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睡眠 - Wikipedia

睡眠すいみん

人間にんげん動物どうぶつ内部ないぶてき必要ひつようから発生はっせいする意識いしき水準すいじゅん一時いちじてき低下ていか現象げんしょうで、かなら覚醒かくせい可能かのうなもの

睡眠すいみん(すいみん、: somnusふつ: sommeilえい: sleep)とは、ねむること、ねむり。「のう意識いしきレベルが低下ていかして、視覚しかく聴覚ちょうかくなどの感覚かんかく情報じょうほうのう認識にんしきされなくなった状態じょうたい」を[1]

日本にっぽん睡眠すいみん学会がっかいなどでは、「対象たいしょう哺乳類ほにゅうるい限定げんていすれば、人間にんげん動物どうぶつ内部ないぶてき必要ひつようから発生はっせいする意識いしき水準すいじゅん一時いちじてき低下ていか現象げんしょう、これにくわえて、かなら覚醒かくせい可能かのうなこと」と定義ていぎしている[2][3]

概要がいよう

編集へんしゅう

ヒト通常つうじょう昼間ひるま活動かつどうし、夜間やかん睡眠すいみんをとる[4]動物どうぶつでは夜間やかん活動かつどうし、昼間ひるま睡眠すいみんをとるものもおお[4]夜行やこうせい)。

ヒトにとって睡眠すいみん不可欠ふかけつであり[5]睡眠すいみんほし生理せいりてき欲求よっきゅうひとつで、からだねむりを必要ひつようとするときは眠気ねむけ英語えいごばんあらわれる。睡眠すいみん不足ふそく心身しんしんにとってストレスとなり、不眠症ふみんしょうなど睡眠すいみんかんする様々さまざま問題もんだい睡眠すいみん障害しょうがい総称そうしょうされる。ヒトは身体しんたいよこたえてねむる(る)ことが一般いっぱんてきで、そのための部屋へや寝室しんしつ道具どうぐ布団ふとんまくら)を寝具しんぐぶ。

睡眠すいみんについて研究けんきゅうしている櫻井さくらいたけしは、「睡眠すいみん」とは、のうにある「覚醒かくせい」とはべつオペレーションモードで、さらにレム睡眠すいみんノンレム睡眠すいみんかれ、のうはこの3つのモードをえて使つかっている。睡眠すいみんは「メンテナンスモード」であり、のうとからだの覚醒かくせい必要ひつようなメンテナンスモードで、睡眠すいみんには睡眠すいみん特有とくゆう伝達でんたつ物質ぶっしつはたら睡眠すいみん稼働かどうさせていると説明せつめいする。ただ、ノンレム睡眠すいみんのう老廃ろうはいぶつあらながグリンパティックシステムかんしては、実際じっさいきている現象げんしょうろんまとにはただしいが研究けんきゅうすすんでいない仮説かせつであるとしている[6]

また、セントルイス・ワシントン大学だいがく神経しんけい生物せいぶつがく研究けんきゅうするポール・ショーは、「環境かんきょう反応はんのうする方法ほうほう進化しんかさせるまでは、初期しょき生物せいぶつは『反応はんのう』しませんでした。わたしたちは睡眠すいみん進化しんかさせたのではなく、覚醒かくせい進化しんかさせたのだとおもいます」という推測すいそくべている[7]

ヒトの睡眠すいみんちゅうは、急速きゅうそく眼球がんきゅう運動うんどう(REM=レム)がしょうじ、ノンレム睡眠すいみんであるステージIからステージIVの4段階だんかいと、レム睡眠すいみんを、周期しゅうき90 - 110ふん反復はんぷくする[8]睡眠すいみんは、心身しんしん休息きゅうそく身体しんたい細胞さいぼうレベルでの修復しゅうふく、また記憶きおくさい構成こうせいなどにもふかかかわっているとされる。下垂かすいたいぜんは、睡眠すいみんちゅうに2あいだから3あいだ間隔かんかく成長せいちょうホルモン分泌ぶんぴつする。放出ほうしゅつ間隔かんかく睡眠すいみんによって変化へんかしないが、放出ほうしゅつりょうおおくなる。したがって、子供こども成長せいちょう創傷そうしょう治癒ちゆはだ新陳代謝しんちんたいしゃ睡眠すいみんとく促進そくしんされる。

睡眠すいみん脳波のうは観察かんさつしているとじょなみあらわれる、すなわち、ふかいノンレム睡眠すいみんこるのは哺乳類ほにゅうるいだい部分ぶぶん鳥類ちょうるいかぎられ、爬虫類はちゅうるい両生類りょうせいるい魚類ぎょるいでは睡眠すいみんじょなみあらわれないことがられている[9]。なお、哺乳類ほにゅうるいなかでもカモノハシハリモグラなどのたんあなるいのような原始げんしてき哺乳類ほにゅうるいねむりは、それ以降いこう哺乳類ほにゅうるいねむりとはことなっている[9]

睡眠すいみんちゅう状態じょうたい

編集へんしゅう

睡眠すいみんちゅう刺激しげきたいする反応はんのうがほとんどなくなり、移動いどう外界がいかい注視ちゅうしなどの様々さまざま活動かつどう低下ていかする。一般いっぱんてきには、閉眼して意味いみのある精神せいしん活動かつどう停止ていしした状態じょうたいとなるが、適切てきせつ刺激しげきによって容易ようい覚醒かくせいする。このため睡眠すいみん意識いしき障害しょうがいとはまったことなるものである。またヒトをはじめとする大脳だいのう発達はったつしたいくつかの動物どうぶつでは、睡眠すいみんちゅうゆめばれるあるしゅ幻覚げんかく体験たいけんすることがある。

短期たんきてきには睡眠すいみん栄養えいよう摂取せっしゅよりも重要じゅうようである。マウス実験じっけんでは、完全かんぜん睡眠すいみん遮断しゃだんした場合ばあいやく1 - 2週間しゅうかん死亡しぼうするが、これは食物しょくもつあたえなかった場合ばあいよりもみじかい。極端きょくたん衰弱すいじゃく体温たいおん調節ちょうせつ不良ふりょうのうでは視床ししょう損傷そんしょうしょうじている。ヒトの場合ばあいでもだんねむりつづけることで、思考しこう能力のうりょく低下ていか妄想もうそう幻覚げんかくしょうじ、相当そうとう期間きかん強制きょうせいいたるとわれている[10][11]

疲労ひろう回復かいふく
睡眠すいみんによって、疲労ひろう回復かいふくする[12][13]
のうないグリンパティックけい英語えいごばん(グリンパティックシステム、グリアリンパけい)とばれるのう老廃ろうはいぶつのうがい排出はいしゅつする仕組しくみがある。これは睡眠すいみんちゅうグリア細胞さいぼう縮小しゅくしょうし、そのあいだのう脊髄せきずいえきなが老廃ろうはいぶつあらなが仕組しくみとなっている[14][15]
記憶きおく定着ていちゃく
記憶きおく定着ていちゃく索引さくいんけは、睡眠すいみんちゅうおこなわれる[16]
成長せいちょう
そだつというように、ふかねむりの最中さいちゅうもっと成長せいちょうホルモン放出ほうしゅつされる[17][18]
家族かぞくなどでどのようにるかについて
就寝しゅうしん形態けいたいco-sleeping
睡眠すいみん随伴ずいはんしょう
睡眠すいみんにあらわれる様々さまざま症状しょうじょう総称そうしょうして睡眠すいみん随伴ずいはんしょう英語えいごばんという[19][20]
れいとして、いびきぎしり(ブラキシズム)夜尿症やにょうしょう睡眠すいみん遊行ゆぎょうしょうよるおどろきしょう錯乱さくらんせい覚醒かくせい英語えいごばん寝言ねごと睡眠すいみん関連かんれんうなりごえ英語えいごばん(カタスレニア)、レム睡眠すいみん行動こうどう障害しょうがいなどである[20]
睡眠すいみん行動こうどうなど
寝癖ねぐせ寝相ねぞう英語えいごばん寝返ねがえり)、ゆめ夜間やかん陰茎いんけい勃起ぼっき現象げんしょう
起床きしょう
起床きしょうには、睡眠すいみん慣性かんせい英語えいごばん(ねぼけ) とばれるのう活性かっせいしていない眠気ねむけともなった状態じょうたいになる場合ばあいがある。

