グランドスラム・アブダビ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
グランプリ・アブダビから転送てんそう

グランドスラム・アブダビ(Grand Slam Abu Dhabi)は、UAEのアブダビ開催かいさいされる柔道じゅうどう国際こくさい大会たいかい

来歴らいれき[編集へんしゅう]

2009ねんよりIJFワールド柔道じゅうどうツアー一環いっかんとして新設しんせつされた、グランドスラム位置付いちづけにある柔道じゅうどう国際こくさい大会たいかい。アブダビのアルジャジーラ体育館たいいくかん開催かいさいされている[1]

2009ねん大会たいかいでは副審ふくしんかずに主審しゅしんのみが試合しあいち、必要ひつようときにはビデオ委員いいん判定はんてい協議きょうぎおこな主審しゅしんいちにんせいためされたが、こちらは時期じき尚早しょうそうとして2010ねん以降いこう大会たいかいでは正式せいしき採用さいようされなかった[2]。2014ねんからはグランドスラム大会たいかい格上かくあげされた[3]。2018ねん当初とうしょ開催かいさい予定よていにあがっていなかったが、のち追加ついかされた[4][5]。2020ねん新型しんがたコロナウイルス影響えいきょうにより中止ちゅうしとなった[6]。2021ねんからはふたた開催かいさいされることになった[7]

名称めいしょう変遷へんせん[編集へんしゅう]

  • グランプリ・アブダビ Grand Prix Abu Dhabi(2009-2013)
  • グランドスラム・アブダビ Grand Slam Abu Dhabi(2014- )

優勝ゆうしょうしゃ(2009ねん-2013ねんグランプリ、2014ねん-グランドスラム)[編集へんしゅう]

男子だんし[編集へんしゅう]

