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微分びぶん多様たようたい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
地球ちきゅう座標ざひょう近傍きんぼう微分びぶん可能かのうでないアトラス。アトラスが微分びぶん可能かのうでないとき微積分びせきぶん結果けっか座標ざひょう近傍きんぼうあいだ両立りょうりつ可能かのうとはかぎらない。北回帰線きたかいきせんなか座標ざひょう近傍きんぼうではなめらかな曲線きょくせんであるが、一方いっぽうひだり座標ざひょう近傍きんぼうではするどかくつ。微分びぶん多様たようたい概念がいねん座標ざひょう近傍きんぼうあいだ変換へんかんをする関数かんすう微分びぶん可能かのうであることを要求ようきゅうすることによって多様たようたい概念がいねん洗練せんれんする。

数学すうがくにおいて、微分びぶん多様たようたい(かびぶんたようたい、えい: differentiable manifold)、あるいは微分びぶん可能かのう多様たようたい(びぶんかのうたようたい)は、局所きょくしょてき十分じゅうぶん線型せんけい空間くうかんており微積分びせきぶんができるような多様たようたいである。任意にんい多様たようたいは、チャート座標ざひょう近傍きんぼう局所きょくしょ座標ざひょう)のあつまり、アトラス(座標ざひょう近傍きんぼうけい局所きょくしょ座標ざひょうけい)、によって記述きじゅつすることができる。かく座標ざひょう近傍きんぼう微積分びせきぶん通常つうじょうのルールが適用てきようする線型せんけい空間くうかんなかにあるから、各々おのおののチャートのなかかんがえるときには微積分びせきぶんがくのアイデアを適用てきようできる。チャートが適切てきせつ両立りょうりつ可能かのうであれば(すなわち1つのチャートからべつのチャートへの変換へんかん微分びぶん可能かのうであれば)、1つのチャートでなされた計算けいさん任意にんいほか微分びぶん可能かのうなチャートにおいても有効ゆうこうである。

フォーマルにえば、微分びぶん多様たようたい大域たいいきてき定義ていぎされた微分びぶん構造こうぞう英語えいごばん位相いそう多様たようたいである。任意にんい位相いそう多様たようたいにはアトラスの同相どうしょう写像しゃぞう線型せんけい空間くうかんじょう標準ひょうじゅんてき微分びぶん構造こうぞうもちいて局所きょくしょてき微分びぶん構造こうぞうあたえることができる。同相どうしょう写像しゃぞうによって誘導ゆうどうされた局所きょくしょ座標ざひょうけいじょう大域たいいきてき微分びぶん構造こうぞう誘導ゆうどうするためには、アトラスのチャートの共通きょうつう部分ぶぶんじょうでの合成ごうせい対応たいおうする線型せんけい空間くうかんじょう微分びぶん可能かのう関数かんすうでなければならない。いいかえると、チャートの定義ていぎいきかさなっているところでは、かくチャートによって定義ていぎされた座標ざひょうはアトラスのすべてのチャートによって定義ていぎされた座標ざひょうかんして微分びぶん可能かのうであることが要求ようきゅうされる。様々さまざまなチャートによって定義ていぎされた座標ざひょうたがいにむすびつける写像しゃぞう変換へんかん関数かんすう (transition map/遷移せんい写像しゃぞう/座標ざひょう変換へんかん) とぶ。

微分びぶん可能かのうせい文脈ぶんみゃくによって連続れんぞく微分びぶん可能かのうk かい微分びぶん可能かのうなめらか正則せいそくといったことなる意味いみつ。さらに、抽象ちゅうしょうてき空間くうかんにそのような微分びぶん構造こうぞう誘導ゆうどうできることによって微分びぶん可能かのうせい定義ていぎ大域たいいきてき座標ざひょうけいなしの空間くうかん拡張かくちょうすることができる。微分びぶん構造こうぞうによって大域たいいきてき微分びぶん可能かのうせっ空間くうかん微分びぶん可能かのう関数かんすう微分びぶん可能かのうテンソルじょうベクトルじょう定義ていぎすることができる。微分びぶん多様たようたい物理ぶつりにおいても非常ひじょう重要じゅうようである。特別とくべつ種類しゅるい微分びぶん多様たようたい古典こてん力学りきがく一般いっぱん相対そうたいろんヤン・ミルズ理論りろんといった物理ぶつり理論りろん基礎きそをなす。微分びぶん多様たようたいたいして微積分びせきぶん展開てんかいすることが可能かのうである。これによってexterior calculusそと微分びぶんほう/そと微分びぶんがく)のような数学すうがくてき機構きこうみちびかれる。微分びぶん多様たようたいじょう微積分びせきぶん研究けんきゅう微分びぶん幾何きかがくばれる。

歴史れきし

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はっきりした分野ぶんやとしての微分びぶん幾何きかがく出現しゅつげん一般いっぱんカール・フリードリヒ・ガウスベルンハルト・リーマンによるものとされている。リーマンはゲッティンゲン大学だいがく有名ゆうめい教授きょうじゅ就任しゅうにん講演こうえん[1]はじめて多様たようたい記述きじゅつした。かれ多様たようたいのアイデアをあたえられた対象たいしょうあたらしい方向ほうこうえる直観ちょっかんてき過程かていによって動機付どうきずけ、つづくフォーマルな発展はってんにおいて座標ざひょうけいとチャートの役割やくわり先見せんけんあかりって記述きじゅつした:

Having constructed the notion of a manifoldness of n dimensions, and found that its true character consists in the property that the determination of position in it may be reduced to n determinations of magnitude, ...– B. Riemann

ジェームズ・クラーク・マクスウェル[2] のような物理ぶつり学者がくしゃ数学すうがくしゃグレゴリオ・リッチ=クルバストロ (Gregorio Ricci-Curbastro) とトゥーリオ・レヴィ=チヴィタ (Tullio Levi-Civita)[3]仕事しごとテンソル解析かいせき発展はってん内在ないざいてき幾何きかがくてき性質せいしつ座標ざひょう変換へんかん不変ふへん性質せいしつ同一どういつするきょう変性へんせい(en:general covariance)の概念がいねんみちびいた。これらのアイデアはアインシュタイン一般いっぱん相対性理論そうたいせいりろんとその根本こんぽんにある等価とうか原理げんり重要じゅうよう応用おうようつけた。2次元じげん多様たようたい現代げんだいてき定義ていぎヘルマン・ワイル (Hermann Weyl) によってリーマンめんかんする 1913 ねんほんにおいてあたえられた[4]アトラスのことばによる多様たようたいひろれられている一般いっぱんてき定義ていぎハスラー・ホイットニーによる[5]

