かもめ (列車れっしゃ)

かもめは、九州旅客鉄道きゅうしゅうりょかくてつどう（JR九州きゅうしゅう）が武雄温泉たけおおんせん駅えき・新しん大村おおむら駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだを西にし九州きゅうしゅう新幹線しんかんせん経由けいゆで運行うんこうしている特別とくべつ急行きゅうこう列車れっしゃである。

かもめ
西にし九州きゅうしゅう新幹線しんかんせん「かもめ」 （2023年ねん1月がつ 新しん大村おおむら駅えき）
概要がいよう
国くに	日本にっぽん
種類しゅるい	特別とくべつ急行きゅうこう列車れっしゃ（新幹線しんかんせん）
現況げんきょう	運行うんこう中ちゅう
地域ちいき	佐賀さが県けん・長崎ながさき県けん
前身ぜんしん	特急とっきゅう「かもめ」
運行うんこう開始かいし	2022年ねん9月23日にち
運営うんえい者しゃ	九州旅客鉄道きゅうしゅうりょかくてつどう（JR九州きゅうしゅう）
路線ろせん
起点きてん	武雄温泉たけおおんせん駅えき・新しん大村おおむら駅えき
終点しゅうてん	長崎ながさき駅えき
営業えいぎょう距離きょり	69.6 km (43.2 mi)（武雄温泉たけおおんせん - 長崎ながさき間あいだ）
平均へいきん所要しょよう時間じかん	約やく30分ふん
運行うんこう間隔かんかく	1 - 3本ほん/時間じかん
列車れっしゃ番号ばんごう	2000G+号ごう数すう
使用しよう路線ろせん	西にし九州きゅうしゅう新幹線しんかんせん
車内しゃないサービス
クラス	普通ふつう車しゃ
身障者しんしょうしゃ対応たいおう	3号車ごうしゃ
技術ぎじゅつ
車両しゃりょう	N700S系けい電車でんしゃ（熊本くまもと総合そうごう車両しゃりょう所しょ大村おおむら車両しゃりょう管理かんり室しつ）
軌間きかん	1,435 mm
電化でんか	交流こうりゅう25,000 V・60 Hz
最高さいこう速度そくど	260 km/h (160 mph)
備考びこう
原則げんそくとして武雄温泉たけおおんせん駅えきで特急とっきゅう「リレーかもめ」と対面たいめん接続せつぞく

本ほん項こうでは福岡ふくおか県けんと佐賀さが県けんを結むすぶ在来ざいらい線せん特急とっきゅうのうち、武雄温泉たけおおんせん駅えき発着はっちゃくで運行うんこうされている「リレーかもめ」、佐賀さが駅えき・肥前ひぜん鹿島かしま駅えき発着はっちゃくで運行うんこうされている「かささぎ」、その他た長崎本線ながさきほんせんにおける優等ゆうとう列車れっしゃの沿革えんかくについても記述きじゅつする。

概要がいよう

特急とっきゅう「かもめ」は、1976年ねん7月がつ1日にちに長崎ながさき本線ほんせんと佐世保線させぼせん全線ぜんせんの電化でんかにより、それまで小倉こくら駅えき・博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだで運行うんこうしていた急行きゅうこう「出島でじま」の一部いちぶを特急とっきゅうに格上かくあげする形かたちで、7往復おうふくで運行うんこうを開始かいしした。その後ご、博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだは、最大さいだいで26往復おうふくの運行うんこうとなった。

2022年ねん9月23日にちのダイヤ改正かいせいにおいて、西にし九州きゅうしゅう新幹線しんかんせんの武雄温泉たけおおんせん駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだが開業かいぎょうし、「かもめ」の列車れっしゃ名めいは新幹線しんかんせんに移行いこう。武雄温泉たけおおんせん駅えきから博多はかた方面ほうめんへ向むかう既存きそんの在来ざいらい線せん特急とっきゅうについては「リレーかもめ」の列車れっしゃ名めいで運転うんてんされ、武雄温泉たけおおんせん駅えきにおける同どう一いちホームでの対面たいめん乗のり換かえで接続せつぞくする形かたちとなった。ただし「リレーかもめ」の本数ほんすうは新幹線しんかんせん「かもめ」の本数ほんすうより少すくなく、この分ぶんについては特急とっきゅう「みどり」を「みどり（リレーかもめ）」として接続せつぞく列車れっしゃと扱あつかうことで対応たいおうしている。また、福岡ふくおか県けんと佐賀さが県けんを結むすぶ特急とっきゅうのうち、佐賀さが駅えき・肥前ひぜん鹿島かしま駅えき発着はっちゃくの列車れっしゃには「かささぎ」の名称めいしょうが与あたえられた。

運行うんこう概況がいきょう

2022年ねん9月がつ23日にち時点じてんの状況じょうきょうを示しめす。

定期ていき列車れっしゃは武雄温泉たけおおんせん駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだで22往復おうふくが設定せっていされているほか、朝あさに下くだり2本ほん・夜よるに上のぼり1本ほんが新しん大村おおむら駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだで運転うんてんされる。号ごう数すうは、100番台ばんだいを独自どくじに付づけ番ばんしている新しん大村おおむら駅えき発着はっちゃく列車れっしゃを除のぞき、「リレーかもめ」および「みどり（リレーかもめ）」に合あわせられている。

各駅かくえき停車ていしゃを主体しゅたいとするが、約やく半数はんすうの列車れっしゃが嬉野うれしの温泉おんせん駅えきを通過つうかする。また、朝夕あさゆうには同どう駅えきに加くわえ新しん大村おおむら駅えきも通過つうかとなる便びんが存在そんざいする。

号ごう数すう	種別しゅべつ色しょく	運行うんこう本数ほんすう	武雄温泉たけおおんせん 駅えき	嬉野うれしの温泉おんせん 駅えき	新大しんおお村むら 駅えき	諫早いさはや 駅えき	長崎ながさき 駅えき	備考びこう
1-64号ごう	黄色おうしょく（■）	下くだり5本ほん／上のぼり2本ほん	●	－	－	●	●
	赤色あかいろ（■）	下くだり5本ほん／上のぼり7本ほん	●	－	●	●	●
	青色あおいろ（■）	下くだり12本ほん／上のぼり13本ほん	●	●	●	●	●
101-103号ごう		下くだり2本ほん／上のぼり1本ほん			●	●	●

• ●：停車ていしゃ
• －：通過つうか

使用しよう車両しゃりょう・編成へんせい

熊本くまもと総合そうごう車両しゃりょう所しょ大村おおむら車両しゃりょう管理かんり室しつ所属しょぞくのN700S系けい6両りょう編成へんせいが充当じゅうとうされる。長崎ながさき方かた先頭せんとう車しゃが1号車ごうしゃで、全車ぜんしゃ普通ふつう車しゃ。車椅子くるまいす対応たいおう座席ざせきは3号車ごうしゃに設置せっちされている。

1 - 3号車ごうしゃが指定してい席せき、4 - 6号車ごうしゃが自由じゆう席せきとなるのが基本きほんであるが、新しん大村おおむら駅えき発着はっちゃく列車れっしゃは全車ぜんしゃ自由じゆう席せきとなる。

在来ざいらい線せん特急とっきゅう「リレーかもめ」「かささぎ」

リレーかもめ かささぎ
787系けい「リレーかもめ」（2023年ねん1月がつ 北方きたかた駅えき）
概要がいよう
国くに	日本にっぽん
種類しゅるい	特別とくべつ急行きゅうこう列車れっしゃ
現況げんきょう	運行うんこう中ちゅう
地域ちいき	福岡ふくおか県けん・佐賀さが県けん
前身ぜんしん	特急とっきゅう「かもめ」
運行うんこう開始かいし	2022年ねん9月23日にち
運営うんえい者しゃ	九州旅客鉄道きゅうしゅうりょかくてつどう（JR九州きゅうしゅう）
路線ろせん
起点きてん	門司もじ港みなと駅えき・小倉こくら駅えき・博多はかた駅えき
終点しゅうてん	リレーかもめ：武雄温泉たけおおんせん駅えき かささぎ：佐賀さが駅えき・肥前ひぜん鹿島かしま駅えき
営業えいぎょう距離きょり	160.1 km (99.5 mi)（門司もじ港こう - 武雄温泉たけおおんせん間あいだ） 161.4 km (100.3 mi)（門司もじ港こう - 肥前ひぜん鹿島かしま間あいだ）
列車れっしゃ番号ばんごう	リレーかもめ：号ごう数すう+2000H かささぎ：号ごう数すう+900M（肥前ひぜん鹿島かしま駅えき発着はっちゃく）・号ごう数すう+870M（佐賀さが駅えき発着はっちゃく）
使用しよう路線ろせん	鹿児島本線かごしまほんせん・長崎本線ながさきほんせん・佐世保線させぼせん
車内しゃないサービス
クラス	DXグリーン・グリーン車しゃ・普通ふつう車しゃ
技術ぎじゅつ
車両しゃりょう	783系けい電車でんしゃ 787系けい電車でんしゃ 885系けい電車でんしゃ（いずれも南福岡みなみふくおか車両しゃりょう区く）
軌間きかん	1,067 mm
電化でんか	交流こうりゅう20,000 V・60 Hz
線路せんろ所有しょゆう者しゃ	九州旅客鉄道きゅうしゅうりょかくてつどう（下記かき以外いがいの区間くかん） 佐賀さが・長崎ながさき鉄道てつどう管理かんりセンター（江北こうほく - 肥前ひぜん鹿島かしま間あいだ）
備考びこう
「かささぎ」上のぼり1本ほんは博多はかた駅えき - 吉塚よしづか駅えき間あいだに普通ふつう列車れっしゃとして直通ちょくつう

2022年ねん9月がつ23日にち時点じてんの状況じょうきょうを示しめす。

「リレーかもめ」は武雄温泉たけおおんせん駅えきを終点しゅうてんとして下くだり18本ほん・上のぼり16本ほん、「かささぎ」は佐賀さが駅えきまたは肥前ひぜん鹿島かしま駅えきを終点しゅうてんとして下くだり8本ほん・上のぼり9本ほんが設定せっていされている。どちらも起点きてんは博多はかた駅えきを基本きほんとするが、「リレーかもめ」では門司もじ港みなと駅えき発着はっちゃくが1往復おうふく、「かささぎ」では門司もじ港みなと駅えき・小倉こくら駅えき発着はっちゃくが下くだりで1本ほんずつ存在そんざいする。また博多はかた駅えき行いきの「かささぎ」上のぼり1本ほんは、博多はかた駅えき到着とうちゃく後ごに吉塚よしづか駅えきまで無む愛称あいしょうの普通ふつう列車れっしゃとして直通ちょくつうする。

