都営地下鉄とえいちかてつ大江戸おおえど線せん

大江戸おおえど線せん
光ひかりが丘おか駅えきに停車ていしゃする12-600形かたち（1次じ車しゃ） （2012年ねん3月がつ）
基本きほん情報じょうほう
国くに	日本にっぽん
所在地しょざいち	東京とうきょう都と
種類しゅるい	地下鉄ちかてつ
路線ろせん網もう	都営地下鉄とえいちかてつ
起点きてん	都庁とちょう前まえ駅えき
終点しゅうてん	光ひかりが丘おか駅えき
駅えき数すう	38駅えき
輸送ゆそう実績じっせき	1,773,927千せん人ひとキロ（2012年度ねんど）
路線ろせん記号きごう	E
路線ろせん番号ばんごう	12号線ごうせん
路線ろせん色しょく	マゼンタ
開業かいぎょう	1991年ねん12月10日にち
全通ぜんつう	2000年ねん12月12日にち
所有しょゆう者しゃ	東京とうきょう都と交通こうつう局きょく
運営うんえい者しゃ	東京とうきょう都と交通こうつう局きょく
車両しゃりょう基地きち	木場きば車両しゃりょう検けん修おさむ場じょう
使用しよう車両しゃりょう	12-600形かたち・12-000形かたち 8両りょう編成へんせい
路線ろせん諸しょ元もと
路線ろせん距離きょり	40.7 km
軌間きかん	1,435 mm（標準軌ひょうじゅんき）
線路せんろ数すう	複線ふくせん
複線ふくせん区間くかん	全ぜん区間くかん
電化でんか方式ほうしき	直流ちょくりゅう 1500 V、架空かくう電車でんしゃ線せん方式ほうしき、車くるま上じょう一いち次じ鉄輪てつりん式しきリニアモーター方式ほうしき
最大さいだい勾配こうばい	50 ‰
最小さいしょう曲線きょくせん半径はんけい	100 m
閉塞へいそく方式ほうしき	車内しゃない信号しんごう閉塞へいそく式しき
保安ほあん装置そうち	新しんCS-ATC ATO（全線ぜんせん）
最高さいこう速度そくど	70 km/h
路線ろせん図ず

12-000形かたち車内しゃない
一般いっぱんの車両しゃりょうに比くらべて横よこ幅はばが狭せまく、上うえすぼみになっており、天井てんじょうが低ひくい（2005年ねん1月がつ）。

大江戸おおえど線せん（おおえどせん）は、東京とうきょう都と交通こうつう局きょくが運営うんえいする鉄道てつどう路線ろせん（都営地下鉄とえいちかてつ）である。東京とうきょう都と練馬ねりま区くの光ひかりが丘おか駅えきから新宿しんじゅく区くの都庁とちょう前まえ駅えきまでを結むすぶ放射ほうしゃ部ぶと、同どう駅えきから反はん時計とけい回まわりに都心としん・下町したまち・山やまの手てを環状かんじょうに繋つなぎ、再ふたたび都庁とちょう前ぜん駅えきに至いたる環状かんじょう部ぶから構成こうせいされる。『鉄道てつどう要覧ようらん』における名称めいしょうは12号線ごうせん大江戸おおえど線せん。一般いっぱん的てきに都営とえい大江戸おおえど線せんと呼よばれることが多おおい。

環状かんじょうの路線ろせんを形成けいせいしているが、山手やまて線せんや大阪環状線おおさかかんじょうせん、名城線めいじょうせんなどとは異ことなり、「エンドレス循環じゅんかん型がた」運転うんてんではなく「6の字じ型がた」の運転うんてんである（運行うんこう形態けいたいについては後述こうじゅつ。他たの環状かんじょう運転うんてん路線ろせんの例れいは「環状かんじょう運転うんてん」を参照さんしょう）。なお、起点きてんは都庁とちょう前まえ駅えき、終点しゅうてんは光ひかりが丘おか駅えきである。推進すいしん方式ほうしきは、鉄輪てつりん式しき・リニア誘導ゆうどうモーター推進すいしん方式ほうしきを採用さいようしている。

路線ろせん名めいの由来ゆらいは東京とうきょうの古称こしょうである江戸えどの雅名がめい「大江戸おおえど」から（決定けってい経緯けいいについては後述こうじゅつ）。車体しゃたいおよび路線ろせん図ずや乗のり換かえ案内あんないで使用しようされるラインカラーは「マゼンタ」、路線ろせん記号きごうはE。

概要がいよう

この路線ろせんは、1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）6月8日にちの都市とし交通こうつう審議しんぎ会かい答申とうしん第だい6号ごうにおいて答申とうしんされた第だい9号線ごうせん「芦あし花はな公園こうえん方面ほうめん - 方南町ほうなんちょう - 新宿しんじゅく - 春日かすが町まち - 厩橋うまやばし - 深川ふかがわ及および月島つきしまの各かく方面ほうめんを経へて麻布まふ方面ほうめんに至いたる路線ろせん」に由来ゆらいする。ただし、同年どうねん8月がつ29日にちの東京とうきょう都市とし計画けいかく高速こうそく鉄道てつどう網もうの改訂かいてい（都市とし計画けいかく）では、線形せんけい、経過けいか地ちについて引ひき続つづき検討けんとうするものとされた。

この路線ろせんルートでは、新宿しんじゅく駅えきから方南ほうなん通どおり（都道とどう14号線ごうせん）地下ちかを西にしへ進すすみ、方南町ほうなんちょうを通とおって京王けいおう井いの頭線かしらせん西にし永福えいふく駅えきで交差こうさし、芦あし花はな公園こうえんに至いたるルートであった。しかし、この路線ろせんルートは京王けいおうバスの重要じゅうような営業えいぎょうエリアを通とおるもので、地下鉄ちかてつが開業かいぎょうすればバス事業じぎょうの経営けいえいに大おおきな影響えいきょうを与あたえると、京王けいおうが反対はんたいの意見いけんを示しめした。また、この計画けいかくでは新宿しんじゅく駅えきは北側きたがわの新宿しんじゅく大だいガード下したの地下ちかを通とおるもので、既存きそんの新宿しんじゅくターミナルから大おおきく外はずれるものと、問題もんだい点てんが指摘してきされた。京王けいおうは芦あし花はな公園こうえん - 新宿しんじゅく間あいだは京王線けいおうせんを複々線ふくふくせん化かさせ、第だい9号線ごうせんと直通ちょくつう運転うんてんして都心としんへ乗のり入いれる、第だい9号線ごうせんは新宿しんじゅく駅えき南口みなみぐちで甲州こうしゅう街道かいどう（国道こくどう20号ごう）の地下ちかを通とおる案あん（現行げんこうの新しん線せん新宿しんじゅく経由けいゆ）を主張しゅちょうした。

これを受うけ、1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）3月27日にち、都市とし交通こうつう審議しんぎ会かいは京王けいおうの主張しゅちょうした案あんを採用さいようし、第だい9号線ごうせん芦あし花はな公園こうえん - 新宿しんじゅく間あいだの経由けいゆ地ちは京王けいおう線せんを複々線ふくふくせん化かさせて、桜上水さくらじょうすい、明大めいだい前まえ、幡はたヶ谷だにを経由けいゆすることに変更へんこうした。

1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）4月がつ10日とおかの答申とうしん第だい10号ごうにおいて、それまでの第だい9号線ごうせんは第だい12号線ごうせんに変更へんこうされ、「新宿しんじゅく方面ほうめんより春日かすが町まち、上野うえの、深川ふかがわ及および月島つきしまの各かく方面ほうめんを経へて麻布まふ方面ほうめんに至いたる路線ろせん」として示しめされ、「なお、本ほん路線ろせんは環状かんじょう線せんとすることも考かんがえられるので、路線ろせんの一部いちぶについては、将来しょうらい再検討さいけんとうすることとする」とされた。この第だい10号ごう答申とうしんでは、京王線けいおうせん芦あし花はな公園こうえん方面ほうめん - 新宿しんじゅく - 住吉すみよし町まちに至いたる都市とし計画けいかく第だい10号線ごうせん（都営とえい新宿しんじゅく線せん）が新あらたに制定せいていされている（第だい9号線ごうせんと京王けいおう線せんとの乗のり入いれから、新あらたに制定せいていされた第だい10号線ごうせんと京王けいおう線せんが乗のり入いれることに振ふり替かえ。第だい9号線ごうせん→第だい12号線ごうせんの他社たしゃ乗のり入いれは計画けいかくはなくなった）。

1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）3月がつの答申とうしん第だい15号ごうでは新宿しんじゅく方面ほうめん - 麻布あざぶ方面ほうめんを環状かんじょう線せんとし、新宿しんじゅくから新宿しんじゅくに戻もどり、さらに新宿しんじゅく - 高松たかまつ（練馬ねりま区く）間あいだおよび東京とうきょう8号線ごうせんから削除さくじょした護国寺ごこくじ - 目白めじろ - 西落合にしおちあい間あいだを加くわえる形かたちに変更へんこうされた（現在げんざいの環状かんじょう部ぶ・放射ほうしゃ部ぶに準じゅんじたルートと、旧きゅう8号線ごうせんの西落合にしおちあい - 護国寺ごこくじ間あいだに整理せいりされる）。なお、同時どうじに高松たかまつ町まち（現げん：光ひかりが丘おかパークタウン付近ふきん）から大泉おおいずみ方面ほうめんへの延伸えんしんも検討けんとうされている。このうち、放射ほうしゃ部ぶにあたる光ひかりが丘おか駅えき - 練馬ねりま駅えき - 都庁とちょう前まえ駅えき - 新宿しんじゅく駅えき間あいだが「都営とえい12号線ごうせん」として開業かいぎょうし、後のちに環状かんじょう部ぶ延伸えんしん開業かいぎょう時じに「大江戸おおえど線せん」に改称かいしょうしている。なお、支線しせんにあたる西落合にしおちあい - 護国寺ごこくじ間あいだは免許めんきょ申請しんせいしないこととされ、1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）の運輸うんゆ政策せいさく審議しんぎ会かい答申とうしん第だい7号ごうではこの区間くかんが削除さくじょされている（都市とし計画けいかく上じょうは8号線ごうせんとして残存ざんそん）。

建設けんせつ費ひを削減さくげんするため、大阪おおさか市営しえい地下鉄ちかてつ（現在げんざいのOsaka Metro）長堀ながほり鶴見緑地線つるみりょくちせんに次ついで日本にっぽんで2番目ばんめに鉄輪てつりん式しきリニアモーターミニ地下鉄ちかてつが採用さいようされた。都営地下鉄とえいちかてつの路線ろせんの中なかでは唯一ゆいいつ、他社たしゃ路線ろせんとの直通ちょくつう運転うんてんを行おこなっていない。また、大江戸おおえど線せんの営業えいぎょう線せんは全線ぜんせん地下ちかだが、車両しゃりょうは検査けんさを行おこなっている馬込まごめ車両しゃりょう検けん修おさむ場じょうで地上ちじょうに姿すがたを現あらわす（#車両しゃりょう節ふしを参照さんしょう）。浅草線あさくさせんも自じ局きょく営業えいぎょう線せんは全線ぜんせん地下ちかにあるものの、車両しゃりょうは馬込まごめ車両しゃりょう検けん修おさむ場じょうや直通ちょくつう先さきの他た社線しゃせんで地上ちじょうに姿すがたを現あらわす。そのため、営業えいぎょう運転うんてんにおいて車両しゃりょうが地上ちじょうに出でない路線ろせんは、都営とえい地下鉄ちかてつでは大江戸おおえど線せんのみとなる。

都営とえい地下鉄ちかてつで初はじめてワンマン運転うんてんを実施じっしした。単一たんいつの地下鉄ちかてつ路線ろせんとしては日本にっぽん最長さいちょう (40.7 km) であり、全線ぜんせんがトンネル（地下ちか区間くかん）構造こうぞうのため、連続れんぞくした地下鉄ちかてつトンネルとしても日本にっぽん最長さいちょうである。

後発こうはつで建設けんせつされた地下鉄ちかてつ路線ろせんのため、既存きそんの路線ろせんより深部しんぶを走はしり、全般ぜんぱん的てきに駅えきホームがかなり深ふかいところに設置せっちされている。特とくに2層そう構造こうぞうの六本木ろっぽんぎ駅えきは下部かぶの内回うちまわり1番線ばんせんホームが地下ちか 42 m と、地下鉄ちかてつ駅えきとしては日本にっぽんで最もっとも低ひくい場所ばしょに位置いちする。また、中井なかい駅えき北方ほっぽう - 西新宿にししんじゅく五ご丁目ちょうめ駅えき西方せいほうにかけての区間くかんは並行へいこうする首都高しゅとこう速そく中央ちゅうおう環状かんじょう線せん山手やまてトンネルの直下ちょっかを通過つうかしており、中井なかい駅えき・東中野ひがしなかの駅えき・中野なかの坂上さかがみ駅えきの駅えき躯むくろ体たいは山手やまてトンネルと一体化いったいかした構造こうぞうになっている（「山手やまてトンネル#都営地下鉄とえいちかてつ大江戸おおえど線せんとの関係かんけい」も参照さんしょう）。

