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両生類りょうせいるい爬虫類はちゅうるいレッドリスト (環境省かんきょうしょう)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

両生類りょうせいるい爬虫類はちゅうるいレッドリスト(りょうせいるい・はちゅうるいレッドリスト)は、日本にっぽん環境省かんきょうしょう公表こうひょうした両生類りょうせいるい爬虫類はちゅうるいレッドリストであり、日本にっぽん国内こくないにおける両生類りょうせいるい爬虫類はちゅうるい絶滅ぜつめつ危惧きぐ評価ひょうかである。日本にっぽん国内こくない個体こたいぐんたいしての評価ひょうかであるので、世界せかいてきにみれば普通ふつうしゅ該当がいとうする場合ばあいがある。

概要がいよう[編集へんしゅう]

環境省かんきょうしょうばん両生類りょうせいるい爬虫類はちゅうるいレッドリストは、1991ねん平成へいせい3ねん)に『日本にっぽん絶滅ぜつめつのおそれのある野生やせい生物せいぶつ脊椎動物せきついどうぶつへん』として公表こうひょうされたもの(1991年版ねんばん)がはじめてである。その1997ねん平成へいせい9ねん8がつ7にちに、改訂かいていされたレッドリスト(1997年版ねんばん)が公表こうひょうされた。[1]その1997年版ねんばんレッドリストをもとに、2000ねん平成へいせい12ねん)2がつに『改訂かいてい日本にっぽん絶滅ぜつめつのおそれのある野生やせい生物せいぶつ -レッドデータブック- 3 両生類りょうせいるい爬虫類はちゅうるい』が作成さくせいされた。さらに、2006ねん平成へいせい18ねん12月22にち最新さいしんのレッドリスト(2006年版ねんばん)が公表こうひょうされた[2]

1991年版ねんばんでは両生類りょうせいるい19しゅ亜種あしゅふくむ、以下いかおなじ)・爬虫類はちゅうるい16しゅ、1997年版ねんばんでは両生類りょうせいるい23しゅ爬虫類はちゅうるい30しゅ、2006年版ねんばんでは両生類りょうせいるい36しゅ爬虫類はちゅうるい56しゅとその掲載けいさいしゅすう増加ぞうかしている。ただし、これには最新さいしん研究けんきゅう結果けっかにより分類ぶんるい変更へんこうされたこと(それまではべつたねかんがえられていたものが、どうたねであるひとし)や、評価ひょうか単位たんい変更へんこうされたこと(たね単位たんい評価ひょうかしていた分類ぶんるいぐん亜種あしゅ単位たんいにするひとし)をふくんでいるので、掲載けいさいしゅすう増加ぞうか単純たんじゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅ増加ぞうかとはえないことに注意ちゅういすること

環境省かんきょうしょうでは、両生類りょうせいるい爬虫類はちゅうるいのレッドリスト評価ひょうか対象たいしょうしゅとして、両生類りょうせいるい62しゅ爬虫類はちゅうるい98しゅ選定せんていしているが、これには下記かき要件ようけんがある [2]

  1. 分類ぶんるいじょう亜種あしゅ細分さいぶんされる場合ばあい原則げんそくとして亜種あしゅ評価ひょうか対象たいしょうとする。
  2. じゅん海産かいさんしゅ対象たいしょうからのぞく。
  3. 外来がいらい生物せいぶつおよ国内こくない地域ちいきから導入どうにゅうされたたね対象たいしょうからのぞく。

リストおよびカテゴリーの変遷へんせん[編集へんしゅう]

両生類りょうせいるい[編集へんしゅう]

両生類りょうせいるい絶滅ぜつめつ危惧きぐ絶滅ぜつめつのおそれのあるしゅ)のかずは1991年版ねんばんでは6しゅ、1997年版ねんばんでは14しゅ、2006年版ねんばんでは21しゅとなり徐々じょじょ増加ぞうかしている(2012年版ねんばんでは23しゅ増加ぞうかしているが、すでにリストアップされた絶滅ぜつめつ危両生類しょうるい評価ひょうか対象たいしょうしゅすうは62しゅであるので、2006年版ねんばんにおいて34%が絶滅ぜつめつ危惧きぐとなる。また、ランクが上昇じょうしょうしたたねおおくは南西諸島なんせいしょとう生息せいそくするしゅであること、かつ絶滅ぜつめつ危惧きぐ21しゅのうち、8しゅ南西諸島なんせいしょとう生息せいそくするカエルるいであることから、南西諸島なんせいしょとうは、両生類りょうせいるい絶滅ぜつめつのおそれのたか地域ちいきであるとえる。有尾ありおも2006ねんばんあたらしくくわえられた・ランクが上昇じょうしょうしたたねおおく、国内こくない生息せいそくするサンショウウオ・オオサンショウウオ19しゅのうち11しゅ絶滅ぜつめつのおそれがある。絶滅ぜつめつ要因よういんとしては、生息せいそく環境かんきょう悪化あっか小規模しょうきぼ開発かいはつ外来がいらい生物せいぶつによる捕食ほしょく、ペットよう密猟みつりょうとうがあげられる [2]