停車駅ていしゃえき

門司もじ港みなと駅えき - 門司もじ駅えき - 小倉こくら駅えき - 戸畑とばた駅えき -（八幡やはた駅えき）- 黒崎くろさき駅えき - 折尾おりお駅えき - 赤間あかま駅えき -（東郷とうごう駅えき）-（福間ふくま駅えき）-（香椎かしい駅えき）- 博多はかた駅えき -（二日市ふつかいち駅えき）- 鳥栖とす駅えき - 新しん鳥栖とす駅えき - 佐賀さが駅えき -（江北こうほく駅えき）- 武雄温泉たけおおんせん駅えき / 肥前ひぜん鹿島かしま駅えき

• 「リレーかもめ9号ごう・64号ごう」と「かささぎ101号ごう」が門司もじ港みなと駅えき発着はっちゃく、「かささぎ201号ごう」が小倉こくら駅えき発はつで、その他たは博多はかた駅えき発着はっちゃく。
• 「かささぎ201・202・204号ごう」は佐賀さが駅えき発着はっちゃくで、佐賀さが駅えき - 肥前ひぜん鹿島かしま駅えき間あいだは運行うんこうしない。
• 括弧かっこ内ないの駅えきは一部いちぶ列車れっしゃのみ停車ていしゃ。
  • 八幡やはた駅えき・東郷とうごう駅えきは「リレーかもめ64号ごう」のみ停車ていしゃ。
  • 福間ふくま駅えきは「かささぎ201号ごう」以外いがいの列車れっしゃが停車ていしゃ。
  • 香椎かしい駅えきは「かささぎ201号ごう」のみ停車ていしゃ。
  • 二日市ふつかいち駅えきは「リレーかもめ」のうち1・3・5・52・56・62・64号ごうのみ停車ていしゃ。「かささぎ」は202・204号ごう以外いがいの列車れっしゃが停車ていしゃ。
  • 江北こうほく駅えきは「リレーかもめ」下くだり12本ほん・上のぼり11本ほんと「かささぎ」全ぜん列車れっしゃが停車ていしゃ。

使用しよう車両しゃりょう・編成へんせい

2022年ねん9月がつ23日にち時点じてんの編成へんせい図ず

リレーかもめ かささぎ

← 武雄温泉たけおおんせん・肥前ひぜん鹿島かしま・佐賀さが 博多はかた・小倉おぐら・門司もじ港こう →

787系けい リレーかもめ1・3・5・9・13・21・25・29・33・37・41・57・61・65・ 4・8・12・16・24・28・32・36・40・44・62・64号ごう 1 2 3 4 5 6 7 8 DX,G G個こ4 指ゆび 指ゆび 指ゆび・b 自じ 自じ 自じ 自じ

ボックスシートは指定してい席せき 5・9号ごうの4号車ごうしゃは平日へいじつのみ自由じゆう席せき

かささぎ103・107・109・111・108・112・114・204号ごう 1 2 3 4 5 6 7 8 DX,G G個こ4 指ゆび 指ゆび 自じ・b 自じ 自じ 自じ 自じ

ボックスシートは自由じゆう席せき 204号ごうの3号車ごうしゃは平日へいじつのみ自由じゆう席せき

かささぎ101・201・106・202号ごう 1 2 3 4 5 6 DX,G G個こ4 指ゆび 自じ・b 自じ 自じ 自じ

ボックスシートは自由じゆう席せき

885系けい リレーかもめ17・45・49・53・20・48・52・56号ごう 1 2 3 4 5 6 G 指ゆび 指ゆび 指ゆび 自じ 自じ 自じ

かささぎ105・113・104・110号ごう 1 2 3 4 5 6 G 指ゆび 指ゆび 自じ 自じ 自じ 自じ

783系けい かささぎ102号ごう 1 2 3 4 5 6 7 8 G 自じ 自じ 自じ 自じ 自じ 自じ 自じ G 指ゆび 指ゆび 指ゆび 自じ 自じ 自じ 自じ

全車ぜんしゃ禁煙きんえん 凡例はんれい G=グリーン車しゃ指定してい席せき G個こ4=グリーン車しゃ4人にん用よう個室こしつ（指定してい席せき） DX=DXグリーン（指定してい席せき） 指ゆび=普通ふつう車しゃ指定してい席せき b=普通ふつう車しゃ4人にん用ようボックスシート 自じ=普通ふつう車しゃ自由じゆう席せき

南福岡みなみふくおか車両しゃりょう区くに所属しょぞくする787系けい電車でんしゃ・885系けい電車でんしゃが充当じゅうとうされているほか、「かささぎ」では1本ほんのみ783系けい電車でんしゃも使用しようされている。「かもめ」時代じだいには、485系けい電車でんしゃも使用しようされていた。

787系けいは、「リレーかもめ」「かささぎ」とも大半たいはんの列車れっしゃで使用しようされ、4人にん用ようグリーン個室こしつとDXグリーン席せきを連結れんけつしている。ボックスシートは「リレーかもめ」では指定してい席せき、「かささぎ」では自由じゆう席せきとして営業えいぎょうしている。「リレーかもめ」は8両りょう編成へんせい、「かささぎ」は6両りょうまたは8両りょう編成へんせいで運転うんてんされている。

1994年ねん3月1日にちのダイヤ改正かいせいで、9両りょう編成へんせいが「かもめ」5往復おうふくに投入とうにゅうされ、ビュッフェも営業えいぎょうした（のちに7両りょうに減車げんしゃ）。1996年ねん3月16日にちのダイヤ改正かいせいによって、単独たんどく運行うんこう「かもめ」が783系けいに統一とういつされ、一度いちど撤退てったいした。2001年ねん3月3日にちからは、「有明ありあけ」用ようの4両りょう編成へんせいが博多はかた駅えき - 肥前ひぜん山口やまぐち駅えき間あいだの「かもめ」1往復おうふくに充当じゅうとうされたが、これも同年どうねん10月がつ5日にちに撤退てったいした。その後ご、2011年ねん3月12日にちのダイヤ改正かいせいで、「リレーつばめ」「有明ありあけ」用ようの7両りょう編成へんせいから付随ふずい車しゃ1両りょうを抜ぬいた6両りょう編成へんせいが「かもめ」に充当じゅうとうされ、9年ねん半はんぶりに定期ていき運用うんように復帰ふっきした。

885系けいは、2000年ねん3月11日にちの車両しゃりょう投入とうにゅう時じより「かもめ」に使用しようされており、西にし九州きゅうしゅう新幹線しんかんせん開業かいぎょう後ごも「リレーかもめ」「かささぎ」両りょう列車れっしゃで用もちいられている。当初とうしょは黄き帯たいの「白しろいかもめ」編成へんせい（1次じ車しゃ）のみ運用うんようされていたが、2次じ車しゃである青あお帯たいの「白しろいソニック」編成へんせいが5両りょうから6両りょうに増結ぞうけつされてからは同どう編成へんせいも使用しようされた。現在げんざいは1次じ車しゃと2次じ車しゃは共通きょうつう運用うんようとなっている。

783系けいは「かささぎ102号ごう」のみの運用うんようで、「みどり」編成へんせいと「ハウステンボス」編成へんせいを連結れんけつした8両りょう編成へんせいで運行うんこうされている。各かく車両しゃりょうとも中央ちゅうおうの乗降じょうこう口こうを境さかいに肥前ひぜん鹿島かしま寄よりのA室しつと博多はかた寄よりのB室しつに分わかれており、駅えきや車内しゃないでもそのように案内あんないされている。

1989年ねんの投入とうにゅう当初とうしょは、先頭せんとう車しゃの帯おび色しょくを青あおと赤あかで塗ぬり分わけた専用せんよう編成へんせい（7両りょう編成へんせい。繁忙はんぼう期きは9両りょう編成へんせい）が「かもめ」で使用しようされていた。1990年ねん3月から1994年ねん7月がつまで、車両しゃりょう愛称あいしょうの「ハイパーサルーン」にちなみ列車れっしゃ名めいも「ハイパーかもめ」となっていた。運転うんてん開始かいし時じよりカフェテリアの営業えいぎょうも行おこなっていたが、1992年ねんに営業えいぎょうを終了しゅうりょうしている。1996年ねんに単独たんどく運行うんこうの「かもめ」は783系けい6両りょう編成へんせい（繁忙はんぼう期きは一部いちぶ8両りょう編成へんせい）に統一とういつされたが、2000年ねん3月がつ11日にちに885系けいが投入とうにゅうされると、783系けいは「みどり」併結列車れっしゃでの運用うんようがほとんどとなり、編成へんせいも4両りょう編成へんせいとなった。その後ご、多客たきゃく期きの5両りょう編成へんせい運行うんこうが2006年ねん9月がつ以降いこう常態じょうたい化かし、2007年ねん3月18日にちのダイヤ改正かいせいで正式せいしきに5両りょう編成へんせいに増車ぞうしゃされた。2011年ねん3月がつ12日にちのダイヤ改正かいせいで「みどり」との併結運行うんこうが終了しゅうりょうし、編成へんせいも再ふたたび4両りょうとなった。2016年ねん3月26日にちのダイヤ改正かいせいでは1往復おうふくが再ふたたび5両りょう編成へんせいに変更へんこうされ、2017年ねん3月4日にちのダイヤ改正かいせいでは「みどり」編成へんせいと「ハウステンボス」編成へんせいを連結れんけつした8両りょうでの運行うんこうとなった。2020年ねん3月14日にちダイヤ改正かいせいで「みどり」用よう4両りょう編成へんせいのみでの運転うんてんに変更へんこうされた。

485系けいは、1976年ねんから2000年ねんまで「かもめ」で使用しようされていた。1990年ねん以降いこう、外装がいそうを赤あか一色いっしょくにするなどのリニューアルが施工しこうされ、「かもめ」用ようの車両しゃりょうに関かんしては「KAMOME EXPRESS」のロゴが描えがかれていた。しかし「KAMOME EXPRESS」車両しゃりょうは1996年ねんに全廃ぜんぱいされ、その後ごは2000年ねんの485系けい撤退てったいまで「にちりん」などと共通きょうつうの「RED EXPRESS」車両しゃりょうで運行うんこうされた。

• 
  885系けい「かささぎ」（2023年ねん1月がつ 天拝山てんぱいざん駅えき - 原田はらだ駅えき間あいだ）
• 
  783系けい「かもめ」（2011年ねん2月がつ 長崎ながさき駅えき）

