The Scholars : 湯總鎮成功歸故鄉　余明經把酒問葬事 - Chinese Text Project

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The Scholars : 湯總鎮成功歸故鄉　余明經把酒問葬事 - Chinese Text Project

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Post-Han -> Qing -> The Scholars -> 湯ゆ總そう鎮成功せいこう歸き故鄉こきょう　余よ明あかり經けい把わ酒しゅ問とい葬そう事ごと

《湯ゆ總そう鎮成功せいこう歸き故鄉こきょう　余よ明あかり經けい把わ酒しゅ問とい葬そう事ごと》

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1 Jump to dictionary	湯ゆ總そう鎮成... :	話はなし說せつ湯ゆ鎮臺ちんだい同どう兩りょう位い公子こうし商議しょうぎ，收拾しゅうしゅう回かい家か。雷かみなり太守たいしゅ送おく了りょう代だい席せき四よん兩りょう銀子ぎんす，叫さけべ湯ゆ衙庖人じん備了酒席しゅせき，請湯鎮臺ちんだい到いた自己じこ衙署餞はなむけ行ぎょう。起おこり程ほど之これ日にち，闔城官員かんいん都と來らい送おく行くだり。從したがえ水路すいろ過か常德じょうとく，渡わたり洞ほら庭にわ湖こ，由ゆかり長江ながえ一路かずみち回かい儀ぎ徵ちょう。在ざい路みち無事ぶじ，問もん問とえ兩りょう公子こうし平日へいじつ的てき學業がくぎょう，看み看み江上こうじょう的てき風景ふうけい。不ふ到いた兩りょう十じゅう天てん，已やめ到いた了りょう紗しゃ帽ぼう洲しゅう，打だ發はつ家人かじん先さき回かい家か料理りょうり迎接げいせつ。六ろく老爺ろうや知道ともみち了りょう，一直迎到黃泥灘，見み面めん請了安やす，弟おとうと兄けい也相見み了りょう，說せつ說せつ家鄉かきょう的てき事こと。湯ゆ鎮臺ちんだい見み他た油あぶら嘴くちばし油ゆ舌した，惱了道どう：「我わが出で門もん三さん十じゅう多年たねん，你長成人せいじん了りょう，怎麼學がく出で這般しゃはん一いち個こ下流かりゅう氣質きしつ！」後ご來見くるみ他た開口かいこう就說是ぜ「稟老爺じい」，湯ゆ鎮臺ちんだい怒いか道みち：「你這下流かりゅう！胡えびす說せつ！我わが是ぜ你叔父おじ，你怎麼叔父おじ不ふ叫さけべ，稱呼しょうこ老爺ろうや？」講こう到いた兩個りゃんこ公子こうし身上しんじょう，他た又また叫さけべ「大だい爺じい」、「二に爺じい」。湯ゆ鎮臺ちんだい大だい怒いか道みち：「你這匪類！更さら該死了りょう！你的兩個りゃんこ兄弟きょうだい，你不教訓きょうくん照あきら顧他，怎麼叫さけべ大だい爺じい、二に爺じい！」把わ六老爺罵的垂頭喪氣。一路到了家裏。湯ゆ鎮臺ちんだい拜はい過か了りょう祖宗そそう，安やす頓ひたすら了りょう行李こうり。他た那な做高要よう縣けん知ち縣けん的てき乃兄已やめ是ぜ告つげ老ろう在家ありいえ裏うら，老ろう弟おとうと兄けい相しょう見み，彼此ひし歡喜かんき，一連いちれん喫了幾いく天てん的てき酒さけ。湯ゆ鎮臺ちんだい也不到いた城しろ裏うら去さ，也不會かい官かん府ふ，只ただ在ざい臨河上じょう構了幾いく間あいだ別墅べっしょ，左ひだり琴きん右みぎ書しょ，在ざい裏面りめん讀書どくしょ教子きょうこ。過か了りょう三さん四よん個月かげつ，看み見み公子こうし們做的てき會かい文ぶん，心裏しんり不ふ大だい歡喜かんき，說せつ道どう：「這個文章ぶんしょう，如何いか得とく中ちゅう！如今趁我來らい家か，須要しゅよう請個先さき生來せいらい教訓きょうくん他た們纔好このみ。」每日まいにち躊躕這一いち件けん事ごと。
