真諦しんたい

  此條目め介かい紹的是ぜ佛教ぶっきょう譯やく經けい家か。关于佛學ぶつがく概念がいねん，请见「諦たい (佛教ぶっきょう)」。

真諦しんたい（梵語ぼんご：परमार्थ Paramārtha，499年ねん—569年ねん），音譯おんやく波なみ羅ら末まつ陀，又また名な親おや依よ（梵語ぼんご：Kulanātha），音譯おんやく拘かかわ羅ら那な他ほか，中國ちゅうごく佛教ぶっきょう四よん大だい譯やく經けい家か之の一いち，其他三さん位い是ぜ鳩ばと摩ま羅ら什、玄げん奘和わ不空ふくう（或ある義よし淨きよし）。

唐から道みち宣せん《續ぞく高僧こうそう傳でん》卷まき一說いっせつ他た“景けい行ぎょう澄明ちょうめい，器うつわ宇清肅，風神ふうじん爽拔，悠然ゆうぜん自じ遠とお。群ぐん藏ぞう廣こう部ぶ，罔不厝懷。藝術げいじゅつ異い能のう，偏へん素もと諳練。雖遵融とおる佛ふつ理り，而以通どおり道どう知名ちめい。……歷遊れきゆう諸國しょこく，隨ずい機き利とぎ見みる。”

生平おいだいら

西にし天竺てんじく優ゆう禪尼ぜんに國こく人ひと，出身しゅっしん婆羅門ばらもん種姓すじょう。少時しょうじ博はく訪おとずれ眾師，學がく通どおり內外，尤ゆう精せい於大おだい乘じょう之の說せつ。為ため印度いんど大乘だいじょう佛教ぶっきょう瑜伽ゆが行ぎょう派は傳つて人じん，主しゅ宗むね無む相しょう（nirākāra）唯識ゆいしき學がく。安あん慧とし的てき唯識ゆいしき理論りろん，主張しゅちょう只ただ有ゆう「自證じしょう分ぶん」是ぜ實じつ有ゆう，見み、相あい二分にぶん都と非ひ實じつ有ゆう，所以ゆえん他た的てき唯識ゆいしき理論りろん是ぜ「無む相あい唯識ゆいしき」。

由よし於博覽はくらん群ぐん書しょ，精通せいつう佛ふつ理り，立志りっし周遊しゅうゆう諸國しょこく，弘ひろ闡佛法ほう，不ふ畏かしこ艱險，先さき至いたり扶南（今こん柬埔寨），後こう由ゆかり梁りょう武たけし帝みかど禮れい請來しょうらい到いた中國ちゅうごく，大同だいどう十じゅう二に年ねん達たち于南海なんかい（廣州こうしゅう）。武たけ帝みかど太ふと清きよし二に年ねん（548年ねん）抵達建けん業ぎょう（南京なんきん），因いん遇ぐう侯ほう景けい之の亂みだれ，被ひ迫せり逃難於蘇そ杭くい，後こう開始かいし從事じゅうじ佛經ぶっきょう翻譯ほんやく事業じぎょう，一生いっしょう共きょう翻譯ほんやく64部ぶ278卷かん，其中以《攝と大乘だいじょう論ろん》、《俱舍論ろん》、《金かね七なな十じゅう論ろん》等とう最さい為ため著名ちょめい。晚年ばんねん（562年ねん）因いん感慨かんがい「弘法ぐほう非時ひじ，有ゆう阻來意らいい」，於是坐すわ船ふね欲よく西にし返かえし印度いんど，但ただし卻被風浪ふうろう所しょ阻，又また漂回廣州こうしゅう。

受刺史し歐おう陽ひ頠竭誠供養くよう，智さとし愷等人じん亦また來らい皈依，由ゆかり此繼續けいぞく其翻譯やく、弘法ぐほう事業じぎょう。真諦しんたい翻譯ほんやく經典きょうてん的てき特色とくしょく，是ぜ一いち邊へん講こう學がく、一邊いっぺん翻譯ほんやく，譯述やくじゅつ並進へいしん，並なみ時じ常つね從事じゅうじ“義よし疏注記ちゅうき”。史し載の他ほか“循環じゅんかん辯べん釋しゃく，反復はんぷく鄭重ていちょう，乃得相應そうおう。一章いっしょう一いち句く，備盡研けん覈，釋義しゃくぎ若わか竟，方ぽう乃著文ぶん。”在ざい他た的てき影響えいきょう下か，成立せいりつ了りょう攝と論ろん宗むね、俱舍宗むね一派いっぱ。真諦しんたい之の著作ちょさく皆みな已やめ佚失，其學說せつ只ただ能のう在ざい吉藏よしぞう、圓えん測はか、窺基、法藏ほうぞう等ひとし人的じんてき引述及其譯やく作中さくちゅう得とく見み。

作品さくひん

真諦しんたい譯やく作さく現存げんそん者しゃ如下（主要しゅよう依よ照あきら法ほう經けい的てき《眾經目錄もくろく》列れつ舉，並なみ以彥琮錄和かず開ひらく元もと錄ろく補充ほじゅう）：

