暗黒あんこく時代じだい (阪神はんしんタイガース)

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阪神はんしんタイガース > 暗黒あんこく時代じだい

阪神はんしんタイガースの「暗黒あんこく時代じだい(はんしんタイガースのあんこくじだい)は、日本にっぽんプロ野球やきゅうセントラル・リーグ所属しょぞくする阪神はんしんタイガースが、1987ねんから2001ねんまでの15シーズンちゅう14かいBクラスはいうち10かいのリーグ最下位さいかいとなった低迷ていめい俗称ぞくしょうである[1][2][3]

概要がいよう[編集へんしゅう]

暗黒あんこく時代じだい」の15シーズンのうち、優勝ゆうしょうはおろかAクラスり(上位じょうい2入賞にゅうしょう)をたしたのは1992ねんの1かいのみであり、Bクラスりは14かい、そのうち10かい最下位さいかいという結果けっかわっている。また、1993ねんから2002ねんまでは10ねん連続れんぞくBクラス、1998ねんから2001ねんまでは4ねん連続れんぞく最下位さいかいとなっており、これらの連続れんぞく記録きろくはいずれも球団きゅうだんワースト記録きろくである[ちゅう 1][ちゅう 2]。この期間きかんちゅう勝率しょうりつが.500を上回うわまわったシーズンは1992ねんの1のみであり、ぜん球団きゅうだんたいしてしたシーズンも存在そんざいする。

暗黒あんこく時代じだい」の阪神はんしんタイガースの年度ねんどべつ成績せいせき
とし
ところ
ぞく
監督かんとく レギュラーシーズン 備考びこう
じゅん
くらい
かち
はい
せん

ぶん
かち
りつ
1987 セ・リーグ 吉田よしだ義男よしお 6 41 83 6 .331 2022ねん現在げんざい球団きゅうだんにおけるシーズン最低さいてい勝率しょうりつ
1988 村山むらやまみのる 6 51 77 2 .398
1989 5 54 75 1 .419
1990 中村なかむら勝広かつひろ 6 52 78 0 .400
1991 6 48 82 0 .369
1992 2 67 63 2 .515 暗黒あんこく時代じだい唯一ゆいいつのAクラス
1993 4 63 67 2 .485
1994 4 62 68 0 .477
1995 6 46 84 0 .354
1996 藤田ふじたたいら 6 54 76 0 .415
1997 吉田よしだ義男よしお 5 62 73 1 .459
1998 6 52 83 0 .385
1999 野村のむら克也かつや 6 55 80 0 .407
2000 6 57 78 1 .422
2001 6 57 80 3 .416
通算つうさん:15ねん 821 1147 18 .417 日本一にっぽんいち 0かい
A


1 0かい 1
かい
2 1かい
3 0かい
B


4 2かい 14
かい
5 2かい
6 10かい

沿革えんかく[編集へんしゅう]

暗黒あんこく時代じだい」にいたるまでの経緯けいい(1985ねん〜1986ねん[編集へんしゅう]

1985ねん優勝ゆうしょう[編集へんしゅう]

1985ねんシーズンの阪神はんしんタイガースは、4がつを9しょう3はい1ふん貯金ちょきん6で開幕かいまくダッシュに成功せいこうする。とくに、4がつ17にちたい巨人きょじんせんランディ・バースかけぬの雅之まさゆき岡田おかだ彰布あきのぶによる3しゃ連続れんぞくバックスクリーン本塁打ほんるいだはな勝利しょうりした試合しあいは、バックスクリーン3連発れんぱつばれ、現在げんざいでも阪神はんしんファンかたがれている。エース不在ふざいのチーム事情じじょうなかで、打者だしゃじんは1ばん真弓まゆみ、3ばん・バース、4ばんかけぬの、5ばん岡田おかだ主力しゅりょくとする強力きょうりょく打線だせんニューダイナマイト打線だせん」によってチーム本塁打ほんるいだセ・リーグ記録きろく更新こうしんする219本塁打ほんるいだ記録きろくし、シーズンをとおして快勝かいしょうつづけた。

20ねん以上いじょうとおざかっていたリーグ優勝ゆうしょうへの気運きうんたかまったことにより、おおくの阪神はんしんファンをかかえる関西かんさい地区ちくでは社会しゃかい現象げんしょうになるほどのがりをせていた。当時とうじ阪神はんしんファンは「トラキチ」[ちゅう 3]ばれ、この言葉ことばはこのとし流行りゅうこう大賞たいしょう銀賞ぎんしょう受賞じゅしょうしている。

そして同年どうねん10がつ16にちついに21ねんぶりの阪神はんしんタイガースのリーグ優勝ゆうしょう決定けっていした。これによりおおくの阪神はんしんファンたちが狂喜きょうき乱舞らんぶした[ちゅう 4]ことはうまでもなく、この騒乱そうらんなか阪神はんしんファンがケンタッキー道頓堀どうとんぼりてん設置せっちされていたカーネル・サンダースぞうをバース[ちゅう 5]見立みたてて胴上どうあげしたすえ道頓堀どうとんぼりがわんだというエピソードはひろられている。

さらに同年どうねん11がつ2にちには、日本にっぽんシリーズ西武せいぶやぶり、球団きゅうだん悲願ひがんはつ日本一にっぽんいち達成たっせいしている。

1985ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう[4] 5月終了しゅうりょう[5] 6月終了しゅうりょう[6] 7がつ終了しゅうりょう[7] 8がつ終了しゅうりょう[8] 9月終了しゅうりょう[9] 最終さいしゅう成績せいせき[10]
1 阪神はんしん -- 阪神はんしん -- 阪神はんしん -- 広島ひろしま -- 阪神はんしん -- 阪神はんしん -- 阪神はんしん --
2 大洋たいよう 1.5 巨人きょじん 0.5 広島ひろしま 0.5 阪神はんしん 2.0 巨人きょじん 0.5 広島ひろしま 7.5 広島ひろしま 7.0
3 中日ちゅうにち 2.0 広島ひろしま 4.0 巨人きょじん 2.5 巨人きょじん 3.0 広島ひろしま 1.0 巨人きょじん 8.0 巨人きょじん 12.0
4 広島ひろしま 2.5 中日ちゅうにち 大洋たいよう 5.0 大洋たいよう 9.5 中日ちゅうにち 9.5 中日ちゅうにち 13.5 大洋たいよう 14.5
5 巨人きょじん 4.5 大洋たいよう 4.5 中日ちゅうにち 10.5 中日ちゅうにち 11.0 大洋たいよう 11.0 大洋たいよう 15.0 中日ちゅうにち 15.0
6 ヤクルト 7.5 ヤクルト 11.0 ヤクルト 14.5 ヤクルト 19.5 ヤクルト 20.0 ヤクルト 22.0 ヤクルト 26.5


1985ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 阪神はんしんタイガース 74 49 7 .602 優勝ゆうしょう
2 広島東洋ひろしまとうようカープ 68 57 5 .544 7.0
3 読売よみうりジャイアンツ 61 60 9 .504 12.0
4 横浜よこはま大洋たいようホエールズ 57 61 12 .483 14.5
5 中日ちゅうにちドラゴンズ 56 61 13 .479 15.0
6 ヤクルトスワローズ 46 74 10 .383 26.5

1986ねん(3[編集へんしゅう]

よく1986ねん前年ぜんねん日本一にっぽんいちチームとして開幕かいまくむかえるも、てきでの開幕かいまくカードで大洋たいように3タテをきっ不調ふちょうなスタートをる。かけぬの雅之まさゆき池田いけだちかしきょうなど、故障こしょうしゃ続出ぞくしゅつし、6がつ中旬ちゅうじゅんまで借金しゃっきん生活せいかつつづく。しかし前年ぜんねん三冠王さんかんおうのランディ・バースがこのとし打撃だげき好調こうちょうをキープし6がつ26にち日本にっぽんタイ記録たいきろくの7試合しあい連続れんぞく本塁打ほんるいだ達成たっせい、チームはこの試合しあいから9連勝れんしょう記録きろく首位しゅい戦線せんせん浮上ふじょう、8がつ5にちには首位しゅいきょじんに3ゲームまでせまるが、そこからのロード突入とつにゅうし6連敗れんぱい優勝ゆうしょうあらそいから脱落だつらく結局けっきょく2ねん連続れんぞく三冠王さんかんおうのバースをのぞ選手せんしゅ軒並のきな成績せいせきとした。チームは最後さいごは3連敗れんぱい貯金ちょきんゼロとなり3でシーズンをえた。

1986ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 9月終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 広島ひろしま -- 広島ひろしま -- 広島ひろしま -- 広島ひろしま -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 広島ひろしま --
2 巨人きょじん 3.0 巨人きょじん 5.0 巨人きょじん 1.5 巨人きょじん 0.0 広島ひろしま 2.5 広島ひろしま 1.5 巨人きょじん 0.0
3 大洋たいよう 3.5 大洋たいよう 阪神はんしん 6.0 阪神はんしん 3.5 阪神はんしん 7.5 阪神はんしん 10.5 阪神はんしん 13.5
4 阪神はんしん 4.5 阪神はんしん 6.0 大洋たいよう 9.5 中日ちゅうにち 10.5 中日ちゅうにち 13.5 中日ちゅうにち 16.5 大洋たいよう 20.0
5 中日ちゅうにち 5.5 中日ちゅうにち 6.5 中日ちゅうにち 10.5 大洋たいよう 12.0 大洋たいよう 15.5 大洋たいよう 18.0 中日ちゅうにち 20.0
6 ヤクルト 7.5 ヤクルト 13.5 ヤクルト 17.5 ヤクルト 13.0 ヤクルト 18.0 ヤクルト 25.5 ヤクルト 27.5

[11][12][13][14][15]


1986ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 広島東洋ひろしまとうようカープ 73 46 11 .613 優勝ゆうしょう
2 読売よみうりジャイアンツ 75 48 7 .610 0.0
3 阪神はんしんタイガース 60 60 10 .500 13.5
4 横浜よこはま大洋たいようホエールズ 56 69 5 .448 20.0
5 中日ちゅうにちドラゴンズ 54 67 9 .446 20.0
6 ヤクルトスワローズ 49 77 4 .389 27.5

暗黒あんこく時代じだい」の阪神はんしんタイガース(1987ねん〜2001ねん[編集へんしゅう]

1987ねん(6[編集へんしゅう]

2ねんぶりの優勝ゆうしょう目指めざすチームはトレードで吉竹よしたけ春樹はるき放出ほうしゅつして西武せいぶから田尾たお安志やすし獲得かくとく強力きょうりょく打線だせん形成けいせい優勝ゆうしょうへの期待きたいたかまるが、開幕かいまくまえかけぬの雅之まさゆき、ランディ・バースが相次あいついで交通こうつう違反いはん検挙けんきょされるなど、球団きゅうだんない不穏ふおん空気くうきめる。チームは4がつ後半こうはんに7連敗れんぱいきっ最下位さいかい転落てんらく開幕かいまくには2ばんっていた田尾たおは5月にはいるとスタメンからはずれるようになり、かけぬの腰痛ようつう打撃だげき不振ふしんおちいり6がつ2にちぐんち、さらに6がつ6にちには竹之内たけのうち雅史まさし打撃だげきコーチが吉田よしだ監督かんとく衝突しょうとつ退団たいだんするなど、チーム打率だりつ.242がリーグ最下位さいかい看板倒かんばんだおれの打線だせん不調ふちょうでチームは連敗れんぱいかえ最下位さいかい独走どくそう。オールスターせん時点じてんで、75試合しあいちゅう19しょう勝率しょうりつ.260であった。孤軍こぐん奮闘ふんとうのバースも本塁打ほんるいだ広島ひろしまリチャード・ランスに2ほんおよばず、3ねんぶりに無冠むかんわった。投手とうしゅじんしん加入かにゅうマット・キーオ孤軍こぐん奮闘ふんとうするも打線だせん援護えんごめぐまれずし、ほかの投手とうしゅ軒並のきな不振ふしん投打とうだども総崩そうくずれで4ねんぶりにリーグ優勝ゆうしょうきょじんに37.5ゲーム、5大洋たいようにも15ゲームはなされ、球団きゅうだんワーストの勝率しょうりつ.331で1978ねん以来いらい9ねんぶりの最下位さいかいわり、ぜん球団きゅうだんしの屈辱くつじょくあじわった。 シーズン終了しゅうりょう吉田よしだ義男よしお監督かんとくしょく解任かいにんされた。