ヒトの睡眠すいみん

編集へんしゅう

睡眠すいみんのタイプ

編集へんしゅう
よるの8あいだおだやかにねむひとおと
 
ヒプノグラム(Hypnogramm)のいちれい
 
ヒプノグラムのいちれいフランス語ふらんすご表記ひょうきあか部分ぶぶんはSommeil paradoxal(逆説ぎゃくせつ睡眠すいみん)。破線はせんで「Micro-réveil」とあるのは短時間たんじかん覚醒かくせいのこと。

20世紀せいきになり、ヒトの睡眠すいみんは、脳波のうは眼球がんきゅう運動うんどうのパターンで分類ぶんるいできることがられるようになった。急速きゅうそく眼球がんきゅう運動うんどう (Rapid Eye Movement) をともな睡眠すいみんレム睡眠すいみん (Rapid eye movement sleep、REM sleep)、ステージI - IVのように急速きゅうそく眼球がんきゅう運動うんどうともなわない睡眠すいみんをまとめてノンレム睡眠すいみん (Non-rapid eye movement sleep、Non-REM sleep)と[8]

ステージI(N1)
かたぶけねむり状態じょうたい脳波のうはじょう覚醒かくせいにみられたαあるふぁなみ減少げんしょうし、てい振幅しんぷく電位でんいられる。
ステージII(N2)
脳波のうはじょう睡眠すいみん紡錘ぼうすい (sleep spindle) がられる。
ステージIII(N3)
てい周波しゅうはδでるたなみえる(20% - 50%)。
ステージIV(N4)
δでるたなみが50%以上いじょう
レム睡眠すいみん(REM)
  • 急速きゅうそく眼球がんきゅう運動うんどう (Rapid Eye Movement) のられるレム睡眠すいみん脳波のうはは、比較的ひかくてきはやθしーたなみ主体しゅたいとなる。この期間きかん覚醒かくせいした場合ばあいゆめ内容ないようおぼえていることがおおい。レム睡眠すいみんちゅうのう活動かつどう覚醒かくせいており、エネルギー消費しょうひりつ覚醒かくせいとほぼ同等どうとうである。急速きゅうそく眼球がんきゅう運動うんどうだけがこるのは、すじ以外いがい制御せいぎょする運動うんどうニューロンのはたらきが抑制よくせいされているためである。ぜん睡眠すいみんの20-25%をめる[8]

成人せいじんはステージI - REMのあいだ睡眠すいみんちゅう反復はんぷくし、周期しゅうきは90-110ふん程度ていどである[8]

にゅうねむりやステージI - IVとレム睡眠すいみんあいだ移行いこうつかさど特別とくべつニューロンぐん存在そんざいする。いれねむときにはぜんのう基部きぶはら外側そとがわさく前野まえの)に存在そんざいするにゅうねむりニューロンが活性かっせいする。レム睡眠すいみん移行いこうには脳幹のうかん位置いちするコリン作動さどうせいのレムにゅうねむりニューロンが活動かつどうする。覚醒かくせい状態じょうたいではのうないかくニューロンは独立どくりつして活動かつどうしているが、ステージI - IVでは隣接りんせつするニューロンがてい周波しゅうは同期どうきして活動かつどうする。

睡眠すいみんのTwo Process model

編集へんしゅう

睡眠すいみんのホメオスタシスはTwo Process modelというもので説明せつめいされる[21]。そのComponentはProcess SとProcess Cで、前者ぜんしゃ睡眠すいみん要求ようきゅうりょうあらわし、後者こうしゃがいリズムあらわす。睡眠すいみん要求ようきゅうりょうがあるうえの閾値にたっするとねむくなり、ているうちにProcess Sはがるがこれがしたの閾値にたっするときるというものである。2つの閾値をコントロールするのはProcess Cということがられている。Cにかんする研究けんきゅうすすんでいるが、なに睡眠すいみん要求ようきゅうりょう実態じったいになっているかは定説ていせつはない。もっと安直あんちょくかんがえれば、SIS(sleep inducing substance)というものの濃度のうどがその実態じったいとしてげられ、探索たんさくがなされてきたが決定けっていはない。ただ、最近さいきん物質ぶっしつの「りょう」というよりも「しつ」、つまりタンパク質たんぱくしつ修飾しゅうしょく状態じょうたいなどが活動かつどうにより変化へんかしそれがProcess Sなのではないかとうことが提唱ていしょうされている[22]

生涯しょうがいにおける睡眠すいみん変化へんか

編集へんしゅう

新生児しんせいじでは断続だんぞくてきに1にちあたり16あいだ睡眠すいみんをとり、2歳児さいじで9 - 12あいだ成人せいじんは(健康けんこうひとでは)いちばんで6 - 9あいだ睡眠すいみん必要ひつようとする[4]。パターンの推移すいいとしては、乳幼児にゅうようじにおける短時間たんじかん睡眠すいみん多数たすうかいとるというパターンから、成人せいじんになるにつれいちにまとまった睡眠すいみんをとるというパターンへと推移すいいしていく。

高齢こうれいになると、昼間ひるまなん居眠いねむりし夜間やかん数時間すうじかんしかねむらないというパターンになる[4]睡眠すいみんふかさもあさくなり、ノンレム睡眠すいみん完全かんぜん消失しょうしつしていることもある[8]高齢こうれいしゃ睡眠すいみん不足ふそく不眠ふみんなやまされやすくなるのはこのためである。とくに、90さい以上いじょうちょう高齢こうれいしゃは、半分はんぶん以上いじょうもの不眠ふみん気味ぎみである。ただし、個人こじんがあるためかならずしもすべての高齢こうれいしゃ睡眠すいみんみじかくなっているわけではない。とくに、社会しゃかいかかわる活動かつどうをしている高齢こうれいしゃは、睡眠すいみんリズムが若年じゃくねんしゃとあまりわらないとうデータや統計とうけいもある。ぎゃくに、完全かんぜん引退いんたいした高齢こうれいしゃは、睡眠すいみんリズムがみだれやすくなる。

環境かんきょうからの影響えいきょう

編集へんしゅう

人間にんげんよわいとともに早寝はやね早起はやおきの就寝しゅうしんスタイルに移行いこうするのは、がいリズムの位相いそう前進ぜんしんによる影響えいきょうというせつがある[23]。しかし、生物せいぶつ時計とけい研究けんきゅうでは、生物せいぶつ時計とけいつかさど神経しんけい細胞さいぼうよわいとともに減少げんしょうする傾向けいこうにあるものの、生物せいぶつ時計とけいがい周期しゅうきよわいによる影響えいきょうはほとんどられないという[23]竹村たけむらたかしせい人間にんげん就眠しゅうみん慣習かんしゅう前進ぜんしんする理由りゆうとして、本来ほんらい睡眠すいみんがいリズムと深部しんぶ体温たいおんがいリズムには一定いってい相関そうかんがあるが、昼夜ちゅうや変化へんか時刻じこくといったフリーラン・リズムにしたが生活せいかつによって生理せいりてき相関そうかんうしなわれ、よわいによって位相いそう前進ぜんしんしやすい深部しんぶ体温たいおんがいリズムにしたがって就眠しゅうみんするようになる、とべている[23]