定義ていぎ

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位相いそう多様たようたいとは、チャートばれる同相どうしょう写像しゃぞうあつまりアトラス によって線型せんけい空間くうかん局所きょくしょてき同相どうしょうだい可算かさんハウスドルフ空間くうかんである。1 つのチャートの、べつのチャートのぎゃく写像しゃぞうとの合成ごうせいは、変換へんかん関数かんすうばれる関数かんすうであり、線型せんけい空間くうかんひらき部分ぶぶん集合しゅうごうから線型せんけい空間くうかんべつひらき部分ぶぶん集合しゅうごううえへの同相どうしょう写像しゃぞう定義ていぎする。これによって「空間くうかん断片だんぺんわせて多様たようたいつくる」という概念がいねん定義ていぎされる――つくられた多様たようたいはまたどのようにわせられたかのデータもっている。しかしながら、ことなるアトラス(わせ)から「おなじ」多様たようたいつくられるかもしれない。多様たようたいこのみのアトラスでない。そして、したがって、位相いそう多様たようたいはアトラスの同値どうちるいとともにうえのような空間くうかん定義ていぎされる。アトラスの同値どうちせい以下いか定義ていぎする。

変換へんかん関数かんすうにどれだけの微分びぶん可能かのうせい要求ようきゅうするかにしたがって微分びぶん多様たようたいことなるタイプがある。以下いかはいくつかの一般いっぱんてきれいである。

  • 微分びぶん多様たようたい (differentiable manifold) とは、変換へんかん関数かんすうがすべて微分びぶん可能かのうなアトラスの同値どうちるいともなった位相いそう多様たようたいである。よりひろいことばでは、Ck きゅう多様たようたい (Ck-manifold) は変換へんかん関数かんすうがすべて k かい連続れんぞく微分びぶん可能かのうなアトラスを位相いそう多様たようたいである。
  • なめらかな多様たようたい (smooth manifold) あるいは C きゅう多様たようたい (C-manifold) とは、すべての変換へんかん関数かんすうなめらかな微分びぶん多様たようたいである。つまり、すべての階数かいすう微分びぶん存在そんざいする。なのでなめらかな多様たようたいはすべての kたいして Ck きゅう多様たようたいである。そのようなアトラスの同値どうちるいなめらかな構造こうぞう英語えいごばんばれる。
  • 解析かいせきてき多様たようたい (analytic manifold) あるいは Cωおめが きゅう多様たようたい (Cωおめが-manifold) とは、かく変換へんかん関数かんすう解析かいせきてきという追加ついか条件じょうけんったなめらかな多様たようたいである。つまり、かく変換へんかん関数かんすうのテイラー展開てんかいがあるひらきだまじょう絶対ぜったい収束しゅうそくしその関数かんすうひとしい。
  • 複素ふくそ多様たようたい (complex manifold) は複素数ふくそすうたいうえのユークリッド空間くうかんをモデルにしすべての変換へんかん関数かんすう正則せいそく位相いそう空間くうかんである。

Ck アトラス有意義ゆういぎ概念がいねんはあるが、C0連続れんぞく写像しゃぞう位相いそう多様たようたい)と Cなめらかな写像しゃぞうなめらかな多様たようたい)よりCk 多様たようたいことなる概念がいねん存在そんざいしない、なぜならば k > 0 のすべての Ck 構造こうぞうたいして、Ck 同値どうちC 構造こうぞう一意的いちいてき存在そんざいする(すべての Ck 構造こうぞうC 構造こうぞう一意的いちいてきなめらかにできる)からである。これはホイットニー (Whitney)結果けっかである[5]じつは、すべての Ck 構造こうぞうCωおめが 構造こうぞう一意的いちいてきなめらかできる。さらに、1つの C アトラスに同値どうちな 2 つの Ck アトラスは Ck アトラスとして同値どうちなので、2 つのそうことなる Ck アトラスは衝突しょうとつしない。詳細しょうさいDifferential structure: Existence and uniqueness theorems参照さんしょう。したがって「微分びぶん多様たようたい」と「なめらかな多様たようたい」という用語ようご可能かのう同義語どうぎごとして使つかう。これはことなる kたいして意味いみのあるちがいのある Ck 写像しゃぞうとは非常ひじょう対照たいしょうてきである。たとえば、ナッシュの定理ていり任意にんい多様たようたいはユークリッド空間くうかん RNとうちょうみできるとべている。ここで N は、任意にんいの 1 ≤ k ≤ ∞ にたいして十分じゅうぶんおおきい N存在そんざいするのであるが、Nk依存いぞんする。

一方いっぽう複素ふくそ多様たようたいいちじるしい制限せいげんけている。れいとして、しゅう定理ていり任意にんい射影しゃえい複素ふくそ多様たようたいじつ射影しゃえい代数だいすう多様たようたいであるとべている。代数だいすうてき構造こうぞうっているのである。

アトラス

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Charts on a manifold

位相いそう空間くうかん X うえアトラスチャートばれるたいあつまり {(Uαあるふぁ,φふぁいαあるふぁ)} である、ここで UαあるふぁXおおひらけ集合しゅうごうであり、かく αあるふぁたいして

Uαあるふぁ から n 次元じげんじつ空間くうかんひらき部分ぶぶん集合しゅうごうへの同相どうしょう写像しゃぞうである。アトラスの変換へんかん関数かんすう (transition map) は関数かんすう

である。

すべての位相いそう多様たようたいはアトラスをつ。Ck アトラスは変換へんかん関数かんすうCk きゅうのアトラスである。位相いそう多様たようたいC0 アトラスをち、一般いっぱんCk きゅう多様たようたいCk きゅうアトラスをつ。連続れんぞくアトラスとは C0 アトラスであり、なめらかなアトラスは C アトラスであり、解析かいせきてきアトラスは Cωおめが アトラスである。アトラスがすくなくとも C1 であれば、微分びぶん構造こうぞう (differential structure) あるいは微分びぶん構造こうぞう (differentiable structure) ともばれる。正則せいそくアトラス (holomorphic atlas) はだいとなるユークリッド空間くうかん複素数ふくそすうたいじょう定義ていぎされていて変換へんかん関数かんすうそう正則せいそくなアトラスである。

両立りょうりつするアトラス

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ことなるアトラスが本質ほんしつてきおな多様たようたいしょうじることがある。えんを2つの座標ざひょうチャートによってうつすことができるが、これらのチャートの定義ていぎいきをわずかにえるとおな多様たようたいたいすることなるアトラスがられる。これらのことなるアトラスはよりおおきいアトラスに統合とうごうすることができる。そのような統合とうごうされたアトラスの変換へんかん関数かんすう構成こうせい成分せいぶんのアトラスの変換へんかん関数かんすうほどなめらかでないということがこりる。Ck アトラスを Ck アトラスを構成こうせいするために統合とうごうできれば、両立りょうりつできる (compatible) という。アトラスの両立りょうりつ可能かのうせい同値どうち関係かんけいである。ある同値どうちるいのすべてのアトラスを統合とうごうすることによって極大きょくだいアトラス (maximal atlas) を構成こうせいできる。かく Ck アトラスはある一意的いちいてき極大きょくだい Ck アトラスにぞくする。

べつ定義ていぎ

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なずらえぐん

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なずらえぐん概念がいねん[6]様々さまざまことなる構造こうぞう統一とういつてき方法ほうほう多様たようたい定義ていぎできるようにするためにアトラスの柔軟じゅうなん一般いっぱん提供ていきょうする。なずらえぐん (pseudogroup) は位相いそう空間くうかん S 集合しゅうごう Γがんま からなる。ΓがんまSひらき部分ぶぶん集合しゅうごうから Sほかひらき部分ぶぶん集合しゅうごうへの同相どうしょう写像しゃぞう以下いかたすものからなる