このシーズンから2001ねんまで15ねんで10かい最下位さいかいと14かいのBクラスりへとおちい暗黒あんこく時代じだいむかえることになった。

1987ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 9月終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 巨人きょじん -- 中日ちゅうにち -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん --
2 広島ひろしま 1.5 巨人きょじん 0.0 広島ひろしま 2.0 広島ひろしま 3.5 中日ちゅうにち 4.0 広島ひろしま 7.5 中日ちゅうにち 8.0
3 中日ちゅうにち 3.0 広島ひろしま 3.5 中日ちゅうにち 4.0 中日ちゅうにち 6.0 広島ひろしま 5.5 中日ちゅうにち 8.5 広島ひろしま 11.5
4 大洋たいよう 5.0 ヤクルト 10.5 ヤクルト 11.5 ヤクルト 16.0 ヤクルト 16.0 ヤクルト 17.0 ヤクルト 19.5
5 ヤクルト 5.0 大洋たいよう 10.5 大洋たいよう 12.5 大洋たいよう 20.0 大洋たいよう 18.0 大洋たいよう 20.0 大洋たいよう 22.5
6 阪神はんしん 6.5 阪神はんしん 13.5 阪神はんしん 17.0 阪神はんしん 29.5 阪神はんしん 31.5 阪神はんしん 34.0 阪神はんしん 37.5


1987ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 読売よみうりジャイアンツ 76 43 11 .639 優勝ゆうしょう
2 中日ちゅうにちドラゴンズ 68 51 11 .571 8.0
3 広島東洋ひろしまとうようカープ 65 55 10 .542 11.5
4 ヤクルトスワローズ 58 64 8 .475 19.5
5 横浜よこはま大洋たいようホエールズ 56 68 6 .452 22.5
6 阪神はんしんタイガース 41 83 6 .331 37.5

1988ねん(6[編集へんしゅう]

チームが1985ねん優勝ゆうしょうのメンバーにたよりすぎ世代せだい交代こうたいなどの抜本ばっぽんてき改革かいかくができないまま、村山むらやまみのるしん監督かんとく就任しゅうにん村山むらやま監督かんとく就任しゅうにん和田わだゆたか大野おおのひさ中野なかのたすくをはじめとする若手わかて選手せんしゅ積極せっきょくてき起用きようした。結果けっか和田わだ遊撃手ゆうげきしゅとしてレギュラーに定着ていちゃくし、最多さいた犠打ぎだ記録きろく大野おおの中野なかの一定いってい成績せいせきおさめた。しかし6がつ27にち、2三冠王さんかんおう達成たっせいし、1985ねん日本一にっぽんいち貢献こうけんしたランディ・バースが退団たいだんし、わりに獲得かくとくしたルパート・ジョーンズかたのけがで満足まんぞく成績せいせきのこすことができないなど、打撃だげきりょく低下ていか歯止はどめがかからなかった。投手とうしゅじんは2ねんのマット・キーオがエースの活躍かつやくせ1985ねんのV戦士せんし仲田なかた幸司こうじ池田いけだちかしきょう先発せんぱつローテーションをまもったが、打線だせん援護えんごにとぼしくいずれもすことができなかった。6月をさかいにチーム順位じゅんい下降かこうし、オールスターゲーム以降いこう最下位さいかい定着ていちゃくした。開幕かいまくからフルイニング出場しゅつじょうかけぬの雅之まさゆきは7がつ12にちたい広島ひろしません最後さいご登録とうろく抹消まっしょうされ、シーズン終了しゅうりょうに33さいわかさで引退いんたいした。

1988ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 9月終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 広島ひろしま -- 広島ひろしま -- 巨人きょじん -- 中日ちゅうにち -- 中日ちゅうにち -- 中日ちゅうにち -- 中日ちゅうにち --
2 巨人きょじん 4.5 巨人きょじん 1.5 広島ひろしま 0.5 巨人きょじん 1.0 広島ひろしま 6.5 広島ひろしま 7.0 巨人きょじん 12.0
3 阪神はんしん 5.0 阪神はんしん 2.5 中日ちゅうにち 1.0 広島ひろしま 1.5 巨人きょじん 7.5 巨人きょじん 8.0 広島ひろしま 15.0
4 ヤクルト 5.5 大洋たいよう 4.0 ヤクルト 3.0 大洋たいよう 5.0 大洋たいよう 12.0 大洋たいよう 17.0 大洋たいよう 20.5
5 大洋たいよう 7.0 中日ちゅうにち 4.5 阪神はんしん 6.5 ヤクルト 9.5 ヤクルト 12.0 ヤクルト 17.0 ヤクルト 22.0
6 中日ちゅうにち 8.0 ヤクルト 5.5 大洋たいよう 7.0 阪神はんしん 10.0 阪神はんしん 19.0 阪神はんしん 23.0 阪神はんしん 29.5


1988ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 中日ちゅうにちドラゴンズ 79 46 5 .632 優勝ゆうしょう
2 読売よみうりジャイアンツ 68 59 3 .535 12.0
3 広島東洋ひろしまとうようカープ 65 62 3 .512 15.0
4 横浜よこはま大洋たいようホエールズ 59 67 4 .468 20.5
5 ヤクルトスワローズ 58 69 3 .457 22.0
6 阪神はんしんタイガース 51 77 2 .398 29.5

1989ねん(5[編集へんしゅう]

前年ぜんねん遊撃手ゆうげきしゅレギュラーを和田わだうばわれた平田ひらた勝男かつお開幕かいまくから1ヶ月かげつはんほどかえいたが、5がつなかばから八木やぎひろし抜擢ばってきされて16本塁打ほんるいだ成績せいせきげた。また三塁手さんるいしゅにコンバートされた岡田おかだ彰布あきのぶ一定いってい成績せいせきげ、しん外国がいこくじんセシル・フィルダー本塁打ほんるいだおうあらそいをえんじる活躍かつやくせてリーグ3の135ほん記録きろくしたが、打線だせんがつながりをいたため、いずれも打点だてんびなかった。投手とうしゅじんはマット・キーオが15しょう中西なかにしきよしおこりも10しょうげたが、これにつづ投手とうしゅがなかなかあらわれず中西なかにし先発せんぱつ転向てんこうによりおさ投手とうしゅ固定こていにも苦労くろうすることとなった。チームも6がつさかい順位じゅんい下降かこう、3ねん連続れんぞく最下位さいかいまぬかれたものの優勝ゆうしょうきょじんには30.5ゲームもけられた。

シーズン終了しゅうりょう村山むらやま監督かんとく辞任じにんし、フィルダーは球団きゅうだんとの契約けいやく延長えんちょう交渉こうしょうがこじれわずか1ねんでチームを退団たいだんすることとなった。

1989ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 9月終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 広島ひろしま -- 広島ひろしま -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん --
2 巨人きょじん 3.5 巨人きょじん 0.0 広島ひろしま 2.5 広島ひろしま 7.0 広島ひろしま 8.0 広島ひろしま 4.5 広島ひろしま 9.0
3 ヤクルト 8.0 阪神はんしん 10.5 阪神はんしん 15.5 中日ちゅうにち 14.0 中日ちゅうにち 13.0 中日ちゅうにち 13.0 中日ちゅうにち 15.5
4 阪神はんしん 8.0 ヤクルト 11.5 ヤクルト 15.5 ヤクルト 20.0 ヤクルト 24.5 ヤクルト 23.0 ヤクルト 28.5
5 中日ちゅうにち 8.0 中日ちゅうにち 12.0 中日ちゅうにち 阪神はんしん 22.0 阪神はんしん 29.0 阪神はんしん 28.0 阪神はんしん 30.5
6 大洋たいよう 8.5 大洋たいよう 14.0 大洋たいよう 17.0 大洋たいよう 24.0 大洋たいよう 30.5 大洋たいよう 33.5 大洋たいよう 36.5


1989ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 読売よみうりジャイアンツ 84 44 2 .656 優勝ゆうしょう
2 広島東洋ひろしまとうようカープ 73 51 6 .589 9.0
3 中日ちゅうにちドラゴンズ 68 59 3 .535 15.5
4 ヤクルトスワローズ 55 72 3 .433 28.5
5 阪神はんしんタイガース 54 75 1 .419 30.5
6 横浜よこはま大洋たいようホエールズ 47 80 3 .370 36.5

1990ねん(6[編集へんしゅう]

しん監督かんとくとして中村なかむら勝広かつひろ外野がいや守備しゅびコーチに川藤かわふじ幸三こうぞう就任しゅうにんし、首脳しゅのうじん大幅おおはば刷新さっしんされた。戦力せんりょくめんでは前年ぜんねんヤクルト本塁打ほんるいだおう獲得かくとくしたラリー・パリッシュ加入かにゅう当初とうしょ、パリッシュや岡田おかだ彰布あきのぶが5がつ中盤ちゅうばんまで好調こうちょうで、和田わだゆたかはつ打率だりつ3わり達成たっせいする。しかし本塁打ほんるいだおうねらえる位置いちにいたパリッシュが8がつまつ怪我けが突然とつぜん引退いんたい退団たいだんをする。また投手とうしゅじん壊滅かいめつ状態じょうたいであり、先発せんぱつじん規定きてい投球とうきゅうかい到達とうたつしたのは5しょう11はい猪俣いのまたたかしと4しょう13はい仲田なかた幸司こうじのみという惨状さんじょうだった。V2首位しゅいきょじんに36ゲーム、5のヤクルトには6ゲームけられ、2ねんぶりの最下位さいかいわった。

1990ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん --
2 大洋たいよう 2.5 大洋たいよう 2.5 大洋たいよう 5.5 中日ちゅうにち 12.0 広島ひろしま 16.5 広島ひろしま 22.0
3 阪神はんしん 4.5 広島ひろしま 8.0 広島ひろしま 8.0 大洋たいよう 12.5 大洋たいよう 18.0 大洋たいよう 24.0
4 ヤクルト 5.5 阪神はんしん 9.5 中日ちゅうにち 9.0 広島ひろしま 13.5 中日ちゅうにち 18.5 中日ちゅうにち 26.0
5 中日ちゅうにち 7.0 ヤクルト 9.5 ヤクルト 10.5 ヤクルト 16.0 ヤクルト 24.0 ヤクルト 30.0
6 広島ひろしま 7.5 中日ちゅうにち 阪神はんしん 12.0 阪神はんしん 18.0 阪神はんしん 31.0 阪神はんしん 36.0