日本にっぽんの地下鉄ちかてつでは最深さいしん部ぶを走行そうこうしており、耐震たいしん性せいに富とみ、災害さいがい時じには救助きゅうじょ作業さぎょうの大動脈だいどうみゃくとして利用りようされることになっている。そのため、非ひ常用じょうようの備蓄びちく倉庫そうこが麻布十番あざぶじゅうばん駅えきと清澄きよすみ白河しらかわ駅えきに設置せっちされている。

経営けいえい状じょう況きょう

2017年度ねんどの大江戸おおえど線せん単独たんどくでの純じゅん利益りえきは約やく8億おく7600万まん円えん である。約やく570億おく円えんの収益しゅうえきに対たいして費用ひようが約やく562億おく円えんかかっており、特とくに約やく222億おく円えんの減価げんか償却しょうきゃく費ひが大おおきな負担ふたんとなっている。損益そんえきは、2006年度ねんどには約やく156億おく円えんの赤字あかじであったが年々ねんねん改善かいぜんしており、2016年度ねんどには開業かいぎょう以来いらい初はじめての黒字くろじ化かを達成たっせいし、2017年度ねんども前年度ぜんねんど比ひで約やく5億おく6000万まん円えんの増益ぞうえきであった。乗車じょうしゃ料りょう収入しゅうにゅうについても2012年度ねんどは約やく380億おく円えん、2013年度ねんどは約やく392億おく円えん、2014年度ねんどは397億おく円えん、2015年度ねんどは416億おく円えん、2016年度ねんどは421億おく円えん、そして2017年度ねんどは427億おく円えんと増加ぞうか傾向けいこうにある。

路線ろせんデータ

路線ろせん図ず
凡例はんれい
0.8 E-01 新宿しんじゅく西口にしぐち駅えき (新宿しんじゅく駅えき ・西武せいぶ新宿しんじゅく駅えき ) 2.2 E-02 東新宿ひがししんしゅく駅えき 3.2 E-03 若松わかまつ河田こうだ駅えき 3.8 E-04 牛込うしごめ柳やなぎ町まち駅えき 4.8 E-05 牛込うしごめ神楽坂かぐらざか駅えき 東京とうきょうメトロ：南北線なんぼくせん（目黒めぐろ方面ほうめん） 5.8 E-06 飯田橋いいだばし駅えき 東京とうきょうメトロ：丸ノ内線まるのうちせん（池袋いけぶくろ方面ほうめん） 6.8 E-07 春日かすが駅えき (後楽園こうらくえん駅えき ) 東京とうきょうメトロ：南北線なんぼくせん（赤羽岩淵あかばねいわぶち方面ほうめん） 7.6 E-08 本郷三丁目ほんごうさんちょうめ駅えき 東京とうきょう地下鉄ちかてつ：丸ノ内線まるのうちせん（荻窪おぎくぼ方面ほうめん） 8.7 E-09 上野うえの御徒町おかちまち駅えき (上野うえの広小路ひろこうじ駅えき ・仲御徒町なかおかちまち駅えき ・御徒町おかちまち駅えき ) 9.5 E-10 新しん御徒町おかちまち駅えき 10.5 E-11 蔵前くらのまえ駅えき 11.7 E-12 両国りょうごく駅えき 12.7 E-13 森下もりした駅えき 13.3 E-14 清澄きよすみ白河しらかわ駅えき 木場きば車両しゃりょう検けん修おさむ場じょう 14.5 E-15 門前仲町もんぜんなかちょう駅えき 15.9 E-16 月島つきしま駅えき 16.7 E-17 勝かちどき駅えき 18.2 E-18 築地つきじ市場いちば駅えき 19.1 E-19 汐留しおどめ駅えき 20.0 E-20 大門おおかど駅えき (浜松町はままつちょう駅えき ・モノレール浜松町はままつちょう駅えき ) 21.3 E-21 赤羽あかはね橋きょう駅えき 22.1 E-22 麻布十番あざぶじゅうばん駅えき 23.2 E-23 六本木ろっぽんぎ駅えき 24.5 E-24 青山あおやま一いち丁目ちょうめ駅えき JR東日本ひがしにっぽん：中央ちゅうおう・総武そうぶ緩行かんこう線せん（御茶ノ水おちゃのみず方面ほうめん） 25.7 E-25 国立こくりつ競技きょうぎ場じょう駅えき JR東日本ひがしにっぽん：山手やまて線せん（品川しながわ方面ほうめん） 27.2 E-26 代々木よよぎ駅えき 27.8 E-27 新宿しんじゅく駅えき JR東日本ひがしにっぽん：中央ちゅうおう・総武そうぶ緩行かんこう線せん（三鷹みたか方面ほうめん） JR東日本ひがしにっぽん：山手やまて線せん（池袋いけぶくろ方面ほうめん） 0.0 28.6 E-28 都庁とちょう前まえ駅えき 29.4 E-29 西新宿にししんじゅく五ご丁目ちょうめ駅えき 30.6 E-30 中野なかの坂上さかがみ駅えき 31.6 E-31 東中野ひがしなかの駅えき 32.4 E-32 中井なかい駅えき 33.7 E-33 落合南おちあいみなみ長崎ながさき駅えき 35.3 E-34 新しん江古田えごた駅えき 西武せいぶ：←西武せいぶ有楽町ゆうらくちょう線せん／池袋いけぶくろ線せん（池袋いけぶくろ方面ほうめん）↑ 36.9 E-35 練馬ねりま駅えき 西武せいぶ：↓豊島としま線せん／池袋いけぶくろ線せん（飯能はんのう方面ほうめん）→ 37.8 E-36 豊島園としまえん駅えき 39.3 E-37 練馬ねりま春日かすが町まち駅えき 40.7 E-38 光ひかりが丘おか駅えき 木場きば車両しゃりょう検けん修おさむ場じょう高松たかまつ車庫しゃこ

• 路線ろせん距離きょり（営業えいぎょうキロ）：全長ぜんちょう 40.7 km
  • 光ひかりが丘おか駅えき - 新宿しんじゅく駅えき間あいだ（放射ほうしゃ部ぶ、東京とうきょう都と交通こうつう局きょく施工しこう） 12.9 km
  • 新宿しんじゅく駅えき - 都庁とちょう前ぜん駅えき間あいだ（環状かんじょう部ぶ、東京とうきょう都と地下鉄ちかてつ建設けんせつ施工しこう） 27.8 km
• 軌間きかん：1435 mm
• 駅えき数すう：38駅えき（起おこり終点しゅうてん駅えき含ふくむ。ただし都庁とちょう前まえ駅えきは1駅えきとして数かぞえる。日本にっぽんの地下鉄ちかてつ線せんでは駅えき数すうが最もっとも多おおい）
• 複線ふくせん区間くかん：全線ぜんせん
• 電化でんか区間くかん：全線ぜんせん（直流ちょくりゅう 1500 V、架空かくう電車でんしゃ線せん方式ほうしき、車くるま上じょう一いち次じ鉄輪てつりん式しきリニアモーター方式ほうしき）
• 閉塞へいそく方式ほうしき：車内しゃない信号しんごう閉塞へいそく式しき（新しんCS‐ATC）
• 列車れっしゃ無線むせん方式ほうしき：空間くうかん波は無線むせん (SR) 方式ほうしき
  • 漏洩ろうえい同軸どうじくケーブル (LCX) を用もちいた空間くうかん波は方式ほうしきである。
• 最高さいこう速度そくど：70 km/h
• 表おもて定てい速度そくど：内回うちまわり 29.0 km/h・外回そとまわり 29.2 km/h
• 全線ぜんせん所要しょよう時分じぶん：内回うちまわり84分ふん15秒びょう・外回そとまわり83分ふん30秒びょう
• 車両しゃりょう基地きち：木場きば車両しゃりょう検けん修おさむ場じょう（木場きば車庫しゃこ・高松たかまつ車庫しゃこ）

内回うちまわりは光ひかりが丘おか駅えき - 都庁とちょう前まえ駅えき - 大門おおかど駅えき - 両国りょうごく駅えき - 都庁とちょう前ぜん駅えき着ぎまで。外回そとまわりは都庁とちょう前まえ駅えき - 両国りょうごく駅えき - 大門おおかど駅えき - 都庁とちょう前まえ駅えき - 光ひかりが丘おか駅えき着ぎまで。

この路線ろせんの建設けんせつ費用ひようは、放射ほうしゃ部ぶで3991億おく円えん、環状かんじょう部ぶで9583億おく円えんと非常ひじょうに高額こうがくで、全線ぜんせんでは1兆ちょう3574億おく円えんにのぼる。1 km あたりの建設けんせつ費用ひようは、放射ほうしゃ部ぶで286億おく円えん、環状かんじょう部ぶで323億おく円えん。このことから、東京湾とうきょうわんアクアラインや関西国際空港かんさいこくさいくうこうなどの国家こっかプロジェクトに匹敵ひってきする建設けんせつ費用ひようとなった。

沿革えんかく

建設けんせつまでの経緯けいい

前述ぜんじゅつした答申とうしん第だい15号ごうに基もとづき、1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）8月がつに全線ぜんせん（現在げんざいの光ひかりが丘おか駅えき - 都庁とちょう前ぜん駅えき間あいだ全線ぜんせん・放射ほうしゃ部ぶ及および環状かんじょう部ぶ）の地方ちほう鉄道てつどう敷設ふせつ免許めんきょを取得しゅとくし、1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）の全線ぜんせん開業かいぎょうを目標もくひょうに建設けんせつ計画けいかくを進すすめていた。この時点じてんでは新宿しんじゅく線せんと同様どうようの 20 m 車両しゃりょうによる10両りょう編成へんせい（軌間きかんは 1,435 mm）で建設けんせつすることを計画けいかくしていた。建設けんせつ費用ひようは6628億おく8100万まん円えんと見積みつもられていた。

しかし、1973年ねん（昭和しょうわ48年ねん）のオイルショックによる社会しゃかい情勢じょうせいの急変きゅうへん、また交通こうつう局きょくの財政ざいせい悪化あっかから、1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）半なかばから建設けんせつ計画けいかくは一時いちじ凍結とうけつされた。ただし、1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）12月に大型おおがた規格きかく（20 m 車しゃ・10両りょう編成へんせい）による練馬ねりま - 光ひかりが丘おか間あいだの工事こうじ施工しこう認可にんかを運輸省うんゆしょうに申請しんせいしたが、事業じぎょう凍結とうけつから未み審査しんさのまま自動じどう消滅しょうめつしている。

その後ご、1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん）5月がつに東京とうきょう都知事とちじの諮問しもん機関きかんである東京とうきょう都と交通こうつう問題もんだい対策たいさく会議かいぎにおいて、地下鉄ちかてつ12号線ごうせんを「再度さいど交通こうつう需要じゅようの予測よそくを行おこない、路線ろせん立地りっち、交通こうつう機関きかんの構造こうぞう、経済けいざい性せい、補助ほじょ制度せいど等とうを検討けんとうのうえ建設けんせつされるべきである」と提言ていげんした。

さらにグラントハイツ跡地あとち（光ひかりが丘おか地区ちく）に大だい規模きぼ住宅じゅうたく団地だんち建設けんせつをはじめとした再さい開発かいはつを行おこなうことが決定けっていされ、交通こうつう網もう整備せいびの必要ひつよう性せいが高たかまった。そのため、東京とうきょう都とが1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）12月に策定さくていした『東京とうきょう都と長期ちょうき計画けいかく』の10ヵ年かねん計画けいかくにおいて、地下鉄ちかてつ12号線ごうせんを建設けんせつすることを決定けっていした。この時点じてんで需要じゅよう及および建設けんせつ費用ひようの見直みなおしを行おこない、小型こがた地下鉄ちかてつ車両しゃりょう（16.5m車両しゃりょう・8両りょう編成へんせい）によるトンネル断面だんめんの縮小しゅくしょう、駅えき設備せつびを縮小しゅくしょうする方針ほうしんとすることを決定けっていした。これは大江戸おおえど線せん着工ちゃっこう前まえまでに同線どうせん以外いがいで地下鉄ちかてつの延伸えんしん開業かいぎょうが相次あいついでいたことも影響えいきょうしている。

計画けいかく時じのルートは現行げんこうルートと一部いちぶ異ことなり、練馬ねりま付近ふきん、新宿しんじゅく付近ふきん、六本木ろっぽんぎ付近ふきん、汐留しおどめ付近ふきん、飯田橋いいだばし付近ふきんで大おおきな見直みなおしが行おこなわれている。大おおきく変更へんこうされたのは、中野坂上なかのさかうえ - 都庁とちょう前まえ（仮称かしょう：西新宿にししんじゅく駅えき） - 国立こくりつ競技きょうぎ場じょう間あいだで、都庁とちょう前まえ駅えきは9号ごう街路がいろ（東ひがし通どおり）の京王けいおうプラザホテル前まえに上下じょうげ2層そう構造こうぞうのT字じ型がた配置はいちとする計画けいかくから、西新宿にししんじゅく五ご丁目ちょうめ駅えきを経由けいゆして4号ごう街路がいろ（中央ちゅうおう通どおり）地下ちかを通過つうかするルートに変更へんこうした。