2 Jump to dictionary	湯ゆ總そう鎮成... :	那な一いち日にち，門もん上人しょうにん進すすむ來らい稟道：「揚あげ州しゅう蕭しょう二に相そう公こう來らい拜はい。」湯ゆ鎮臺ちんだい道どう：「這是我わが蕭しょう世よ兄けい。我が會かい著ちょ還かえ認みとめ他た不ふ得とく哩まいる。」連れん忙せわし教きょう請進來らい。蕭しょう柏かしわ泉いずみ進すすむ來見くるみ禮れい。鎮臺ちんだい見み他た美び如冠玉だま，衣冠いかん儒雅，和わ他行たぎょう禮れい奉たてまつ坐すわ。蕭しょう柏かしわ泉いずみ道どう：「世よ叔恭喜き回かい府ふ，小しょう姪めい就該來らい請安。因よし這些時じ，南京なんきん翰林かんりん侍講じこう高だか老ろう先生せんせい告つげ假かり回かい家か，在ざい揚あげ州しゅう過か，小しょう姪めい陪了他た幾いく時じ，所しょ以來いらい遲おそ。」湯ゆ鎮臺ちんだい道どう：「世よ兄けい恭きょう喜入きいれ過か學がく了りょう？」蕭しょう柏かしわ泉いずみ道どう：「蒙こうむ前任ぜんにん大宗たいそう師し考こう補ほ博士はかせ弟子でし員いん。這領青あお衿えり，不為ふため希まれ罕。卻喜小しょう姪めい的てき文章ぶんしょう，前ぜん三天滿城都傳遍了，果然かぜん蒙こうむ大宗たいそう師し賞しょう鑒，可か見み甄拔的てき不ふ差さ。」湯ゆ鎮臺ちんだい見み他た說話せつわ伶俐，便びん留とめ他た在ざい書房しょぼう裏うら喫飯，叫さけべ兩個りゃんこ公子こうし陪他。到いた下しも午うま，鎮臺ちんだい自己じこ出來でき說せつ，要請ようせい一位先生替兩個公子講舉業。蕭しょう柏かしわ泉いずみ道どう：「小しょう姪めい近來きんらい有ゆう個こ看み會かい文ぶん的てき先生せんせい，是ぜ五ご河かわ縣人けんじん，姓せい余あまり，名めい特とく，字じ有ゆう達たち；是ぜ一いち位い明あきら經けい先生せんせい，舉業其實好このみ的てき。今年ことし在ざい一個鹽務人家做館，他た不ふ甚得意とくい。世よ叔若要請ようせい先生せんせい，只ただ有ゆう這個先生せんせい好このみ。世よ叔寫一いち聘書，著ちょ一位世兄同小姪去會過余先生，就可以同來らい。每年まいとし館たて穀こく，也不過か五ご六ろく十じゅう金きん。」湯ゆ鎮臺ちんだい聽罷大喜だいぎ，留とめ蕭しょう柏かしわ泉いずみ住じゅう了りょう兩りょう夜よる，寫うつし了りょう聘書，即そく命いのち大だい公子こうし，叫さけべ了りょう一いち個こ草そう上じょう飛とべ，同どう蕭しょう柏かしわ泉いずみ到いた揚あげ州しゅう去さ，往河下か賣うり鹽しお的てき吳くれ家か拜はい余あまり先生せんせい。蕭しょう柏かしわ泉いずみ叫さけべ他た寫うつし個こ晚生ばんせい帖じょう子こ，將來しょうらい進しん館かん，再さい換かわ門生もんせい帖じょう。大だい爺じい說せつ：「半はん師し半はん友とも，只ただ好こう寫うつし個こ『同學どうがく晚ばん弟おとうと』。」蕭しょう柏かしわ泉いずみ拗こじれ不ふ過か，只ただ得とく拿了帖じょう子こ，同どう到いた那な裏うら。門もん上じょう傳でん進すすむ帖じょう去さ，請到書房しょぼう裏うら坐すわ。只見ただみ那な余あまり先生せんせい頭あたま戴方巾はば，身み穿ほじ舊きゅう寶たから藍あい直ちょく裰，腳下朱しゅ履くつ，白はく淨きよし面皮めんぴ，三さん綹髭鬚ひげ，近視眼きんしがん，約やく有ゆう五ご十じゅう多た歲とし的てき光景こうけい，出來でき同どう二人ふたり作さく揖坐下か。