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The Scholars : 敦友誼代兄受過　講堪輿回家葬親 - Chinese Text Project
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《敦あつし友誼ゆうぎ代だい兄けい受過　講こう堪こらえ輿こし回かい家か葬そう親おや》

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1 敦あつし友誼ゆうぎ代だい... :
話はなし說せつ余あまり大だい先生せんせい把わ這家書しょ拿來遞與杜もり少しょう卿きょう看み，上面うわつら寫うつし著ちょ大概たいがい的てき意思いし說せつ：「時下じか有ゆう一いち件けん事ごと，在ざい這裏辦著。大だい哥千萬まん不可ふか來らい家か。我わが聽見大だい哥住在ざい少しょう卿きょう表ひょう弟おとうと家か，最さい好こう放心ほうしん住じゅう著ちょ。等とう我が把わ這件事ごと料理りょうり清楚せいそ了りょう，來らい接せっ大だい哥，那な時じ大だい哥再回かい來らい。」余あまり大だい先生せんせい道どう：「這畢竟ひっきょう是これ件けん甚麼いんも事ごと？」杜もり少しょう卿きょう道どう：「二表兄既不肯說，表ひょう兄けい此時也沒處しょ去さ問とえ，且在我わが這裏住じゅう著ちょ，自然しぜん知道ともみち。」余あまり大だい先生せんせい寫うつし了りょう一いち封ふう回かい書しょ，說せつ：「到底とうてい是これ件けん甚麼いんも事ごと，兄弟きょうだい可か作さく速そく細細こまごま寫うつし來らい與あずか我わが，我わが不ふ著しる急きゅう就是了りょう。若わか不ふ肯給我わが知道ともみち，我わが倒たおせ反はん焦心しょうしん。「那な人じん拿著回かい書しょ回かい五ご河かわ，送おく書しょ子こ與あずか二に爺じい。二爺正在那裏和縣裏差人說話，接せっ了りょう回かい書しょ，打だ發はつ鄉きょう裏うら人じん去さ了りょう。向こう那な差さ人道じんどう：「他た那な裏うら來らい文ぶん，說せつ是ぜ要よう提要ていよう犯はん余あまり持じ。我わが並なみ不ふ曾到過か無為むい州しゅう。我わが為ため甚麼いんも去さ？」差さ人道じんどう：「你到過か不ふ曾到過か，那な個こ看み見み？我わが們辦公事こうじ，只ただ曉あかつき得とく照あきら票ひょう子こ尋ひろ人じん。我わが們衙門もん裏うら拿到了りょう強盜ごうとう、賊ぞく，穿ほじ著しる檀だん木靴きぐつ還かえ不ふ肯招哩まいる！那な個こ肯說真しん話ばなし！」余あまり二に先生せんせい沒ぼつ法ほう，只ただ得え同どう差さ人じん到いた縣けん裏うら，在ざい堂上どうじょう見み了知りょうち縣けん，跪著稟道：「生なま員いん在家ありいえ，並なみ不ふ曾到過か無為むい州しゅう。太ふとし父ちち師し這所准じゅん的てき事こと，生なま員いん真個しんこ一毫いちごう不ふ解かい。」知ち縣道けんどう：「你曾到いた過か不ふ曾到過か，本ほん縣けん也不得知とくち。現今げんこん無為むい州しゅう有ゆう關せき提ひっさげ在ざい此，你說不ふ曾到過か，你且拿去自己じこ看み。」隨ずい在ざい公案こうあん上じょう，將はた一張硃印墨標的關文，叫さけべ值堂吏遞下か來らい看み。余よ持じ接せっ過か一いち看み，只ただ見上みかみ寫うつし的てき是ぜ：
「無為むい州しゅう承うけたまわ審しん被ひ參さん知ち州しゅう贓案裏うら，有ゆう貢みつぎ生せい余あまり持じ過か贓一款，是ぜ五ご河かわ縣人けんじん。……」

2 敦あつし友誼ゆうぎ代だい... :