1990ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 読売よみうりジャイアンツ 88 42 0 .677 優勝ゆうしょう
2 広島東洋ひろしまとうようカープ 66 64 2 .508 22.0
3 横浜よこはま大洋たいようホエールズ 64 66 3 .492 24.0
4 中日ちゅうにちドラゴンズ 62 68 1 .477 26.0
5 ヤクルトスワローズ 58 72 0 .446 30.0
6 阪神はんしんタイガース 52 78 0 .400 36.0

1991ねん(6[編集へんしゅう]

このとしはいきなり開幕かいまく5連敗れんぱいとつまずき、5月に8連敗れんぱい、6がつにはチームしん記録きろくの10連敗れんぱい・7連敗れんぱい大型おおがた連敗れんぱい相次あいつぎ、ぜん日程にってい最下位さいかいわった。3わり打者だしゃしん外国がいこくじんトーマス・オマリーのみ、2けた勝利しょうり投手とうしゅゼロでタイトルあらそいにから選手せんしゅもいないなか、9月22にちから中込なかごめしん湯舟ゆぶね敏郎としお野田のだ浩司こうじ猪俣いのまたたかし葛西かさいみのると5試合しあい連続れんぞくでドラフト1入団にゅうだん投手とうしゅ完投かんとう勝利しょうりという快挙かいきょ達成たっせいしている。9月に11しょう9はいなおしたが、チーム打率だりつ.237、チーム防御ぼうぎょりつ4.37と、投打とうだども低迷ていめいし2ねん連続れんぞく最下位さいかいわり、5大洋たいように16ゲームもはなされた。シーズン終了しゅうりょう総合そうごうコーチの川藤かわふじ幸三こうぞう退団たいだん

シーズンオフの11月23にち阪神はんしんぐん選手せんしゅがおわら芸人げいにんグループのたけし軍団ぐんだんくさ野球やきゅうをして敗北はいぼく。たけし軍団ぐんだんひきいるビートたけし阪神はんしんは「13[ちゅう 6]であるとひょうされる。

1991ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 9月終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 大洋たいよう -- 広島ひろしま -- 中日ちゅうにち -- 中日ちゅうにち -- 中日ちゅうにち -- 広島ひろしま -- 広島ひろしま --
2 広島ひろしま 1.0 ヤクルト 0.0 ヤクルト 1.5 ヤクルト 1.0 広島ひろしま 4.5 中日ちゅうにち 3.0 中日ちゅうにち 3.0
3 ヤクルト 1.0 中日ちゅうにち 2.0 巨人きょじん 5.0 広島ひろしま 3.5 ヤクルト 6.0 ヤクルト 8.5 ヤクルト 7.0
4 巨人きょじん 1.0 巨人きょじん 2.0 広島ひろしま 6.0 巨人きょじん 5.0 巨人きょじん 6.0 巨人きょじん 9.5 巨人きょじん 8.0
5 中日ちゅうにち 1.5 大洋たいよう 2.5 大洋たいよう 12.0 大洋たいよう 13.5 大洋たいよう 16.5 大洋たいよう 13.0 大洋たいよう 10.0
6 阪神はんしん 4.5 阪神はんしん 8.5 阪神はんしん 20.5 阪神はんしん 22.0 阪神はんしん 24.0 阪神はんしん 23.0 阪神はんしん 26.0


1991ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 広島東洋ひろしまとうようカープ 74 56 2 .569 優勝ゆうしょう
2 中日ちゅうにちドラゴンズ 71 59 1 .546 3.0
3 ヤクルトスワローズ 67 63 2 .515 7.0
4 読売よみうりジャイアンツ 66 64 0 .508 8.0
5 横浜よこはま大洋たいようホエールズ 64 66 1 .492 10.0
6 阪神はんしんタイガース 48 82 0 .369 26.0

1992ねん(2[編集へんしゅう]

前年ぜんねん9がつ中込なかごめ湯舟ゆぶね野田のだ猪俣いのまた葛西かさいが5連続れんぞく完投かんとう勝利しょうりえんじたことにくわえ、本拠地ほんきょち甲子園こうしえん球場きゅうじょうラッキーゾーン撤去てっきょされたことで、中村なかむら監督かんとく投手とうしゅ中心ちゅうしんまもりの野球やきゅうへの転換てんかん手応てごたえをかんじていた。

ヤクルトとの開幕かいまく2連戦れんせんは1しょう1はいつづ巨人きょじんとの3連戦れんせんはカードしをめ、これらの試合しあい活躍かつやくした亀山かめやまつとむはスタメンに定着ていちゃくする。チームは4がつを2え、5月も好調こうちょうをキープする。このあいだ怪我けが離脱りだつしたオマリーの代役だいやくとして5月26にち一軍いちぐん昇格しょうかくした3ねん新庄しんじょう剛志たけし最初さいしょ打席だせきでプロはつ本塁打ほんるいだはなち、そのリードを仲田なかた完投かんとうまも勝利しょうりしている。6月14にち広島ひろしませんでは湯舟ゆぶねがノーヒットノーランを達成たっせいした。オマリー不在ふざいながらパチョレック・八木やぎひろし久慈くじあきらよしみそして亀山かめやま新庄しんじょう若手わかて台頭たいとうはじめた。6月17にちにオマリーが怪我けがから復帰ふっき前半ぜんはんせんを2かえす。

8がつのロードを10しょう6はいり10ねんぶりにすが、そのあいだ首位しゅいのヤクルトが貯金ちょきんばし、最大さいだいで4.5ゲームけられる。だが9がつはいりヤクルトがきゅう失速しっそくし、ゲームを1までめてヤクルトとの3連戦れんせんむかえる。9月11にちおこなわれた初戦しょせんは、プロ野球やきゅう最長さいちょうの6あいだ26ふんおよ延長えんちょう15かい死闘しとうとなるがけにわる。つづく2試合しあい連勝れんしょう首位しゅいかえく。

ところが長期ちょうきロードでいきなり4連敗れんぱいきっし、9月26にちには荒木あらき大輔だいすけ復帰ふっきいきかえしたヤクルトに首位しゅい奪回だっかいされる。翌日よくじつ首位しゅいかえいたのち、2ヤクルトと1ゲーム神宮じんぐうでの天王山てんのうざんむかえる。10月6にち打線だせん岡林おかばやし完封かんぷうゆるし、ヤクルトに同率どうりつ首位しゅいならばれる。よく7にち荒井あらい幸雄ゆきおにサヨナラたれ逆転ぎゃくてんけにより首位しゅいから陥落かんらくする。2にち中日ちゅうにちせんでヤクルトに2ゲームけられると、よく10日とおか甲子園こうしえんでの直接ちょくせつ対決たいけつで3安打あんだ3打点だてんまれ、打線だせん荒木あらき伊東いとうまえに2てんおさまれ敗北はいぼくかめしんフィーバーこしたほんシーズンは巨人きょじんならんでの2タイにわった。

投手とうしゅじんが12球団きゅうだんトップのチーム防御ぼうぎょりつ2.90を記録きろくした一方いっぽうで、打線だせんはチーム打率だりつがリーグ5、チーム本塁打ほんるいだいたっては首位しゅいヤクルトの173ほん半分はんぶんにもとどかない86ほんでリーグ最下位さいかいであり、ラッキーゾーン撤去てっきょはかつてのりであった長打ちょうだりょくおおきくとす結果けっかになった。

1992ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 9月終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 広島ひろしま -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- 阪神はんしん -- ヤクルト --
2 阪神はんしん 2.0 広島ひろしま 0.5 阪神はんしん 2.0 阪神はんしん 1.5 巨人きょじん 2.5 ヤクルト 1.0 巨人きょじん 2.0
3 ヤクルト 3.5 阪神はんしん 1.0 巨人きょじん 3.5 巨人きょじん 2.0 阪神はんしん 3.0 巨人きょじん 1.5 阪神はんしん
4 中日ちゅうにち 4.0 中日ちゅうにち 4.0 広島ひろしま 5.0 広島ひろしま 3.0 広島ひろしま 5.0 広島ひろしま 4.0 広島ひろしま 3.0
5 巨人きょじん 5.0 巨人きょじん 9.0 中日ちゅうにち 6.0 中日ちゅうにち 8.0 大洋たいよう 10.5 大洋たいよう 6.0 大洋たいよう 8.0
6 大洋たいよう 6.5 大洋たいよう 9.5 大洋たいよう 7.5 大洋たいよう 9.5 中日ちゅうにち 15.0 中日ちゅうにち 8.5 中日ちゅうにち 9.0


1992ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 ヤクルトスワローズ 69 61 1 .531 優勝ゆうしょう
2 読売よみうりジャイアンツ 67 63 0 .515 2.0
2 阪神はんしんタイガース 67 63 2 .515 2.0
4 広島東洋ひろしまとうようカープ 66 64 0 .508 3.0
5 横浜よこはま大洋たいようホエールズ 61 69 1 .469 8.0
6 中日ちゅうにちドラゴンズ 60 70 0 .462 9.0

1993ねん(4[編集へんしゅう]

打線だせん強化きょうかのため、先発せんぱつローテーションの一角いっかくである野田のだ浩司こうじ放出ほうしゅつしてまでオリックスから松永まつなが浩美ひろみ獲得かくとく。また前年ぜんねんバルセロナ五輪ごりん台湾たいわん代表だいひょうのエース・郭李かくり建夫たけお入団にゅうだんした。

シーズンにはいると松永まつなが開幕かいまく3試合しあい故障こしょうするなど故障こしょう度々たびたび戦列せんれつはなれ、パチョレックも腰痛ようつうくるしみぐんちを経験けいけんし、わりに一軍いちぐんがったかく後半こうはんせん最初さいしょ試合しあい打球だきゅう直撃ちょくげき負傷ふしょうする不運ふうん見舞みまわれるなど、なかなか戦力せんりょくそろわなかった。打撃だげきじん前年ぜんねん打率だりつ2のオマリーが首位しゅい打者だしゃとなるが、腰痛ようつうくるしんだパチョレックはシーズン途中とちゅう引退いんたい表明ひょうめい退団たいだんした。前年ぜんねんかい進撃しんげきささえた投手とうしゅじんは、かく投手とうしゅ軒並のきな成績せいせきとし、チーム防御ぼうぎょりつ前年ぜんねんの2てんだいから3てんだい後半こうはん急落きゅうらくした。チームは5がつまでまずまずのたたかいぶりをせるものの6がつ最下位さいかい転落てんらく夏場なつば以降いこう横浜よこはまの10連敗れんぱい広島ひろしまの12連敗れんぱいたすけられて巨人きょじんとAクラスあらそいをえんじ、9月終了しゅうりょうには3につけていたのの10がつはいるとにきょじんかれて、そこからいち浮上ふじょうすることなく4終了しゅうりょう

トレードさきのオリックスで最多さいたしょう投手とうしゅとなった野田のだとは対照たいしょうてきに、80試合しあい出場しゅつじょうわった松永まつながはシーズン終了しゅうりょうにFA宣言せんげんダイエー移籍いせきし1ねんでチームをった。

1993ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 9月終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 広島ひろしま -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト --
2 中日ちゅうにち 1.5 巨人きょじん 1.5 巨人きょじん 3.5 巨人きょじん 3.5 中日ちゅうにち 1.0 中日ちゅうにち 2.0 中日ちゅうにち 7.0
3 巨人きょじん 3.5 広島ひろしま 2.0 広島ひろしま 広島ひろしま 4.0 広島ひろしま 8.0 阪神はんしん 12.0 巨人きょじん 16.0
4 阪神はんしん 中日ちゅうにち 横浜よこはま 4.0 中日ちゅうにち 巨人きょじん 8.5 巨人きょじん 12.5 阪神はんしん 17.0
5 ヤクルト 4.5 阪神はんしん 中日ちゅうにち 4.0 阪神はんしん 5.0 阪神はんしん 9.0 横浜よこはま 17.5 横浜よこはま 23.0
6 横浜よこはま 8.0 横浜よこはま 4.5 阪神はんしん 6.0 横浜よこはま 7.5 横浜よこはま 12.5 広島ひろしま 19.0 広島ひろしま 27.0


