RAINBOW RAINBOW
『RAINBOW RAINBOW』 | ||||
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TM NETWORK の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
1983 1984 CBS・ソニー スタジオジャックス | ||||
ジャンル | ||||
レーベル | EPIC・ソニー | |||
プロデュース |
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チャート | ||||
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TM NETWORK アルバム | ||||
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EANコード | ||||
EAN
| ||||
『RAINBOW RAINBOW』 | ||||
|
『RAINBOW RAINBOW』(レインボー・レインボー)は、
1984
レコーディングは1983
オリコンチャートでは
背景
[1983
それを
5月にTM NETWORKを
録音
[シンセサイザーはRoland MC-8・PPG Wave 2.2・YAMAHA - DX7を
アルバム
コンセプトは「お
音楽 性
[リリース履歴
[1984
その
2007
No. | レーベル | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1984 |
EPIC/SONY | LP CT CD |
28・3H-117 28・6H-100 35・8H-11 |
- | |
2 | 1987 |
CD | 32・8H-126 | 71 |
||
3 | 1991 |
Epic/Sony Records | ESCB-1208 | - | ||
4 | 1996 |
ESCB-1751 | - | |||
5 | 2000 |
Epic Records | ESCB-2113 | - | ||
6 | 2004 |
ESCL-2521 | - | CD-BOX『WORLD HERITAGE DOUBLE-DECADE COMPLETE BOX』( | ||
7 | 2007 |
GT music(Sony Music Direct) | MHCL-1034 | - | ||
8 | 2013 |
Blu-spec CD2 | MHCL-30007 | 215 |
デジタルリマスタリング |
アートワーク
[ツアー
[批評
[レビュー・スコア | |
---|---|
CDジャーナル | |
音楽 情報 サイト『CDジャーナル』では、「リーダーの小室 哲哉 を中心 に、極 めて音楽 性 の高 い作品 を提供 している。音 作 りのプロセスも面白 そう。いいバンドの出現 に拍手 ![18]」、「ニューロマンティックの影響 が色濃 くみられ、すでに音楽 センスの高 さが垣間見 える作品 となっている[19]」と音楽 性 や楽曲 作 りに関 して肯定 的 な評価 を下 している。
音楽 誌 『音楽 誌 が書 かないJポップ批評 53 TMN&小室 哲哉 [ポップス神話 創世 ]』において音楽 解説 者 の榊 ひろとは、「クロコダイル・ラップ (Get Away)」に関 して「TKサウンドの萌芽 ともいうべきコード進行 やメロディが聴 かれる」とした他 、「1/2の助走 (Just For You And Me Now)」を珠玉 のバラードと表現 、「1974 (16光年 の訪問 者 )」や「RAINBOW RAINBOW (陽気 なアインシュタインと80年代 モナリザの一夜 )」は「作詞 の西門 加里 との相性 の良 さを示 すことにもなった」など肯定 的 に評価 しているが、反面 これら以外 の曲 の印象 が薄 いとも指摘 、さらに麻生 香 太郎 の詞 にはプレバブル期 の空疎 なオシャレ感 が感 じられるとした上 で「全体 的 にいまひとつ焦点 が絞 りきれていない面 は否 めない」と指摘 した[15]。しかし全体 的 な完成 度 はファーストアルバムとしては高 いと評価 し、宇都宮 のボーカルが安定 している事 や木根 が4曲 の作曲 に携 わっている事 が特筆 すべき点 であると主張 した[15]。
田家 秀樹 は「イエロー・マジック・オーケストラがコンピューターを取 り入 れたのはやっぱり実験 性 がとても高 かったんですけど、それを大衆 音楽 として開花 させたのがTM NETWORK。その小 さな芽 がこのアルバムにありますね」と評 している[20]。
チャート成績
[オリコンチャートではリリース
収録 曲
[# | タイトル | |||
---|---|---|---|---|
1. | 「カリビアーナ・ハイ」(CARIBBEANA-HI) | |||
2. | 「クロコダイル・ラップ (Get away)」(GET AWAY) | |||
3. | 「1/2の | |||
4. | 「1974 (16 | |||
5. | 「クリストファー」(CHRISTOPHER) | |||
# | タイトル | |||
---|---|---|---|---|
6. | 「イパネマ'84」(IPANEMA'84) | |||
7. | 「 | |||
8. | 「RAINBOW RAINBOW ( | |||
