笹ヶ峰ささがみね峠とうげ

笹ヶ峰ささがみね
笹ヶ峰ささがみね峠とうげ
標高ひょうこう	1,027 m
所在地しょざいち	愛媛えひめ県けん四国しこく中央ちゅうおう市し・高知こうち県けん大豊たいほう町まち
位置いち	北緯ほくい33度ど52分ふん58.03秒びょう 東経とうけい133度ど38分ふん31.51秒びょう
山系さんけい	四国しこく山地さんち
OpenStreetMap
プロジェクト 山やま

笹ヶ峰ささがみね（ささがみね）は、四国しこく山地さんち西部せいぶに属ぞくする山やまである。また、古いにしえより旧きゅう土佐とさ街道かいどう（北きた山越やまごえ）の峠とうげでもあり、笹ヶ峰ささがみね峠とうげ（ささがみねとうげ）と呼よばれる。四国しこく山地さんち西部せいぶには他たに日本にっぽん二に百名山ひゃくめいざんに選定せんていされている同名どうめいの笹ヶ峰ささがみねが存在そんざいし、共ともに四国しこく百名山ひゃくめいざんに選定せんていされている。

概要がいよう

周囲しゅういには東側ひがしがわに三傍示山さんぼうじやま(1,158m)、西側にしがわに橡尾山とちおやま(1,222m)など、より高たかい山やまが位置いちし、明確めいかくなピークではないため笹ヶ峰ささがみね自体じたいは山やまとしては際立きわだった存在そんざいではない。しかし、古いにしえより旧きゅう土佐とさ街道かいどうの土佐とさ国こくと伊予いよ国こくにまたがる急峻きゅうしゅんな峠とうげ道どうであり、交通こうつうの要衝ようしょうでもあった。「土佐とさ街道かいどう」は伊予いよ側がわの呼称こしょうで、土佐とさでは「北きた山越やまごえ」と呼よんだ。

古代こだいは太政官だじょうかん道みち、江戸えど時代じだい中期ちゅうき、すなわち享とおる保ほ3年ねん（1718年ねん）以降いこうは土佐とさ藩はんの参勤交代さんきんこうたいの街道かいどうであった。この峠とうげ道どうの愛媛えひめ県けん側がわである新宮しんぐう村むらの上あがり口ぐちは急坂きゅうざかの狭せま路ろで難所なんしょであり、武士ぶしは坂さかを下くだる折おりに脇わきに差さした刀かたなのさや尻しりがつかえ、腹はらに廻まわして通行つうこうせざるを得えなかったため、腹はら包丁ぼうちょうと呼よばれている。道みちの駅えき霧きりの森もりの傍はたには土佐とさ藩主はんしゅ、山内やまうち公こうが宿泊しゅくはくした馬立うまたて本陣ほんじんの門もんと石垣いしがきが面影おもかげを残のこす。幕末ばくまつには坂本さかもと龍馬りょうまや板垣いたがき退助たいすけらもこの峠とうげ道どうを越こえたとされる。1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）には笹ヶ峰ささがみねの西側にしがわに県道けんどう5号線ごうせんの笹ヶ峰ささがみね隧道すいどうが開通かいつうし、1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）には高知こうち自動車じどうしゃ道どうの笹ヶ峰ささがみねトンネルが開通かいつうした。

山頂さんちょう付近ふきんの愛媛えひめ県けん側がわ登山とざん道どうから三傍示山さんぼうじやまや塩塚峰しおづかみねなどを望のぞむ眺望ちょうぼうの利きく場所ばしょもあるが、山頂さんちょうは眺望ちょうぼうはない。山頂さんちょうは名称めいしょう通どおり下草したくさとしてスズタケが自生じせいし、ブナ林はやしに覆おおわれる。山頂さんちょうから南西なんせい側がわへ約やく200m離はなれた地点ちてんに四よん等とう三角さんかく点てん「笹ケ峰ささがみね」が設置せっちされ、1,015.99mとなっている。

登山とざんルート

四国しこく中央ちゅうおう市し新宮しんぐう村むら堂どう成なりが登山とざん口こう(270m)であり、腹はら包丁ぼうちょう(500m)、笠取峠かさとりとうげ(770m) 、杖立つえたて地蔵じぞう(1,000m)を経由けいゆする旧きゅう土佐とさ街道かいどうの道みち沿ぞいに山頂さんちょうに至いたる。また高知こうち県けん側がわから県道けんどう5号線ごうせんと交差こうさする旧きゅう土佐とさ街道かいどう沿ぞいに山頂さんちょうへ至いたる道みちもある。道みちなりには旧きゅう土佐とさ街道かいどうについて解説かいせつした高札こうさつが随所ずいしょに立たてられ、石畳いしだたみも一部いちぶ残のこる。

ギャラリー

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  三傍示山さんぼうじやま（左側ひだりがわ）から続つづく平ひらたい尾根おねが笹ヶ峰ささがみね。その奥おくは白髪山しらがやま、その右側みぎがわ手前てまえが橡尾山とちおやま。塩塚峰しおづかみねより。
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  高知こうち県けん側がわから望のぞむ笹ヶ峰ささがみね（中央ちゅうおう）
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  笹ヶ峰ささがみねの頂上ちょうじょう

周辺しゅうへん情報じょうほう

• 道みちの駅えき霧きりの森もり
• 旧きゅう立川たちかわ番所ばんしょ書院しょいん