沿革えんかく

運行うんこう開始かいし

「山陽本線さんようほんせん優等ゆうとう列車れっしゃ沿革えんかく」も参照さんしょう

• 1953年ねん（昭和しょうわ28年ねん）
  • 3月15日にち：
    1. 京都きょうと駅えき - 博多はかた駅えき間あいだを山陽本線さんようほんせん・鹿児島本線かごしまほんせん経由けいゆで運転うんてんする特急とっきゅう「かもめ」が運行うんこう開始かいし。
       • 両りょう線せんでは戦前せんぜんに「富士ふじ」「櫻さくら」といった特急とっきゅうが設定せっていされていたが、戦中せんちゅうの1944年ねんに「富士ふじ」を最後さいごにして廃止はいしされたため、戦後せんご初はつの同線どうせんにおける特急とっきゅう列車れっしゃとなった。
       • 運行うんこう前まえには山陽さんよう特急とっきゅうとの仮称かしょうがあり、新しん形式けいしきの一等いっとう展望てんぼう車しゃの設計せっけい等とうがなされたとされ、実現じつげんしていた場合ばあいは新形しんがた展望てんぼう車しゃが東海道本線とうかいどうほんせんの特急とっきゅうに使用しようされ、山陽さんよう特急とっきゅうにはマイテ39形かたちなどの戦前せんぜん製せい展望てんぼう車しゃが転用てんようされていた可能かのう性せいもあったとされるが、実際じっさいには二に等とう・三さん等とう車しゃ・食堂しょくどう車しゃのみの組成そせいとなった。
       • 運行うんこうダイヤ上じょうでは、下くだりは始発駅しはつえきの京都きょうと駅えきで、上のぼりは大阪おおさか駅えきで東海道本線とうかいどうほんせん夜行やこう急行きゅうこう列車れっしゃ「明星みょうじょう」・「彗星すいせい」と接続せつぞくするようにしていた。
    2. 門司もじ港みなと駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだを早岐はいき駅えき・大村おおむら駅えき経由けいゆで運行うんこうする臨時りんじ準急じゅんきゅう列車れっしゃとして、3107・3108列車れっしゃが運行うんこうを開始かいし。鳥栖とす駅えきまでは熊本くまもと駅えき発着はっちゃくの「407・408列車れっしゃ」に併結されていた。
  • 11月：3107・3018列車れっしゃが定期ていき列車れっしゃに昇格しょうかく。
• 1954年ねん（昭和しょうわ29年ねん）10月1日にち：3107・3108列車れっしゃ単独たんどく運行うんこうに変更へんこう。なお、このとき通称つうしょうとして「ながさき」の名称めいしょうが与あたえられる。
• 1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）11月19日にち：従来じゅうらい、広島ひろしま駅えき - 門司もじ駅えき間あいだを運行うんこうしていた山陽本線さんようほんせんの準急じゅんきゅう3207・3208列車れっしゃが延長えんちょうされ、407・408列車れっしゃと博多はかた駅えきを介かいして直通ちょくつう運転うんてんを実施じっし。これにより、広島ひろしま駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだを運行うんこうする列車れっしゃ番号ばんごうが405・406列車れっしゃに変更へんこうされる。

編成へんせいの変遷へんせん

号車ごうしゃ番号ばんごう 1 2 3 4 5 6 7 8 9 三さん階かい級きゅう制度せいど下か 1953年ねん3月がつ 運転うんてん開始かいし スハニ35 スハ44 スハ44 スロ54 スロ54 スシ47 スロ54 スロ54 スハフ43 荷に三さん 三さん 三さん 二に 二に 食しょく 二に 二に 三さん 1953年ねん11月 二に等とう車しゃ減車げんしゃ スハニ35 スハ44 スハ44 スハ44 スシ48 スロ54 スロ54 スロ54 スハフ43 荷に三さん 三さん 三さん 三さん 食しょく 二に 二に 二に 三さん 1957年ねん6月がつ 軽量けいりょう客車きゃくしゃ置換おきかえ前まえ スハニ35 スハ44 スハ44 スハ44 マシ49 スロ54 スロ54 （連結れんけつなし） スハフ43 荷に三さん 三さん 三さん 三さん 食しょく 二に 二に 三さん 1957年ねん6月がつ5日にち博はく多発たはつ以降いこう 10系けい客車きゃくしゃ置換おきかえ オハニ36 スロ54 スロ54 スロ54 マシ49 ナハ11 ナハ11 ナハ11 ナハフ11 荷に三さん 二に 二に 二に 食しょく 三さん 三さん 三さん 三さん 1959年ねん7月がつ 食堂しょくどう車しゃをオシ17形かたちに置換おきかえ オハニ36 スロ54 スロ54 スロ54 オシ17 ナハ11 ナハ11 ナハ11 ナハフ11 荷に三さん 二に 二に 二に 食しょく 三さん 三さん 三さん 三さん これより二に階かい級きゅう制度せいど下か 1961年ねん3月がつ5日にち オハニ36 ナロ10 ナロ10 ナロ10 オシ17 ナハ11 ナハ11 ナハ11 ナハフ11 荷に2 1 1 1 食しょく 2 2 2 2

記号きごう凡例はんれい 三さん階かい級きゅう制度せいど下か 二に：二に等とう車しゃ、三さん：三さん等とう車しゃ、三さん荷に：三さん等とう車しゃと荷物にもつ車しゃの合ごう造づくり車しゃ、食しょく：食堂しょくどう車しゃ 二に階かい級きゅう制度せいど下か 1： 一等いっとう車しゃ、2：二に等とう車しゃ、2荷に：二に等とう車しゃと荷物にもつ車しゃの合ごう造づくり車しゃ、食しょく：食堂しょくどう車しゃ

乗のり入いれ再開さいかい

• 1957年ねん（昭和しょうわ32年ねん）
  • 6月5日にち：博多はかた発はつより「かもめ」の三さん等とう車しゃをスハ44系けい客車きゃくしゃから「軽量けいりょう客車きゃくしゃ」の10系けい客車きゃくしゃに変更へんこう。
    • 博多はかた駅えき方かたでのデルタ線せんによる編成へんせいの回転かいてんがしづらいことなどからの採用さいようであったが、急行きゅうこう列車れっしゃと共通きょうつうするボックスシートを三さん等とう車しゃに用もちいざるを得えなかった。このため、走行そうこう区間くかんでは海うみが見みえる区間くかんより山中さんちゅうを走はしる区間くかんが多おおいことや、「つばめ」「はと」と比くらべ見劣みおとりする編成へんせい内容ないようから「『かもめ』でなく『からす』だ」と揶揄やゆされたこともあった。なお、座席ざせきが特急とっきゅう用よう車両しゃりょうの水準すいじゅんに満みたなかったのみならず、三さん等とう車しゃには冷房れいぼうも搭載とうさいされていなかったが、この当時とうじは、特急とっきゅう列車れっしゃに冷房れいぼう設備せつびのない、もしくは座席ざせきが特急とっきゅう用よう車両しゃりょうの水準すいじゅんに満みたない車両しゃりょうが使用しようされている場合ばあいであっても、特急とっきゅう料金りょうきんを割引わりびく規定きていが存在そんざいしていなかったため、通常つうじょうの特急とっきゅう料金りょうきんのままであった。
  • 10月1日にち：同年どうねん7月がつに東京とうきょう駅えき - 博多はかた駅えき間あいだで運行うんこうを開始かいしした臨時りんじ寝台しんだい特急とっきゅう列車れっしゃ「さちかぜ」を長崎ながさき駅えき発着はっちゃくに延長えんちょう。長崎本線ながさきほんせんに再ふたたび特急とっきゅう列車れっしゃが乗のり入いれる。
• 1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）
  • 8月がつ14日にち：14時じ03分ふん頃ごろ、山陽本線さんようほんせんの川下かわしも信号しんごう場じょう - 南岩国みなみいわくに駅えき間あいだの菊池きくち踏切ふみきり（山口やまぐち県けん岩国いわくに市し）にて、博多はかた発はつ京都きょうと行いきの上のぼり特急とっきゅう「かもめ」（列車れっしゃ番号ばんごう6レ、客車きゃくしゃ10両りょう編成へんせい）が、警報けいほうを無視むしして踏切ふみきり内ないに侵入しんにゅうしてきた進駐軍しんちゅうぐんのトレーラートラックと衝突しょうとつする事故じこが発生はっせい。「かもめ」の牽引けんいん機関きかん車しゃ（C62 4）と1両りょう目めの客車きゃくしゃ（ナハフ11 9）が脱線だっせん転覆てんぷく、2両りょう目めと3両りょう目めの客車きゃくしゃが脱線だっせんし、乗員じょういん・乗客じょうきゃく合計ごうけい43名めいが重軽傷じゅうけいしょうを負おった。
  • 10月1日にち：「さちかぜ」を「平和へいわ」（へいわ）に名称めいしょうを変更へんこう。
• 1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）
  • 7月がつ：「平和へいわ」を「さくら」に名称めいしょうを変更へんこう。同時どうじに「さくら」には20系けい客車きゃくしゃが導入どうにゅうされる。
  • 9月22日にち：405・406列車れっしゃに「ふたば」の名称めいしょうが与あたえられる。
• 1960年ねん（昭和しょうわ35年ねん）5月1日にち：以下いかのように運行うんこう体系たいけいが変更へんこうされる。
  1. 長崎本線ながさきほんせん肥前ひぜん鹿島かしま駅えき経由けいゆの気動車きどうしゃによる準急じゅんきゅう列車れっしゃ「ながさき」が新設しんせつされる。佐世保線させぼせん佐世保させぼ駅えき発着はっちゃくの準急じゅんきゅう列車れっしゃ「弓張ゆみはり」を肥前ひぜん山口やまぐち駅えきで分割ぶんかつする形かたちで運転うんてんされた。
  2. 「ながさき」・「弓張ゆみはり」の補助ほじょ列車れっしゃとして博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだを大村線おおむらせん経由けいゆで運行うんこうする準急じゅんきゅう列車れっしゃ「出島でじま（でじま）」運行うんこう開始かいし。
  3. 「ふたば」の運行うんこう区間くかんを広島ひろしま駅えき - 博多はかた駅えき間あいだに短縮たんしゅく。以降いこうは山陽本線さんようほんせん優等ゆうとう列車れっしゃ沿革えんかくを参照さんしょうされたい。
  • 9月1日にち：「ながさき」の上のぼり1本ほんに島原しまばら鉄道てつどう島原鉄道線しまばらてつどうせん加津佐かづさ発はつの列車れっしゃを設定せっていする。
• 1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）
  • 9月1日にち：「ながさき」が島原鉄道線しまばらてつどうせんよりの乗のり入いれを拡大かくだい。下くだり1本ほんが加津佐かづさ発はつ長崎ながさき行いき、博多はかた駅えき - 南みなみ島原しまばら駅えき間あいだ1往復おうふく（ただし、上のぼりは加津佐かづさ発はつ）となる。
  • 10月1日にち：サンロクトオのダイヤ改正かいせいに伴ともない、以下いかのように運行うんこう体系たいけいが変更へんこうされる。
  1. 京都きょうと駅えき - 博多はかた駅えき間あいだの特急とっきゅう「かもめ」の使用しよう車両しゃりょうを特急とっきゅう形がた気動車きどうしゃであるキハ80系けい気動車きどうしゃに変更へんこうのうえ、運行うんこう区間くかんを京都きょうと駅えき - 長崎ながさき駅えき・日豊本線にっぽうほんせん経由けいゆ宮崎みやざき駅えき間あいだに変更へんこう。
  2. 「ながさき」1往復おうふく増発ぞうはつし、1往復おうふくを門司もじ港みなと駅えき発着はっちゃくに変更へんこう。
  3. 熊本くまもと駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだを佐賀さが線せん経由けいゆで運行うんこうする準急じゅんきゅう列車れっしゃ「ちくご」を運行うんこう開始かいし。
• 1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）9月がつ10日とおか：「ながさき」の門司もじ港みなと駅えき発着はっちゃくの1往復おうふくを小倉こくら駅えき発着はっちゃくに変更へんこう。
• 1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）6月1日にち：「出島でじま」の運行うんこう区間くかんを肥前ひぜん鹿島かしま駅えき経由けいゆ広島ひろしま駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだに変更へんこう。同時どうじに急行きゅうこう列車れっしゃに昇格しょうかく。ただし、広島ひろしま駅えき - 小倉こくら駅えき間あいだを別府べっぷ駅えき発着はっちゃくの「べっぷ」と併結運転うんてん。
• 1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）
  • 3月がつ20日はつか：「出島でじま」の運行うんこう区間くかんを呉線くれせん呉くれ駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだに変更へんこうし、全ぜん区間くかん単独たんどく運転うんてんとなる。
  • 4月がつ10日とおか：久大本線きゅうだいほんせん経由けいゆで別府べっぷ駅えき - 長崎ながさき駅えき・佐世保させぼ駅えき間あいだを運行うんこうする急行きゅうこう列車れっしゃ「西にし九州きゅうしゅう（にしきゅうしゅう）」を運行うんこう開始かいし。
  • 10月1日にち：「西にし九州きゅうしゅう」の長崎ながさき駅えき発着はっちゃく編成へんせいに臨時りんじ増結ぞうけつ車両しゃりょうとして博多はかた駅えき発着はっちゃく編成へんせいを連結れんけつ開始かいし。