9. | 「パノラマジック (アストロノーツの | |||
CD
[# | タイトル | |
---|---|---|
1. | 「カリビアーナ・ハイ」(CARIBBEANA-HI) | |
2. | 「クロコダイル・ラップ (Get away)」(GET AWAY) | |
3. | 「1/2の | |
4. | 「1974 (16 | |
5. | 「クリストファー」(CHRISTOPHER) | |
6. | 「イパネマ'84」(IPANEMA'84) | |
7. | 「 | |
8. | 「RAINBOW RAINBOW ( | |
9. | 「パノラマジック (アストロノーツの | |
曲 解説
[- カリビアーナ・ハイ - CARIBBEANA-HI
- クロコダイル・ラップ (Get away) - GET AWAY
- 1stシングル「
金曜日 のライオン (Take it to the lucky)」のカップリング曲 。 - 8ビートの
楽曲 しか歌 ってこなかった宇都宮 にとって、16ビートの楽曲 を歌 うのはこの曲 が初 めての挑戦 であり、大変 な思 いで録 った[21]。
- 1stシングル「
- 1/2の
助走 (Just for you and me now) - JUST FOR YOU AND ME NOW本 作 で唯一 のバラード曲 。サックスプレイで中村 哲 が参加 していたが、間奏 のわずか8小節 部分 だけであったにも関 わらず、リハの際 、自分 が納得 いくまでフレーズを吹 きなおしていた為 、なかなか録音 に入 れず、ブース外 にいた小室 が木根 に「ねぇ、もう(このフレーズで)いいよね?」と呟 いたという。当初 はアップテンポなウェストコースト・ロックだったが、小室 から「バラード風 にアレンジしよう」と意見 され、そのアイディアを木根 が褒 めると小室 は「き入 れる木根 が一番 偉 い。普通 ならこういう意見 は嫌 がられるのに」と言 った[22]。
- 1974 (16
光年 の訪問 者 ) - 1974冒頭 に英語 での会話 が挿入 されているが、後 に2ndシングルとしてシングルカットされた際 にはカットされている。- なおライヴ
等 では基本 的 にこちらのバージョンが主 として披露 されている。
- クリストファー - CHRISTOPHER
- イパネマ'84 - IPANEMA'84
金曜日 のライオン (Take it to the lucky) - TAKE IT TO THE LUCKY本 作 と同時 発売 の1stシングル。表記 は特 に無 いがシングル版 と異 なり、イントロ、リフレインがシングル版 では「2サビ→1サビ→フェードアウト」に対 し、「3サビ→2サビ→1サビ→フェードアウト」と全体 的 に長 くなっているなど、アルバムバージョンとなっている。- ライヴ
等 では基本 的 にこちらのバージョンが主 として披露 されている。
- RAINBOW RAINBOW (
陽気 なアインシュタインと80年代 モナリザの一夜 ) - RAINBOW RAINBOW- アルバムタイトルとなった
曲 。本来 、キーボードとピアノは小室 が演奏 する予定 だったが小室 が高熱 を発症 し、代 わりに木根 が演奏 した。レコーディング前日 にフレーズのイメージを確認 するために木根 は小室 家 に訪問 した際 、小室 は高熱 でフラフラしながら現 れたという。 - TMの
楽曲 に詩 を付 ける作家 を探 していた小坂 洋二 が、小室 みつ子 に本 楽曲 と「1974」を聞 かせた際 、そのバグパイプの様 な音色 の新鮮 さ・それにニュー・ウェイヴのリズムとシンプルなメロディを絡 み合 わせた構成 の面白 さに感動 した小室 みつ子 が「是非 書 いてみたい」と懇願 した。小坂 は「書 いてみれば。もっとも、良 くなかったら即 ボツだけど」と言 いながらも了承 した[24]。 - テーマの
指示 は特 になく、小室 みつ子 は「この曲 の不可思議 な雰囲気 と心地 良 いビートを壊 さずに、ファンタジックな歌詞 を乗 せる」「自分 の曲 には書 けない様 なテーマを出 す」ことを心掛 け、デモテープからメロディを譜面 に起 こして、何 度 も書 いた歌詞 を合 わせながら歌 って確認 した[24]。 単音 ・ビートの真 っただ中 でも、微妙 な抑揚 を作 るために、英 詞 の割合 が多 い[24]。出来上 がった歌詞 をチェックした小坂 から、「3人 が気 に入 ってくれた。メロディに上手 くハマっていて、1文字 も直 す必要 がなかった」と称賛 された[24]。佐野 元春 が「10年 に1度 出 るか出 ないかのポップなイントロだ」と絶賛 した[21]。小室 は2014年 に「BPMが速 くて、出来上 がった時 にも『変 な曲 で受 け入 れてもらえないだろう』と痛感 していたが、同時 に『この構成 は逆説 的 な意味 で21世紀 でも使 える』と思 った」と振 り返 っている[25]。田家 秀樹 は「誰 もが口 ずさみたくなるメロディと転調 の効果 みたいなことが計算 されている」「小室 哲哉 さんのメロディと宇都宮 隆 さんの歌 がちゃんとそれだと分 かるくらいにあるんですけど、音 はかなり違 いますね。『ポップ・ミュージックがいかにテクノロジーの進化 と共 にあるか』という、本当 にいい例 ですね」と評 している[20]。
- アルバムタイトルとなった
- パノラマジック (アストロノーツの