1993ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 ヤクルトスワローズ 80 50 2 .615 優勝ゆうしょう
2 中日ちゅうにちドラゴンズ 73 57 2 .562 7.0
3 読売よみうりジャイアンツ 64 66 1 .492 16.0
4 阪神はんしんタイガース 63 67 2 .485 17.0
5 横浜よこはまベイスターズ 57 73 0 .438 23.0
6 広島東洋ひろしまとうようカープ 53 77 1 .408 27.0

1994ねん(4[編集へんしゅう]

投手とうしゅじんやぶ恵市けいいちがチームトップの9しょう新人しんじんおう獲得かくとくし、トレードでオリックスから獲得かくとくした古溝ふるみぞ克之かつゆきが7しょう18セーブの活躍かつやくせた。打線だせんは3わり打者だしゃのトーマス・オマリーにくわ和田わだゆたか首位しゅい打者だしゃ肉薄にくはくする活躍かつやくせるが、メジャーで8ねん連続れんぞく20本塁打ほんるいだ通算つうさん220本塁打ほんるいだ物入ものいりで入団にゅうだんしたしん外国がいこくじんロブ・ディアー日本にっぽん野球やきゅうにフィットせず8がつ帰国きこく、オリックスからFA移籍いせきした石嶺いしみね和彦かずひこ前年ぜんねんより成績せいせきとし、チームは4がつを6しょう12はい出遅でおくれたものの5がつ以降いこうなおし、7がつから8がつにかけ8カード連続れんぞくしなどして、首位しゅいはしっていた巨人きょじん急降下きゅうこうかしたこともあり、9月14にち終了しゅうりょうで3.5ゲームの3にいたが、そののこり12試合しあいで7連敗れんぱいふくむ2しょう10はい順位じゅんいげ、優勝ゆうしょうはおろかAクラスものがし2ねん連続れんぞくの4わった。

オフに4ねん連続れんぞく打率だりつ3わり達成たっせいしたオマリーが長打ちょうだ力不足ちからぶそくなどを理由りゆう放出ほうしゅつ、ヤクルトへ移籍いせきした。

1994ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 9月終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん --
2 中日ちゅうにち 1.5 中日ちゅうにち 3.5 中日ちゅうにち 9.5 中日ちゅうにち 8.0 広島ひろしま 4.0 中日ちゅうにち 中日ちゅうにち 1.0
3 ヤクルト 3.5 横浜よこはま 4.5 ヤクルト 阪神はんしん 9.0 中日ちゅうにち 6.5 広島ひろしま 2.5 広島ひろしま 4.0
4 横浜よこはま 4.0 ヤクルト 5.5 横浜よこはま 11.5 ヤクルト 10.0 阪神はんしん 8.0 横浜よこはま 5.5 阪神はんしん 8.0
5 広島ひろしま 5.5 阪神はんしん 7.0 阪神はんしん 14.0 広島ひろしま 11.0 ヤクルト 9.0 阪神はんしん 6.0 ヤクルト
6 阪神はんしん 6.5 広島ひろしま 9.5 広島ひろしま 15.5 横浜よこはま 13.0 横浜よこはま 11.5 ヤクルト 7.0 横浜よこはま 9.0


1994ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 読売よみうりジャイアンツ 70 60 0 .538 優勝ゆうしょう
2 中日ちゅうにちドラゴンズ 69 61 0 .531 1.0
3 広島東洋ひろしまとうようカープ 66 64 0 .508 4.0
4 ヤクルトスワローズ 62 68 0 .477 8.0
4 阪神はんしんタイガース 62 68 0 .477 8.0
6 横浜よこはまベイスターズ 61 69 0 .469 9.0

1995ねん(6[編集へんしゅう]

あらたな4ばん候補こうほとしてMLBで6ねん連続れんぞく20本塁打ほんるいだ以上いじょう実績じっせきグレン・デービス、さらなる長打ちょうだりょく期待きたいしてスコット・クールボー獲得かくとく打線だせん強化きょうかはかった。しかし開幕かいまくからいきなり5連敗れんぱいし、チームは早々そうそう最下位さいかい低迷ていめいする。5月、6がつは10しょう11はい健闘けんとうし7がつ以降いこう上昇じょうしょう期待きたいがかかったが、7がつはいるとヤクルトに2連勝れんしょうのち、5連敗れんぱい。1つったのち本拠地ほんきょち甲子園こうしえんでの連戦れんせんつづくゲームで8連敗れんぱいきっ前半ぜんはんせん終了しゅうりょう

中村なかむら監督かんとく休養きゅうようし、後半こうはんせんから藤田ふじたぐん監督かんとく監督かんとく代行だいこう就任しゅうにん心機一転しんきいってんかえしをはかるものの、低迷ていめい歯止はどめをかけることができず、9月には中日ちゅうにちかれふたた最下位さいかい転落てんらく桧山ひやますすむ次郎じろう台頭たいとうなどあかるい話題わだいもあったが、亀山かめやま新庄しんじょう故障こしょう離脱りだつなどもありリーグ最下位さいかいわった。

なお、ぜんシーズン終了しゅうりょう放出ほうしゅつされたオマリーはこのシーズン、新天地しんてんちヤクルトで3打席だせき連続れんぞく本塁打ほんるいだ達成たっせい。さらに同年どうねん日本にっぽんシリーズ活躍かつやくし、ヤクルトの日本一にっぽんいち達成たっせいおおきく貢献こうけんした。

1995ねんシーズン終了しゅうりょうに1985ねんのV戦士せんし真弓まゆみ明信あきのぶ現役げんえき引退いんたい、また球団きゅうだん不信ふしんかんつのらせた新庄しんじょう突然とつぜん引退いんたい宣言せんげんしのちに撤回てっかいする騒動そうどうがあった。

1995ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト --
2 広島ひろしま 4.0 広島ひろしま 5.5 広島ひろしま 5.5 広島ひろしま 3.5 広島ひろしま 6.0 広島ひろしま 8.0
3 巨人きょじん 4.5 巨人きょじん 巨人きょじん 7.5 横浜よこはま 8.5 巨人きょじん 10.5 巨人きょじん 10.0
4 横浜よこはま 横浜よこはま 横浜よこはま 8.0 巨人きょじん 8.5 横浜よこはま 12.5 横浜よこはま 16.0
5 中日ちゅうにち 6.0 阪神はんしん 10.5 阪神はんしん 13.0 阪神はんしん 21.0 阪神はんしん 30.0 中日ちゅうにち 32.0
6 阪神はんしん 8.0 中日ちゅうにち 12.0 中日ちゅうにち 17.0 中日ちゅうにち 24.5 中日ちゅうにち 31.0 阪神はんしん 36.0


1995ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 ヤクルトスワローズ 82 48 0 .631 優勝ゆうしょう
2 広島東洋ひろしまとうようカープ 74 56 1 .569 8.0
3 読売よみうりジャイアンツ 72 58 1 .554 10.0
4 横浜よこはまベイスターズ 66 64 0 .508 16.0
5 中日ちゅうにちドラゴンズ 50 80 0 .385 32.0
6 阪神はんしんタイガース 46 84 0 .354 36.0

1996ねん(6[編集へんしゅう]

これといった戦力せんりょく補強ほきょうがないまま、巨人きょじんとの開幕かいまくせん投打とうだともにるわずの大敗たいはいスタート。そのも4がつ、5月と1しょう2はいペースで借金しゃっきんかさね、最下位さいかい独走どくそう[ちゅう 7]打線だせんではすけ外国がいこくじん途中とちゅう退団たいだんがあったものの、このとしおもに1ばん起用きよう新庄しんじょうが19本塁打ほんるいだはなって活躍かつやく。また、前年ぜんねんから台頭たいとうした桧山ひやますすむ次郎じろうが4ばんつとめ、移籍いせき1ねん平塚ひらつか克洋かつひろも5がつ10日とおか巨人きょじんせん(甲子園こうしえん)で逆転ぎゃくてん満塁まんるい本塁打ほんるいだはなつなど活躍かつやく藤田ふじた監督かんとく期待きたいこたえた。投手とうしゅじんでは前年ぜんねんからローテりした郭李かくり建夫たけおが5がつ後半こうはんからおさえにまわり、チームトップの15セーブを記録きろくした。いち横浜よこはまわって5浮上ふじょうしたが、9月にふたた最下位さいかい転落てんらく後半こうはんせん健闘けんとうしたものの前半ぜんはんせん借金しゃっきんかえせず、最後さいご優勝ゆうしょうきょじんに23ゲームけられてぜん日程にってい終了しゅうりょう

シーズン終了しゅうりょう藤田ふじた監督かんとくわり、1985ねん優勝ゆうしょう監督かんとく吉田よしだ義男よしおふたた監督かんとく就任しゅうにんした。

1996ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 9月終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 横浜よこはま -- 中日ちゅうにち -- 広島ひろしま -- 広島ひろしま -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん --
2 中日ちゅうにち 2.0 広島ひろしま 0.0 中日ちゅうにち 5.5 中日ちゅうにち 4.0 広島ひろしま 1.0 広島ひろしま 2.5 中日ちゅうにち 5.0
3 広島ひろしま 5.0 巨人きょじん 3.0 ヤクルト 7.5 巨人きょじん 5.0 中日ちゅうにち 4.5 中日ちゅうにち 3.5 広島ひろしま 6.0
4 ヤクルト ヤクルト 4.5 巨人きょじん 11.0 ヤクルト 5.5 ヤクルト 9.5 ヤクルト 12.5 ヤクルト 16.0
5 巨人きょじん 7.0 横浜よこはま 5.0 横浜よこはま 12.0 横浜よこはま 12.0 横浜よこはま 15.5 阪神はんしん 20.5 横浜よこはま 22.0
6 阪神はんしん 8.0 阪神はんしん 11.5 阪神はんしん 18.0 阪神はんしん 15.5 阪神はんしん 17.5 横浜よこはま 21.0 阪神はんしん 23.0


1996ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 読売よみうりジャイアンツ 77 53 0 .592 優勝ゆうしょう
2 中日ちゅうにちドラゴンズ 72 58 0 .554 5.0
3 広島東洋ひろしまとうようカープ 71 59 0 .546 6.0
4 ヤクルトスワローズ 61 69 0 .469 16.0
5 横浜よこはまベイスターズ 55 75 0 .423 22.0
6 阪神はんしんタイガース 54 76 0 .415 23.0

1997ねん(5[編集へんしゅう]

吉田よしだ義男よしおふたた監督かんとく就任しゅうにん、ヘッドコーチに一枝いちえだ修平しゅうへい内野ないや守備しゅび走塁そうるいコーチに平田ひらた、バッテリーコーチに木戸きど克彦かつひこむかえるなど首脳しゅのうじん一新いっしん吉田よしだ監督かんとくはFA宣言せんげんした清原きよはら和博かずひろ獲得かくとく全力ぜんりょくそそぐものの失敗しっぱいするも、マイク・グリーンウェルを3おくえん獲得かくとくした。