余よ持じ看み了りょう道どう：「生なま員いん的てき話ばなし，太ふとし父ちち師し可か以明白はく了りょう。這關文ぶん上じょう要よう的てき是ぜ貢みつぎ生せい余あまり持じ，生なま員いん離はなれ出で貢みつげ還かえ少しょう十じゅう多年たねん哩まいる。」說せつ罷やめ，遞上關せき文ぶん來らい，回かい身み便びん要よう走はし了りょう去さ。知ち縣道けんどう：「余生よせい員いん，不ふ必大忙せわし，你纔所說しょせつ，卻也明白めいはく。」隨ずい又また叫さけべ禮れい房ぼう，問もん：「縣けん裏うら可か另有個こ余あまり持じ貢みつぎ生せい？」禮れい房ぼう值日書しょ辦稟道どう：「他た余あまり家か就有貢みつぎ生せい，卻沒有ゆう個こ余あまり持じ。」余あまり持じ又また稟道：「可か見み這關文ぶん是これ個こ捕と風ふう捉影的てき了りょう。」起おこり身み又また要よう走はし了りょう去さ。知ち縣道けんどう：「余生よせい員いん，你且下か去さ，把わ這些情じょう由よし具ぐ一いち張ちょう清白すずしろ呈てい子來こらい，我わが這裏替がえ你回覆くつがえ去ざ。」余あまり持じ應おう了りょう下か來らい。出で衙門，同どう差さ人じん坐すわ在ざい一個茶館裏喫了一壺茶，起おこり身み又また要よう走はし。差さ人じん扯住道どう：「余よ二に相そう，你往那な裏うら走はし？大だい清きよし早はや上じょう，水みず米まい不ふ沾牙，從したがえ你家走はし到いた這裏，就是辦皇差さ也不能ふのう這般しゃはん寡刺！難なん道みち此時又また同どう了りょう你去不ふ成なり？」余あまり二に先生せんせい道どう：「你家老爺ろうや叫さけべ我わが出で去ざ寫うつし呈てい子こ。」差さ人道じんどう：「你纔在ざい堂上どうじょう說せつ，你是生せい員いん。做生員いん的てき，一いち年ねん幫人寫うつし到頭とうとう，倒たおせ是ぜ自己じこ的てき要よう去さ尋ひろ別人べつじん。對たい門もん這茶館かん後ご頭あたま就是你們生せい員いん們寫狀じょう子こ的てき行ぎょう家か，你要寫うつし就進去さ寫うつし。」余あまり二に先生せんせい沒ぼつ法ほう，只ただ得え同どう差さ人じん走はし到いた茶ちゃ館後たてうしろ面めん去さ。差さ人望じんぼう著ちょ裏うら邊べ一いち人にん道どう：「這余二相要寫個訴呈，你替他た寫うつし寫うつし。他た自己じこ做稿子こ，你替他た謄真，用よう個こ戳子。他た不ふ給きゅう你錢，少しょう不ふ得とく也是我わが當とう災わざわい！昨日きのう那な件けん事ごと，關せき在ざい飯店はんてん裏うら，我わが去さ一いち頭とう來らい。」

3 敦あつし友誼ゆうぎ代だい... :
余よ二先生和代書拱一拱手，只見ただみ桌旁板ばん凳上坐すわ著しる一いち個人こじん，頭とう戴破頭巾ずきん，身み穿ほじ破やぶ直ちょく裰，腳底下か一雙打板唱曲子的鞋，認みとめ得え是ぜ縣けん裏うら喫葷飯めし的てき朋友ほうゆう唐とう三さん痰たん。唐とう三痰看見余二先生進來，說せつ道どう：「余よ二に哥，你來了りょう，請坐。」余あまり二に先生せんせい坐すわ下道げどう：「唐とう三さん哥，你來這裏的てき早はや。」唐から三さん痰たん道どう：「也不算さん早はや了りょう。我わが絕ぜっ早はや同どう方かた六房裏六老爺喫了麵，送おく六老爺出了城去，纔在這裏來らい。你這個こ事ごと，我わが知道ともみち。」因いん扯在旁つくり邊あたり去さ，悄悄しょうしょう說せつ道どう：「二に先生せんせい，你這件けん事ごと雖非欽件，將來しょうらい少しょう不ふ得とく打だ到いた欽件裏うら去さ。你令兄けい現在げんざい南京なんきん，誰だれ人にん不知ふち道どう？自じ古いにしえ『地頭じとう文書ぶんしょ鐵てつ箍たが桶おけ』，總そう以當事とうじ為ため主ぬし。當事とうじ是ぜ彭府上うえ說せつ了りょう，就點到いた奉行ぶぎょう的てき。你而今いま作さく速そく和わ彭三さん老爺ろうや去さ商議しょうぎ。他家たけ一門都是龍睜虎眼的腳色，只ただ有ゆう三老還是個盛德人。你如今いま著ちょ了りょう急きゅう去さ求もとめ他た，他た也還未必みひつ計けい較你平日へいじつ不ふ曾在他た分上ぶんじょう周旋しゅうせん處しょ。他た是ぜ大福だいふく大量たいりょう的てき人じん，你可以放心こころ去さ。不ふ然しか，我わが就同你去。論ろん起おこり理り來らい，這幾位い鄉きょう先生せんせい，你們平日へいじつ原はら該聯絡れんらく，這都是ぜ你令兄けい太ふとし自じ傲處。及到弄ろう出で事ごと來らい，卻又沒ぼつ有ゆう個こ靠もたれ傍はた。」