銀行局ぎんこうきょく

銀行局ぎんこうきょく（ぎんこうきょく）は、かつて存在そんざいした大蔵省おおくらしょうの内部ないぶ部局ぶきょくの一ひとつ。

沿革えんかく

1880年ねん（明治めいじ13年ねん）5月8日にち - 大蔵省おおくらしょうに銀行局ぎんこうきょくが置おかれる。
1891年ねん（明治めいじ24年ねん）8月がつ16日にち - 大蔵省おおくらしょう銀行局ぎんこうきょくが廃止はいしされ、監査かんさ局きょくが置おかれる。
1893年ねん（明治めいじ26年ねん）11月10日にち - 大蔵省おおくらしょう監査かんさ局きょくと主計しゅけい局きょく貨幣かへい課かが廃止はいしされ、大臣だいじん官房かんぼう第だい三さん課かが置おかれる。
1897年ねん（明治めいじ30年ねん）4月がつ28日にち - 大蔵省おおくらしょう大臣だいじん官房かんぼう第だい三さん課かから銀行ぎんこう業務ぎょうむなどが移うつされ、監督かんとく局きょくが置おかれる。
1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）4月がつ10日とおか - 大蔵省おおくらしょうに銀行局ぎんこうきょくが改あらためて置おかれる。
1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）11月1日にち - 大蔵省おおくらしょう監理かんり局きょくが廃止はいしされ、監理かんり局きょくに置おかれた保険ほけん課かが銀行局ぎんこうきょくに移管いかんされることに伴ともない、銀行局ぎんこうきょくは、銀行ぎんこう保険ほけん局きょくと改称かいしょうされる。
1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）5月19日にち - 銀行ぎんこう保険ほけん局きょくは、金融きんゆう局きょくと改称かいしょうされる。
1946年ねん（昭和しょうわ21年ねん）2月がつ2日にち - 金融きんゆう局きょくが銀行局ぎんこうきょくと理財りざい局きょくに再ふたたび分離ぶんりされ、銀行ぎんこう課か、保険ほけん証券しょうけん課か（保険ほけん分野ぶんや）などが銀行局ぎんこうきょくとなる。
1952年ねん（昭和しょうわ27年ねん）8月がつ1日にち、資金しきん課かを理財りざい局きょくへ移管いかん。
1998年ねん（平成へいせい10年ねん）6月22日にち - 金融きんゆう監督かんとく庁ちょうの設置せっちに伴ともない、大蔵省おおくらしょう銀行局ぎんこうきょくは廃止はいしされる。

組織そしき

総務そうむ課か

1949年ねん 6月1日にちに設置せっち。局内きょくないの事務じむ調整ちょうせいを扱あつかう「総務そうむ係がかり」、国会こっかい関連かんれん事務じむや他た局きょくとの連絡れんらくにあたる「文書ぶんしょ係がかり」、政策せいさく一般いっぱんの企画きかく・立案りつあんを手掛てがける「企画きかく係がかり」、日銀にちぎんとの調整ちょうせいにあたる「日銀にちぎん係がかり」などが置おかれている^[1]。

所掌しょしょう

大蔵省おおくらしょう組織そしき令れい（平成へいせい6年ねん 12月26日にち政令せいれい第だい413号ごう）第だい66条じょうに所掌しょしょう事務じむが規定きていされている。

