缶かん

缶かん・罐かん（かん）とは、金属きんぞく製せいの容器ようき。材料ざいりょうにより、ブリキ缶かん、スチール缶かん、アルミ缶かんなどに分わかれる。

缶かんの一いち例れい

概念がいねん

調理ちょうり済ずみ米飯べいはんの缶詰かんづめ

一般いっぱんに水分すいぶんの多おおい食品しょくひんを金属きんぞく缶かんに詰つめた上うえで密封みっぷう・加熱かねつ・殺菌さっきんしたものを缶詰かんづめという（後述こうじゅつの単たんなる「缶かん入いり」とは区別くべつされる）。金属きんぞくの高たかい密封みっぷう性せいを生いかして、酸素さんそ、水分すいぶん、微生物びせいぶつなどから遮断しゃだんし、密封みっぷう後ごに加熱かねつ殺菌さっきんなどをすることで、高たかい保存ほぞん性せいが得えられる。缶詰かんづめには肉にく類るい（コンビーフや焼やき鳥とり、ウズラの卵たまごなど）、魚介ぎょかい類るい（マグロやカツオ、サバなど青あお魚ぎょ、イカなど）、野菜やさい類るい（トマト、トウモロコシ、豆まめ、きのこ、たけのこ、山菜さんさいなど）、果物くだもの（シロップ漬づけ）、その他た加工かこう食品しょくひん（米飯べいはんやパン、練乳れんにゅう、プロセスチーズ、煮物にものやスープなど）、油脂ゆし類るい（食用しょくよう油ゆ、ラードなど）、調味ちょうみ料りょう（主おもに業務ぎょうむ用ようの調味ちょうみ料りょう）など様々さまざまな製品せいひんがある。人間にんげん用ようの食品しょくひん以外いがいにも、犬いぬや猫ねこなどペット用ようの飼料しりょう、特とくにウエットフードを入いれたものがある（いわゆる猫ねこ缶かんなど）。

缶かんに詰つめた飲料いんりょう、特とくに1人ひとりで1回かいで飲のめる程度ていどの少量しょうりょうのものは缶かん飲料いんりょうと呼よばれ、中身なかみに応おうじて缶かんジュース・缶かんコーヒー・缶かんビールなどと呼よばれる。

乾燥かんそう食品しょくひんなどの製品せいひんを単たんに金属きんぞく缶かんに詰つめて密封みっぷうしたものは「缶かん入いり」として通常つうじょうは缶詰かんづめとは区別くべつされる。茶ちゃ、コーヒー、紅茶こうちゃ、海苔のり、菓子かし、プロテイン、粉こなミルクなどによく使つかわれ、普通ふつうの蓋ぶたによる開閉かいへいになっている。菓子かし類るいでは飴あめ、煎餅せんべい、クッキー、チョコレートなど贈答ぞうとう用ようのものも多おおい。茶ちゃや海苔のりなど特とくに乾燥かんそう状態じょうたいを保たもちたい食品しょくひんを入いれる缶かんには中蓋なかぶたの付属ふぞくするものがある。

金属きんぞく缶かんは食品しょくひん以外いがいには、石油せきゆ製品せいひん・化学かがく薬品やくひんなどに使つかわれる。スプレー缶かんは医薬いやく部外ぶがい品ひんや殺虫さっちゅう剤ざいなどが多おおい。多おおくが円柱えんちゅう形かたちであるが、一いち斗と缶かんのような直方体ちょくほうたいなど、様々さまざまな形かたちの缶かんが作つくられている。食用しょくよう油ゆ、石油せきゆ製品せいひんなど液体えきたい用ようの缶かんでは、ネジなどで再ふたたび密閉みっぺいできる注そそぎ口こうがついているものが多おおい。

一いち斗と缶かんやドラム缶どらむかんは再さい使用しようが可能かのうであり、JISなどで形かたちや大おおきさが規格きかく化かされている。再さい使用しよう不可能ふかのうでも、250ml缶かんや350ml缶かんなど、事実じじつ上じょうの標準ひょうじゅんとなっているサイズもある。中身なかみが空そら（から）の缶かんのうち、中身なかみを詰つめる前まえの未み使用しようの缶かんは空缶あきかん（くうかん）、使用しよう済ずみの缶かんは空缶あきかん（あきかん）と呼よばれる。

