搭乗とうじょうりつ

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Passenger Capacity of different Transport Modes
Road Space Requirements

搭乗とうじょうりつ英語えいご: passenger load factor, load factor)とは旅客機りょかくきひとし公共こうきょう交通こうつう機関きかんにおいてきゃくはいり(満席まんせき度合どあい)をしめ旅客りょかく鉄道てつどう場合ばあい乗車じょうしゃりつ客船きゃくせんでは乗船じょうせんりつぶが算出さんしゅつ方法ほうほうはどれもおなじである。採算さいさん計算けいさんするさい重要じゅうよう指標しひょうである。国際こくさい航空こうくう運送うんそう協会きょうかい(IATA)の統計とうけいによると2015ねん航空こうくう業界ぎょうかい全体ぜんたいでの搭乗とうじょうりつは79.7%であった[1]

概要がいよう[編集へんしゅう]

交通こうつう機関きかん業績ぎょうせきはかうえでなくてはならない指標しひょうである。一般いっぱん交通こうつう機関きかん費用ひよう大半たいはん固定こていなので、一度いちど運航うんこうめたのちは、げをばす、つまり搭乗とうじょうりつげるほか費用ひよう回収かいしゅうする方法ほうほうはない[2]丁度ちょうど運航うんこう費用ひよう回収かいしゅうできるギリギリの搭乗とうじょうりつとく損益そんえき分岐ぶんき搭乗とうじょうりつ採算さいさんライン)とばれ、経営けいえいじょう重要じゅうようされる[3]搭乗とうじょうりつ損益そんえき分岐ぶんき搭乗とうじょうりつよりたかければ黒字くろじひくければ赤字あかじとなる。

運用うんようじょうかぎとなる指標しひょうで、搭乗とうじょうりつたかほど乗客じょうきゃくいちにんたりに換算かんさんした燃費ねんぴくなる。これは、機体きたいそう重量じゅうりょうたいして乗客じょうきゃく重量じゅうりょうちいさく、搭乗とうじょうりつげても燃料ねんりょう使用しようりょうはあまりわらないためである。

旅客機りょかくき場合ばあい燃料ねんりょう同時どうじ運搬うんぱんする貨物かもつなどで変動へんどうするが、れいとして2022ねんANAホールディングスでは60%を採算さいさんラインとしている[4]

とく乗車じょうしゃりつたか場合ばあい乗車じょうしゃラッシュ参照さんしょう)とぶ。旅客機りょかくき場合ばあいは、座席ざせきがなければ搭乗とうじょうできないので乗車じょうしゃになることはない。

計算けいさんれい[編集へんしゅう]

搭乗とうじょうりつ自体じたい有償ゆうしょう旅客りょかくキロすう供給きょうきゅう旅客りょかくキロすうじょした次元じげんりょうとしてもとめられる。たとえば200キロメートル区間くかん定員ていいん100にんりの機材きざいで5便びん運航うんこうし、1便びんたり60せき販売はんばいしたとする。この場合ばあい搭乗とうじょうりつ

すなわち供給きょうきゅう旅客りょかくキロは100,000にんキロにたいし、有償ゆうしょう旅客りょかくキロ60,000にんキロで、搭乗とうじょうりつは60%となる。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ Demand for Air Travel in 2015 Surges to Strongest Result in Five Years”. 国際こくさい航空こうくう運送うんそう協会きょうかい (IATA) (2016ねん2がつ4にち). 2021ねん4がつ19にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2016ねん6がつ9にち閲覧えつらん
  2. ^ How I can use the load factor of an indicator for the profitability of an airline”. Investopedia. 2016ねん3がつ12にち閲覧えつらん
  3. ^ Airline Economics”. AV Jobs. 2016ねん3がつ12にち閲覧えつらん
  4. ^ ちゅう津川つがわはじめ (2022ねん4がつ30にち). “ANAHD、最終さいしゅう赤字あかじ4046おくえん 過去かこ最大さいだい 21ねん3がつ”. 毎日新聞まいにちしんぶんニュースサイト. 2022ねん4がつ30にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2022ねん5がつ2にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]