（総務そうむ課かの所掌しょしょう事務じむ）
第だい66条じょう 総務そうむ課かにおいては、次つぎの事務じむをつかさどる。 
  一いち 金融きんゆう機関きかんに関かんする政策せいさく一般いっぱんの企画きかく及および立案りつあんをすること。
  二に 日本銀行にっぽんぎんこうを監督かんとくすること。 
  三さん 日本銀行にっぽんぎんこう券けんの発行はっこう限度げんどを決定けっていし、その限外げんがい発行はっこうを許可きょかすること。
  四よん 日本銀行にっぽんぎんこうの行おこなう準備じゅんび率りつ又または基準きじゅん日び等とうの設定せってい、変更へんこう又または廃止はいしを認可にんかすること。
  五ご 預金保険機構よきんほけんきこうを監督かんとくすること。
  六ろく 金融きんゆう先物さきもの取引とりひき所しょの設立せつりつの免許めんきょ並ならびに金融きんゆう先物さきもの取引とりひき所しょ及およびその会員かいいんの監督かんとくに関かんすること（国際金融局こくさいきんゆうきょくの所掌しょしょうに属ぞくするものを除のぞく。）。
  七なな 金融きんゆう先物さきもの取引とりひき所しょの設立せつりつの免許めんきょ並ならびに金融きんゆう先物さきもの取引とりひき所しょ及およびその会員かいいんの監督かんとくに関かんする事務じむを総括そうかつすること。 
  八はち　金融きんゆう先物さきもの取引とりひき業ぎょうを営いとなむ者ものを許可きょかし、これを監督かんとくすること。
  九きゅう　金融きんゆう先物さきもの取引とりひき業ぎょう協会きょうかいを監督かんとくすること。
  十じゅう　金融きんゆう機関きかんの資金しきんの運用うんようを規制きせいし、これを監督かんとくすること。
  十じゅう一いち 金融きんゆう機関きかんの金利きんりを調整ちょうせいすること。 
  十じゅう二に 主ぬしとしてコール資金しきんの貸付かしつけ又または貸借たいしゃくの媒介ばいかいを業ごうとして行おこなう者ものの届出とどけでの受理じゅり及および実態じったい調査ちょうさに関かんすること。 
  十じゅう三さん 国民こくみん貯蓄ちょちく推進すいしん運動うんどうに関かんする方針ほうしんを定さだめ、国民こくみん貯蓄ちょちくを奨励しょうれいすること。
  十じゅう四よん 勤労きんろう者しゃの貯蓄ちょちくに係かかる勤労きんろう者しゃ財産ざいさん形成けいせい政策せいさく基本きほん方針ほうしんの策定さくていに関かんすること。
  十じゅう五ご 金利きんり調整ちょうせい審議しんぎ会かいに関かんすること。 
  十じゅう六ろく 前ぜん各号かくごうに掲かかげるもののほか、銀行局ぎんこうきょくの事務じむで、他たの所掌しょしょうに属ぞくしないものを行おこなうこと。
 2 前項ぜんこうの場合ばあいにおいて、同どう項こう第だい二に号ごうから第だい四よん号ごうまでに掲かかげる事務じむについては大臣だいじん官房かんぼう金融きんゆう検査けんさ部ぶ及および証券しょうけん取引とりひき等とう監視かんし委員いいん会かいの所掌しょしょうに属ぞくするものを、同どう項こう第だい七なな号ごう、第だい十じゅう号ごう及および第だい十じゅう一いち号ごうに掲かかげる事務じむについては大臣だいじん官房かんぼう金融きんゆう検査けんさ部ぶの所掌しょしょうに属ぞくするものを除のぞくものとする。

銀行ぎんこう課か

事務じむ分担ぶんたんとし､「総務そうむ係がかり」､「企画きかく係がかり」､「長期ちょうき金融きんゆう係がかり」､「銀行ぎんこう第だい一いち係がかり」､「銀行ぎんこう第だい二に係がかり」及および「銀行ぎんこう第だい三さん係がかり」が置おかれていた^[2]。

所掌しょしょう

大蔵省おおくらしょう組織そしき令れい（平成へいせい6年ねん 12月26日にち政令せいれい第だい413号ごう）第だい67条じょうに所掌しょしょう事務じむが規定きていされている。