なお、ボイラーのことを「汽缶きかん」略りゃくして「缶かん」と呼よぶこともある（清きよし缶かん剤ざいなど）。また、船舶せんぱくのエンジンも「罐かん」と呼よばれる。これは20世紀せいき半なかば位いまで、船舶せんぱくの機関きかんは蒸気じょうき機関きかんが主流しゅりゅうであった名残なごりである。これらの意味いみでは音読おんよみの「カン」の他ほかに訓読くんよみで「かま」と読よむこともある。建築けんちく物ぶつやプラントに設置せっちする金属きんぞく製せいのタンクも缶かんと呼よぶことがあるが、これは密閉みっぺい、開放かいほうを問とわない。

漢字かんじ

「缶かん」の旧きゅう字体じたいは「罐かん」である。もともと「罐かん」は水みずを入いれる広口ひろくちの甕うを意味いみしたが、西欧せいおうから金属きんぞく容器ようき（オランダ語ご「kan」、英語えいご「can」）が入はいってきたときに「カン」の音訳おんやくとしてこの文字もじを当あてるようになった。「罐かん」は当用漢字とうようかんじ表ひょうに収録しゅうろくされなかったが、常用漢字じょうようかんじ制定せいていに先立さきだって行おこなわれた1977年ねんの世論せろん調査ちょうさにおいて「罐かん」の右みぎ部ぶを省略しょうりゃくして「缶かん」と書かく人ひとが多数たすうであるという結果けっかが得えられたことから、常用漢字じょうようかんじでは「缶かん」が新しん字体じたいとして採用さいようされた。

なお、「罐かん」の略字りゃくじの「缶かん」とは別べつに、「缶かん」という形かたちの文字もじが既すでに存在そんざいした。この文字もじは胴体どうたいが太ふとく口くちがすぼまった形かたちの容器ようきを意味いみし、音読おんよみとして「フ」、訓読くんよみとして「ほとぎ」の読よみを持もつ。字源じげんとしては音おとを表あらわす部分ぶぶん（元々もともとは枹ならの形かたちに由来ゆらいする）と区別くべつのための記号きごう「口くち」とからなる文字もじで、容器ようきを意味いみする単語たんごを表記ひょうきするのは仮借かしゃくによる。「罐かん」という文字もじはこの「缶かん」を意い符ふとし、「雚」を声こえ符ふとする形声けいせい文字もじである。

用途ようと

飲料いんりょう缶かん

プルタブ式しきとステイオンタブ式しき両方りょうほうの飲料いんりょう缶かん（中国ちゅうごく深ふか圳・2012年ねん）

初期しょきの飲料いんりょうの缶かんは、缶切かんきりやピックなどで円形えんけいの面めんに2ヶ所かしょ穴あな（注そそぎ口こう、空気くうき穴あな）を開あける必要ひつようがあったためあまり広ひろまらなかった。その後ご1960年代ねんだいに缶切かんきりを必要ひつようとしないプルトップ式しきの蓋ぶたが登場とうじょうし、ガラス瓶がらすびんからの移行いこうが進すすんだ。発売はつばい当初とうしょは、缶かんそのものが同等どうとう容量ようりょうのガラス瓶がらすびんより小こぶりであるがために、減量げんりょうしたのではないかという誤解ごかいも存在そんざいしていた。

プルトップ式しきのプルタブは、現在げんざい食品しょくひん関係かんけいで使つかわれるイージーオープンふたの小型こがた版ばんで、缶かんから切きり口くちの部分ぶぶんが外はずれるが、プルタブの散乱さんらんが問題もんだいになったことから、日本にっぽんでは1989年ねんから缶かんから外はずれないステイ・オン・タブ（SOT）が採用さいようされた。日本にっぽん国内こくないにおいては、プルタブ式しきの缶かんは1990年代ねんだい初頭しょとう頃ごろにはほとんど製造せいぞうされなくなり、現在げんざいその方式ほうしきを採用さいようしている缶かん飲料いんりょうは流通りゅうつうしていない。

