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「ジャガー・XJ」の版はん間あいだの差分さぶん

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サイズは全長ぜんちょう4,810mm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>、全幅ぜんはば1,770mm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>、全高ぜんこう1,340mm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>、ホイールベース2,760mm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>とやや拡大かくだい<ref name="worldcarguide12-ch5"/>された。車両しゃりょう重量じゅうりょうは1,539kg<ref name="worldcarguide12-ch5"/>と[[ジャガー・Sタイプ (初代しょだい)|Sタイプ]]や[[ジャガー・マークX/420G|420]]との比較ひかく<ref name="worldcarguide12-ch5"/>では軽量けいりょう化かされ、運動うんどう性能せいのうも非常ひじょうに高たかかった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。このモデルの登場とうじょうによりジャガーのサルーンのラインナップは1970年ねんまで生産せいさんが続つづけられた[[ジャガー・マークX/420G|420G]]を除のぞき1本ほんにまとめられることになった。
サイズは全長ぜんちょう4,810mm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>、全幅ぜんはば1,770mm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>、全高ぜんこう1,340mm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>、ホイールベース2,760mm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>とやや拡大かくだい<ref name="worldcarguide12-ch5"/>された。車両しゃりょう重量じゅうりょうは1,539kg<ref name="worldcarguide12-ch5"/>と[[ジャガー・Sタイプ (初代しょだい)|Sタイプ]]や[[ジャガー・マークX/420G|420]]との比較ひかく<ref name="worldcarguide12-ch5"/>では軽量けいりょう化かされ、運動うんどう性能せいのうも非常ひじょうに高たかかった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。このモデルの登場とうじょうによりジャガーのサルーンのラインナップは1970年ねんまで生産せいさんが続つづけられた[[ジャガー・マークX/420G|420G]]を除のぞき1本ほんにまとめられることになった。


[[直列ちょくれつ6気筒きとう]][[DOHC]]の[[ジャガー・XKエンジン|XKエンジン]]で2.8リットルと4.2リットルの2種類しゅるいが設定せっていされた。2.8リットルは内径ないけいφふぁい83.0mm×行程こうてい86mmで2,792 cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(8.3/2)×(8.3/2)×8.6×6=2791.87134279。</ref>、180hp/6,000rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。4.2リットルは[[ジャガー・マークX/420G|420]]や[[ジャガー・Eタイプ|Eタイプ]]から踏襲とうしゅうされた内径ないけいφふぁい92.1mm×行程こうてい106mmで4,237 cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(9.21/2)×(9.21/2)×10.6×6=4237.07245467。</ref>、245hp/5,500rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。
[[直列ちょくれつ6気筒きとう]][[DOHC]]の[[ジャガー・XKエンジン|XKエンジン]]で2.8Lと4.2Lの2種類しゅるいが設定せっていされた。2.8Lは内径ないけいφふぁい83.0mm×行程こうてい86mmで2,792cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(8.3/2)×(8.3/2)×8.6×6=2791.87134279。</ref>、180hp/6,000rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。4.2Lは[[ジャガー・マークX/420G|420]]や[[ジャガー・Eタイプ|Eタイプ]]から踏襲とうしゅうされた内径ないけいφふぁい92.1mm×行程こうてい106mmで4,237cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(9.21/2)×(9.21/2)×10.6×6=4237.07245467。</ref>、245hp/5,500rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。


トランスミッションは4速そく[[マニュアルトランスミッション|MT]]または3速そく[[オートマチックトランスミッション|AT]]の組くみ合あわせ<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。
トランスミッションは4速そく[[マニュアルトランスミッション|MT]]または3速そく[[オートマチックトランスミッション|AT]]の組くみ合あわせ<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。
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=== XJ12シリーズI ===
=== XJ12シリーズI ===
[[1972年ねん]]7月がつに登場とうじょうした、[[ジャガー・Eタイプ|Eタイプ]]シリーズIIIに搭載とうさいされていた内径ないけいφふぁい90 mm×行程こうてい70 mm<ref name="worldcarguide12-ch9"/>の[[V型がた12気筒きとう]]5,344 cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(9/2)×(9/2)×7×12=5,343.84459。</ref>エンジンを253hpとややデチューンして搭載とうさいしたモデル<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。トランスミッションは3速そく[[オートマチックトランスミッション|AT]]のみ。重量じゅうりょうは1,821 kgとなった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。最高さいこう速度そくどは223km/h<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。同時どうじに[[バッジエンジニアリング]]版ばんである[[デイムラー・ソヴリン/ダブルシックス|デイムラー・ダブルシックス]]も登場とうじょうした。
[[1972年ねん]]7月がつに登場とうじょうした、[[ジャガー・Eタイプ|Eタイプ]]シリーズIIIに搭載とうさいされていた内径ないけいφふぁい90mm×行程こうてい70 mm<ref name="worldcarguide12-ch9"/>の[[V型がた12気筒きとう]]5,344cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(9/2)×(9/2)×7×12=5,343.84459。</ref>エンジンを253hpとややデチューンして搭載とうさいしたモデル<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。トランスミッションは3速そく[[オートマチックトランスミッション|AT]]のみ。重量じゅうりょうは1,821kgとなった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。最高さいこう速度そくどは223km/h<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。同時どうじに[[バッジエンジニアリング]]版ばんである[[デイムラー・ソヴリン/ダブルシックス|デイムラー・ダブルシックス]]も登場とうじょうした。


=== XJ6LシリーズI ===
=== XJ6LシリーズI ===
[[1972年ねん]]9月がつに登場とうじょうした、XJ6シリーズIのホイールベースを2,870 mmに拡大かくだいしたモデルで、[[ジャガー・マークX/420G|420G]]の後継こうけい車しゃ<ref name="worldcarguide12-ch5"/>に当あたる。ホイールベース拡大かくだい分ぶんは後こう席せきの居住きょじゅう性せい向上こうじょうに充あてられた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。エンジンは4,237 ccの[[ジャガー・XKエンジン|XKエンジン]]のみ<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[マニュアルトランスミッション|MT]]仕様しようはオーバードライブ付つきが標準ひょうじゅんとなった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[バッジエンジニアリング]]版ばんである[[デイムラー・ソヴリン/ダブルシックス|デイムラー・ソブリン]]も用意よういされた。
[[1972年ねん]]9月がつに登場とうじょうした、XJ6シリーズIのホイールベースを2,870mmに拡大かくだいしたモデルで、[[ジャガー・マークX/420G|420G]]の後継こうけい車しゃ<ref name="worldcarguide12-ch5"/>に当あたる。ホイールベース拡大かくだい分ぶんは後こう席せきの居住きょじゅう性せい向上こうじょうに充あてられた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。エンジンは4,237ccの[[ジャガー・XKエンジン|XKエンジン]]のみ<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[マニュアルトランスミッション|MT]]仕様しようはオーバードライブ付つきが標準ひょうじゅんとなった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[バッジエンジニアリング]]版ばんである[[デイムラー・ソヴリン/ダブルシックス|デイムラー・ソブリン]]も用意よういされた。


=== XJ12LシリーズI ===
=== XJ12LシリーズI ===
[[1972年ねん]]9月がつに登場とうじょうした、XJ12シリーズIのホイールベースを2,870 mmに拡大かくだいしたモデルで、ホイールベース拡大かくだい分ぶんは後こう席せきの居住きょじゅう性せい向上こうじょうに充あてられた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[バッジエンジニアリング]]版ばんである[[デイムラー・ソヴリン/ダブルシックス|デイムラー・ダブルシックス]]も用意よういされた。
[[1972年ねん]]9月がつに登場とうじょうした、XJ12シリーズIのホイールベースを2,870mmに拡大かくだいしたモデルで、ホイールベース拡大かくだい分ぶんは後こう席せきの居住きょじゅう性せい向上こうじょうに充あてられた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[バッジエンジニアリング]]版ばんである[[デイムラー・ソヴリン/ダブルシックス|デイムラー・ダブルシックス]]も用意よういされた。


==シリーズII==
==シリーズII==
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[[1973年ねん]]にアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの安全あんぜん基準きじゅんを満みたすためにフロントバンパー位置いちなどを変更へんこうしてシリーズIIとなり、またインストルメントパネルのスイッチが大幅おおはばに整理せいりされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。これに伴ともない従前じゅうぜんモデルはシリーズIと呼よばれるようになった。日本にっぽんにはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく輸出ゆしゅつ仕様しようをベースとしたモデルを輸入ゆにゅうしたため、バンパーはゴム製せいで、前ぜん照あきら灯とうが4灯とう同どう径みちであった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。
[[1973年ねん]]にアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの安全あんぜん基準きじゅんを満みたすためにフロントバンパー位置いちなどを変更へんこうしてシリーズIIとなり、またインストルメントパネルのスイッチが大幅おおはばに整理せいりされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。これに伴ともない従前じゅうぜんモデルはシリーズIと呼よばれるようになった。日本にっぽんにはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく輸出ゆしゅつ仕様しようをベースとしたモデルを輸入ゆにゅうしたため、バンパーはゴム製せいで、前ぜん照あきら灯とうが4灯とう同どう径みちであった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。
=== XJ6シリーズII ===
=== XJ6シリーズII ===
本国ほんごく仕様しようの4,237 ccエンジンは245 hp/5,500 rpmであったが日本にっぽん仕様しようは圧縮あっしゅく比ひ8.1、[[ロバート・ボッシュ (企業きぎょう)|ボッシュ]]製せいLジェトロニックを装備そうびして175PS/4,750rpmとなった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。
本国ほんごく仕様しようの4,237ccエンジンは245hp/5,500rpmであったが日本にっぽん仕様しようは圧縮あっしゅく比ひ8.1、[[ロバート・ボッシュ (企業きぎょう)|ボッシュ]]製せいLジェトロニックを装備そうびして175PS/4,750rpmとなった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。