1961年ねん10月がつ1日にち国鉄こくてつダイヤ改正かいせい実施じっし時じの編成へんせい図ず

かもめ

← 長崎ながさき・宮崎みやざき 京都きょうと →

キハ80系けい特急とっきゅう編成へんせい図ず（2編成へんせい併結） 編成へんせい 長崎ながさき駅えき発着はっちゃく編成へんせい 宮崎みやざき駅えき発着はっちゃく編成へんせい 号車ごうしゃ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 座席ざせき 二に 一いち 食しょく 二に 二に 二に 二に 一いち 食しょく 二に 二に 二に 形式けいしき キハ 82 キロ 80 キシ 80 キハ 80 キハ 80 キハ 82 キハ 82 キロ 80 キシ 80 キハ 80 キハ 80 キハ 82

凡例はんれい 一いち：一等いっとう車しゃ（1969年ねんよりグリーン車しゃ）、二に：二に等とう車しゃ（1969年ねんより普通ふつう車しゃ）、食しょく：食堂しょくどう車しゃ 全車ぜんしゃ向日むこう町まち運転うんてん所しょ配置はいち 京都きょうと駅えき - 小倉こくら駅えき間あいだで併結運転うんてん。 座席ざせき車しゃは全席ぜんせき指定してい席せき

廃止はいし

• 1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）10月がつ1日にち：ダイヤ改正かいせいにより以下いかのように変更へんこうする。
  1. 「かもめ」の宮崎みやざき駅えき発着はっちゃく編成へんせいを鹿児島本線かごしまほんせん経由けいゆ 西にし鹿児島かごしま駅えき発着はっちゃくに変更へんこうするとともに、食堂しょくどう車しゃは西にし鹿児島かごしま駅えき発着はっちゃく編成へんせいのみに連結れんけつ。宮崎みやざき駅えき発着はっちゃくの編成へんせいは新設しんせつされた「いそかぜ」に代替だいたいされる。
  2. 「ながさき」1往復おうふくの運行うんこう区間くかんを日豊本線にっぽうほんせん・豊肥本線ほうひほんせん経由けいゆで熊本くまもと駅えき - 博多はかた駅えき（ただし、博多はかた行いきは三角線みすみせん三角さんかく発はつ）の急行きゅうこう「くさせんり」に吸収きゅうしゅう。熊本くまもと駅えき - 別府べっぷ駅えき - 博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき・佐世保させぼ駅えき間あいだを運行うんこうする急行きゅうこう列車れっしゃ「九重ここのえ（くじゅう）」とする。これにより、「ながさき」が1往復おうふく減へって3往復おうふくとなる。
• 1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）
  • 3月5日にち：準急じゅんきゅう制度せいど改変かいへんに伴ともない、「ながさき」・「ちくご」が急行きゅうこう列車れっしゃに格上かくあげ。
  • 3月25日にち：ダイヤ改正かいせいに伴ともない、「出島でじま」に佐世保させぼ駅えき発着はっちゃくの編成へんせいを連結れんけつ開始かいし。また、「西にし九州きゅうしゅう」の博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき編成へんせいを定期ていき列車れっしゃ化か。これにより、「西にし九州きゅうしゅう」の運行うんこう区間くかんは久大本線きゅうだいほんせん（久留米くるめ駅えき）経由けいゆ 別府べっぷ駅えき - 佐世保させぼ駅えき・長崎ながさき駅えき間あいだおよび二日市ふつかいち駅えき経由けいゆ 博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだとなる。
• 1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）10月がつ1日にち：「九重ここのえ」の運行うんこう系統けいとうを分割ぶんかつし、日豊本線にっぽうほんせん経由けいゆ　別府べっぷ駅えき - 佐世保させぼ駅えき・長崎ながさき駅えき間あいだ運行うんこうの「べっぷ」とする。
• 1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）10月がつ1日にち：ヨンサントオのダイヤ改正かいせいに伴ともない、以下いかのように変更へんこうする。
  1. 「かもめ」の西にし鹿児島かごしま駅えき発着はっちゃく編成へんせいを筑豊本線ちくほうほんせん経由けいゆ 佐世保させぼ駅えき発着はっちゃくに変更へんこうするとともに、長崎ながさき駅えき発着はっちゃく編成へんせいの食堂しょくどう車しゃが3年ねんぶりに復活ふっかつ。両りょう編成へんせいの分割ぶんかつ併合へいごうは小倉こくら駅えきで行おこなった。西にし鹿児島かごしま駅えき発着はっちゃくの列車れっしゃは別べつに大阪おおさか駅えき - 西にし鹿児島かごしま駅えき間あいだ運行うんこうの「なは」として分離ぶんり。
     • 黒崎くろさき駅えき - 原田はらだ駅えき間あいだは、鹿児島本線かごしまほんせん経由けいゆ（70.8km）よりも筑豊本線ちくほうほんせん経由けいゆ（60.5km）の方ほうが走行そうこう距離きょりが短みじかく、筑豊ちくほう地域ちいきへの便びんを図はかるためとされているが、原田はらだ駅えき - 肥前ひぜん山口やまぐち駅えき間あいだでは同おなじ名前なまえの列車れっしゃが2本ほん続つづけて運行うんこうされることとなった。なお、この区間くかんにおいて、鳥栖とす駅えきは佐世保させぼ駅えき発着はっちゃく編成へんせいのみ停車ていしゃ、佐賀さが駅えきは双方そうほうとも停車ていしゃした。
  2. 「西にし九州きゅうしゅう」の博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだ・「べっぷ」の大分おおいた発はつ長崎ながさき行いき列車れっしゃ・「ながさき」の全ぜん列車れっしゃの名称めいしょうを変更へんこうし、長崎本線ながさきほんせん急行きゅうこう列車れっしゃの総称そうしょうとして「いなさ」の名称めいしょうが与あたえられ、臨時りんじ列車れっしゃ1往復おうふくを含ふくめた5往復おうふく体制たいせいとなる。「西にし九州きゅうしゅう」・「ちくご」はそれぞれ、「いなさ」に連結れんけつされるようになった。
     • 「べっぷ」・「ながさき」はそれぞれ京阪神けいはんしん対たい別府べっぷ、東京とうきょう都と対たい長崎ながさき県けんの夜行やこう急行きゅうこう列車れっしゃに変更へんこう。これ以降いこうの「べっぷ」は彗星すいせい (列車れっしゃ)・山陽本線さんようほんせん優等ゆうとう列車れっしゃ沿革えんかくを、「ながさき」は東海道本線とうかいどうほんせん優等ゆうとう列車れっしゃ沿革えんかく・山陽本線さんようほんせん優等ゆうとう列車れっしゃ沿革えんかく・さくら (列車れっしゃ)を参照さんしょう。
  • このダイヤ改正かいせいと相あい前後ぜんごして、高こう出力しゅつりょくかつ電車でんしゃ特急とっきゅうと同おなじく120km/h運転うんてんが可能かのうなキハ181系けいが製造せいぞうを開始かいしし、「かもめ」に対たいして、現場げんばや旅客りょかくの一部いちぶよりキハ181系けい導入どうにゅうによる置おき換かえとスピードアップの要望ようぼうが出でていたが、これは計画けいかくはおろか構想こうそうの議題ぎだいにすら上あがらず、引ひき続つづきキハ80系けいで運転うんてんされた。
• 1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）
  • 3月15日にち：「いなさ」と「ゆのか」の大分おおいた駅えき発はつを延長えんちょうし、大分おおいた駅えき発着はっちゃく1往復おうふくとする。また、博多はかた発はつ下くだり1本ほんを増発ぞうはつし、下くだり7本ほん上のぼり6本ほんとなる。
  • 10月2日にち：「いなさ」の上のぼり博多はかた行いき1本ほんを増発ぞうはつし、7往復おうふくとなる。また、これまで優等ゆうとう列車れっしゃを含ふくめた全ぜん列車れっしゃが長与ながよ駅えき経由けいゆだったが、これ以降いこう優等ゆうとう列車れっしゃは原則げんそくとして同日どうじつ開業かいぎょうの市し布ぬの駅えき経由けいゆとなる。
• 1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）3月がつ10日とおか：山陽新幹線さんようしんかんせん博多はかた駅えき乗のり入いれにより、以下いかのように変更へんこうする。
  1. 山陽本線さんようほんせんの昼ひる行ぎょう優等ゆうとう列車れっしゃは新幹線しんかんせんへ移行いこうする施策しさくがなされたことから、「かもめ」と「出島でじま」を廃止はいし。この廃止はいしから翌年よくねん電化でんかされるまでの約やく1年間ねんかん、長崎ながさき本線ほんせんを走はしる昼ひる行ぎょう特急とっきゅう列車れっしゃは設定せっていされなかった。なお、「かもめ」の廃止はいし時点じてんでの停車駅ていしゃえきは以下いかの通とおりである。
     • 長崎ながさき駅えき発着はっちゃく列車れっしゃ：京都きょうと駅えき - 大阪おおさか駅えき - 三ノ宮さんのみや駅えき - 姫路ひめじ駅えき - 岡山おかやま駅えき - 尾道おのみち駅えき - 広島ひろしま駅えき - 宮島口みやじまぐち駅えき - 小郡おぐに駅えき（現在げんざいの新しん山口やまぐち駅えき） - 厚狭あさ駅えき - 下関しものせき駅えき - 小倉こくら駅えき - 博多はかた駅えき - 佐賀さが駅えき - 諫早いさはや駅えき - 長崎ながさき駅えき
     • 佐世保させぼ駅えき発着はっちゃく列車れっしゃ：京都きょうと駅えき…この区間くかんは長崎ながさき駅えき発着はっちゃく列車れっしゃに連結れんけつ…小倉こくら駅えき - 直方のうがた駅えき - 飯塚いいづか駅えき - 鳥栖とす駅えき - 佐賀さが駅えき - 武雄たけお駅えき（現在げんざいの武雄温泉たけおおんせん駅えき） - 早岐はいき駅えき - 佐世保させぼ駅えき
  2. 「いなさ」を「出島でじま」に名称めいしょうを変更へんこう。山陽新幹線さんようしんかんせん連絡れんらく急行きゅうこう列車れっしゃとして、小倉こくら駅えき発着はっちゃく3往復おうふく、博多はかた駅えき発着はっちゃく7往復おうふくの合計ごうけい10往復おうふくとなる。
• 1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）3月1日にち：門司もじ港みなと駅えき - 長崎ながさき駅えき・佐世保させぼ駅えき間あいだの夜行やこう普通ふつう列車れっしゃに「ながさき」の愛称あいしょうを与あたえる。