睡眠すいみん生体せいたいない物質ぶっしつ

編集へんしゅう

覚醒かくせい維持いじする神経しんけい伝達でんたつ物質ぶっしつには、ノルアドレナリンセロトニンヒスタミンアセチルコリンオレキシンなどがあるが、睡眠すいみんちゅうはこれらの神経しんけい伝達でんたつ物質ぶっしつさんせいする神経しんけい細胞さいぼう抑制よくせいされている。その抑制よくせいには腹背ふくはいがわさく前野まえの存在そんざいするGABA作動さどう精神せいしんけい関与かんよしているとされる[よう出典しゅってん]アセチルコリン作動さどうせい神経しんけい一部いちぶはレム睡眠すいみん生成せいせいにも関与かんよしている。

カルシウムイオン細胞さいぼうないまれることでのうねむりにつくという研究けんきゅう結果けっかもある[24]理化学研究所りかがくけんきゅうしょ東京大学とうきょうだいがく上田うえだやすしおのれらは、CaMKIIαあるふぁとCaMKIIβべーた睡眠すいみん促進そくしんリン酸化さんか酵素こうそであることをはじめて同定どうていし、睡眠すいみんのリン酸化さんか仮説かせつ提唱ていしょうした[25][26][27][28][29]

2018ねん6月13にち筑波大学つくばだいがく柳沢やなぎさわ正史せいし教授きょうじゅらのチームの研究けんきゅうにより、マウスの実験じっけんのうないの80種類しゅるいタンパク質たんぱくしつはたらきが活性かっせいすることで眠気ねむけ誘発ゆうはつされることが発見はっけんされたと『ネイチャー電子でんしばん発表はっぴょうされた。どうチームは特定とくていタンパク質たんぱくしつ睡眠すいみんうながすことで神経しんけい休息きゅうそくさせ、機能きのう回復かいふくにつながるという見方みかたしめし、睡眠すいみん障害しょうがい治療ちりょうほう開発かいはつにつながる可能かのうせい指摘してきした[30][31]

睡眠すいみん時間じかん長短ちょうたん

編集へんしゅう
全米ぜんべい睡眠すいみん財団ざいだんによる推奨すいしょう睡眠すいみん時間じかん
年齢ねんれい 必要ひつよう時間じかん
新生児しんせいじ (0–3 ヶ月かげつ) 14 - 17 あいだ[32]
乳児にゅうじ (4–11 ヶ月かげつ) 12 - 15 あいだ[32]
幼児ようじ (1–2 さい) 11 - 14 あいだ[32]
就学しゅうがくまえ (3–5 さい) 10 - 13 あいだ[32]
学童がくどう (6–13 さい) 9 - 11 あいだ[32]
青年せいねん (14–17 さい) 8 - 10 あいだ[32][33]
若年じゃくねんしゃ (18 - 25 さい)、中年ちゅうねんしゃ (26 - 64 さい) 7 - 9 あいだ[32]
老人ろうじん (65 さい以上いじょう) 7 - 8 あいだ[32][34]

ヒトに必要ひつよう睡眠すいみんりょうには個体こたいがあり、7 - 8あいだ場合ばあいおおい。カリフォルニア大学だいがくサンディエゴこうのDaniel Kripkeらの『Sleep medicine』掲載けいさい論文ろんぶん[35]名古屋大学なごやだいがく医学部いがくぶ大学院だいがくいん玉腰たまこし暁子あきこ研究けんきゅう[36][37]によれば、1にち睡眠すいみん時間じかんが7あいだひとひとたちにくらべて死亡しぼうリスクがひくい。ただし、睡眠すいみん時間じかんみじかひとながひと睡眠すいみん時間じかんを7あいだにすれば死亡しぼうしにくくなるのかどうかはわかっていない。それでも、7時間じかん以上いじょう睡眠すいみんをとることは高血圧こうけつあつなどをふせぐのに役立やくだつので、米国べいこくハーバード大学だいがく医学部いがくぶは7時間じかん以上いじょう睡眠すいみん推奨すいしょうしている[38]平均へいきん睡眠すいみん時間じかんが7あいだ未満みまんひとは、8時間じかん以上いじょうているひとくらべて3ばい以上いじょうウイルスに感染かんせんしやすいとわれている[39]かく個人こじん必要ひつようとする時間じかんねむりをとれない睡眠すいみん不足ふそくは、おおくの問題もんだいこす。

米国べいこくハーバード大学だいがくによると、1にち7あいだ未満みまんまたは9時間じかん以上いじょうねむると、認知にんち機能きのう低下ていかのリスクがたかまる[40][41][42]毎晩まいばん9時間じかん以上いじょうねむひとは、脳卒中のうそっちゅうのリスクが23%よりたかくなる。 昼寝ひるねを90ふん以上いじょうおこなひとは、脳卒中のうそっちゅうのリスクが25%よりたかくなる。ただし、なが睡眠すいみん脳卒中のうそっちゅう認知にんち機能きのう低下ていか関連かんれんしているが、因果いんが関係かんけい不明ふめいであるため、9あいだ未満みまん睡眠すいみん推奨すいしょうするのは時期じき尚早しょうそうである[43][41]スポーツマン毎日まいにち10あいだ睡眠すいみんをとると運動うんどう能力のうりょく改善かいぜんし、平均へいきんスプリント時間じかん改善かいぜんし、にちちゅう疲労ひろうかんスタミナ改善かいぜんし、幸福こうふく全体ぜんたいてき評価ひょうか改善かいぜんするなど、おおくの利点りてんつかった[44][45][46]

児童じどう成長せいちょうのため、成人せいじんよりおおくの睡眠すいみん時間じかん必要ひつようとする。新生児しんせいじいちにち18時間じかん以上いじょう必要ひつようだが、成長せいちょうしたがって減少げんしょうしていく[47]。2015ねん初頭しょとうに、全米ぜんべい睡眠すいみん財団ざいだん(National Sleep Foundation)は2年間ねんかん研究けんきゅう成果せいか以下いか公表こうひょうした[32]

睡眠すいみんをとるときあいだたい回数かいすう

編集へんしゅう

早寝はやね早起はやおきと規則正きそくただしい睡眠すいみん習慣しゅうかんが、とりわけ認知にんち機能きのう維持いじするために重要じゅうようであることは、学術がくじゅつてき体系たいけいてき見解けんかいによって確立かくりつされている[48][49]

1900ねんころまで人々ひとびと一般いっぱんてき睡眠すいみんサイクルは、日没にちぼつのちに4-5あいだ睡眠すいみんをとりちゅうに2度目どめ睡眠すいみんをとるかたちであったが、20世紀せいきになって作為さくいてきおこなわれるようになった制度せいどであるはちあいだ労働ろうどうせい悪影響あくえいきょう不眠症ふみんしょうきていると指摘してきする研究けんきゅうがある[50]

