TOI-700 e

TOI-700 e
	TOI-700 eの想像そうぞう図ず
星座せいざ	かじき座ざ
分類ぶんるい	太陽系たいようけい外がい惑星わくせい; 地球ちきゅう型がた惑星わくせい
発見はっけん
発見はっけん年ねん	2023年ねん
発見はっけん者しゃ	TESS
発見はっけん方法ほうほう	トランジット法ほう
現況げんきょう	確認かくにん
位置いち; 元もと期き:J2000.0
赤あか経けい (RA, αあるふぁ)	06h 28m 23.2285331376s
赤あか緯ぬき (Dec, δでるた)	−65° 34′ 45.520447908″
固有こゆう運動うんどう (μみゅー)	赤あか経けい: -102.641 ミリ秒びょう/年とし; 赤あか緯ぬき: 161.748 ミリ秒びょう/年とし
年とし周しゅう視差しさ (πぱい)	32.1328 ± 0.0271ミリ秒びょう ; （誤差ごさ0.1%）
距離きょり	101.5 ± 0.09 光年こうねん ; （31.12 ± 0.03 パーセク）
軌道きどう要素ようそと性質せいしつ
軌道きどう長ちょう半径はんけい (a)	0.1340+0.0022; −0.0022 au
離はなれ心しん率りつ (e)	0.059+0.057; −0.042
公転こうてん周期しゅうき (P)	27.80978+0.00046; −0.00040 日ひ
軌道きどう傾斜けいしゃ角かく (i)	89.60+0.21; −0.16°
近きん点てん引数ひきすう (ωおめが)	70+100; −120°
TOI-700の惑星わくせい
物理ぶつり的てき性質せいしつ
半径はんけい	0.953+0.089; −0.075 R⊕
質量しつりょう	0.845+0.67; −0.34 M⊕（予測よそく）
他たのカタログでの名称めいしょう
TOI-700.04; 2MASS J06282325-6534456 e; TIC 150428135 e; UCAC4 123-010026 e; WISE J062823.04-653443.9 e; Gaia DR2 5284517766615492736 e
	■Template （■ノート ■解説かいせつ） ■Project

TOI-700 eとは、太陽系たいようけいからかじき座ざの方向ほうこうに約やく102光年こうねん離はなれた位置いちに存在そんざいする恒星こうせいTOI-700の周囲しゅういを公転こうてんしている太陽系たいようけい外がい惑星わくせいである^[1]。

発見はっけん

TOI-700系けいには、2020年ねんにTOI-700 b、TOI-700 c、TOI-700 dの3つの太陽系たいようけい外がい惑星わくせいの存在そんざいが確認かくにんされていた。

2021年ねん11月19日にち、4番目ばんめとなる未知みちの太陽系たいようけい外がい惑星わくせい候補こうほがTESSによるトランジット法ほうを用もちいた観測かんそくで検出けんしゅつされ「TOI-700.04」としてTESS object of interestの惑星わくせい候補こうほとして追加ついかされた。

なお、TOI-700.04のトランジット信号しんごうは最初さいしょ、2021年ねん7月がつ31日にちにThreshold Crossing Event（TCE）として検出けんしゅつされていた^[2]。TOI-700.04の公転こうてん周期しゅうきは約やく27.8日にちであり、TOI-700 dよりも主おも星ぼしに近ちかい距離きょりを公転こうてんしているとされた^[2]^[4]。その後ご、TESSの観測かんそくデータとフォローアップ観測かんそくを利用りようして、TOI-700.04が惑星わくせいであることが2023年ねんに確認かくにんされた。これによりこの惑星わくせい候補こうほには「TOI-700 e」という名称めいしょうが与あたえられ、この確認かくにんを示しめす論文ろんぶんはarXivにて2023年ねん1月がつ9日にちに公表こうひょうされた^[2]。

TOI-700 eのトランジットはTOI-700 dのトランジットよりもかなり弱よわかったため、他たの3つの惑星わくせいと同どう時期じきに発見はっけんされず、特定とくていにはTESSによる1年ねんの更さらなる観測かんそく（2020年ねんごろから開始かいしされた拡張かくちょうミッションによる観測かんそく）を要ようした。仮かりにTOI-700 eがもっと主しゅ星ほしに近ちかい軌道きどうを公転こうてんしていたり、サイズが大おおきかったりすれば、最初さいしょのTESSによる観測かんそくで発見はっけんされていた可能かのう性せいがあったとされる^[5]。

特徴とくちょう

大おおきさの比較ひかく
地球ちきゅう	TOI-700 e

TOI-700 eの大おおきさは地球ちきゅうの約やく95%で、地球ちきゅう型がた惑星わくせいである可能かのう性せいが高たかいとされており、質量しつりょうは約やく0.845地球ちきゅう質量しつりょうであると予測よそくされている。

約やく27.8日にちの公転こうてん周期しゅうきを持もっており、主しゅ星ほしから0.1340天文てんもん単位たんい離はなれた位置いちを公転こうてんしている。これにより、TOI-700 eは楽観らっかん的てきなハビタブルゾーン内うちを公転こうてんしており、地球ちきゅうの1.27倍ばいの日射にっしゃ量りょうを受うけていることが判明はんめいしている。

また、自転じてんと公転こうてんの同期どうきが発生はっせいしている可能かのう性せいがある。なお、2020年ねんに発見はっけんされたTOI-700 dがハビタブルゾーン内ないに存在そんざいすることがわかっているため、eの発見はっけんによりTOI-700系けいにはハビタブルゾーン内ないを公転こうてんする惑星わくせいが2個こ存在そんざいすることが判明はんめいした（また、これらはいずれも地球ちきゅう型がた惑星わくせいであるとされる）。

ただし、TOI-700 eは楽観らっかん的てきなハビタブルゾーン内ないに位置いちしているが、TOI-700 dは保守ほしゅ的てきなハビタブルゾーン内ないに位置いちしている^[2]。これは、TOI-700 eに液体えきたいの水みずと大気たいきが存在そんざいする可能かのう性せいはあると言いわれているが、保守ほしゅ的てきなハビタブルゾーン内ないに位置いちするTOI-700 dより可能かのう性せいが低ひくいことを示しめしている^[6]。

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

^ ^a ^b パーセクは1 ÷ 年とし周しゅう視差しさ（秒びょう）より計算けいさん、光年こうねんは1÷年とし周しゅう視差しさ（秒びょう）×3.2615638より計算けいさん

出典しゅってん

^ ^a ^b “TESS Discovers Second Earth-Sized Planet in Habitable Zone of TOI-700”. SCI NEWS. 2023年ねん1月がつ12日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p “A Second Earth-Sized Planet in the Habitable Zone of the M Dwarf, TOI-700”. arXiv. 2023年ねん1月がつ12日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k “Results for UCAC3 49-21611”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2022年ねん1月がつ13日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b “TESS Project Candidates”. NASA Exoplanet Archive. 2023年ねん1月がつ12日にち閲覧えつらん。
^ “NASA Planet Hunter Discovers Second Habitable, Earth-Size World in TOI 700 System”. SciTechDaily. 2023年ねん1月がつ12日にち閲覧えつらん。
^ “Is There Life on TOI 700 e? NASA Discovers a New Planet That Could Be Habitable”. The Latch. 2023年ねん1月がつ12日にち閲覧えつらん。

発見はっけん

特徴とくちょう

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

出典しゅってん

関連かんれん項目こうもく