「都庁とちょう前まえ駅えき#新宿しんじゅく付近ふきんの経由けいゆルート変更へんこう」も参照さんしょう

大門おおもん - 勝かちどき間あいだは竹たけ芝しば埠頭ふとう - 豊海とよみ町まちを横断おうだんするルートから汐留しおどめ駅えき、築地つきじ市場いちば駅えきを経由けいゆするルートに、春日しゅんじつ - 牛込うしごめ神楽坂かぐらざか間あいだは直行ちょっこうするルートから飯田橋いいだばしを経由けいゆするルートに変更へんこうした。ルート見直みなおしは大型おおがた車しゃを使用しようする必要ひつよう性せいがなくなり、さらに乗のり換かえ駅えきや公共こうきょう施設しせつ等とうへのアクセスを向上こうじょうさせることで、利便りべん性せい向上こうじょうと建設けんせつ費ひ低減ていげんの必要ひつようがあったためでもある。

環状かんじょうルートの建設けんせつも検討けんとうされたが、これを実現じつげんするためには新宿しんじゅくと新宿しんじゅく西口にしぐちを結むすぶ新あらたな線路せんろの建設けんせつと、2駅えきのうち1駅えきを2面めん化かする工事こうじを行おこなわなければならなかった。しかし、両りょう駅えきの地上ちじょう部ぶは道路どうろ幅はばが狭せまくビルが密集みっしゅうし、2面めんホームの設置せっちが難むずかしく、難なん工事こうじによる費用ひようと期間きかんの膨大ぼうだいが懸念けねんされ、さらに新宿しんじゅく駅えき前後ぜんこうの環状かんじょう方向ほうこうの旅客りょかく流動りゅうどうは少すくないと見込みこまれ、費用ひよう対たい効果こうかを検証けんしょうした結果けっか、6の字じ型がたルートとなった。

大江戸おおえど線せん建設けんせつ工事こうじ着手ちゃくしゅ時じの資料しりょうによれば、当初とうしょ計画けいかくによる放射ほうしゃ部ぶの建設けんせつ費用ひようは2640億おく円えん、環状かんじょう部ぶは5850億おく円えん、合計ごうけいで8490億おく円えんとされていた。光ひかりが丘おか - 練馬ねりま間あいだの開業かいぎょうは1990年度ねんど末まつ（1991年ねん3月がつ）、練馬ねりま - 新宿しんじゅくへの延伸えんしん開業かいぎょうは1994年度ねんど末まつ（1995年ねん3月がつ）、環状かんじょう部ぶは1996年度ねんど末まつ（1997年ねん3月がつ）開業かいぎょう予定よていとされていた。実際じっさいには、いずれの区間くかんも用地ようち買収ばいしゅうの難航なんこうから建設けんせつ工事こうじに遅おくれが発生はっせいし、建設けんせつ費用ひようは計画けいかくのおよそ1.5倍ばいに膨ふくれ上あがった。

環状かんじょう部ぶの建設けんせつ

また、環状かんじょう部ぶ区間くかんは早期そうきの建設けんせつ、全線ぜんせん同時どうじ開業かいぎょうを行おこなう必要ひつよう性せいがあることから、資金しきん面めんなどにおいて柔軟じゅうなんな対応たいおうができる第だい三さんセクター方式ほうしきで建設けんせつすることとされた。そして、1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）7月がつに東京とうきょう都と地下鉄ちかてつ建設けんせつが設立せつりつされ、第だい3種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう者しゃとして環状かんじょう部ぶの建設けんせつを行おこなった。同社どうしゃが建設けんせつ・製造せいぞうした鉄道てつどう施設しせつ・車両しゃりょうは東京とうきょう都と交通こうつう局きょくが長期ちょうき分割ぶんかつ支払しはらいで譲受じょうじゅし、放射ほうしゃ部ぶと一体いったいで経営けいえいを行おこなうこととされた。

なお、国立こくりつ競技きょうぎ場じょう - 新宿しんじゅく間あいだは環状かんじょう部ぶであるが、開業かいぎょうは環状かんじょう部ぶの他ほかの区間くかんより早はやい。これは、国立こくりつ競技きょうぎ場じょう駅えきに非常ひじょう渡わたり線せんがあり折おり返かえし運転うんてんができることや、乗客じょうきゃくへの利便りべん性せい向上こうじょうなどを考慮こうりょして、東京とうきょう都と交通こうつう局きょくが東京とうきょう都と地下鉄ちかてつ建設けんせつから先行せんこうして買かい取とって開業かいぎょうさせたためである。

環状かんじょう部ぶの駅えき建設けんせつにあたり、エレベーター約やく60台だい・エスカレーター約やく250基きを要ようすることから、建設けんせつ費ひ削減さくげんのために複数ふくすう駅えきをまとめて一括いっかつ発注はっちゅうするとともに、日本にっぽん国外こくがいの企業きぎょうを参入さんにゅうさせることとなった。その結果けっか、エレベーターはコネのモノスペース型がた（マシンルームレス）を採用さいようし（施工しこうは東芝とうしばが担当たんとう）、エスカレーターはシンドラー（オーストリア）（代々木よよぎ - 汐留しおどめ）・三菱電機みつびしでんき（築地つきじ市場いちば - 蔵前くらまえ）・日立製作所ひたちせいさくしょ（新しん御徒おかち町まち - 新宿しんじゅく西口にしぐち）の3社しゃに発注はっちゅうした。

2000年ねん（平成へいせい12年ねん）11月29日にちには環状かんじょう部ぶの鉄道てつどう施設しせつが完成かんせい、翌よく11月30日にちに東京とうきょう都と地下鉄ちかてつ建設けんせつから東京とうきょう都と交通こうつう局きょくに鉄道てつどう施設しせつを譲渡じょうとした（建設けんせつ工事こうじ完成かんせい・譲渡じょうと記念きねん式典しきてんを開催かいさい）。

リニアモーター方式ほうしきの採用さいよう

1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）4月がつに、12号線ごうせん用ようの12-000形かたち試作しさく車しゃが製作せいさくされ、浅草線あさくさせん馬込まごめ検車けんしゃ場じょう（当時とうじ）において、小型こがた地下鉄ちかてつとして新あたらしい技術ぎじゅつの試験しけんを含ふくめた走行そうこう試験しけんを実施じっしした。この車両しゃりょうは都営とえい地下鉄ちかてつで初はじめてのVVVFインバータ制御せいぎょ方式ほうしきを採用さいようし、主しゅ電動でんどう機きは小型こがたの誘導ゆうどう電動でんどう機きを使用しようした。また、馬込まごめ検車けんしゃ場じょう内ないでは走行そうこう速度そくどが制限せいげんされるため、浅草線あさくさせんの終電しゅうでん後のちに西馬込にしまごめ駅えき - 戸越とごし駅えき間あいだで高速こうそく走行そうこう試験しけんを実施じっしした。

その後ご、1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）6月がつ、地下鉄ちかてつ12号線ごうせん建設けんせつ推進すいしん本部ほんぶが「現在げんざい開発かいはつされつつあるリニアモーター車両しゃりょうのメリットも大おおきいので、1987年ねん3月がつ下旬げじゅんに開始かいしされたリニアモーター車両しゃりょうの試験しけんの状況じょうきょうおよび車両しゃりょう技術ぎじゅつの動向どうこうなどを踏ふまえ、今後こんご、車両しゃりょうの駆動くどう方式ほうしき（リニアモーター方式ほうしき・回転かいてん形がたモーター方式ほうしき）について、放射ほうしゃ部ぶ車両しゃりょうの製作せいさく時期じきまでに決定けっていする。」とされた。これを受うけ、1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）に12-000形かたち試作しさく車しゃをリニアモーター車両しゃりょうへ改造かいぞうし、同年どうねん4月がつ - 6月・9月 - 11月に馬込まごめ検車けんしゃ場じょうにおいてリニアモーター方式ほうしきの走行そうこう試験しけんを実施じっしした。

この試験しけん結果けっかを踏ふまえ、1988年ねん12月21日にちに地下鉄ちかてつ12号線ごうせんにリニアモーター駆動くどう方式ほうしきを採用さいようすることを決定けっていし、まもなく練馬ねりま以南いなんの放射ほうしゃ部ぶおよび環状かんじょう部ぶの線形せんけいを変更へんこう（リニア地下鉄ちかてつの長所ちょうしょである急きゅう曲線きょくせんと急きゅう勾配こうばいを活いかし、民有みんゆう地ち地下ちかから道路どうろや公園こうえんの地下ちかを通とおるルートに変更へんこうなど）することとなった。

路線ろせん名めい決定けっていまでの経緯けいい

1991年ねん（平成へいせい3年ねん）12月の開業かいぎょう当初とうしょは都市とし計画けいかく路線ろせん名めいの「12号線ごうせん」のままで営業えいぎょうを行おこなっていたが、1999年ねん（平成へいせい11年ねん）8月がつ初旬しょじゅん、2000年ねん（平成へいせい12年ねん）4月がつ20日はつかの環状かんじょう部ぶ一部いちぶ区間くかん（新宿しんじゅく駅えき - 国立こくりつ競技きょうぎ場じょう駅えき間あいだ）の先行せんこう開業かいぎょうを発表はっぴょうするとともに、プロ野球やきゅうセントラル・リーグ会長かいちょう（当時とうじ）の高原たかはら須美子すみこを委員いいん長ちょうとする都営とえい地下鉄ちかてつ12号線ごうせん路線ろせん名称めいしょう選考せんこう委員いいん会かいによって路線ろせん名めいの公募こうぼが行おこなわれた。

その結果けっか、同年どうねん11月がつ末まつに、応募おうぼが多おおかった候補こうほの一ひとつである「東京とうきょう環状かんじょう線せん」（愛称あいしょうとして「ゆめもぐら」）が第だい一いち候補こうほに挙あげられたが、東京とうきょう都知事とちじ（当時とうじ）の石原いしはら慎太郎しんたろうは「なんでこれが『環状かんじょう線せん』なんだ」として難色なんしょくを示しめし、意中いちゅうの名称めいしょうは「大江戸おおえど線せん」だと明あかした。その結果けっか、同年どうねん12月15日にちの委員いいん会かいで大だい多数たすうの支持しじを得えて「大江戸おおえど線せん」に決定けっていした。

委員いいん会かいでは当初とうしょ、新宿しんじゅくなどは江戸えどの範囲はんい（朱しゅ引）の外部がいぶにあたるとして議論ぎろんがあったが、交通こうつう局きょくでは、路線ろせんがこれを囲かこむように走はしることと、「大だい」を付つけることにより地理ちり的てき、経済けいざい的てき、文化ぶんか的てきな広ひろがりを表現ひょうげんできるとして委員いいん会かいを説得せっとくし、決定けっていにこぎつけた。なお、最もっとも多おおかった名称めいしょうは「都庁とちょう線せん」だった。

