Hanfeizi : 安危 - Chinese Text Project

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《安危あんき》

1 Jump to dictionary	安危あんき:	安やす術じゅつ有ゆう七なな，危道有ゆう六ろく。
2 Jump to dictionary Show parallel passages	安危あんき:	安やす術じゅつ：一いち曰、賞罰しょうばつ隨ずい是非ぜひ，二に曰、禍福かふく隨ずい善惡ぜんあく，三さん曰、死生しせい隨ずい法度はっと，四よん曰、有ゆう賢けん不肖ふしょう而無愛あい惡あく，五ご曰、有ゆう愚ぐ智さとし而無非ひ譽ほまれ，六ろく曰、有ゆう尺寸しゃくすん而無意い度ど，七なな曰、有信ありのぶ而無詐いつわり。
3 Jump to dictionary Show parallel passages	安危あんき:	危道：一いち曰、斲削於繩之の內，二に曰、斷だん割わり於法之の外そと，三さん曰、利り人じん之これ所しょ害がい，四よん曰、樂人がくじん之これ所しょ禍か，五ご曰、危人於所安やす，六ろく曰、所ところ愛あい不ふ親おや，所しょ惡あく不ふ疏。如此，則のり人じん失しつ其所以樂生せい，而忘其所以重死し，人にん不ふ樂らく生せい則のり人じん主おも不ふ尊みこと，不ふ重じゅう死し則のり令れい不ふ行くだり也。
4 Jump to dictionary Show parallel passages	安危あんき:	使つかい天下でんか皆みな極ごく智能ちのう於儀表ひょう，盡力じんりょく於權衡けんこう，以動則そく勝しょう，以靜則そく安やす。治世ちせい使し人じん樂らく生せい於為是ぜ，愛あい身み於為非ひ。小人こども少しょう而君子くんし多た，故こ社稷しゃしょく常つね立だて，國家こっか久安ひさやす。奔車之の上うえ無む仲なか尼に，覆くつがえ舟ふね之の下しも無む伯はく夷えびす。故こ號令ごうれい者しゃ，國之くにゆき舟ふね車しゃ也。安則やすのり智さとし廉かど生せい，危則爭そう鄙ひな起おこり。故こ安あん國之くにゆき法ほう，若わか饑ひだる而食，寒かん而衣，不ふ令れい而自然しぜん也。先王せんおう寄よせ理り於竹帛ちくはく，其道順じゅん，故こ後世こうせい服ふく。今こん使つかい人じん去さ饑寒きかん，雖賁、育そだて不能ふのう行ぎょう；廢はい自然しぜん，雖順道どう而不立りつ。強つよ勇いさむ之これ所しょ不能ふのう行ぎょう，則のり上じょう不能ふのう安やす。上うえ以無厭いや責せめ，己おのれ盡つき，則のり下か對たい無む有ゆう，無む有ゆう則そく輕けい法ほう，法ほう所以ゆえん為國ためくに也而輕けい之の，則のり功こう不ふ立だて、名めい不ふ成なり。聞古扁ひらた鵲かささぎ之の治ち其病也，以刀刺とげ骨こつ；聖人せいじん之の救すくえ危國也，以忠拂はらい耳みみ。刺とげ骨こつ，故こ小しょう痛つう在ざい體からだ而長利ながとし在ざい身み；拂はらい耳みみ，故こ小しょう逆ぎゃく在ざい心しん而久福ぶく在國ざいこく。故こ甚病之の人ひと利り在ざい忍にん痛つう，猛もう毅あつし之の君きみ以福拂はらい耳みみ。忍にん痛つう，故こ扁ひらた鵲かささぎ盡つき巧たくみ；拂はらい耳みみ，則子のりこ胥不失しつ；壽ことぶき安之やすゆき術じゅつ也。病やまい而不忍にん痛つう，則のり失しつ扁ひらた鵲かささぎ之の巧たくみ；危而不ふ拂はらい耳みみ，則のり失しつ聖人せいじん之の意い。如此，長利ながとし不ふ遠どお垂たれ，功名こうみょう不ふ久ひさ立りつ。
5 Jump to dictionary Show parallel passages	安危あんき:	人ひと主ぬし不ふ自じ刻こく以堯而責人臣じんしん以子胥，是ぜ幸さいわい殷いん人じん之の盡つき如比干ひ，盡つき如比干ひ則そく上じょう不ふ失しつ、下した不ふ亡ほろび。不ふ權けん其力而有田ありた成しげる，而幸其身盡つき如比干ひ，故國ここく不ふ得とく一いち安やす。廢はい堯、舜しゅん而立じりつ桀、紂，則のり人じん不ふ得とく樂らく所長しょちょう而憂所しょ短たん。失しつ所しょ長則ながのり國家こっか無む功こう，守もり所しょ短たん則のり民みん不ふ樂らく生せい，以無功こう御ご不ふ樂らく生せい，不可ふか行ゆき於齊おさい民みん。如此，則のり上じょう無む以使下か，下した無む以事上じょう。
6 Jump to dictionary	安危あんき:	安危あんき在ざい是非ぜひ，不在ふざい於強弱じゃく。存亡そんぼう在ざい虛實きょじつ，不在ふざい於眾寡。故こ齊ひとし、萬乘ばんじょう也，而名實めいじつ不ふ稱たたえ，上空じょうくう虛きょ於國內，不ふ充滿じゅうまん於名實めいじつ，故こ臣しん得とく奪だつ主あるじ。殺ころせ天子てんし也，而無是非ぜひ，賞しょう於無功こう；使し讒諛，以詐偽にせ為ため貴き；誅於無罪むざい，使つかい傴以天性てんせい剖背；以詐偽にせ為ため是ぜ，天性てんせい為ため非ひ，小しょう得とく勝大かつおお。
7 Jump to dictionary	安危あんき:	明主めいしゅ堅けん內，故こ不ふ外そと失しつ。失しつ之の近きん而不亡ほろび於遠者しゃ無む有ゆう。故こ周しゅう之の奪だつ殷いん也，拾遺しゅうい於庭，使つかい殷いん不ふ遺のこ於朝，則すなわち周しゅう不ふ敢望秋毫しゅうごう於境，而況敢易位い乎。
8 Jump to dictionary Show parallel passages	安危あんき:	明主めいしゅ之の道みち忠ちゅう法ほう，其法忠心ちゅうしん，故こ臨之而法，去さ之これ而思。堯無膠にかわ漆うるし之の約やく於當世とうせい而道行ぎょう，舜しゅん無む置おけ錐きり之の地ち於後世こうせい而德結ゆい。能のう立道たつみち於往古おうこ，而垂德とく於萬まん世せい者しゃ之の謂いい明主めいしゅ。

URN: ctp:hanfeizi/an-wei