  1. fΓがんまUf定義ていぎいきひらき部分ぶぶん集合しゅうごうであれば、制限せいげん f|UΓがんまはいる。
  2. fSひらき部分ぶぶん集合しゅうごう合併がっぺい から Sひらき部分ぶぶん集合しゅうごうへの同相どうしょう写像しゃぞうであれば、すべての iたいして であれば fΓがんま となる。
  3. すべてのひらき集合しゅうごう USたいして、U恒等こうとう変換へんかんΓがんまはいる。
  4. fΓがんま であれば、f−1Γがんま である。
  5. Γがんま の 2 つのもと合成ごうせいΓがんまもとである。

最後さいごの3つの条件じょうけんぐん定義ていぎ類似るいじしている。関数かんすうS うえ大域たいいきてき定義ていぎされていないから Γがんまぐんであるとはかぎらないことに注意ちゅういしよう。たとえば、Rn うえのすべての局所きょくしょてきCk きゅう微分びぶん同相どうしょう写像しゃぞうからなるあつまりはなずらえぐんをなす。Cnひらき集合しゅうごうあいだのすべてのそう正則せいそく写像しゃぞうなずらえぐんをなす。さらなるれいRnきをたも写像しゃぞうシンプレクティック同相どうしょう写像しゃぞうメビウス変換へんかんアフィン変換へんかん、など。したがって多種たしゅ多様たよう関数かんすうのクラスがなずらえぐんをなす。

UiM から位相いそう空間くうかん Sひらき部分ぶぶん集合しゅうごうへの同相どうしょう写像しゃぞう φふぁいi のアトラス (Ui, φふぁいi) がなずらえぐん Γがんま両立りょうりつ可能かのう (compatible) であるとは、変換へんかん関数かんすう φふぁいj o φふぁいi−1: φふぁいi(UiUj) → φふぁいj(UiUj) がすべて Γがんまはいっていることをいう。

すると微分びぶん多様たようたいRn うえCk きゅう関数かんすうなずらえぐん両立りょうりつ可能かのうなアトラスである。複素ふくそ多様たようたいCnひらき集合しゅうごうじょうそう正則せいそく写像しゃぞう両立りょうりつ可能かのうなアトラスである。などなど。したがってなずらえぐん微分びぶん幾何きかがく位相いそう幾何きかがく重要じゅうよう多様たようたいおおくの構造こうぞう記述きじゅつする1つだけの枠組わくぐみを提供ていきょうする。

構造こうぞうそう

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多様たようたいCk 構造こうぞうあたえるべつのアプローチを使つかうことが便利べんりなことがある。ここで k は 1, 2, ..., ∞, あるいはじつ解析かいせきてき多様たようたいたいして ωおめが, である。座標ざひょうチャートをかんがえるわりに、多様たようたい自身じしんうえ定義ていぎされた関数かんすうからはじめることができる。M構造こうぞうそうCk表記ひょうきする、は、かくひらけ集合しゅうごう UMたいして連続れんぞく関数かんすう UR代数だいすう Ck(U) を定義ていぎするせきしゅ一種いっしゅである。構造こうぞうそう Ckn 次元じげん Ck きゅう多様たようたい構造こうぞうMあたえるとは、任意にんいpMたいして、p近傍きんぼう Un 関数かんすう x1, ..., xnCk(U) が存在そんざいして、写像しゃぞう f = (x1, ..., xn): URnRnひらき集合しゅうごううえへの同相どうしょう写像しゃぞうで、Ck|URn うえk かい連続れんぞく微分びぶん可能かのう関数かんすうそうもど英語えいごばんとなることをいう[7]

とくに、この後者こうしゃ条件じょうけん意味いみするのは、Vたいして任意にんい関数かんすう hCk(V) は h(x) = H(x1(x),...,xn(x)), ただし Hf(V)(Rnひらき集合しゅうごうじょうk かい微分びぶん可能かのう関数かんすう、と一意的いちいてきけるということである。したがって、そうろんてき視点してんは、微分びぶん多様たようたいじょう関数かんすう局所きょくしょ座標ざひょうにおいて Rn うえ微分びぶん可能かのう関数かんすうとして表現ひょうげんでき、a fortiori にこれは多様たようたいじょう微分びぶん構造こうぞう特徴とくちょうづけるのに十分じゅうぶんであるということである。

局所きょくしょたまきそう

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微分びぶん多様たようたい定義ていぎする同様どうようだがより技術ぎじゅつてきなアプローチはたまき空間くうかん概念がいねんもちいて定式ていしきできる。このアプローチは代数だいすう幾何きかがくスキーム理論りろんつよ影響えいきょうけているが、微分びぶん可能かのう関数かんすう局所きょくしょたまきもちいる。これは複素ふくそ多様たようたい文脈ぶんみゃくとくにポピュラーである。

Rn うえ基本きほんてき構造こうぞうそう記述きじゅつすることからはじめる。URnひらき集合しゅうごうのとき、

O(U) = Ck(U, R)

U うえのすべてのじつ数値すうち k かい連続れんぞく微分びぶん可能かのう関数かんすうからなるとしよう。U変化へんかすると、これは Rn うえたまきそう決定けっていする。pRnたいするくき Oppちかくの関数かんすうからなり、R うえ代数だいすうである。とくに、これは一意的いちいてき極大きょくだいイデアルpえる関数かんすうからなる局所きょくしょたまきである。たい (Rn, O) は局所きょくしょたまき空間くうかんれいである:かくくき局所きょくしょたまきであるそうともなった位相いそう空間くうかんである。

Ck きゅうの)微分びぶん可能かのう多様たようたいたい (M, OM) からなる。ここで Mだい可算かさんハウスドルフ空間くうかんであり、OMM うえ定義ていぎされた局所きょくしょ R-代数だいすうそうであって、局所きょくしょたまき空間くうかん (M, OM) が (Rn, O) に局所きょくしょ同型どうけいなものである。このようにして、微分びぶん多様たようたいRn をモデルとしたスキームとかんがえることができる。これが意味いみするのは[8]かくてん pMたいして、p近傍きんぼう U関数かんすうたい (f, f#) でつぎのようなものが存在そんざいするということである:

  1. f: Uf(U) ⊂ RnRnひらき集合しゅうごううえへの同相どうしょう
  2. f#: O|f(U)f* (OM|U) はそう同型どうけい
  3. f#局所きょくしょ局所きょくしょたまき同型どうけい
f#f(p): Of(p)OM, p.