詳細しょうさいは「#夜行やこう普通ふつう列車れっしゃ「ながさき」」を参照さんしょう

1975年ねん廃止はいし時点じてんの編成へんせい図ず

かもめ

← 長崎ながさき・早岐はいき 佐世保させぼ／京都きょうと →

編成へんせい 佐世保させぼ駅えき発着はっちゃく編成へんせい（筑豊本線ちくほうほんせん経由けいゆ） 長崎ながさき駅えき発着はっちゃく編成へんせい（博多はかた駅えき経由けいゆ） 号車ごうしゃ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 座席ざせき 指ゆび G 指ゆび 指ゆび 指ゆび 指ゆび 指ゆび G D 指ゆび 指ゆび 指ゆび 指ゆび 形式けいしき キハ82 キロ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82

凡例はんれい G=グリーン車しゃ座席ざせき指定してい席せき、指ゆび=普通ふつう車しゃ座席ざせき指定してい席せき、D=食堂しょくどう車しゃ 全車ぜんしゃ向日むこう町まち運転うんてん所しょ所属しょぞく 京都きょうと駅えき - 小倉こくら駅えき間あいだで併結運転うんてん。佐世保させぼ駅えき発着はっちゃく編成へんせいは早岐はいき駅えきで進行しんこう方向ほうこうを変かえる。

運転うんてん再開さいかい

• 1976年ねん（昭和しょうわ51年ねん）7月がつ1日にち：長崎ながさき本線ほんせん・佐世保線させぼせん全線ぜんせん電化でんかにより、以下いかのように変更へんこうされた。
  1. 「出島でじま」4往復おうふくを特急とっきゅう列車れっしゃに格上かくあげ。「かもめ」の愛称あいしょうを与あたえエル特急とっきゅうに指定してい。7往復おうふくを設定せっていし、うち3往復おうふくが小倉こくら駅えき発着はっちゃくとし、4往復おうふくが博多はかた駅えき発着はっちゃくとなる。
  2. 「かもめ」は6往復おうふくで佐世保線させぼせん佐世保させぼ駅えき発着はっちゃくの「みどり」を併結し、分割ぶんかつ併合へいごうは肥前ひぜん山口やまぐち駅えきで行おこなう。残のこりの1往復おうふくも「みどり」編成へんせいを付属ふぞく編成へんせいとして小倉こくら駅えき・博多はかた駅えき - 肥前山口ひぜんやまぐち間あいだで連結れんけつしていた。なお、先頭せんとう車しゃには正面しょうめん貫通かんつう路ろ付つきの車両しゃりょうが使用しようされたものの、正面しょうめん貫通かんつう路ろや貫通かんつう扉とびらの使用しようは行おこなわれず、両りょう編成へんせい間あいだの通とおり抜ぬけはできなかった。
  3. 「出島でじま」は、小倉こくら駅えき発着はっちゃくを1往復おうふく含ふくむ6往復おうふくとする。気動車きどうしゃによる運行うんこうで、2往復おうふくは島原しまばら鉄道てつどう加津佐かづさ駅えきへ乗のり入いれを行おこなう。
  4. この改正かいせいからしばらくは、優等ゆうとう列車れっしゃの補完ほかんとして、長崎ながさき・佐世保線させぼせん内ないを快速かいそくとして走はしる門司もじ港こう - 長崎ながさき・佐世保させぼ間あいだの普通ふつう列車れっしゃが421系けい電車でんしゃで1往復おうふく（夜よるの下くだりと朝あさの上のぼり）設定せっていされた。快速かいそく区間くかんでは停車駅ていしゃえき・速度そくどとも急行きゅうこうとほぼ同おなじであった。

「みどり」と併結の「かもめ」（文字もじマーク時代じだい）

1976年ねん運転うんてん開始かいし時じの編成へんせい図ず

「かもめ」「みどり」

← 長崎ながさき・早岐はいき 佐世保させぼ／博多はかた・小倉おぐら →

編成へんせい 「かもめ」 長崎ながさき駅えき - 博多はかた駅えき・小倉こくら駅えき間あいだ 「みどり」 佐世保させぼ駅えき - 博多はかた駅えき・小倉こくら駅えき間あいだ 号車ごうしゃ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 座席ざせき 指ゆび 指ゆび 指ゆび G 自じ 自じ 自じ 自じ 自じ 自じ 指ゆび G 形式けいしき クハ481 モハ484 モハ485 サロ481 サハ481 モハ484 モハ485 クハ481 クハ481 モハ484 モハ485 クロ481

座席ざせき種類しゅるい G=グリーン車しゃ座席ざせき指定してい席せき、指ゆび=普通ふつう車しゃ座席ざせき指定してい席せき、自じ=普通ふつう車しゃ自由じゆう席せき

• 1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん）10月2日にち：ゴーサントオのダイヤ改正かいせいに伴ともない以下いかのように変更へんこうする。
  1. 「かもめ」の1往復おうふくのみ連結れんけつしていた付属ふぞく編成へんせいを「みどり」に編入へんにゅうし運転うんてん区間くかんを佐世保させぼ駅えきへ延長えんちょう、全ぜん列車れっしゃ「みどり」併結となる。ただし、実際じっさいは佐世保線させぼせん西有田にしありた信号しんごう場じょうの完成かんせいを待まって翌よく1979年ねんから運転うんてん開始かいし、それまで当該とうがい「みどり」1往復おうふくは佐世保線させぼせん内ないを運休うんきゅうしていた。
  2. 「西にし九州きゅうしゅう」別府べっぷ行いきの大分おおいた駅えき→別府べっぷ駅えき間あいだを普通ふつう列車れっしゃ化か。
• 1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）10月1日にち：ダイヤ改正かいせいに伴ともない、以下いかのように変更へんこうする。
  1. 「出島でじま」の3往復おうふくを「かもめ」に格上かくあげし、「かもめ」10往復おうふく、「出島でじま」3往復おうふくとする。また小倉こくら駅えきおよび島原鉄道線しまばらてつどうせんへの乗のり入いれを終了しゅうりょうし、全ぜん列車れっしゃ博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの運行うんこうとする。将来しょうらいの急行きゅうこう列車れっしゃの総そう特急とっきゅう化かを前提ぜんていとして、「かもめ」の号ごう数すうには欠番けつばんが生しょうじ、「出島でじま」は「かもめ」の欠番けつばんを埋うめる形かたちで運行うんこうされた。
  2. 「西にし九州きゅうしゅう」の運行うんこう区間くかんを博多はかた駅えき - 大分おおいた駅えき間あいだとし、「由布ゆう」に名称めいしょうを変更へんこう。「ちくご」を廃止はいし。
  3. 　特急とっきゅう列車れっしゃの増発ぞうはつに伴ともない、従来じゅうらい博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき・佐世保させぼ駅えき間あいだに運行うんこうされていた近郊きんこう形がた車両しゃりょう使用しようの快速かいそく列車れっしゃは廃止はいしされた。
• 1981年ねん（昭和しょうわ56年ねん）6月7日にち：長崎ながさき本線ほんせん久保田くぼた駅えき - 牛津うしづ駅えき間あいだを走行そうこう中ちゅうの「かもめ・みどり」11号ごうが、線路せんろの一部いちぶが波打なみうっているのを発見はっけんして急停車きゅうていしゃ。「かもめ」の後うしろ2両りょうと「みどり」の全ぜん編成へんせいが脱線だっせんした。のちに損傷そんしょうの激はげしかった「みどり」の後のち3両りょうは廃車はいしゃになった。この事故じこは国鉄こくてつ時代じだいに485系けい電車でんしゃが事故じこ廃車はいしゃになった唯一ゆいいつの事例じれいである。
• 1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん）11月15日にち：ダイヤ改正かいせいにより「出島でじま」の3往復おうふくを電車でんしゃ化かし、「かもめ」に昇格しょうかく。「かもめ」が博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだで13往復おうふくとなる。これにより「出島でじま」を廃止はいし。
• 1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）2月がつ1日にち：「ながさき」を廃止はいし。
• 1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）3月14日にち：ダイヤ改正かいせいにより、「かもめ」の日にち中ちゅうの5往復おうふくについて「みどり」との連結れんけつ運転うんてんを廃止はいし。ただし、運行うんこう本数ほんすうは13往復おうふくで変更へんこうなし。
• 1986年ねん（昭和しょうわ61年ねん）11月1日にち：ダイヤ改正かいせいにより、「かもめ」と「みどり」は全ぜん列車れっしゃ単独たんどく運転うんてんとなる。同時どうじに「かもめ」1往復おうふくが小倉こくら駅えきまで延長えんちょうされる。また、臨時りんじ列車れっしゃの「ながさき」が廃止はいしとなる。

