へんしゅう]

  • アオバ（青葉あおば）
  • アカミオオシマ（赤あか実じつ大島おおしま）
  • イズザクラ（伊豆いず桜さくら）
  • イチハラトラノオ（市原いちはら虎とらの尾お）
  • イボザクラ（伊保いほ桜さくら・井い保ほ桜さくら）
  • イヨウスズミ（伊予いよ薄墨うすずみ）
  • ウンリュウオオシマ（雲竜うんりゅう大島おおしま）
  • オウシュウサトザクラ（奥州おうしゅう里さと桜さくら）
  • カンザキオオシマ（寒かん咲さき大島おおしま）
  • キクシダレ（菊枝きくえ垂たれ）
  • ギジョウジギジョザクラ（祇王寺ぎおうじ祇女桜さくら）
  • キヌガサ（衣笠きぬがさ）
  • キリフリザクラ
  • クチナシザクラ（梔くちなし子こ桜さくら）
  • ケタノシロキクザクラ（気き多たの白菊しらぎく桜さくら）
  • コウホクニオイ（江北こうほく匂におい）
  • ゴザノマニオイ（御座ぎょざの間あいだ匂におい）
  • コトヒラ（琴平ことひら）
  • コノハナザクラ（木きの花はな桜さくら）[29]
  • コンゴウザクラ（金剛こんごう桜さくら・源氏車げんじぐるま・小しょう督とく） - 国くにの天然記念物てんねんきねんぶつ。
  • サノザクラ（佐野さの桜さくら）
  • シダレオオヤマザクラ（枝えだ垂たれ大山おおやま桜さくら）
  • ジョウニオイ（上うえ匂におい）
  • シンスミゾメ（新しん墨染すみぞめ）
  • スルガダイニオイ（駿河台するがだい匂におい）
  • ゼンショウジキクザクラ（善正ぜんしょう寺てら菊きく桜さくら）
  • ソウドウザクラ（宗堂そうどう桜さくら） 2種しゅがある。
  • タイザンフクン（泰山たいざん府ふ君くん）
  • ダイリノサクラ（内裏だいりの桜さくら）
  • タカネオオヤマザクラ（高嶺たかね大山おおやま桜さくら）
  • タキニオイ（滝たき匂におい）
チハラザクラ（日本にっぽん花はなの会かい 結城ゆうき農場のうじょうにて）
  • チハラザクラ（千原ちはら桜さくら）
  • ナラノヤエザクラ（奈良ならの八重桜やえざくら・奈良なら八重桜やえざくら）
  • ニドザクラ（二に度ど桜さくら）
  • ノナカノサクラ（野中のなかの桜さくら）
  • ハチスカザクラ（蜂須賀はちすか桜さくら） - 沖縄おきなわ系けいカンヒザクラとヤマザクラの一いち代だい交雑こうざつ種しゅカンザクラ
  • ヒウチダニキクザクラ（火打谷ひうちだに菊きく桜さくら）
  • ヒロシマエバヤマザクラ（広島ひろしま江波えば山桜やまざくら）
  • ヒヨシザクラ（日吉ひよし桜さくら）
  • ベニタマニシキ（紅玉こうぎょく錦にしき・松前まさき紅玉こうぎょく錦にしき）
  • ベニナンデン（紅べに南殿なんでん）
  • ホソカワニオイ（細川ほそかわ匂におい）
  • マツマエウスベニココノエ（松前まさき薄うす紅べに九きゅう重じゅう）
  • ミナカミ（水上すいじょう）
  • ミョウジョウ（明星みょうじょう・松前まさき明星みょうじょう）
  • ヤエノオオシマザクラ（八重やえの大島おおしま桜さくら）
  • ヤエノカスミザクラ（八重やえの霞かすみ桜さくら）
  • ヤエベニオオシマ（八はち重じゅう紅べに大島おおしま）
  • ヤツブサザクラ（八はち房ぼう桜さくら）
  • ヤマゴシムラサキ（山越やまこし紫むらさき）
  • ヨウロウザクラ（養老ようろう桜さくら）
  • ライコウジキクザクラ（来迎寺らいこうじ菊きく桜さくら）
  • ワカキノサクラ（稚やや木きの桜さくら） - ヤマザクラの幼よう形がた開花かいか型がた。ヤマザクラに戻もどってしまうことが多おおい。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ ヤマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、オオシマザクラ、エドヒガン、チョウジザクラ、マメザクラ、タカネザクラ、ミヤマザクラ、クマノザクラの10種しゅ。疑義ぎぎのあるカンヒザクラも含ふくめると11種しゅ。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ Ohba, H. 1992. Japanese Cherry Trees under the Genus Cerasus (Rosaceae). The Journal of Japanese Botany 67 (5): 278. (PDF)
  2. ^ 米倉よねくら浩司こうじ・梶田かじた忠ただし (2003-). “Cerasus jamasakura (Siebold ex Koidz.) H.Ohba ヤマザクラ（標準ひょうじゅん）”. BG Plants 和名わみょう−学名がくめいインデックス（YList）. 2022年ねん1月がつ27日にち閲覧えつらん。
  3. ^ 米倉よねくら浩司こうじ・梶田かじた忠ただし (2003-). “Prunus pseudocerasus Lindl. var. jamasakura Makino ヤマザクラ（シノニム）”. BG Plants 和名わみょう−学名がくめいインデックス（YList）. 2022年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  4. ^ 米倉よねくら浩司こうじ・梶田かじた忠ただし (2003-). “Prunus jamasakura Siebold ex Koidz. ヤマザクラ（シノニム）”. BG Plants 和名わみょう−学名がくめいインデックス（YList）. 2022年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  5. ^ 米倉よねくら浩司こうじ・梶田かじた忠ただし (2003-). “Prunus densifolia Koehne ヤマザクラ（シノニム）”. BG Plants 和名わみょう−学名がくめいインデックス（YList）. 2022年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  6. ^ 米倉よねくら浩司こうじ・梶田かじた忠ただし (2003-). “Cerasus serrulata auct. non (Lindl.) Loudon ヤマザクラ（シノニム）”. BG Plants 和名わみょう−学名がくめいインデックス（YList）. 2022年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  7. ^ 米倉よねくら浩司こうじ・梶田かじた忠ただし (2003-). “Prunus serrulata auct. non Lindl. ヤマザクラ（シノニム）”. BG Plants 和名わみょう−学名がくめいインデックス（YList）. 2022年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  8. ^ 米倉よねくら浩司こうじ・梶田かじた忠ただし (2003-). “Prunus serrulata Lindl. f. spontanea (Maxim.) Chin S.Chang ヤマザクラ（シノニム）”. BG Plants 和名わみょう−学名がくめいインデックス（YList）. 2022年ねん12月30日にち閲覧えつらん。
  9. ^ Siebold, P.F.v. 1830. Synopsis plantarum oeconomicarum universi regni Japonici. Verhandelingen van het Bataviaasch Genootschap der Kunsten en Wetenschappen 12: 68.
  10. ^ Makino, T. 1908. Observations on the Flora of Japan. 『植物しょくぶつ学がく雑誌ざっし』, 1908 Volume 22 Issue 257 Pages 93-102, doi:10.15281/jplantres1887.22.257_93
  11. ^ Koidzumi, G. 1911. Notes on Japanese Rosaceae. III. The Botanical Magazine, Tokyo 25 (295): 184., doi:10.15281/jplantres1887.25.295_183
  12. ^ Nakai, T. 1911. Flora Koreana. The Journal of the College of Science, Imperial University of Tokyo 31: 482.
  13. ^ Wang, X.R. & Shang, C.B. 1998. Notes on some species of the genus Cerasus Miq. Journal of Nanjing Forestry University 22 (4): 61.
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n 田中たなか潔きよし 2011, p. 52.
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  16. ^ 紀伊半島きいはんとう南部なんぶで100年ねんぶり野生やせい種しゅのサクラ新種しんしゅ「クマノザクラ」 鮮あざやかなピンク 森林しんりん総研そうけん 産経さんけいニュース 2018年ねん3月がつ13日にち
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  18. ^ a b c 林はやし将之まさゆき 2008, p. 32.
  19. ^ a b c d e 勝木かつき俊雄としお 2015, pp. 156–160.
  20. ^ a b c 平野ひらの隆久たかひさ監修かんしゅう 永岡書店ながおかしょてん編へん 1997, p. 175.
  21. ^ 勝木かつき俊雄としお 2015, p. 152.
  22. ^ a b c d e f g 鈴木すずき庸夫みちお・高橋たかはし冬ふゆ・安やす延のべ尚文なおふみ 2014, p. 170.
  23. ^ 山桜やまざくら 日本にっぽん花はなの会かい 桜さくら図鑑ずかん
  24. ^ a b 勝木かつき俊雄としお 2015, pp. 6–7.
  25. ^ 筑紫つくし桜さくら 日本にっぽん花はなの会かい 桜さくら図鑑ずかん
  26. ^ 勝木かつき俊雄としお 2015, p. 33.
  27. ^ “県けんの木き・県けんの花はな・県けんの鳥とり”. 宮崎みやざき県けん. 2019年ねん4月がつ6日にち閲覧えつらん。
  28. ^ 「Prunus serrulata」と空欄くうらんに入力にゅうりょくするとシノニムが表示ひょうじされる。 Advanced Query of GRIN-Global Species Data
  29. ^ コノハナザクラ 大本おおもと公式こうしきチャンネル