年表ねんぴょう

• 1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）6月8日にち：都市とし交通こうつう審議しんぎ会かい答申とうしん第だい6号ごうで地下鉄ちかてつ第だい9号線ごうせん（→12号線ごうせん）が答申とうしんされる。
• 1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）4月がつ10日とおか：都市とし交通こうつう審議しんぎ会かいの答申とうしん第だい10号ごうでは、それまでの第だい9号線ごうせんは第だい12号線ごうせんに変更へんこうされて答申とうしんされる。
• 1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）
  • 3月1日にち：都市とし交通こうつう審議しんぎ会かいの答申とうしん第だい15号ごうで答申とうしんされる。
  • 10月24日にち：西新宿にししんじゅく（現げん・都庁とちょう前まえ駅えき） - 高松たかまつ町まち（現げん・光ひかりが丘おか駅えき）間あいだ全線ぜんせんの地方ちほう鉄道てつどう敷設ふせつ免許めんきょを申請しんせい。
• 1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）8月がつ30日にち：西新宿にししんじゅく - 高松たかまつ町まち間あいだ全線ぜんせんの地方ちほう鉄道てつどう敷設ふせつ免許めんきょを取得しゅとく。
• 1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）12月15日にち：大型おおがた規格きかく（20 m 車くるま10両りょう編成へんせい）による練馬ねりま - 高松たかまつ町まち間あいだの工事こうじ施工しこう認可にんかを申請しんせい（未み審査しんさのまま自動じどう消滅しょうめつ）。
• 1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）半なかば：12号線ごうせん建設けんせつ計画けいかく凍結とうけつ。
• 1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）
  • 7月がつ11日にち：運輸うんゆ政策せいさく審議しんぎ会かい答申とうしん第だい7号ごうで整備せいび計画けいかく路線ろせんに。
  • 8月がつ7日にち：練馬ねりま - 光ひかりが丘おか間あいだ工事こうじ施工しこう認可にんか（運輸省うんゆしょう）
• 1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）
  • 2月がつ20日はつか：練馬ねりま - 光ひかりが丘おか間あいだ道路どうろ下か敷設ふせつ認可にんか（建設省けんせつしょう）
  • 4月がつ18日にち：12号線ごうせん用ようの試作しさく車しゃ12-000形かたちが落成らくせい・報道ほうどう向むけに公開こうかいされる。同車どうしゃは馬込まごめ検車けんしゃ場じょう（当時とうじ）に搬入はんにゅうされ、各種かくしゅ試験しけんが実施じっしされる。
  • 6月1日にち：光ひかりが丘おか - 練馬ねりま間あいだの建設けんせつ工事こうじに着工ちゃっこう。
  • 6月30日にち：12号線ごうせんのラインカラーを「マゼンタ」に決定けっていする。
• 1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）
  • 5月6日にち：12-000形かたち試作しさく車しゃを改造かいぞうした鉄輪てつりん支持しじ式しきリニアモーターの試験しけんを開始かいし、同年どうねん11月がつまで実施じっしする。
  • 7月がつ28日にち：環状かんじょう部ぶを建設けんせつする第だい三さんセクター「東京とうきょう都と地下鉄ちかてつ建設けんせつ株式会社かぶしきがいしゃ」を設立せつりつ。
  • 12月21日にち：鉄輪てつりん支持しじ式しきリニアモーター方式ほうしきの採用さいようを決定けってい。
• 1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）
  • 3月30日にち：東京とうきょう都と地下鉄ちかてつ建設けんせつが新宿しんじゅく - 新宿しんじゅく西口にしぐち間あいだの第だい3種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう免許めんきょを申請しんせい。
  • 5月31日にち：東京とうきょう都と地下鉄ちかてつ建設けんせつが新宿しんじゅく - 新宿しんじゅく西口にしぐち間あいだの第だい3種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう免許めんきょを取得しゅとく。
• 1990年ねん（平成へいせい2年ねん）
  • 8月がつ1日にち：新宿しんじゅく - 練馬ねりま間あいだの建設けんせつ工事こうじに着手ちゃくしゅ。
  • 9月17日にち：光ひかりが丘おか検けん修おさむ所しょ（当時とうじ）において12-000形かたち量産りょうさん車しゃの搬入はんにゅうを開始かいし。
  • 12月1日にち：光ひかりが丘おか - 練馬ねりま間あいだで本線ほんせん試運転しうんてんに伴ともない、レール締結ていけつ式しきおよび入線にゅうせん式しきを実施じっし。
• 1991年ねん（平成へいせい3年ねん）
  • 12月10日にち：都営とえい12号線ごうせんとして光ひかりが丘おか駅えき - 練馬ねりま駅えき間あいだが開業かいぎょう。
  • 12月31日にち：大晦日おおみそかから元日がんじつにかけての終夜しゅうや運転うんてんを開始かいし。他たの都営とえい地下鉄ちかてつ3線せんは一時期いちじきにそれを中止ちゅうししていたものの、大江戸おおえど線せんでは開業かいぎょう当初とうしょから毎年まいとし行おこなっている。
• 1992年ねん（平成へいせい4年ねん）2月がつ1日にち：東京とうきょう都と地下鉄ちかてつ建設けんせつが環状かんじょう部ぶの建設けんせつを開始かいし。
• 1997年ねん（平成へいせい9年ねん）
  • 3月17日にち：新宿しんじゅく延伸えんしん開業かいぎょう用ようにマイナーチェンジした12-000形かたち3次じ車しゃの搬入はんにゅうを開始かいし。
  • 5月25日にち：12-000形かたち3次じ車しゃの営業えいぎょう運転うんてんを開始かいし、合あわせて全ぜん列車れっしゃを6両りょう編成へんせいから8両りょう編成へんせい化か。
  • 6月17日にち：練馬ねりま駅えき - 新宿しんじゅく駅えきのレール締結ていけつ式しきを中野なかの坂上さかがみ駅えきで実施じっし。8月16日にちには都庁とちょう前まえ駅えきで入線にゅうせん式しきが行おこなわれる。
  • 12月19日にち：練馬ねりま駅えき - 新宿しんじゅく駅えき間あいだが開業かいぎょう。
• 1999年ねん（平成へいせい11年ねん）
  • 2月がつ22日にち：木場きば車両しゃりょう検けん修おさむ場じょうへ12-000形かたち4次じ車しゃの搬入はんにゅうを開始かいし。以後いご、2000年ねん2月がつ17日にちまで1年ねんがかりで行おこなわれた。
  • 9月2日にち：新宿しんじゅく - 国立こくりつ競技きょうぎ場じょう間あいだのレール締結ていけつ式しきを実施じっし。10月1日にちは入線にゅうせん式しきを実施じっし。
  • 12月15日にち：路線ろせん愛称あいしょう名めいを「大江戸おおえど線せん」にすることを決定けっていする。
• 2000年ねん（平成へいせい12年ねん）
  • 4月がつ20日はつか：新宿しんじゅく駅えき - 国立こくりつ競技きょうぎ場じょう駅えき間あいだが開業かいぎょう。同時どうじに路線ろせん名めいを大江戸おおえど線せんと改称かいしょう。
  • 9月18日にち：全線ぜんせんが地下ちかで、東京とうきょう都との屋外おくがい広告こうこく物ぶつ条例じょうれいの適用てきようを受うけないことから、車体しゃたい広告こうこく列車れっしゃの運転うんてんを開始かいし（現在げんざいは行おこなっていない）。
  • 11月30日にち：大江戸おおえど線せん環状かんじょう部ぶの鉄道てつどう施設しせつを、建設けんせつした東京とうきょう都と地下鉄ちかてつ建設けんせつから東京とうきょう都と交通こうつう局きょくへ譲渡じょうと。
  • 12月12日にち：国立こくりつ競技きょうぎ場じょう駅えき - 六本木ろっぽんぎ駅えき - 大門おおかど駅えき - 両国りょうごく駅えき - 飯田橋いいだばし駅えき - 都庁とちょう前ぜん駅えき間あいだが開業かいぎょうし、全線ぜんせんが開業かいぎょう。ただし汐留しおどめ駅えきは駅えき周辺しゅうへんが再さい開発かいはつ中ちゅうでアクセス道路どうろが未み開通かいつうだったため開業かいぎょうを見送みおくり（汐留しおどめ信号しんごう所しょ〈2代だい〉として使用しよう）、全ぜん列車れっしゃが通過つうかしていた。全線ぜんせん開業かいぎょう日びとしてこの日ひ（平成へいせい12年ねん12月12日にち）が選えらばれたのは、本ほん路線ろせんが「12号線ごうせん」であることにちなむ。同日どうじつには、開業かいぎょう記念きねんの臨時りんじ列車れっしゃとして、都庁とちょう前ぜん駅えき12時じ12分ふん発はつの「大江戸おおえど線せんクイーン号ごう」が運行うんこうされた。
• 2002年ねん（平成へいせい14年ねん）11月2日にち：汐留しおどめ信号しんごう所しょ（2代だい）を駅えきに変更へんこうして汐留しおどめ駅えき開業かいぎょう。車内しゃない放送ほうそう広告こうこくを開始かいし。
• 2006年ねん（平成へいせい18年ねん）4月がつ1日にち：汐留しおどめ連絡れんらく線せんを使用しよう開始かいし。E5000形がたの運用うんようを開始かいし。
• 2007年ねん（平成へいせい19年ねん）10月23日にち：7時じ55分ふん、中井なかい駅えき - 練馬ねりま駅えき間あいだで架線かせん停電ていでんが発生はっせいし、全線ぜんせん運休うんきゅう。練馬ねりま駅えき - 新しん江古田えごた駅えき間あいだで列車れっしゃ1本ほんが立往生たちおうじょう。11時じに全ぜん区間くかんが復旧ふっきゅう。
  • 中井なかい駅えき - 練馬ねりま駅えき間あいだでは練馬ねりま変電へんでん所しょと中井なかい変電へんでん所しょから送電そうでんされるが、2007年ねん10月がつ19日にちの終電しゅうでん後ごに係員かかりいんが練馬ねりま変電へんでん所しょの変電へんでん設備せつびの定期ていき検査けんさを実施じっししたとき、断だん路ろ器きの点検てんけん用ようスイッチを切きったあとその断だん路ろ器きを復旧ふっきゅうさせないまま検査けんさを終了しゅうりょうしたため、朝あさラッシュ時じの運転うんてん本数ほんすう増加ぞうかに伴ともない、もう一方いっぽうの回路かいろへの負荷ふかが過大かだいとなり電流でんりゅうが遮断しゃだんされたのが原因げんいん
• 2008年ねん（平成へいせい20年ねん）4月がつ1日にち：東京とうきょう都と地下鉄ちかてつ建設けんせつが東京とうきょう都と交通こうつう局きょくへ環状かんじょう部ぶ（新宿しんじゅく駅えき - 清澄きよすみ白河しらかわ駅えき - 都庁とちょう前まえ駅えき）の譲渡じょうとを完了かんりょうし、第だい3種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう免許めんきょを失効しっこう。全線ぜんせんが東京とうきょう都と交通こうつう局きょくの第だい1種しゅ鉄道てつどう事業じぎょう免許めんきょのみに基もとづく区間くかんとなる。
• 2011年ねん（平成へいせい23年ねん）
  • 3月11日にち：東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう沖おき地震じしん（東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい）の影響えいきょうで一時いちじ全線ぜんせんで運行うんこうを見合みあわせるものの、20時じ40分ふんに全線ぜんせんで運転うんてん再開さいかい。
  • 4月がつ23日にち：清澄きよすみ白河しらかわ駅えきで当とう路線ろせん初はつとなるホームドアの運用うんようを開始かいし。
• 2012年ねん（平成へいせい24年ねん）3月がつ17日にち：ダイヤ改正かいせいにより、日にち中ちゅう時間じかん帯たいの運転うんてん間隔かんかくを6分ふん間隔かんかくに改あらためる。
• 2013年ねん（平成へいせい25年ねん）4月がつ27日にち：西新宿にししんじゅく五ご丁目ちょうめ駅えきでホームドアの運用うんようを開始かいしし、全ぜん駅えきでのホームドア整備せいびが完了かんりょう。
• 2014年ねん（平成へいせい26年ねん）2月がつ1日にち：大江戸おおえど線せんにおいても、この日ひ全ぜん駅えきの接近せっきん放送ほうそうが更新こうしん。これに伴ともない、4路線ろせんの接近せっきん放送ほうそうが更新こうしんされた。
• 2019年ねん（令れい和わ元年がんねん）7月がつ31日にち：『きかんしゃトーマス』の意匠いしょうで装飾そうしょくを施ほどこした「子育こそだて応援おうえんスペース」付つき車両しゃりょうの運行うんこうを開始かいし。
• 2023年ねん（令れい和わ5年ねん）1月がつ18日にち：平日へいじつ朝あさラッシュ時間じかん帯たいに女性じょせい専用せんよう車両しゃりょうを導入どうにゅう。

運行うんこう形態けいたい

環状かんじょう運転うんてんをしているように思おもわれるが実際じっさいは通常つうじょうの複線ふくせん路線ろせんと同おなじ運行うんこう形態けいたいをしており、都庁とちょう前まえ駅えき - 飯田橋いいだばし駅えき - 両国りょうごく駅えき - 大門おおかど駅えき - 六本木ろっぽんぎ駅えき - 都庁とちょう前まえ駅えき - 光ひかりが丘おか駅えき間あいだを往復おうふく運転うんてん（6の字じ型がた運転うんてん）する。運転うんてん方向ほうこうの呼よび方かたは「内回うちまわり」「外回そとまわり」という（定期ていき券けんの経路けいろにも表示ひょうじ）が、各駅かくえきの案内あんない上じょうは方面ほうめん呼称こしょうとなっている。正式せいしきには「内回うちまわり」をA線せん、「外回そとまわり」をB線せんと呼よぶ。なお、都営とえい地下鉄ちかてつでA線せん・B線せんの呼称こしょうを使用しようするのは大江戸おおえど線せんのみである。

車両しゃりょう側面そくめん上部じょうぶの行先いきさき表示ひょうじの一いち例れい（2008年ねん11月22日にち撮影さつえい）

2005年ねん末まつまでは内回うちまわり区間くかんについて光ひかりが丘おか駅えき→都庁とちょう前ぜん駅えき間あいだを「六本木ろっぽんぎ・大門だいもん方面ほうめん行ぎょう」、新宿しんじゅく駅えき→新宿しんじゅく西口にしぐち間あいだ駅えきを「（○○経由けいゆ）都庁とちょう前まえ行ぎょう」、外回そとまわり区間くかんについて新宿しんじゅく西口にしぐち駅えき→練馬ねりま春日かすが町まち駅えき間あいだを「（○○経由けいゆ）光ひかりが丘おか行ゆき」と呼称こしょうしていたが、現在げんざいは内回うちまわり区間くかんが光ひかりが丘おか駅えき→築地つきじ市場いちば駅えき間あいだでは「○○・○○方面かたも行いき」、勝かちどき駅えき→新宿しんじゅく西口にしぐち駅えき間あいだでは「（○○経由けいゆ）都庁とちょう前まえ行いき」、外回そとまわり区間くかんが都庁とちょう前まえ駅えき - 蔵前くらのまえ駅えき間あいだでは「○○・○○方面かたも行いき」、両国りょうこく - 練馬ねりま春日かすが町まち間あいだでは「（○○経由けいゆ）光ひかりが丘おか行いき」に呼称こしょうを変更へんこうしている。○○に入はいる駅えきは都庁とちょう前まえ・六本木ろっぽんぎ・大門だいもん・両国りょうこく・春日かすが・飯田橋いいだばし各駅かくえきから2駅えき（ただし春日かすが駅えきは大門おおかど駅えき - 森下もりした駅えき間あいだの内回うちまわりのみ、都庁とちょう前まえは大門おおかど駅えき - 新宿しんじゅく駅えき間あいだの外回そとまわりのみ）。 このため、各かく車両しゃりょうのLED式しき前面ぜんめん・側面そくめん行先いきさき表示ひょうじは走行そうこう区間くかんによって変化へんかする。