余あまり二に先生せんせい道どう：「極ごく蒙こうむ關せき切きり。但ただし方かた纔縣尊みこと已やめ面めん許もと我わが回文かいぶん，我わが且遞上じょう呈てい子こ去さ，等ひとし他ほか替かえ我わが回かい了りょう文ぶん去さ，再さい為ため斟酌しんしゃく。」唐から三さん痰たん道どう：「也罷，我わが看み著ちょ你寫呈てい子こ。」當とう下した寫うつし了りょう呈てい子こ，拿進縣けん裏うら去さ。知ち縣けん叫さけべ書しょ辦據他た呈てい子こ備文びぶん書しょ回かい無為むい州しゅう。書しょ辦來要よう了りょう許多きょた紙し筆ひつ錢ぜに去さ，是ぜ不ふ消けし說せつ。

4 敦あつし友誼ゆうぎ代だい... :
過か了りょう半はん個月かげつ，文書ぶんしょ回かい頭あたま來らい，上うえ寫うつし的てき清白すずしろ。寫うつし著ちょ：
「要よう犯はん余あまり持じ係がかり五ご河かわ貢みつぎ生せい，身中しんちゅう，面白おもしろ，微ほろ鬚ひげ，年ねん約やく五ご十じゅう多た歲とし。的てき於四月初八日在無為州城隍廟寓所會風影會話，私わたし和人わじん命いのち。隨ずい於十じゅう一日進州衙關說。續ぞく於十じゅう六日州審錄供之後，風ふう影かげ備有酒席しゅせき送おく至いたり城じょう隍廟。風ふう影かげ共ども出で贓銀四よん百ひゃく兩りょう，三さん人にん均分きんぶん。余よ持じ得とく贓一百ひゃく三さん十じゅう三さん兩りょう有ゆう零れい。二に十じゅう八日在州衙辭行，由よし南京なんきん回かい五ご河かわ本籍ほんせき。贓證確かく據よりどころ，何なん得とく諱いみな稱しょう並無ならびな其人？事こと關せき憲けん件けん，人命じんめい重じゅう情じょう，煩うるさ貴き縣けん查照來らい文ぶん事理じり，星ほし即そく差押さしおさえ該犯赴州，以憑審しん結ゆい。望もち速そく！望もち速そく！」

5 敦あつし友誼ゆうぎ代だい... :
知ち縣けん接せっ了りょう關せき文ぶん，又また傳つて余あまり二に先生せんせい來らい問とい。余あまり二に先生せんせい道どう：「這更有ゆう的てき分ぶん辨べん了りょう。生せい員いん再さい細細こまごま具ぐ呈上ていじょう來らい，只ただ求もとめ太ぶと父ちち師し做主。」說せつ罷やめ下か來らい，到いた家いえ做呈子こ。他た妻つま舅しゅうと趙ちょう麟書說せつ道どう：「姐あね夫おっと，這事不ふ是ぜ這樣說せつ了りょう。分明ふんみょう是ぜ大だい爺じい做的事ごと，他た左ひだり一いち回かい右みぎ一いち回かい雪片せっぺん的てき文書ぶんしょ來らい，姐あね夫おっと為ため甚麼いんも自己じこ纏まとい在ざい身上しんじょう？不ふ如老老實ろうじつ實じつ具ぐ個こ呈てい子こ，說せつ大だい爺じい現在げんざい南京なんきん，叫さけべ他た行文こうぶん到いた南京なんきん去さ關せき，姐あね夫おっと落得乾いぬい淨きよし無事ぶじ。我わが這裏『娃子不ふ哭奶不ふ脹』，為ため甚麼いんも把わ別べつ人家じんか的てき棺かん材ざい拉ひしげ在ざい自己じこ門口かどぐち哭？」余あまり二に先生せんせい道どう：「老ろう舅しゅうと，我わが弟おとうと兄けい們的事ごと，我わが自じ有ゆう主意しゅい，你不要ふよう替かえ我わが焦心しょうしん。」趙ちょう麟書道どう：「不ふ是ぜ我わが也不說せつ。你家大だい爺じい平日へいじつ性情せいじょう不ふ好こう，得とく罪ざい的てき人じん多た！就如仁昌ひとあき典てん方かた三さん房ぼう裏うら，仁ひとし大典たいてん方かた六ろく房ぼう裏うら，都みやこ是ただし我わが們五門四關廂裏錚錚響的鄉紳，縣けん裏うら王公おうこう同どう他た們是一いち個人こじん，你大爺じい偏へん要よう拿話得とく罪ざい他た。就是這兩天てん，方ぽう二爺同彭鄉紳家五房裏做了親家。五ご爺じい是ぜ新しん科か進士しんし。我わが聽見說せつ，就是王公おうこう做媒，擇よ的てき日子にっし是ぜ出で月がつ初はつ三さん日にち拜おがめ允まこと。他た們席間あいだ一定講到這事。彭老五也不要明說出你令兄不好處，只ただ消きえ微ほろ露ろ其意，王公おうこう就明白はく了りょう。