悲劇 ) - PANORAMAGIC歌詞 はほとんど木根 が書 き上 げ、麻生 が少々 直 した[22]。後 に2ndシングル「1974 (16光年 の訪問 者 )」のカップリング曲 としてシングルカットされた。
スタッフ・クレジット
[TM NETWORK
[参加 ミュージシャン
[スタッフ
[小坂 洋二 - エグゼクティブ・プロデューサー松村 慶子 - スーパーバイザー伊東 俊郎 - エンジニア大森 正人 - サウンド・エンジニア- かいはらともゆき - サウンド・エンジニア
笠井 鉄平 - マスタリング・エンジニア
脚注
[出典
[- ^
日経 BP刊 『日経 エンタテインメント!』1999年 12月 号 49Pより。 - ^ a b c d e f g ともえりょうのすけ「PART 2 TM NETWORK/TMN ヒストリー&レビュー CHAPTER 1 タイムマシン、
始動 (1984年 -1987年 )」『音楽 誌 が書 かないJポップ批評 53 TMN&小室 哲哉 [ポップス神話 創世 ]』別冊 宝島 1532号 、宝島社 、2008年 6月 19日 、42 - 43頁 、ISBN 9784796662697。 - ^ a b
宝島社 刊 「smart」1999年 12月13日 号 「SMART VIP ROOM #032小室 哲哉 」p.42より。 - ^ a b
角川書店 刊 「月刊 カドカワ」1994年 7月 号 「特別 ライヴ・シリーズ TMN 4001日 目 の夜 」pp.293-294より。 - ^
立 東社 刊 「PLUM」1986年 6月 号 Vol.7「貸 し借 り禁止 !保存 版 TMネットワーク パーフェクト攻略 ノート」pp.107-112より。 - ^ リットーミュージック
刊 『サウンド&レコーディング・マガジン』2007年 1月 号 97Pより。 - ^ a b
角川書店 刊 『月刊 カドカワ』1991年 10月 号 32P-33Pより。 - ^ リットーミュージック
刊 『キーボード・マガジン』 2010年 SUMMER号 18Pより。 - ^ プレイヤー・コーポレーション
刊 「Player」1984年 1月 号 243Pより。 - ^ プレイヤー・コーポレーション
刊 「Player」1984年 3月 号 199Pより。 - ^ “【Part2】
宇都宮 隆 |TM NETWORKスペシャル・パーソナル・インタビュー”. otonano (2023年 9月 8日 ). 2023年 11月19日 閲覧 。 - ^ マガジンハウス
刊 「平凡 Special 1985僕 らの80年代 」『木根 尚登 レコード店 を回 った静 かな情熱 は、時代 を超 えてみんなの心 に。』pp.99-100より。 - ^
ダイヤモンド社 刊 『FM STATION』1989年 8月 6日 号 26Pより。 - ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「TM NETWORK'S WORKS HISTORY
小室 哲哉 によるアルバム全曲 解説 !」『ぴあMOOK TM NETWORK 30th Anniversary Special Issue小室 哲哉 ぴあ TM編 』ぴあ、2014年 5月 30日 、32 - 59頁 。ISBN 9784835623269。 - ^ a b c d
榊 ひろと「PART 2 TM NETWORK/TMN ヒストリー&レビュー TM NETWORK / TMN オリジナルアルバム "WILD" レビュー #1」『音楽 誌 が書 かないJポップ批評 53 TMN&小室 哲哉 [ポップス神話 創世 ]』別冊 宝島 1532号 、宝島社 、2008年 6月 19日 、44頁 、ISBN 9784796662697。 - ^ “TM NETWORK、80
年代 の8タイトルをリマスター&紙 ジャケで再発 ”. CDジャーナル.音楽 出版 (2007年 1月 9日 ). 2019年 8月 13日 閲覧 。 - ^ ソニー・マガジンズ
刊 「BUTTERFLY宇都宮 隆 (文庫 版 )」p.230より。 - ^ a b “TMN / レインボウ・レインボウ [
再発 ]”. CDジャーナル.音楽 出版 . 2019年 5月 4日 閲覧 。 - ^ a b “TM NETWORK / RAINBOW RAINBOW [Blu-spec CD2]”. CDジャーナル.
音楽 出版 . 2019年 5月 4日 閲覧 。 - ^ a b “
竹内 まりやとTM NETWORKのデビュー作 、時代 によって左右 されるポップ・ミュージック”. Rolling Stone Japan (2024年 7月 6日 ). 2024年 7月 7日 閲覧 。 - ^ a b c d ソニー・マガジンズ
刊 『WHAT's IN?』1992年 3月 号 52P-55Pより。 - ^ a b c
全音楽譜出版社 刊 「木 根本 」p.22,24,26より。 - ^
自由 国民 社 刊 「シンプジャーナル」1987年 1月 号 73P-74Pより。 - ^ a b c d シンコーミュージック・エンタテイメント
刊 「ノイジー・ナイトに乾杯 !」小室 みつ子 著 pp.138-141より。 - ^ エムオン・エンタテインメント
刊 『WHAT's IN?』2014年 6月 号 75Pより。
外部 リンク
[- Rainbow Rainbow - Discogs (
発売 一覧 )