朝夕あさゆうラッシュ時じは最短さいたん3分ふん間隔かんかくで運転うんてんされており、

• 都庁とちょう前まえ駅えき - 飯田橋いいだばし駅えき - 両国りょうごく駅えき - 清澄きよすみ白河しらかわ駅えき間あいだ
• 清澄きよすみ白河しらかわ駅えき - 大門おおかど駅えき - 六本木ろっぽんぎ駅えき - 都庁とちょう前まえ駅えき - 光ひかりが丘おか駅えき間あいだ

という区間くかん運転うんてん列車れっしゃが多数たすう設定せっていされている。これらのほとんどは、清澄きよすみ白河しらかわ駅えき東側ひがしがわにある木場きば車庫しゃこの入にゅう出庫しゅっこの都合つごうで設定せっていされた列車れっしゃである。清澄きよすみ白河しらかわ駅えき以外いがいにも汐留しおどめ駅えきと新しん御徒町おかちまち駅えきには、都庁とちょう前ぜん駅えき方面ほうめんへの折おり返かえしが可能かのうな引ひき上あげ線せんがあり、練馬ねりま駅えき・国立こくりつ競技きょうぎ場じょう駅えき・赤羽あかはね橋きょう駅えき・牛込うしごめ神楽坂かぐらざか駅えきに非ひ常用じょうようの渡わたり線せんが設もうけられている。この関係かんけいで早朝そうちょう・夜間やかんには、

• 都庁とちょう前ぜん駅えき発はつ六本木ろっぽんぎ・大門だいもん・両国りょうこく・飯田橋いいだばし駅えき経由けいゆ都庁とちょう前ぜん駅えき行いき（朝あさのみ）
• 汐留しおどめ駅えき - 大門おおかど駅えき - 六本木ろっぽんぎ駅えき - 都庁とちょう前まえ駅えき - 光ひかりが丘おか駅えき間あいだ
• 都庁とちょう前まえ駅えき - 飯田橋いいだばし駅えき - 新しん御徒町おかちまち駅えき間あいだ
• 光ひかりが丘おか駅えき発はつ都庁とちょう前ぜん駅えき行いき（深夜しんやのみ）

といった区間くかん運転うんてん列車れっしゃが少数しょうすうながら設定せっていされている。

日にち中ちゅうは全線ぜんせん往復おうふく運転うんてんが基本きほんであり、2012年ねん3月がつ17日にちのダイヤ改正かいせい以後いごは6分ふん間隔かんかくで運転うんてんされている。この改正かいせい前まえまでは180分間ふんかんに29本ほん運転うんてん（6分ふん12秒びょう間隔かんかく）であった。

また、終日しゅうじつを通とおして都庁とちょう前まえ駅えきでは六本木ろっぽんぎ・大門だいもん方面ほうめんの列車れっしゃから飯田橋いいだばし駅えき方面ほうめんの列車れっしゃへ、および飯田橋いいだばし方面ほうめん発はつ都庁とちょう前まえ行いきの列車れっしゃから光ひかりが丘おか行いき列車れっしゃへの乗のり継つぎ時間じかんが少すくなくなるように設定せっていされている。

他たの都営とえい地下鉄ちかてつ路線ろせんと同様どうように、沿線えんせんの花火はなび大会たいかいや国立こくりつ競技きょうぎ場じょうでのサッカーの試合しあいやコンサートなどの大だい規模きぼイベントが行おこなわれる際さいに臨時りんじ列車れっしゃが設定せっていされることがある。

ワンマン運転うんてん

開業かいぎょう当初とうしょより全線ぜんせんでワンマン運転うんてんを実施じっししている。このため、保安ほあん装置そうちにATC装置そうちを、また列車れっしゃの自動じどう運転うんてん機能きのうを有ゆうするATO装置そうちを採用さいようしている。

開業かいぎょう当初とうしょの本ほん路線ろせんでは車くるま上じょう監視かんし方式ほうしきを採用さいようしており、8両りょう編成へんせい分ぶん137mのホームを列車れっしゃのモニター画面がめんで運転うんてん士しが監かん視ししていた。ホーム上じょうでのドア扱あつかいならびに発車はっしゃ時じから列車れっしゃ最後さいご部ぶがホームを抜ぬけるまでの間あいだ、運転うんてん士しがホーム監視かんしモニター画面がめんでホーム上じょうを監視かんしし、触さわ車くるま事故じこなどの場合ばあいには運転うんてん台だいの非常ひじょう停止ていしスイッチで列車れっしゃを停止ていしさせる方式ほうしきを採用さいようしていた。

この伝送でんそうシステムには日立製作所ひたちせいさくしょと八木やぎアンテナ（当時とうじ）が開発かいはつした赤外線せきがいせんで地上ちじょうと車くるま上じょうの通信つうしんを行おこなう「対たい列車れっしゃ光こう空間くうかん伝送でんそうシステム」が採用さいようされている（近赤外線きんせきがいせん空間くうかん波は伝送でんそう方式ほうしき）。ホーム監視かんしカメラ（ITV）からの映像えいぞうは、トンネル内ない壁面へきめんに設置せっちした送おく光ひかり回路かいろ・送おく光ひかり器きに送信そうしんされる。送おく光ひかり回路かいろにより映像えいぞうは近きん赤あか外がい光信みつのぶ号ごうに変換へんかんされ、送おく光ひかり器きによって車両しゃりょうに搭載とうさいしている受光じゅこう器きに送おくられる。車両しゃりょうで受光じゅこうした近きん赤あか外がい光信みつのぶ号ごうは、受光じゅこう回路かいろで映像えいぞうデータに復元ふくげんして、運転うんてん室しつの監視かんしモニター画面がめんに表示ひょうじする。光信みつのぶ号ごうは列車れっしゃの最後さいご部ぶから受光じゅこうし、列車れっしゃの停止ていし位置いちより列車れっしゃ最後さいご部ぶがホームを抜ぬけきるまで送おく光ひからされる。

ホームドア

ホームドアは、2011年ねん4月がつ23日にちに、清澄きよすみ白河しらかわ駅えきでの供用きょうよう開始かいしを皮切かわきりに順次じゅんじ整備せいびが進すすめられ、2013年ねん4月がつ27日にちには西新宿にししんじゅく五ご丁目ちょうめ駅えきでの供用きょうよう開始かいしにより大江戸おおえど線せん全ぜん駅えきでのホームドアの運用うんようが開始かいしされた。ホームドアの導入どうにゅうは三田みた線せんに次ついで2路線ろせん目めとなる。

既すでにホームドアを設置せっちした三田みた線せんでは、当初とうしょからATO装置そうちやATO車しゃ上じょう子こ等とうを使用しようしてホームドアを制御せいぎょ・車両しゃりょうドアと連動れんどうさせている。しかし、大江戸おおえど線せんのATO装置そうちはホームドアの制御せいぎょ・車両しゃりょうドアとの連動れんどうには対応たいおうしておらず、また、対応たいおうさせるには多額たがくの費用ひようを要ようすることから、ホームドア制御せいぎょ用ように別べつの機器ききを整備せいびして対応たいおうさせている。

ホームドアの開口かいこう幅はばは、ATO装置そうちの定てい位置いち停止ていし精度せいどが前後ぜんご500 mmとしていることから、停止ていし位置いちの誤差ごさを考慮こうりょして車両しゃりょうのドア幅はばである1,300 mmより1,100 mm広ひろい2,400 mmとしている。停止ていし位置いちの検知けんちには駅えき先端せんたん部ぶに停止ていし位置いち検知けんちセンサーを設置せっちしており、赤あか外がいレーザー光こうで車両しゃりょう最前さいぜん部ぶの突起とっきを測定そくていし、ショート（定てい位置いち手前てまえ）、定てい位置いち（ジャスト）、オーバー（定てい位置いち超過ちょうか）を判断はんだんしている。

ホームドアと車両しゃりょうドアの連動れんどうには無線むせん通信つうしんを使用しようしており、UHF帯たい無線むせん（極ごく超ちょう短波たんぱ）とLF帯たい無線むせん（長波ちょうは）を使用しようして、車両しゃりょう側がわと地上ちじょう側がわのインタフェースを行おこなっている。対応たいおう装置そうちとして、乗務じょうむ員いん室しつには車くるま上じょう伝送でんそう装置そうち（運転うんてん台だい上部じょうぶの白しろい箱はこ、伝送でんそう制御せいぎょ部ぶ（UHF送受信そうじゅしん部ぶ））を、地上ちじょう側がわには地上ちじょう伝送でんそう装置そうちを設置せっちしている。車両しゃりょう側がわのフロントガラス左右さゆうにはLF受信じゅしん部ぶを設置せっちしている。

車両しゃりょう

以下いかの車両しゃりょうが使用しようされている。開業かいぎょう前まえに試作しさく車しゃが1986年ねんに製造せいぞうされ、浅草線あさくさせんの馬込まごめ検車けんしゃ場じょう（当時とうじ）で各種かくしゅ試験しけんが実施じっしされた（前記ぜんき沿革えんかく表ひょうを参照さんしょう）。その後ご、1990年ねんより量産りょうさん車しゃが製造せいぞうされた。第だい54 - 60編成へんせいは欠番けつばん。

• 12-600形かたち - 2012年ねん2月がつ23日にちから営業えいぎょう運転うんてん開始かいし。第だい61編成へんせい以降いこう。
• 12-000形かたち - 1991年ねんの初期しょき開業かいぎょう時じから運用うんよう。第だい01 - 53編成へんせい。1・2次じ車しゃ（第だい01 - 06編成へんせい）全ぜん編成へんせいと3・4次じ車しゃの一部いちぶ編成へんせいは廃車はいしゃ済ずみ。

光ひかりが丘おか - 練馬ねりま間あいだの開業かいぎょう当初とうしょは6両りょう編成へんせいで運用うんようされていたが（12-000形かたち1・2次じ車しゃを使用しよう）、新宿しんじゅく延伸えんしん開業かいぎょうを控ひかえた1997年ねん（平成へいせい9年ねん）5月がつ25日にちから12-000形かたち3次じ車しゃを使用しようして全ぜん列車れっしゃが8両りょう編成へんせいでの運転うんてんとなった。これには、当時とうじの光ひかりが丘おか - 練馬ねりま間あいだの最大さいだい運用うんよう本数ほんすうが4本ほん・予備よび2本ほんのため、同数どうすうの12-000形かたち3次じ車しゃ（第だい07 - 12編成へんせい）を投入とうにゅうして1・2次じ車しゃを編成へんせい替がえのため一時いちじ的てきに置おき換かえ、その間あいだに1・2次じ車しゃを8両りょう編成へんせい化かさせて運用うんよう復帰ふっきさせる形かたちをとった。

大江戸おおえど線せんの車両しゃりょうは、2006年ねん4月がつより浅草線あさくさせんの馬込まごめ車両しゃりょう検けん修おさむ場じょうで検査けんさ・修繕しゅうぜんを行おこなっているが、リニアモーター方式ほうしきではない浅草線あさくさせんを自じ走はしできないことから、重要じゅうよう部ぶ・全般ぜんぱん検査けんさ時じはE5000形かたち電気でんき機関きかん車しゃで牽引けんいんして馬込まごめ車両しゃりょう検けん修おさむ場じょうに車両しゃりょうを移動いどうしている。このための連絡れんらく線せんが汐留しおどめ駅えき構内こうないから浅草線あさくさせんの新橋しんばし駅えきと大門おおかど駅えきの間あいだ付近ふきんまで設もうけられている。

• 
  12-600形がた（3次じ車しゃ）
• 
  12-600形がた（1次じ車しゃ）
• 
  12-000形がた（非ひ塗装とそう車しゃ）
• 
  12-000形がた（塗装とそう車しゃ）
  2016年ねん6月がつに営業えいぎょう運転うんてんを終了しゅうりょうした。
• 
  試作しさく車しゃ（2008年ねん6月がつ17日にち 千早ちはやフラワー公園こうえん）

2016年ねん2月がつに発表はっぴょうされた『東京とうきょう都と交通こうつう局きょく経営けいえい計画けいかく2016』によると、さらに3編成へんせいを増ふえ備することが計画けいかくされている。これにより最大さいだい車両しゃりょう編成へんせい数すうが現行げんこうの55編成へんせいから58編成へんせいに増加ぞうかする。

女性じょせい専用せんよう車しゃ

2023年ねん1月がつ18日にちより、平日へいじつ朝あさラッシュ時間じかん帯たいに女性じょせい専用せんよう車しゃを導入どうにゅうした。以下いかの列車れっしゃの4号車ごうしゃで設定せっていされ、いずれも終点しゅうてん到着とうちゃくまでの全ぜん区間くかんで実施じっしされる。