有尾ありお(サンショウウオ[編集へんしゅう]

両生類りょうせいるいレッドリスト(有尾ありお
和名わみょう 学名がくめい 1991年版ねんばん 1997年版ねんばん 2006年版ねんばん 2012年版ねんばん 備考びこう
サンショウウオ
アベサンショウウオ Hynobius abei 絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい
アカイシサンショウウオ Hynobius katoi - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
ハクバサンショウウオ Hynobius hidamontanus 危急ききゅうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
ホクリクサンショウウオ Hynobius takedai 絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
オオイタサンショウウオ Hynobius dunni 希少きしょうしゅ
地域ちいき個体こたいぐん
絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 1997年版ねんばんから、「高知こうちけんのオオイタサンショウウオ個体こたいぐん」もふくむ。
オオダイガハラサンショウウオ Hynobius boulengeri 地域ちいき個体こたいぐん 地域ちいき個体こたいぐん 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 1997年版ねんばんまで、「本州ほんしゅう九州きゅうしゅう地域ちいきのオオダイガハラサンショウウオ個体こたいぐん」を評価ひょうか単位たんいとしていた。
オキサンショウウオ Hynobius okiensis 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
カスミサンショウウオ Hynobius nebulosus 地域ちいき個体こたいぐん 地域ちいき個体こたいぐん 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 1997年版ねんばんまで、「京都きょうと大阪おおさか地域ちいきのカスミサンショウウオ個体こたいぐん」を評価ひょうか単位たんいとしていた。さらに、「愛知あいちけんのトウキョウサンショウウオ個体こたいぐん」も分類ぶんるい変更へんこうによりふくまれる。
トウキョウサンショウウオ Hynobius tokyoensis 地域ちいき個体こたいぐん 地域ちいき個体こたいぐん 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 1997年版ねんばんまで、「東京とうきょうのトウキョウサンショウウオ個体こたいぐん」を評価ひょうか単位たんいとしていた。
ベッコウサンショウウオ Hynobius stejnegeri 希少きしょうしゅ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
キタサンショウウオ Salamandrella keyserlingii 希少きしょうしゅ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
イシヅチサンショウウオ Hynobius hirosei - - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ オオダイガハラサンショウウオ四国しこく個体こたいぐんとされていたものが独立どくりつしゅとなった。
クロサンショウウオ Hynobius nigrescens - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
コガタブチサンショウウオ Hynobius yatsui - - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ ブチサンショウウオの山地さんち小型こがた個体こたいぐんとされていたものが独立どくりつしゅとなった
ツシマサンショウウオ Hynobius tsuensis - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
トウホクサンショウウオ Hynobius lichenatus - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
ヒダサンショウウオ Hynobius kimurae - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
ブチサンショウウオ Hynobius naevius - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
エゾサンショウウオ Hynobius retardatus - - 情報じょうほう不足ふそく 情報じょうほう不足ふそく
オオサンショウウオ
オオサンショウウオ Andrias japonicus 希少きしょうしゅ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
イモリ
イボイモリ Echinotriton andersoni 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
アカハライモリ Cynops pyrrhogaster - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
シリケンイモリ Cynops ensicauda - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ

(カエル[編集へんしゅう]