この抽象ちゅうしょうてき枠組わくぐみで微分びぶん多様たようたい研究けんきゅうする重要じゅうよう動機どうきけがいくつかある。まず、モデル空間くうかんRn である必要ひつようせいa priori理由りゆうはない。たとえば(とくに代数だいすう幾何きかがくにおいて)これを正則せいそく関数かんすうそう(したがって複素ふくそ解析かいせき幾何きか空間くうかん辿たどく)あるいは多項式たこうしきそう(したがって複素ふくそ代数だいすう幾何きかにおいて興味きょうみたれる空間くうかん到達とうたつする)をともなった複素数ふくそすう空間くうかん Cn にとることができる。おおまかには、このコンセプトはスキームの任意にんい適切てきせつ概念がいねん適合てきごうできる(トポスろん参照さんしょう)。だいに、座標ざひょう構成こうせいにもはや明示めいじてき必要ひつようでない。座標ざひょうけい類似るいじぶつたい (f, f#) であるが、これらは(チャートやアトラスのように)議論ぎろん中心ちゅうしんにあるのではなくたん局所きょくしょ同型どうけいのアイデアをさだめているだけである。だいさんに、そう OMあきらかに関数かんすうそうではまったくない。むしろ、(局所きょくしょたまき極大きょくだいイデアルによるしょうによる)構成こうせい結果けっかとして関数かんすうそうとしてそれが出現しゅつげんする。したがってそれは構造こうぞうのより原始げんしてき定義ていぎである(綜合そうごう微分びぶん幾何きかがく英語えいごばんこう参照さんしょう)。

このアプローチの最後さいご利点りてん微分びぶん幾何きか位相いそう幾何きか研究けんきゅう基本きほんてき対象たいしょうおおくの自然しぜん直接的ちょくせつてき記述きじゅつができることである。

微分びぶん可能かのう関数かんすう

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n 次元じげん微分びぶん多様たようたい M うえじつ数値すうち関数かんすう fてん pM において微分びぶん可能かのう (differentiable) であるとは、p のまわりで定義ていぎされた任意にんいの1つの座標ざひょうチャートにおいて微分びぶん可能かのうであることをいう。より正確せいかくえば、(U, φふぁい) がチャートで UpふくMひらき集合しゅうごうφふぁい: URn をチャートを定義ていぎしている写像しゃぞうとすると、f微分びぶん可能かのうであることと

φふぁい(p) において微分びぶん可能かのうであることが同値どうちである。一般いっぱん利用りよう可能かのうなチャートはたくさんあるが、微分びぶん可能かのうせい定義ていぎp でのチャートのかたらない。チェーンルールをチャートあいだ変換へんかん関数かんすう適用てきようすると fp での任意にんい特定とくていのチャートで微分びぶん可能かのうであれば p でのすべてのチャートで微分びぶん可能かのうであることがしたがう。類似るいじ考察こうさつCk きゅう関数かんすうなめらかな関数かんすう解析かいせきてき関数かんすう、の定義ていぎ使つかえる。

関数かんすう微分びぶん

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微分びぶん多様たようたいじょう関数かんすう微分びぶん定義ていぎする様々さまざま方法ほうほうがあるが、もっと基本きほんてきなのは方向ほうこう微分びぶんである。方向ほうこう微分びぶん定義ていぎ多様たようたいベクトル定義ていぎする適切てきせつアフィン構造こうぞういているという事実じじつによって複雑ふくざつである。したがって方向ほうこう微分びぶんはベクトルのわりに多様たよう体内たいない曲線きょくせんる。

方向ほうこう微分びぶん

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m 次元じげん微分びぶん多様たようたい M うえじつ数値すうち関数かんすう fあたえられると、Mてん p における f方向ほうこう微分びぶん以下いかのように定義ていぎされる。γがんま(t) を M うち曲線きょくせんγがんま(0) = p で、任意にんいの1つのチャートのとの合成ごうせいRm うち微分びぶん可能かのう曲線きょくせんであるという意味いみ微分びぶん可能かのうなものとする。すると γがんま沿った p での f方向ほうこう微分びぶん (directional derivative) は

である。γがんま1γがんま2 が2つの曲線きょくせんγがんま1(0) = γがんま2(0) = p であり任意にんい座標ざひょうチャート φふぁい において

であるとすると、チェーンルールによって、fp での γがんま1沿った方向ほうこう微分びぶんγがんま2沿った方向ほうこう微分びぶんおなじである。これは方向ほうこう微分びぶんp での曲線きょくせんせっベクトルのみに依存いぞんすることを意味いみする。したがって微分びぶん多様たようたい場合ばあい適合てきごうした方向ほうこう微分びぶんのより抽象ちゅうしょうてき定義ていぎはアフィン空間くうかんにおける方向ほうこう微分びぶん直感ちょっかんてき性質せいしつ究極きゅうきょくてきとらえている。

せっベクトルと微分びぶん

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pM でのせっベクトルγがんま(0) = p なる微分びぶん可能かのう曲線きょくせん γがんま を、曲線きょくせんあいださだまるせっするいち接触せっしょくつ)という同値どうち関係かんけいった、同値どうちるいである。したがってすべての座標ざひょうチャート φふぁい において

である。したがって同値どうちるいp においてさだめられた速度そくどベクトルつような pとお曲線きょくせんたちである。p におけるすべてのせっベクトルのあつまりはベクトル空間くうかんをなす。これが p における Mせっ空間くうかん TpM である。

Xp でのせっベクトルであり、fpちかくで定義ていぎされた微分びぶん可能かのう関数かんすうであれば、X定義ていぎする同値どうちるい任意にんい曲線きょくせん沿って f微分びぶんすることは X沿った well-defined な方向ほうこう微分びぶんあたえる:

ふたたび、チェーンルールによってこれは同値どうちるいからの γがんまえらかたらないことがしめせる、なぜならば p においてたがいにいち接触せっしょく任意にんい曲線きょくせんおな方向ほうこう微分びぶんすからである。

関数かんすう f固定こていすると、写像しゃぞう

せっ空間くうかんじょう線型せんけいひろし関数かんすうである。この線型せんけいひろし関数かんすうはしばしば df(p) と表記ひょうきされ、fp での微分びぶん (differential) とばれる:

1の分割ぶんかつ

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微分びぶん多様たようたいじょう微分びぶん可能かのう関数かんすうそうのトポロジカルな特色とくしょくの1つは1の分割ぶんかつつことである。これは一般いっぱんには1の分割ぶんかつつことができない(解析かいせきてき構造こうぞう正則せいそく構造こうぞうのような)よりつよ構造こうぞうから多様たようたいじょう微分びぶん構造こうぞう区別くべつする。

MCk きゅう多様たようたい、ただし 0 ≤ k ≤ ∞, とする。{Uαあるふぁ} を Mひらき被覆ひふくとする。このとき被覆ひふく {Uαあるふぁ} に従属じゅうぞくする1の分割ぶんかつ (partition of unity) とは以下いか条件じょうけんたす M うえじつ数値すうち Ck きゅう関数かんすう φふぁいiあつまりである:

φふぁいiだい局所きょくしょ有限ゆうげんせいによってこの最後さいご条件じょうけんじつかくてん有限ゆうげんやわであることに注意ちゅうい。)

Ck きゅう多様たようたい M のすべてのひらき被覆ひふくCk きゅうの 1 の分割ぶんかつつ。これによって Rn うえCk きゅう関数かんすうのトポロジーからの構成こうせい微分びぶん多様たようたいけんすことができる。とくに、ある特定とくてい座標ざひょうアトラスに従属じゅうぞくする 1 の分割ぶんかつえらRnかくチャートでの積分せきぶん実行じっこうすることによって積分せきぶん議論ぎろんすることが可能かのうである。したがって 1 の分割ぶんかつによってかんがえるべきほか種類しゅるい関数かんすう空間くうかんができる。たとえば、Lp 空間くうかんソボレフ空間くうかん積分せきぶん要求ようきゅうするほか種類しゅるい空間くうかん