しかし、肝心かんじんのグリーンウェルがなかなか来日らいにちしない、もう1人ひとりすけ野手やしゅフィル・ハイアットなか調子ちょうしがらないなど誤算ごさん相次あいついだが4がつは11しょう11はい五分ごぶ終了しゅうりょう。5月にようやくグリーンウェルが来日らいにちしゴールデンウィークちゅうおこなわれた試合しあい活躍かつやくするも、巨人きょじんせん打球だきゅうて「野球やきゅうをやめろというかみのお」と発言はつげんして退団たいだん帰国きこく球団きゅうだん急遽きゅうきょダネル・コールズリード・シークリストボブ・マクドナルドの3外国がいこくじん補強ほきょうした。6月まで3健闘けんとうしたが、夏場なつばおおきくしたのがひび最後さいご巨人きょじんかれて5転落てんらく。1992ねん以来いらいのAクラス復帰ふっきはならなかったものの、3ねんぶりに最下位さいかい脱出だっしゅつ翌年よくねん期待きたいてるシーズンとなった。

1997ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト --
2 広島ひろしま 2.0 広島ひろしま 3.0 広島ひろしま 8.0 広島ひろしま 9.5 横浜よこはま 3.5 横浜よこはま 11.0
3 阪神はんしん 3.5 中日ちゅうにち 4.5 阪神はんしん 10.5 横浜よこはま 10.0 広島ひろしま 8.0 広島ひろしま 17.0
4 中日ちゅうにち 4.5 阪神はんしん 5.0 中日ちゅうにち 12.5 中日ちゅうにち 12.0 阪神はんしん 15.5 巨人きょじん 20.0
5 巨人きょじん 横浜よこはま 6.0 横浜よこはま 14.0 阪神はんしん 12.0 中日ちゅうにち 17.5 阪神はんしん 21.0
6 横浜よこはま 6.5 巨人きょじん 8.5 巨人きょじん 15.0 巨人きょじん 16.5 巨人きょじん 18.5 中日ちゅうにち 24.0


1997ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 ヤクルトスワローズ 83 52 2 .615 優勝ゆうしょう
2 横浜よこはまベイスターズ 72 63 0 .533 11.0
3 広島東洋ひろしまとうようカープ 66 69 0 .489 17.0
4 読売よみうりジャイアンツ 63 72 0 .467 20.0
5 阪神はんしんタイガース 62 73 1 .459 21.0
6 中日ちゅうにちドラゴンズ 59 76 1 .437 24.0

1998ねん(6[編集へんしゅう]

シーズン開幕かいまくまえ主力しゅりょく選手せんしゅ関川せきかわ浩一こういち久慈くじをトレードで放出ほうしゅつし、わって中日ちゅうにち矢野やの輝弘てるひろ主砲しゅほう大豊たいほう泰昭やすあき獲得かくとく。さらに首位しゅい打者だしゃ経験けいけんしゃ中日ちゅうにちの4ばんったアロンゾ・パウエル獲得かくとくするなど打撃だげきじん強化きょうかした。

そしてむかえた開幕かいまくせん横浜よこはまとの初戦しょせん完封かんぷうけ、つづく2、3せんとして開幕かいまく3連敗れんぱい。チームは5月から6がつにかけ本拠地ほんきょち甲子園こうしえん球場きゅうじょう球団きゅうだんしん記録きろくの12連敗れんぱいきっし6がつ後半こうはんには自力じりき優勝ゆうしょう消滅しょうめつ。8月ののロードちゅうには球団きゅうだんしん記録きろくの12連敗れんぱいきっするなど黒星くろぼし先行せんこうした。打撃だげきじんはチームの打率だりつ本塁打ほんるいだすう得点とくてん打点だてん盗塁とうるいすうが、投手とうしゅじん安打あんだすうだつ三振さんしんすうあずか死球しきゅうすうが、守備しゅびめん失策しっさくすう盗塁とうるい阻止そしりつがリーグ最下位さいかいで、打撃だげきじん四球しきゅうすう併殺へいさつ打数だすう投手とうしゅじん防御ぼうぎょりつあずか四球しきゅうすう失点しってん自責じせきてんがリーグ5などくるしいシーズンであった。広島ひろしましてぜん球団きゅうだんしこそまぬかれたものの2ねんぶりの最下位さいかいで、吉田よしだ義男よしお監督かんとく一枝いちえだ修平しゅうへいヘッドコーチは成績せいせき不振ふしん責任せきにん辞任じにんした。

1998ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 広島ひろしま -- 広島ひろしま -- 横浜よこはま -- 横浜よこはま -- 横浜よこはま -- 横浜よこはま --
2 中日ちゅうにち 0.5 中日ちゅうにち 1.0 巨人きょじん 2.0 中日ちゅうにち 3.5 中日ちゅうにち 2.0 中日ちゅうにち 4.0
3 横浜よこはま 3.0 横浜よこはま 1.5 中日ちゅうにち 3.0 巨人きょじん 8.0 巨人きょじん 8.0 巨人きょじん 6.0
4 巨人きょじん 3.5 巨人きょじん 1.5 広島ひろしま 6.5 ヤクルト 10.5 ヤクルト 9.0 ヤクルト 13.0
5 阪神はんしん 阪神はんしん 6.0 ヤクルト 8.5 広島ひろしま 11.5 広島ひろしま 15.5 広島ひろしま 19.0
6 ヤクルト 7.5 ヤクルト 8.0 阪神はんしん 10.0 阪神はんしん 17.5 阪神はんしん 22.5 阪神はんしん 27.0


1998ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 横浜よこはまベイスターズ 79 56 1 .585 優勝ゆうしょう
2 中日ちゅうにちドラゴンズ 75 60 1 .556 4.0
3 読売よみうりジャイアンツ 73 62 0 .541 6.0
4 ヤクルトスワローズ 66 69 0 .489 13.0
5 広島東洋ひろしまとうようカープ 60 75 0 .444 19.0
6 阪神はんしんタイガース 52 83 0 .385 27.0

1999ねん(6[編集へんしゅう]

1982ねん安藤あんどうみつるおとこ監督かんとく就任しゅうにん以来いらい、チームはOB監督かんとくとおしてきたがBクラス体質たいしつ阪神はんしんえるべく、前年ぜんねんまでヤクルト監督かんとくだった野村のむら克也かつやしん監督かんとく招聘しょうへい野村のむらしん監督かんとくはヘッドコーチに松井まついゆうてん打撃だげきコーチに柏原かしわばら純一じゅんいち投手とうしゅコーチに八木沢やぎさわそうろく、バッテリーコーチに黒田くろだただしひろし配置はいちするなど野村のむらカラーをして開幕かいまくのぞんだ。

出足であしわるかった前年ぜんねんとはちがい4がつを5わりると、5月に月間げっかん13しょう9はい貯金ちょきんつくり、6月9にちには1992ねん以来いらい2209にち首位しゅい[ちゅう 8]つなど優勝ゆうしょう期待きたいされた。しかし、6がつ後半こうはん以降いこう投手とうしゅじん好投こうとう打線だせん見殺みごろしにする試合しあい目立めだち、投手とうしゅじんのコマ不足ふそく表面ひょうめん。7月にはオールスターゲームをはさんで9連敗れんぱいきっし5転落てんらく。チームは9月11にちから球団きゅうだんタイ記録たいきろくの12連敗れんぱいきっし、借金しゃっきん15で一気いっき最下位さいかい転落てんらく最終さいしゅうてきに2ねん連続れんぞく最下位さいかいでシーズンをえた。

1999ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 中日ちゅうにち -- 中日ちゅうにち -- 中日ちゅうにち -- 中日ちゅうにち -- 中日ちゅうにち -- 中日ちゅうにち --
2 巨人きょじん 5.0 阪神はんしん 2.5 巨人きょじん 2.0 巨人きょじん 5.0 巨人きょじん 3.0 巨人きょじん 6.0
3 阪神はんしん 広島ひろしま 5.0 阪神はんしん 4.5 横浜よこはま 8.0 横浜よこはま 8.5 横浜よこはま 10.0
4 広島ひろしま 6.5 ヤクルト 広島ひろしま 4.5 ヤクルト 11.5 ヤクルト 13.5 ヤクルト 15.0
5 ヤクルト 巨人きょじん 7.0 横浜よこはま 5.0 阪神はんしん 12.5 阪神はんしん 15.0 広島ひろしま 24.0
6 横浜よこはま 7.0 横浜よこはま 7.5 ヤクルト 8.0 広島ひろしま 14.0 広島ひろしま 20.0 阪神はんしん 26.0


1999ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 中日ちゅうにちドラゴンズ 81 54 0 .600 優勝ゆうしょう
2 読売よみうりジャイアンツ 75 60 0 .556 6.0
3 横浜よこはまベイスターズ 71 64 0 .526 10.0
4 ヤクルトスワローズ 66 69 0 .489 15.0
5 広島東洋ひろしまとうようカープ 57 78 0 .422 24.0
6 阪神はんしんタイガース 55 80 0 .407 26.0

2000ねん(6[編集へんしゅう]

おも補強ほきょうは、投手とうしゅはオリックスから星野ほしの伸之のぶゆきを、巨人きょじん移籍いせきしたダレル・メイ後釜あとがまとしてロベルト・ラミレズを、ベン・リベラわるおさ候補こうほとしてグレッグ・ハンセル獲得かくとく野手やしゅでは中軸ちゅうじく候補こうほとしてトニー・タラスコハワード・バトル補強ほきょう。また野村のむら監督かんとくのヤクルト時代じだいおし広澤ひろさわ克実かつみ監督かんとく三男さんなん野村のむら克則かつのり阪神はんしん移籍いせきし、三塁さんるいコーチに西武せいぶから伊原いはら春樹はるき招聘しょうへいした。ホームよう帽子ぼうし縦縞たてじま野村のむら監督かんとく提案ていあん廃止はいしされ、このとしからビジターとおなくろ帽子ぼうし変更へんこうされた。

開幕かいまく投手とうしゅ星野ほしの。4ばん新庄しんじょう剛志たけし抜擢ばってきした。チームは4がつ中旬ちゅうじゅんに9連勝れんしょうし、月間げっかん12しょう10はいしのスタート。しかし、5月にはいるとチームは借金しゃっきん地獄じごく突入とつにゅう巨人きょじん中日ちゅうにち後塵こうじんはいするくるしい展開てんかいつづいた。それでも7がつを9しょう10はい、8がつを13しょう14はいとまずまずの成績せいせきのこ最下位さいかい脱出だっしゅつ目前もくぜんだったが、終盤しゅうばんはいると借金しゃっきん10で一気いっき最下位さいかい転落てんらく結局けっきょく1998ねんから3ねん連続れんぞく最下位さいかいわった。

打撃だげきじんは1992ねんのラッキーゾーン撤去てっきょはじめてリーグ本塁打ほんるいだすう最下位さいかいだっしたが、リーグ打率だりつ・リーグ安打あんだすうがダントツ最下位さいかい得点とくてん力不足ちからぶそくなやんだ。またチーム失策しっさくすうが101個いっこおおく、守備しゅびかたいともえなかった。

シーズン終了しゅうりょう、チーム1本塁打ほんるいだはなった新庄しんじょうニューヨーク・メッツ移籍いせきし、チーム2本塁打ほんるいだはなった大豊たいほう退団たいだん、チーム3本塁打ほんるいだ記録きろくしたタラスコも退団たいだんと、チーム本塁打ほんるいだ上位じょうい3めい退団たいだんした。伊原いはらコーチも1ねん退団たいだんした。