那な時じ王公おうこう作さく惡あく起おこり來らい，反はん說せつ姐あね夫おっと你藏匿ぞうとく著ちょ哥，就耽不ふ住じゅう了りょう！還かえ是これ依よ著しる我わが的まと話ばなし。」余あまり二に先生せんせい道どう：「我わが且再遞一張ちょう呈てい子こ。若わか那な裏うら催的緊，再說さいせつ出來でき也不遲おそ。」趙ちょう麟書道どう：「再さい不ふ，你去託たく託たく彭老五ご罷やめ。」余あまり二に先生せんせい笑わらい道どう：「也且慢些。」趙ちょう麟書見しょけん說せつ他た不信ふしん，就回去さ了りょう。余あまり二先生又具了呈子到縣裏。縣けん裏うら據よりどころ他た的てき呈てい子こ回文かいぶん道どう：
「案あん據よりどころ貴たか州しゅう移うつり關せき：『要よう犯はん余あまり持じ係がかり五ご河かわ貢みつぎ生せい，身中しんちゅう，面白おもしろ，微ほろ鬚ひげ，年ねん約やく五ご十じゅう多た歲とし。的てき於四月初八日在無為州城隍廟寓所會風影會話，私わたし和人わじん命いのち。隨ずい於十じゅう一日進州衙關說。續ぞく於十じゅう六日州審錄供之後，風ふう影かげ備有酒席しゅせき送おく至いたり城じょう隍廟。風ふう影かげ共ども出で贓銀四よん百ひゃく兩りょう，三さん人にん均分きんぶん。余よ持じ得とく贓一百ひゃく　　　　三さん十じゅう三さん兩りょう有ゆう零れい。二に十じゅう八日在州衙辭行，由よし南京なんきん回かい五ご河かわ本籍ほんせき。贓證確かく據よりどころ，何なん得とく諱いみな稱しょう並無ならびな其人？事こと關せき憲けん件けん，人命じんめい重じゅう情じょう……』等とう因いん到いた縣けん。准じゅん此，本縣ほんけん隨ずい即そく拘かかわ傳つて本ほん生せい到いた案あん。據よりどころ供きょう：生なま員いん余あまり持じ，身中しんちゅう，面めん麻あさ，微ほろ鬚ひげ，年ねん四よん十じゅう四よん歲さい，係かかり廩膳生せい員いん，未み曾出貢みつぎ。本年ほんねん四よん月がつ初はつ八はち日にち，學がく憲けん按臨鳳おおとり陽よう，初はつ九日ここのか行ぎょう香が，初はつ十じゅう日にち懸かか牌ぱい，十じゅう一いち日にち科か試ためし八はち學生がくせい員いん。該生余あまり持じ進しん院いん赴考，十じゅう五日覆試案發取錄。余よ持じ次じ日進にっしん院いん覆くつがえ試こころみ，考こう居きょ一等いっとう第だい二に名めい，至いたり二に十じゅう四日送學憲起馬，回かい籍せき肄業。安やす能のう一身在鳳陽科試，又また一身在無為州詐贓！本縣ほんけん取と具ぐ口供こうきょう，隨したがえ取ど本學ほんがく冊さつ結ゆい對たい驗けん，該生委い係がかり在ざい風ふう陽ひ科か試こころみ，未み曾到無為むい詐いつわり贓，不便ふべん解ほどけ送おく。恐おそれ係がかり外がい鄉ごう光ひかり棍，頂いただき名めい冒おかせ姓せい，理り合あい據よりどころ實じつ回かい明あきら，另緝審しん結ゆい云云うんぬん。」

6 敦あつし友誼ゆうぎ代だい... :
這文書ぶんしょ回かい了りょう去さ，那な裏うら再さい不ふ來らい提ひさげ了りょう。余あまり二先生一塊石頭落了地，寫うつし信しんじ約やく哥回來らい。大だい先生せんせい回かい來らい，細細こまごま問とい了りょう這些事さじ，說せつ：「全ぜん費ひ了りょう兄弟きょうだい的てき心しん！」便びん問とい：「衙門使し費ひ一總用了多少銀子？」二に先生せんせい道どう：「這個話ばなし，哥還問とい他た怎的？哥帶來らい的てき銀子ぎんす，料理りょうり下か葬そう為ため是ぜ。」

7 敦あつし友誼ゆうぎ代だい... :