両生類りょうせいるいレッドリスト(
和名わみょう 学名がくめい 1991年版ねんばん 1997年版ねんばん 2006年版ねんばん 2012年版ねんばん 備考びこう
ヒキガエル
ミヤコヒキガエル Bufo gargarizans miyakonis - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
アカガエル
アマミイシカワガエル Odorrana splendida - - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい イシカワガエルの奄美あまみ大島おおしま個体こたいぐんとされていたものが独立どくりつしゅとなった。
オキナワイシカワガエル Odorrana ishikawae 危急ききゅうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 2006年版ねんばんまで、和名わみょうをイシカワガエルとしていた。アマミイシカワガエル備考びこうらん理由りゆうにより沖縄おきなわとう個体こたいぐんのみがO. ishikawaeとなり、それにともな和名わみょう変更へんこうされた。
コガタハナサキガエル Odorrana utsunomiyaorum - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
オットンガエル Babina subaspera 危急ききゅうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
ナゴヤダルマガエル Rana porosa brevipoda 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 1997年版ねんばんまで、和名わみょうをダルマガエルとしていた。
ナミエガエル Limnonectes namiyei 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
ホルストガエル Babina holsti 危急ききゅうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
アマミハナサキガエル Odorrana amamiensis - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
ハナサキガエル Odorrana narina - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
ヤエヤマハラブチガエル Rana okinavana - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 2006年版ねんばんまで学名がくめいRana psaltesだったが、リュウキュウアカガエルの学名がくめいとされていたR. okinavanaしき標本ひょうほんがヤエヤマハラブチガエルであったことが判明はんめいしたため学名がくめい変更へんこうされた。
アマミアカガエル Rana kobai - - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ リュウキュウアカガエルの奄美諸島あまみしょとう個体こたいぐんとされていたものが独立どくりつしゅとなった
オキタゴガエル Rana tagoi okiensis - - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
ヤクシマタゴガエル Rana tagoi yakushimensis - - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
トウキョウダルマガエル Rana porosa porosa - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
チョウセンヤマアカガエル Rana dybowskii - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
ツシマアカガエル Rana tsushimensis - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
トノサマガエル Rana nigromaculata - - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
リュウキュウアカガエル Rana ulma - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ 2006年版ねんばんまで学名がくめいRana okinavanaだったが、R. okinavanaしき標本ひょうほんがヤエヤマハラブチガエルであったことが判明はんめいしたためあらためて新種しんしゅとして記載きさいされた。
オオハナサキガエル Odorrana supranarina - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ

総計そうけい[編集へんしゅう]

両生類りょうせいるいレッドリストの総計そうけい
カテゴリー 1991年版ねんばん 1997年版ねんばん 2006年版ねんばん 2012年版ねんばん 備考びこう
絶滅ぜつめつ 0 0 0 0
野生やせい絶滅ぜつめつ - 0 0 0
絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい - 1 1 1
絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい - 4 9 10
絶滅ぜつめつ危惧きぐIるい
絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅ相当そうとう
2 5 10 11 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい合計ごうけい
絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
危急ききゅうしゅ相当そうとう
4 9 11 12
絶滅ぜつめつ危惧きぐ 6 14 21 23 絶滅ぜつめつのおそれのあるしゅ絶滅ぜつめつ危惧きぐIるい絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい合計ごうけい
じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
希少きしょうしゅ相当そうとう
8 5 14 19
情報じょうほう不足ふそく - - 1 1
地域ちいき個体こたいぐん 5 4 0 0
合計ごうけい 19 23 36 43

計数けいすうは、発表はっぴょうされた当時とうじかくレッドリストの掲載けいさいしゅかずであり、ひょうないのカテゴリーのかず計数けいすう一致いっちしないことがある。これは、レッドリストの見直みなおしにともな評価ひょうか単位たんいである分類ぶんるいぐんたね亜種あしゅ地域ちいき個体こたいぐんとう)を変更へんこうすることがあり、ほんひょうではそれらの変遷へんせんえるように作成さくせいされているためである。これらについては備考びこう参照さんしょうのこと。

爬虫類はちゅうるい[編集へんしゅう]

爬虫類はちゅうるい絶滅ぜつめつ危惧きぐ絶滅ぜつめつのおそれのあるしゅ)のかずは1991年版ねんばんでは3しゅ、1997年版ねんばんでは18しゅ、2006年版ねんばんでは31しゅとなり、徐々じょじょ増加ぞうかしている。爬虫類はちゅうるい評価ひょうか対象たいしょうしゅは98しゅであるので、2006年版ねんばんにおいて31%が絶滅ぜつめつ危惧きぐとなる。また、ランクが上昇じょうしょうしたたねおおくは南西諸島なんせいしょとう生息せいそくするしゅであること、かつ絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅ31しゅのうち、30しゅ南西諸島なんせいしょとう生息せいそくするしゅであることから、南西諸島なんせいしょとう爬虫類はちゅうるい危機ききてき状況じょうきょうにあるとえる。絶滅ぜつめつ要因よういんとしては、生息せいそく環境かんきょう悪化あっかジャワマングースニホンイタチインドクジャクなど外来がいらい生物せいぶつによる捕食ほしょくとう、ペットよう密猟みつりょうとうがあげられる [2]

1991年版ねんばんから1997ねんばんへの掲載けいさいしゅ増加ぞうかには、たねクロイワトカゲモドキ亜種あしゅレベルに評価ひょうか単位たんい変更へんこうしたこと一因いちいんである。