1975年ねんに標準ひょうじゅんホイールベース版ばんが製造せいぞう中止ちゅうしされ、従前じゅうぜんのXJ6LがXJ6という呼称こしょうになった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。
1975年ねんに標準ひょうじゅんホイールベース版ばんが製造せいぞう中止ちゅうしされ、従前じゅうぜんのXJ6LがXJ6という呼称こしょうになった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。


[[1975年ねん]]5月がつ2,792 ccエンジンが廃止はいしされ、新あらたに内径ないけいφふぁい83 mm×行程こうてい106 mmで3,441 cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(8.3/2)×(8.3/2)×10.6×6=3,441.14374809</ref>、163 hpモデルが発売はつばいされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。
[[1975年ねん]]5月がつ2,792ccエンジンが廃止はいしされ、新あらたに内径ないけいφふぁい83mm × 行程こうてい106mmで3,441cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(8.3/2)×(8.3/2)×10.6×6=3,441.14374809</ref>、163hpモデルが発売はつばいされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。


=== XJ12シリーズII ===
=== XJ12シリーズII ===
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=== XJ6CシリーズII ===
=== XJ6CシリーズII ===
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく市場いちばを考慮こうりょして2,760 mmのホイールベースに2ドアクーペのボディを載のせたモデルが発売はつばいされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。エンジンは4,237 ccのみ<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[ジャガー・XJS|XJ-S]]発売はつばいに伴ともない[[1978年ねん]]に製造せいぞう中止ちゅうしされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく市場いちばを考慮こうりょして2,760mmのホイールベースに2ドアクーペのボディを載のせたモデルが発売はつばいされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。エンジンは4,237 ccのみ<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[ジャガー・XJS|XJ-S]]発売はつばいに伴ともない[[1978年ねん]]に製造せいぞう中止ちゅうしされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。


=== XJ12CシリーズII ===
=== XJ12CシリーズII ===
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく市場いちばを考慮こうりょして2,760 mmのホイールベースに2ドアクーペのボディを載のせたモデルが発売はつばいされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[ジャガー・XJS|XJ-S]]発売はつばいに伴ともない[[1978年ねん]]に製造せいぞう中止ちゅうしされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。
アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく市場いちばを考慮こうりょして2,760mmのホイールベースに2ドアクーペのボディを載のせたモデルが発売はつばいされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[ジャガー・XJS|XJ-S]]発売はつばいに伴ともない[[1978年ねん]]に製造せいぞう中止ちゅうしされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。


== シリーズIII ==
== シリーズIII ==
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=== XJ6シリーズIII ===
=== XJ6シリーズIII ===
エンジンラインナップはシリーズIIと同おなじく[[直列ちょくれつ6気筒きとう]][[DOHC]]の3.4リットル、[[直列ちょくれつ6気筒きとう]][[DOHC]]の4.2リットル。4.2リットル版はんはヨーロッパ仕様しようで205hp。
エンジンラインナップはシリーズIIと同おなじく[[直列ちょくれつ6気筒きとう]][[DOHC]]の3.4L、[[直列ちょくれつ6気筒きとう]][[DOHC]]の4.2L。4.2L版はんはヨーロッパ仕様しようで205hp。


[[1985年ねん]]最後さいごのマイナーチェンジ。3.4リットル版はんの内装ないそうが手直てなおしを受うけた。
[[1985年ねん]]最後さいごのマイナーチェンジ。3.4L版はんの内装ないそうが手直てなおしを受うけた。


=== XJ12シリーズIII ===
=== XJ12シリーズIII ===
エンジンラインナップはシリーズIIと同おなじく[[V型がた12気筒きとう]][[SOHC]]エンジン5.3リットル。燃料ねんりょう噴射ふんしゃを装備そうびして細部さいぶの改良かいりょうにより289 hpに向上こうじょうしていた。
エンジンラインナップはシリーズIIと同おなじく[[V型がた12気筒きとう]][[SOHC]]エンジン5.3L。燃料ねんりょう噴射ふんしゃを装備そうびして細部さいぶの改良かいりょうにより289hpに向上こうじょうしていた。
[[1981年ねん]]にマイナーチェンジを受うけ、[[V型がた12気筒きとう]]エンジンがミハエル・マイ発案はつあんの高こう効率こうりつシリンダーヘッドを装着そうちゃくしたファイアーボールエンジンに変更へんこうされ、295hp/5,500rpmに出力しゅつりょく向上こうじょうし<ref name="worldcarguide12-ch5"/>、このエンジンを積つんだ車両しゃりょうは車くるま名めいの最後さいごにH.E.<ref group="注釈ちゅうしゃく">High Efficiency、高こう効率こうりつの意い。</ref>の文字もじが追加ついかされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。
[[1981年ねん]]にマイナーチェンジを受うけ、[[V型がた12気筒きとう]]エンジンがミハエル・マイ発案はつあんの高こう効率こうりつシリンダーヘッドを装着そうちゃくしたファイアーボールエンジンに変更へんこうされ、295hp/5,500rpmに出力しゅつりょく向上こうじょうし<ref name="worldcarguide12-ch5"/>、このエンジンを積つんだ車両しゃりょうは車くるま名めいの最後さいごにH.E.<ref group="注釈ちゅうしゃく">High Efficiency、高こう効率こうりつの意い。</ref>の文字もじが追加ついかされた<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。


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===前期ぜんき型がた（1986年ねん-1989年ねん）===
===前期ぜんき型がた（1986年ねん-1989年ねん）===
[[File:25 Years of Jaguar R Performance Cars (8837756408).jpg|thumb|240px|right|XJR]]
[[File:25 Years of Jaguar R Performance Cars (8837756408).jpg|thumb|240px|right|XJR]]
エンジンは2種類しゅるいが用意よういされた。3.6Lモデルは内径ないけいφふぁい91 mm×行程こうてい92 mm、[[DOHC]]、圧縮あっしゅく比ひ9.6、3,590ccで221hp/5,000rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。2.9Lモデルは内径ないけいφふぁい91 mm×行程こうてい74.8 mm、[[SOHC]]、圧縮あっしゅく比ひ12.6、2,919cc、165hp/5,000rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。なお、セッティングが異ことなる日本にっぽん仕様しようの最高さいこう出力しゅつりょくは圧縮あっしゅく比ひ8.1、180PS/4,750rpmm、トルクは30.5kgm/3,750rpmである<ref >{{cite book |title=80年代ねんだい輸入ゆにゅう車しゃのすべて- 魅惑みわくの先鋭せんえい 輸入ゆにゅう車しゃの大だい攻勢こうせい時代じだい|publisher=三栄書房さんえいしょぼう|isbn=9784779617232|year=2013|pages=52}}</ref>。
エンジンは2種類しゅるいが用意よういされた。3.6Lモデルは内径ないけいφふぁい91mm × 行程こうてい92mm、[[DOHC]]、圧縮あっしゅく比ひ9.6、3,590ccで221hp/5,000rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。2.9Lモデルは内径ないけいφふぁい91mm × 行程こうてい74.8mm、[[SOHC]]、圧縮あっしゅく比ひ12.6、2,919cc、165hp/5,000rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。なお、セッティングが異ことなる日本にっぽん仕様しようの最高さいこう出力しゅつりょくは圧縮あっしゅく比ひ8.1、180PS/4,750rpmm、トルクは30.5kgm/3,750rpmである<ref >{{cite book |title=80年代ねんだい輸入ゆにゅう車しゃのすべて- 魅惑みわくの先鋭せんえい 輸入ゆにゅう車しゃの大だい攻勢こうせい時代じだい|publisher=三栄書房さんえいしょぼう|isbn=9784779617232|year=2013|pages=52}}</ref>。


トランスミッションは4速そく[[オートマチックトランスミッション|AT]]または5速そく[[マニュアルトランスミッション|MT]]。ATは「Jゲート」と呼よばれるジャガー独自どくじのセレクターのデザインが採用さいようされた。なお日本にっぽんではATのみの設定せっていであった。タイヤは「XJR」を除のぞく全ぜんモデルで[[クーパー・タイヤ・アンド・ラバー|エイヴォン]]及および[[ミシュラン]]が製造せいぞうした専用せんようのランフラット・タイヤが用意よういされた。「3.6ソブリン」と「デイムラー・3.6」にはエアーサスペンションがオプションで用意よういされた。
トランスミッションは4速そく[[オートマチックトランスミッション|AT]]または5速そく[[マニュアルトランスミッション|MT]]。ATは「Jゲート」と呼よばれるジャガー独自どくじのセレクターのデザインが採用さいようされた。なお日本にっぽんではATのみの設定せっていであった。タイヤは「XJR」を除のぞく全ぜんモデルで[[クーパー・タイヤ・アンド・ラバー|エイヴォン]]及および[[ミシュラン]]が製造せいぞうした専用せんようのランフラット・タイヤが用意よういされた。「3.6ソブリン」と「デイムラー・3.6」にはエアーサスペンションがオプションで用意よういされた。
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また3,590ccエンジンは、内径ないけいφふぁい91 mmのまま行程こうていを102mmに延伸えんしんして3,980cc、225PS/4,750rpm<ref name="importedcarsguidebook1993-222">『輸入ゆにゅう車しゃガイドブック1993』p.222。</ref><ref name="importedcarsguidebook1994-222">『輸入ゆにゅう車しゃガイドブック1994』p.222。</ref>、または235hp/4,750rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>に強化きょうかされた。トルクは38.4kgm/3,650rpm<ref name="importedcarsguidebook1993-222"/><ref name="importedcarsguidebook1994-222"/>となった。
また3,590ccエンジンは、内径ないけいφふぁい91 mmのまま行程こうていを102mmに延伸えんしんして3,980cc、225PS/4,750rpm<ref name="importedcarsguidebook1993-222">『輸入ゆにゅう車しゃガイドブック1993』p.222。</ref><ref name="importedcarsguidebook1994-222">『輸入ゆにゅう車しゃガイドブック1994』p.222。</ref>、または235hp/4,750rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>に強化きょうかされた。トルクは38.4kgm/3,650rpm<ref name="importedcarsguidebook1993-222"/><ref name="importedcarsguidebook1994-222"/>となった。