（銀行ぎんこう課かの所掌しょしょう事務じむ）
第だい67条じょう 銀行ぎんこう課かにおいては、次つぎの事務じむをつかさどる。 
  一いち 銀行ぎんこう業ぎょうを免許めんきょし、これを営いとなむ者ものを監督かんとくすること。
  二に 信託しんたく業ぎょう（担保たんぽ付づけ社債しゃさいに関かんする信託しんたく事業じぎょうを含ふくむ。）を免許めんきょし、これを営いとなむ者ものを監督かんとくすること。  
  三さん 銀行ぎんこう及および信託しんたく会社かいしゃ関係かんけいの公益こうえき法人ほうじんを監督かんとくすること。 
  四よん 銀行ぎんこう及および信託しんたくに関かんする制度せいどを調査ちょうさすること。 
  五ご 銀行ぎんこう及および信託しんたくに関かんする統計とうけいを作成さくせいすること。 
 2 前項ぜんこうの場合ばあいにおいて、同どう項こう第だい一いち号ごう及および第だい二に号ごうに掲かかげる事務じむについては、大臣だいじん官房かんぼう金融きんゆう検査けんさ部ぶの所掌しょしょうに属ぞくするものを除のぞくものとする。

特別とくべつ金融きんゆう課か

「総務そうむ係がかり」に、政府せいふ系けい金融きんゆう機関きかんのうち日本開発銀行にほんかいはつぎんこう、日本輸出入銀行にほんゆしゅつにゅうぎんこうを所管しょかんする「特別とくべつ銀行ぎんこう係がかり」､「中小ちゅうしょう企業きぎょう金融きんゆう係がかり」､「特殊とくしゅ金融きんゆう係がかり」､「農林のうりん金融きんゆう係がかり」が置おかれている^[3]。

所掌しょしょう

大蔵省おおくらしょう組織そしき令れい（平成へいせい6年ねん 12月26日にち政令せいれい第だい413号ごう）第だい68条じょうに所掌しょしょう事務じむが規定きていされている。

（特別とくべつ金融きんゆう課かの所掌しょしょう事務じむ）
第だい68条じょう 特別とくべつ金融きんゆう課かにおいては、次つぎの事務じむをつかさどる。 
  一いち 日本輸出入銀行にほんゆしゅつにゅうぎんこう及および日本開発銀行にほんかいはつぎんこうを監督かんとくすること。 
  二に 国民金融公庫こくみんきんゆうこうこ、中小ちゅうしょう企業きぎょう金融きんゆう公庫こうこ、住宅金融公庫じゅうたくきんゆうこうこ、農林のうりん漁業ぎょぎょう金融きんゆう公庫こうこ、北海道ほっかいどう東北とうほく開発かいはつ公庫こうこ、公営こうえい企業きぎょう金融きんゆう公庫こうこ、環境衛生金融公庫かんきょうえいせいきんゆうこうこ及および沖縄おきなわ振興しんこう開発かいはつ金融きんゆう公庫こうこを監督かんとくすること。 
  三さん 商工組合中央金庫しょうこうくみあいちゅうおうきんこを監督かんとくすること。
  四よん 農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい、水産すいさん業ぎょう協同きょうどう組合くみあい、農林中央金庫のうりんちゅうおうきんこ、農業のうぎょう信用しんよう基金ききん協会きょうかい、漁業ぎょぎょう信用しんよう基金ききん協会きょうかい、農林のうりん漁業ぎょぎょう信用しんよう基金ききん、産業さんぎょう基盤きばん整備せいび基金ききん及および通信つうしん・放送ほうそう機構きこうを監督かんとくすること。
  五ご 農水のうすい産業さんぎょう協同きょうどう組合くみあい貯金ちょきん保険ほけん機構きこうを監督かんとくすること。
  六ろく 第だい一いち号ごうから第だい四よん号ごうまでに規定きていする金融きんゆう機関きかん（農業のうぎょう信用しんよう基金ききん協会きょうかい、漁業ぎょぎょう信用しんよう基金ききん協会きょうかい、農林のうりん漁業ぎょぎょう信用しんよう基金ききん、産業さんぎょう基盤きばん整備せいび基金ききん及および通信つうしん・放送ほうそう機構きこうを含ふくむ。以下いかこの条じょうにおいて同おなじ。）に関かんする制度せいどを調査ちょうさすること。 
  七なな 第だい一いち号ごうから第だい四よん号ごうまでに規定きていする金融きんゆう機関きかんに関かんする統計とうけいを作成さくせいすること。 
  八はち 産業さんぎょう労働ろうどう者しゃ住宅じゅうたく資金しきんの融通ゆうずう及および住宅じゅうたく融資ゆうし保険ほけんに関かんすること。
  九きゅう 第だい一いち号ごうから第だい四よん号ごうまでに規定きていする金融きんゆう機関きかん関係かんけいの公益こうえき法人ほうじんを監督かんとくすること。 
 2 前項ぜんこうの場合ばあいにおいて、同どう項こう第だい一いち号ごうから第だい五ご号ごうまで及および第だい八はち号ごうに掲かかげる事務じむについては、大臣だいじん官房かんぼう金融きんゆう検査けんさ部ぶの所掌しょしょうに属ぞくするものを除のぞくものとする。