余よ有ゆう達たち道どう：「柏かしわ泉いずみ兄けい，前日ぜんじつ往儀徵ちょう去さ，幾いく時じ回かい來らい的てき？」蕭しょう柏かしわ泉いずみ道どう：「便びん是ぜ到いた儀ぎ徵ちょう去さ看み敝世叔湯大人おとな，留とめ住じゅう了りょう幾いく天てん。這位就是湯ゆ世よ兄けい。」因いん在ざい袖そで裏うら拿出湯いでゆ大だい爺じい的てき名めい帖じょう遞過來らい。余よ先生せんせい接せっ著ちょ看み了りょう，放ひ在ざい桌上，說せつ道どう：「這個怎麼敢當？」蕭しょう柏かしわ泉いずみ就把要請ようせい他た做先生せんせい的てき話はなし說せつ了りょう一いち遍へん，道みち：「今こん特とく來らい奉拜ほうはい。如蒙台だい允まこと，即そく送おく書しょ金きん過か來らい。」余あまり有ゆう達たち笑わらい道どう：「老ろう先生せんせい大だい位い，公子こうし高だか才ざい，我わが老ろう拙つたな無能むのう，豈あに堪こらえ為ため一いち日にち之これ長ちょう。容よう斟酌しんしゃく再來さいらい奉たてまつ覆くつがえ罷やめ。」兩人りょうにん辭じ別べつ去さ了りょう。次つぎ日び，余あまり有ゆう達たち到いた蕭しょう家來けらい回かい拜おがめ，說せつ道どう：「柏かしわ泉いずみ兄けい，昨日きのう的てき事こと，不能ふのう遵命。」蕭しょう柏かしわ泉いずみ道どう：「這是甚麼いんも緣故えんこ？」余あまり有ゆう達たち笑わらい道どう：「他た既すんで然しか要よう拜はい我わが為ため師し，怎麼寫うつし『晚ばん弟おとうと』的てき帖じょう子こ拜はい我が？可か見み就非求もとめ教きょう之の誠まこと。這也罷やめ了りょう。小弟しょうてい因いん有ゆう一個故人在無為州做刺史，前日ぜんじつ有ゆう書しょ來らい約やく我が，我わが要よう到いた那な裏うら走はし走はし。他た若わか幫襯我わが些須，強つよ如坐一いち年ねん館かん。我わが也就在ざい這數日すうじつ內要辭じ別べつ了りょう東家あずまや去さ。湯ゆ府ふ這一いち席せき，柏かしわ泉いずみ兄けい竟轉薦こも了りょう別人べつじん罷やめ。」蕭しょう柏かしわ泉いずみ不能ふのう相しょう強きょう，回かい覆くつがえ了りょう湯ゆ大だい爺じい，另請別人べつじん去さ了りょう。
3 Jump to dictionary	湯ゆ總そう鎮成... :	不ふ多た幾いく日にち，余よ有ゆう達たち果然かぜん辭じ了りょう主人しゅじん，收拾しゅうしゅう行李こうり，回かい五ご河かわ。他家たけ就在余あまり家か巷ちまた。進すすむ了りょう家門かもん，他た同胞どうほう的てき兄弟きょうだい出來でき接せっ著ちょ。他た這兄弟きょうだい名めい持じ，字じ有ゆう重じゅう，也是五河縣的飽學秀才。此時五河縣發了一個姓彭的人家，中ちゅう了りょう幾いく個こ進士しんし，選せん了りょう兩個りゃんこ翰林かんりん。五ご河かわ縣人けんじん眼界がんかい小しょう，便びん闔縣人じん同どう去さ奉たてまつ承うけたまわ他ほか。又また有ゆう一家いっか，是ぜ徽州人じん，姓せい方かた，在ざい五河開典當行鹽，就冒了りょう籍せき，要よう同どう本地ほんじ人じん作さく姻親。初はつ時じ這余家か巷ちまた的てき余あまり家か還かえ和わ一個老鄉紳的虞家是世世為婚姻的，這兩家か不ふ肯同方かた家か做親。後來こうらい這兩家出いえで了りょう幾いく個こ沒ぼつ廉恥れんち不才ふさい的てき人じん，貪むさぼ圖ず方かた家か賠贈，娶めと了りょう他家たけ女兒じょじ，彼此ひし做起親おや來らい。後來こうらい做的多た了りょう，方ぽう家か不ふ但ただし沒ぼっ有ゆう分外ぶんがい的てき賠贈，反はん說せつ這兩家子いえこ仰おおせ慕他有ゆう錢ぜに，求もとむ著ちょ他た做親。