近世きんせい以前いぜんヨーロッパにおいては、よるはやくに就寝しゅうしんしたのちあさまでねむつづけるのでなく、夜中よなかきて仕事しごと他者たしゃとの会話かいわをする分割ぶんかつ睡眠すいみんめずらしくなかったことは、おおくの記録きろくから裏付うらづけられている[51]産業さんぎょう革命かくめい機械きかい稼働かどうわせて昼間ひるまは8あいだ程度ていどはたらつづけ、よるはまとめてねむることが効率こうりつてきというかんがかた労働ろうどう生活せいかつスタイルがひろまった。だが、いわゆる「ちょうがた」「よるがた」など睡眠すいみんかんする個人こじん遺伝子いでんし影響えいきょうおおきいという研究けんきゅう結果けっかてきており、欧米おうべいでは仕事しごとをするときあいだたい個人こじん希望きぼう尊重そんちょうする企業きぎょうえている[52]

睡眠すいみん不足ふそく

編集へんしゅう
 
睡眠すいみん不足ふそく健康けんこうへの影響えいきょう

睡眠すいみん不足ふそくすると、生命せいめいにとって大切たいせつ免疫めんえきちから自然しぜん治癒ちゆりょくなどに悪影響あくえいきょうがあり、成長せいちょうホルモン分泌ぶんぴつにも変調へんちょうたす。乳幼児にゅうようじ幼児ようじ青少年せいしょうねんでは身体しんたい成長せいちょう悪影響あくえいきょうがあり、身長しんちょうびにくくなる。睡眠すいみん不足ふそくによってちょう調子ちょうしわるくなるひとおおい。かおむくみ顔色かおいろ皮膚ひふ状態じょうたいえてわるくなる。また、睡眠すいみん不足ふそく肥満ひまんまねきがちである。精神せいしんてきには、気分きぶん悪影響あくえいきょうがあり、うつ(あるいは状態じょうたいうつ状態じょうたい不安定ふあんてい変化へんか)、機嫌きげん人間にんげん関係かんけい悪化あっかまねく。また、のう基本きほん機能きのうである記憶きおくちから集中しゅうちゅうりょくなどに悪影響あくえいきょうがあり、結果けっかとして学生がくせいでは学業がくぎょう勉強べんきょう)の効果こうかに、成人せいじんでは仕事しごとしつ深刻しんこく影響えいきょうおよぼす。後者こうしゃでは、仕事しごとのミスがえ、肉体にくたい労働ろうどうしゃにおいては深刻しんこく傷害しょうがいったり、死亡しぼう事故じこかくりつ労働ろうどう災害さいがい発生はっせいりつ)を増加ぞうかさせてしまうことが各種かくしゅ労働ろうどう統計とうけいによってあきらかにされている。

  • 睡眠すいみん時間じかんみじかひとは、ちゅう食欲しょくよくおさえるレプチンすくなく食欲しょくよく増進ぞうしんさせるグレリンおおい。その結果けっか睡眠すいみん時間じかんみじかくなるほど食欲しょくよく亢進こうしんしやすく肥満ひまんになるリスクがたかくなる[53]
  • 慢性まんせいてき寝不足ねぶそく状態じょうたいにあるひと高血圧こうけつあつ糖尿とうにょうびょう脂質ししつ異常いじょうしょう心筋梗塞しんきんこうそく狭心症きょうしんしょうなどの冠動脈かんどうみゃく疾患しっかんのう血管けっかん障害しょうがいといった生活せいかつ習慣しゅうかんびょうかかりやすい[54]。また、免疫めんえきりょく低下ていかさせ、インフルエンザなどの感染かんせんしょうがん誘因ゆういん増悪ぞうあく因子いんしになる[55]
  • のう睡眠すいみんちゅうに、昼間ひるま体感たいかん学習がくしゅうした情報じょうほうから余分よぶん情報じょうほうはぶいて効率こうりつよく整理せいりし、長期ちょうきてき感覚かんかく記憶きおくとして処理しょりする機能きのうがあることから、睡眠すいみん不足ふそくどもの身体しんたい能力のうりょく学業がくぎょう成績せいせき多大ただい影響えいきょうおよぼす。まなびの内容ないよう処理しょりするための睡眠すいみんりょうけずられていくことは、学習がくしゅうりょう増加ぞうか傾向けいこうにあるどもたちにとって深刻しんこくである[56]
  • よるかしした翌日よくじつ長時間ちょうじかん睡眠すいみんをとって寝不足ねぶそく解消かいしょうすることは可能かのうだが、前日ぜんじつ長時間ちょうじかん睡眠すいみんすることで翌日よくじつよるかしするなどといった「め」はできないとされている。また、前者ぜんしゃのような「まとめ」も、寝不足ねぶそく解消かいしょうできるが、睡眠すいみんしつがったり、心身しんしんのバランスやリズムをくずしたりするためこのましくないとされる。

熟睡じゅくすい

編集へんしゅう

ふかねむりにはいっている状態じょうたいを「熟睡じゅくすい」という。その状態じょうたいは「ぐっすりと〜」と表現ひょうげんされる[57]医学いがくてきにはノンレム睡眠すいみんのステージIII・IVのじょなみ睡眠すいみんし「ふか睡眠すいみん」ともばれる[58]のう機能きのう回復かいふく記憶きおくさい構成こうせいにはこの状態じょうたいとなることが重要じゅうようとされている。

わか成人せいじん場合ばあい男性だんせいくらべて女性じょせいほうがステージIII・IVのじょなみ睡眠すいみんりょう有意ゆういおおいが、レム睡眠すいみんりょうそう睡眠すいみん時間じかんの30パーセントと男女だんじょとも[23]中高年ちゅうこうねんになると男女だんじょともに熟睡じゅくすいりょう減少げんしょうし、とく男性だんせい睡眠すいみんちゅう覚醒かくせい反応はんのうえ、ステージIVじょなみ睡眠すいみんはほぼゼロとなる。20さいだいのぞけばそう睡眠すいみん時間じかん男性だんせいほうなが傾向けいこうがあり、高齢こうれいになると男性だんせいほう昼寝ひるねをするひと割合わりあいたかいことから、男性だんせいくらべて女性じょせいほう効率こうりつしつたか睡眠すいみんれているとえる[23]睡眠すいみん時間じかんには個人こじんがあるため、医学いがくかいでは最低さいてい7あいだ睡眠すいみん推奨すいしょうしているが、9あいだ必要ひつようひともおり、睡眠すいみん時間じかんよりも熟睡じゅくすいするための睡眠すいみんしつ重要じゅうようであることをみとめている[59]

熟睡じゅくすいするためには

編集へんしゅう
  • 睡眠すいみんサイクル(体内たいない時計とけい)を固定こていとく起床きしょう時刻じこく一定いっていに)する。
  • 毎日まいにちきる時刻じこく太陽光たいようあきらびる(強烈きょうれつ日光にっこうびてからおよそ14あいだ次第しだいねむくなってゆくような仕組しくみが体内たいないにある、ということが近年きんねん研究けんきゅうあきらかにされてきている)。
  • 日光にっこうびたのち1時間じかん以内いない朝食ちょうしょくをとる。
  • 数時間すうじかんまえ運動うんどう入浴にゅうよくをして体温たいおんげることでねむりにくときに体温たいおん急激きゅうげき低下ていかさせる。
  • 就床しゅうしょうする30ふん - 2あいだまえから照明しょうめいをしっかりくらくすることでメラトニン分泌ぶんぴつうながす。
  • いれねむまえ入浴にゅうよくをすることやいれねむとき寝室しんしつあたたかくすることで体温たいおん上昇じょうしょうさせ、にゅうねむりニューロンの活動かつどう亢進こうしんさせる。
  • 寝室しんしつくらくする[61]