中小ちゅうしょう金融きんゆう課か

信用金庫しんようきんこだけで総そう職員しょくいん数すうが15万まん人にんにのぼっていたなど、中小ちゅうしょう金融きんゆう機関きかんのすそ野のが広ひろいことが政治せいじ的まとにも注目ちゅうもくされ、省内しょうないの課長かちょうポストとしては抜ぬきん出でた存在そんざい感かんを持もっていた^[4]。

所掌しょしょう

大蔵省おおくらしょう組織そしき令れい（平成へいせい6年ねん 12月26日にち政令せいれい第だい413号ごう）第だい69条じょうに所掌しょしょう事務じむが規定きていされている。

（中小ちゅうしょう金融きんゆう課かの所掌しょしょう事務じむ）
第だい69条じょう 中小ちゅうしょう金融きんゆう課かにおいては、次つぎの事務じむをつかさどる。 
  一いち 無尽むじん業ぎょうを免許めんきょし、これを営いとなむ者ものを監督かんとくすること。
  二に 信用金庫しんようきんこ及および信用金庫しんようきんこ連合れんごう会かい並ならびに労働ろうどう金庫きんこ及および労働ろうどう金庫きんこ連合れんごう会かいの事業じぎょうを免許めんきょし、信用しんよう協同きょうどう組合くみあい、中小ちゅうしょう企業きぎょう等とう協同きょうどう組合くみあい法ほう（昭和しょうわ二に十じゅう四よん年ねん法律ほうりつ第だい百ひゃく八はち十じゅう一いち号ごう）第だい九きゅう条じょうの九きゅう第だい一いち項こう第だい一いち号ごうの事業じぎょうを行おこなう協同きょうどう組合くみあい連合れんごう会かい及および信用しんよう保証ほしょう協会きょうかいの設立せつりつを認可にんかし、並ならびにこれらの者ものを監督かんとくすること。  
  三さん 中小ちゅうしょう企業きぎょう信用しんよう保険ほけん公庫こうこ及および奄美あまみ群島ぐんとう振興しんこう開発かいはつ基金ききんを監督かんとくすること。
  四よん 前まえ三さん号ごうに規定きていする金融きんゆう機関きかん（信用しんよう保証ほしょう協会きょうかい及および奄美あまみ群島ぐんとう振興しんこう開発かいはつ基金ききんを含ふくむ。以下いかこの条じょうにおいて同おなじ。）に関かんする制度せいどを調査ちょうさすること。
  五ご 第だい一いち号ごうから第だい三さん号ごうまでに規定きていする金融きんゆう機関きかんに関かんする統計とうけいを作成さくせいすること。
  六ろく 第だい一いち号ごうから第だい三さん号ごうまでに規定きていする金融きんゆう機関きかん関係かんけいの公益こうえき法人ほうじんを監督かんとくすること。
  七なな 貸金かしきん業ぎょうを営いとなむ者ものを登録とうろくし、これを監督かんとくすること。 
  八はち 住宅じゅうたく金融きんゆう会社かいしゃ等ひとし（貸金かしきん業ぎょうの規制きせい等とうに関かんする法律ほうりつ施行しこう令れい（昭和しょうわ五ご十じゅう八はち年ねん政令せいれい第だい百ひゃく八はち十じゅう一いち号ごう）第だい一いち条じょう第だい四よん号ごうから第だい六ろく号ごうまでに掲かかげる者ものをいう。）の届出とどけでの受理じゅり及および実態じったい調査ちょうさに関かんすること。 
  九きゅう 貸金かしきん業ぎょう関係かんけいの公益こうえき法人ほうじんを監督かんとくすること。 
  十じゅう 抵当ていとう証券しょうけん業ぎょうを営いとなむ者ものを登録とうろくし、これを監督かんとくすること。 
  十じゅう一いち 抵当ていとう証券しょうけん保管ほかん機構きこうを指定していし、これを監督かんとくすること。 
  十じゅう二に 抵当ていとう証券しょうけん業ぎょう協会きょうかいを監督かんとくすること。
  十じゅう三さん 前払まえばらい式しき証票しょうひょうの規制きせいに関かんすること。
  十じゅう四よん 商品しょうひん投資とうし販売はんばい業ぎょうを営いとなむ者ものを許可きょかし、これを監督かんとくすること。 
  十じゅう五ご 特定とくてい債権さいけん等とう譲受じょうじゅ業ぎょう及および小口こぐち債権さいけん販売はんばい業ぎょうを営いとなむ者ものを許可きょかし、これらを監督かんとくすること。 
  十じゅう六ろく 不動産ふどうさん特定とくてい共同きょうどう事業じぎょうを営いとなむ者ものを許可きょかし、これを監督かんとくすること。 
 2 前項ぜんこうの場合ばあいにおいて、同どう項こう第だい一いち号ごうから第だい三さん号ごうまで、第だい七なな号ごう及および第だい九きゅう号ごうから第だい十じゅう六ろく号ごうまでに掲かかげる事務じむについては、大臣だいじん官房かんぼう金融きんゆう検査けんさ部ぶの所掌しょしょうに属ぞくするものを除のぞくものとする。