カメ[編集へんしゅう]

爬虫類はちゅうるいレッドリスト(カメ
和名わみょう 学名がくめい 1991年版ねんばん 1997年版ねんばん 2006年版ねんばん 2012年版ねんばん 備考びこう
ウミガメ
アカウミガメ Caretta caretta 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
タイマイ Eretmochelys imbricata 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
アオウミガメ Chelonia mydas mydas 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
イシガメ
ヤエヤマセマルハコガメ Cuora flavomarginata evelynae 危急ききゅうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 1997年版ねんばんまで、和名わみょうをセマルハコガメとしていた。
リュウキュウヤマガメ Geoemyda japonica 危急ききゅうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
ニホンイシガメ Mauremys japonica - - 情報じょうほう不足ふそく じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
スッポン
ニホンスッポン Pelodiscus sinensis - 情報じょうほう不足ふそく 情報じょうほう不足ふそく 情報じょうほう不足ふそく 1997年版ねんばんまでスッポンを、2006年版ねんばんではP. s. japonicusとして評価ひょうかしていた。

ゆううろこ[編集へんしゅう]

爬虫類はちゅうるいレッドリスト(ゆううろこ
和名わみょう 学名がくめい 1991年版ねんばん 1997年版ねんばん 2006年版ねんばん 2012年版ねんばん 備考びこう
トカゲモドキ
イヘヤトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae toyamai 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい 1991年版ねんばんでは、たねクロイワトカゲモドキとして評価ひょうかしていた。
クメトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae yamashinae 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい 1991年版ねんばんでは、たねクロイワトカゲモドキとして評価ひょうかしていた。
1997年版ねんばんまで、和名わみょうをヤマシナトカゲモドキとしていた。
オビトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae splendens 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 1991年版ねんばんでは、たねクロイワトカゲモドキとして評価ひょうかしていた。
マダラトカゲモドキ GGoniurosaurus kuroiwae orientalis 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 1991年版ねんばんでは、たねクロイワトカゲモドキとして評価ひょうかしていた。
クロイワトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae kuroiwae 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
ヤモリ
ミナミトリシマヤモリ Perochirus ateles - - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
タシロヤモリ Hemidactylus bowringii - - 情報じょうほう不足ふそく 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
ヤクヤモリ Gekko yakuensis - - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
オキナワヤモリ Gekko sp. 1 - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
タカラヤモリ Gekko shibatai - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
タワヤモリ Gekko tawaensis - - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
大東諸島だいとうしょとうオガサワラヤモリ Lepidodactylus lugubrisi - - 地域ちいき個体こたいぐん 地域ちいき個体こたいぐん
アガマ
オキナワキノボリトカゲ Japalura polygonata polygonata - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 1997年版ねんばんまで、和名わみょうをキノボリトカゲとしていた。
ヨナグニキノボリトカゲ Japalura polygonata donan - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
サキシマキノボリトカゲ Japalura polygonata ishigakiensis - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
トカゲ
アオスジトカゲ Plestiodon elegans - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
オキナワトカゲ Plestiodon marginatus marginatus - 地域ちいき個体こたいぐん じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 1997年版ねんばんまで、「悪石島あくせきじま以北いほくのトカラ諸島しょとうのニホントカゲ」を評価ひょうか単位たんいとしていた。
キシノウエトカゲ Plestiodon kishinouyei 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
バーバートカゲ Plestiodon barbouri - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
ミヤコトカゲ Emoia atrocostata atrocostata - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
オガサワラトカゲ Cryptoblepharus boutonii nigropunctatus - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
イシガキトカゲ Plestiodon stimpsonii - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
オオシマトカゲ Plestiodon marginatus oshimensis - 地域ちいき個体こたいぐん じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ 1997年版ねんばんまで、「悪石島あくせきじま以北いほくトカラ諸島しょとうニホントカゲ」を評価ひょうか単位たんいとしていた。
ツシマスベトカゲ Scincella vandenburghi - - 情報じょうほう不足ふそく 情報じょうほう不足ふそく
三宅島みやけじま八丈島はちじょうじま青ヶ島あおがしまオカダトカゲ Plestiodon latiscutatusi - 地域ちいき個体こたいぐん 地域ちいき個体こたいぐん 地域ちいき個体こたいぐん
三島みしまヘリグロヒメトカゲ Ateuchosaurus pellopleurus - - - 地域ちいき個体こたいぐん
カナヘビ
ミヤコカナヘビ Takydromus toyamai - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい
サキシマカナヘビ Takydromus dorsalis - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
コモチカナヘビ Zootoca vivipara - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
アムールカナヘビ Takydromus amurensis - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
沖永良部島おきのえらぶしま徳之島とくのしまアオカナヘビ Takydromus smaragdinusi - - 地域ちいき個体こたいぐん 地域ちいき個体こたいぐん
ナミヘビ
キクザトサワヘビ Opisthotropis kikuzatoi 絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい
シュウダ Elaphe carinata carinata - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
ヨナグニシュウダ Elaphe carinata yonaguniensis - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
ミヤコヒバァ Amphiesma concelarum - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい
ミヤコヒメヘビ Calamaria pfefferi 希少きしょうしゅ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい 1997年版ねんばんまで、和名わみょうヒメヘビとしていた。
ヤエヤマタカチホヘビ Achalinus formosanus chigiraii 希少きしょうしゅ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
サキシマスジオ Elaphe taeniura schmackeri - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
ミヤラヒメヘビ Calamaria pavimentata miyarai - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
サキシマアオヘビ Cyclophiops herminaei 希少きしょうしゅ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
サキシマバイカダ Lycodon ruhstrati multifasciatusi - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
イワサキセダカヘビ Pareas iwasakiii 希少きしょうしゅ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
アマミタカチホヘビ Achalinus wernerii 希少きしょうしゅ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
アカマダラ Dinodon rufozonatum rufozonatumi - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
ダンジョヒバカリ Amphiesma vibakari danjoense - - 情報じょうほう不足ふそく 情報じょうほう不足ふそく
宮古みやこ諸島しょとうサキシママダラ Dinodon rufozonatum walli - - - 地域ちいき個体こたいぐん
コブラ
クメジマハイ Sinomicrurus japonicus takarai - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
イワサキワモンベニヘビ Hemibungarus macclellandi iwasakii 希少きしょうしゅ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
ハイ Sinomicrurus japonicus boettgeri - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
ヒャン Sinomicrurus japonicus japonicus 希少きしょうしゅ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
ウミヘビ(コブラふくめる場合ばあいもある)
エラブウミヘビ Laticauda semifasciata - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
ヒロオウミヘビ Laticauda laticaudata - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
イイジマウミヘビ Emydocephalus ijimae - - 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい 絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
クサリヘビ
トカラハブ Protobothrops tokarensis - - じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ

