元田もとだ敏夫としお

元田もとだ敏夫としお

元田もとだ 敏夫としお（もとだ としお、1882年ねん（明治めいじ15年ねん）5月がつ - 1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）3月がつ30日にち）は、日本にっぽんの内務ないむ官僚かんりょう。官選かんせん県知事けんちじ。

経歴けいれき

東京とうきょう市し麹町こうじまち区く紀尾井町きおいちょう出身しゅっしん。政治せいじ家か・元田もとだ肇はじめの長男ちょうなんとして生うまれる。麹こうじ町まち小学校しょうがっこう、府立ふりつ一いち中なか、第一高等学校だいちこうとうがっこうを卒業そつぎょう。1906年ねん、東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく法科ほうか大学だいがくを卒業そつぎょうし、大学院だいがくいんに進学しんがくして行政ぎょうせい法ほうを研究けんきゅう。1908年ねん11月、文官ぶんかん高等こうとう試験しけん行政ぎょうせい科か試験しけんに合格ごうかく。内務省ないむしょうに入省にゅうしょうし静岡しずおか県けん属ぞくとなる。

以後いご、千葉ちば県けん事務じむ官かん、内務ないむ書記官しょきかん、東京とうきょう府ふ理事りじ官かん、内務省ないむしょう土木どぼく局きょく河港かこう課長かちょう、宮崎みやざき県けん内務ないむ部長ぶちょう、埼玉さいたま県けん内務ないむ部長ぶちょう、拓殖たくしょく局きょく長官ちょうかん事務じむ取扱とりあつかい、拓殖たくしょく事務じむ局きょく長ちょうなどを歴任れきにん。

1923年ねん10月、埼玉さいたま県けん知事ちじに就任しゅうにん。関東大震災かんとうだいしんさいからの復興ふっこう、苗木なえぎ検査けんさ所しょの設置せっち、県立けんりつ図書館としょかんの設置せっちなどを推進すいしん。1924年ねん6月がつ、千葉ちば県知事けんちじに転任てんにん。千葉ちば県営けんえい鉄道てつどう多古たこ線せんの延長えんちょう予定よてい線せん問題もんだいで県けん会かいが大だい荒あれとなる。震災しんさい復興ふっこう、金融きんゆう調整ちょうせい、公民こうみん教育きょういく振興しんこうに尽力じんりょく。1926年ねん9月、休職きゅうしょくとなる。1927年ねん5月、香川かがわ県けん知事ちじに就任しゅうにん。1928年ねん3月から5月がつまで高松たかまつ市しで開催かいさいされた全国ぜんこく産業さんぎょう博覧はくらん会かいの成功せいこうに尽力じんりょく。1929年ねん7月がつに知事ちじを辞任じにんし退官たいかんした。

参考さんこう文献ぶんけん

• 歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい編へん『新編しんぺん日本にっぽんの歴代れきだい知事ちじ』歴代れきだい知事ちじ編纂へんさん会かい、1991年ねん。
• 秦はた郁いく彦編へん『日本にっぽん官僚かんりょう制せい総合そうごう事典じてん：1868 - 2000』東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、2001年ねん。
• 人事じんじ興信所こうしんじょ編へん『人事じんじ興信録こうしんろく』第だい7版はん、1925年ねん。