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 勝木かつき俊雄としお『桜さくら』岩波書店いわなみしょてん〈岩波いわなみ新書しんしょ〉、2015年ねん2月がつ。ISBN 978-4-00-431534-6。 
  • 鈴木すずき庸夫みちお・高橋たかはし冬ふゆ・安やす延のべ尚文なおふみ『樹皮じゅひと冬芽とうが：四季しきを通つうじて樹木じゅもくを観察かんさつする 431種しゅ』誠まこと文ぶん堂どう新光しんこう社しゃ〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年ねん10月がつ10日とおか、170頁ぺーじ。ISBN 978-4-416-61438-9。 
  • 田中たなか潔きよし『知しっておきたい100の木き：日本にっぽんの暮くらしを支ささえる樹木じゅもくたち』主婦しゅふの友社ともしゃ〈主婦しゅふの友ともベストBOOKS〉、2011年ねん7月がつ31日にち、52頁ぺーじ。ISBN 978-4-07-278497-6。 
  • 西田にしだ尚道なおみち監修かんしゅう 学習がくしゅう研究けんきゅう社しゃ編へん『日本にっぽんの樹木じゅもく』 5巻かん、学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ〈増補ぞうほ改訂かいてい ベストフィールド図鑑ずかん〉、2009年ねん8月がつ4日にち、83頁ぺーじ。ISBN 978-4-05-403844-8。 
  • 林はやし将之まさゆき『紅葉こうようハンドブック』文ぶん一いち総合そうごう出版しゅっぱん、2008年ねん9月がつ27日にち。ISBN 978-4-8299-0187-8。 
  • 平野ひらの隆久たかひさ監修かんしゅう 永岡書店ながおかしょてん編へん『樹木じゅもくガイドブック』永岡書店ながおかしょてん、1997年ねん5月がつ10日とおか、175頁ぺーじ。ISBN 4-522-21557-6。 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

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