総計そうけい[編集へんしゅう]

爬虫類はちゅうるいレッドリストの総計そうけい
カテゴリー 1991年版ねんばん 1997年版ねんばん 2006年版ねんばん 2012年版ねんばん 備考びこう
絶滅ぜつめつ 0 0 0 0
野生やせい絶滅ぜつめつ - 0 0 0
絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい - 2 3 4
絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい - 5 10 9
絶滅ぜつめつ危惧きぐIるい
絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅ相当そうとう
1 7 13 13 絶滅ぜつめつ危惧きぐIAるい絶滅ぜつめつ危惧きぐIBるい合計ごうけい
絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい
危急ききゅうしゅ相当そうとう
2 11 18 23
絶滅ぜつめつ危惧きぐ 3 18 31 36 絶滅ぜつめつのおそれのあるしゅ絶滅ぜつめつ危惧きぐIるい絶滅ぜつめつ危惧きぐIIるい合計ごうけい
じゅん絶滅ぜつめつ危惧きぐ
希少きしょうしゅ相当そうとう
13 9 17 17
情報じょうほう不足ふそく - 1 5 3
地域ちいき個体こたいぐん 0 2 3 5
合計ごうけい 16 30 56 61

計数けいすうは、発表はっぴょうされた当時とうじかくレッドリストの掲載けいさいしゅかずであり、ひょうないのカテゴリーのかず計数けいすう一致いっちしないことがある。これは、レッドリストの見直みなおしにともな評価ひょうか単位たんいである分類ぶんるいぐんたね亜種あしゅ地域ちいき個体こたいぐんとう)を変更へんこうすることがあり、ほんひょうではそれらの変遷へんせんえるように作成さくせいされているためである。これらについては備考びこう参照さんしょうのこと。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 環境省かんきょうしょう報道ほうどう発表はっぴょう資料しりょう両生類りょうせいるい爬虫類はちゅうるいのレッドリストの見直みなおしについて』、1997ねん8がつ7にち
  2. ^ a b c d 環境省かんきょうしょう報道ほうどう発表はっぴょう資料しりょう鳥類ちょうるい爬虫類はちゅうるい両生類りょうせいるいおよびその脊椎動物せきついどうぶつのレッドリストの見直みなおしについて』、2006ねん12月22にち

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]