又また過か了りょう幾いく日にち，弟おとうと兄けい二に人にん商議しょうぎ，要よう去さ拜はい風水ふうすい張ちょう雲くも峰ほう。恰好かっこう一個本家來請喫酒，兩人りょうにん拜はい了りょう張ちょう雲くも峰ほう，便びん到いた那な裏うら赴席去さ。那な裏うら請的沒ぼつ有ゆう外人がいじん，就是請的他た兩個りゃんこ嫡堂兄弟きょうだい：一いち個こ叫さけべ余あまり敷じき，一いち個こ叫さけべ余あまり殷いん。兩りょう人見ひとみ大だい哥、二に哥來，慌忙作さく揖。彼かれ此坐下か，問もん了りょう些外路ろ的てき事こと。余よ敷じき道どう：「今日きょう王おう父母ちちはは在ざい彭老二に家いえ喫酒。」主人しゅじん坐すわ在ざい底そこ下か，道みち：「還かえ不ふ曾來哩まいる。陰陽いんよう生せい纔拿過か帖じょう子こ去さ。」余あまり殷いん道どう：「彭老四よん點てん了りょう主しゅ考こう了りょう。聽見前日ぜんじつ辭じ朝あさ的てき時候じこう，他た一句話回的不好，朝廷ちょうてい把わ他た身み子こ拍はく了りょう一いち下か。」余あまり大だい先生せんせい笑わらい道どう：「他た也沒有ゆう甚麼いんも話はなし說せつ的てき不ふ好このみ，就是說せつ的てき不ふ好このみ，皇すめらぎ上じょう離はなれ著ちょ他た也遠，怎能自己じこ拍はく他た一いち下か？」余あまり殷いん紅べに著ちょ臉道：「然しか而不然しか，他た而今官かん大だい了りょう，是ぜ翰林院かんりんいん大だい學士がくし，又また帶おび著ちょ左ひだり春はる坊ぼう，每日まいにち就要站在朝廷ちょうてい大だい堂上どうじょう暖だん閣かく子こ裏うら議事ぎじ。他た回かい的てき話ばなし不ふ好このみ，朝廷ちょうてい怎的不ふ拍はく他た！難なん道みち怕得罪ざい他た麼？」主人しゅじん坐すわ在ざい底そこ下道げどう：「大だい哥，前日ぜんじつ在ざい南京なんきん來らい，聽見說せつ應おう天てん府ふ尹いん進すすむ京きょう了りょう？」余あまり大だい先さき生還せいかん不ふ曾答應おう。余よ敷じき道どう：「這個事ごと也是彭老四よん奏そう的てき。朝廷ちょうてい那な一天問應天府可該換人，彭老四要薦他的同年湯奏，就說該換。他た又また不ふ肯得罪ざい府ふ尹いん，唧唧的てき寫うつし個こ書しょ子こ帶たい來らい，叫さけべ府ふ尹いん自己じこ請陛見み，所以ゆえん進しん京きょう去さ了りょう。」余あまり二に先生せんせい道どう：「大だい僚更換かわ的てき事こと，翰林院かんりんいん衙門是ぜ不ふ管かん的てき，這話恐おそれ未必みひつ確かく。」余あまり殷いん道どう：「這是王おう父母ちちはは前日ぜんじつ在ざい仁じん大典たいてん喫酒席上せきじょう親おや口說くぜつ的てき，怎的不ふ確かく？」說せつ罷やめ，擺上酒しゅ來らい。九きゅう個こ盤ばん子こ：一盤青菜花炒肉、一いち盤ばん煎せんじ鯽魚、一盤片粉拌雞、一いち盤ばん攤蛋、一いち盤ばん蔥炒蝦えび、一いち盤ばん瓜ふり子こ、一いち盤ばん人參にんじん果はて、一いち盤ばん石榴ざくろ米まい、一いち盤ばん豆腐とうふ乾いぬい。盪上滾たぎ熱ねつ的てき封ふう缸酒來らい。喫了一いち會かい，主人しゅじん走はし進すすむ去さ拿出一いち個こ紅べに布ぬの口こう袋ぶくろ，盛もり著ちょ幾いく塊かたまり土ど，紅べに頭あたま繩なわ子こ拴著，向むこう余あまり敷じき、余よ殷いん說せつ道どう：「今日きょう請兩位い賢弟けんてい來らい，就是要よう看み看み這山上土あげつち色しょく。不知ふち可用かよう得とく？」余あまり二に先生せんせい道どう：「山上さんじょう是ぜ幾いく時じ破やぶ土ど的てき？」主人しゅじん道どう：「是ぜ前日ぜんじつ。」余あまり敷じき正ただし要よう打開だかい拿出土しゅつど來らい看み，余よ殷いん奪だつ過か來らい道みち：「等ひとし我わが看み。」劈手就奪過か來き，拿出一塊土來放在面前，把わ頭あたま歪いびつ在ざい右邊うへん看み了りょう一いち會かい，把わ頭あたま歪いびつ在ざい左邊さへん又また看み了りょう一いち會かい，拿手指頭しとう掐下一塊ひとかたまり土ど來らい，送おく在ざい嘴くちばし裏うら，歪ひずみ著ちょ嘴くちばし亂らん嚼。嚼了半天ばんてん，把わ一大塊土就遞與余敷，說せつ道どう：「四よん哥，你看這土好こう不ふ好このみ？」余あまり敷じき把わ土ど接せっ在ざい手て裏うら，拿著在ざい燈ひ底そこ下か翻こぼし過か來らい把わ正面しょうめん看み了りょう一いち會かい，翻こぼし過か來き又また把わ反面はんめん看み了りょう一いち會かい，也掐了りょう一塊土送在嘴裏，閉著嘴くちばし，閉著眼め，侵おかせ慢的嚼。