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CHEOPS

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CHEOPS
所属しょぞく SSOESA
公式こうしきページ CHEOPS
国際こくさい標識ひょうしき番号ばんごう 2019-092B
カタログ番号ばんごう 44874
状態じょうたい 運用うんようちゅう
目的もくてき 惑星わくせいけい光度こうど変化へんか測定そくてい
観測かんそく対象たいしょう 既知きち惑星わくせいけい
設計せっけい寿命じゅみょう 3.5ねん
打上うちあ場所ばしょ ギアナ宇宙うちゅうセンター
打上うちあ ソユーズ2.1b/フレガート
打上うちあ日時にちじ 2019ねん12月18にち
物理ぶつりてき特長とくちょう
本体ほんたい寸法すんぽう 1.6m x 1.6m x 1.5m
質量しつりょう 290kg
姿勢しせい制御せいぎょ方式ほうしき 3じく姿勢しせい制御せいぎょ
軌道きどう要素ようそ
周回しゅうかい対象たいしょう 地球ちきゅう
軌道きどう 太陽たいよう同期どうき軌道きどう
高度こうど (h) 700km
軌道きどう傾斜けいしゃかく (i) 98
くだ交点こうてん通過つうか
地方ちほう
6/18
観測かんそく機器きき
口径こうけい32cm反射はんしゃしき望遠鏡ぼうえんきょう
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CHEOPS(CHaracterizing ExOPlanets Satellite:ケオプス)は欧州おうしゅう宇宙うちゅう機関きかん(ESA)とスイス宇宙うちゅうきょく(SSO)の協力きょうりょくによって2019ねん12月18にちげられた太陽系たいようけいがい惑星わくせい観測かんそく目的もくてきとした小型こがた宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょうである[1]

概要がいよう

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欧州おうしゅう宇宙うちゅう機関きかんなが中期ちゅうき探査たんさ計画けいかくCosmic Vision 2015-2025」においてすすめるだいなか小規模しょうきぼかくプロジェクトのうち、小規模しょうきぼミッション(ESA分担ぶんたん予算よさん5000まんユーロ・開発かいはつ期間きかん4ねん以下いか最初さいしょ人工じんこう衛星えいせい(S1)として26候補こうほなかから2012ねん10がつ選定せんていされた [2]提案ていあんしゃベルン大学だいがく天体てんたい物理ぶつり学者がくしゃウィリー・ベンツ教授きょうじゅで、搭載とうさいされる宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょうどう大学だいがく宇宙うちゅう居住きょじゅうせいセンター(Center for Space and Habitability)によって設計せっけい製作せいさくされた。 トランジットほうによる観測かんそく可能かのう既知きちけいがい惑星わくせい恒星こうせいけいたいして、惑星わくせい恒星こうせいまえ横切よこぎってげんこうきるタイミングで望遠鏡ぼうえんきょう指向しこうし、その光度こうど変化へんか詳細しょうさい観測かんそくすることで、惑星わくせい直径ちょっけい誤差ごさ10%の精度せいどもとめる。地球ちきゅう質量しつりょうの20ばい以下いか惑星わくせいスーパー・アースまたは天王星てんのうせいがた惑星わくせい)を中心ちゅうしん観測かんそくおこない、いまだサンプルがすくないため詳細しょうさい不明ふめいなこのクラスの惑星わくせい密度みつど傾向けいこうとその惑星わくせい形成けいせいついて研究けんきゅうすすめる。また次世代じせだい大型おおがた望遠鏡ぼうえんきょう欧州おうしゅうちょう大型おおがた望遠鏡ぼうえんきょうジェームズ・ウェッブ宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょうなど)がその分光ぶんこう観測かんそくけいがい惑星わくせい大気たいき詳細しょうさい分析ぶんせきするに先立さきだち、その観測かんそく候補こうほとなる惑星わくせいけいしぼんでおく役割やくわり期待きたいされている。