• 光ひかりが丘おか駅えき発はつ 六本木ろっぽんぎ・大門だいもん方面ほうめん（内回うちまわり）：7:00 - 8:30に光ひかりが丘おか駅えきを発車はっしゃする列車れっしゃ
• 都庁とちょう前ぜん駅えき発はつ 飯田橋いいだばし・両国りょうこく方面ほうめん（外回そとまわり）：7:15 - 8:10に都庁とちょう前ぜん駅えき2番線ばんせんを発車はっしゃする列車れっしゃ

利用りよう状じょう況きょう

2019年ねん（令れい和わ元年がんねん）度どの1日にち平均へいきん輸送ゆそう人員じんいんは978,206人にんで、都営地下鉄とえいちかてつ4線せんの中なかでは最もっとも多おおい。都心としん回帰かいきの追おい風かぜを受うけて増加ぞうか傾向けいこうで推移すいいしており、環状かんじょう部ぶを中心ちゅうしんに沿線えんせんの大型おおがたプロジェクトや大だい規模きぼマンションの着工ちゃっこうが相次あいついでいることなどから、今後こんごも長期ちょうき的てきには増加ぞうか傾向けいこうが続つづくと状況じょうきょうが予想よそうされている。

2022年ねん（令れい和わ4年ねん）度どの最さい混雑こんざつ区間くかん（A線せん、中井なかい→東中野ひがしなかの間あいだ）のラッシュピーク時じの混雑こんざつ率りつは、135%（輸送ゆそう力りょく：15,600人にん／輸送ゆそう人員じんいん：21,014人にん）となっている。

開業かいぎょう以降いこうの輸送ゆそう実績じっせきを下表かひょうに記しるす。表ひょう中ちゅう、最さい高値たかねを赤あかで、最低さいてい値ちを緑みどりで表記ひょうき。

都営地下鉄とえいちかてつ大江戸おおえど線せん輸送ゆそう実績じっせき推移すいい

年度ねんど	一いち日にち平均へいきん 輸送ゆそう人員じんいん	最さい混雑こんざつ区間くかん（中井なかい→東中野ひがしなかの間あいだ）輸送ゆそう実績じっせき				特記とっき事項じこう
		運転うんてん本数ほんすう：本ほん	輸送ゆそう力りょく：人ひと	輸送ゆそう量りょう：人ひと	混雑こんざつ率りつ：%
1991年ねん（平成へいせい3年ねん）	20,001					光ひかりが丘おか - 練馬ねりま間あいだ開業かいぎょう年度ねんど
1992年ねん（平成へいせい4年ねん）		10	5,800	2,177	38	最さい混雑こんざつ区間くかんは豊島園としまえん → 練馬ねりま間あいだ
1993年ねん（平成へいせい5年ねん）		10	5,800	2,475	43
1994年ねん（平成へいせい6年ねん）		10	5,800	3,229	56
1995年ねん（平成へいせい7年ねん）	28,827	10	5,800	3,176	55
1996年ねん（平成へいせい8年ねん）		10	5,800	4,011	69
1997年ねん（平成へいせい9年ねん）		11	8,580	5,255	61	練馬ねりま - 新宿しんじゅく間あいだ開業かいぎょう年度ねんど、最さい混雑こんざつ区間くかんを中井なかい→東中野ひがしなかの間あいだに変更へんこう
1998年ねん（平成へいせい10年ねん）		11	8,580	10,336	120
1999年ねん（平成へいせい11年ねん）					130
2000年ねん（平成へいせい12年ねん）	219,358					全線ぜんせん開業かいぎょう年度ねんど
2001年ねん（平成へいせい13年ねん）		14			148
2002年ねん（平成へいせい14年ねん）		16	12,480	17,661	142
2003年ねん（平成へいせい15年ねん）		16	12,480	18,589	149
2004年ねん（平成へいせい16年ねん）	647,573				157
2005年ねん（平成へいせい17年ねん）	681,623				155
2006年ねん（平成へいせい18年ねん）	720,162				158
2007年ねん（平成へいせい19年ねん）	781,487	19	14,820	26,385	178
2008年ねん（平成へいせい20年ねん）	796,257	19	14,820		152
2009年ねん（平成へいせい21年ねん）	792,256	19	14,820	23,978	162
2010年ねん（平成へいせい22年ねん）	795,461	20	15,600	22,860	147
2011年ねん（平成へいせい23年ねん）	780,714	20	15,600	24,142	155
2012年ねん（平成へいせい24年ねん）	825,666	20	15,600	22,864	147
2013年ねん（平成へいせい25年ねん）	859,196	20	15,600	23,045	148
2014年ねん（平成へいせい26年ねん）	878,960	20	15,600	22,799	146
2015年ねん（平成へいせい27年ねん）	914,012	20	15,600	23,836	153
2016年ねん（平成へいせい28年ねん）	933,621	20	15,600	24,163	155
2017年ねん（平成へいせい29年ねん）	956,041	20	15,600	24,483	157
2018年ねん（平成へいせい30年ねん）	976,957	20	15,600	24,726	159
2019年ねん（令れい和わ元年がんねん）	978,206	20	15,600	25,158	161
2020年ねん（令れい和わ02年ねん）		20	15,600	18,999	122
2021年ねん（令れい和わ03年ねん）		20	15,600	18,700	120
2022年ねん（令れい和わ04年ねん）		20	15,600	21,014	135

駅えき一覧いちらん

• 全ぜん駅えき東京とうきょう都と内うちに所在しょざい。
• 駅えき番号ばんごうはB線せん（外回そとまわり）方向ほうこうに増加ぞうか。

駅えき番号ばんごう	駅名えきめい	駅えき間あいだキロ	累計るいけいキロ	接続せつぞく路線ろせん・備考びこう	所在地しょざいち
E-28	都庁とちょう前まえ駅えき	-	0.0	都営地下鉄とえいちかてつ： 大江戸おおえど線せん（光ひかりが丘おか方面ほうめん・六本木ろっぽんぎ方面ほうめん）	新宿しんじゅく区く
E-01	新宿しんじゅく西口にしぐち駅えき	0.8	0.8	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 丸ノ内線まるのうちせん（新宿しんじゅく駅えき:M-08） 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう： 埼京線さいきょうせん・ 湘南しょうなん新宿しんじゅくライン・ 中央ちゅうおう線せん（快速かいそく）・ 中央ちゅうおう・総武そうぶ線せん（各駅かくえき停車ていしゃ）・ 山手やまて線せん（新宿しんじゅく駅えき:JA 11・JS 20・JC 05・JB 10・JY 17） 京王けいおう電鉄でんてつ： 京王線けいおうせん（新宿しんじゅく駅えき:KO01）、 京王けいおう新しん線せん（新しん線せん新宿しんじゅく駅えき:KO01） 小田急電鉄おだきゅうでんてつ： 小田原線おだわらせん（新宿しんじゅく駅えき:OH01） 西武鉄道せいぶてつどう： 新宿しんじゅく線せん（西武せいぶ新宿しんじゅく駅えき:SS01） ※都営とえい新宿しんじゅく線せんの新宿しんじゅく駅えきとは連絡れんらく運輸うんゆを行おこなっていない。
E-02	東新宿ひがししんしゅく駅えき	1.4	2.2	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 副ふく都心としん線せん (F-12)
E-03	若松わかまつ河田こうだ駅えき	1.0	3.2
E-04	牛込うしごめ柳やなぎ町まち駅えき	0.6	3.8
E-05	牛込うしごめ神楽坂かぐらざか駅えき	1.0	4.8
E-06	飯田橋いいだばし駅えき	1.0	5.8	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 東西線とうざいせん (T-06) ・ 有楽町線ゆうらくちょうせん (Y-13) ・ 南北線なんぼくせん (N-10) 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう： 中央ちゅうおう・総武そうぶ線せん（各駅かくえき停車ていしゃ）(JB 16)	文京ぶんきょう区く
E-07	春日かすが駅えき （文京ぶんきょうシビックセンター前まえ）	1.0	6.8	都営地下鉄とえいちかてつ： 三田みた線せん (I-12) 東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 丸ノ内線まるのうちせん（後楽園こうらくえん駅えき:M-22）・ 南北なんぼく線せん（後楽園こうらくえん駅えき:N-11）
E-08	本郷三丁目ほんごうさんちょうめ駅えき	0.8	7.6	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 丸ノ内線まるのうちせん (M-21)
E-09	上野うえの御徒町おかちまち駅えき	1.1	8.7	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 銀座ぎんざ線せん（上野うえの広小路ひろこうじ駅えき:G-15）、 日比谷線ひびやせん（仲御徒町なかおかちまち駅えき:H-17） 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう： 山手やまて線せん・ 京浜東北線けいひんとうほくせん（御徒町おかちまち駅えき:JY 04・JK 29） ※京成電鉄けいせいでんてつ本線ほんせんの京成けいせい上野うえの駅えきとは連絡れんらく運輸うんゆを行おこなっていない。	台東たいとう区く
E-10	新しん御徒町おかちまち駅えき	0.8	9.5	首都圏新都市鉄道しゅとけんしんとしてつどう： つくばエクスプレス (TX02)
E-11	蔵前くらのまえ駅えき	1.0	10.5	都営地下鉄とえいちかてつ： 浅草線あさくさせん (A-17)
E-12	両国りょうごく駅えき （江戸えど東京とうきょう博物館はくぶつかん前まえ）	1.2	11.7	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう： 総武そうぶ線せん（各駅かくえき停車ていしゃ）(JB 21)	墨田すみだ区く
E-13	森下もりした駅えき	1.0	12.7	都営地下鉄とえいちかてつ： 新宿しんじゅく線せん (S-11)	江東こうとう区く
E-14	清澄きよすみ白河しらかわ駅えき	0.6	13.3	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 半蔵門線はんぞうもんせん (Z-11)
E-15	門前仲町もんぜんなかちょう駅えき	1.2	14.5	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 東西線とうざいせん (T-12)
E-16	月島つきしま駅えき	1.4	15.9	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 有楽町ゆうらくちょう線せん (Y-21)	中央ちゅうおう区く
E-17	勝かちどき駅えき	0.8	16.7
E-18	築地つきじ市場いちば駅えき	1.5	18.2
E-19	汐留しおどめ駅えき （シオサイト）	0.9	19.1	ゆりかもめ： 東京とうきょう臨海りんかい新しん交通こうつう臨海りんかい線せん (U-02)	港みなと区く
E-20	大門おおかど駅えき （浜松はままつ町まち）	0.9	20.0	都営地下鉄とえいちかてつ： 浅草線あさくさせん (A-09) 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう： 山手やまて線せん・ 京浜東北けいひんとうほく線せん（浜松町はままつちょう駅えき:JY 28・JK 23） 東京とうきょうモノレール： 東京とうきょうモノレール羽田空港はねだくうこう線せん（モノレール浜松町はままつちょう駅えき:MO 01）
E-21	赤羽あかはね橋きょう駅えき	1.3	21.3
E-22	麻布十番あざぶじゅうばん駅えき	0.8	22.1	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 南北なんぼく線せん (N-04)
E-23	六本木ろっぽんぎ駅えき	1.1	23.2	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 日比谷線ひびやせん (H-04)
E-24	青山あおやま一いち丁目ちょうめ駅えき	1.3	24.5	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 銀座ぎんざ線せん (G-04) ・ 半蔵門線はんぞうもんせん (Z-03)
E-25	国立こくりつ競技きょうぎ場じょう駅えき （東京とうきょう体育館たいいくかん前まえ）	1.2	25.7		新宿しんじゅく区く
E-26	代々木よよぎ駅えき	1.5	27.2	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう： 中央ちゅうおう・総武そうぶ線せん（各駅かくえき停車ていしゃ）(JB 11)・ 山手やまて線せん (JY 18)	渋谷しぶや区く
E-27	新宿しんじゅく駅えき	0.6	27.8	都営地下鉄とえいちかてつ： 新宿しんじゅく線せん (S-01) 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう： 埼京線さいきょうせん (JA 11)・ 湘南しょうなん新宿しんじゅくライン (JS 20)・ 中央ちゅうおう線せん（快速かいそく）(JC 05)・ 中央ちゅうおう・総武そうぶ線せん（各駅かくえき停車ていしゃ）(JB 10)・ 山手やまて線せん (JY 17) 京王けいおう電鉄でんてつ： 京王けいおう線せん（KO01）・ 京王けいおう新しん線せん（新しん線せん新宿しんじゅく駅えき:KO01） 小田急電鉄おだきゅうでんてつ： 小田原おだわら線せん（OH01） ※西武せいぶ新宿しんじゅく線せんの西武せいぶ新宿しんじゅく駅えきおよび丸ノ内線まるのうちせんの新宿しんじゅく駅えきとは連絡れんらく運輸うんゆを行おこなっていない。
E-28	都庁とちょう前まえ駅えき	0.8	28.6	都営地下鉄とえいちかてつ： 大江戸おおえど線せん（飯田橋いいだばし・両国りょうこく方面ほうめん）	新宿しんじゅく区く
E-29	西新宿にししんじゅく五ご丁目ちょうめ駅えき （清水しみず橋きょう）	0.8	29.4
E-30	中野なかの坂上さかがみ駅えき	1.2	30.6	東京とうきょう地下鉄ちかてつ： 丸ノ内線まるのうちせん（本線ほんせん・方南町支線ほうなんちょうしせん）(M-06)	中野なかの区く
E-31	東中野ひがしなかの駅えき	1.0	31.6	東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう： 中央ちゅうおう・総武そうぶ線せん（各駅かくえき停車ていしゃ）(JB 08)
E-32	中井なかい駅えき	0.8	32.4	西武鉄道せいぶてつどう： 新宿しんじゅく線せん (SS04)	新宿しんじゅく区く
E-33	落合南おちあいみなみ長崎ながさき駅えき	1.3	33.7
E-34	新しん江古田えごた駅えき	1.6	35.3		中野なかの区く
E-35	練馬ねりま駅えき	1.6	36.9	西武鉄道せいぶてつどう： 池袋いけぶくろ線せん・ 西武せいぶ有楽町ゆうらくちょう線せん・ 豊島としま線せん (SI06)	練馬ねりま区く
E-36	豊島園としまえん駅えき	0.9	37.8	※西武せいぶ豊島としま線せんの豊島園としまえん駅えきとは連絡れんらく運輸うんゆを行おこなっていない。
E-37	練馬ねりま春日かすが町まち駅えき	1.5	39.3
E-38	光ひかりが丘おか駅えき	1.4	40.7