国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえい化か後ご

• 1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）3月13日にち：「かもめ」を1往復おうふく増発ぞうはつし、14往復おうふくとなる。同時どうじに下くだり1本ほんで「みどり」との連結れんけつ運転うんてんを再開さいかい。小倉こくら駅えき発着はっちゃく列車れっしゃは再ふたたび消滅しょうめつ。
• 1989年ねん（平成へいせい元年がんねん）3月11日にち：「かもめ」を14往復おうふくから18往復おうふくに増発ぞうはつ。また、2往復おうふくで783系けい（ハイパーサルーン）の使用しようを開始かいし。カフェテリアの営業えいぎょうを開始かいし。
• 1990年ねん（平成へいせい2年ねん）3月がつ10日とおか：「かもめ」を3往復おうふく増発ぞうはつし、21往復おうふくとなる。783系けい充当じゅうとうの5往復おうふくを「ハイパーかもめ」と命名めいめい。また、改正かいせいに先立さきだち3月6日にちから485系けいを使用しようした「かもめ」を赤あかい外観がいかんの「KAMOME EXPRESS」（7・8両りょう編成へんせい）・「RED EXPRESS」（5両りょう編成へんせい）にリニューアルする。なお、原則げんそくとして「KAMOME EXPRESS」は単独たんどく運転うんてんの列車れっしゃに、「RED EXPRESS」は「みどり」との連結れんけつ列車れっしゃに用もちいられた。
  • この頃ころには高速こうそくバスへの対抗たいこう策さくとして、途中とちゅう停車駅ていしゃえきを鳥栖とす駅えき・佐賀さが駅えき・諫早いさはや駅えきの3駅えきのみとした列車れっしゃも存在そんざいした。
• 1992年ねん（平成へいせい4年ねん）
  • 3月25日にち：「みどり」併結列車れっしゃの一部いちぶでハウステンボス駅えき発着はっちゃくの「ハウステンボス」併結開始かいし。
  • 6月1日にち：「ハイパーかもめ」のカフェテリアの営業えいぎょう終了しゅうりょう。
  • 7月がつ15日にち：「かもめ」を1往復おうふく増発ぞうはつし、「ハイパーかもめ」と合あわせて22往復おうふくとする。また、この日ひ以降いこう多良たら駅えきと湯江ゆえ駅えきに通年つうねん停車ていしゃする列車れっしゃはなくなる。
• 1994年ねん（平成へいせい6年ねん）
  • 2月がつ1日にち：毎日まいにち運行うんこうの臨時りんじ列車れっしゃとして博多はかた駅えき - 肥前ひぜん山口やまぐち駅えき間あいだを運行うんこうする「かもめ101・102号ごう」を新設しんせつ。使用しよう車両しゃりょうは主おもに「ハウステンボス」用ようの485系けい。
  • 3月1日にち：単独たんどく運行うんこうの「かもめ」5往復おうふくに787系けいを投入とうにゅう 、ビュッフェ営業えいぎょうも行おこなわれた。先さきに投入とうにゅうされた「にちりんシーガイア」と異ことなり787系けい充当じゅうとう列車れっしゃに特別とくべつな愛称あいしょうは設定せっていされず「かもめ」として運転うんてんされた。
  • 7月がつ1日にち：「ハイパーかもめ」の名称めいしょうを廃止はいしし「かもめ」に統合とうごう。ただし、一部いちぶの駅えきの発車はっしゃ標しるべなどでは「赤あかいかもめ」と区別くべつするために783系けい使用しよう列車れっしゃには「ハイパーかもめ」と表示ひょうじされることがあった。
• 1995年ねん（平成へいせい7年ねん）4月がつ20日はつか：「かもめ101・102号ごう」を定期ていき列車れっしゃ化かし、車両しゃりょうを783系けいとする。
• 1996年ねん（平成へいせい8年ねん）3月16日にち：「かもめ」は単独たんどく運転うんてん列車れっしゃを783系けい（17往復おうふく）、「みどり」を連結れんけつする列車れっしゃを485系けい（5往復おうふく）に統一とういつ。783系けいの一部いちぶ編成へんせいは「つばめ」・「にちりん」で使用しようしていた編成へんせいから転用てんよう。これに伴ともない787系けいは撤退てったいしてビュッフェ営業えいぎょうも終了しゅうりょう。485系けいに関かんしては「RED EXPRESS」編成へんせいのみの運転うんてんとなる。
• 1997年ねん（平成へいせい9年ねん）11月29日にち：「かもめ5号ごう」を門司もじ港こう始発しはつとする。

• 
  485系けい国鉄こくてつ特急とっきゅう色しょく「かもめ」
  （1991年ねん 鳥栖とす駅えき）
• 
  485系けいKAMOME EXPRESS色しょく「かもめ」
  （1992年ねん 博多はかた駅えき）
• 
  783系けい「ハイパーかもめ」
  （1992年ねん 博多はかた駅えき）
• 
  787系けい「かもめ」（1996年ねん 長崎ながさき駅えき）

2000年代ねんだい

• 2000年ねん（平成へいせい12年ねん）3月11日にち：ダイヤ改正かいせいにより、「かもめ」は長崎ながさき駅えき発着はっちゃく24往復おうふく、肥前ひぜん山口やまぐち駅えき発着はっちゃく（101・102号ごう）1往復おうふく、佐賀さが駅えき発着はっちゃく（103・104号ごう）1往復おうふくの計けい26往復おうふくとなる。また、同日どうじつデビューの885系けいが長崎ながさき駅えき発着はっちゃくの単独たんどく運転うんてんの列車れっしゃ16往復おうふく（48号ごうを除のぞく）および103・104号ごうに充当じゅうとうされ、「白しろいかもめ」と案内あんないされるようになった。「みどり」併結列車れっしゃおよび48・101・102号ごうは783系けいとし、485系けいは「かもめ」から撤退てったいした。
• 2001年ねん（平成へいせい13年ねん）
  • 3月3日にち：「かもめ101・102号ごう」を787系けい（「有明ありあけ」用よう4両りょう編成へんせい）での運行うんこうとする。787系けいは5年ねんぶりに運用うんよう復帰ふっき。
  • 10月6日にち：「かもめ101・102号ごう」を783系けい（「ハウステンボス」用よう4両りょう編成へんせい）での運行うんこうとする。787系けいは再ふたたび撤退てったい。
• 2002年ねん（平成へいせい14年ねん）
  • 6月がつ：土曜どよう・休日きゅうじつのみ佐賀さが駅えき→博多はかた駅えき間あいだに「かもめ」上のぼり1本ほん増発ぞうはつ（106号ごう）。
  • 10月21日にち：「かもめ101 - 104号ごう」の運行うんこうを以下いかのように変更へんこうする。
    1. 101・104号ごうは佐世保させぼ駅えき発着はっちゃくに変更へんこうの上うえで「みどり」に編入へんにゅう。号ごう数すうは変更へんこうなしで885系けいを充当じゅうとう。なお、この列車れっしゃは翌年よくねん3月がつ15日にちに全ぜん区間くかん定期ていき列車れっしゃ化かし、車両しゃりょうも783系けいに変更へんこうとなる。
    2. 102号ごうは肥前ひぜん鹿島かしま駅えき始発しはつに変更へんこう。
    3. 103号ごうは使用しよう車両しゃりょうを783系けい「ハウステンボス」編成へんせいに変更へんこう。
• 2003年ねん（平成へいせい15年ねん）
  • 3月：「かもめ102・103号ごう」が使用しよう車両しゃりょうを885系けいに変更へんこうし、102号ごうは全ぜん区間くかん定期ていき列車れっしゃ化か。103・106号ごうは号ごう数すうを101・104号ごうに変更へんこう。
  • 7月がつ18日にち：長崎ながさき本線ほんせん内ないで「かもめ46号ごう」が落石らくせきに衝突しょうとつし脱線だっせんする長崎ながさき線せん特急とっきゅう列車れっしゃ脱線だっせん転覆てんぷく事故じこが発生はっせい。
• 2004年ねん（平成へいせい16年ねん）3月13日にち：平日へいじつのみ諫早いさはや駅えき→長崎ながさき駅えき間あいだに「かもめ」下くだり1本ほん（201号ごう）を増発ぞうはつ。この列車れっしゃは運行うんこう距離きょりが24.9kmで、博多南線はかたみなみせんの特急とっきゅう列車れっしゃを除のぞいたJRグループが運行うんこうする定期ていき特急とっきゅう列車れっしゃの中なかで最もっとも運行うんこう距離きょりが短みじかい列車れっしゃだった。
• 2005年ねん（平成へいせい17年ねん）
  • 3月1日にち：ダイヤ改正かいせいにより以下いかのように変更へんこうする。
    1. 同日どうじつ廃止はいしされた寝台しんだい特急とっきゅう「さくら」の九州きゅうしゅう内ない区間くかんが「かもめ」に編入へんにゅうされ、博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの列車れっしゃを25往復おうふくに増発ぞうはつ。門司もじ港みなと駅えき乗のり入いれは終了しゅうりょう。区間くかん運転うんてんの列車れっしゃを除のぞき、単独たんどく運転うんてんの列車れっしゃ（16往復おうふく）は885系けい、「みどり」を連結れんけつする列車れっしゃ（9往復おうふく）は783系けいでの運転うんてんに統一とういつされた。
    2. 平日へいじつのみ長崎ながさき駅えき→諫早いさはや駅えき間あいだに「かもめ」上のぼり1本ほん増発ぞうはつ（202号ごう・783系けい）。
  • 7月がつ11日にち：長崎ながさき本線ほんせん市し布ぬの駅えき - 肥前古賀ひぜんこが駅えき間あいだで「かもめ3号ごう」の窓まどガラスが破損はそんし、乗客じょうきゃく6人にんが負傷ふしょう。この事故じこを受うけて、783系けい電車でんしゃのエンブレムおよびルーバー塞ふさぎ板ばんは同日どうじつ中ちゅうに全すべて撤去てっきょされた。のちに塞ふさぎ板いたのみ再さい取付とりつけ、エンブレムはステッカーになった。
• 2006年ねん（平成へいせい18年ねん）
  • 9月：この頃ころから、783系けいで運行うんこうする「かもめ」は1両りょう増結ぞうけつした5両りょう編成へんせいでの運行うんこうが常態じょうたい化かする。
  • 11月1日にち：佐賀さが駅えき→博多はかた駅えき間あいだの「かもめ」を上のぼり1本ほん増発ぞうはつ（100号ごう）。
• 2007年ねん（平成へいせい19年ねん）
  • 3月18日にち：ダイヤ改正かいせいにより以下いかのように変更へんこう。
    1. 佐賀さが駅えき発着はっちゃく「かもめ」を783系けい2往復おうふく（101・103・106・108号ごう）、885系けい1往復おうふく（100・105号ごう）の計けい3往復おうふくに増発ぞうはつ。
    2. 783系けいで運行うんこうする「かもめ」を所定しょていでも5両りょう編成へんせいに増結ぞうけつ。ただし佐賀さが駅えき発着はっちゃく列車れっしゃは「きらめき」で使用しようされる4両りょう編成へんせいで運行うんこう。
    3. 全ぜん列車れっしゃ全車ぜんしゃ禁煙きんえん化か。
  • 7月がつ1日にち：運転うんてん開始かいし70周年しゅうねんを記念きねんし、大分おおいた車両しゃりょうセンターの485系けいを使用しようした特急とっきゅう「かもめ70周年しゅうねん記念きねん号ごう」（団体だんたい専用せんよう列車れっしゃ扱あつかい）を博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだで運転うんてん。鳥栖とす駅えき・佐賀さが駅えき・肥前ひぜん山口やまぐち駅えき・肥前ひぜん鹿島かしま駅えき・多良たら駅えき（往路おうろのみ）・湯江ゆえ駅えき（復路ふくろのみ）・諫早いさはや駅えき・浦上うらかみ駅えきに停車ていしゃ。長崎ながさき駅えき - 諫早いさはや駅えき間あいだでも臨時りんじ団体だんたい列車れっしゃとして運行うんこうされた。
• 2008年ねん（平成へいせい20年ねん）
  • 3月15日にち：ダイヤ改正かいせいにより以下いかのように変更へんこう。
    1. 同日どうじつ廃止はいしされた寝台しんだい特急とっきゅう「あかつき」の九州きゅうしゅう内ない区間くかんが「かもめ」に編入へんにゅうされ、博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの列車れっしゃを1往復おうふく増発ぞうはつし26往復おうふくとする。増発ぞうはつ分ぶんには783系けいが充あてられ、下くだり列車れっしゃは単独たんどく運転うんてんとしたため783系けいでの博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの単独たんどく運転うんてんが復活ふっかつした。
    2. 「かもめ201号ごう」は増発ぞうはつされた博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの列車れっしゃに統合とうごうする形かたちで運行うんこう終了しゅうりょう。
  • 7月がつ頃ごろ：エル特急とっきゅうの呼称こしょうを廃止はいし。
• 2009年ねん（平成へいせい21年ねん）3月14日にち：783系けいで運行うんこうする佐賀さが駅えき発着はっちゃく「かもめ」を、博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの列車れっしゃと編成へんせいを共通きょうつう化かし5両りょう編成へんせいとする。

