TESS Follow-up Observing Program

TESSのイメいめージ図じず

TESS Follow-up Observing Program（TFOP）とは、TESSの観測かんそくによって識別しきべつされたTESS object of interest（TOI）のフォローアップを実施じっししているワーキンググループである。TFOPはTESS Science Officeの一部いちぶに構成こうせいされており、主導しゅどうはMITと連携れんけいしたスミソニアン天体てんたい物理ぶつり観測かんそく所しょ（SAO）である。WG（ワーキンググループ）も合あわせてTFOPWG（TESS Follow-up Observing Program Working Group）という表記ひょうきもみられる。

概要がいよう

候補こうほ段階だんかいのTOIのTESSによる観測かんそくデータはTFOPに送おくられ、TFOPは半径はんけいや質量しつりょうの測定そくていも含ふくめたTOIの候補こうほを確認かくにんするためのフォローアップ観測かんそくを行おこなう。膨大ぼうだいな量りょうの観測かんそくデータの分析ぶんせきは長ながい時間じかんを要ようする作業さぎょうであるため、2021年ねんまでの時点じてんで存在そんざいしている2241個いっこのTOIのうち、確認かくにん及および誤あやま検出けんしゅつのどちらかと判断はんだんされたTOIは約やく半分はんぶんにとどまっている。

TFOPは、TESSミッションの目標もくひょうの1つである4地球ちきゅう半径はんけいよりも小ちいさい50個この太陽系たいようけい外がい惑星わくせいの質量しつりょうの測定そくていの達成たっせいに向むけてサポートするためのフォローアップが主おもな目標もくひょうであり、同時どうじに観測かんそくや分析ぶんせきの無駄むだな重複じゅうふくを減へらすための役割やくわりも担になっている。TFOPによる観測かんそくはラス・クンブレス天文台てんもんだいグローバル望遠鏡ぼうえんきょうネットワーク、MEarth、TRESや他たの多おおくの観測かんそく施設しせつで行おこなわれている。世界中せかいじゅうの観測かんそく者しゃと施設しせつによる40以上いじょうのワーキンググループがTFOPに参加さんかしている。

サブグループ

TFOPは、Seeing-limited Photometry（SG1）・Recon Spectroscopy（SG2）・High-resolution Imaging（SG3）・Precise Radial Velocity（SG4）・Space-based Photometry（SG5）の5つのサブグループ（SG）で構成こうせいされている。以下いかはこれらサブグループの作業さぎょうである。

• SG1 - 誤あやま検出けんしゅつのTOIを発生はっせいさせる可能かのう性せいのある食しょく変光星へんこうせいを特定とくていするための測光そっこう観測かんそく。追加ついかの光度こうど曲線きょくせんのデータやTTVを測定そくていすることもある。
• SG2 - 主しゅ星ほしの質量しつりょうや半径はんけいをより正確せいかくに測定そくていする分光ぶんこう値ちを提供ていきょうし、分光ぶんこう連れん星ぼしが原因げんいんの誤あやま検出けんしゅつを識別しきべつする。また、ドップラー分光ぶんこう法ほうによる観測かんそくに適てきしていない恒星こうせいも識別しきべつする。
• SG3 - TESS Input Catalog（TIC）やSG1で解決かいけつしていない近ちかくの恒星こうせいに付随ふずいする天体てんたいを検出けんしゅつするため、補償ほしょう光学こうがく、スペックル・イメージング、ラッキー・イメージングを用もちいる。
• SG4 - ドップラー分光ぶんこう法ほうで観測かんそくされる惑星わくせいの質量しつりょうを測定そくていするためにそれらの惑星わくせいの軌道きどうを導出どうしゅつする。
• SG5 - ハッブル宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょう（HST）、スピッツァー宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょう（SST）、MOST、CHEOPS、ジェイムズ・ウェッブ宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょう（JWST）などを利用りようした宇宙うちゅうからの測光そっこう観測かんそくにより、TESSによる観測かんそくデータの改善かいぜんを行おこなう。