2000ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 広島ひろしま -- ヤクルト -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん -- 巨人きょじん --
2 阪神はんしん 2.0 巨人きょじん 0.5 中日ちゅうにち 3.0 中日ちゅうにち 6.0 中日ちゅうにち 6.5 中日ちゅうにち 8.0
3 巨人きょじん 3.0 中日ちゅうにち 広島ひろしま 3.0 横浜よこはま 8.5 横浜よこはま 8.5 横浜よこはま 9.0
4 横浜よこはま 広島ひろしま 2.0 ヤクルト 3.5 広島ひろしま 10.0 広島ひろしま 12.5 ヤクルト 12.0
5 ヤクルト 4.5 横浜よこはま 2.5 横浜よこはま 6.0 ヤクルト 10.5 ヤクルト 14.5 広島ひろしま 13.0
6 中日ちゅうにち 5.5 阪神はんしん 3.5 阪神はんしん 8.5 阪神はんしん 13.0 阪神はんしん 15.0 阪神はんしん 21.0


2000ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 読売よみうりジャイアンツ 78 57 0 .578 優勝ゆうしょう
2 中日ちゅうにちドラゴンズ 70 65 0 .519 8.0
3 横浜よこはまベイスターズ 69 66 1 .511 9.0
4 ヤクルトスワローズ 66 69 1 .489 12.0
5 広島東洋ひろしまとうようカープ 65 70 1 .481 13.0
6 阪神はんしんタイガース 57 78 1 .422 21.0

2001ねん(6[編集へんしゅう]

機動きどうりょくかした野球やきゅう目指めざし、野村のむら監督かんとく春季しゅんきキャンプで赤星あかほしけんひろ藤本ふじもと敦士あつしおきはら佳典よしのり上坂かみさか太一郎たいちろう平下ひらした晃司こうじ松田まつだただし高波たかなみ文一ぶんいちの7選手せんしゅF1セブン命名めいめいしてした。

開幕かいまくせん巨人きょじん相手あいてに3-17と大敗たいはいしたが、翌日よくじつにシーズンはつ勝利しょうり。その勝率しょうりつ5わり前後ぜんこうみとどまっていたが、4がつ下旬げじゅんからの7連敗れんぱい黒星くろぼし先行せんこうし、6がつ以降いこう最下位さいかいてい位置いちとなる。桧山ひやますすむ次郎じろう球団きゅうだん記録きろくとなる28試合しあい連続れんぞく安打あんだ自身じしんはつ打率だりつ3わり記録きろく新人しんじん赤星あかほし盗塁とうるいおうかがや[ちゅう 9]新人しんじんおう受賞じゅしょうしたが、しん外国がいこくじんぜいがふるわず野手やしゅじんこま不足ふそくかされた。チーム打率だりつ.243、90本塁打ほんるいだ、446打点だてんはいずれもリーグ最低さいていであり、最終さいしゅうてきに4ねん連続れんぞく最下位さいかいわった。

なお、ぜんシーズン終了しゅうりょう放出ほうしゅつされた北川きたがわ博敏ひろとしはこのシーズン、移籍いせきさき近鉄きんてつ代打だいだ逆転ぎゃくてん満塁まんるいサヨナラ優勝ゆうしょう決定けってい本塁打ほんるいだせんなし)って、近鉄きんてつ劇的げきてきなリーグ優勝ゆうしょうげきえんじた。

このとしのシーズンオフ時点じてん野村のむら監督かんとく続投ぞくとう予定よていだったが、つま脱税だつぜい容疑ようぎ逮捕たいほされたことで突如とつじょ辞任じにん発表はっぴょう。チーム再建さいけんたくされた野村のむら阪神はんしんは3ねん連続れんぞく最下位さいかいわった。

2001ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 巨人きょじん 17しょう -- 巨人きょじん 31しょう -- 巨人きょじん 42しょう -- ヤクルト 48しょう -- ヤクルト 63しょう -- ヤクルト 76しょう --
2 ヤクルト 13しょう 2.0 ヤクルト 27しょう 1.0 ヤクルト 40しょう -2.5 巨人きょじん 48しょう 5.0 巨人きょじん 62しょう 7.5 巨人きょじん 75しょう 3.0
3 中日ちゅうにち 13しょう 4.0 中日ちゅうにち 26しょう 3.0 中日ちゅうにち 33しょう 7.0 横浜よこはま 41しょう 8.0 横浜よこはま 51しょう 13.5 横浜よこはま 69しょう 8.0
4 阪神はんしん 11しょう 6.0 広島ひろしま 22しょう 5.0 広島ひろしま 30しょう 6.0 中日ちゅうにち 41しょう 9.0 中日ちゅうにち 51しょう 15.0 広島ひろしま 68しょう 7.5
5 広島ひろしま 10しょう 5.0 阪神はんしん 19しょう 10.0 横浜よこはま 29しょう 10.0 阪神はんしん 39しょう 12.5 広島ひろしま 49しょう 13.5 中日ちゅうにち 62しょう 15.0
6 横浜よこはま 9しょう 7.0 横浜よこはま 17しょう 11.0 阪神はんしん 28しょう 12.5 広島ひろしま 36しょう 10.5 阪神はんしん 47しょう 14.5 阪神はんしん 57しょう 20.5

※このシーズンは勝利しょうりすう優先ゆうせん順位じゅんい決定けってい


2001ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 ヤクルトスワローズ 76 58 6 .567 優勝ゆうしょう
2 読売よみうりジャイアンツ 75 63 2 .543 3.0
3 横浜よこはまベイスターズ 69 67 4 .507 8.0
4 広島東洋ひろしまとうようカープ 68 65 7 .511 7.5
5 中日ちゅうにちドラゴンズ 62 74 4 .456 15.0
6 阪神はんしんタイガース 57 80 3 .416 20.5

*順位じゅんい勝率しょうりつ関係かんけいなく勝利しょうりすうじゅん決定けってい


暗黒あんこく時代じだい」の終焉しゅうえん(2002ねん〜2003ねん[編集へんしゅう]

2002ねん(4[編集へんしゅう]

野村のむらぜん監督かんとく突然とつぜん辞任じにんけ、前年ぜんねんまで中日ちゅうにち監督かんとくつとめていた星野ほしのせんいちしん監督かんとく就任しゅうにん星野ほしのしん監督かんとく田淵たぶち幸一こういちをチーフ打撃だげきコーチにむかえ、ヘッドコーチには島野しまの育夫いくおをそれぞれ配置はいちして、星野ほしのしん監督かんとく就任しゅうにんまえ就任しゅうにんしていた投手とうしゅコーチは佐藤さとう義則よしのりを、打撃だげきコーチは前年ぜんねん引退いんたいした和田わだゆたかとコーチじん一新いっしんした。チームはオープンせんからちにこだわりオープンせん優勝ゆうしょう、そのいきおいのままペナントにはいって開幕かいまく7連勝れんしょう最高さいこうのスタートをるが、矢野やの輝弘てるひろ赤星あかほしけんこう片岡かたおか篤史あつしなど主力しゅりょく選手せんしゅがケガで離脱りだつした6がつ以降いこう成績せいせき下降かこう。ケガじん復帰ふっきした7がつはまずまずの成績せいせきのこすも、やぶめぐみいち桧山ひやますすむ次郎じろう濱中はまなかおさむ、また矢野やの怪我けがをして8がつ中旬ちゅうじゅん以降いこうおおきくしたのがひび最後さいご中日ちゅうにちとのAクラスあらそいにやぶれ4わる。1993ねんから10ねん連続れんぞくのBクラスでわるものの5ねんぶりの最下位さいかい脱出だっしゅつたす。

2002ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 阪神はんしん - 阪神はんしん - 巨人きょじん - 巨人きょじん - 巨人きょじん - 巨人きょじん -
2 巨人きょじん 2.0 巨人きょじん 0.5 ヤクルト 2.0 阪神はんしん 10.5 ヤクルト 6.5 ヤクルト 11.0
3 広島ひろしま 3.5 ヤクルト 4.0 阪神はんしん 4.5 ヤクルト 11.0 中日ちゅうにち 13.5 中日ちゅうにち 15.5
4 ヤクルト 4.5 中日ちゅうにち 5.0 中日ちゅうにち 5.5 広島ひろしま 11.5 阪神はんしん 16.0 阪神はんしん 19.0
5 中日ちゅうにち 7.5 広島ひろしま 6.5 広島ひろしま 中日ちゅうにち 13.5 広島ひろしま 18.0 広島ひろしま 21.0
6 横浜よこはま 9.5 横浜よこはま 17.0 横浜よこはま 15.5 横浜よこはま 22.5 横浜よこはま 30.0 横浜よこはま 35.5


2002ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 読売よみうりジャイアンツ 86 52 2 .623 優勝ゆうしょう
2 ヤクルトスワローズ 74 62 4 .544 11.0
3 中日ちゅうにちドラゴンズ 69 66 5 .511 15.5
4 阪神はんしんタイガース 66 70 4 .485 19.0
5 広島東洋ひろしまとうようカープ 64 72 4 .471 21.0
6 横浜よこはまベイスターズ 49 86 5 .363 35.5

2003ねん優勝ゆうしょう[編集へんしゅう]

2ねん星野ほしの監督かんとくもと断行だんこうされたえ」によって1/3以上いじょうの26にん選手せんしゅおおきくえた。

開幕かいまくから手堅てがたぼしかさね、4がつ26にち広島ひろしません甲子園こうしえん)で8かいひょう終了しゅうりょうに6てんビハインドからそのうら攻撃こうげき一気いっきに9てんり13たい10でだい逆転ぎゃくてんちした試合しあいから首位しゅいち、7がつ終了しゅうりょう時点じてんで2に17.5ゲーム大差たいさける。7月8にちにはセ・リーグ史上しじょう最速さいそく当時とうじ)でのマジック点灯てんとう達成たっせいした。

戦力せんりょくとしては、だいさんダイナマイト打線だせんしょうされた今岡いまおか赤星あかほし金本かなもと桧山ひやまアリアス矢野やの藤本ふじもとらの野手やしゅじん単打たんだ二塁打にるいだ三塁打さんるいだ四球しきゅう盗塁とうるい部門ぶもんでリーグ1活躍かつやく、140試合しあいで728得点とくてんと1試合しあい平均へいきん5.2てん得点とくてんりょく発揮はっきし、一方いっぽう投手とうしゅじん井川いかわ伊良部いらぶ・ムーアら先発せんぱつ安藤あんどう・ウィリアムス・吉野よしのらリリーフがともに活躍かつやくし、リーグ最少さいしょう失策しっさくすう野手やしゅじん手伝てつだってチーム防御ぼうぎょりつはリーグ1ほこった。

そのまま2以下いかまったけず、9月15にち18ねんぶりのセ・リーグ優勝ゆうしょうをぶっちぎりでかざった。この優勝ゆうしょうをもって阪神はんしんタイガースは「暗黒あんこく時代じだい」を脱却だっきゃくしたとかたられる。