1991年ねんモデルより、かねてからパワー不足ふそくが訴うったえられていた2,919ccエンジンが、DOHC4バルブ化かとともに内径ないけいφふぁい91 mmのまま行程こうていを83mmに延伸えんしんして3,239cc、200hp/5,250rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>または200PS/5,200rpm<ref name="importedcarsguidebook1993-222"/><ref name="importedcarsguidebook1994-222"/>、30.2kgm/3,900rpm<ref name="importedcarsguidebook1993-222"/><ref name="importedcarsguidebook1994-222"/>に強化きょうかされた。
1991年ねんモデルより、かねてからパワー不足ふそくが訴うったえられていた2,919ccエンジンが、DOHC4バルブ化かとともに内径ないけいφふぁい91mmのまま行程こうていを83mmに延伸えんしんして3,239cc、200hp/5,250rpm<ref name="worldcarguide12-ch5"/>または200PS/5,200rpm<ref name="importedcarsguidebook1993-222"/><ref name="importedcarsguidebook1994-222"/>、30.2kgm/3,900rpm<ref name="importedcarsguidebook1993-222"/><ref name="importedcarsguidebook1994-222"/>に強化きょうかされた。


なお同年どうねんには、他たのタイヤとの互換ごかん性せいが無なく、しかも高価こうかであることからかねてから不評ふひょうであった専用せんようのランフラットタイヤが廃止はいしされ、併あわせてベースモデルのホイールデザインが新あたらしくなった。またベースモデルのシートがウールと本ほん革かわのコンビに変更へんこうされた。
なお同年どうねんには、他たのタイヤとの互換ごかん性せいが無なく、しかも高価こうかであることからかねてから不評ふひょうであった専用せんようのランフラットタイヤが廃止はいしされ、併あわせてベースモデルのホイールデザインが新あたらしくなった。またベースモデルのシートがウールと本ほん革かわのコンビに変更へんこうされた。
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===V型がた12気筒きとうモデル（1993年ねん-1994年ねん）===
===V型がた12気筒きとうモデル（1993年ねん-1994年ねん）===
1993年ねん<ref name="worldcarguide12-ch5"/>3月<ref name="importedcarsguidebook1994-86">『輸入ゆにゅう車しゃガイドブック1994』p.86。</ref>には、フロント部分ぶぶんの多おおくを設計せっけいし直なおす形かたち<ref name="importedcarsguidebook1994-86"/>でエンジンコンパートメントを大だい改修かいしゅう<ref name="worldcarguide12-ch5"/>して、従来じゅうらいの5.3Lから6.0L<ref name="importedcarsguidebook1994-86"/>に拡大かくだいされた[[V型がた12気筒きとう]]エンジンを搭載とうさいしたXJ40ボディの「XJ12」が、[[サロン・アンテルナショナル・ド・ロト]]で発表はっぴょう<ref name="worldcarguide12-ch5"/>された。このエンジンは内径ないけいφふぁい90 mm×行程こうてい78.5 mm<ref name="importedcarsguidebook1994-222"/>で5,993 cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(9/2)×(9/2)×7.85×12=5,992.7400045。</ref>、310PS/5,350rpm、47.2kgm/3,750rpmである<ref name="importedcarsguidebook1994-222"/>。コードネームは'''XJ81'''。
1993年ねん<ref name="worldcarguide12-ch5"/>3月<ref name="importedcarsguidebook1994-86">『輸入ゆにゅう車しゃガイドブック1994』p.86。</ref>には、フロント部分ぶぶんの多おおくを設計せっけいし直なおす形かたち<ref name="importedcarsguidebook1994-86"/>でエンジンコンパートメントを大だい改修かいしゅう<ref name="worldcarguide12-ch5"/>して、従来じゅうらいの5.3Lから6.0L<ref name="importedcarsguidebook1994-86"/>に拡大かくだいされた[[V型がた12気筒きとう]]エンジンを搭載とうさいしたXJ40ボディの「XJ12」が、[[サロン・アンテルナショナル・ド・ロト]]で発表はっぴょう<ref name="worldcarguide12-ch5"/>された。このエンジンは内径ないけいφふぁい90 mm × 行程こうてい78.5mm<ref name="importedcarsguidebook1994-222"/>で5,993cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(9/2)×(9/2)×7.85×12=5,992.7400045。</ref>、310PS/5,350rpm、47.2kgm/3,750rpmである<ref name="importedcarsguidebook1994-222"/>。コードネームは'''XJ81'''。


さらに同年どうねん秋あきには、ロングホイールベース版ばんの「[[デイムラー・ダブルシックス]]」も追加ついかされ、日本にっぽんでは「'''デイムラー・マジェスティック'''」として販売はんばいされ、シリーズIIIボディのダブルシックスが製造せいぞう中止ちゅうしとなった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[1994年ねん]]7月がつに生産せいさんが停止ていしされ、ビッグマイナーチェンジ版ばんの「X300」に引ひき継つがれた。
さらに同年どうねん秋あきには、ロングホイールベース版ばんの「[[デイムラー・ダブルシックス]]」も追加ついかされ、日本にっぽんでは「'''デイムラー・マジェスティック'''」として販売はんばいされ、シリーズIIIボディのダブルシックスが製造せいぞう中止ちゅうしとなった<ref name="worldcarguide12-ch5"/>。[[1994年ねん]]7月がつに生産せいさんが停止ていしされ、ビッグマイナーチェンジ版ばんの「X300」に引ひき継つがれた。
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[[1994年ねん]]に<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/>ボディパネルの大幅おおはばな変更へんこうを伴ともなう大だい規模きぼなマイナーチェンジ<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/>を受うけて「X300」系けいになった<ref group="注釈ちゅうしゃく">同時どうじにデイムラー・ダブルシックスも「X300」系けいボディの「X305」となった。</ref>。「XJ40」で不評ふひょうであった角かく型がたヘッドライトが廃止はいしされ、全すべて丸まる型がたヘッドライトとなった。
[[1994年ねん]]に<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/>ボディパネルの大幅おおはばな変更へんこうを伴ともなう大だい規模きぼなマイナーチェンジ<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/>を受うけて「X300」系けいになった<ref group="注釈ちゅうしゃく">同時どうじにデイムラー・ダブルシックスも「X300」系けいボディの「X305」となった。</ref>。「XJ40」で不評ふひょうであった角かく型がたヘッドライトが廃止はいしされ、全すべて丸まる型がたヘッドライトとなった。


[[直列ちょくれつ6気筒きとう]]エンジンは、排気はいき量りょうこそ変かわらないものの「[[ジャガー・AJ6エンジン|AJ6]]」から「AJ16」エンジンに変更へんこうを受うけ、ジャガー史上しじょう初はつとなる過か給きゅうエンジンも登場とうじょうした。3.2リットルモデルは内径ないけいφふぁい91 mm×行程こうてい83 mm<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>で3,239 cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(9.1/2)×(9.1/2)×8.3×6=3,238.93059535。</ref>、215 PS/5,100 rpm、32.1 kgm/4,500 rpm<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>。
[[直列ちょくれつ6気筒きとう]]エンジンは、排気はいき量りょうこそ変かわらないものの「[[ジャガー・AJ6エンジン|AJ6]]」から「AJ16」エンジンに変更へんこうを受うけ、ジャガー史上しじょう初はつとなる過か給きゅうエンジンも登場とうじょうした。3.2Lモデルは内径ないけいφふぁい91mm × 行程こうてい83mm<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>で3,239cc<ref group="注釈ちゅうしゃく">3.14159×(9.1/2)×(9.1/2)×8.3×6=3,238.93059535。</ref>、215 PS/5,100rpm、32.1kgm/4,500rpm<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>。


4.0リットルモデルと「ソブリン」は内径ないけいφふぁい91 mm×行程こうてい102 mmで3,980 cc<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>、245 PS/4,800 rpm、39.9 kgm/4,000 rpm<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>。「XJR4.0スーパーチャージド」<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/>は内径ないけいφふぁい91 mm×行程こうてい102 mmで3,980 cc<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>、[[イートン・コーポレーション|イートン]]製せい[[スーパーチャージャー]]が付ついて325 PS<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/><ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>/5,000 rpm<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>、52.2 kgm<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/><ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>/3,050 rpm<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>。
4.0リットルモデルと「ソブリン」は内径ないけいφふぁい91 mm×行程こうてい102 mmで3,980cc<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>、245 PS/4,800rpm、39.9kgm/4,000rpm<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>。「XJR4.0スーパーチャージド」<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/>は内径ないけいφふぁい91mm×行程こうてい102mmで3,980cc<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>、[[イートン・コーポレーション|イートン]]製せい[[スーパーチャージャー]]が付ついて325 PS<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/><ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>/5,000 rpm<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>、52.2kgm<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/><ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>/3,050rpm<ref name="importedcarsguidebook1997-222"/>。