たんねむりについて

編集へんしゅう
  • まれにではあるが、遺伝いでんてき睡眠すいみん時間じかんみじか人間にんげんショートスリーパー)は存在そんざいする。
  • ねむときねむり、結果けっかたんねむり」を1にちすうひともいるが、古代こだいじんがそうであったとの主張しゅちょうもある。
  • 「まったく睡眠すいみんらずに健康けんこう生活せいかつしている」と主張しゅちょうするものがいるのは事実じじつである[62][63]いちれいげると、米国べいこくニュージャージーしゅうらしていたアル・ハーピン(1862? - 1947)という人物じんぶつは「生涯しょうがいいちねむったことのないおとこ」として『ニューヨークタイムズ』がすくなくとも2にわたって記事きじ紹介しょうかいしており[64][65]比較的ひかくてきよくられている。

文化ぶんか地域ちいき

編集へんしゅう
経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう(OECD)各国かっこく
1にちあたり平均へいきん睡眠すいみん時間じかん(2006ねん[66]
くに 時間じかん くに 時間じかん
  日本にっぽん 7あいだ50ふん   ノルウェー 8あいだ03ふん
  スウェーデン 8あいだ06ふん   ドイツ 8あいだ12ふん
  イタリア 8あいだ18ふん   メキシコ 8あいだ21ふん
  OECD18カ国かこく 8あいだ22ふん   イギリス 8あいだ23ふん
  ベルギー 8あいだ25ふん   フィンランド 8あいだ27ふん
  ポーランド 8あいだ28ふん   カナダ 8あいだ29ふん
  オーストラリア 8あいだ32ふん   トルコ 8あいだ32ふん
  ニュージーランド 8あいだ33ふん   スペイン 8あいだ34ふん
  アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく 8あいだ38ふん   フランス 8あいだ50ふん

スペインはじめとする地中海ちちゅうかい地方ちほうなどにいては昼食ちゅうしょくのち睡眠すいみんふく一休ひとやすみをする「午睡ごすいシエスタ)」の風習ふうしゅうがあり、健康けんこう増進ぞうしん効果こうかがあるといわれる。

2000年代ねんだいはいって米国べいこくなどでも、Lifehackハッカー文化ぶんか一端いったんにある仕事しごとじゅつ)の延長えんちょうで、短時間たんじかん昼寝ひるね注目ちゅうもくされている。昼寝ひるねをすることで、頭脳ずのうはたらきが良好りょうこうになるとされており、頭脳ずのう労働ろうどう従事じゅうじする人々ひとびと(いわゆるホワイトカラー)のあいだでは重視じゅうしされている。その一方いっぽうで、労働ろうどう時間じかん増加ぞうかにより地中海ちちゅうかい地方ちほう国々くにぐににおいてもシエスタをおこなわない企業きぎょう増加ぞうかしつつある。

日本にっぽん

編集へんしゅう

電車でんしゃバス通勤つうきん通学つうがくをするものおおく、またこれらの交通こうつう機関きかんにおいての治安ちあん非常ひじょういため、そのなか睡眠すいみんするものもいる。経済けいざい平和へいわ研究所けんきゅうじょによると、2021ねん日本にっぽん安全あんぜん保障ほしょう世界一せかいいちになるとのことである[67]

肉体にくたい労働ろうどうおお職種しょくしゅ(いわゆるブルーカラー)では、昼休ひるやす時間じかん昼食ちゅうしょくのち午後ごご作業さぎょう再開さいかいまでのあいだ、15ふん - 30ふん程度ていどみじか睡眠すいみんをとる場合ばあいがある。短時間たんじかんではあるが、午前ごぜんちゅうまった疲労ひろうから回復かいふくさせ、注意ちゅういりょく回復かいふくする、という重要じゅうよう役割やくわりがある。昼寝ひるねをとるのととらないのでは、午後ごご事故じこ発生はっせいりつわる。眠気ねむけもよおすことが生命せいめい危険きけん直結ちょっけつする肉体にくたい労働ろうどう現場げんばにおいて、事故じこ防止ぼうし責任せきにん現場げんば監督かんとくなどは、作業さぎょういん仮眠かみん奨励しょうれいしていることがおおく、仮眠かみんちゅうものをできるだけこさないようにしたり、睡眠すいみんできる環境かんきょう確保かくほするため協力きょうりょくすることが一般いっぱんてきである。

すわったままでねむることは「居眠いねむ」とばれ、授業じゅぎょうちゅう仕事しごとちゅう運転うんてんちゅうなど、ねむってはいけない場所ばしょ場面ばめん無意識むいしきのうちに居眠いねむりをしてしまうれいがある。とく授業じゅぎょうちゅう仕事しごとちゅう居眠いねむりはやるがないものとみなされる場合ばあいがあり、前者ぜんしゃ場合ばあい内申ないしんてん影響えいきょうしたり、後者こうしゃ場合ばあい解雇かいこ対象たいしょうともなりうる。

運転うんてんちゅうねむるという行為こういは「居眠いねむ運転うんてん」となり事故じこつながる。長距離ちょうきょり輸送ゆそうおこなっているバスやトラック運転うんてんしゅはいかにしてねむらないように、眠気ねむけないように運転うんてんをするか、さまざまな工夫くふうをしなければならない。とりわけ高速こうそく道路どうろなどの運転うんてん単調たんちょうになりがちで居眠いねむ運転うんてんきやすい。法律ほうりつ連続れんぞくてき運転うんてんできる時間じかん制限せいげんさだめられており、長距離ちょうきょり輸送ゆそうでは2めい交代こうたいせいにしていることもおおい。運転うんてんせき後部こうぶちいさな睡眠すいみんようのベッドがしつらえてあって、身体しんたいばして、遮光しゃこうカーテンでひかりをさえぎり睡眠すいみんがとりやすくなっている構造こうぞうになっているトラックもおおい。バスの運転うんてんしゅもトラック同様どうよう様々さまざま規制きせいがあり、2めいが1チームをみ、片方かたがたのドライバーが運転うんてんしているあいだ、もう片方かたがたのドライバーはバスのしたにある睡眠すいみんようのスペースで睡眠すいみんをとれるようになっていることがおおい。近年きんねんでは、ドライバーが過酷かこく労働ろうどう体制たいせい無理むりなローテーションで長時間ちょうじかん運転うんてん連続れんぞくてきおこなうことで居眠いねむ運転うんてんをしてしまったり、睡眠すいみん障害しょうがいのドライバーが深刻しんこく事故じここしたことが社会しゃかい問題もんだいとなった。

風呂ふろ入浴にゅうよくなか居眠いねむりは溺死できし危険きけんせいがある。

2001ねん2がつ発表はっぴょうされたNHK調査ちょうさによると、「日本人にっぽんじん平均へいきん睡眠すいみん時間じかん平日へいじつで7あいだ26ふん土曜日どようびで7あいだ41ふん日曜日にちようびで8あいだ13ふん」であった[68]。2014ねん調査ちょうさでは平均へいきん睡眠すいみん5あいだ44ふんと、世界せかい最悪さいあく水準すいじゅんまでみじかくなっている[69]

無意識むいしき文化ぶんかてき背景はいけい影響えいきょうされる就寝しゅうしん行動こうどう就寝しゅうしん形態けいたいという観点かんてん文化ぶんか人類じんるいがく教育きょういく社会しゃかいがくてき比較ひかく検証けんしょうする研究けんきゅうもある。

よわいするにしたがい、「早寝はやね早起はやお習慣しゅうかん」がにつくと一般いっぱんかんがえられている。しかし、本当ほんとう習慣しゅうかんてきなものなのか、高齢こうれいしゃおおられる「睡眠すいみんしょう前進ぜんしん症候群しょうこうぐん」の症状しょうじょうであるのかは、容易よういには判断はんだんできない。