調査ちょうさ課か

1952年ねん 8月がつ1日にちに「金融きんゆう制度せいど調査ちょうさ室しつ」として設置せっち。その後ご1956年ねん 4月がつ1日にちに「金融きんゆう制度せいど調査官ちょうさかん」となり、1977年ねん 6月17日にちに調査ちょうさ課かに再編さいへんされた。

所掌しょしょう

大蔵省おおくらしょう組織そしき令れい（平成へいせい6年ねん 12月26日にち政令せいれい第だい413号ごう）第だい70条じょうに所掌しょしょう事務じむが規定きていされている。

（調査ちょうさ課かの所掌しょしょう事務じむ）
第だい70条じょう 調査ちょうさ課かにおいては、次つぎの事務じむをつかさどる。 
  一いち 金融きんゆう制度せいどの整備せいび改善かいぜんに関かんする調査ちょうさ、企画きかく及および立案りつあんをすること。 
  二に 金融きんゆう機関きかんに関かんする政策せいさくの基礎きそとなる事項じこうの調査ちょうさをすること。  
  三さん 金融きんゆうに関かんする統計とうけいの作成さくせい及および分析ぶんせきをすること。 
  四よん 金融きんゆう制度せいど調査ちょうさ会かいに関かんすること。

保険ほけん部ぶ

保険ほけん事業じぎょうの発展はってんに伴ともない、保険ほけん行政ぎょうせいも一段いちだんと複雑ふくざつ化かしてきており、こうした事態じたいに対処たいしょするため、保険ほけん行政ぎょうせい機構きこうの一層いっそうの整備せいび、充実じゅうじつを図はかることを目的もくてきに1965年ねん 5月18日にち設置せっちされた^[5]。