また更さらなる信頼しんらい性せい向上こうじょうのために電装でんそう系けいが日本にっぽん電装でんそう（現げん[[デンソー]]）製せいになったほか、アウターパネルのプレスマシンが日本にっぽん製せいとなったため、ボディパネルの品質ひんしつも向上こうじょうした。グレードも見直みなおされ、日本にっぽんではデイムラーを含ふくめ6本ほん、本国ほんごくでは9本ほんのラインナップが用意よういされた。セレクトはコノリーレザーシートなど装備そうびを充実じゅうじつさせた日本にっぽん専用せんようモデル<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/>である。
また更さらなる信頼しんらい性せい向上こうじょうのために電装でんそう系けいが日本にっぽん電装でんそう（現げん[[デンソー]]）製せいになったほか、アウターパネルのプレスマシンが日本にっぽん製せいとなったため、ボディパネルの品質ひんしつも向上こうじょうした。グレードも見直みなおされ、日本にっぽんではデイムラーを含ふくめ6本ほん、本国ほんごくでは9本ほんのラインナップが用意よういされた。セレクトはコノリーレザーシートなど装備そうびを充実じゅうじつさせた日本にっぽん専用せんようモデル<ref name="importedcarsguidebook1997-93"/>である。
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[[1998年ねん]]に「X308」系けいにマイナーチェンジを行おこなった。伝統でんとうの[[直列ちょくれつ6気筒きとう]]/[[V型がた12気筒きとう]]を捨すてて[[V型がた8気筒きとう]]の[[ジャガー・AJ-V8エンジン|AJ-V8エンジン]]となった<ref group="注釈ちゅうしゃく">デイムラーも過か給きゅう器き付つき[[V型がた8気筒きとう]]を搭載とうさいした'''スーパーV8'''となった。</ref>。なおこれにより「XJ6」の名称めいしょうは廃止はいしされた。
[[1998年ねん]]に「X308」系けいにマイナーチェンジを行おこなった。伝統でんとうの[[直列ちょくれつ6気筒きとう]]/[[V型がた12気筒きとう]]を捨すてて[[V型がた8気筒きとう]]の[[ジャガー・AJ-V8エンジン|AJ-V8エンジン]]となった<ref group="注釈ちゅうしゃく">デイムラーも過か給きゅう器き付つき[[V型がた8気筒きとう]]を搭載とうさいした'''スーパーV8'''となった。</ref>。なおこれにより「XJ6」の名称めいしょうは廃止はいしされた。


排気はいき量りょうは3.2リットルおよび4.0リットル。トランスミッションは5速そく[[オートマチックトランスミッション|AT]]<ref group="注釈ちゅうしゃく">NAモデルは[[ZFフリードリヒスハーフェン|ZF]]製せい、スーパーチャージャーモデルは[[メルセデス・ベンツ]]製せい。</ref>に変更へんこうされた。外装がいそう/内装ないそうともに変更へんこうを受うけより洗練せんれんされたスタイルとなるも、かなりのコストダウンが図はかられた。
排気はいき量りょうは3.2Lおよび4.0L。トランスミッションは5速そく[[オートマチックトランスミッション|AT]]<ref group="注釈ちゅうしゃく">NAモデルは[[ZFフリードリヒスハーフェン|ZF]]製せい、スーパーチャージャーモデルは[[メルセデス・ベンツ]]製せい。</ref>に変更へんこうされた。外装がいそう/内装ないそうともに変更へんこうを受うけより洗練せんれんされたスタイルとなるも、かなりのコストダウンが図はかられた。


[[2001年ねん]]マイナーチェンジ。トランスミッション形式けいしきが若干じゃっかん変更へんこうになる。その他た、ウインドウサッシュが「XJR」および後述こうじゅつの「3.2スポーツ」を除のぞくすべてのモデルにおいてメッキになったり、足あし回まわりのセッティングが見直みなおされたりと細こまかい変更へんこうを受うけた。
[[2001年ねん]]マイナーチェンジ。トランスミッション形式けいしきが若干じゃっかん変更へんこうになる。その他た、ウインドウサッシュが「XJR」および後述こうじゅつの「3.2スポーツ」を除のぞくすべてのモデルにおいてメッキになったり、足あし回まわりのセッティングが見直みなおされたりと細こまかい変更へんこうを受うけた。
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[[ファイル:Jaguar XJ6 front 20080517.jpg|thumb|200px|right|X350]]
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[[ファイル:2009 Jaguar XJ8--DC.jpg|thumb|200px|right|X358]]
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[[2003年ねん]]にフルモデルチェンジしてX350系けいとなった。オールアルミニウムボディの採用さいようにより、従来じゅうらいのモデルよりも軽量けいりょう化かを実現じつげん。[[トランク (自動車じどうしゃ)|トランク]]もようやく実用じつよう的てきな深ふかさとなった。エンジンは3.6および4.2リットルの[[V型がた8気筒きとう]]および過か給きゅう器き付つきの4.2リットル[[V型がた8気筒きとう]]、トランスミッションは6速そく[[オートマチックトランスミッション|AT]]が用意よういされた。デイムラーブランドはいったん消滅しょうめつした。
[[2003年ねん]]にフルモデルチェンジしてX350系けいとなった。オールアルミニウムボディの採用さいようにより、従来じゅうらいのモデルよりも軽量けいりょう化かを実現じつげん。[[トランク (自動車じどうしゃ)|トランク]]もようやく実用じつよう的てきな深ふかさとなった。エンジンは3.6Lおよび4.2Lの[[V型がた8気筒きとう]]および過か給きゅう器き付つきの4.2L [[V型がた8気筒きとう]]、トランスミッションは6速そく[[オートマチックトランスミッション|AT]]が用意よういされた。デイムラーブランドはいったん消滅しょうめつした。


[[2004年ねん]][[ジャガー・Sタイプ|Sタイプ]]に搭載とうさいされていた[[V型がた6気筒きとう]]3.0リットルエンジンを搭載とうさいしたXJ6がラインナップに加くわわり、しばらく途絶とだえていた"XJ6"の名前なまえが復活ふっかつすることとなる。また、XJ8にロングホイールベース版ばんが追加ついかされる。
[[2004年ねん]][[ジャガー・Sタイプ|Sタイプ]]に搭載とうさいされていた[[V型がた6気筒きとう]]3.0Lエンジンを搭載とうさいしたXJ6がラインナップに加くわわり、しばらく途絶とだえていた"XJ6"の名前なまえが復活ふっかつすることとなる。また、XJ8にロングホイールベース版ばんが追加ついかされる。


[[2005年ねん]]デイムラーが"'''スーパー8'''"の名なで復活ふっかつ。「ポートフォリオ」という限定げんてい車しゃが発売はつばいされる。内うち外装がいそうともに特別とくべつ装備そうびとなり、日本にっぽん国内こくないでは50台だい（右みぎハンドル40台だい、左ひだりハンドル10台だい）限定げんていで販売はんばいされた。
[[2005年ねん]]デイムラーが"'''スーパー8'''"の名なで復活ふっかつ。「ポートフォリオ」という限定げんてい車しゃが発売はつばいされる。内うち外装がいそうともに特別とくべつ装備そうびとなり、日本にっぽん国内こくないでは50台だい（右みぎハンドル40台だい、左ひだりハンドル10台だい）限定げんていで販売はんばいされた。


[[2006年ねん]]3.6リットル[[V型がた8気筒きとう]]エンジンがラインナップより落おとされる。またソブリンにはスーパーチャージドエンジンが搭載とうさいされた。
[[2006年ねん]]3.6L [[V型がた8気筒きとう]]エンジンがラインナップより落おとされる。またソブリンにはスーパーチャージドエンジンが搭載とうさいされた。


[[2007年ねん]]コードネーム'''X358'''にマイナーチェンジ。主おもにエクステリアに変更へんこうを受うけた。フロント及およびリアのバンパー形状けいじょうが見直みなおされ、スポーティな外観がいかんとなった。また、フロントフェンダー側面そくめんにはサイドエアベントが設もうけられた。
[[2007年ねん]]コードネーム'''X358'''にマイナーチェンジ。主おもにエクステリアに変更へんこうを受うけた。フロント及およびリアのバンパー形状けいじょうが見直みなおされ、スポーティな外観がいかんとなった。また、フロントフェンダー側面そくめんにはサイドエアベントが設もうけられた。
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[[2009年ねん]][[7月がつ9日にち]]に、「X351」系けいにフルモデルチェンジし、同年どうねんの[[11月20日にち]]から[[11月23日にち]]に、[[名古屋なごやモーターショー]]にて日本にっぽんで初はつ披露ひろうされた。
[[2009年ねん]][[7月がつ9日にち]]に、「X351」系けいにフルモデルチェンジし、同年どうねんの[[11月20日にち]]から[[11月23日にち]]に、[[名古屋なごやモーターショー]]にて日本にっぽんで初はつ披露ひろうされた。


5.0リットルの[[V型がた8気筒きとう]]およびスーパーチャージャー付つきの5.0リットル[[V型がた8気筒きとう]]、いずれも直ちょく噴エンジンである。スーパーチャージャー付つきのエンジンはグレードによって2種類しゅるいのチューニングがある。また2種類しゅるいの[[V型がた6気筒きとう]]3.0リットルのターボディーゼルエンジンが用意よういされる。
5.0L [[V型がた8気筒きとう]]およびスーパーチャージャー付つきの5.0L [[V型がた8気筒きとう]]、いずれも直ちょく噴エンジンである。スーパーチャージャー付つきのエンジンはグレードによって2種類しゅるいのチューニングがある。また2種類しゅるいの[[V型がた6気筒きとう]]3.0Lのターボディーゼルエンジンが用意よういされる。


