斎藤さいとう守圀もりくに

斎藤さいとう守圀もりくに

斎藤さいとう 守圀もりくに（さいとう もりくに、1884年ねん（明治めいじ17年ねん）8月がつ15日にち - 1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）9月がつ18日にち）は、日本にっぽんの内務ないむ官僚かんりょう。官選かんせん県知事けんちじ。

経歴けいれき

本籍ほんせき・愛媛えひめ県けん。東京とうきょう市し芝しば区く西久保にしくぼにおいて斎藤さいとう省吾しょうごの長男ちょうなんとして生うまれる。府立ふりつ一いち中なか、第一高等学校だいちこうとうがっこうを経へて、1907年ねん、東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく法科ほうか大学だいがくを卒業そつぎょう。1908年ねん11月、文官ぶんかん高等こうとう試験しけん行政ぎょうせい科か試験しけんに合格ごうかく。内務省ないむしょうに入はいり神奈川かながわ県けん属ぞくとなる。

以後いご、和歌山わかやま県けん事務じむ官かん、宮崎みやざき県けん事務じむ官かん、宮崎みやざき県けん警察けいさつ部ぶ長ちょう、福井ふくい県けん警察けいさつ部ぶ長ちょう、長崎ながさき県けん警察けいさつ部ぶ長ちょう、神奈川かながわ県けん警察けいさつ部ぶ長ちょう、内務ないむ書記官しょきかん、内務省ないむしょう参事官さんじかん兼けん内務ないむ大臣だいじん秘書官ひしょかん、内務ないむ監察かんさつ官かん、警保局きょく警務けいむ課長かちょう兼けん衛生局えいせいきょく保健ほけん課長かちょう、大臣だいじん官房かんぼう文書ぶんしょ課長かちょうなどを歴任れきにん。

1922年ねん6月がつ、千葉ちば県けん知事ちじに就任しゅうにん。銚子ちょうし漁港ぎょこうの修築しゅうちく、野田のだ醤油じょうゆ労働ろうどう争議そうぎの仲介ちゅうかい、関東大震災かんとうだいしんさい後ごの復旧ふっきゅうなどに取とり組くむ。

1924年ねん6月がつ、埼玉さいたま県けん知事ちじに転任てんにん。関東大震災かんとうだいしんさい後ごの復興ふっこう、児童じどう保護ほご委員いいんの設置せっち、自作農じさくのう創設そうせつ維持いじ貸付かしつけ資金しきん制度せいどの発足ほっそくなどを行おこなった。

1927年ねん5月、福岡ふくおか県けん知事ちじに転任てんにん。農村のうそんの電化でんか、種たね鶏にわとり場じょう・水産すいさん試験場しけんじょうの新築しんちく、社会しゃかい教育きょういく会館かいかんなどの建築けんちく、産業さんぎょう道路どうろ網もうの整備せいびなどを実施じっしした。1929年ねん7月がつに知事ちじを退任たいにんした。

その後ご、東京とうきょう市し助役じょやく、原田はらだ積善会せきぜんかい監事かんじなどを務つとめた。

栄典えいてん

• 1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）7月がつ1日にち - 第だい一いち回かい国勢調査こくせいちょうさ記念きねん章あきら
• 1924年ねん（大正たいしょう13年ねん）5月31日にち - 勲くん三さん等とう瑞宝章ずいほうしょう

親族しんぞく

• 子息しそく 斎藤さいとう守まもる慶けい（毎日放送まいにちほうそう元もと社長しゃちょう・会長かいちょう）

参考さんこう文献ぶんけん

• 歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい編へん『新編しんぺん日本にっぽんの歴代れきだい知事ちじ』歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい、1991年ねん。
• 埼玉さいたま県けん教育きょういく委員いいん会かい編へん『埼玉さいたま人物じんぶつ事典じてん』埼玉さいたま県けん、1998年ねん。
• 秦はた郁いく彦編へん『日本にっぽん官僚かんりょう制せい総合そうごう事典じてん：1868 - 2000』東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、2001年ねん。