多様たようたいあいだ写像しゃぞう微分びぶん可能かのうせい

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MN次元じげんがそれぞれ mn微分びぶん多様たようたいとし、fM から N への写像しゃぞうとする。微分びぶん多様たようたい位相いそう空間くうかんであるから f連続れんぞくであるとはどういう意味いみかをっている。しかし k ≥ 1 にたいして「fCk(M, N) である」とはどういう意味いみであろうか?f がユークリッド空間くうかんあいだ関数かんすうのときにはそれがどういう意味いみっているので、 fM のチャートと N のチャートと合成ごうせいしてユークリッド空間くうかんから MNきユークリッド空間くうかん写像しゃぞうると、その写像しゃぞうCk(Rm, Rn) であるということの意味いみっている。「fCk(M, N) である」ということを f のチャートとのすべてのそのような合成ごうせいCk(Rm, Rn) であるいうことだと定義ていぎする。ふたたびチェーンルールにより微分びぶん可能かのうせいのアイデアが MN のアトラスのどのチャートがえらばれたかにらないことが保証ほしょうされる。しかしながら、微分びぶんそのものの定義ていぎはより微妙びみょうである。M あるいは N がそれ自身じしんすでにユークリッド空間くうかんであれば、それをユークリッド空間くうかんうつすチャートは必要ひつようない。

スカラーの多元たげんたまき

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Ck きゅう多様たようたい Mたいし、多様たようたいじょうじつ数値すうち Ck きゅう関数かんすう全体ぜんたい集合しゅうごうてんごとのせきによって多元たげんたまきをなし、スカラー場代ばだいすう (algebra of scalar fields) あるいはたんに the algebra of scalarsばれる。この多元たげんたまき乗法じょうほう単位たんいもととして定数ていすう関数かんすう 1 をち、代数だいすう幾何きかがくにおける正則せいそく関数かんすうたまき微分びぶん可能かのう類似るいじぶつである。

多様たようたいをその algebra of scalars からさい構成こうせいすることができる。まずは集合しゅうごうとして、しかし位相いそう空間くうかんとしても。これはバナッハ・ストーンの定理ていり英語えいごばん応用おうようであり、よりフォーマルにはC*-たまきのスペクトル英語えいごばんとしてられている。まず、Mてん多元たげんたまきじゅん同型どうけい φふぁい: Ck(M) → Rあいだには1たい1の対応たいおうがある。じゅん同型どうけい φふぁいCk(M) の次元じげん 1 のイデアル(すなわち φふぁいかく)と対応たいおうする。これは極大きょくだいイデアルでなければならない。ぎゃくに、この多元たげんたまきのすべての極大きょくだいイデアルはある1てんえる関数かんすうのイデアルであり、これは Ck(M) の MSpec が Mてん集合しゅうごうとして修復しゅうふくすること、じつM位相いそう空間くうかんとして修復しゅうふくするのであるが、を証明しょうめいしている。

様々さまざま幾何きかがくてき構造こうぞうを algebra of scalars のことばで代数だいすうてき定義ていぎすることができ、これらの定義ていぎはしばしば代数だいすう幾何きかがくたまき幾何きかがくてき解釈かいしゃくして)や作用素さようそろん(バナッハ空間くうかん幾何きかがくてき解釈かいしゃくして)に一般いっぱんする。たとえば、MせったばM うえなめらかな関数かんすう多元たげんたまき微分びぶんとして定義ていぎできる。

多様たようたいのこの「代数だいすう」(algebraization) (幾何きかがくてき対象たいしょう多元たげんたまきえること)はC*-たまき概念がいねんみちびき――かわ C*-たまきはバナッハ・ストーンによってちょうど多様たようたいの ring of scalars であり――かわ C*-たまき多様たようたいかわ一般いっぱんかんがえることができる。これはかわ幾何きかがく分野ぶんや基礎きそである。

せったば

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あるてんせっ空間くうかんはそのてんにおけるあらゆる方向ほうこう微分びぶんからなり、多様たようたいおな次元じげん nつ。そのてん局所きょくしょてきな(非特異ひとくい座標ざひょう xk集合しゅうごうたいして、座標ざひょう微分びぶん 一般いっぱんにそのせっ空間くうかん基底きてい定義ていぎする。すべてのてんにおけるせっ空間くうかんあつまりに多様たようたい構造こうぞうれることができ、せったば (tangent bundle) とばれ、次元じげんは 2n である。せったばせっベクトルんでいるところで、それ自身じしん微分びぶん多様たようたいである。ラグランジアンせったばじょう関数かんすうである。せったばR実数じっすう直線ちょくせん)から M への 1-jet英語えいごばんたばとして定義ていぎすることもできる。

Uαあるふぁ × Rn, ただし UαあるふぁM のアトラスのチャートの1つをあらわす、にもとづいたチャートからなるせったばのアトラスを構成こうせいできる。これらのあたらしいチャートの各々おのおのはチャート Uαあるふぁせったばである。このアトラスの変換へんかん関数かんすうはもとの多様たようたいじょう変換へんかん関数かんすうから定義ていぎされ、もとの微分びぶん可能かのうせいのクラスをたもつ。

せったば

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ベクトル空間くうかん双対そうつい空間くうかんはベクトル空間くうかんじょうじつ数値すうち線型せんけい写像しゃぞう集合しゅうごうである。あるてんでのせっ空間くうかんはそのてんでのせっ空間くうかん双対そうついであり、せったばはすべてのせっ空間くうかんあつまりである。

せったば同様どうようあまりせったばふたた微分びぶん多様たようたいである。ハミルトニアンせったばじょうのスカラーである。せったばぜん空間くうかんシンプレクティック多様たようたい構造こうぞうつ。せっベクトルを「ベクトル」(covector) とぶことがある。せったばM から R への関数かんすうの 1-jet のたばとして定義ていぎすることもできる。

せっ空間くうかんもと無限むげんしょう変位へんいかんがえることができる。f微分びぶん可能かのう関数かんすうであれば、かくてん p においてせっベクトル dfp定義ていぎすることができる。これはせっベクトル XpXpともなf微分びぶんおくる。しかしながら、すべてのベクトルじょうがこのように表現ひょうげんできるわけではない。そのようにできるものを完全かんぜん微分びぶんがたぶ。あたえられた局所きょくしょ座標ざひょう xk集合しゅうごうたいし、微分びぶん dx k
p
 
p におけるせっ空間くうかん基底きていす。

テンソルたば

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テンソルたばせったばせったばのすべてのテンソルせき直和なおかず英語えいごばんである。テンソルたばかくもとテンソルじょうであり、ベクトルじょうじょう、あるいはのテンソルじょうじょう多重たじゅう線型せんけい作用素さようそとして作用さようすることができる。

テンソルたば微分びぶん多様たようたいにはなれない、なぜならば無限むげん次元じげんだからである。しかしながらスカラー関数かんすうたまきじょう多元たげんたまきではある。かくテンソルはどれだけのせっ因子いんしせっ因子いんしをそれがっているかをしめすその階数かいすうによって特徴とくちょうづけられる。ときどきこれらの階数かいすうきょうへんおよびはんへん階数かいすう、それぞれせっ階数かいすうせっ階数かいすうあらわす、とばれることがある。