衛星えいせいプラットフォームエアバス・ディフェンス・アンド・スペース製作せいさく担当たんとう衛星えいせいおおきさはたかさ1.5m、そとみち1.6mで重量じゅうりょうは290kg。6角柱かくちゅう衛星えいせいプラットフォームの片側かたがわ3めんおお太陽たいよう電池でんちアレイが、衛星えいせい観測かんそく装置そうち太陽光たいようこうからまもるシールドの役割やくわりねており、そのサンシールドを背負せおかたち光度こうど測定そくていよう設計せっけいされたリッチー・クレチアンしき望遠鏡ぼうえんきょう(バッフルをふく全長ぜんちょう1.2m、重量じゅうりょう60kg)が設置せっちされる。この望遠鏡ぼうえんきょう口径こうけい320mm、焦点しょうてん距離きょり2681mmで、0.32視野しや直径ちょっけいゆうし、その焦点しょうてんかれたCCD可視かし近赤外線きんせきがいせん波長はちょう(400~1100nm)を検出けんしゅつして観測かんそく対象たいしょうとなる恒星こうせい光度こうど変化へんか測定そくていする。

CHEOPSは2019ねん3がつ衛星えいせいのテストを完了かんりょうした [3]。 イタリアの軍民ぐんみん共用きょうよう地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせいCOSMO-SkyMedだい世代せだいげにともなうサブペイロードとして、2019ねん10がつ15にちから11月14にちにかけてのげが予定よていされていたが [4]、2019ねん12月18にちげられた[5]地球ちきゅう明暗めいあん境界きょうかいせんうえ周回しゅうかいする太陽たいよう同期どうきドーンダスク軌道きどう投入とうにゅうされ、つね望遠鏡ぼうえんきょう太陽たいよう反対はんたいがわける姿勢しせいはなれかく120以上いじょう)をたもちつつ観測かんそくおこなう。

げと軌道きどうじょう試験しけんまではESAが担当たんとうし、その観測かんそく運用うんようはスイスのベルン大学だいがく中心ちゅうしんとなりヨーロッパ11かこく研究けんきゅう機関きかん参加さんかするCHEOPSコンソーシアムによって管理かんりされる。ジュネーブ大学だいがくうちかれたサイエンスオペレーションセンターによって観測かんそくスケジュールがまれ、スペイン国立こくりつ航空宇宙技術研究所こうくううちゅうぎじゅつけんきゅうじょうちのミッションオペレーションセンターをつうじてトレホン・デ・アルドス地上ちじょうきょくより衛星えいせい制御せいぎょコマンドがアップロードされる。観測かんそく時間じかんの20パーセントは外部がいぶ研究けんきゅう機関きかんから提案ていあんされたターゲットにてられる予定よていである。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 欧州おうしゅう宇宙うちゅう機関きかん宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょう「ケオプス」太陽系たいようけいがい惑星わくせい探査たんさへ”. AFPBB. (2019ねん12月18にち). https://www.afpbb.com/articles/-/3260203 2019ねん12月19にち閲覧えつらん 
  2. ^ “ESA SCIENCE PROGRAMME'S NEW SMALL SATELLITE WILL STUDY SUPER-EARTHS”. ESA Homepage. (2012ねん10がつ19にち). http://sci.esa.int/cosmic-vision/50958-esa-science-programme-s-new-small-satellite-selected/ 2019ねん3がつ18にち閲覧えつらん 
  3. ^ “CHEOPS IS READY FOR FLIGHT”. ESA Homepage. (2019ねん3がつ11にち). http://sci.esa.int/cheops/61203-16-cheops-is-ready-for-flight/ 2019ねん3がつ18にち閲覧えつらん 
  4. ^ “EXOPLANET MISSION LAUNCH SLOT ANNOUNCED”. ESA Homepage. (2018ねん11月23にち). http://sci.esa.int/cheops/60949-exoplanet-mission-launch-slot-announced 2019ねん1がつ1にち閲覧えつらん 
  5. ^ ESA-Cheops”. ESA. 2020ねん7がつ25にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん外部がいぶリンク

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