2003ねんセントラル・リーグ順位じゅんい変動へんどう
順位じゅんい 4月終了しゅうりょう 5月終了しゅうりょう 6月終了しゅうりょう 7がつ終了しゅうりょう 8がつ終了しゅうりょう 最終さいしゅう成績せいせき
1 阪神はんしん -- 阪神はんしん -- 阪神はんしん -- 阪神はんしん -- 阪神はんしん -- 阪神はんしん --
2 ヤクルト 2.0 巨人きょじん 8.0 中日ちゅうにち 12.5 中日ちゅうにち 17.5 巨人きょじん 16.0 中日ちゅうにち 14.5
3 巨人きょじん 2.5 中日ちゅうにち 8.0 巨人きょじん 8.5 ヤクルト 19.0 中日ちゅうにち 17.5 巨人きょじん 15.5
4 中日ちゅうにち 2.5 ヤクルト 9.5 ヤクルト 14.0 巨人きょじん 19.5 ヤクルト 18.5 ヤクルト
5 広島ひろしま 3.0 広島ひろしま 11.5 広島ひろしま 17.0 広島ひろしま 22.0 広島ひろしま 19.5 広島ひろしま 20.0
6 横浜よこはま 11.0 横浜よこはま 20.0 横浜よこはま 30.0 横浜よこはま 39.0 横浜よこはま 42.5 横浜よこはま 42.5


2003ねんセントラル・リーグ最終さいしゅう成績せいせき
順位じゅんい 球団きゅうだん かち はい ぶん 勝率しょうりつ
1 阪神はんしんタイガース 87 51 2 .630 優勝ゆうしょう
2 中日ちゅうにちドラゴンズ 73 66 1 .525 14.5
3 読売よみうりジャイアンツ 71 66 3 .518 15.5
3 ヤクルトスワローズ 71 66 3 .518 15.5
5 広島東洋ひろしまとうようカープ 67 71 2 .486 20.0
6 横浜よこはまベイスターズ 45 94 1 .324 42.5


暗黒あんこく時代じだい終焉しゅうえん以降いこう阪神はんしんタイガース(2003ねん〜)[編集へんしゅう]

リーグ優勝ゆうしょうたした2003ねん日本にっぽんシリーズでは対戦たいせん相手あいてダイエーしくも3しょう4はいやぶれ、念願ねんがん日本一にっぽんいちのがした。シリーズ終了しゅうりょう星野ほしの監督かんとく健康けんこうじょう理由りゆうから勇退ゆうたいし、後任こうにんには'85ねんV戦士せんし1人ひとりであった岡田おかだ彰布あきのぶ就任しゅうにんした。

2004ねん以降いこう阪神はんしんタイガースは、2017ねんまで最下位さいかいわったシーズンが1もなく、また2005ねん球団きゅうだん5度目どめとなるリーグ優勝ゆうしょうたすなど、比較的ひかくてき安定あんていしてたか順位じゅんいをキープしつづけている。

暗黒あんこく時代じだい終焉しゅうえん以降いこう阪神はんしんタイガースの順位じゅんい
(2003ねん〜2023ねん
順位じゅんい 回数かいすう
セ・リーグ Aクラス 優勝ゆうしょう 3かい 16かい
2 8かい
3 5かい
Bクラス 4 3かい 5かい
5 1かい
6 1かい
通算つうさん21シーズン
日本にっぽんシリーズ進出しんしゅつ 4かい
日本一にっぽんいち 1かい

暗黒あんこく時代じだい招来しょうらい原因げんいん[編集へんしゅう]

ドラフト戦略せんりゃく[編集へんしゅう]

チームの中長期ちゅうちょうきてき補強ほきょうようとなるドラフト戦略せんりゃく不味まずさが暗黒あんこく時代じだい要因よういんひとつにげられる。

1985ねん優勝ゆうしょうにはかけぬの雅之まさゆき岡田おかだ彰布あきのぶ主軸しゅじく大砲たいほうきの選手せんしゅそだて、バース(83ねん入団にゅうだん)らすけ外国がいこくじん真弓まゆみ明信あきのぶ(79ねんクラウンライターから移籍いせき)らの移籍いせき加入かにゅうによる補強ほきょうがハマり、わきかためる野手やしゅにおいても佐野さのせんこのみ木戸きど克彦かつひこ平田ひらた勝男かつおぐみ目立めだち、打線だせんあつみをさせることができていた。

一方いっぽう投手とうしゅじんはやや手薄てうすでチーム防御ぼうぎょりつリーグ4完投かんとうすうリーグ最下位さいかいであり、補強ほきょうポイントは投手とうしゅりょくにあることが明確めいかくであった。

そのようなチーム状況じょうきょうなかでの阪神はんしんは1983ねんにドラフト1指名しめいした中西なかにしきよしおこり皮切かわきりに、84ねん嶋田しまだ章弘あきひろのち野手のて転向てんこう)、85ねん遠山とおやますすむこころざしのち野手のて転向てんこうさら投手とうしゅさい転向てんこう)、86ねん猪俣いのまたたかし、87ねん野田のだ浩司こうじ、88ねん中込なかごめしん、89ねん葛西かさいみのる、90ねん湯舟ゆぶね敏郎としおと、8ねん連続れんぞくドラフト1投手とうしゅ指名しめいするというかたよったドラフト戦略せんりゃくかじった結果けっか、ラッキーゾーン撤廃てっぱい直後ちょくごの92ねんシーズンにチーム防御ぼうぎょりつ1獲得かくとくする一定いってい成果せいかた。

一方いっぽう野手やしゅじんは、リーグ優勝ゆうしょう翌年よくねん86ねんにチームの不動ふどうの4ばんであったかけぬの雅之まさゆきがシーズン途中とちゅう骨折こっせつ離脱りだつ、その全盛期ぜんせいきかがやきをもどすにはいたらず、88ねんシーズンかぎりで33さいわかさで引退いんたい岡田おかだ彰布あきのぶも86ねんシーズン以降いこう打率だりつ3わり本塁打ほんるいだ30ほんえるとしついかった。主力しゅりょく野手やしゅであったバースは88ねん途中とちゅう退団たいだん真弓まゆみも88ねんシーズンを最後さいご規定きてい打席だせき到達とうたつにはいたらず、野手やしゅ補強ほきょう急務きゅうむ状況じょうきょうであった。

しかしドラフト戦略せんりゃく投手とうしゅ偏重へんちょう方針ほうしん路線ろせんった阪神はんしんは、ドラフトで大砲たいほう候補こうほ確保かくほすることがむずかしくなった[ちゅう 10]。レギュラークラスでは和田わだゆたか八木やぎひろし新庄しんじょう剛志たけし久慈くじあきらよしみなど1992ねん阪神はんしんAクラスりの躍進やくしんささえる選手せんしゅ獲得かくとくしたが、長打ちょうだりょく外国がいこくじん選手せんしゅ・FA・トレードによる補強ほきょう期待きたいせざるをない状況じょうきょうつづくことになる[ちゅう 11]。そののドラフト会議かいぎでも投手とうしゅ偏重へんちょう傾向けいこうつづき、92〜95ねんもドラフト1投手とうしゅ獲得かくとくしていく。95ねんのドラフト会議かいぎいては指名しめい4選手せんしゅすべてが社会しゃかいじん出身しゅっしんかつ1〜3投手とうしゅそく戦力せんりょく方針ほうしんかじるも、全員ぜんいんが7ねん以内いないにチームを退団たいだんするという惨憺さんたんたる結果けっかわった。

また、この時期じき安易あんいなスカウティングも横行おうこうしていた。野村のむら克也かつやは、「『阪神はんしん球団きゅうだん注目ちゅうもくしない選手せんしゅばかり指名しめいしていた』ことがヤクルト監督かんとく時代じだいからなぞだった」とかたっているが、のち阪神はんしん監督かんとくになって「指名しめい選手せんしゅ入団にゅうだんすると担当たんとうスカウトにボーナスが支給しきゅうされており、そのボーナスしさに球団きゅうだん見向みむきもしない(=確実かくじつれる)選手せんしゅばかりリストアップされていたことがわかった」と指摘してきしている。

1996ねん以降いこう中長期ちゅうちょうき育成いくせい路線ろせんへシフト。2003ねん以降いこうチームの主力しゅりょくとなる今岡いまおかまこと関本せきもと賢太郎けんたろう濱中はまなかおさむ(96ねん)・井川いかわけい(97ねん)、藤川ふじかわ球児きゅうじ福原ふくはらしのぶ(98ねん)、赤星あかほしけんひろ(00ねん)の獲得かくとく成功せいこうしている。また、暗黒あんこく時代じだい後半こうはんでは80年代ねんだい〜90ねん初頭しょとう獲得かくとくした投手とうしゅじんにも高齢こうれいなみせチームりょくさら弱体じゃくたいすすんでいたため、2002ねんオフに当時とうじ監督かんとく星野ほしのせんいちによる「え」へとつながることになる。

外国がいこくじん補強ほきょう[編集へんしゅう]

バース退団たいだん、ラッキーゾーン撤廃てっぱいまえフィルダーパリッシュら、撤廃てっぱいにはパチョレックデービスらが好成績こうせいせきげるものの、怪我けが影響えいきょう契約けいやく問題もんだいながあいだチームの主力しゅりょくとはれなかった[ちゅう 12]

さらに1990年代ねんだい後半こうはんは、戦力せんりょく補強ほきょうため獲得かくとくした外国がいこくじん野手やしゅ物足ものたりない成績せいせきわるケースが目立めだつようになる。 自前じまえ強打きょうだ野手やしゅ育成いくせいしきれなかった阪神はんしんは、バースの再来さいらい銘打めいうたれるような大砲たいほう候補こうほしん外国がいこくじん毎年まいとし獲得かくとくするも、ことごとく不発ふはつわっている。

1998ねん以降いこう球団きゅうだん自由じゆう契約けいやくになった外国がいこくじん選手せんしゅ獲得かくとく着手ちゃくしゅするが、パウエル(1998ねん中日ちゅうにちから移籍いせき)やフランクリン(2000ねんにちハムから移籍いせき)も期待きたいされたほど成績せいせきのこせず、2002ねんにオリックスから移籍いせきしたアリアスまでたりをつことになった。

フリーエージェント(FA)・トレード[編集へんしゅう]

外国がいこくじん野手やしゅ補強ほきょう同様どうよう、トレードやFAによる補強ほきょうもチームの打撃だげきりょく向上こうじょう重要じゅうよう手段しゅだんだった。この時期じき高橋たかはし慶彦よしひこ松永まつなが浩美ひろみ石嶺いしみね和彦かずひこ大豊たいほう泰昭やすあきらが加入かにゅうするも、30さいだい中盤ちゅうばんかっていたかれらはおとろえや首脳しゅのうじんとの齟齬そごにより短期間たんきかんでチームをり、清原きよはら和博かずひろのようにFA獲得かくとく失敗しっぱいするケースも相次あいついだため、阪神はんしんながらく貧打ひんだかされつづけることになった。この状況じょうきょう改善かいぜんするのは2003ねん広島ひろしまからFA移籍いせき加入かにゅうする金本かなもとともけんまでたなければならなかった。

相次あいつ監督かんとく交代こうたい[編集へんしゅう]

暗黒あんこく時代じだいにおいては、監督かんとく短期間たんきかん交代こうたいする状態じょうたいながらくつづき、チームの中長期ちゅうちょうきてき改革かいかくおこなえなかった。

そのなか中村なかむら勝広かつひろ監督かんとく時代じだい(90〜95ねん)はすで選手せんしゅとしての高齢こうれいすすんでいた1985ねん優勝ゆうしょうメンバーからの脱却だっきゃく着手ちゃくしゅする長期ちょうき展望てんぼう一幕ひとまくられたものの、選手せんしゅ補強ほきょう上手うますすまず95ねん途中とちゅう休養きゅうようはいると状況じょうきょう一変いっぺん。その藤田ふじたたいら(95ねん途中とちゅう〜96ねん)、吉田よしだ義男よしお(97〜98ねん)、野村のむら克也かつや(99〜01ねん)と短期間たんきかんでの監督かんとく交代こうたい相次あいついだ。