また、宗教しゅうきょうてき影響えいきょうとして仏教ぶっきょう思想しそうむすけて、あたまきたに、あしみなみ配置はいちするかたちることは「北枕きたまくら」とばれ、忌避きひされている。

日本にっぽんでも昼寝ひるね効用こうようについて研究けんきゅうおこなわれている。昼寝ひるねおこなうことにより、事故じこ予防よぼう仕事しごと効率こうりつ向上こうじょう自己じこ評価ひょうか向上こうじょうなどが期待きたいされるため、職場しょくば学校がっこうなどで昼寝ひるね最近さいきん奨励しょうれいされるようになった。また、昼寝ひるねによりのう活発かっぱつになるため、独創どくそうてきなアイデアがかびやすい環境かんきょうになるという。

ハーバード大学だいがく医学部いがくぶでは、昼寝ひるね記憶きおく定着ていちゃく創造そうぞうりょく注意ちゅういりょく上昇じょうしょうすさまじく有効ゆうこうであるのは事実じじつだと報告ほうこくした[70][71][72]

一方いっぽう昼間ひるま眠気ねむけれずに昼寝ひるねをとること慢性まんせいてき睡眠すいみん不足ふそくしめしている可能かのうせいがある。にちちゅうなが昼寝ひるねをする成人せいじんは、糖尿とうにょうびょう心臓しんぞうびょう、うつびょうなどの症状しょうじょうこす可能かのうせいたかい。場合ばあいによっては、昼寝ひるね悪循環あくじゅんかんこし、よる睡眠すいみん不足ふそくおぎなうためにちゅうねむったのでよるねむりにつくのに苦労くろうしてしまう。このため、昼寝ひるね制限せいげんすることは、夜間やかん睡眠すいみん全体ぜんたい改善かいぜんするための1つの戦略せんりゃくである。すでによるすくなくとも7時間じかん以上いじょう睡眠すいみんをとっていて、にちちゅうもまだつかれている場合ばあいは、医師いし相談そうだんすること[70]

昼寝ひるねにおけるその研究けんきゅう報告ほうこく

編集へんしゅう
  • 30ふん以下いか昼寝ひるね習慣しゅうかんてきにとるひとは、それ以外いがいひとくらべてアルツハイマーびょうにかかるリスクが低下ていかするという報告ほうこくがある[73]
  • 高齢こうれいしゃ昼寝ひるねまえでは最大さいだい血圧けつあつ平均へいきん8.6mmHg最小さいしょう血圧けつあつ平均へいきん15.6mmHgも血圧けつあつ降下こうかしたという報告ほうこくもあり、生活せいかつ習慣しゅうかんびょう予防よぼう期待きたいされる[74]
  • 40ふん以上いじょう昼寝ひるねは、メタボリックシンドロームのリスクを増加ぞうかさせる[75]

昼寝ひるね方法ほうほう

編集へんしゅう
  • 目安めやすとしては午後ごご1 - 3ごろいとされる(おそくとると、よるねむれなくなることがあるため)。
  • 15 - 30ふん程度ていどいとされる。1あいだとると、ぎゃく疲労ひろうにつながることがある(30ふん以上いじょう睡眠すいみんをとると、おおくのひとふか睡眠すいみんはい寝起ねおきがわるくなるため)。
  • しつたか昼寝ひるねのために、らないしずかで居心地いごこち場所ばしょかならつけること[70]

睡眠すいみん学術がくじゅつてき技術ぎじゅつてき研究けんきゅう

編集へんしゅう

睡眠すいみんはヒトの心身しんしん健康けんこう生活せいかつしつにとって重要じゅうようなため、医学いがくのう科学かがく研究けんきゅうテーマとなっており、日本にっぽん睡眠すいみん学会がっかいもうけられている。

個々人ここじん自宅じたく脳波のうはなど睡眠すいみんちゅう状態じょうたい計測けいそくできる小型こがた機器きき、それらでられたビッグデータ分析ぶんせきできる人工じんこう知能ちのう(AI)など睡眠すいみんかんする技術ぎじゅつ(スリープテック)が急速きゅうそく進歩しんぽしており、従業じゅうぎょういん睡眠すいみんしつ調査ちょうさ改善かいぜん支援しえんをビジネスにする企業きぎょう登場とうじょうしている[52]

生理学せいりがく

編集へんしゅう

のう覚醒かくせいのうないヒスタミンによりもたらされており、のうないのヒスタミンを妨害ぼうがいすることでのう睡眠すいみんへとみちびかれる[76]のうないのヒスタミンを妨害ぼうがいする物質ぶっしつには、ATP代謝たいしゃぶつアデノシンがある[76]抗ヒスタミン剤こうひすたみんざい成分せいぶん一部いちぶにものうないのヒスタミンの妨害ぼうがいおこない、眠気ねむけ誘発ゆうはつするものがある[76]。また、プロスタグランジンD2英語えいごばんは、のうないのアデノシンりょうやし、眠気ねむけ誘発ゆうはつする[76]

睡眠すいみん誘発ゆうはつ物質ぶっしつのアデノシンは、アデノシンデアミナーゼにより代謝たいしゃされることでイノシンとなるが、のう脊髄せきずいちゅうのイノシンのりょう不眠ふみんバイオマーカーのひとつとされる[77]。またアデノシンは、アデノシンキナーゼによりアデノシンさんリンさん (ATP)からリンさんひともらけ、アデニルさん (アデノシンいちリンさん)へともどるが、ATPの生成せいせい補助ほじょする物質ぶっしつコエンザイムQ10摂取せっしゅぞく悪夢あくむやすとわれている。[よう出典しゅってん]

また、ショートスリーパーはDEC2遺伝子いでんし変異へんい関係かんけいするとされる[78]が、DEC2遺伝子いでんしはATP消費しょうひによる脂質ししつ形成けいせい (同化どうか)を抑制よくせいするとされる[79]。DEC2は、てい酸素さんそ状態じょうたいでも発現はつげんするとされる[79]

ビタミンBぐん睡眠すいみん影響えいきょうあたえるとされる。ごうアデレード大学だいがく実験じっけんによれば、ビタミンB6摂取せっしゅゆめおぼえているりょうやす一方いっぽう、ビタミンB6をふくむビタミンBふく合体がったい摂取せっしゅゆめおぼえているりょうやさないうえ睡眠すいみんしつげる効果こうかがあるという結果けっかている[80][81]

そののうないシナプス蛋白質たんぱくしつリン酸化さんか進行しんこう眠気ねむけ関係かんけいするというせつ存在そんざいする[82]

にちちゅう眠気ねむけは、アルツハイマーびょうのリスクがたかいことをしめしている可能かのうせいがある[83]

睡眠すいみん不足ふそくのマーカー

編集へんしゅう

また、ペンシルベニア大学だいがく研究けんきゅうによれば、睡眠すいみん不足ふそくになると脂質ししつ代謝たいしゃ変化へんかこるとされる。

睡眠すいみん障害しょうがいのマーカー

編集へんしゅう
  • イノシン - のう脊髄せきずいえきちゅう高値たかね[77]