保険ほけん第だい一いち課か

所掌しょしょう

大蔵省おおくらしょう組織そしき令れい（平成へいせい6年ねん 12月26日にち政令せいれい第だい413号ごう）第だい71条じょうに所掌しょしょう事務じむが規定きていされている。

（保険ほけん第だい一いち課かの所掌しょしょう事務じむ）
第だい71条じょう 保険ほけん第だい一いち課かにおいては、次つぎの事務じむをつかさどる。 
 一いち 保険ほけんに関かんする事務じむ運営うんえいの統一とういつを図はかり、必要ひつような調整ちょうせいを行おこなうこと。 
 二に 保険ほけんに関かんする制度せいどの調査ちょうさをすること。 
 三さん 保険ほけんに関かんする制度せいどの企画きかく及および立案りつあんをすること。ただし、保険ほけん第だい二に課かの所掌しょしょうに属ぞくするものを除のぞく。 
 四よん 生命せいめい保険ほけん事業じぎょうを免許めんきょし、これを営いとなむ者ものを監督かんとくすること。 
 五ご 生命せいめい保険ほけんに係かかる募集ぼしゅうの取締とりしまりを行おこなうこと。
 六ろく 生命せいめい保険ほけん会社かいしゃ関係かんけいの公益こうえき法人ほうじんを監督かんとくすること。 
 七なな 保険ほけんに関かんする統計とうけいを作成さくせいすること。 
 八はち 保険ほけん審議しんぎ会かいに関かんすること。 
 九きゅう 前ぜん各号かくごうに掲かかげるもののほか、保険ほけん部ぶの事務じむで、保険ほけん第だい二に課かの所掌しょしょうに属ぞくしないものを行おこなうこと。 
2 前項ぜんこうの場合ばあいにおいて、同どう項こう第だい四よん号ごう及および第だい五ご号ごうに掲かかげる事務じむについては、大臣だいじん官房かんぼう金融きんゆう検査けんさ部ぶの所掌しょしょうに属ぞくするものを除のぞくものとする。

保険ほけん第だい二に課か

所掌しょしょう

大蔵省おおくらしょう組織そしき令れい（平成へいせい6年ねん 12月26日にち政令せいれい第だい413号ごう）第だい72条じょうに所掌しょしょう事務じむが規定きていされている。

（保険ほけん第だい二に課かの所掌しょしょう事務じむ）
第だい72条じょう 保険ほけん第だい二に課かにおいては、次つぎの事務じむをつかさどる。 
 一いち 損害そんがい保険ほけんに関かんする固有こゆうの制度せいどの企画きかく及および立案りつあんをすること。 
 二に 損害そんがい保険ほけん事業じぎょうを免許めんきょし、これを営いとなむ者ものを監督かんとくすること。 
 三さん 船主せんしゅ相互そうご保険ほけん組合くみあいの設立せつりつを認可にんかし、これを監督かんとくすること。 
 四よん 火災かさい共済きょうさい協同きょうどう組合くみあい及および中小ちゅうしょう企業きぎょう等とう協同きょうどう組合くみあい法ほう第だい9条じょうの9第だい1項こう第だい3号ごうの事業じぎょうを行おこなう協同きょうどう組合くみあい連合れんごう会かいの設立せつりつを認可にんかし、並ならびにこれらの者ものを監督かんとくすること。 
 五ご 損害そんがい保険ほけんに係かかる募集ぼしゅうの取締とりしまりを行おこなうこと。 
 六ろく 損害そんがい保険ほけん料りょう率りつ算出さんしゅつ団体だんたいに関かんすること。
 七なな 地震じしん再さい保険ほけん事業じぎょうに関かんすること。
 八はち 地震じしん再さい保険ほけん特別とくべつ会計かいけいに関かんすること。 
 九きゅう 地震じしん保険ほけん契約けいやくに係かかる事業じぎょうに関かんし、損害そんがい保険ほけん会社かいしゃ等とうを監査かんさすること。 
 十じゅう 地震じしん保険ほけん審査しんさ会かいに関かんすること。 
 十じゅう一いち 損害そんがい保険ほけん会社かいしゃ関係かんけいの公益こうえき法人ほうじんを監督かんとくすること。 
 十じゅう二に 自動車じどうしゃ損害そんがい賠償ばいしょう責任せきにん共済きょうさいに関かんすること。 
 十じゅう三さん 自動車じどうしゃ損害そんがい賠償ばいしょう責任せきにん保険ほけん審議しんぎ会かいに関かんすること。 
2 前項ぜんこうの場合ばあいにおいて、同どう項こう第だい二に号ごうから第だい六ろく号ごうまでに掲かかげる事務じむについては、大臣だいじん官房かんぼう金融きんゆう検査けんさ部ぶの所掌しょしょうに属ぞくするものを除のぞくものとする。