2011年ねん3月がつ11日にち（「みどり」との併結運転うんてん最終さいしゅう日び）時点じてんの783系けい編成へんせい図ず

かもめ・みどり・ハウステンボス

← 長崎ながさき・早岐はいき・ハウステンボス 佐世保させぼ／博多はかた →

列車れっしゃ名めい 区間くかん 「かもめ」 博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだ 「ハウステンボス」 博多はかた駅えき - ハウステンボス駅えき間あいだ 「みどり」 博多はかた駅えき - 佐世保させぼ駅えき間あいだ 号車ごうしゃ 1 2 3 4 5 7 8 9 10 11 12 13 14 座席ざせき G 指ゆび 指ゆび 指ゆび 指ゆび 指ゆび 自じ 自じ 自じ 自じ G 指ゆび 指ゆび 指ゆび 指ゆび 自じ 自じ 自じ G 指ゆび 指ゆび 指ゆび 自じ 自じ 自じ 自じ

各号かくごう車しゃとも長崎ながさき・早岐はいき・ハウステンボス寄よりのA室しつと佐世保させぼ／博多はかた寄よりのB室しつに分わかれる 「かもめ」「ハウステンボス」の一方いっぽうを連結れんけつしない場合ばあいがある 7 - 10号車ごうしゃは「みどり」として運転うんてんする場合ばあいがある 「かもめ」「みどり（・ハウステンボス）」は肥前ひぜん山口やまぐち駅えきで分割ぶんかつ併合へいごう 「みどり」「ハウステンボス」は早岐はいき駅えきで分割ぶんかつ併合へいごう、「みどり」は進行しんこう方向ほうこうを変かえる

座席ざせき種類しゅるい G=グリーン車しゃ座席ざせき指定してい席せき、指ゆび=普通ふつう車しゃ座席ざせき指定してい席せき、自じ=普通ふつう車しゃ自由じゆう席せき

2010年代ねんだい

• 2011年ねん（平成へいせい23年ねん）
  • 3月12日にち：ダイヤ改正かいせいにより以下いかのように変更へんこう。
    1. 博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの「かもめ」を1往復おうふく削減さくげんし25往復おうふくとする。「みどり」との併結運転うんてんは終了しゅうりょうし、全ぜん列車れっしゃ全ぜん区間くかん単独たんどく運転うんてんとなる。
    2. 「かもめ」使用しよう車両しゃりょうを、博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの16往復おうふくおよび102・104・202号ごうは885系けい、博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの9往復おうふく（＋臨時りんじ3往復おうふく）および101・106号ごうは787系けい（DXグリーン席せき連結れんけつの6両りょう編成へんせい・繁忙はんぼう期き8両りょう編成へんせい）、103・105・100・108号ごうは783系けい「みどり」用よう4両りょう編成へんせいでの運行うんこうとする。787系けいは定期ていき運行うんこうとしては9年ねん半はんぶりに運行うんこうに復帰ふっき、長崎ながさき駅えきには15年ねんぶりの乗のり入いれとなる。
    3. 「かもめ」全ぜん列車れっしゃを新しん鳥栖とす駅えきに停車ていしゃ。また二日市ふつかいち駅えきと肥前ひぜん山口やまぐち駅えきは原則げんそくとしてどちらか1駅えきに停車ていしゃする「千鳥ちどり停車ていしゃ」の形かたちを取とるようになる。
• 2014年ねん（平成へいせい26年ねん）3月15日にち：ダイヤ改正かいせいに伴ともない、博多はかた駅えき→佐賀さが駅えき間あいだに「かもめ」下くだり1本ほん増発ぞうはつ（103号ごう・787系けい）。これに伴ともない、従来じゅうらいの103・105号ごうは105・107号ごうに変更へんこう。また、787系けいで運行うんこうする「かもめ」を6両りょう編成へんせいから7両りょう編成へんせいに増車ぞうしゃ。
• 2015年ねん（平成へいせい27年ねん）
  • 3月14日にち：車内しゃない販売はんばいを廃止はいし。
  • 5月22日にち：肥前竜王ひぜんりゅうおう駅えきで、「かもめ20号ごう」（885系けいSM11編成へんせい）が駅えきで1番線ばんせんに停車ていしゃ中ちゅうに、「かもめ19号ごう」（787系けいBM-8編成へんせい）が待避たいひ列車れっしゃと同おなじ1番線ばんせんに進入しんにゅうして緊急きんきゅう停止ていし、両りょう車くるまの距離きょりが93mに接近せっきん、重大じゅうだいインシデントと認定にんていされた。
• 2016年ねん（平成へいせい28年ねん）3月26日にち：ダイヤ改正かいせいに伴ともない、「かもめ107・100号ごう」を「にちりん」などに用もちいられる783系けい5両りょう編成へんせいでの運転うんてんとする。
• 2017年ねん（平成へいせい29年ねん）3月4日にち：ダイヤ改正かいせいに伴ともない以下いかのように変更へんこう。
  1. 博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの「かもめ」を1往復おうふく増発ぞうはつ（うち下くだり1本ほんは103号ごうを延長えんちょう）し、2011年ねん3月がつ11日にちまでの26往復おうふく体制たいせいに戻もどる。これに伴ともない105・107号ごうは103号ごう・105号ごうに変更へんこう。
  2. 平日へいじつのみ佐賀さが駅えき→吉塚よしづか駅えき間あいだに「かもめ」上のぼり1本ほん増発ぞうはつ（104号ごう・783系けい「ハウステンボス」編成へんせい）。鳥栖とす駅えき→吉塚よしづか駅えき間あいだは長洲ながす駅えき始発しはつの特急とっきゅう「有明ありあけ4号ごう」（「みどり」編成へんせい）に併結（博多はかた駅えき→吉塚よしづか駅えき間あいだは普通ふつう列車れっしゃ）となったため、併結運転うんてんを行おこなう「かもめ」が6年ねんぶりに、また博多はかた駅えき以北いほくに直通ちょくつう運転うんてんする「かもめ」が12年ねんぶりに復活ふっかつ。これに伴ともない従来じゅうらいの104 - 108号ごうは106 - 110号ごうに変更へんこう。
• 2018年ねん（平成へいせい30年ねん）3月17日にち：ダイヤ改正かいせいに伴ともない以下いかのように変更へんこう。
  1. 博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの「かもめ」のうち787系けい充当じゅうとうの2往復おうふく（18・19・28・29号ごう）を臨時りんじ列車れっしゃ（81 - 84号ごう）に格下かくさげ。同どう区間くかんの定期ていき列車れっしゃは24往復おうふくとなる。
  2. 「かもめ103・110・202号ごう」を廃止はいし。これに伴ともない従来じゅうらいの105号ごうは103号ごうに変更へんこう。また103・100号ごうは車両しゃりょうを783系けい5両りょう編成へんせいから787系けい6両りょう編成へんせいに変更へんこう。202号ごうが運行うんこうを終了しゅうりょうしたことで、諫早いさはやを終点しゅうてんとする「かもめ」が消滅しょうめつ。
  3. 「かもめ104号ごう」は「有明ありあけ」との併結を終了しゅうりょうし、全ぜん区間くかん783系けい「みどり」編成へんせい+「ハウステンボス」編成へんせいでの運行うんこうとなる。これにより全ぜん列車れっしゃ全ぜん区間くかん単独たんどく運転うんてんに戻もどる。なお定期ていき運行うんこうの「かもめ」で783系けいを充当じゅうとうするのは104号ごうのみとなる。
  4. 上のぼり「かもめ」の佐賀さが駅えき - 博多はかた駅えき間あいだ、一部いちぶ下くだり「かもめ」の諫早いさはや駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだで行おこなってきた、自由じゆう席せき特急とっきゅう券けんで普通ふつう車しゃ指定してい席せきの空席くうせきを利用りようできるサービスが終了しゅうりょう。