所以ゆえん這兩家か不ふ顧祖宗そそう臉面的てき有ゆう兩りょう種たね人じん：一種いっしゅ是ぜ獃子，那な獃子有ゆう八はち個こ字じ的てき行為こうい：「非ひ方かた不ふ親おや，非ひ彭不友とも。」一種いっしゅ是ぜ乖子，那な乖子也有やゆう八はち個こ字じ的てき行為こうい：「非ひ方かた不ふ心しん，非ひ彭不口こう。」這話是ぜ說せつ那な些獃而無恥はじ的てき人じん，假かり使つかい五河縣沒有一個冒籍姓方的，他た就可以不必有親おや；沒ぼつ有ゆう個中こちゅう進士しんし姓せい彭的，他た就可以不必有友とも。這樣的てき人じん，自己じこ覺さとし得とく勢ぜい利り透とおる了りょう心こころ，其實獃串了りょう皮がわ！那な些奸滑すべり的てき，心裏しんり想そう著ちょ同どう方かた家か做親，方ぽう家か又また不同ふどう他た做。他た卻不肯說出來でき，只ただ是ぜ嘴くちばし裏うら扯謊嚇人，說せつ：「彭老先生せんせい是ぜ我が的てき老師ろうし。彭三先生把我邀在書房裏說了半天的知心話。」又また說せつ：「彭四先生在京裏帶書子來給我。」人にん聽見他た這些話ばなし，也就常時じょうじ請他來らい喫杯酒しゅ，要よう他た在席ざいせき上じょう說せつ這些話ばなし嚇同席どうせき喫酒的てき人じん。其風俗惡ぞくあく賴よりゆき如此。
4 Jump to dictionary	湯ゆ總そう鎮成... :	這余有ゆう達たち，余あまり有ゆう重じゅう弟おとうと兄けい兩個りゃんこ，守まもる著ちょ祖宗そそう的てき家訓かくん，閉戶讀書どくしょ，不ふ講こう這些隔壁かくへき帳ちょう的てき勢いきおい利り。余よ大だい先生せんせい各かく府ふ、州しゅう、縣けん作さく遊ゆう，相そう與あずか的てき州しゅう、縣けん官かん也不少しょう，但ただし到いた本ほん縣けん來き總そう不ふ敢說。因よし五河人有個牢不可破的見識：總說そうせつ但ただし凡是個こ舉人、進士しんし，就和知わち州しゅう、知ち縣けん是ぜ一いち個人こじん，不ふ管かん甚麼いんも情じょう都と可か以進去さ說せつ，知ち州しゅう、知ち縣けん就不能ふのう不ふ依よ。假かり使つかい有人ゆうじん說せつ縣けん官かん或ある者もの敬けい那な個人こじん的てき品行ひんこう，或ある者もの說せつ那な人じん是これ個こ名士めいし，要よう來き相あい與あずか他ほか，就一縣人嘴都笑歪了。就像不ふ曾中過か舉的人じん，要よう想そう拿帖子こ去さ拜はい知ち縣けん，知ち縣けん就可以叉著ちょ膊子叉また出來でき。總そう是ぜ這般しゃはん見識けんしき。余よ家か弟おとうと兄けい兩個りゃんこ，品行ひんこう、文章ぶんしょう是ぜ從したがえ古こ沒ぼつ有ゆう的てき。因よし他家たけ不ふ見本みほん縣けん知ち縣けん來らい拜はい，又また同どう方かた家か不ふ是ぜ親おや，又また同どう彭家不ふ是ぜ友とも，所以ゆえん親友しんゆう們雖不ふ敢輕他た，卻也不知ふち道どう敬重けいちょう他た。
5 Jump to dictionary	湯ゆ總そう鎮成... :	那な日び，余あまり有ゆう重じゅう接せっ著ちょ哥哥進しん來らい，拜見はいけん了りょう，備酒替がえ哥哥接せっ風ふう，細說さいせつ一いち年ねん有餘ゆうよ的てき話ばなし。喫過了りょう酒しゅ，余よ大だい先生せんせい也不往房裏うら去さ，在ざい書房しょぼう裏うら，老ろう弟おとうと兄けい兩個りゃんこ一いち床しょう睡ねむ了りょう。夜よる裏うら，大だい先生せんせい向こう二先生說要到無為州看朋友去。二に先生せんせい道どう：「哥哥還かえ在家ありいえ裏うら住じゅう些時。我わが要よう到いた府ふ裏うら科か考こう，等とう我わが考こう了りょう回かい來らい，哥哥再さい去さ罷やめ。」