嚼了半日はんにち，睜開眼かいがん，又また把わ那な土ど拿在鼻はな子こ跟前儘著聞ちょぶん。又また聞了半天ばんてん，說せつ道どう：「這土果然かぜん不ふ好このみ！」主人しゅじん慌了道どう：「這地可か葬そう得とく？」余あまり殷いん道どう：「這地葬そう不ふ得とく！葬そう了りょう你家就要窮きゅう了りょう！」余あまり大だい先生せんせい道どう：「我わが不在ふざい家か這十じゅう幾いく年ねん，不ふ想そう二位賢弟就這般精於地理。」余あまり敷じき道どう：「不ふ瞞大哥說，經過けいか我わが愚弟ぐてい兄けい兩個りゃんこ看み的てき地ち，一毫いちごう也沒得とく辨駁べんばく的てき！」余あまり大だい先生せんせい道どう：「方ほう纔這土ど是ぜ那な山上さんじょう的てき？」余あまり二に先生せんせい指ゆび著ちょ主人しゅじん道どう：「便びん是ぜ賢弟けんてい家か四よん叔的墳ふん，商議しょうぎ要よう遷葬。」余あまり大だい先生せんせい屈指くっし道どう：「四叔葬過已經二十多年，家いえ裏うら也還平安へいあん，可か以不必遷罷やめ。」余あまり殷いん道どう：「大だい哥，這是那な裏うら來らい的てき話ばなし！他た那な墳ふん裏うら一いち汪ひろし的てき水みず，一いち包つつみ的てき螞蟻，做兒子こ的てき人じん，把わ個こ父親ちちおや放ひ在ざい水みず窩裏、螞蟻窩裏，不ふ遷起來らい，還かえ成なる個人こじん！」余あまり大だい先生せんせい道どう：「如今尋ひろ的てき新地さらち在ざい那な裏うら？」余あまり殷いん道どう：「昨日きのう這地不ふ是ぜ我わが們尋的てき。我わが們替尋ひろ的てき一塊ひとかたまり地ち在ざい三さん尖峰せんぽう。我が把わ這形勢けいせい說せつ給きゅう大だい哥看。」因いん把わ這桌上じょう的てき盤ばん子こ撤去てっきょ兩個りゃんこ，拿指頭あたま醮著封ふう缸酒，在ざい桌上畫が個こ圈けん子こ，指ゆび著ちょ道どう：「大だい哥，你看！這是三さん尖峰せんぽう。那な邊べ來らい路みち遠とお哩まいる，從したがえ浦口うらぐち山上さんじょう發はつ脈みゃく，一いち個こ墩，一いち個こ砲ほう；一いち個こ墩，一いち個こ砲ほう；一いち個こ墩，一いち個こ砲ほう；彎彎曲わんきょく曲きょく，骨ほね裏うら骨こつ碌ろく，一路接著滾了來。滾たぎ到いた縣けん裏うら周しゅう家か岡おか，龍りゅう身み跌落過か峽かい，又また是ぜ一いち個こ墩，一いち個こ砲ほう，骨ほね骨こつ碌碌ろくろく幾いく十じゅう個こ砲ほう趕了來らい，結成けっせい一いち個こ穴あな情じょう。這穴情じょう叫さけべ做『荷に花はな出水しゅっすい』。」

8 敦あつし友誼ゆうぎ代だい... :
正せい說せつ著ちょ，小しょう廝捧上じょう五ご碗わん麵。主人しゅじん請諸位い用よう了りょう醋す，把わ這青菜あおな炒い肉にく夾了許多きょた堆うずたか在ざい麵碗頭上ずじょう。眾人舉起箸ばし來らい喫。余よ殷いん喫的差さ不ふ多た，揀了兩りょう根ね麵條，在ざい桌上彎彎曲わんきょく曲きょく做了一いち個こ來らい龍りゅう，睜著眼め道どう：「我わが這地要よう出で個こ狀じょう元もと！葬そう下か去さ中ちゅう了りょう一甲第二也算不得，就把我が的てき兩りょう隻せき眼睛がんせい剜掉了りょう！」主人しゅじん道どう：「那な地ち葬そう下か去さ自然しぜん要よう發はつ？」余あまり敷じき道どう：「怎的不發ふはつ？就要發はつ！並なみ不等ふとう三さん年ねん五ご年ねん！」余あまり殷いん道どう：「偎著就要發はつ！你葬下か去さ纔知道どう好こう哩まいる！」余あまり大だい先生せんせい道どう：「前日ぜんじつ我わが在ざい南京なんきん聽見幾いく位い朋友ほうゆう說せつ，葬そう地ち只ただ要よう父母ちちはは安やす，那な子孫しそん發達はったつ的てき話ばなし也是渺茫びょうぼう。」余あまり敷じき道どう：「然しか而不然しか！父母ちちはは果然かぜん安やす，子孫しそん怎的不發ふはつ？」余あまり殷いん道どう：「然しか而不然しか！彭府上じょう那な一座いちざ墳ふん，一個龍爪子恰好搭在他太爺左膀子上，所以ゆえん前日ぜんじつ彭老四よん就有這一いち拍はく。難なん道みち不ふ是ぜ一いち個こ龍りゅう爪つめ子こ？大だい哥，你若不信ふしん，明日あした我わが同どう你到他た墳ふん上じょう去さ看み，你纔知道ともみち。」又また喫了幾いく杯はい，一齊起身道擾了，小しょう廝打著ちょ燈籠どうろう，送おく進すすむ余あまり家か巷ちまた去さ，各自かくじ歸き家か歇息。