飲料いんりょう用ようの缶かんでは、加か温ゆたか性せいや強度きょうどあるいは開封かいふう済ずみを見分みわけるなどの機能きのう性せいを狙ねらって、缶かんの一部いちぶをへこませたりダイヤ状じょうの模様もようをつけたりと様々さまざまな加工かこうが施ほどこされることがある。

食品しょくひん用よう

イージーオープンエンドの缶詰かんづめ

初期しょきの缶詰かんづめは金槌かなづちと鑿（のみ）を使つかって開あけていた。缶切かんきりが発明はつめいされてからは、これを利用りようして開封かいふうされた。食品しょくひん用ようの缶詰かんづめの場合ばあいは、円筒えんとう形がたの缶かんの円形えんけいの面めんを缶切かんきりで切きれ込こみを入いれてこじ開あけた。その後ご、缶切かんきりを必要ひつようとしないイージーオープンエンドが1990年ねん頃ころから食品しょくひんの缶詰かんづめにも普及ふきゅうしてきている。

特とくに飲食いんしょく物ぶつを収おさめる缶かんには多彩たさいな形かたちや様々さまざまな工夫くふうが見みられる。コンビーフや水すいようかんなどの缶詰かんづめが錐きり台形だいけいなのは、充填じゅうてん時じに空気くうきが抜ぬけやすいことと、開ひらき缶かん時じに中身なかみがきれいに抜ぬけることを狙ねらっている。

その他た

スプレー缶かん・ガスボンベ

液体えきたい・粉末ふんまつを散布さんぷするため中ちゅうにガスを入いれて圧力あつりょくを高たかめたものをスプレー缶かんといい、ガス類るいそのものの大量たいりょう保管ほかんのため高圧こうあつの気体きたい・液体えきたい用ように作つくられた金属きんぞく容器ようきはボンベという。スプレー缶かんは他たの缶かんとさほど変かわらない厚あつさの金属きんぞくで作つくられるが、ボンベは高こう圧あつに耐たえるため厚あつい金属きんぞくが用もちいられる。スプレー缶かんは、出口でぐちを押おすと内容ないよう物ぶつが吹ふき出でる設計せっけいになっており、通常つうじょうは本体ほんたいのボタンを押おすための器具きぐが取とり付つけてある。ボンベではバルブが用もちいられる。またカセットコンロ用ようの小型こがたガスボンベは、ボンベと呼よばれるがスプレー缶かんのような形状けいじょうであり、コンロ側がわに押おす仕組しくみがついているため、出口でぐちを押おす器具きぐは付属ふぞくしない。

構造こうぞう

蓋ぶた・胴体どうたい・底そこを別々べつべつに作つくって接合はぎあわした缶かんは3ピース缶かん、胴体どうたいと底そこを一体いったい成形せいけいして蓋ぶただけ後ごから接合せつごうした缶かんは2ピース缶かんと呼よばれる。蓋ぶたや底そこの接合せつごうは、初期しょきははんだで行おこなっていたが、19世紀せいき末すえに蓋ぶたと胴どうを重かさねて胴どうの外面がいめんへ巻まき込こみ圧着あっちゃくする二に重じゅう巻まき締しめ法ほうが発明はつめいされてからは、現在げんざいでもこの方法ほうほうが主おもに使つかわれている。