余あまり大だい先生せんせい道どう：「你不知道ともみち。我わが這揚州しゅう的てき館かん金きん已やめ是ぜ用よう完了かんりょう，要よう趕著到いた無為むい州しゅう去さ弄ろう幾いく兩りょう銀子ぎんす回かい來らい過か長ちょう夏なつ。你科考かんがえ去ざ不ふ妨さまたげ，家いえ裏うら有ゆう你嫂子こ和わ弟おとうと媳當著ちょ家か。我わが弟おとうと兄けい兩個りゃんこ，原はら是ただし關せき著ちょ門もん過か日子にっし，要よう我わが在家ざいけ怎的？」二に先生せんせい道どう：「哥這番つがえ去ざ，若わか是ぜ多た抽豐得とく幾いく十じゅう兩りょう銀子ぎんす，回かい來らい把わ父親ちちおや母親ははおや葬そう了りょう。靈柩れいきゅう在家ありいえ裏うら這十じゅう幾いく年ねん，我わが們在家ざいけ都と不安ふあん。」大だい先生せんせい道どう：「我わが也是這般しゃはん想そう，回かい來らい就要做這件けん事ごと。」
6 Jump to dictionary	湯ゆ總そう鎮成... :	又また過か了りょう幾いく日にち，大だい先生せんせい往無為むい州しゅう去さ了りょう。又また過か了りょう十じゅう多た天てん，宗むね師し牌ぱい到いた，按臨鳳おおとり陽よう。余あまり二先生便束裝住鳳陽，租個下か處しょ住じゅう下か。這時是ぜ四よん月がつ初はつ八はち日にち。初はつ九日ここのか宗むね師し行ぎょう香が。初はつ十日卦牌收詞狀，十じゅう一日掛牌考鳳陽八屬儒學生員。十じゅう五日發出生員覆試案來，每ごと學取まなびと三さん名めい覆くつがえ試ためし。余あまり二に先生せんせい取と在ざい裏面りめん。十じゅう六日進去覆了試，十じゅう七なな日にち發出はっしゅつ案あん來らい，余よ二に先生せんせい考こう在ざい一等いっとう第だい二に名めい，在ざい鳳おおとり陽一よういち直ちょく住じゅう到いた二に十じゅう四よん，送おく了りょう宗むね師し起おこり身み，方ぽう纔回五ご河かわ去さ了りょう。
7 Jump to dictionary	湯ゆ總そう鎮成... :	大だい先生せんせい來らい到いた無為むい州しゅう，那州なす尊たかし著ちょ實じつ念ねん舊きゅう，留とめ著ちょ住じゅう了りょう幾いく日にち，說せつ道どう：「先生せんせい，我わが到いた任にん未み久ひさ，不能ふのう多おお送おく你些銀子ぎんす。而今有ゆう一いち件けん事ごと，你說一いち個こ情じょう罷やめ，我わが准じゅん了りょう你的。這人家か可か以出得とく四よん百ひゃく兩りょう銀子ぎんす，有ゆう三さん個人こじん分ぶん；先生せんせい可か以分得とく一いち百ひゃく三さん十じゅう多た兩りょう銀子ぎんす，權けん且拿回かい家か去さ做了老ろう伯はく、老ろう伯母おば的てき大事だいじ。我わが將來しょうらい再さい為ため情じょう罷やめ。」余あまり大だい先生せんせい歡喜かんき，謝しゃ了りょう州しゅう尊みこと，出で去ざ會かい了りょう那な人じん。那な人じん姓せい風ふう，名めい影かげ，是ぜ一いち件けん人命じんめい牽連的てき事こと。余よ大だい先生せんせい替がえ他た說せつ過か，州しゅう尊みこと准じゅん了りょう，出來でき兌了銀子ぎんす，辭じ別べつ知ち州しゅう，收拾しゅうしゅう行李こうり回かい家か。因いん走はし南京なんきん過か，想起そうき：「天てん長ちょう杜もり少しょう卿きょう住じゅう在ざい南京なんきん利り涉わたる橋きょう河かわ房ぼう裏うら，是ぜ我わが表おもて弟おとうと，何なに不順ふじゅん便びん去さ看み看み他た？」便びん進しん城じょう來らい到いた杜もり少しょう卿きょう家か。