9 敦あつし友誼ゆうぎ代だい... :
次つぎ日び，大だい先生せんせい同どう二に先生せんせい商議しょうぎ道どう：「昨日きのう那な兩個りゃんこ兄弟きょうだい說せつ的てき話ばなし，怎樣一いち個こ道理どうり？」二に先生せんせい道どう：「他た們也只ただ說せつ的てき好こう聽，究竟きゅうきょう是ぜ無む師し之これ學がく。我わが們還是ぜ請張雲くも峰ほう商議しょうぎ為ため是ぜ。」大だい先生せんせい道どう：「這最有理ゆうり。」次つぎ日び，弟おとうと兄けい兩個りゃんこ備了飯めし，請張雲くも峰ほう來らい。張ちょう雲くも峰ほう道どう：「我わが往常時じ諸事しょじ沾二に位い先生せんせい的てき光ひかり，二位先生因太老爺的大事託了我，怎不盡ふじん心しん？」大だい先生せんせい道どう：「我わが弟おとうと兄けい是ぜ寒かん士し，蒙こうむ雲くも峰ほう先生せんせい厚あつ愛あい，凡事不ふ恭きょう，但ただし望もち恕じょ罪ざい。」二に先生せんせい道どう：「我わが們只要よう把わ父母ちちはは大事だいじ做了歸き著ちょ，而今拜はい託たく雲くも翁おう，並なみ不ふ必講發はつ富とみ發はつ貴たか，只ただ要地ようち下か乾いぬい暖だん，無風むふう無む蟻あり，我わが們愚弟ぐてい兄けい就感激かんげき不盡ふじん了りょう！」張ちょう雲くも峰ほう一いち一いち領りょう命いのち」過か了りょう幾いく日にち，尋ひろ了りょう一塊ひとかたまり地ち，就在祖そ墳ふん旁つくり邊べ。余よ大だい先生せんせい、余よ二に先生せんせい，同どう張ちょう雲くも峰ほう到いた山やま裏うら去さ親しん自じ覆くつがえ了りょう這地，託たく祖そ墳ふん上山かみのやま主用しゅよう二に十じゅう兩りょう銀子ぎんす買かい了りょう，託たく張ちょう雲くも峰ほう擇よ日子にっし。日子にっし還かえ不ふ曾擇來らい，那な日び閒あいだ著ちょ無事ぶじ，大だい先生せんせい買かい了りょう二に斤きん酒しゅ，辦了六ろく七なな個こ盤ばん子こ，打算ださん老ろう弟おとうと兄けい兩個りゃんこ自己じこ談だん談だん。到いた了りょう下か晚ばん時候じこう，大だい街まち上じょう虞おそれ四公子寫個說帖來，寫うつし道どう：
「今晚こんばん薄うす治ち園えん蔬，請二位表兄到荒齋一敘，勿外是ぜ荷に。虞おそれ梁はり頓首とんしゅ。」

10 敦あつし友誼ゆうぎ代だい... :
余よ大だい先生せんせい看み了りょう，向こう那な小しょう廝道：「我わが知道ともみち了りょう。拜はい上じょう你家老爺ろうや，我わが們就來らい。」打だ發出はっしゅつ門もん，隨ずい即そく一いち個こ蘇州そしゅう人じん，在ざい這裏開ひらき糟かす坊ぼう的てき，打だ發はつ人じん來らい請他弟おとうと兄けい兩個りゃんこ到いた糟かす坊ぼう裏うら去さ洗あらい澡。大だい先生せんせい向こう二に先生せんせい道どう：「這凌朋友ほうゆう家か請我們，又また想そう是ぜ有ゆう酒しゅ喫。我わが們而今こん擾了凌しのげ風ふう家か，再さい到いた虞おそれ表ひょう弟おとうと家か去さ。」弟おとうと兄けい兩個りゃんこ，來き到いた凌しのげ家か，一いち進しん了りょう門もん，聽得裏面りめん一いち片へん聲ごえ吵嚷。卻是凌しのげ家か因いん在ざい客きゃく邊あたり，僱了兩個りゃんこ鄉きょう裏うら大だい腳婆娘むすめ，主しゅ子こ都と同どう他た偷上了りょう。五河的風俗是個個人都要同僱的大腳婆娘睡覺的。不ふ怕正經けい敞たかし廳ちょう裏うら擺著酒しゅ，大家たいか說せつ起おこり這件事ごと，都と要よう笑わらい的てき眼睛がんせい沒ぼつ縫ぬえ，欣欣きんきん得意とくい，不ふ以為羞恥しゅうち的てき。凌しのげ家か這兩個りゃんこ婆ばば娘むすめ，彼此ひし疑惑ぎわく。