わくたば

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わく(あるいはより正確せいかくにはせっわく (tangent frame/せっしるべ構))は特定とくていせっ空間くうかん順序じゅんじょ基底きていである。同様どうように、せっわくRn からこのせっ空間くうかんへの線型せんけい同型どうけい写像しゃぞうである。うごせっわく定義ていぎいきかくてんでの基底きていあたえるベクトルじょう順序じゅんじょきリストである。うごわくわくたば F(M) 、M うえのすべてのわくからなる集合しゅうごうからなる GL(n, R) しゅたば、の断面だんめんなすこともできる。M うえのテンソルじょうを F(M) じょうどうへん英語えいごばんベクトル関数かんすうなすことができるので、わくたば有用ゆうようである。

ジェットたば

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十分じゅうぶんなめらかな多様たようたいじょう様々さまざま種類しゅるいのジェットたばかんがえることができる。多様たようたいの(1かいの)せったば多様たようたい曲線きょくせんいち接触せっしょくなる同値どうち関係かんけいった集合しゅうごうである。類似るいじてきに、k-かいせったばk-つぎ接触せっしょく関係かんけいった曲線きょくせんあつまりである。同様どうように、せったば多様たようたいじょう関数かんすうの 1-jet のたばであり、k-jet たばはそれらの k-jet のたばである。ジェットたば一般いっぱんてきなアイデアのこれらおよびれい多様たようたいじょう微分びぶん作用素さようそ研究けんきゅうにおいて重要じゅうよう役割やくわりたす。

わく概念がいねん高次こうじジェットの場合ばあい一般いっぱんする。k かいわくRn から M への微分びぶん同相どうしょう写像しゃぞうk-jet と定義ていぎする[9]。すべての k かいわくあつまり Fk(M) は M うえあるじ Gk たばである、ただし Gkk-jet のぐん英語えいごばんである、すなわち原点げんてん固定こていする Rn微分びぶん同相どうしょうk-jet からなるぐんである。GL(n, R) は自然しぜんG1, およびすべての k ≥ 2 にたいする Gk部分ぶぶんぐん同型どうけいであることに注意ちゅういする。とくに、F2(M) の断面だんめんM うえ接続せつぞくわく成分せいぶんあたえる。したがって、しょうたば F2(M)/ GL(n, R) は M うえ線型せんけい接続せつぞく全体ぜんたいからなるたばである。

多様たようたいじょう微積分びせきぶん

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変数へんすう微分びぶん積分せきぶんがくのテクニックのおおくもまた、自然しぜん修正しゅうせいくわえて微分びぶん多様たようたい適用てきようする。たとえば多様たようたいせっベクトルに沿った微分びぶん可能かのう関数かんすう方向ほうこう微分びぶん定義ていぎでき、これは関数かんすうぜん微分びぶん一般いっぱんする手段しゅだん微分びぶん、にみちびく。微積分びせきぶんがく観点かんてんから、多様たようたいじょう関数かんすう微分びぶんすくなくとも局所きょくしょてき英語えいごばんにはユークリッド空間くうかんじょう定義ていぎされた関数かんすう通常つうじょう微分びぶんおおくはおなじようにう。たとえばそのような関数かんすうたいしてかげ関数かんすう定理ていりぎゃく関数かんすう定理ていりのバージョンが存在そんざいする。

しかしながら、ベクトルじょう(および一般いっぱんにテンソルじょう)の微積分びせきぶんにおいては重要じゅうようちがいがある。手短てみじかえば、ベクトルじょう方向ほうこう微分びぶんは well-defined でなく、あるいはすくなくとも直截ちょくせつてき方法ほうほうでは定義ていぎされない。ベクトルじょう(やテンソルじょう)の微分びぶんのいくつかの一般いっぱんたしかに存在そんざいし、ユークリッド空間くうかんでの微分びぶんのいくつかの形式けいしきてき性質せいしつとらえる。おもなものは:

  • リー微分びぶん、これは微分びぶん構造こうぞうによって一意的いちいてき定義ていぎされるが、方向ほうこう微分びぶん通常つうじょう性質せいしつのいくつかはたされない。
  • アフィン接続せつぞく、これは一意的いちいてきには定義ていぎされないが、通常つうじょう方向ほうこう微分びぶん性質せいしつをより完全かんぜん一般いっぱんする。アフィン接続せつぞく一意いちいでないので、それは多様たようたいじょう特定とくていされなければならない追加ついかのデータである。

積分せきぶんほうからのアイデアも微分びぶん多様たようたいちこされる。これらはそと微分びぶんほう微分びぶん形式けいしきのことばで自然しぜん表現ひょうげんされる。変数へんすう積分せきぶん基本きほんてき定理ていり — すなわちグリーンの定理ていり発散はっさん定理ていりストークスの定理ていり — はそと微分びぶん部分ぶぶん多様たようたいうえ積分せきぶん関連付かんれんづける定理ていり(これもストークスの定理ていりばれる)に一般いっぱんする。

写像しゃぞう微分びぶん

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2つの多様たようたいあいだ微分びぶん可能かのう関数かんすう部分ぶぶん多様たようたい適切てきせつ概念がいねん関連かんれんする概念がいねん定式ていしきするために必要ひつようである。f: MNm 次元じげん微分びぶん多様たようたい M から n 次元じげん微分びぶん多様たようたい N への微分びぶん可能かのう写像しゃぞうであれば、f微分びぶん写像しゃぞう df: TM → TN である。これは Tf ともしるされ、接写せっしゃぞう (tangent map) とばれる。Mかくてんにおいてこれは一方いっぽうせっ空間くうかんから他方たほうへの線型せんけい変換へんかんである:

fp での階数かいすう (rank) はこの線型せんけい変換へんかん階数かいすうである。

通常つうじょう関数かんすうのランクはてんごとの性質せいしつである。しかしながら、関数かんすう最大さいだいのランクをてば、ランクはてん近傍きんぼう定数ていすうのままである。微分びぶん可能かのう関数かんすうは"通常つうじょう"最大さいだいのランクをつ。その正確せいかく意味いみサード (Sard) の定理ていりによってあたえられる。あるてん最大さいだいランクの関数かんすうはめしずめこみばれる:

  • mn で、f: MNpM においてランク mてば、fp でのはめ (immersion) とばれる。fM のすべてのてんではめみでありぞううえへの同相どうしょう写像しゃぞうであれば、fである。みは MN部分ぶぶん多様たようたいであるという概念がいねん定式ていしきする。一般いっぱんに、みは自己じこ交叉こうさ局所きょくしょてきでない位相いそうてき特異とくいせいたないはめみである。
  • mn で、f: MNpM でランク nてば、fp でのしずめこみ (submersion) とばれる。かげ関数かんすう定理ていりfp でのしずめこみであれば Mpちかくで局所きょくしょてきNRmnせきであるとべている。正式せいしきえば、f(p) ∈ N近傍きんぼうにおける座標ざひょう (y1, ..., yn) と、pM近傍きんぼうにおいて定義ていぎされた mn 関数かんすう x1, ..., xmn であって
p近傍きんぼうにおける M局所きょくしょ座標ざひょうけいであるようなものが存在そんざいする。しずめこみはファイブレーション英語えいごばんファイバーたば理論りろん基礎きそをなす。