2020年代ねんだい

• 2020年ねん（令れい和わ2年ねん）
  • 3月14日にち：ダイヤ改正かいせいに伴ともない以下いかのように変更へんこう。
    1. 「きらめき5号ごう」を統合とうごうする形かたちで「かもめ101号ごう」の運転うんてん区間くかんを門司もじ港みなと駅えき - 佐賀さが駅えき間あいだに延長えんちょう。これにより、吉塚よしづか駅えき以北いほくに直通ちょくつう運転うんてんする「かもめ」が15年ねんぶりに復活ふっかつ。また列車れっしゃ種別しゅべつを変かえずに博多はかた駅えきを跨またいで運転うんてんする在来ざいらい線せん定期ていき優等ゆうとう列車れっしゃの設定せっていが、2011年ねん3月がつのダイヤ改正かいせい以来いらい9年ねんぶりに復活ふっかつ。
    2. 一部いちぶ列車れっしゃで車両しゃりょうを変更へんこう。博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの「かもめ」は885系けい13往復おうふく、787系けい11往復おうふくでの運行うんこうになる。また週末しゅうまつ・繁忙はんぼう期き運転うんてんの臨時りんじ「かもめ」5往復おうふくも787系けいのみから885系けい2往復おうふく・787系けい3往復おうふくの併用へいように変更へんこう。これにより、2000年ねんの885系けい投入とうにゅうより続つづいてきた「1時じ間あいだあたり885系けいを1本ほん、時間じかん帯たいによっては783系けい→787系けいを1本ほん運転うんてん」の原則げんそくが崩くずれることになる。佐賀さが駅えき発着はっちゃくの「かもめ101・108号ごう」は787系けい7両りょう編成へんせいから783系けい9両りょう編成へんせい（土曜どよう・休日きゅうじつは5両りょう編成へんせい）に変更へんこう、「かもめ104号ごう」は783系けい「みどり」編成へんせいによる4両りょう編成へんせいとなった。783系けいの運用うんようは1.5往復おうふくに増加ぞうか。
  • 3月がつ20日はつか - 6月18日にち：新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうによる利用りよう客きゃく減少げんしょうに伴ともない、以下いかの通とおりの対応たいおうを行おこなった。なお、社会しゃかい情勢じょうせいの変化へんかに伴ともない随時ずいじ追加ついかの対応たいおうが発表はっぴょうされており、当初とうしょ発表はっぴょうされていた内容ないようから変更へんこうされた点てんも生しょうじた。
    1. 4月がつ24日にち以降いこう、定期ていき列車れっしゃ3往復おうふく（かもめ11・15・28・32・36・37号ごう）を運休うんきゅう。
    2. 5月11日にち以降いこうは、上記じょうきの3往復おうふくに加くわえてさらに2往復おうふく（かもめ14・29・33・44号ごう）を運休うんきゅう。また5・40号ごうは長崎ながさき駅えき発着はっちゃくから佐賀さが駅えき発着はっちゃくに変更へんこう。
    3. 臨時りんじ列車れっしゃは3月がつ27日にちの「かもめ81 - 84号ごう」を除のぞいて全すべて運転うんてん中止ちゅうし。
    4. 一部いちぶの定期ていき列車れっしゃで減車げんしゃを実施じっし。
    5. 5月2日にちから6日にちまでは、JR九州きゅうしゅう管内かんないの在来ざいらい線せん特急とっきゅう列車れっしゃが全ぜん列車れっしゃ運休うんきゅう。
  • 6月19日にち：いったん通常つうじょうダイヤでの運行うんこう再開さいかい。ただし週末しゅうまつなど運転うんてんの臨時りんじ列車れっしゃ（かもめ81 - 84号ごう）は引ひき続つづき運休うんきゅう。
  • 10月28日にち：九州きゅうしゅう新幹線しんかんせん（西にし九州きゅうしゅうルート）の列車れっしゃ愛称あいしょうが「かもめ」となり、N700S系けいで運行うんこうされることが発表はっぴょうされる。
  • 11月1日にち：新型しんがたコロナウイルス感染かんせん症しょうによる利用りよう客きゃく減少げんしょうに伴ともない、「かもめ15・28号ごう」を運休うんきゅう。
• 2021年ねん（令れい和わ3年ねん）
  • 3月13日にち：ダイヤ改正かいせいに伴ともない以下いかのように変更へんこう。
  1. 博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの「かもめ」を2往復おうふく（従来じゅうらいの15・28・36・39号ごう）削減さくげん。15・28・36号ごうはピーク期きに臨時りんじ列車れっしゃとして運転うんてん。39号ごうは廃止はいしし、41号ごう以降いこうの号ごう数すうが繰くり上あがる。これにより博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの定期ていき列車れっしゃは22往復おうふくとなる。また臨時りんじ列車れっしゃのうち旧きゅう82号ごうは設定せっていがなくなり、前述ぜんじゅつの15・28・36号ごうを含ふくめて6往復おうふく（70 - 77・91 - 94号ごう）となる。
  2. 使用しよう車両しゃりょうは、博多はかた駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだの「かもめ」は885系けいと787系けい7両りょう編成へんせいを11往復おうふくずつ、102号ごうが787系けい7両りょう編成へんせい、104号ごうが783系けい「みどり」編成へんせい、106号ごうが885系けい、その他た100号ごう台だいは787系けい6両りょう編成へんせいとする。これにより783系けいの「かもめ」定期ていき運用うんようは再度さいど104号ごうのみとなる。
  • 7月がつ15日にち：「かもめ101・108号ごう」を7両りょう編成へんせいに増車ぞうしゃ。
• 2022年ねん（令れい和わ4年ねん）
  • 7月がつ27日にち：乗務じょうむ員いんへの新型しんがたコロナウイルス感染かんせん拡大かくだいにより、臨時りんじ「かもめ」1往復おうふく（91・94号ごう）が8月がつ5日にちまで運休うんきゅう。

西にし九州きゅうしゅう新幹線しんかんせん「かもめ」・「リレーかもめ」

• 2022年ねん（令れい和わ4年ねん）9月23日にち：西にし九州きゅうしゅう新幹線しんかんせんの武雄温泉たけおおんせん駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだ開業かいぎょうに伴ともなうダイヤ改正かいせいにより、「かもめ」の名称めいしょうを西にし九州きゅうしゅう新幹線しんかんせんに移行いこう。また、在来ざいらい線せん特急とっきゅうについては以下いかの通とおり変更へんこう。
  1. 佐世保線させぼせんの武雄温泉たけおおんせん駅えきにて新幹線しんかんせん「かもめ」と対面たいめん接続せつぞくする列車れっしゃに「リレーかもめ」の名称めいしょうを与あたえ、下くだり18本ほん・上のぼり16本ほんを設定せってい（残のこりの下くだり4本ほん・上のぼり6本ほん分ぶんは「みどり」が接続せつぞくし、対象たいしょう列車れっしゃは「みどり（リレーかもめ）」とする）。885系けいと787系けいを使用しようし、787系けいで運転うんてんする「リレーかもめ」は8両りょう編成へんせいとなる。
  2. 「リレーかもめ」「みどり」「ハウステンボス」の号ごう数すうが連れん番ばんとなる。
  3. 西にし九州きゅうしゅう新幹線しんかんせんに接続せつぞくしない肥前ひぜん鹿島かしま駅えきまたは佐賀さが駅えき発着はっちゃくの列車れっしゃに「かささぎ」の名称めいしょうを与あたえ、下くだり8本ほん・上のぼり9本ほんを設定せってい。このうち7往復おうふくが肥前ひぜん鹿島かしま駅えきまで乗のり入いれる。使用しよう車両しゃりょうは783系けい・787系けい・885系けい。
• 2024年ねん（令れい和わ6年ねん）3月16日にち：ダイヤ改正かいせいにより、以下いかのように変更へんこう。
  1. 午前ごぜん中ちゅうの上のぼりに「リレーかもめ」を1本ほん増発ぞうはつし、「かもめ」との接続せつぞく列車れっしゃを「みどり（リレーかもめ）」から変更へんこう。
  2. 「かささぎ」は、朝あさの通勤つうきん時間じかん帯たいに運行うんこうされていた佐賀さが→博多はかたの1便びんを廃止はいし。代替だいたいとして、同どう時間じかん帯たいに運行うんこうされる肥前ひぜん鹿島かしま始発しはつの「かささぎ」を6両りょう編成へんせいから8両りょう編成へんせいに増強ぞうきょう。

列車れっしゃ名めいの由来ゆらい

（五十音ごじゅうおん順じゅん）

• 「いなさ」…長崎ながさき市しにある稲佐山いなさやま（いなさやま）から。
• 「かささぎ」…佐賀さが県けんの県けん鳥とりカササギから。
• 「九重ここのえ」（くじゅう）…経由けいゆ地ちである九重ここのえ連山れんざん（くじゅうれんざん）にちなむ。
• 「ちくご」…熊本くまもとと長崎ながさきを結むすび列車れっしゃ経由けいゆ地ちである佐賀さが線せんの大だい部分ぶぶんが旧きゅう国名こくめい（令れい制せい国こく上うえ）筑後ちくご国こく（ちくごのくに）の領域りょういきにかかることから。
• 「出島でじま」（でじま）…江戸えど時代じだいのオランダ商館しょうかん所在地しょざいちであった長崎ながさき市しにある地名ちめいである出島でじまから。
• 「ながさき」…目的もくてき地ちである長崎ながさき県けん・長崎ながさき市しおよび運行うんこう路線ろせんである長崎ながさき本線ほんせんにちなむ。
• 「西にし九州きゅうしゅう」（にしきゅうしゅう）…目的もくてき地ちである長崎ながさき県けん・佐賀さが県けんを指さす広域こういき地域ちいき名めいから。
• 「ふたば」…広島ひろしま市しにある「二葉ふたば山さん」（ふたばさん）にちなむとされる。
• 「べっぷ」…目的もくてき地ちである別府べっぷ市しにちなむ。

夜行やこう普通ふつう列車れっしゃ「ながさき」

1976年ねん3月1日にち、従来じゅうらい無名むめいであった門司もじ港みなと駅えき - 長崎ながさき駅えき・佐世保させぼ駅えき間あいだを佐世保線させぼせん・大村線おおむらせん経由けいゆで運行うんこうする寝台しんだい車しゃ連結れんけつの夜行やこう普通ふつう列車れっしゃに「ながさき」の愛称あいしょうが与あたえられた。

これは、座席ざせき指定してい席せき・寝台しんだい車しゃを連結れんけつした普通ふつう列車れっしゃを旧きゅう国鉄こくてつの座席ざせき指定していオンラインシステム「マルス」へ収容しゅうようするための、全国ぜんこく的てきな措置そちである。同時どうじに、従前じゅうぜんは運行うんこう地域ちいきのみの発券はっけんであった夜行やこう普通ふつう列車れっしゃの寝台しんだい券けんの販売はんばいも、全国ぜんこくへ拡充かくじゅうされることとなった。

この経路けいろの夜行やこう普通ふつう列車れっしゃの歴史れきしは古ふるく、長崎ながさき本線ほんせんのルートがそれまでの早岐はいき駅えき・大村おおむら駅えきルートから現在げんざいの肥前ひぜん鹿島かしま駅えきルートになった1934年ねん12月の段階だんかいで、既すでに門司もじ駅えき - 長崎ながさき港みなと駅えきと同おなじ経路けいろを通とおる列車れっしゃとして設定せっていされていた。

「ながさき」は1984年ねん2月がつ1日にちをもって廃止はいしされたが、36年ねん後ごの2020年ねんにYouTuberのスーツの申もうし入いれにより、9月12日にちから13日にちにかけて門司もじ港みなと駅えき - 長崎ながさき駅えき間あいだを1往復おうふく、団体だんたい臨時りんじ列車れっしゃとして復活ふっかつ運行うんこうした。車両しゃりょうはキハ66系けい気動車きどうしゃ2両りょう編成へんせいが充当じゅうとうされ、長崎ながさき→門司もじ港こうの復路ふくろは夜行やこう「ながさき」のダイヤに沿そって運行うんこうされた。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 多層たそう建だて列車れっしゃ
• 鹿児島本線かごしまほんせん
• 長崎本線ながさきほんせん
• 九州きゅうしゅう号ごう（九州きゅうしゅう急行きゅうこうバス）

外部がいぶリンク

• 2022年ねん9月がつ23日にちに西にし九州きゅうしゅう新幹線しんかんせんが開業かいぎょうしました！｜JR九州きゅうしゅう
• 885系けい リレーかもめ | JR九州きゅうしゅうの列車れっしゃたち ～JR九州きゅうしゅう　観光かんこう列車れっしゃ【D＆S列車れっしゃ】・新幹線しんかんせん～