とし 60 kgきゅう 66 kgきゅう 73 kgきゅう 81 kgきゅう 90 kgきゅう 100 kgきゅう 100 kgちょうきゅう
2009ねん ウクライナの旗ゲオルグリー・ザンタラヤ 日本の旗海老えびぬまただし ベルギーの旗ディルク・バンティヘルト ポーランドの旗ロベルト・クラフチク ウズベキスタンの旗ディルショド・チョリエフ ロシアの旗タギル・カイブラエフ エジプトの旗イスラーム・エルシャハビ
2010ねん ロシアの旗ベスラン・ムドラノフ ロシアの旗ムサ・モグシコフ ロシアの旗マンスール・イサエフ ドイツの旗スヴェン・マレシュ ウズベキスタンの旗フルシド・ナビエフ ウズベキスタンの旗ラムジディン・サイドフ ドイツの旗アンドレアス・テルツァー
2011ねん カザフスタンの旗ヴェルケブラン・コサイエフ 日本の旗福岡ふくおか政章まさあき 大韓民国の旗おうおのれはる 日本の旗中井なかい貴裕たかひろ ジョージア (国)の旗ヴァルラーム・リパルテリアニ オランダの旗ヘンク・フロル 大韓民国の旗金成かねなりみん
2012ねん ロシアの旗ベスラン・ムドラノフ アゼルバイジャンの旗ニジャット・シハリザダ ロシアの旗ムラト・コドゾコフ ブラジルの旗ビクトル・ペナルベル ロシアの旗キリル・ボプロソフ ロシアの旗セルゲイ・サモイロビッチ 日本の旗百瀬ももせゆう
2013ねん ロシアの旗ベスラン・ムドラノフ ロシアの旗ミハイル・プリャエフ アラブ首長国連邦の旗ビクトル・スクボルトフ アラブ首長国連邦の旗セルジュ・トマ イタリアの旗ヴァルテル・ファセンテ ドイツの旗ディミトリ・ペータース ロシアの旗アスラン・カムビエフ
2014ねん アゼルバイジャンの旗オルハン・サファロフ ベラルーシの旗ズミトリ・シェルシャン オランダの旗デックス・エレモント ロシアの旗イワン・ニフォントフ ハンガリーの旗トート・クリスティアーン ドイツの旗ディミトリ・ペータース ルーマニアの旗ダニエル・ナテア
2015ねん ジョージア (国)の旗アミラン・パピナシビリ 大韓民国の旗アン・バウル 大韓民国の旗あんあきらりん ブルガリアの旗イバイロ・イバノフ モンゴルの旗ルハグバスレン・オトゴンバータル ロシアの旗タギル・ハイブラエフ 大韓民国の旗金成かねなりみん
2016ねん スペインの旗フランシスコ・ガリゴス ロシアの旗ヤクーブ・シャミロフ スウェーデンの旗トミー・マシアス アラブ首長国連邦の旗セルジュ・トマ セルビアの旗アレクサンダル・クコル アゼルバイジャンの旗エルハン・ママドフ ルーマニアの旗ダニエル・ナテア
2017ねん ロシアの旗ロベルト・ムシビドバゼ IJFタル・フリッカー モンゴルの旗ガンバータル・オドバヤル オランダの旗フランク・デ・ウィット スペインの旗ニコロス・シェラザディシビリ ロシアの旗ニラズ・ビラロフ フランスの旗シリル・マレ
2018ねん ジョージア (国)の旗アミラン・パピナシビリ ジョージア (国)の旗バジャ・マルグベラシビリ ジョージア (国)の旗ラシャ・シャフダトゥアシビリ イスラエルの旗サギ・ムキ ロシアの旗ミハイル・イゴルニコフ イスラエルの旗ピーター・パルチック ロシアの旗イナル・タソエフ
2019ねん カザフスタンの旗グスマン・キルギズバエフ イタリアの旗マヌエル・ロンバルド トルコの旗ビラル・チロール 大韓民国の旗イ・ムンジン スペインの旗ニコロス・シェラザディシビリ 大韓民国の旗チョ・グハム オランダの旗ロイ・メイヤー
2021ねん チャイニーズタイペイの旗 楊勇ぬき モルドバの旗 デニス・ビエル モンゴルの旗 ツェンドオチル・ツォグトバータル ベルギーの旗 マティアス・カス ロシアの旗 マンスール・ロルサノフ ロシアの旗 アルマン・アダミアン モンゴルの旗 オドフー・ツェツェンツェンゲル
2022ねん ジョージア (国)の旗 ゲオルギー・サルダラシビリ イタリアの旗 エリオ・マンツィ スイスの旗 ニルス・シュトゥンプ カナダの旗 ニコラス・シラル ジョージア (国)の旗 ベカ・グビニアシビリ カナダの旗 レイズ・カヨル チェコの旗 ルカシュ・クルパレク
2023ねん フランスの旗 セドリク・ルボル ジョージア (国)の旗 バジャ・マルグベラシビリ ウズベキスタンの旗 シャフラム・アハドフ 中立ちゅうりつ選手せんしゅ(AIN) ダビド・カラペティアン セルビアの旗 ネマニャ・マイドフ 中立ちゅうりつ選手せんしゅ(AIN) アルマン・アダミアン 中立ちゅうりつ選手せんしゅ(AIN) イナル・タソエフ

女子じょし[編集へんしゅう]