睡眠すいみん改善かいぜん

編集へんしゅう
  • まえ呼吸こきゅう重視じゅうししたヨガをする。これにより、ストレスが軽減けいげんされ、健康けんこう増進ぞうしんにつながる[86]
  • 部屋へやすずしく、くらく、しずかにすること[87]
  • 1にち1まんなどの定期ていきてき運動うんどうは、ヨガよりも睡眠すいみん改善かいぜん効果こうかてきである[87][88]
  • いちにちわりにアルコールやカフェインをけること[87]
  • 就寝しゅうしん時刻じこくすくなくとも1あいだまえにテレビや電話でんわなどの画面がめんからのあおひかりないこと[87]
  • 毎日まいにちおな時間じかん寝起ねおきしたり[87]、いつもより1あいだはや寝起ねおきすることで、うつびょう予防よぼうすることができる[89]
  • メラトニン、ビタミンD、セロトニンが豊富ほうふ食事しょくじ睡眠すいみん改善かいぜん役立やくだ可能かのうせいがある[90]
  • る2あいだはんほどまえにマグネシウム[91]メラトニン2mg程度ていど摂取せっしゅすると、睡眠すいみん改善かいぜんされる[92]
不眠症ふみんしょう睡眠薬すいみんやく
睡眠薬すいみんやくねむりざい睡眠すいみん導入どうにゅうざい催眠さいみんやくともばれる。不眠症ふみんしょうなどの改善かいぜん使用しようされる[93]
睡眠すいみん呼吸こきゅう症候群しょうこうぐん
睡眠すいみん呼吸こきゅう症候群しょうこうぐんにより、睡眠すいみんしつ低下ていかする。呼吸こきゅう維持いじするため持続じぞく気道きどうあつ英語えいごばん(CPAP)などを使用しようする[94]

睡眠すいみん誘導ゆうどう

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食事しょくじ
ホットミルクに効果こうかがあるとされる。牛乳ぎゅうにゅうふくまれるカゼイン・トリプシン加水かすい分解ぶんかいぶつ(CTH)が睡眠すいみんしつ効果こうかがあるとされる[95]よるにとれた牛乳ぎゅうにゅうに「トリプトファン」と「メラトニン」という睡眠すいみんしつげる物質ぶっしつおおふくまれる[96]
そのほか、キウイのセロトニン、さくらんぼのトリプトファンやメラトニンがよいという研究けんきゅうもされている[96]
欲求よっきゅう
食後しょくご眠気ねむけ英語えいごばん性欲せいよくたされると眠気ねむけにつながる場合ばあいがある[97]
テクニック
  • ひつじかぞえるのは、SleepとSheepをかけただけのダジャレであり、のう覚醒かくせいしてぎゃく効果こうかである[98][99]
  • むりにねむろうと意識いしきするとねむりにはいるのがおそくなる[100]
  • 脈絡みゃくらくのないイメージを連想れんそうしていくシャッフル睡眠すいみんほう[101][102]べいぐんでは呼吸こきゅう脱力だつりょく意識いしきするなどによってにゅうねむりうなが方法ほうほうがとられている[103]

睡眠すいみん学習がくしゅう

編集へんしゅう

おおくの研究けんきゅうは、睡眠すいみんあたらしい課題かだいまなぜん両方りょうほうで、記憶きおくにおいて重要じゅうよう役割やくわりたすことを示唆しさしている[104]ねむっているあいだのうおどろくほどいそがしくなっている。睡眠すいみんちゅう記憶きおく強化きょうかしたり、きているあいだまなんだスキルを「練習れんしゅう」したりすることができる。あたらしいことをまなさいは、睡眠すいみんほうがよりいパフォーマンスを発揮はっきすることができる[105]

睡眠すいみんとダイエット

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睡眠すいみん時間じかん確保かくほしないと肥満ひまんになってしまう可能かのうせいたかくなる。睡眠すいみん不足ふそくになると食欲しょくよくたかめるホルモン(グレリン)の分泌ぶんぴつして、からだ必要ひつようとしている以上いじょうべてしまう。[106]睡眠すいみん不足ふそく食欲しょくよくおさえるホルモン(レプチン)の分泌ぶんぴつりょうるので、ふとりやすい体質たいしつになるおそれがある。睡眠すいみんちゅうには、体重たいじゅう管理かんりかせない成長せいちょうホルモンが活発かっぱつ分泌ぶんぴつされる。脂肪しぼう効率こうりつくエネルギーにえるちから成長せいちょうホルモンの分泌ぶんぴつさまたげないためにも、睡眠すいみん時間じかん確保かくほすることは大切たいせつ

睡眠すいみん栄養えいよう

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睡眠すいみんしつ特定とくてい栄養素えいようそ食物しょくもつ摂取せっしゅ関連かんれんしていることは過去かこ研究けんきゅう示唆しさされている。[107]男性だんせいでは、そう食物しょくもつ繊維せんい、ビタミンC、亜鉛あえんなどの不十分ふじゅうぶん摂取せっしゅ不眠症ふみんしょうゆうびょうりつ関連かんれん。トリプトファン、L-テアニン、清酒せいしゅ酵母こうぼ、グリシン、L-セリンは、睡眠すいみんしつ向上こうじょう見込みこめる栄養素えいようそとして紹介しょうかいされている。[108]

睡眠すいみん関連かんれん物品ぶっぴん

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たたみ紙衾かみぶすまむしろじき布団ふとん、ベッド、じきふすまキャノピーベッド英語えいごばん

うえ
日本にっぽん近代きんだい以前いぜんでは、ひる着用ちゃくようしていた上着うわぎ使用しようするれいもあった[109]
ふすま毛布もうふ
ふく
パジャマ寝巻ねまき(ナイトウェア、毛布もうふドイツばん掻巻かいまき)
関連かんれんぶつ
スリープマスクみみせんマウスピース(スリープスプリント)
起床きしょう
  • 目覚めざま時計とけい
  • 定刻ていこく起床きしょう装置そうち - JRなどで使用しようされるさだめられた時間じかん起床きしょうさせる装置そうち[110]

信仰しんこう

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古代こだい中国ちゅうごくで、死屍ししまくらねむみこゆめなかいたった原因げんいん啓示けいじあおいでいた[111]古代こだいエジプトでは、ねむりの寺院じいん英語えいごばんばれるしんイムホテプ神殿しんでんがあり、病気びょうき治療ちりょう催眠さいみんゆめうらななどの儀式ぎしきおこなった。これらの寺院じいん中東ちゅうとう古代こだいギリシアにも存在そんざいした。イムホテプと同一どういつされたしんアスクレーピオス神殿しんでんアスクレペイオンなどにおいては仮眠かみんしつつくられ、病気びょうき転帰てんきねが神官しんかん積極せっきょくてき仮眠かみんをとっていた[111][112]。この儀式ぎしきインキュベーション (儀式ぎしき)英語えいごばんばれている。

文学ぶんがく

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ねむったら、なんねんもたってしまったという作品さくひんは『リップ・ヴァン・ウィンクル』『エピメニデス』『7にんねむおとこ英語えいごばん』『ねむれるもり美女びじょ』など数多かずおおい。

ちなみに、『さんねん太郎たろう』はていたのではなく、思索しさくにふけっていたので上記じょうきのパターンとはことなる。

ねむりとからめる神話しんわ文学ぶんがくおおられる。

ギリシア神話しんわねむりのかみヒュプノスかみタナトスの兄弟きょうだいである。そのほかにエンデュミオーンはなしがある。
ローマ神話しんわのソムヌス(en:Somnus)は、詩人しじんウェルギリウスはなしではかみモルス兄弟きょうだいである[113]

睡眠すいみんにまつわる表現ひょうげん

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しばしば睡眠すいみんたとえられる。睡眠すいみんになぞらえたれいにはつぎのようなものがある。これは、くなった状態じょうたい遺族いぞくかなしむ人々ひとびと死者ししゃ本人ほんにん使つか意味いみ使つかわれる。