リー微分びぶん

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ソフス・リー (Sophus Lie) にちなんだリー微分びぶん多様たようたい M うえテンソルじょう多元たげんたまきうえ微分びぶん英語えいごばんである。M うえのすべてのリー微分びぶんからなるベクトル空間くうかん

定義ていぎされるリーブラケット英語えいごばんかんして無限むげん次元じげんリーたまきをなす。

リー微分びぶんM うえのフロー(active英語えいごばん微分びぶん同相どうしょう写像しゃぞう)の無限むげんしょう生成せいせいとしてベクトルじょうによって表現ひょうげんされる。ぎゃくにみると、M微分びぶん同相どうしょうぐんリーぐんろん直接ちょくせつ類似るいじ方法ほうほうでリー微分びぶん付随ふずいするリーたまき構造こうぞうつ。

そと微分びぶんほう

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そと微分びぶんほうによって勾配こうばい発散はっさん回転かいてん作用素さようそ一般いっぱんができる。

かくてんにおける微分びぶん形式けいしきたばはそのてんにおけるせっ空間くうかんじょうのすべての反対称はんたいしょう多重たじゅう線型せんけい写像しゃぞうからなる。それは自然しぜん多様たようたい次元じげん以下いかかく nたいn 形式けいしき分割ぶんかつされる。n 形式けいしきn 変数へんすう形式けいしきで、n つぎ形式けいしきともばれる。1 形式けいしきせっベクトルであり、0 形式けいしきたんにスカラー関数かんすうである。一般いっぱんに、n 形式けいしきせっランク nせっランク 0 のテンソルである。しかしすべてのそのようなテンソルが形式けいしきであるわけではない。形式けいしき反対称はんたいしょうでなければならないからである。

そと微分びぶん

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そと微分びぶんばれるスカラーからベクトルへの写像しゃぞう

であって

なるものが存在そんざいする。

この写像しゃぞううえでのべたようにベクトルを無限むげんしょう変位へんい関連かんれんづける写像しゃぞうである。いくつかのベクトルはスカラー関数かんすうそと微分びぶんである。n 形式けいしきから (n + 1) 形式けいしきうえへの写像しゃぞう一般いっぱんすることができる。この微分びぶんを 2 かい適用てきようすると 0 になる。微分びぶんが 0 の形式けいしき閉形しきばれ、それ自身じしんがい微分びぶんであるような形式けいしき完全かんぜん形式けいしきばれる。

あるてんでの微分びぶん形式けいしき空間くうかん外積がいせき代数だいすう原型げんけいてきれいである。したがって k 形式けいしきl 形式けいしきを (k + l) 形式けいしきうつすウェッジせきつ。そと微分びぶんはこの代数だいすう拡張かくちょうし、せき法則ほうそくの1つのバージョンをたす:

微分びぶん形式けいしきそと微分びぶんから、多様たようたいド・ラームコホモロジー定義ていぎすることができる。n コホモロジーぐんは閉形しき全体ぜんたい完全かんぜん形式けいしき全体ぜんたいったぐんである。

微分びぶん多様たようたいのトポロジー

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位相いそう多様たようたいとの関係かんけい

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1, 2, 3次元じげんのすべての位相いそう多様たようたいは(微分びぶん同相どうしょうちがいをのぞいて)一意的いちいてき微分びぶん構造こうぞうつ。したがって位相いそう多様たようたい微分びぶん多様たようたい概念がいねんこう次元じげんでしか区別くべつがない。かくこう次元じげんなめらかな構造こうぞうたない位相いそう多様たようたい複数ふくすう微分びぶん同相どうしょうでない構造こうぞう位相いそう多様たようたい存在そんざいすることがられている。

なめらかにできない多様たようたい存在そんざいKervaire (1960) によって証明しょうめいされ、Kervaire多様たようたい英語えいごばん参照さんしょうのちドナルドソンの定理ていり文脈ぶんみゃく説明せつめいされた(ヒルベルトのだい問題もんだい英語えいごばん比較ひかくせよ)[10]なめらかにできない多様たようたいれいE8 多様たようたい英語えいごばんである。

複数ふくすう両立りょうりつ不能ふのう構造こうぞう多様たようたい古典こてんてきれいジョン・ミルナー (John Milnor) のエキゾチック 7 次元じげん球面きゅうめん英語えいごばんである[11]

分類ぶんるい

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境界きょうかいたないすべてのだい可算かさん 1 次元じげん多様たようたいR実数じっすう直線ちょくせん)と S円周えんしゅう)のこう可算かさんのコピーの交和に同相どうしょうである。連結れんけつなのは RS だけで、このうち S のみがコンパクトである。こう次元じげんでは、分類ぶんるい理論りろん通常つうじょうコンパクト連結れんけつ多様たようたいのみをかんがえる。

2次元じげん多様たようたい分類ぶんるいは、曲面きょくめん英語えいごばん参照さんしょう:とくにコンパクトで連結れんけつけられた2次元じげん多様たようたい非負ひふ整数せいすうであるたねすうによって分類ぶんるいされる。

3次元じげん多様たようたい英語えいごばん分類ぶんるいは、原理げんりてきには3次元じげん多様たようたい幾何きかと、モストウ (Mostow) の剛性ごうせい定理ていりそうきょくぐん同型どうけい問題もんだいたいするセラ (Sela) のアルゴリズム[12] のような幾何きか可能かのう 3 次元じげん多様たようたいたいする様々さまざま認知にんちされている結果けっかからしたがう。

n > 3 にたいする n 次元じげん多様たようたい分類ぶんるいホモトピー同値どうちちがいをのぞいてでさえ不可能ふかのうなことがられている。任意にんい有限ゆうげん表示ひょうじぐんあたえられると、そのぐん基本きほんぐんつ 4 次元じげん閉多さまたい構成こうせいできる。有限ゆうげん表示ひょうじぐん同型どうけい問題もんだい決定けっていするアルゴリズムは存在そんざいしないから、2つの4次元じげん多様たようたいおな基本きほんぐんつかどうか決定けっていするアルゴリズムは存在そんざいしない。まえかれた構成こうせい同相どうしょうな4次元じげん多様たようたいのクラスになることとそれらのぐん同型どうけいであることは同値どうちであるから、4次元じげん多様たようたい同相どうしょう問題もんだい決定けってい不能ふのうである。さらに、自明じめいぐん認識にんしきすることさえ決定けってい不能ふのうであるから、多様たようたい自明じめい基本きほんぐんつかどうか、すなわちたん連結れんけつかどうかを決定けっていすることさえ一般いっぱんには可能かのうでない。

たん連結れんけつ4次元じげん多様たようたい交叉こうさ形式けいしきカービー・ジーベンマン変量へんりょう (Kirby–Siebenmann invariant) をもちいてフリードマン (Michael Freedman) によって同相どうしょうちがいをのぞいて分類ぶんるいされている。なめらかな4次元じげん多様たようたい理論りろんは、R4 うえ異種いしゅ微分びぶん構造こうぞうしめしているように、はるかに複雑ふくざつであることがられている。