• 月島つきしま駅えきとその隣となりの門前仲町もんぜんなかちょう駅えきの間あいだの付近ふきんにJR京葉線けいようせんの越中島えっちゅうじま駅えきがあるが、大江戸おおえど線せんに駅えきは設置せっちされていない。
• 大江戸おおえど線せんには複数ふくすうの周辺しゅうへん地名ちめいを組くみ合あわせた複ふく合あい駅名えきめいが都営とえい地下鉄ちかてつの他ほかの路線ろせんと比較ひかくして多おおく存在そんざいしており、放射ほうしゃ部ぶに1駅えき（落合南おちあいみなみ長崎ながさき駅えき）、環状かんじょう部ぶに2駅えき（若松わかまつ河田こうだ駅えき・清澄きよすみ白河しらかわ駅えき）ある。
• 大江戸おおえど線せんは東京とうきょうメトロ千代田ちよだ線せんを除のぞく全すべての東京とうきょうの地下鉄ちかてつ路線ろせんと乗のり換かえが可能かのうである。千代田ちよだ線せんとは本郷三丁目ほんごうさんちょうめ駅えき - 上野うえの御徒町おかちまち駅えき間あいだで交差こうさしているが、その箇所かしょに駅えきはなく、至近しきんの千代田ちよだ線せん湯島ゆじま駅えきとは地下ちか通路つうろで結むすばれておらず、連絡れんらく運輸うんゆも行おこなっていない。2011年ねん2月がつ4日にちの東京とうきょうメトロと都営地下鉄とえいちかてつの経営けいえい一元化いちげんかをめぐる国くにと東京とうきょう都との協議きょうぎ会かいで、湯島ゆじま駅えきと上野うえの御徒町おかちまち駅えきを乗換のりかえ接続せつぞく駅えきに指定していすることを検討けんとうしているとされたが、同年どうねん12月がつに行おこなわれた会議かいぎにおいて接続せつぞく駅えきへの指定していを見送みおくった。また、青山あおやま一いち丁目ちょうめ駅えき - 六本木ろっぽんぎ駅えき間あいだでも千代田ちよだ線せんと交差こうさし、千代田ちよだ線せんには乃木坂のぎざか駅えきがあるが、大江戸おおえど線せんには駅えきはない。

駅えきデザイン

大江戸おおえど線せんの各駅かくえきは、利用りよう者しゃに魅力みりょくあるものとするため、改札かいさつ口こう付近ふきんに「ゆとりの空間くうかん」を設置せっちするとともに、地域ちいきの特色とくしょくを活いかしたデザインを随所ずいしょに取とり入いれている。なお、都庁とちょう前まえ・新宿しんじゅく以外いがいの環状かんじょう部ぶ26駅えきについては、公募こうぼプロボーザル方式ほうしきによりパブリックアートとして駅えきデザイン（主おもに内装ないそう）を土木どぼく業者ぎょうしゃとは別べつの建築けんちくなどの設計せっけい事務所じむしょに委託いたくした。

コストとの兼かね合あいで、駅えき全体ぜんたいの設計せっけいそのものにはデザイナーが関かかわっていないものの、地下ちか部ぶのデザインに全面ぜんめん的てきに関かかわることになった試こころみとして評価ひょうかされている。これにより、2001年ねんには一部いちぶの駅えきがグッドデザイン賞しょう建築けんちく・環境かんきょうデザイン部門ぶもんの金賞きんしょう、インター・イントラ スペースデザイン セレクションの大賞たいしょう、および土木どぼく学会がっかい技術ぎじゅつ賞しょうを受賞じゅしょうしている。

駅えきの深ふかさ

この路線ろせんでは、都営地下鉄とえいちかてつの中なかでも地上ちじょうから深ふかい駅えきが多おおい。

東京とうきょう都と交通こうつう局きょくにおける「駅えきの深ふかさ」とは、駅えき中心ちゅうしん部ぶにおける地表ちひょうからホーム面めんまでの深ふかさを表あらわす。東京とうきょう地下鉄ちかてつ（東京とうきょうメトロ）における「駅えきの深ふかさ」とは、駅えき中心ちゅうしん部ぶにおける地表ちひょうからレール面めんまでの深ふかさを表あらわす。よって厳密げんみつには、両者りょうしゃの単純たんじゅんな比較ひかくは適切てきせつではない。

都営地下鉄とえいちかてつ全ぜん駅えきの中なかでは深ふかい順じゅんに、

1. 六本木ろっぽんぎ駅えき（1番線ばんせん：42.3 m、2番線ばんせん：32.8 m）
2. 東中野ひがしなかの駅えき (38.8 m)
3. 新宿しんじゅく駅えき (36.6 m)
4. 中井なかい駅えき (35.1 m)
5. 中野なかの坂上さかがみ駅えき (33.4 m)
6. 麻布十番あざぶじゅうばん駅えき (32.5 m)
7. 飯田橋いいだばし駅えき (32.1 m)
8. 三田みた線せん白金はっきん高輪たかなわ駅えき (28.7 m)
9. 国立こくりつ競技きょうぎ場じょう駅えき (28.4 m)
10. 三田みた線せん白金台しろかねだい駅えき (27.2 m)

となり、大江戸おおえど線せんの駅えき（路線ろせん名めいを書かいていない駅えき）が8駅えきもランクインしている。

東京とうきょう地下鉄ちかてつの駅えきを含ふくめた場合ばあいは、

1. 六本木ろっぽんぎ駅えき（1番線ばんせん：42.3 m、2番線ばんせん：32.8 m）
2. 東中野ひがしなかの駅えき (38.8 m)
3. 千代田ちよだ線せん国会こっかい議事ぎじ堂前どうまえ駅えき (37.9 m)
4. 南北線なんぼくせん後楽園こうらくえん駅えき (37.5 m)
5. 新宿しんじゅく駅えき (36.6 m)
6. 半蔵門線はんぞうもんせん永田町ながたちょう駅えき (36.0 m)
7. 副ふく都心としん線せん東新宿ひがししんしゅく駅えき （B線せん：35.4 m、A線せん：29.2 m）
8. 中井なかい駅えき (35.1 m)
9. 副ふく都心としん線せん雑司ぞうしが谷や駅えき (33.8 m)
10. 中野なかの坂上さかがみ駅えき (33.4 m)

となり、大江戸おおえど線せんの駅えき（路線ろせん名めいを書かいていない駅えき）が5駅えきもランクインしている。

なお、東京とうきょう地下鉄ちかてつとの共用きょうよう駅えきである白金はっきん高輪たかなわ駅えきと白金台しろかねだい駅えきの深ふかさは、東京とうきょう都と交通こうつう局きょくの資料しりょうと東京とうきょう地下鉄ちかてつの資料しりょうでは数値すうちが異ことなる（東京とうきょう地下鉄ちかてつの白金はっきん高輪たかなわ駅えきの深ふかさは29.8 m、白金台しろかねだい駅えきの深ふかさは28.3 m）。本ほん項目こうもくでは東京とうきょう都と交通こうつう局きょくの資料しりょう（『都営とえい交通こうつうのあらまし2019』）から記載きさいした。

将来しょうらいの計画けいかく

延伸えんしん構想こうそう

拡大かくだい

Clip

光ひかりが丘おかから大泉学園おおいずみがくえん町まちを経へて東所沢ひがしところざわまでの路線ろせん図ず

建設けんせつ時じより、光ひかりが丘おか駅えきの構造こうぞう・配線はいせんは将来しょうらいの延伸えんしんを考慮こうりょしたものとなっている。1997年ねんより、練馬ねりま区くと東京とうきょう都と清瀬きよせ市しおよび埼玉さいたま県けん新座にいざ市し・所沢ところざわ市しを会員かいいん、埼玉さいたま県けん狭山さやま市しを準じゅん会員かいいんとする1区く4市しが都市とし高速こうそく鉄道てつどう12号線ごうせん延伸えんしん促進そくしん協議きょうぎ会かいを設置せっちし、光ひかりが丘おか駅えきから各かく市区しくを経由けいゆしてJR武蔵野線むさしのせん方面ほうめんへ延伸えんしんする要望ようぼう活動かつどうを、東京とうきょう都とと埼玉さいたま県けんに対たいして行いっている。

2000年ねんの運輸うんゆ政策せいさく審議しんぎ会かい答申とうしん第だい18号ごうでは、光ひかりが丘おか - 大泉学園おおいずみがくえん町まち間あいだについては「2015年ねんまでに整備せいび着手ちゃくしゅすることが適当てきとうである路線ろせん」、大泉学園おおいずみがくえん町まち - 武蔵野線むさしのせん方面ほうめん間あいだについては同おなじく「今後こんご整備せいびについて検討けんとうすべき路線ろせん」として位置付いちづけられた。

2016年ねんの交通こうつう政策せいさく審議しんぎ会かい答申とうしん第だい198号ごうでは、光ひかりが丘おか駅えきから大泉学園おおいずみがくえん町まち・埼玉さいたま県けん新座にいざ市し・清瀬きよせ市しを経由けいゆして武蔵野線むさしのせん東所沢ひがしところざわ駅えきまでの延伸えんしんが答申とうしんされている。

練馬ねりま区内くないでは、整備せいび中ちゅうの都市とし計画けいかく道路どうろ補助ほじょ第だい230号線ごうせん直下ちょっかを導入どうにゅう空間くうかんとし、土支田どしだ駅えき、大泉おおいずみ町まち駅えき、大泉学園おおいずみがくえん町まち駅えきの3駅えき（駅名えきめいはいずれも仮称かしょう）を新設しんせつする計画けいかくである。

新座にいざ市しでは、1972年ねんの12号線ごうせん免許めんきょ申請しんせい段階だんかいでは、同市どうし片山かたやまに車庫しゃこ及および車両しゃりょう工場こうじょうを設置せっちし、光ひかりが丘おか駅えきとの間あいだを5.3 kmの非ひ営業えいぎょうの入にゅう出庫しゅっこ線せんで連絡れんらくする計画けいかくが存在そんざいし、また東京とうきょう都とから非公式ひこうしきに同どう市内しないへの1駅えき設置せっちと車庫しゃこ建設けんせつを提案ていあんされた経緯けいいがあり、車両しゃりょう基地きちとして4ヘクタールの土地とちを無償むしょう提供ていきょうする、市し南部なんぶに設置せっちするとみられる新駅しんえき（同市どうしでは「新座にいざ中央ちゅうおう駅えき」と仮称かしょうしている）周辺しゅうへんの約やく90ヘクタールを区画くかく整理せいりした上うえで大学だいがくや商業しょうぎょう施設しせつを誘致ゆうちする、といった構想こうそうを公表こうひょうし、早期そうき延伸えんしんの実現じつげんを目指めざしている。

「新座にいざ料金りょうきん所しょ#スマートインターチェンジ設置せっち構想こうそう」も参照さんしょう

また、2019年ねん8月がつ31日にちに埼玉さいたま県知事けんちじに就任しゅうにんした大だい野元のもと裕ひろしは、延伸えんしんを公約こうやくに掲かかげている。

このほか、都庁とちょう前まえ駅えきの引ひき上あげ線せんを活用かつようし、大泉学園おおいずみがくえん町まちから南下なんかして世田谷せたがや区くを経由けいゆし都庁とちょう前ぜん駅えきに戻もどるという8の字じ型がた運転うんてんの構想こうそうがされたこともあるが、正式せいしきな計画けいかくとして採用さいようされるには至いたっていない。