とし 48 kgきゅう 52 kgきゅう 57 kgきゅう 63 kgきゅう 70 kgきゅう 78 kgきゅう 78 kgちょうきゅう
2009ねん ハンガリーの旗チェルノビツキ・エーヴァ スペインの旗ラウラ・ゴメス フランスの旗バルバラ・アレル フランスの旗ジブリズ・エマヌ ハンガリーの旗アネット・メサロシュ フランスの旗セリーヌ・ルブラン 中華人民共和国の旗はたあかね
2010ねん ルーマニアの旗アリナ・ドゥミトル ポルトガルの旗ジョアナ・ラモス オーストリアの旗サブリナ・フィルツモザー 中華人民共和国の旗じょたまはな スロベニアの旗ラシャ・スラカ アメリカ合衆国の旗ケイラ・ハリソン 中華人民共和国の旗りゅう歓縁
2011ねん 日本の旗山岸やまぎし絵美えみ コソボの旗マイリンダ・ケルメンディ イタリアの旗ジュリア・クインタバレ フランスの旗クラリス・アグベニュー 日本の旗もとはるか ハンガリーの旗ヨー・アビゲール ロシアの旗エレナ・イワシェンコ
2012ねん ブラジルの旗ガブリエラ・チバナ コソボの旗マイリンダ・ケルメンディ フランスの旗エレーヌ・ルスボー オーストリアの旗カトリン・ウンターヴルツァッハー ブラジルの旗マリア・ポルテラ カナダの旗カトリーヌ・ロベルジュ フランスの旗エミリ・アンデオル
2013ねん フランスの旗アマンディーヌ・ブシャール ロシアの旗ユリア・リジョワ ドイツの旗ミリアム・ローパー オーストリアの旗カトリン・ウンターヴルツァッハー オランダの旗キム・ポリング フランスの旗オドレー・チュメオ ドイツの旗フランツィスカ・コーニッツ
2014ねん モンゴルの旗ムンフバット・ウランツェツェグ コソボの旗マイリンダ・ケルメンディ ポルトガルの旗テルマ・モンテイロ スロベニアの旗ティナ・トルステニャク ドイツの旗ラウラ・ヴァルガス=コッホ ドイツの旗ルイーゼ・マルツァン 中華人民共和国の旗于頌
2015ねん ロシアの旗イリーナ・ドルゴワ フランスの旗アナベル・ウラニ 大韓民国の旗きむちんすすむ フランスの旗クラリス・アグベニュー ドイツの旗ラウラ・ヴァルガス=コッホ オランダの旗マリンド・フェルケルク 中華人民共和国の旗うまおもえおもえ
2016ねん カザフスタンの旗オトゴンツェツェグ・ガルバドラフ フランスの旗アストリド・ネト フランスの旗エレーヌ・ルスボー オランダの旗ユール・フランセン フランスの旗マリー=エヴ・ガイエ オランダの旗フーシェ・ステーンハイス ブラジルの旗マリア・アルテマン
2017ねん ロシアの旗イリーナ・ドルゴワ ベルギーの旗シャルリーヌ・ファンスニック モンゴルの旗ドルジスレン・スミヤ イタリアの旗エドウィゲ・グウェンド スウェーデンの旗アンナ・ベルンホルム イギリスの旗ナタリー・パウエル オランダの旗テシー・サフェルカウルス
2018ねん モンゴルの旗ムンフバット・ウランツェツェグ イタリアの旗オデッテ・ジュフリーダ コソボの旗ノラ・ジャコヴァ オランダの旗ユール・フランセン フランスの旗マルゴー・ピノ オランダの旗フーシェ・ステーンハイス ベラルーシの旗マリナ・スルツカヤ
2019ねん ウクライナの旗ダリア・ビロディド コソボの旗マイリンダ・ケルメンディ 朝鮮民主主義人民共和国の旗キム・ジナ スロベニアの旗ティナ・トルステニャク オランダの旗キム・ポリング スロベニアの旗クララ・アポテカル 大韓民国の旗ハン・ミジン
2021ねん イタリアの旗 アッスンタ・スクット フランスの旗 アマンディーヌ・ブシャール ポルトガルの旗 テルマ・モンテイロ イギリスの旗 ルーシー・レンシャル ドイツの旗 ジョヴァンナ・スコッチマッロ イギリスの旗 エマ・リード ブラジルの旗 ベアトリス・ソウザ
2022ねん スペインの旗 ユリア・フィゲロア フランスの旗 アストリド・ネト 大韓民国の旗 ホ・ミミ イギリスの旗 ルーシー・レンシャル ギリシャの旗 エリサベト・テルチドゥ 中華人民共和国の旗 うまあきら 中華人民共和国の旗 ス・シン
2023ねん イタリアの旗 アッスンタ・スクット イタリアの旗 オデッテ・ジュフリーダ カナダの旗 ジェシカ・クリムカイト カナダの旗 カトリーヌ・ボーシュマン=ピナール 中立ちゅうりつ選手せんしゅ(AIN) マディナ・タイマゾワ イタリアの旗 アリーチェ・ベッランディ ポルトガルの旗 ロシェレ・ヌネス