陰かげ圧あつ缶かんと陽ひ圧あつ缶かん

飲料いんりょうの缶かんでは、製造せいぞう過程かていにおいて、熱あついまま缶かんに入いれられるものについてはスチール缶かんが用もちいられる（缶かんコーヒーなど）。これは、冷ひえると中なかの圧力あつりょくが下さがり、アルミ缶かんでは強度きょうど不足ふそくから大気たいき圧あつによってへこんでしまうためである。このような内圧ないあつが低ひくい缶かんを、陰かげ圧あつ缶かんという。また、炭酸たんさん飲料いんりょうはその炭酸たんさんガスによって内側うちがわから圧力あつりょくがかかり、へこむ心配しんぱいがない。そのため、缶かんの厚あつみを薄うすく、軽かるくできるアルミ缶かんが使つかわれる。このような内圧ないあつが高たかい缶かんを、陽ひ圧あつ缶かんという。しかし、素材そざいによって決きまるわけではなく、スチールの陽ひ圧あつ缶かんなどもある。簡単かんたんな見分みわけ方かたとしては、底そこが丸まるくへこんだドーム状じょうをしているものは陽ひ圧あつ缶かん、平たいらなものは陰かげ圧あつ缶かんと判断はんだんできる。陽ひ圧あつ缶かんがドーム状じょうなのは内圧ないあつに耐たえるためであり、一体いったい成形せいけいとなる2ピース缶かんが多おおいが、スプレー缶かんでは通常つうじょう通どおり接合せつごうされているものがある。

タルク缶かん

東洋製罐とうようせいかんは、CO₂と製造せいぞう時じに使用しようする水みずの大幅おおはばな削減さくげんの為ため、タルク缶かん（TULC缶かん：Toyo Ultimate Can）と呼よぶ缶かんを製造せいぞうしている。通常つうじょう、2ピース缶かんではプレス加工かこう時ときに潤滑じゅんかつ・冷却れいきゃく剤ざいを必要ひつようとするが、タルク缶かんは原料げんりょうのアルミもしくは鉄てつにPET樹脂じゅしを貼はり付づけており、これが潤滑油じゅんかつゆの役割やくわりをすることで、その洗浄せんじょう工程こうていを不要ふようとしている。その結果けっか、水みずの使用しよう量りょうおよび、その浄化じょうかによる廃棄はいき物ぶつの削減さくげんができた。塗装とそうが不要ふようで、CO₂削減さくげんにつながっている。缶かんの特徴とくちょうとして、白色はくしょくの樹脂じゅしを使つかっているため、底面ていめんが白しろい。

ボトル缶かん

ボトル缶かん

1996年ねん（平成へいせい8年ねん）に小型こがたペットボトルの使用しよう規制きせいが解禁かいきんされ、清涼せいりょう飲料いんりょうが500mlのペットボトルを中心ちゅうしんに販売はんばいされるようになった。このため、アルミ缶かんの製造せいぞう量りょうの伸のびが鈍化どんか・減少げんしょうする傾向けいこうがあった。これに対たいして、アルミ缶かん製造せいぞう業者ぎょうしゃ（大和製罐だいわせいかん）は、2000年ねん（平成へいせい12年ねん）にペットボトルと同型どうけいの500mlのアルミ製せいボトル缶かんを開発かいはつし、対抗たいこうした（市販しはんされたのは450mlビール缶かんが最初さいしょ）。さらに、スチール製せいボトル缶かんも開発かいはつされ、コーヒーやお茶ちゃの容器ようきとして利用りようされている。

ボトル缶かんのメリットとして、蓋ぶたを閉しめることができるので、中身なかみを一いち度どに消費しょうひする必要ひつようがないことと、ペットボトルよりも熱ねつ伝導でんどう率りつがよく冷ひえやすい上うえ、不要ふよう時じはペットボトルのような専用せんようプレス機き（プレス→針金はりがね・ビニルバンド束たばね）ではなく、金属きんぞく製品せいひん用ようのプレス機き（針金はりがね束たばね無なし）でスクラップに出来できることが挙あげられる。

ボトル缶かんは蓋ぶたも容器ようき自体じたいと同おなじ材質ざいしつであるため、蓋ぶたも含ふくめてリサイクル可能かのうであり、缶かん本体ほんたいとキャップは分別ふんべつしない。事実じじつ上じょう使つかい回まわしが出来できるが、メーカーはあくまで使つかい切きり容器ようきなので、「空そら容器ようきの転用てんようはしないでください」という注意ちゅうい書がきがある商品しょうひんもある。