杜もり少しょう卿きょう出來でき接せっ著ちょ，一見いっけん表ひょう兄けい，心裏しんり歡喜かんき，行ぎょう禮れい坐すわ下しも，說せつ這十じゅう幾いく年ねん闊別的てき話ばなし。余よ大だい先生せんせい歎道：「老ろう弟おとうと，你這些上好このみ的てき基もと業ぎょう，可か惜棄了りょう！你一個做大老官的人，而今賣文ばいぶん為ため活かつ，怎麼弄ろう的てき慣！」杜もり少しょう卿きょう道どう：「我わが而今在ざい這裏，有山ありやま川がわ朋友ほうゆう之の樂らく，倒たおせ也住慣了。不ふ瞞表兄けい說せつ，我わが愚弟ぐてい也無甚麼いんも嗜好しこう，夫妻ふさい們帶著ちょ幾いく個こ兒じ子こ，布衣ふい蔬食，心裏しんり淡あわ然しか。那な從前じゅうぜん的てき事こと，也追悔不來らい了りょう。」說せつ罷やめ，奉たてまつ茶與ちゃよ表ひょう兄けい喫。喫過，杜もり少しょう卿きょう自己じこ走はし進すすむ去さ和わ娘むすめ子こ商量しょうりょう，要よう辦酒替がえ表ひょう兄けい接せっ風ふう。此時杜もり少しょう卿きょう窮きゅう了りょう，辦不起おこり，思量しりょう方かた要よう拿東西とうざい去さ當とう。這日是ぜ五ご月がつ初はつ三さん，卻好莊そう耀江家か送おく了りょう一擔禮來與少卿過節。小しょう廝跟了りょう禮れい，拿著拜はい匣くしげ，一同走了進來，那な禮れい是ぜ一いち尾び鰣魚，兩りょう隻せき燒しょう鴨かも，一いち百ひゃく個こ粽ちまき子こ，二に斤きん洋よう糖とう；拜はい匣くしげ裏うら四よん兩りょう銀子ぎんす。杜もり少しょう卿きょう寫うつし回かい帖じょう叫さけべ了りょう多謝たしゃ，收おさむ了りょう。那な小しょう廝去了りょう。杜もり少しょう卿きょう和わ娘むすめ子こ說せつ：「這主人じん做得成なり了りょう！」當とう下した又また添了幾いく樣よう，娘むすめ子こ親おや自じ整せい治ち酒肴さけさかな。遲おそ衡山、武たけ正字せいじ住じゅう的てき近ちか，杜もり少しょう卿きょう寫うつし說せつ帖じょう，請這兩人りょうにん來らい陪表兄けい。二に位い來らい到いた，敘了些彼此仰慕的話ばなし，在ざい河かわ房ぼう裏うら一いち同どう喫酒。
8 Jump to dictionary	湯ゆ總そう鎮成... :	喫酒中間ちゅうかん，余よ大だい先生せんせい說せつ起おこり要よう尋ひろ地ち葬そう父母ちちはは的てき話ばなし。遲おそ衡山道どう：「先生せんせい，只ただ要地ようち下か乾いぬい煖，無風むふう無む蟻あり，得とく安やす先人せんじん，足そく矣；那な些發富とみ發はつ貴たか的てき話ばなし，都と聽不得とく。」余あまり大だい先生せんせい道どう：「正せい是ぜ。敝邑最さい重じゅう這一いち件けん事ごと。人家じんか因いん尋ひろ地ち艱難かんなん，每每まいまい耽ふけ誤あやま著しる先人せんじん，不能ふのう就葬。小弟しょうてい卻不曾究心こころ於此道どう。請問二に位い先生せんせい：這郭璞之說せつ，是ぜ怎麼個こ源流げんりゅう？」遲おそ衡山歎道：「自じ冢人墓地ぼち之の官かん不ふ設しつらえ，族ぞく葬そう之の法ほう不ふ行くだり，士君子しくんし惑於龍りゅう穴あな、沙すな水すい之の說せつ，自じ心裏しんり要よう想そう發達はったつ，不知ふち已やめ墮於大逆だいぎゃく不ふ道みち！」余あまり大だい先生せんせい驚おどろき道どう：「怎生便びん是ぜ大逆だいぎゃく不ふ道みち？」遲おそ衡山道どう：「有ゆう一いち首しゅ詩し，念ねん與あずか先生せんせい聽：『氣散きさんじ風ふう衝那可か居い，先生せんせい埋骨まいこつ理り何なん如？日にち中ちゅう尚なお未み逃兵解かい，世上せじょう人じん猶なお信しんじ《葬そう書しょ》！』這是前人ぜんじん弔ちょう郭公かっこう墓はか的てき詩し。