銀行ぎんこう局長きょくちょう


氏名しめい	就任しゅうにん年月日ねんがっぴ	後こう職しょく	備考びこう
銀行ぎんこう局長きょくちょう
江沢えざわ省三しょうぞう	1946年ねん 2月がつ2日にち	退官たいかん
福田ふくだ赳夫たけお	1946年ねん7月がつ30日にち	主計しゅけい局長きょくちょう
愛知あいち揆一	1947年ねん 9月2日にち	退官たいかん
舟山ふなやま正吉まさよし	1950年ねん 2月がつ9日にち	大蔵おおくら事務次官じむじかん
河野こうの通どおり一いち	1951年ねん 5月1日にち	理財りざい局長きょくちょう
東条とうじょう猛たけし猪いのしし	1955年ねん 8月がつ2日にち	退官たいかん
酒井さかい俊彦としひこ	1957年ねん 6月11日にち	為替かわせ局長きょくちょう
石田いしだ正ただし	1957年ねん11月15日にち	大蔵おおくら事務次官じむじかん
石野いしの信一しんいち	1959年ねん 6月23日にち	主計しゅけい局長きょくちょう
大月おおつき高だか	1961年ねん 6月16日にち	退官たいかん
高橋たかはし俊英としひで	1963年ねん 4月がつ22日にち	退官たいかん
佐竹さたけ浩ひろし	1965年ねん 6月18日にち	退官たいかん
村上むらかみ孝太郎こうたろう	1966年ねん 7月がつ1日にち	大臣だいじん官房かんぼう長ちょう	大臣だいじん官房かんぼう長ちょう
澄田すみた智さとし	1966年ねん7月がつ22日にち	大蔵おおくら事務次官じむじかん
青山あおやま俊しゅん	1969年ねん 8月がつ6日にち	退官たいかん
近藤こんどう道生みちお	1970年ねん 3月3日にち	国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん
吉田よしだ太郎たろう一いち	1972年ねん 6月27日にち	財務ざいむ官かん
高橋たかはし英明ひであき	1974年ねん 6月26日にち	退官たいかん
田辺たなべ博ひろし通どおり	1975年ねん 7月がつ8日にち	国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん
後藤ごとう達いたる太ふとし	1976年ねん6月11日にち	退官たいかん
徳田とくた博美ひろみ	1977年ねん 6月がつ10日とおか	退官たいかん
米里よねさと恕じょ	1979年ねん 7月がつ10日とおか	退官たいかん
宮本みやもと保孝やすたか	1981年ねん6月26日にち	理財りざい局長きょくちょう
吉田よしだ正輝まさき	1984年ねん6月27日にち	退官たいかん
平澤ひらさわ貞昭さだあき	1986年ねん 6月がつ10日とおか	大蔵おおくら事務次官じむじかん
土田つちた正ただし顕あきら	1989年ねん6月23日にち	国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん
寺村てらむら信行のぶゆき	1992年ねん6月26日にち	国税庁こくぜいちょう長官ちょうかん
西村にしむら吉正よしまさ	1994年ねん7月がつ1日にち	退官たいかん
山口やまぐち公生きみお	1996年ねん 7月がつ26日にち	退官たいかん