[[2010年ねん]][[5月がつ15日にち]]に日本にっぽんでの発売はつばいを予定よていしていたが、[[アイスランド]]での火山かざん噴火ふんかの影響えいきょうで[[6月がつ19日にち]]に発売はつばいを延期えんきした。その後ご[[2013年ねん]]より、直列ちょくれつ4気筒きとう2.0リットル直ちょく噴ターボエンジンが追加ついかされた。
[[2010年ねん]][[5月がつ15日にち]]に日本にっぽんでの発売はつばいを予定よていしていたが、[[アイスランド]]での火山かざん噴火ふんかの影響えいきょうで[[6月がつ19日にち]]に発売はつばいを延期えんきした。その後ご[[2013年ねん]]より、直列ちょくれつ4気筒きとう2.0L直ちょく噴ターボエンジンが追加ついかされた。
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2022年ねん7月がつ15日にち (金)きん 13:57時点じてんにおける版はん

XJR

ジャガー・XJは、イギリスの自動車じどうしゃメーカー、ジャガーから販売はんばいされているFセグメントの高級こうきゅうセダン。

概要がいよう

1960年代ねんだい中盤ちゅうばん、ジャガーのサルーンは、デイムラーを除のぞけば大型おおがた高級こうきゅうサルーンであるマークXおよび小型こがたサルーンであるSタイプというラインナップであった。1960年代ねんだい後半こうはんには、マークXは420Gへとモデルチェンジ、またSタイプをベースに420GとSタイプの間あいだを埋うめるべく発表はっぴょうされた420という、3モデルのラインナップとなったが、420Gも420もすでに旧態きゅうたい依然いぜんとなっており、ジャガーは新あらたなサルーンの開発かいはつに迫せまられていた。

XJシリーズは新あらたなジャガーのアイコンとなるべく開発かいはつされ、1968年ねんに登場とうじょう。その後ご1986年ねん、2003年ねんとモデルチェンジを続つづけながら進化しんかを遂とげ、2009年ねん7月がつ9日にちに最新さいしん型がたである4代目だいめが発表はっぴょうされた。なお販売はんばいは2010年ねんから（イギリス市場いちば）となると発表はっぴょうされている。

シリーズI

ジャガー・XJシリーズI
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 5人にん
ボディタイプ 4ドア・セダン
駆動くどう方式ほうしき FR
パワートレイン
エンジン 直列ちょくれつ6気筒きとうDOHC2,792 cc（XJ6 2.8/XJ6L 2.8）
直列ちょくれつ6気筒きとうDOHC4,237 cc（XJ6 4.2/XJ6L 4.2）
V型がた12気筒きとうSOHC5,344 cc（XJ12/XJ12L）
変速へんそく機き 4速そくMT[1]/4速そく+OD付づけMT[2]/3速そくAT[1]
前まえ 前まえ:ダブルウィッシュボーン+コイル/スタビライザー、後ご:ロアーウィッシュボーン/ラディアスアーム+ツインコイル[2]
後のち 前まえ:ダブルウィッシュボーン+コイル/スタビライザー、後ご:ロアーウィッシュボーン/ラディアスアーム+ツインコイル[2]
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,760 mm[1][2]/2,870 mm[1]
全長ぜんちょう 4,810 mm[1][2]
全幅ぜんぷく 1,770 mm[1][2]
全ぜん高こう 1,340 mm[1][2]
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,539 kg[1][2]
系譜けいふ
先代せんだい Sタイプ、420、240/340
後継こうけい ジャガー・XJシリーズII
テンプレートを表示ひょうじ

スタイリングはウィリアム・ライオンズが手てがけ、イメージは従前じゅうぜんの420Gに似にている[1]。内装ないそうは従前じゅうぜん通どおりウォールナットと本ほん革かわで仕立したてられた[1]。ただし安全あんぜん性せい向上こうじょうのためダッシュボード上端じょうたんには厚あついパッドが内蔵ないぞうされ、センタースイッチはトグル式しきからピアノキー型がたに置換ちかんされている[1]。

XJ6シリーズI

1968年ねん、Sタイプ、420、240/340の後継こうけい車しゃとの位置いちづけ[1]で発売はつばいされた。

サイズは全長ぜんちょう4,810mm[1]、全幅ぜんはば1,770mm[1]、全高ぜんこう1,340mm[1]、ホイールベース2,760mm[1]とやや拡大かくだい[1]された。車両しゃりょう重量じゅうりょうは1,539kg[1]とSタイプや420との比較ひかく[1]では軽量けいりょう化かされ、運動うんどう性能せいのうも非常ひじょうに高たかかった[1]。このモデルの登場とうじょうによりジャガーのサルーンのラインナップは1970年ねんまで生産せいさんが続つづけられた420Gを除のぞき1本ほんにまとめられることになった。

直列ちょくれつ6気筒きとうDOHCのXKエンジンで2.8Lと4.2Lの2種類しゅるいが設定せっていされた。2.8Lは内径ないけいφふぁい83.0mm×行程こうてい86mmで2,792cc[注釈ちゅうしゃく 1]、180hp/6,000rpm[1]。4.2Lは420やEタイプから踏襲とうしゅうされた内径ないけいφふぁい92.1mm×行程こうてい106mmで4,237cc[注釈ちゅうしゃく 2]、245hp/5,500rpm[1]。

トランスミッションは4速そくMTまたは3速そくATの組くみ合あわせ[1]。

サスペンションは前まえがダブルウィッシュボーン＋コイル、後うしろがEタイプから踏襲とうしゅうしたロアーIアームとアッパーアームを兼かねるドライブシャフト、トレーリングリンクで位置決いちぎめして左右さゆう2個こずつのコイル/ダンパーで吊つる形式けいしきを採用さいようした[1]。ただし後うしろサスペンションシステムをサブフレームに取とり付つけ、ボディとサブフレームの間あいだにラバーブッシュを介かいして雑音ざつおんや振動しんどうを遮断しゃだんしている[1]。

タイヤは、当時とうじとしては極端きょくたんに太ふとくロープロファイルのラジアルをダンロップと共同きょうどう開発かいはつして装着そうちゃくした[1]。

ロールス・ロイスを凌しのぐ程ほどの静粛せいしゅく性せい快適かいてき性せいと、サルーンとは思おもえない運動うんどう性せいを高度こうどに両立りょうりつして高たかい評価ひょうかを受うけた[1]。

XJ12シリーズI

1972年ねん7月がつに登場とうじょうした、EタイプシリーズIIIに搭載とうさいされていた内径ないけいφふぁい90mm×行程こうてい70 mm[2]のV型がた12気筒きとう5,344cc[注釈ちゅうしゃく 3]エンジンを253hpとややデチューンして搭載とうさいしたモデル[1]。トランスミッションは3速そくATのみ。重量じゅうりょうは1,821kgとなった[1]。最高さいこう速度そくどは223km/h[1]。同時どうじにバッジエンジニアリング版はんであるデイムラー・ダブルシックスも登場とうじょうした。

XJ6LシリーズI

1972年ねん9月に登場とうじょうした、XJ6シリーズIのホイールベースを2,870mmに拡大かくだいしたモデルで、420Gの後継こうけい車しゃ[1]に当あたる。ホイールベース拡大かくだい分ぶんは後こう席せきの居住きょじゅう性せい向上こうじょうに充あてられた[1]。エンジンは4,237ccのXKエンジンのみ[1]。MT仕様しようはオーバードライブ付つきが標準ひょうじゅんとなった[1]。バッジエンジニアリング版はんであるデイムラー・ソブリンも用意よういされた。

XJ12LシリーズI

1972年ねん9月に登場とうじょうした、XJ12シリーズIのホイールベースを2,870mmに拡大かくだいしたモデルで、ホイールベース拡大かくだい分ぶんは後こう席せきの居住きょじゅう性せい向上こうじょうに充あてられた[1]。バッジエンジニアリング版はんであるデイムラー・ダブルシックスも用意よういされた。

シリーズII

1973年ねんにアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの安全あんぜん基準きじゅんを満みたすためにフロントバンパー位置いちなどを変更へんこうしてシリーズIIとなり、またインストルメントパネルのスイッチが大幅おおはばに整理せいりされた[1]。これに伴ともない従前じゅうぜんモデルはシリーズIと呼よばれるようになった。日本にっぽんにはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく輸出ゆしゅつ仕様しようをベースとしたモデルを輸入ゆにゅうしたため、バンパーはゴム製せいで、前ぜん照あきら灯とうが4灯とう同どう径みちであった[1]。

XJ6シリーズII

本国ほんごく仕様しようの4,237ccエンジンは245hp/5,500rpmであったが日本にっぽん仕様しようは圧縮あっしゅく比ひ8.1、ボッシュ製せいLジェトロニックを装備そうびして175PS/4,750rpmとなった[1]。

1975年ねんに標準ひょうじゅんホイールベース版ばんが製造せいぞう中止ちゅうしされ、従前じゅうぜんのXJ6LがXJ6という呼称こしょうになった[1]。

1975年ねん5月2,792ccエンジンが廃止はいしされ、新あらたに内径ないけいφふぁい83mm × 行程こうてい106mmで3,441cc[注釈ちゅうしゃく 4]、163hpモデルが発売はつばいされた[1]。

XJ12シリーズII

1975年ねんにルーカス製せい燃料ねんりょう噴射ふんしゃ装置そうちが装備そうびされるとともに標準ひょうじゅんホイールベース版ばんが製造せいぞう中止ちゅうしされ、従前じゅうぜんのXJ12LがXJ12という呼称こしょうになった[1]。