小弟しょうてい最さい恨而今こん術じゅつ士し托たく於郭璞之說せつ，動どう輒便說せつ：『這地可か發はつ鼎かなえ甲かぶと，可か出だし狀じょう元もと！請教先生せんせい：狀じょう元もと官かん號ごう，始はじめ於唐朝あさ，郭かく璞晉人じん，何なに得知とくち唐から有ゆう此等官かん號ごう，就先立さきだて一法いっぽう，說せつ是ぜ個こ甚麼いんも樣さま的てき地ち，就出這一いち件けん東西とうざい？這可笑わらい的てき緊！若わか說せつ古人こじん封ふう拜はい都と在ざい地理ちり上じょう看み得え出來でき，試問しもん淮陰葬そう母はは，行ぎょう營高敞たかし地ち，而淮陰かげ王侯おうこう之の貴とうと，不ふ免めん三さん族ぞく之の誅，這地是ぜ凶きょう是ぜ吉きち？更さら可か笑わらい這些俗人ぞくじん說せつ，本朝ほんちょう孝こう陵りょう乃青田あおた先生せんせい所しょ擇よ之これ地ち！青田あおた命いのち世よ大賢たいけん，敷布しきふ兵へい、農のう、禮れい、樂らく，日にち不ふ暇ひま給きゅう，何なん得とく有閒あんま工夫くふう做到這一いち件けん事ごと？洪ひろし武たけ即位そくい之の時とき，萬まん年ねん吉地よしじ，自じ有ゆう術じゅつ士し辦理，與あずか青田あおた甚麼いんも相しょう干ひ！」
9 Jump to dictionary	湯ゆ總そう鎮成... :	余よ大だい先生せんせい道どう：「先生せんせい，你這一番いちばん議論ぎろん，真ま可か謂いい之の發はつ矇振聵！」武たけ正字せいじ道どう：「衡山先生せんせい之の言げん，一絲いっし不ふ錯。前年ぜんねん我わが這城中有ちゅうう一いち件けん奇き事ごと，說せつ與あずか諸しょ位い先生せんせい聽。」余あまり大だい先生せんせい道どう：「願ねがい聞，願ねがい聞。」武たけ正字せいじ道どう：「便びん是ぜ我わが這裏下か浮橋うきはし地方ちほう施ほどこせ家か巷ちまた裏うら施ほどこせ御ご史家しか。」遲おそ衡山道どう：「施ほどこせ御ご史家しか的てき事こと，我わが也略聞，不知ふち其詳。」武たけ正字せいじ道どう：「施ほどこせ御ご史し昆こん玉たま二に位い。施ほどこせ二先生說乃兄中了進士，他た不ふ曾中，都みやこ是ただし大だい夫人ふじん的てき地ち葬そう的てき不ふ好このみ，只ただ發はつ大房おおふさ，不發ふはつ二に房ぼう。因よし養やしなえ了りょう一いち個こ風水ふうすい先生せんせい在家ありいえ裏うら，終日しゅうじつ商議しょうぎ遷墳。施ほどこせ御ご史し道どう：『已やめ葬そう久ひさ了りょう，恐おそれ怕遷不ふ得とく。』哭著下か拜はい求もとめ他た。他た斷然だんぜん要よう遷。那な風水ふうすい又また拿話嚇他，說せつ：『若わか是ぜ不ふ遷，二房不但不做官，還かえ要よう瞎眼！』他た越えつ發はつ慌了，託たく這風水ふうすい到いた處しょ尋ひろ地ち。家いえ裏うら養よう著ちょ一いち個こ風水ふうすい，外面がいめん又また相あい與あずか了りょう多少たしょう風水ふうすい。這風水ふうすい尋ひろ著ちょ一いち個こ地ち，叫さけべ那な些風水すい來らい覆くつがえ。那な曉あかつき得とく風水ふうすい的てき講究こうきゅう，叫さけべ做父做子笑わらい，子し做父笑わらい，再さい沒ぼつ有ゆう一いち個こ相しょう同どう的てき。但ただし尋ひろ著ちょ一塊ひとかたまり地ち，就被人じん覆くつがえ了りょう說せつ：『用もちい不ふ得とく！』家か裏うら住じゅう的てき風水ふうすい急きゅう了りょう，又また獻けんじ了りょう一塊ひとかたまり地ち，便びん在ざい那な新地さらち左邊さへん，買かい通どおり了りょう一いち個こ親戚しんせき來らい說せつ，夜よる裏うら夢見ゆめみ老ろう太ふとし太ふとし鳳おおとり冠かんむり霞かすみ帔，指ゆび著ちょ這地與あずか他た看み，要よう葬そう在ざい這裏。