你疑惑ぎわく我わが多おお得え了りょう主しゅ子こ的てき錢ぜに，我わが疑惑ぎわく你多得とく了りょう主しゅ子こ的てき錢ぜに。爭そう風ふう喫醋，打だ吵起來らい。又また大家たいか搬楦頭あたま，說せつ偷著店てん裏うら的てき店てん官かん，店てん官かん也跟在ざい裏うら頭打あたまうち吵。把わ廚房裏うら的てき碗わん兒じ、盞兒、碟兒，打だ的てき粉碎ふんさい。又また伸しん開ひらき了りょう大だい腳，把わ洗あらい澡的盆ぼん桶おけ都と翻こぼし了りょう。余よ家か兩りょう位い先生せんせい，酒さけ也喫不ふ成なり，澡也洗あらい不ふ成なり，倒たおせ反はん扯勸了りょう半日はんにち，辭じ了りょう主人しゅじん出來でき。主人しゅじん不ふ好こう意思いし，千せん告つげ罪ざい，萬まん告つげ罪ざい，說せつ改あらため日び再さい請。兩りょう位い先生せんせい走出はしりで凌しのげ家門かもん，便びん到いた虞おそれ家か。虞おそれ家か酒席しゅせき已やめ散ち，大門だいもん關せき了りょう。余よ大だい先生せんせい笑わらい道どう：「二に弟おとうと，我わが們仍舊きゅう回かい家か喫自己じこ的てき酒さけ。」二に先生せんせい笑えみ著ちょ，同どう哥到了りょう家か裏うら，叫さけべ拿出酒しゅ來らい喫。不ふ想そう那な二斤酒和六個盤子已是娘娘們喫了，只ただ剩あま了りょう個こ空そら壺つぼ空そら盤ばん子こ在ざい那な裏うら。大だい先生せんせい道どう：「今日きょう有ゆう三さん處しょ酒しゅ喫，一處也喫不成，可か見み一いち飲いん一いち啄ついばめ，寞非前ぜん定じょう！」弟おとうと兄けい兩個りゃんこ笑えみ著ちょ喫了些小菜さい晚ばん飯めし，喫了幾いく杯はい茶ちゃ，彼此ひし進しん房ぼう歇息。

11 敦あつし友誼ゆうぎ代だい... :
睡ねむ到いた四よん更さら時分じぶん，門外もんがい一いち片へん聲ごえ大だい喊。兩りょう弟おとうと兄けい一齊いっせい驚おどろき覺さとし，看み見み窗まど外がい通どおり紅べに，知道ともみち是ぜ對たい門もん失火しっか，慌忙披了衣裳いしょう出來でき，叫さけべ齊ひとし了りょう鄰居，把わ父母ちちはは靈柩れいきゅう搬到街がい上じょう。那な火燒ひたき了りょう兩りょう間あいだ房子ふさこ，到いた天てん亮あきら就救息いき了りょう。靈柩れいきゅう在ざい街まち上じょう。五ご河かわ風俗ふうぞく，說せつ靈柩れいきゅう抬出門もん，再さい要よう抬進來らい，就要窮きゅう人家じんか。所以ゆえん眾親友しんゆう來らい看み，都と說せつ乘じょう此抬到山やま裏うら，擇よ個こ日子にっし葬そう罷やめ。大だい先生せんせい向こう二に先生せんせい道どう：「我わが兩人りょうにん葬そう父母ちちはは，自然しぜん該正正せい經けい經けい的てき告つげ了りょう廟びょう，備祭辭じ靈れい，遍へん請親友しんゆう會葬かいそう，豈あに可か如此草くさ率りつ！依よ我わが的てき意思いし，仍舊將はた靈柩れいきゅう請進中堂なかどう，擇よ日出にっしゅつ殯。」二に先生せんせい道どう：「這何消けし說せつ，如果要よう窮死きゅうし，盡つき是ぜ我わが弟おとうと兄けい兩個りゃんこ當とう災わざわい。」當とう下した眾人勸すすむ著ちょ總そう不ふ聽，喚齊了りょう人じん，將はた靈柩れいきゅう請進中堂なかどう。候こう張ちょう雲くも峰ほう擇よ了りょう日子にっし，出で殯歸葬そう，甚是盡つき禮れい。那な日び，闔縣送おく殯有許多きょた的てき人じん。天てん長ちょう杜もり家か也來了りょう幾いく個人こじん。自じ此，傳つて遍へん了りょう五ご門もん四よん關せき廂ひさし，一いち個こ大だい新聞しんぶん，說せつ：余あまり家か兄弟きょうだい兩個りゃんこ越えつ發はつ獃串了りょう皮がわ了りょう，做出這樣倒たおせ運うん的てき事こと！只ただ因いん這一いち番ばん，有ゆう分ぶん教きょう：風塵ふうじん惡わる俗ぞく之これ中ちゅう，亦また藏くら俊しゅん彥；數すう米べい量りょう柴しば之の外そと，別べつ有ゆう經綸けいりん。畢竟ひっきょう後事こうじ如何いか，且聽下か回かい分解ぶんかい。

URN: ctp:rulin-waishi/45