しかしながら、次元じげんが 5 以上いじょうたん連結れんけつなめらかな多様たようたいたいしては状況じょうきょうあつかいやすくなる。このときはh-コボルディズムろん英語えいごばん分類ぶんるいをホモトピー同値どうちちがいをのぞいた分類ぶんるい還元かんげんすることに使つかえ、手術しゅじゅつ理論りろん英語えいごばん適用てきようできる[13]。これは Dennis Barden によってたん連結れんけつ5次元じげん多様たようたい英語えいごばん明示めいじてき分類ぶんるい提供ていきょうするために実行じっこうされてきた。

多様たようたいじょう構造こうぞう

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なずらえ)リーマン多様たようたい

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リーマン多様たようたいとはせっ空間くうかん微分びぶん可能かのうなような内積ないせきれた微分びぶん多様たようたいである。内積ないせき構造こうぞうリーマン計量けいりょうばれる対称たいしょう2かいテンソルの形式けいしきあたえられる。この計量けいりょうはベクトルとベクトルを相互そうご変換へんかんするために、そして階数かいすう4のリーマンきょくりつテンソル定義ていぎするために、使つかうことができる。リーマン多様たようたいには、ながさ、体積たいせき角度かくど概念がいねんがある。任意にんい微分びぶん多様たようたいにはリーマン構造こうぞうあたえることができる。

なずらえリーマン多様たようたいはリーマン多様たようたい変種へんしゅで、計量けいりょうテンソルが(せい定値ていちとは対照たいしょうてきに)定値ていち符号ふごうつこともゆるしたものである。符号ふごう (3, 1) のなずらえリーマン多様たようたい一般いっぱん相対そうたいろんにおいて重要じゅうようである。すべての微分びぶん多様たようたいなずらえリーマン構造こうぞうあたえられるわけではない。位相いそう幾何きかがくてき制限せいげんがあるのである。

フィンスラー多様たようたいはリーマン多様たようたい一般いっぱんで、内積ないせきベクトルノルムえたものである。ながさは定義ていぎできるが、角度かくど定義ていぎできない。

シンプレクティック多様たようたい

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シンプレクティック多様たようたいとは退化たいか2形式けいしきともなった多様たようたいである。この条件じょうけんからシンプレクティック多様たようたい次元じげん偶数ぐうすうでなければならない。ハミルトン力学りきがくにおいてあい空間くうかんとしてしょうじるせったば動機どうきづけとなるれいであるが、おおくのコンパクト多様たようたいもまたシンプレクティック構造こうぞうつ。ユークリッド空間くうかんまれたすべての可能かのう曲面きょくめんシンプレクティック構造こうぞう、ユークリッド内積ないせき誘導ゆうどうされたかくせっ空間くうかんうえ符号ふごう面積めんせき形式けいしき、を[note 1]。すべてのリーマンめんはそのような曲面きょくめんれいであり、したがって、じつ多様たようたいかんがえてシンプレクティック多様たようたいれいである。

リーぐん

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リーぐんC 多様たようたいであってぐんでもありせきぎゃくもと演算えんざん多様たようたい写像しゃぞうとしてなめらかであるようなものである。これらの対象たいしょう対称たいしょうせい記述きじゅつにおいて自然しぜんしょうじる。

一般いっぱん

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なめらかな写像しゃぞうなめらかな多様たようたいけんのぞまれる性質せいしつをいくらかいており、人々ひとびとはこれを修正しゅうせいするためになめらかな多様たようたい一般いっぱんしようとしてきた。微分びぶん空間くうかん英語えいごばんは "plot" とばれるチャートのことなる概念がいねんもちいる。こころみに Frölicher space英語えいごばん軌道きどうたい英語えいごばん (orbifold) がある。

修正しゅうせい可能かのう集合しゅうごう英語えいごばん (rectifiable set) は区分くぶんてきなめらかあるいはもとめちょう可能かのう曲線きょくせん概念がいねんこう次元じげん一般いっぱんする。しかしながら、修正しゅうせい可能かのう集合しゅうごう一般いっぱん多様たようたいにない。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ この形式けいしきあきらかに退化たいかであり、その曲面きょくめんかんして top-dimensional であるから閉でなければならない。これは(シンプレクティック構造こうぞう対応たいおうする)シンプレクティックぐんと(可能かのう構造こうぞう対応たいおうする)特殊とくしゅ線型せんけいぐんあいだのリーぐん例外れいがいてき同型どうけい英語えいごばん 反映はんえいしている。シンプレクティック構造こうぞうぐんのこの同型どうけいくわえてさらに積分せきぶんせい条件じょうけん要求ようきゅうすることに注意ちゅういする。たんなるG-構造こうぞう英語えいごばんではないのである。

出典しゅってん

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  1. ^ B. Riemann (1867).
  2. ^ マクスウェル自身じしんはテンソルよりもむしろよんげんすう研究けんきゅうしたが、電磁気でんじきがくかれ方程式ほうていしきはテンソルのフォーマリズムの初期しょきれいとして使つかわれた。つぎ参照さんしょう Dimitrienko, Yuriy I. (2002), Tensor Analysis and Nonlinear Tensor Functions, Springer, p. xi, ISBN 9781402010156, https://books.google.com/books?id=7UMYToTiYDsC&pg=PR11 .
  3. ^ See G. Ricci (1888), G. Ricci and T. Levi-Civita (1901), T. Levi-Civita (1927).
  4. ^ See H. Weyl (1955).
  5. ^ a b H. Whitney (1936).
  6. ^ Kobayashi and Nomizu (1963), Volume 1.
  7. ^ この定義ていぎは MacLane and Moerdijk (1992) にある。同値どうちad hoc定義ていぎは、Sternberg (1964) Chapter II を参照さんしょう
  8. ^ Hartshorne (1997)
  9. ^ See S. Kobayashi (1972).
  10. ^ S. Donaldson (1983).
  11. ^ J. Milnor (1956). これはエキゾチック球面きゅうめん最初さいしょれいである。
  12. ^ Z. Sela (1995). しかしながら、3次元じげん多様たようたいはすべてのコンパクト 3 次元じげん多様たようたい重複じゅうふくリストを生成せいせいする(実際じっさいてきでない)アルゴリズムが存在そんざいするという意味いみ分類ぶんるいされるだけである。
  13. ^ See A. Ranicki (2002).

文献ぶんけん一覧いちらん

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  • 松本まつもと, 幸夫ゆきお多様たようたい基礎きそ東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱんかい基礎きそ数学すうがく5〉、1988ねんISBN 978-4-13-062103-8 
  • 坪井つぼい, しゅん幾何きかがくI 多様たようたい入門にゅうもん東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱんかい大学だいがく数学すうがく入門にゅうもん4〉、2005ねんISBN 978-4-13-062954-6 
  • 松島まつしま, 与三よぞう多様たようたい入門にゅうもん』(だい37はんはなぼう基礎きそ選書せんしょ5〉、2008ねんISBN 978-4-7853-1305-0