1977年ねんにATがGM製せいに変更へんこうされた[1]。

XJ6CシリーズII

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく市場いちばを考慮こうりょして2,760mmのホイールベースに2ドアクーペのボディを載のせたモデルが発売はつばいされた[1]。エンジンは4,237 ccのみ[1]。XJ-S発売はつばいに伴ともない1978年ねんに製造せいぞう中止ちゅうしされた[1]。

XJ12CシリーズII

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく市場いちばを考慮こうりょして2,760mmのホイールベースに2ドアクーペのボディを載のせたモデルが発売はつばいされた[1]。XJ-S発売はつばいに伴ともない1978年ねんに製造せいぞう中止ちゅうしされた[1]。

シリーズIII

ジャガー・XJシリーズIII
ボディ
乗車じょうしゃ定員ていいん 5人にん
ボディタイプ 4ドア・セダン
駆動くどう方式ほうしき FR
パワートレイン
エンジン 直列ちょくれつ6気筒きとうDOHC3,441 cc（XJ6 3.4）
直列ちょくれつ6気筒きとうDOHC4,237 cc（XJ6 4.2）
V型がた12気筒きとうSOHC5,344 cc（XJ12）
変速へんそく機き 5速そくMT[1]/3速そくAT[2]
前まえ 前まえ:ダブルウィッシュボーン+コイル/スタビライザー、後ご:ロアーウィッシュボーン/ラディアスアーム+ツインコイル[2]
後のち 前まえ:ダブルウィッシュボーン+コイル/スタビライザー、後ご:ロアーウィッシュボーン/ラディアスアーム+ツインコイル[2]
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,870 mm[2]
全長ぜんちょう 4,960 mm[2]
全幅ぜんぷく 1,770 mm[2]
全ぜん高こう 全高ぜんこう1,370 mm[2]
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,829 kg（XJ6 3.4）[2]/1,925 kg（XJ12）[2]
系譜けいふ
先代せんだい ジャガー・XJシリーズII
後継こうけい ジャガー・XJ40系けい
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1979年ねんに大だい規模きぼなマイナーチェンジを受うけシリーズIIIとなった。外装がいそうはピニンファリーナの手てによると言いわれている[1]。欠点けってんであったリアシートの頭あたまの上うえの空間くうかんを大おおきく取とるために屋根やねの後端こうたんをやや嵩上かさあげし、前後ぜんごドア窓まどの大おおきさを揃そろえるなどデザインバランスを整ととのえた[1]。前後ぜんごバンパー、フロントグリルの意匠いしょうが変更へんこうされた[1]。安全あんぜん性せい向上こうじょうのためドアハンドルが埋うめ込こみ式しきになった[1]。シリーズIIまで1960年代ねんだいの面影おもかげを色濃いろこく残のこしていたリアコンビネーションランプが大型おおがた化かされた[1]。マニュアルトランスミッションは初はじめて5速そくMTが採用さいようされている。

ジョン・イーガンの会長かいちょう就任しゅうにん後ごの1980年代ねんだい前半ぜんはん急速きゅうそくに品質ひんしつが上あがった[1]。

XJ6シリーズIII

エンジンラインナップはシリーズIIと同おなじく直列ちょくれつ6気筒きとうDOHCの3.4L、直列ちょくれつ6気筒きとうDOHCの4.2L。4.2L版ばんはヨーロッパ仕様しようで205hp。

1985年ねん最後さいごのマイナーチェンジ。3.4L版ばんの内装ないそうが手直てなおしを受うけた。

XJ12シリーズIII

エンジンラインナップはシリーズIIと同おなじくV型がた12気筒きとうSOHCエンジン5.3L。燃料ねんりょう噴射ふんしゃを装備そうびして細部さいぶの改良かいりょうにより289hpに向上こうじょうしていた。 1981年ねんにマイナーチェンジを受うけ、V型がた12気筒きとうエンジンがミハエル・マイ発案はつあんの高こう効率こうりつシリンダーヘッドを装着そうちゃくしたファイアーボールエンジンに変更へんこうされ、295hp/5,500rpmに出力しゅつりょく向上こうじょうし[1]、このエンジンを積つんだ車両しゃりょうは車くるま名めいの最後さいごにH.E.[注釈ちゅうしゃく 5]の文字もじが追加ついかされた[1]。

1983年ねんマイナーチェンジ。クルーズコントロールなどの装備そうびが充実じゅうじつし、ホイールも新あらたに「蜂はちの巣す」タイプのアロイホイールが加くわえられた。なお、この年としから本国ほんごくで「Vanden Plas」のグレード名めいが使用しようできなくなったため、デイムラー版ばんの名称めいしょうが「ダブルシックス」のみとなった。

輸出ゆしゅつモデルは「デイムラー」ではなく「ジャガー・ソブリン」として販売はんばいされ、ドアノブやグリルのデザインも異ことなる。なお、次じモデルのXJ40系けいはエンジンベイが狭せまく設計せっけいされV型がた12気筒きとうエンジンが搭載とうさいできなかったため、しばらくXJ12のみがシリーズIIIのままで生産せいさん続行ぞっこうされた[1]。

XJ40系けい

ジャガー・XJ 40系けい
2.9
4.0 ソブリン
デイムラー 4.0
ボディ
ボディタイプ 4ドア・セダン
駆動くどう方式ほうしき FR
パワートレイン
エンジン 直列ちょくれつ6気筒きとうDOHC3,239 cc[注釈ちゅうしゃく 6]（XJ6 3.2/XJ6 3.2ソブリン）[3]
直列ちょくれつ6気筒きとうDOHC3,980 cc（XJ6 4.0/XJ6 4.0ソブリン）[3]
変速へんそく機き 4速そくAT/5速そくMT
前まえ 前まえ:ダブルウィッシュボーン/ 後ご:トラバースリンク・ウィッシュボーン
後のち 前まえ:ダブルウィッシュボーン/ 後ご:トラバースリンク・ウィッシュボーン
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,870 mm[3]
全長ぜんちょう 4,990 mm[4][3]
全幅ぜんぷく 1,830 mm[4][3]
全ぜん高こう 1,360 mm[3]
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,680kg/1720kg
系譜けいふ
先代せんだい ジャガー・XJ シリーズIII
後継こうけい ジャガー・XJ X300系けい
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開発かいはつ

ビッグマイナーチェンジを続つづけ進化しんかを続つづけたものの、1968年ねんより作つくり続つづけられてきたために「メルセデス・ベンツ・Sクラス」や「BMW・7シリーズ」などの「Fセグメント」のライバルに比くらべて技術ぎじゅつ的てきに旧態きゅうたい依然いぜんとなってきたことに対処たいしょすべく、ジョン・イーガンの元もとで1980年代ねんだい初頭しょとうから開発かいはつが開始かいしされていた、社内しゃないで「XJ40」と呼よばれる新型しんがた「XJ」は1986年ねん9月に発表はっぴょうされ、10月にはヨーロッパ市場いちばで販売はんばいが開始かいしされた。

なお「XJ40」は、発表はっぴょう前年ぜんねんの1985年ねん2月がつに逝去せいきょした創業そうぎょう者しゃのウィリアム・ライオンズが、デザインやメカニズムを承認しょうにんした最後さいごのジャガーとなった[1]。

エンジンは、長年ながねん使用しようされ旧態きゅうたい依然いぜんとなった「XK」から、燃費ねんぴとパワーの向上こうじょうとともに、工作こうさく精度せいどの向上こうじょうを狙ねらって新あらたに設計せっけいされた、新しん世代せだいの直列ちょくれつ6気筒きとうエンジンである「AJ6」に変更へんこうされた[2]。なお「AJ6」は、「XJS」シリーズや、ジャガーと同どう時期じきにフォード・モーター傘下さんかとなったアストンマーティンの「DB7」にも使用しようされた。

ボディデザインはライオンズの監修かんしゅうのもとで完全かんぜんに一新いっしんされ、空気くうき抵抗ていこうが大幅おおはばに改良かいりょうされた。さらにボディパーツ数すうが25%も減へらされることで、工作こうさく精度せいどの向上こうじょうやかねてから問題もんだい視しされていた錆さびの低減ていげん、そして軽量けいりょう化かを実現じつげんした。なお、ソブリン系けいにXJシリーズ初はつの角形かくがたハロゲンヘッドライトが採用さいようされ、丸まる形がたもソブリン系けいにオプションで用意よういされるとになった。なお当初とうしょのデザインでは丸まる形がたヘッドライトのみであった。

室内しつない空間くうかんが旧来きゅうらいに比くらべて拡大かくだいされ居住きょじゅう性せいが格段かくだんに上あがっただけでなく、温度おんど調節ちょうせつ式しきの自動じどうエアコンやCDチェンジャー付つきのステレオなどが用意よういされたものの、コノリーレザーや高こう品質ひんしつなウールのシート、ウッドが贅沢ぜいたくに奢おごられたインテリアパネルなどの、旧来きゅうらいのジャガーが持もっていた世界せかい観かんと雰囲気ふんいきはそのまま引ひき継つがれた。

なお「XJ40」の開発かいはつが始はじまった1980年代ねんだい前半ぜんはんのジャガーは、国有こくゆう企業きぎょうの「ブリティッシュ・レイランド」の傘下さんかにあり、ジャガー設計せっけい部門ぶもんは「ローバーのV型がた8気筒きとうエンジンを使つかうように」との通達つうたつを拒否きょひするためエンジンベイを狭せまく設計せっけいしてしまったので、当初とうしょエンジンのラインナップは直列ちょくれつ6気筒きとうのみでV型がた12気筒きとうは用意よういされず、このためXJ12はシリーズIIIボディのまましばらく製造せいぞうが続行ぞっこうされることになってしまった[1]。