また「る」「ねむる」というかたりふくむことわざとしてつぎのようなものがある。おもに「辛抱強しんぼうづよい」や「気長きなが」「ているように大人おとなしい」状態じょうたい意味いみする。

  • 果報かほうまて
  • あいだしんで
  • そだつ(科学かがくてき医学いがくてきただしいが、ことわざとして語句ごくどおりの意味いみもちいた場合ばあい誤用ごよう[注釈ちゅうしゃく 1]
  • てもめても
  • こす
  • 草木くさきねむ丑三うしみ
  • ねこねずみどうねむり
  • 寝食しんしょくわすれる
  • るよりらくかりけり 浮世うきよ馬鹿ばかきてはたら

動物どうぶつ睡眠すいみん

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動画どうが(ドイツ):なぜているとりえだからちないか?しゃがむとけんられ、自動的じどうてきあし趾がまる構造こうぞうになっているからである[114]

のう動物どうぶつヒドラにも睡眠すいみん存在そんざいし、その制御せいぎょのう動物どうぶつ共通きょうつうすることから、のう獲得かくとく以前いぜん進化しんか睡眠すいみんすることを獲得かくとくしたことが示唆しさされる[115]

必要ひつよう睡眠すいみん時間じかんたねごとのからだおおきさに依存いぞんする。たとえば小型こがたかじるいでは15あいだ - 18あいだネコでは12 - 13あいだイヌでは10あいだゾウでは3 - 4あいだキリンではわずか20ふん - 1あいだである。これは大型おおがた動物どうぶつほど代謝たいしゃりつひくく、のう細胞さいぼう傷害しょうがい修復しゅうふくする必要ひつようすくなくなるためともかんがえられている[116][117]。また小型こがた動物どうぶつ動物どうぶつ捕食ほしょくしゃとしてねらわれやすいので、防備ぼうびになる睡眠すいみん時間じかんみじか傾向けいこうがある。体躯たいくどう程度ていどであれば、草食そうしょく動物どうぶつ睡眠すいみん時間じかんみじかく、肉食にくしょく動物どうぶつなが傾向けいこうにある。草食そうしょく動物どうぶつ摂取せっしゅする食料しょくりょう不自由ふじゆうしない反面はんめん食料しょくりょうひくカロリーであり、繊維せんいしつおおく、長時間ちょうじかんべて消化しょうかすること余儀よぎなくされるので、睡眠すいみん時間じかんみじかい。一方いっぽう肉食にくしょく動物どうぶつは、食物しょくもつ機会きかいとぼしく、一方いっぽう食物しょくもつこうカロリーであるため、一度いちど食物しょくもつのちはしばらく食物しょくもつ必要ひつようい。そのためなにもしない時間じかんおおく、そのあいだ睡眠すいみんによって消費しょうひカロリーをおさえているとかんがえられる。 ただし草食そうしょく動物どうぶつであってもナマケモノやコアラのようにどくふく主食しゅしょくにしている場合ばあいは、毒素どくそ分解ぶんかいのために睡眠すいみん時間じかんながくなる傾向けいこうがある

すべての陸生りくせい哺乳類ほにゅうるいにレム睡眠すいみんられるものの、レム睡眠すいみん時間じかん種差たねさしからだおおきさとは無関係むかんけいである。たとえば、カモノハシは9あいだ睡眠すいみん時間じかんのうち、レム睡眠すいみんが8あいだめる。イルカはレム睡眠すいみんをほとんど必要ひつようとしない。

脊椎動物せきついどうぶつ以外いがい動物どうぶつたとえば節足動物せっそくどうぶつにも睡眠すいみん類似るいじした状態じょうたいがある。神経しんけい伝達でんたつ物質ぶっしつ時間じかん変化へんか観察かんさつすると、レム睡眠すいみん状態じょうたいになっている[118]。これら昆虫こんちゅう睡眠すいみん不足ふそくとなると作業さぎょうざつになり、ミスがられるようになる[119][120]殺虫さっちゅうざいのネオニコチノイドなどの薬物やくぶつは、有益ゆうえきはちなどの昆虫こんちゅう睡眠すいみん時間じかん感覚かんかく妨害ぼうがいする[121]

ヒトとことなり、生物せいぶつなかには、なが期間きかん覚醒かくせいしないたねもある。これは冬眠とうみんばれる。冬眠とうみんする生物せいぶつれいとして、クマリスカエルなどがげられる。

睡眠すいみんさい姿勢しせい生物せいぶつによってことなる。魚類ぎょるいたん水中すいちゅうただよかたち睡眠すいみん状態じょうたいはいる。フラミンゴ片足かたあしったままねむるとされる。またイルカや一部いちぶとりなどはすうびょう程度ていど半球はんきゅう睡眠すいみん大脳だいのう半球はんきゅうずつ交互こうごねむること)をかえしてるため、ねむりながらおよつづけることが可能かのうである。半球はんきゅう睡眠すいみん人間にんげんではのう障害しょうがいなどの病気びょうきくすりじゅうあつし副作用ふくさよう以外いがいではのう構造こうぞうじょう不可能ふかのうわれている。

ネコはまるくなってているという印象いんしょうおおいが、これはまもろうとしているかさむとき状態じょうたいで、攻撃こうげきけないと確信かくしんしたリラックス状態じょうたいねこは、からだねつがすために仰向あおむけでることもある。このれいはネコにかぎった事例じれいではなく、イヌなど体毛たいもうおお気候きこう気温きおん安定あんていしない場所ばしょ生活せいかつする動物どうぶつおこなう。

さまざまな動物どうぶつしゅ睡眠すいみん時間じかん[122]
たね 睡眠すいみん時間じかん REM睡眠すいみん割合わりあい まぶた
Little pocket mouse英語えいごばん 20,1 16 % 両方りょうほうともじられる
ココウモリ 19,9 10 % 両方りょうほうともじられる
ミナミオポッサム英語えいごばん 19,4 10 % 両方りょうほうともじられる
ヨザル 17,0 11 % 両方りょうほうともじられる
ねこ 13,2 26 % 両方りょうほうともじられる
ばと 11,9 8 % 時折ときおり片目かためひらかれる
ニワトリ 11,8 10 % 時折ときおり片目かためひらかれる
チンパンジー 10,8 15 % 両方りょうほうともじられる
イヌ 10,7 29 % 両方りょうほうともじられる
コウテイペンギン 10,5 13 % 時折ときおり片目かためひらかれる
ショウジョウバエ 10,0 0 % まぶた
アヒル 9,1 16 % 時折ときおり片目かためひらかれる
ウサギ 8,7 14 % 両方りょうほうともじられる
ブタ 8,4 26 % 両方りょうほうともじられる
アジアゾウ 5,3 34 % 両方りょうほうともじられる
ウシ 4,0 19 % 両方りょうほうともじられる
ウマ 2,9 27 % 両方りょうほうともじられる
キリン 1,9 21 % 両方りょうほうともじられる

関連かんれん団体だんたい資格しかく

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ このことわざ成立せいりつしたのは栄養失調えいようしっちょう病気びょうき寄生虫きせいちゅうそのによる乳幼児にゅうようじ死亡しぼうりつたかかった時代じだいで、そういった場合ばあい可能かのうせいたか乳児にゅうじずにつづけるケースがおおいことからているため、この場合ばあいの「そだつ」とはたんなる成長せいちょういちじるしさではなく「なずに無事ぶじきる」ことしている。

出典しゅってん

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