社会しゃかい問題もんだい

スズの検出けんしゅつ

1970年ねん、東京とうきょう都との食品しょくひん検査けんさで缶かん入いり飲料いんりょうから基準きじゅん値ちを超こえるスズが検出けんしゅつされる例れいが相次あいついだ。これは原料げんりょうや水みずに硝酸しょうさん性せいイオンが多おおく含ふくまれていると缶かんの素材そざいであるスズが溶とけやすくなることが原因げんいんであり、当時とうじは知見ちけんが十分じゅうぶんに蓄積ちくせきされていなかった。缶かん入いり飲料いんりょうのイメージは低下ていかしたが、アルミ缶かんへの移行いこうなど技術ぎじゅつ的てきな解決かいけつが進すすめられた。

ごみ問題もんだい

缶かん飲料いんりょうは手軽てがるに買かいやすいが、空缶あきかんとなるため、ごみの問題もんだいが顕著けんちょ化かしている。よくあるごみの問題もんだいに、缶かんの投なげ捨すてて（ポイ捨ぽいすて）が該当がいとうする。ポイ捨ぽいすてによって町まちの景観けいかんが損そこなわれること、また、空缶あきかんはリサイクルすることができ、資源しげんの節約せつやくにもなることから、自治体じちたいやメーカーでは、ポイ捨ぽいすての禁止きんしを呼よびかけている。実際じっさいにはリサイクル率りつはPETボトルよりも金属きんぞく缶かんの方ほうが高たかい。また、空缶あきかんをタバコの灰皿はいざら代かわりにする者ものもいるが、幼児ようじなどが誤あやまって飲のんでしまう事故じこがあり、注意ちゅういをしなければならない。

缶かん飲料いんりょう持参じさんの規制きせい

近年きんねん、スポーツ・コンサート施設しせつやイベント会場かいじょうでは、ごみ問題もんだいや、興奮こうふんした客きゃくが缶かんを投なげ込こむといった諸しょ問題もんだいを防ふせぎ、気持きもち良よくそれらに参加さんか・観覧かんらんしてもらうようにするため、飲料いんりょう類るい（缶かん・ガラス瓶がらすびん・ペットボトル）の持参じさんを規制きせいしているところが増ふえている。特とくにJリーグでは、全すべてのスタジアム共通きょうつうで「缶かん・ガラス瓶がらすびん入いり飲料いんりょうは持もち込こみ禁止きんし」となっており、持参じさん者しゃは入場にゅうじょう時じに紙かみコップやプラスチック製せいタンブラー（近年きんねんは環境かんきょうの配慮はいりょの名目めいもくで、タンブラーを推奨すいしょうしている例れいが多おおい）に移うつし変かえるように指導しどうしている。

文化ぶんか

Beer can pyramid

缶かんを使つかった遊あそび

使用しよう済ずみの缶かんは、子供こどもでも簡単かんたんに入手にゅうしゅできるため、缶かんけりや缶かん下駄げたなどの遊あそびに使つかわれることがある。

コレクションとして

使用しよう済ずみの飲料いんりょう缶かんは、缶かんのデザインや流通りゅうつう数すうの少すくない珍品ちんぴんの缶かん等とうを目当めあてにコレクションする、コレクターが存在そんざいする。著名ちょめいなコレクターとしては、元もとたまでパーカッショニストの石川いしかわ浩司こうじと、経済けいざいアナリストの森永もりなが卓郎たくろうがいる。

コレクションとする際さい、上部じょうぶのプルトップ部分ぶぶんを空あけると見栄みばえがよくなく、かといって中身なかみを入いれたままでは中身なかみの腐敗ふはいはもちろん、錆さびなど缶かんにもダメージを与あたえることがある。そこで、缶かんの底面ていめんに昔むかしの飲料いんりょう缶かんのように2ヶ所かしょ穴あなを開あけ、中身なかみを取とり出だして缶かんを洗浄せんじょうし保存ほぞんするという手法しゅほうが用もちいられることがある。

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 製せい缶かん
• バッジ - 金属きんぞく製せいで中なかが空洞くうどうのものを缶かんバッジという。
• ニコラ・アペール
• 缶詰かんづめ
• 「缶かん」で始はじまるページの一覧いちらん
• タイトルに「缶かん」を含ふくむページの一覧いちらん