因よし這一塊地是老太太自己尋的，所以ゆえん別べつ的てき風水ふうすい纔覆不ふ掉，便びん把わ母親ははおや硬かた遷來葬そう。到いた遷墳的てき那な日び，施ほどこせ御ご史し弟おとうと兄けい兩りょう位い跪在那な裏うら。纔掘開ひらき墳ふん，看み見み了りょう棺かん木き，墳ふん裏うら便びん是ぜ一いち股また熱氣ねっき，直ちょく沖おき出來でき，沖おき到いた二に先生せんせい眼め上じょう，登とう時じ就把兩りょう隻眼せきがん瞎了。二先生越發信這風水竟是個現在的活神仙，能のう知ち過去かこ未來みらい之の事こと，後來こうらい重じゅう謝しゃ了りょう他た好こう幾いく百ひゃく兩りょう銀子ぎんす。」
10 Jump to dictionary	湯ゆ總そう鎮成... :	余よ大だい先生せんせい道どう：「我わが們那邊べ也極喜き講究こうきゅう的てき遷葬。少しょう卿きょう，這事行ぎょう得とく行ぎょう不ふ得とく？」杜もり少しょう卿きょう道どう：「我わが還かえ有ゆう一句いっく直ちょく捷とし的てき話ばなし。這事朝廷ちょうてい該立一いち個こ法子のりこ：但ただし凡人ぼんじん家か要よう遷葬，叫さけべ他た到いた有司ゆうし衙門遞個呈てい紙し，風水ふうすい具ぐ了りょう甘あま結ゆい：棺かん材ざい上じょう有ゆう幾いく尺しゃく水すい，幾いく斗と幾いく升しょう蟻あり。等とう開ひらけ了りょう，說得せっとく不ふ錯，就罷了りょう；如說有水ありみず有ゆう蟻あり，挖開了りょう不ふ是ぜ，即そく于挖的てき時候じこう，帶おび一いち個こ劊子手しゅ，一刀把這奴才的狗頭斫下來。那な要よう遷墳的てき，就依子孫しそん謀殺ぼうさつ祖父そふ的てき律りつ，立たて刻こく凌しのげ遲おそ處しょ死し。此風或ある可か少しょう息いき了りょう！」余あまり有ゆう達たち、遲おそ衡山、武たけ正字せいじ三さん人にん一齊いっせい拍手はくしゅ道どう：「說せつ的てき暢とおる快かい！說せつ的てき暢とおる快かい！拿大杯はい來らい喫酒！」又また喫了一いち會かい，余よ大だい先生せんせい談だん道どう湯ゆ家か請他做館的てき一段いちだん話ばなし；說せつ了りょう一いち遍へん，笑わらい道どう：「武夫たけお可か見み不ふ過か如此！」武たけ正字せいじ道どう：「武夫たけお中ちゅう竟有雅みやび不ふ過か的てき！」因いん把わ蕭しょう雲仙うんぜん的てき事こと細ほそ細說さいせつ了りょう，對たい杜もり少しょう卿きょう道どう：「少しょう卿きょう先生せんせい，你把那な卷子まきこ拿出來でき與あずか余よ先生せんせい看み。」杜もり少しょう卿きょう取と了りょう出來でき。余よ大だい先生せんせい打開だかい看み了りょう圖ず和わ虞おそれ博士はかせ幾いく個人こじん的てき詩し，看み畢，乘じょう著ちょ酒興しゅきょう，依よ韻いん各和かくわ了りょう一いち首しゅ。三さん人にん極ごく口くち稱贊しょうさん。當とう下した喫了半夜はんや酒さけ，一連いちれん住じゅう了りょう三さん日にち。那な一いち日にち，有ゆう一個五河鄉裏賣鴨的人，拿了一いち封ふう家信かしん來らい，說せつ是ぜ余あまり二老爹帶與余大老爹的。余よ大だい先生せんせい拆開一いち看み，面めん如土色しょく。只ただ因いん這一いち番ばん，有ゆう分ぶん教きょう：弟おとうと兄けい相しょう助すけ，真ま耽ふけ式しき好之よしゆき情じょう；朋友ほうゆう交推，又また見み同どう聲こえ之の誼よしみ。畢竟ひっきょう書しょ子こ裏うら說せつ些甚麼いんも，且聽下か回かい分解ぶんかい。

URN: ctp:rulin-waishi/44