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登山とざん鉄道てつどう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

登山とざん鉄道てつどう(とざんてつどう)とは、急峻きゅうしゅん山岳さんがく勾配こうばいのぼりする鉄道てつどう路線ろせん通称つうしょう

登山とざん鉄道てつどう」というめられた定義ていぎがあるわけではないが、ラックしき鉄道てつどうケーブルカー一般いっぱん鉄道てつどう軌道きどうにおいて山岳さんがく連続れんぞくする勾配こうばいきゅう曲線きょくせん通過つうかするために特殊とくしゅ構造こうぞう装備そうび鉄道てつどう車両しゃりょうのみが走行そうこうできる路線ろせん、またはそうした路線ろせん経営けいえいする会社かいしゃに、しばしば使つかわれている。また路線ろせんめい社名しゃめいにはなくても、鉄道てつどう路線ろせんのなかでもとくけわしい条件じょうけんから山岳さんがく路線ろせんすこともある。ここではその両者りょうしゃについて「登山とざん鉄道てつどう」とぶことにする。

なお、リニアインダクションモーター推進すいしん方式ほうしき採用さいようする一部いちぶ地下鉄ちかてつ[* 1][1]や、モノレールトロリーバスなどてつ車輪しゃりんとレールを使用しようしない鉄道てつどうには、50‰(パーミル以上いじょう勾配こうばいつものがほかにもおおくあり、スカイレールサービス広島ひろしま短距離たんきょり交通こうつう瀬野せのせんのように、勾配こうばいが263‰にたっするものまであるが、これらは普通ふつう登山とざん鉄道てつどうとみなされない。

概要がいよう[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは普通ふつう鉄道てつどうえられる勾配こうばい最大さいだいで35‰とめられていて、これをえる勾配こうばい区間くかん特認とくにんあつかとなる。とくに50‰をえる路線ろせんはし車両しゃりょうは、ブレーキなどに特殊とくしゅ装備そうびほどこしている。

粘着ねんちゃく方式ほうしき走行そうこうできるのはたん編成へんせい区間くかんなら80‰程度ていど海外かいがいでは例外れいがいてきに100‰程度ていどれいもある)までで、これ以上いじょう勾配こうばい長大ちょうだい編成へんせいとなる区間くかんラックレールなどの特殊とくしゅ装備そうび敷設ふせつする。

登山とざん鉄道てつどう(ケーブルカー)一覧いちらん[編集へんしゅう]

登山とざん鉄道てつどう一般いっぱんてつ軌道きどう一覧いちらん[編集へんしゅう]

小田急おだきゅう箱根はこねの80‰勾配こうばい

勾配こうばいが50‰以上いじょうの(地下鉄ちかてつ以外いがいの)鉄道てつどう路線ろせん。「Category:登山とざん鉄道てつどう」も参照さんしょうのこと。それ以外いがいは「山岳さんがく鉄道てつどう」を参照さんしょう。()ないさいきゅう勾配こうばい

日本にっぽん国内こくない
しるし事業じぎょうしゃは「全国ぜんこく登山とざん鉄道てつどうかい(ぜんこくとざんてつどうパーミルかい)」を構成こうせいしている。ほんひょう以外いがいでは富士ふじ山麓さんろく電気でんき鉄道てつどう富士急行ふじきゅうこうせん:さいきゅう勾配こうばい40‰)とアルピコ交通こうつう加盟かめい共同きょうどう登山とざん鉄道てつどうのアピールをおこなっている[2]
しるし鉄道てつどう事業じぎょうほう軌道きどうほうきゅう地方ちほう鉄道てつどうほう準拠じゅんきょしない鉄道てつどう
日本にっぽん国外こくがい
著名ちょめいなもののみ。「山岳さんがく鉄道てつどう」も参照さんしょう

季語きご[編集へんしゅう]

登山とざん鉄道てつどう(とざんてつどう)は季語きごとして歳時記さいじきげられていないが、登山とざん電車でんしゃ(とざんでんしゃ)は、なつ季語きご晩夏ばんか季語きご)である[3]分類ぶんるい行事ぎょうじ/人事じんじ[4][* 3]。「登山とざん電車でんしゃ」は季語きご登山とざん季語きご[* 4]である[3]くわしくは、おや季語きご登山とざん」を参照さんしょうのこと。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ リニア地下鉄ちかてつでは60‰まで許可きょかされている。もっときゅう勾配こうばいなのは横浜よこはま市営しえい地下鉄ちかてつグリーンラインの58‰、仙台せんだい地下鉄ちかてつ東西線とうざいせんの57‰。ほかに都営地下鉄とえいちかてつ大江戸おおえどせんに55‰など。
  2. ^ シェルパくんが運行うんこうされている線路せんろ基本きほんてきくだせんで、のぼせんの66.7‰区間くかん走行そうこうしていない。
  3. ^ 行事ぎょうじ」も「人事じんじ」も、季語きごとしては「人間にんげんおこな事柄ことがら」をす。
  4. ^ ある主要しゅよう季語きごについてべつ表現ひょうげん位置付いちづけされる季語きごを、親子おやこ関係かんけいになぞらえて、おや季語きごたいする「季語きご」という。「傍題ぼうだい」ともいうが、傍題ぼうだい本来ほんらい季題きだい」の対義語たいぎごである。なお、季語きごぶし分類ぶんるいおや季語きごじゅんずる。「登山とざん電車でんしゃ」が行事ぎょうじ/人事じんじ分類ぶんるいされているのも、おや季語きごじゅんじているからである。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 東京とうきょう支社ししゃ仙台せんだい鉄道てつどう建設けんせつしょ (PDF)鉄道てつどう運輸うんゆ機構きこうだより 2012 Winter p.14)
  2. ^ 山岳さんがく路線ろせん東西とうざい鉄道てつどう会社かいしゃ6しゃで「全国ぜんこく登山とざん鉄道てつどう‰(パーミル)かい」を結成けっせい(リンクさき南海なんかい公式こうしきサイトない、PDF)
  3. ^ a b 登山とざん”. 季語きご歳時記さいじき-きごさい歳時記さいじき. 季語きご歳時記さいじきかい (2010ねん3がつ25にち). 2018ねん2がつ25にち閲覧えつらん
  4. ^ 日外にちがいアソシエーツ季語きご季題きだい辞典じてん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]