前期ぜんき型がた（1986年ねん-1989年ねん）

XJR

エンジンは2種類しゅるいが用意よういされた。3.6Lモデルは内径ないけいφふぁい91mm × 行程こうてい92mm、DOHC、圧縮あっしゅく比ひ9.6、3,590ccで221hp/5,000rpm[1]。2.9Lモデルは内径ないけいφふぁい91mm × 行程こうてい74.8mm、SOHC、圧縮あっしゅく比ひ12.6、2,919cc、165hp/5,000rpm[1]。なお、セッティングが異ことなる日本にっぽん仕様しようの最高さいこう出力しゅつりょくは圧縮あっしゅく比ひ8.1、180PS/4,750rpmm、トルクは30.5kgm/3,750rpmである[5]。

トランスミッションは4速そくATまたは5速そくMT。ATは「Jゲート」と呼よばれるジャガー独自どくじのセレクターのデザインが採用さいようされた。なお日本にっぽんではATのみの設定せっていであった。タイヤは「XJR」を除のぞく全ぜんモデルでエイヴォン及およびミシュランが製造せいぞうした専用せんようのランフラット・タイヤが用意よういされた。「3.6ソブリン」と「デイムラー・3.6」にはエアーサスペンションがオプションで用意よういされた。

丸まる形がたヘッドランプに電動でんどうシート、ウォールナットのインテリアが用意よういされたベーシックモデルの「2.9」と「3.6」、角形かくがたヘッドランプにアルミホイール、電動でんどうコノリーレザーシートや後部こうぶ座席ざせき用ようエアコンが標準ひょうじゅん装備そうびされ、窓まど周まわりにクロームが奢おごられた「2.9ソブリン」と「3.6ソブリン」、サスペンションが強化きょうかされ、専用せんようデザインのアルミホイールが奢おごられた「3.6スポーツ」が用意よういされた。

さらに3.6リットルエンジン搭載とうさいモデルには、デイムラー伝統でんとうのフルーテッド（溝みぞ付つき）グリルやクロームメッキのサイドモール、上質じょうしつなコノリーレザーシート、ピクニックテーブルなどが備そなわり、後こう席せきが2人ふたり乗のりとなった「デイムラー・3.6」が用意よういされた。

なおアメリカ市場いちば向むけのモデルは、全ぜんグレードが角形かくがたヘッドランプのみとされ、さらにマーケティング上うえの理由りゆうから、ウェストラインに装着そうちゃくするクロームメッキとゴムのサイドモールがオプションで用意よういされた。また同国どうこくでは、商標しょうひょう登録とうろく上じょうの問題もんだい（「ダイムラー・ベンツ」との混乱こんらんを避さけるため）により「デイムラー」のブランドが使用しようできないため、「バンデン・プラ」ブランドで販売はんばいされた。

1988年ねん5月には、「トム・ウォーキンショー・レーシング」（TWR）とのジョイントベンチャーである「ジャガー・スポーツ」の手てによってエンジンをチューニングし足そく回まわりを強化きょうかした上うえに、控ひかえめなエアロパーツや空そら力りょくを意識いしきした特製とくせいのアルミホイールを装備そうびした「XJR」が追加ついかされた。なお「XJR」には5速そくMTのみが用意よういされ、またスポーティーさを演出えんしゅつすることを目的もくてきに、丸まる形がたのヘッドランプのみが用意よういされた。

後期こうき型がた（1990年ねん-1994年ねん）

インテリア（4.0ソブリン）
新しんデザインのアルミホイール
デイムラー・ダブルシックス

1989年ねん末すえより販売はんばいが開始かいしされた1990年ねんモデルにおいて、「XJ40」がデビューして以来いらい初はつの大幅おおはばなマイナーチェンジを行おこなわれた。

内うち外装がいそうの変更へんこうは最小限さいしょうげんにとどめられたものの、発売はつばい翌年よくねんの1987年ねんに、ジャガーがアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのフォード・モーターに買収ばいしゅうされたこともあり、さらなる信頼しんらい性せいと品質ひんしつの向上こうじょうと工作こうさく精度せいどの向上こうじょうに重点じゅうてんが置おかれた。

ノーマルとスポーツの切きり替かえ機能きのうが用意よういされた新型しんがたの電子でんし制御せいぎょトランスミッションや、集中しゅうちゅうドアロックや電動でんどうシート、エアコンなどの電装でんそう系けいを中心ちゅうしんに大掛おおがかりな変更へんこうを受うけ信頼しんらい性せいが著いちじるしく向上こうじょうした。

また3,590ccエンジンは、内径ないけいφふぁい91 mmのまま行程こうていを102mmに延伸えんしんして3,980cc、225PS/4,750rpm[6][7]、または235hp/4,750rpm[1]に強化きょうかされた。トルクは38.4kgm/3,650rpm[6][7]となった。

1991年ねんモデルより、かねてからパワー不足ふそくが訴うったえられていた2,919ccエンジンが、DOHC4バルブ化かとともに内径ないけいφふぁい91mmのまま行程こうていを83mmに延伸えんしんして3,239cc、200hp/5,250rpm[1]または200PS/5,200rpm[6][7]、30.2kgm/3,900rpm[6][7]に強化きょうかされた。

なお同年どうねんには、他たのタイヤとの互換ごかん性せいが無なく、しかも高価こうかであることからかねてから不評ふひょうであった専用せんようのランフラットタイヤが廃止はいしされ、併あわせてベースモデルのホイールデザインが新あたらしくなった。またベースモデルのシートがウールと本ほん革かわのコンビに変更へんこうされた。

1993年ねんより、アメリカ以外いがいの市場いちばでもエアバッグが全ぜんグレードに標準ひょうじゅん装備そうびされるとともに、新あたらしいデザインのアルミホイールが全ぜんモデルに装着そうちゃくされた。

V型がた12気筒きとうモデル（1993年ねん-1994年ねん）

1993年ねん[1]3月がつ[8]には、フロント部分ぶぶんの多おおくを設計せっけいし直なおす形かたち[8]でエンジンコンパートメントを大だい改修かいしゅう[1]して、従来じゅうらいの5.3Lから6.0L[8]に拡大かくだいされたV型がた12気筒きとうエンジンを搭載とうさいしたXJ40ボディの「XJ12」が、サロン・アンテルナショナル・ド・ロトで発表はっぴょう[1]された。このエンジンは内径ないけいφふぁい90 mm × 行程こうてい78.5mm[7]で5,993cc[注釈ちゅうしゃく 7]、310PS/5,350rpm、47.2kgm/3,750rpmである[7]。コードネームはXJ81。

さらに同年どうねん秋あきには、ロングホイールベース版ばんの「デイムラー・ダブルシックス」も追加ついかされ、日本にっぽんでは「デイムラー・マジェスティック」として販売はんばいされ、シリーズIIIボディのダブルシックスが製造せいぞう中止ちゅうしとなった[1]。1994年ねん7月がつに生産せいさんが停止ていしされ、ビッグマイナーチェンジ版ばんの「X300」に引ひき継つがれた。

X300系けい

ジャガー・XJ X300系けい
X300（4.0ソブリン）
X308（ヴァンデン・プラ）
ボディ
ボディタイプ 4ドア・セダン
駆動くどう方式ほうしき FR
パワートレイン
エンジン 直列ちょくれつ6気筒きとうDOHC3,239 cc[注釈ちゅうしゃく 8]（XJ6 3.2/XJ6 3.2セレクト）[3]
直列ちょくれつ6気筒きとうDOHC3,980 cc（XJ6 4.0/XJ6 4.0セレクト/ソブリン4.0）[3]/直列ちょくれつ6気筒きとうDOHC3,980 ccスーパーチャージャー付つき（XJR4.0スーパーチャージド）[3]
変速へんそく機き 4速そくAT[4]
車両しゃりょう寸法すんぽう
ホイールベース 2,870 mm[3]
全長ぜんちょう 5,025 mm[4][3]
全幅ぜんぷく 1,800 mm[4][3]
全ぜん高こう 1,360 mm[3]
車両しゃりょう重量じゅうりょう 1,710 kg（XJ6 3.2/XJ6 3.2セレクト）[4]/1,730 kg（XJ6 4.0/XJ6 4.0セレクト/ソブリン4.0）[4]/1,820 kg（XJR4.0スーパーチャージド）[4]
系譜けいふ
先代せんだい ジャガー・XJ 40系けい
後継こうけい ジャガー・XJ X350系けい
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1994年ねん-1997年ねん（6気筒きとう/12気筒きとう）

1994年ねんに[4]ボディパネルの大幅おおはばな変更へんこうを伴ともなう大だい規模きぼなマイナーチェンジ[4]を受うけて「X300」系けいになった[注釈ちゅうしゃく 9]。「XJ40」で不評ふひょうであった角かく型がたヘッドライトが廃止はいしされ、全すべて丸まる型がたヘッドライトとなった。

直列ちょくれつ6気筒きとうエンジンは、排気はいき量りょうこそ変かわらないものの「AJ6」から「AJ16」エンジンに変更へんこうを受うけ、ジャガー史上しじょう初はつとなる過か給きゅうエンジンも登場とうじょうした。3.2Lモデルは内径ないけいφふぁい91mm × 行程こうてい83mm[3]で3,239cc[注釈ちゅうしゃく 10]、215 PS/5,100rpm、32.1kgm/4,500rpm[3]。

4.0リットルモデルと「ソブリン」は内径ないけいφふぁい91 mm×行程こうてい102 mmで3,980cc[3]、245 PS/4,800rpm、39.9kgm/4,000rpm[3]。「XJR4.0スーパーチャージド」[4]は内径ないけいφふぁい91mm×行程こうてい102mmで3,980cc[3]、イートン製せいスーパーチャージャーが付ついて325 PS[4][3]/5,000 rpm[3]、52.2kgm[4][3]/3,050rpm[3]。