野村のむらはこの状況じょうきょう先述せんじゅつのドラフトや外部がいぶからの補強ほきょうつたなさもふくめて「監督かんとくだけえてもチームはつよくならない。戦力せんりょく補強ほきょう編成へんせい強化きょうかおこなうべき」とフロントにうったえている。

都市とし伝説でんせつ[編集へんしゅう]

阪神はんしんタイガースが優勝ゆうしょうからとおのいた原因げんいんは、1985ねん優勝ゆうしょう道頓堀どうとんぼりがわほうまれたカーネル・サンダースぞうの「のろい」であるとする、なかばジョークてき都市とし伝説でんせつがある。

まれたカーネル・サンダースぞうだい部分ぶぶんが2009ねん発見はっけんされた。しかし、ぞう発見はっけんされて以降いこう阪神はんしんタイガースはながらく日本一にっぽんいち達成たっせいできず、いま紛失ふんしつ状態じょうたいであるぞう眼鏡めがねりょう足首あしくび左手ひだりてつからないと「のろい」はけないとするジョークもあったが、2023ねんにようやく日本一にっぽんいち達成たっせいした。

その[編集へんしゅう]

球団きゅうだん身売みうりのうわさ[編集へんしゅう]

暗黒あんこく時代じだい」の阪神はんしんタイガースはしばしば企業きぎょう球団きゅうだん身売みうりをするのではないかとうわさされることがあった。当時とうじ身売みうさきとしてうわさがった会社かいしゃとして、佐川急便さがわきゅうびんサントリーげられる。

阪神はんしんの「暗黒あんこく時代じだい」には、阪急はんきゅうブレーブスがオリックス株式会社かぶしきがいしゃ身売みうり、南海なんかいホークスが株式会社かぶしきがいしゃダイエー身売みうり、大阪おおさか近鉄きんてつバファローズがオリックス・ブルーウェーブに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされるなど、関西かんさい大手おおて私鉄してつ親会社おやがいしゃとする球団きゅうだん身売みうり・合併がっぺいがしばしばおこなわれていた。

球団きゅうだんにおける「暗黒あんこく時代じだい[編集へんしゅう]

阪神はんしんタイガースにかぎらず、成績せいせき不調ふちょう長期ちょうきにわたってつづ時期じきのことを球団きゅうだんにおいても「暗黒あんこく」「暗黒あんこく時代じだい」などの名称めいしょうぶことがある。れいとして、1998ねん〜2012ねん広島ひろしま[ちゅう 13]、2000ねん〜2020ねんオリックス[ちゅう 14]、2002ねん〜2015ねん横浜よこはま→DeNA[ちゅう 15]最近さいきんでは、2013ねん以降いこう中日ちゅうにち[ちゅう 16]などが「暗黒あんこく」であるとわれることが多々たたある。また、20シーズン連続れんぞく(1978ねん〜1997ねん)でBクラスりとなった南海なんかい→ダイエー(げん・ソフトバンク)などのように、阪神はんしん暗黒あんこく時代じだいよりも長期ちょうきにわたるケースもある。

ただし、ドラフト導入どうにゅう以前いぜんかく球団きゅうだん戦力せんりょく顕著けんちょだった1960年代ねんだい以前いぜんは、国鉄こくてつげん・ヤクルト)大洋たいようげん・DeNA)・広島ひろしまなどが連続れんぞくBクラスりするシーズンがおおかったが、ドラフト導入どうにゅう以前いぜんであるためやむをなかった状況じょうきょうからこの時代じだいのこれらの球団きゅうだんが「暗黒あんこくばわりされるケースはすくない。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ プロ野球やきゅうにおける連続れんぞくBクラスりのワースト記録きろく南海なんかいホークス→福岡ふくおかダイエーホークス(現在げんざい福岡ふくおかソフトバンクホークス)が記録きろくした20ねん連続れんぞく(1978ねん〜1997ねん)である。
  2. ^ プロ野球やきゅうにおける連続れんぞく最下位さいかいのワースト記録きろくようまつロビンス→大洋たいようホエールズ(現在げんざい横浜よこはまDeNAベイスターズ)が記録きろくした6ねん連続れんぞく(1954ねん〜1959ねん)である。ただし6ねん連続れんぞく最下位さいかい翌年よくねん1960ねん大洋たいようはリーグ優勝ゆうしょうおよび日本一にっぽんいち達成たっせいしている。
  3. ^ 「トラ」(タイガース)+「きちがい」の造語ぞうごである。この場合ばあいにおける「きちがい」は「マニア」などと同様どうよう意味いみもちいられているため侮蔑ぶべつてき意味合いみあいはなく、阪神はんしんファン自身じしんが「トラキチ」を自称じしょうすることが多々たたある。
  4. ^ ただし、優勝ゆうしょう決定けってい試合しあいでは開催かいさい神宮球場じんぐうきゅうじょうおおくの警備けいびいん配備はいびする厳戒げんかい態勢たいせいいたため、グランドに乱入らんにゅうするファンは発生はっせいしなかった。
  5. ^ バースは'85ねんシーズンの打率だりつ打点だてん本塁打ほんるいだすうのリーグ首位しゅい達成たっせいして三冠王さんかんおう受賞じゅしょうするなど、阪神はんしん優勝ゆうしょうおおきく貢献こうけんした。シーズン終盤しゅうばんにおける巨人きょじん投手とうしゅからの四球しきゅうなか達成たっせいしたシーズン本塁打ほんるいだすう54ほんは、当時とうじ日本にっぽん記録きろくである55ほん1964ねんおう貞治さだはる)にあといちまでせま記録きろくであった。これらのだい活躍かつやくぶりはファンから「神様かみさま仏様ほとけさま・バースさま」としょうされた。
  6. ^ プロ野球やきゅう12球団きゅうだんにたけし軍団ぐんだんくわえた13チームのうち、12がたけし軍団ぐんだん、13阪神はんしんであるという意味合いみあいでのジョークである。
  7. ^ この時点じてん首位しゅい広島ひろしまとは18ゲーム
  8. ^ ただし中日ちゅうにちとの同率どうりつ首位しゅい
  9. ^ 阪神はんしん選手せんしゅ盗塁とうるいおう受賞じゅしょうは1954ねん吉田よしだ義男よしお以来いらい47ねんぶりである。
  10. ^ 85ねんでは清原きよはら和博かずひろ、91ねん萩原はぎはらまこと、92ねん松井まつい秀喜ひでき指名しめいしているが、清原きよはら松井まついはくじきでけ、萩原はぎはら期待きたいこたえることが出来できなかった
  11. ^ 暗黒あんこく時代じだいにおいて、1985ねん以降いこうのドラフト入団にゅうだんしゃのうちシーズン30本塁打ほんるいだ達成たっせいしゃは0にんであった。最高さいこう本数ほんすう八木やぎひろしが1990ねん記録きろくした28ほんである。暗黒あんこく時代じだいけたのちふくめても、今岡いまおかまことが2005ねん記録きろくした29ほん最高さいこう本数ほんすうであり、30本塁打ほんるいだはいまだ達成たっせいしゃがいない状況じょうきょうである。
  12. ^ 暗黒あんこく時代じだい外国がいこくじん選手せんしゅでの最長さいちょう在籍ざいせきオマリーの4ねんである。
  13. ^ 広島ひろしまは1998ねんから2012ねんまで15シーズン連続れんぞくBクラス、うち11シーズンは5であった。ただし、この期間きかんちゅう最下位さいかいは2005ねんのみである。
  14. ^ オリックスは2000ねんから2020ねんまでの21シーズンで19かいのBクラスりと9かい最下位さいかいになっている。主力しゅりょく選手せんしゅ1人ひとりであったイチローのメジャー移籍いせき前述ぜんじゅつプロ野球やきゅう再編さいへん問題もんだいなどもこの期間きかんきている。
  15. ^ 横浜よこはまは2002ねんから2015ねんまでの14シーズンで10かい最下位さいかいとなっている。ただし、2012ねん親会社おやがいしゃわってからはチーム状況じょうきょう好転こうてんしているとの見方みかたがある。なお、横浜よこはま球団きゅうだんめい大洋たいようホエールズだった時代じだいから強豪きょうごうえる球団きゅうだんではなく、Bクラスりする状態じょうたい自体じたいめずらしくない。
  16. ^ 中日ちゅうにちは2013ねんから現在げんざいまでの11シーズンで10かいのBクラスりと3かい最下位さいかいになっている。Aクラスは2020ねんのみ。なお、8ねんぶりにAクラスりした2020ねんシーズンはセ・リーグではクライマックスシリーズ開催かいさいされなかったため、2023ねん現在げんざい、12球団きゅうだんもっとどうシリーズ出場しゅつじょうからとおざかっている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 暗黒あんこく時代じだいのエース”やぶめぐみいち緊急きんきゅう提言ていげん”. 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう (2022ねん4がつ19にち). 2022ねん9がつ2にち閲覧えつらん
  2. ^ 暗黒あんこく時代じだい”のエースがかたる「90年代ねんだい阪神はんしんよわかった理由りゆう”. 講談社こうだんしゃ (2020ねん12月10にち). 2022ねん9がつ2にち閲覧えつらん
  3. ^ 濱中はまなかおさむかえ阪神はんしん暗黒あんこく時代じだい」からの脱却だっきゃく野村のむら克也かつやに「あたま使つか大切たいせつさ」、星野ほしのせんいちに「たたか姿勢しせい」をおそわった”. 集英社しゅうえいしゃ (2022ねん8がつ22にち). 2022ねん9がつ2にち閲覧えつらん
  4. ^ 読売新聞よみうりしんぶん』1985ねん4がつ30にちづけ朝刊ちょうかん、14はん、17めん
  5. ^ 読売新聞よみうりしんぶん』1985ねん6がつ1にちづけ朝刊ちょうかん、14はん、17めん
  6. ^ 読売新聞よみうりしんぶん』1985ねん6がつ30にちづけ朝刊ちょうかん、14はん、17めん
  7. ^ 読売新聞よみうりしんぶん』1985ねん8がつ1にちづけ朝刊ちょうかん、14はん、17めん
  8. ^ 読売新聞よみうりしんぶん』1985ねん9がつ1にちづけ朝刊ちょうかん、14はん、17めん
  9. ^ 読売新聞よみうりしんぶん』1985ねん10がつ1にちづけ朝刊ちょうかん、14はん、17めん
  10. ^ 中川なかがわ (2019), p. 97.
  11. ^ 読売新聞よみうりしんぶん』1986ねん5がつ1にちづけ朝刊ちょうかん、14はん、16めん
  12. ^ 読売新聞よみうりしんぶん』1986ねん6がつ1にちづけ朝刊ちょうかん、14はん、16めん
  13. ^ 読売新聞よみうりしんぶん』1986ねん6がつ30にちづけ朝刊ちょうかん、14はん、15めん
  14. ^ 読売新聞よみうりしんぶん』1986ねん8がつ1にちづけ朝刊ちょうかん、14はん、17めん
  15. ^ 読売新聞よみうりしんぶん』1986ねん9がつ1にちづけ朝刊ちょうかん、14はん、17めん

関連かんれん文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 中川なかがわみぎかい阪神はんしんタイガース1985-2003』筑摩書房ちくましょぼうちくま新書しんしょ〉、2019ねん10がつ8にちISBN 978-4480072610 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]