〔經藏きょうぞう〕

• 《金光かねみつ明あきら經けい》（譯出やくしゅつ四よん品ひん，見み《合ごう部ぶ金光かねみつ明あきら經けい》）
• 《無上むじょう依よ經けい》（部分ぶぶん內容編入へんにゅう勝しょう天王てんのう般若はんにゃ經けい；未曾有みぞう經けい、甚希有けう經けい是ぜ第だい一品いっぴん異こと譯やく）
• 《廣義こうぎ法門ほうもん經けい》（出いずる阿おもね含經）
• 《解かい節ぶし經けい》（解かい深ふか密みつ經けい初はつ兩りょう品しな）

（以下いか出で彥琮錄ろく、開ひらく元もと錄ろく）

• 《金きむ剛つよし經けい》

〔律藏りつぞう〕

• 《律りつ二に十じゅう二に明あかり了りょう論ろん》（正せい量りょう部ぶ律りつ論ろん，弗どる陀多羅ら多た造みやつこ）
• 《佛ふつ阿おもね毘曇論ろん》（題だい作さく：佛ふつ阿おもね毘曇經けい出家しゅっけ相しょう品ひん）

〔論藏ろんぞう〕

• 《大だい般涅槃經論ろん》，世せい親おや造づくり
• 《佛性ぶっしょう論ろん》，世せい親おや造づくり
• 《大乘だいじょう起おこり信しん論ろん》，馬うま鳴な造みやつこ（人ひと云うん真諦しんたい譯やく，法ほう經けい等とう勘かん真諦しんたい錄ろく未見みけん）
• 《寶たから行こう王おう正論せいろん》，藏ぞう譯やく本題ほんだい龍りゅう樹じゅ造づくり
• 《中ちゅう邊あたり分別ふんべつ論ろん》，彌勒みろく造づくり頌，世せい親おや造づくり釋しゃく（與あずか玄げん奘譯之の《辯べん中ちゅう邊あたり論ろん》為ため同どう本ほん異こと譯やく）
• 《三さん無性むしょう論ろん》（《顯揚けんよう聖教せいきょう論ろん》成なり無性むしょう品ひん之の異こと譯やく，從したがえ《無む相そう論ろん》出だし）
• 《攝と大乘だいじょう論ろん》，無む著ちょ造づくり
• 《攝と大乘だいじょう論ろん釋しゃく》，世せい親おや造づくり釋しゃく
• 《大乘だいじょう唯識ゆいしき論ろん》，世せい親おや造づくり（世よ親おや《唯識ゆいしき二に十じゅう論ろん》三さん漢かん譯やく之の一いち）
• 《如實にょじつ論ろん》，世せい親おや造づくり（題だい作さく：如實にょじつ論ろん反はん質しつ難なん品ひん）
• 《立たて世よ阿おもね毘曇論ろん》 （正せい量りょう部ぶ的てき世間せけん施設しせつ）
• 《俱舍論ろん》，世せい親おや造づくり
• 《隨ずい相しょう論ろん》，德とく慧としGuṇamati造づくり（解釋かいしゃく俱舍論ろん之の慧とし品ひん，或ある譯わけ智さとし品ひん）
• 《四諦したい論ろん》，婆ばば藪やぶ跋ばつ摩ま造づくり
• 《佛ふつ遺のこ教きょう經けい論ろん》，世せい親おや造づくり或ある說せつ馬ば鳴な造みやつこ（人ひと云うん真諦しんたい譯やく，法ほう經けい等とう勘かん真諦しんたい錄ろく未見みけん）

（以下いか出で彥琮錄ろく、開ひらく元もと錄ろく）

• 《涅槃ねはん經けい本有ほんゆう今こん無む偈げ論ろん》，世せい親おや造づくり
• 《十じゅう八はち空論くうろん》（釋しゃく《中ちゅう邊べ分別ふんべつ論ろん》相しょう品ひん及真實しんじつ品ひん部分ぶぶん，推測すいそく是ぜ真諦しんたい疏的片へん斷だん）
• 《無む相思そうし塵ちり論ろん》，陳ちん那な造づくり（《觀かん所緣しょえん緣えん論ろん》同どう本ほん異こと譯やく）
• 《解かい捲めく論ろん》又また作さく解かい拳こぶし論ろん，陳ちん那な造づくり（《掌中しょうちゅう論ろん》同どう本ほん異こと譯やく）
• 《部ぶ執と異論いろん》，世せい友とも造づくり

（以下いか出で開ひらけ元もと錄ろく）

• 《顯あらわ識論ろん》（從したがえ《無む相そう論ろん》出だし）
• 《轉うたて識論ろん》（從したがえ《無む相そう論ろん》出で，釋しゃく《唯識ゆいしき三さん十じゅう論ろん》）
• 《決定けってい藏ぞう論ろん》（《瑜伽ゆが師し地ち論ろん》〈五識身相應地意地品〉之の異こと譯やく）

〔傳でん紀おさむ〕

• 《婆ばば藪やぶ槃豆傳つて》

〔數かず論ろん〕 （以下いか出で彥琮錄ろく、開ひらく元もと錄ろく）

• 《金かね七なな十じゅう論ろん》