また更さらなる信頼しんらい性せい向上こうじょうのために電装でんそう系けいが日本にっぽん電装でんそう（現げんデンソー）製せいになったほか、アウターパネルのプレスマシンが日本にっぽん製せいとなったため、ボディパネルの品質ひんしつも向上こうじょうした。グレードも見直みなおされ、日本にっぽんではデイムラーを含ふくめ6本ほん、本国ほんごくでは9本ほんのラインナップが用意よういされた。セレクトはコノリーレザーシートなど装備そうびを充実じゅうじつさせた日本にっぽん専用せんようモデル[4]である。

1995年ねんには、初期しょき型がたには付ついていなかったグローブボックスが設置せっちされる小しょう変更へんこうが行おこなわれた。また、1996年ねんにマイナーチェンジを行おこなった。

1998年ねん-2003年ねん（8気筒きとう）

1998年ねんに「X308」系けいにマイナーチェンジを行おこなった。伝統でんとうの直列ちょくれつ6気筒きとう/V型がた12気筒きとうを捨すててV型がた8気筒きとうのAJ-V8エンジンとなった[注釈ちゅうしゃく 11]。なおこれにより「XJ6」の名称めいしょうは廃止はいしされた。

排気はいき量りょうは3.2Lおよび4.0L。トランスミッションは5速そくAT[注釈ちゅうしゃく 12]に変更へんこうされた。外装がいそう/内装ないそうともに変更へんこうを受うけより洗練せんれんされたスタイルとなるも、かなりのコストダウンが図はかられた。

2001年ねんマイナーチェンジ。トランスミッション形式けいしきが若干じゃっかん変更へんこうになる。その他た、ウインドウサッシュが「XJR」および後述こうじゅつの「3.2スポーツ」を除のぞくすべてのモデルにおいてメッキになったり、足あし回まわりのセッティングが見直みなおされたりと細こまかい変更へんこうを受うけた。

またこの年としより、日本にっぽん市場いちばにおいて新あらたなグレードとして、足あし回まわりを強化きょうかし外観がいかんを「XJR」に近ちかいイメージにした「3.2スポーツ」が追加ついかされた[注釈ちゅうしゃく 13]。

その後ご、ジャガーの創始そうし者しゃのウィリアム・ライオンズの生誕せいたん100周年しゅうねんを記念きねんした「XJR100」が世界せかい限定げんてい500台だいで発売はつばいされた。2003年ねんを持もって新あたらしい「X350」系けいに引ひき継つがれた。

X350系けい

X350
X358

2003年ねんにフルモデルチェンジしてX350系けいとなった。オールアルミニウムボディの採用さいようにより、従来じゅうらいのモデルよりも軽量けいりょう化かを実現じつげん。トランクもようやく実用じつよう的てきな深ふかさとなった。エンジンは3.6Lおよび4.2LのV型がた8気筒きとうおよび過か給きゅう器き付つきの4.2L V型がた8気筒きとう、トランスミッションは6速そくATが用意よういされた。デイムラーブランドはいったん消滅しょうめつした。

2004年ねんSタイプに搭載とうさいされていたV型がた6気筒きとう3.0Lエンジンを搭載とうさいしたXJ6がラインナップに加くわわり、しばらく途絶とだえていた"XJ6"の名前なまえが復活ふっかつすることとなる。また、XJ8にロングホイールベース版ばんが追加ついかされる。

2005年ねんデイムラーが"スーパー8"の名なで復活ふっかつ。「ポートフォリオ」という限定げんてい車しゃが発売はつばいされる。内うち外装がいそうともに特別とくべつ装備そうびとなり、日本にっぽん国内こくないでは50台だい（右みぎハンドル40台だい、左ひだりハンドル10台だい）限定げんていで販売はんばいされた。

2006年ねん3.6L V型がた8気筒きとうエンジンがラインナップより落おとされる。またソブリンにはスーパーチャージドエンジンが搭載とうさいされた。

2007年ねんコードネームX358にマイナーチェンジ。主おもにエクステリアに変更へんこうを受うけた。フロント及およびリアのバンパー形状けいじょうが見直みなおされ、スポーティな外観がいかんとなった。また、フロントフェンダー側面そくめんにはサイドエアベントが設もうけられた。

2010年ねん6月18日にち - 日本にっぽん国内こくないでの販売はんばいが中止ちゅうしされた。

X350系けいのバリエーションは以下いかのようであった。

X351系けい

 
X351
詳細しょうさいは「ジャガー・X351」を参照さんしょう

2009年ねん7月がつ9日にちに、「X351」系けいにフルモデルチェンジし、同年どうねんの11月20日にちから11月23日にちに、名古屋なごやモーターショーにて日本にっぽんで初はつ披露ひろうされた。

5.0L V型がた8気筒きとうおよびスーパーチャージャー付つきの5.0L V型がた8気筒きとう、いずれも直ちょく噴エンジンである。スーパーチャージャー付つきのエンジンはグレードによって2種類しゅるいのチューニングがある。また2種類しゅるいのV型がた6気筒きとう3.0Lのターボディーゼルエンジンが用意よういされる。

2010年ねん5月15日にちに日本にっぽんでの発売はつばいを予定よていしていたが、アイスランドでの火山かざん噴火ふんかの影響えいきょうで6月19日にちに発売はつばいを延期えんきした。その後ご2013年ねんより、直列ちょくれつ4気筒きとう2.0L直ちょく噴ターボエンジンが追加ついかされた。

注釈ちゅうしゃく

  1. ^ 3.14159×(8.3/2)×(8.3/2)×8.6×6=2791.87134279。
  2. ^ 3.14159×(9.21/2)×(9.21/2)×10.6×6=4237.07245467。
  3. ^ 3.14159×(9/2)×(9/2)×7×12=5,343.84459。
  4. ^ 3.14159×(8.3/2)×(8.3/2)×10.6×6=3,441.14374809
  5. ^ High Efficiency、高こう効率こうりつの意い。
  6. ^ 3.14159×(9.1/2)×(9.1/2)×8.3×6=3,238.93059535。
  7. ^ 3.14159×(9/2)×(9/2)×7.85×12=5,992.7400045。
  8. ^ 3.14159×(9.1/2)×(9.1/2)×8.3×6=3,238.93059535。
  9. ^ 同時どうじにデイムラー・ダブルシックスも「X300」系けいボディの「X305」となった。
  10. ^ 3.14159×(9.1/2)×(9.1/2)×8.3×6=3,238.93059535。
  11. ^ デイムラーも過か給きゅう器き付つきV型がた8気筒きとうを搭載とうさいしたスーパーV8となった。
  12. ^ NAモデルはZF製せい、スーパーチャージャーモデルはメルセデス・ベンツ製せい。
  13. ^ 本国ほんごく及およびアメリカでは「X300」系けい発売はつばい当初とうしょから設定せっていがあったグレードである

出典しゅってん

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo 『ワールド・カー・ガイド12ジャガー』pp.97-112「近年きんねんのジャガー」。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『ワールド・カー・ガイド12ジャガー』pp.165-185「プロダクション・モデルのスペック」。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『輸入ゆにゅう車しゃガイドブック1997』p.222。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『輸入ゆにゅう車しゃガイドブック1997』p.93。
  5. ^ 80年代ねんだい輸入ゆにゅう車しゃのすべて- 魅惑みわくの先鋭せんえい 輸入ゆにゅう車しゃの大だい攻勢こうせい時代じだい. 三栄書房さんえいしょぼう. (2013). pp. 52. ISBN 9784779617232 
  6. ^ a b c d 『輸入ゆにゅう車しゃガイドブック1993』p.222。
  7. ^ a b c d e f 『輸入ゆにゅう車しゃガイドブック1994』p.222。
  8. ^ a b c 『輸入ゆにゅう車しゃガイドブック1994』p.86。

参考さんこう文献ぶんけん

関連かんれん項目こうもく

ウィキメディア・コモンズには、ジャガー・XJに関連かんれんするカテゴリがあります。
ジャガー生産せいさん車しゃの系譜けいふ 1940–1970年代ねんだい — 1980年代ねんだい以降いこう »
タイプ 1940年代ねんだい 1950年代ねんだい 1960年代ねんだい 1970年代ねんだい
5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
スポーツカー XK120 XK140 XK150 EタイプS1 EタイプS2 EタイプS3 XJ-S
セダン Mk1 Mk2、240、340
Sタイプ(初代しょだい) XJ-C
420 XJ6 S1 XJ6 S2
マークIV マークV マークVII マークVIII マークIX マークX 420G XJ12 S1 XJ12 S2
スーパーカー XKSS
レーシングカー Cタイプ Dタイプ Eタイプライトウェイト XJ13 XJ-C XJ41 / XJ42
経営けいえい主ぬし ウィリアム・ライオンズ BMH ブリティッシュ・レイランド(→国有こくゆう化か)
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タイプ 1980年代ねんだい 1990年代ねんだい 2000年代ねんだい 2010年代ねんだい 2020年代ねんだい
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グランドツアラー XJ-S XJ-S HE XJS XK8 / XKR XK / XKR
コンパクトエグゼクティブ Xタイプ XE
エグゼクティブ Sタイプ XF / XFR XF
ラグジュアリー XJ6 S3 XJ6 (XJ40) XJ6 XJ8 / XJR XJ8 / XJR XJ
XJ12 S3 XJ12 XJ12
スポーツカー Fタイプ
スーパーカー XJR-15 XJ220
SUV Fペイス
Eペイス
経営けいえい主ぬし ジョン・イーガン（英語えいご版ばん） フォード・モーター タタ・モーターズ
   
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