その他た

旅客りょかく案内あんない

• 開業かいぎょう当初とうしょより、他たの都営地下鉄とえいちかてつの路線ろせんにはない、黒くろ背景はいけいに緑みどり字じや白しろ字じ等とうの独自どくじの案内あんないサインが設置せっちされた。ただし、2010年ねん頃ごろより順次じゅんじ他たの路線ろせんと同様どうように新しんサインへの更新こうしんが進すすめられており、現在げんざいは開業かいぎょう当初とうしょの案内あんないサインは少すくなくなっている。
• 現在げんざい、都営地下鉄とえいちかてつ全線ぜんせんで使つかわれている接近せっきんメロディを最初さいしょに導入どうにゅうした路線ろせんである。2000年ねんの全線ぜんせん開業かいぎょう時点じてんでは、12号線ごうせん時代じだいに開業かいぎょうした光ひかりが丘おか - 新宿しんじゅくの各駅かくえきでは、他たの駅えき・路線ろせんで使つかわれているものよりも音おとが低ひくい初期しょき型がたが使つかわれていた。2013年ねん時点じてんでは初期しょき型がたのものが使つかわれているのは練馬ねりま - 中野坂上なかのさかうえの各駅かくえきのみとなっていたが、後述こうじゅつの2014年ねん2月がつ1日にちの接近せっきん放送ほうそうの更新こうしんにあわせ、標準ひょうじゅん型がたの接近せっきんメロディに更新こうしんされ、初期しょき型がたの接近せっきんメロディは聞きけなくなった。
• 一部いちぶの駅えきでは、列車れっしゃのホーム到着とうちゃく直前ちょくぜんに車内しゃないアナウンスにて、到着とうちゃく駅名えきめいとともに駅えき周辺しゅうへんの企業きぎょう、店舗てんぽなどの広告こうこくアナウンスが入はいる。
• 2014年ねん2月がつ1日にちより、大江戸おおえど線せん全ぜん駅えきにて接近せっきん放送ほうそうが更新こうしんされ、2013年ねんに三田みた線せん、浅草線あさくさせん、新宿しんじゅく線せんで更新こうしんされた、新しん接近せっきん放送ほうそうと同おなじアナウンサーが収録しゅうろくした放送ほうそうになった。この放送ほうそうは中央ちゅうおう音源おんげん方式ほうしきとなっており、中央ちゅうおう装置そうちで生成せいせいした音声おんせいがVoIPにより各駅かくえきに配信はいしんされ、放送ほうそう装置そうちから出力しゅつりょくされている。

空調くうちょう

大江戸おおえど線せんは全ぜん区間くかんが地下ちかトンネルであり、また車両しゃりょうやトンネル断面だんめんが小ちいさく熱ねつがこもりやすいこともあって、原則げんそくとして暖房だんぼうは使用しようしない。一方いっぽうで、冷房れいぼうは都営地下鉄とえいちかてつの他た線せんより低ひくい設定せってい温度おんどとされている。

曲線きょくせん・勾配こうばい

• 当初とうしょの大江戸おおえど線せんは回転かいてん型がたモーターによる「小型こがた地下鉄ちかてつ」規格きかくを採用さいようする予定よていであったことから、最初さいしょの開業かいぎょう区間くかんの光ひかりが丘おか - 練馬ねりま駅えき間あいだにおける曲線きょくせん半径はんけいは本線ほんせん 160 m 以上いじょう（側線そくせん 80 m 以上いじょう）、本線ほんせんの最さい急きゅう勾配こうばいは 35 ‰ 以下いか（側線そくせんは 45 ‰以下いか）の建設けんせつ基準きじゅんとなっていた。
  • 実際じっさいの光ひかりが丘おか - 練馬ねりま間あいだにおける、最さい急きゅう曲線きょくせんは半径はんけい 165 m 、最さい急きゅう勾配こうばいは練馬ねりま春日かすが町まち - 豊島園としまえん間あいだの 32 ‰ となっている。光ひかりが丘おか - 高松たかまつ車庫しゃこ間あいだの入にゅう出庫しゅっこ線せん（側線そくせん）では、最さい急きゅう曲線きょくせんは半径はんけい 82 m 、最さい急きゅう勾配こうばいは 42 ‰（光ひかりが丘おか駅えき→高松たかまつ車庫しゃこ地下ちか1階かい部ぶ）である。
  • ただし、大泉学園おおいずみがくえん方面ほうめんへの延伸えんしんを見越みこして、大泉学園おおいずみがくえん方面ほうめんへ向むかうB線せんの本線ほんせんは、光ひかりが丘おか駅えきから高松たかまつ車庫しゃこの入にゅう出庫しゅっこ線せんをアンダーパスする部分ぶぶんまでトンネルが構築こうちくされており、この場所ばしょに下くだり 35 ‰ の勾配こうばいがある。
• 1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）12月に鉄輪てつりん式しきリニア地下鉄ちかてつ方式ほうしき（同時どうじに台車だいしゃはセルフステアリング（自己じこ操舵そうだ）台車だいしゃとなる）の採用さいようとなり、以降いこうの開業かいぎょう区間くかん（練馬ねりま - 新宿しんじゅく間あいだおよび環状かんじょう部ぶ）の曲線きょくせん半径はんけいは本線ほんせん 100 m 以上いじょう（側線そくせん 80 m 以上いじょう）、最さい急きゅう勾配こうばいは 55 ‰ 以下いかの建設けんせつ基準きじゅんとなった。環状かんじょう部ぶについては、最さい急きゅう勾配こうばい47‰、最小さいしょう曲きょく率りつ半径はんけい100mとなっている。工事こうじ認可にんか時じの国土こくど交通省こうつうしょうによる普通ふつう鉄道てつどう構造こうぞう規則きそくでは、リニアインダクションモーター推進すいしん方式ほうしきによる列車れっしゃのみ運転うんてんする線路せんろの勾配こうばいは最大さいだいで60‰と定さだめられていたため、基準きじゅんの範囲はんい内ないとなっている。
• カーブが多おおくトンネルが狭せまい特性とくせいから騒音そうおんが大おおきい。2020年ねんには新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょう （COVID-19）流行りゅうこうに伴ともなう換気かんき策さくとして窓まどを一部いちぶ開放かいほうしたためさらに騒音そうおんが大おおきくなり、東京とうきょう新聞しんぶんの調しらべでは落合南おちあいみなみ長崎ながさき駅えき - 中井なかい駅えき間あいだで120デシベルを記録きろくした。

イベント

• 2007年ねん11月19日にちから12月2日にちまで、2016年ねんの東京とうきょうオリンピック・パラリンピック招致しょうちのために環状かんじょう部ぶの各駅かくえきと放射ほうしゃ部ぶの中野坂上なかのさかうえ・光ひかりが丘おかの両りょう駅えきで「TOEI STATION STADIUM」を展開てんかいした。都庁とちょう前まえ駅えきでは1964年ねんの東京とうきょうオリンピックについての展示てんじ、それ以外いがいの駅えきではオリンピック29競技きょうぎの展示てんじが行おこなわれた。

参考さんこう文献ぶんけん

• 東京とうきょう都と交通こうつう局きょく『東京とうきょう都と交通こうつう局きょく80年ねん史し』東京とうきょう都と交通こうつう局きょく、1992年ねん。全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:92061023。 
• 東京とうきょう都と交通こうつう局きょく90年ねん史し編へんさん委員いいん会かい 編へん『東京とうきょう都と交通こうつう局きょく90年ねん史し 21世紀せいきへの新あらたな飛躍ひやく都営とえい交通こうつうの10年ねん』東京とうきょう都と交通こうつう局きょく、2003年ねん。全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:20406192。 
• 東京とうきょう都と交通こうつう局きょく建設けんせつ工務こうむ部ぶ管理かんり課か 編へん『大江戸おおえど線せん放射ほうしゃ部ぶ建設けんせつ史し』東京とうきょう都と交通こうつう局きょく、2003年ねん。全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:20399280。 
• 東京とうきょう都と交通こうつう局きょく（監修かんしゅう）『大江戸おおえど線せん建設けんせつ物語ものがたり 地下鉄ちかてつのつくり方かた-計画けいかくから開業かいぎょうまで』成山なりやま堂どう書店しょてん、2015年ねん。ISBN 978-4-425-96231-0。 
• 『東京とうきょう地下鉄ちかてつ道どう日比谷線ひびやせん建設けんせつ史し』帝都ていと高速度こうそくど交通こうつう営団えいだん、1969年ねん1月がつ31日にち。 
• 『東京とうきょう地下鉄ちかてつ道どう東西線とうざいせん建設けんせつ史し』帝都ていと高速度こうそくど交通こうつう営団えいだん、1978年ねん7月がつ31日にち。 
• 西脇にしわき等ひとし（国鉄こくてつ本社ほんしゃ・審議しんぎ室しつ調査ちょうさ役やく）「東京とうきょう周辺しゅうへん地下ちか高速こうそく鉄道てつどう網もうの整備せいび計画けいかく」『交通こうつう技術ぎじゅつ』第だい23巻かん第だい7号ごう、交通こうつう協力きょうりょく会かい、1968年ねん7月がつ、doi:10.11501/2248305。 
• 日本にっぽんサイバネティクス協議きょうぎ会かい『鉄道てつどうサイバネ・シンポジウム論ろん文集ぶんしゅう』
  • 第だい29回かい（1992年ねん12月がつ）論文ろんぶん番号ばんごう607「都営とえい12号線ごうせんホーム監視かんしITVシステム」（東京とうきょう都と交通こうつう局きょく・日立製作所ひたちせいさくしょ）
  • 第だい47回かい（2010年ねん11月）論文ろんぶん番号ばんごう221「導入どうにゅうが容易よういな可動かどう式しきホーム柵しがらみで使用しようする無線むせん伝送でんそう装置そうち」（東京とうきょう都と交通こうつう局きょく・日本にっぽん信号しんごう）
• 日本にっぽん鉄道てつどう技術ぎじゅつ協会きょうかい『JREA』1976年ねん11月がつ号ごう「東京とうきょう都営とえい地下鉄ちかてつ12号線ごうせんの建設けんせつ計画けいかく」（村田むらた 浩ひろし・東京とうきょう都と交通こうつう局きょく高速こうそく電車でんしゃ建設けんせつ本部ほんぶ計画けいかく課か）
• 江口えぐち義久よしひさ（東京とうきょう都と交通こうつう局きょく総務そうむ部ぶお客様きゃくさまサービス課か）「平成へいせい9年ねん12月19日にち東京とうきょう都と交通こうつう局きょく12号線ごうせん練馬ねりま - 新宿しんじゅく間あいだ延伸えんしん開業かいぎょう」『鉄道てつどうファン』、交友こうゆう社しゃ、1998年ねん3月がつ、65 - 69頁ぺーじ。 
• 鉄道てつどう図書としょ刊行かんこう会かい『鉄道てつどうピクトリアル』
  • 2001年ねん7月がつ号ごう臨時りんじ増刊ぞうかん『東京とうきょう都営地下鉄とえいちかてつ』
• 立石たていし正弘まさひろ（東京とうきょう都と交通こうつう局きょく 車両しゃりょう電気でんき部ぶ信号しんごう通信つうしん課か）「都営地下鉄とえいちかてつ大江戸おおえど線せんのホームドア」『Rolling stock ＆ Machinery』第だい20巻かん第だい1号ごう、日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう機械きかい技術ぎじゅつ協会きょうかい、2012年ねん1月がつ、18 - 22頁ぺーじ。 
• 東京とうきょう都と交通こうつう局きょく発行はっこう『都営とえい交通こうつうのあらまし 2008』
• 京王帝都電鉄けいおうていとでんてつ株式会社かぶしきがいしゃ総務そうむ部ぶ 編へん『京王帝都電鐵けいおうていとでんてつ三さん十じゅう年ねん史し』京王帝都電鉄けいおうていとでんてつ総務そうむ部ぶ、1978年ねん、162 - 163頁ぺーじ。全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:78024652。 
• PHP研究所けんきゅうじょ発行はっこう『都営地下鉄とえいちかてつ・都電とでん・都とバスのひみつ』

関連かんれん項目こうもく

• 日本にっぽんの鉄道てつどう路線ろせん一覧いちらん
• 東京とうきょう都と地下鉄ちかてつ建設けんせつ
• ミラクル☆トレイン - 大江戸おおえど線せんを舞台ぶたいにしたアニメで、「大江戸おおえど線せんへようこそ」というサブタイトルが付ふされている。
• ドラえもん - 全線ぜんせん開業かいぎょう時じのCMに起用きよう。

外部がいぶリンク

• 都営とえい大江戸おおえど線せん停車駅ていしゃえき ｜ 東京とうきょう都と交通こうつう局きょく
• リニアメトロ歴史れきしシリーズ第だい3回かい「都営地下鉄とえいちかてつ大江戸おおえど線せんの歴史れきしを辿たどる」 (PDF) 『SUBWAY』2018年ねん11月がつ号ごう、日本にっぽん地下鉄ちかてつ協会きょうかい、pp.41–43掲載けいさい
• 伸のびゆく地下鉄ちかてつ　都営とえい12号線ごうせん延伸えんしん部ぶ - ウェイバックマシン（2000年ねん7月がつ7日にちアーカイブ分ぶん） - 東京とうきょう都と交通こうつう局きょく
• 大江戸おおえど線せんホームページ　GO!大江戸おおえど線せん - ウェイバックマシン（2001年ねん6月がつ2日にちアーカイブ分ぶん） - 東京とうきょう都と交通こうつう局きょく