各国かっこくメダルすう(グランドスラム時代じだい)[編集へんしゅう]

じゅん くに地域ちいき きむ ぎん どう けい
1 フランスの旗 フランス 11 11 16 38
2 ロシアの旗 ロシア 11 8 18 37
3 オランダの旗 オランダ 10 11 14 35
4 イタリアの旗 イタリア 8 3 3 14
5 大韓民国の旗 韓国かんこく 8 1 4 13
6 ジョージア (国)の旗 ジョージア 7 3 6 16
モンゴルの旗 モンゴル 7 3 6 16
8 ドイツの旗 ドイツ 5 12 17 34
9 イギリスの旗 イギリス 4 4 11 19
10 スペインの旗 スペイン 4 4 3 11
11 中華人民共和国の旗 中国ちゅうごく 4 1 7 12
- 中立ちゅうりつ選手せんしゅ(AIN) 4 0 5 9
12 カナダの旗 カナダ 3 2 6 11
13 コソボの旗 コソボ 3 2 5 10
14 ポルトガルの旗 ポルトガル 3 1 3 7
15 ブラジルの旗 ブラジル 2 8 18 28
16 アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン 2 7 12 21
17 セルビアの旗 セルビア 2 4 5 11
18 カザフスタンの旗 カザフスタン 2 3 5 10
19  ルーマニア 2 3 3 8
20 ベルギーの旗 ベルギー 2 3 1 6
21 スロベニアの旗 スロベニア 2 2 3 7
22  スウェーデン 2 1 3 6
23 イスラエルの旗 イスラエル 2 0 8 10
24 ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン 1 3 8 12
25  ウクライナ 1 3 4 8
26  ハンガリー 1 2 5 9
27  チェコ 1 2 1 4
28 チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ 1 2 0 3
29 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽう 1 1 4 6
30 トルコの旗 トルコ 1 1 3 5
31 IJF 1 0 6 7
32 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮きたちょうせん 1 0 2 3
33 モルドバの旗 モルドバ 1 0 1 2
スイスの旗 スイス 1 0 1 2
35  ブルガリア 1 0 0 1
ギリシャの旗 ギリシャ 1 0 0 1
37  オーストリア 0 2 7 9
38 ポーランドの旗 ポーランド 0 1 6 7
39 タジキスタンの旗 タジキスタン 0 1 3 4
40  キューバ 0 1 1 2
日本の旗 日本にっぽん 0 1 1 2
42 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく 0 1 0 1
43 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 0 0 2 2
オーストラリアの旗 オーストラリア 0 0 2 2
チュニジアの旗 チュニジア 0 0 2 2
46 アルジェリアの旗 アルジェリア 0 0 1 1
ギニアビサウの旗 ギニアビサウ 0 0 1 1
イランの旗 イラン 0 0 1 1
キルギスの旗 キルギス 0 0 1 1
 ラトビア 0 0 1 1
 リトアニア 0 0 1 1
モンテネグロの旗 モンテネグロ 0 0 1 1
ベネズエラの旗 ベネズエラ 0 0 1 1

各国かっこくメダルすう(グランプリ時代じだい)[編集へんしゅう]

じゅん くに地域ちいき きむ ぎん どう けい
1 ロシアの旗 ロシア 13 5 9 27
2 フランスの旗 フランス 8 5 12 25
3 日本の旗 日本にっぽん 6 4 7 17
4 ドイツの旗 ドイツ 5 1 7 13
5 ウズベキスタンの旗 ウズベキスタン 3 7 10 20
6 ブラジルの旗 ブラジル 3 4 4 11
7 中華人民共和国の旗 中国ちゅうごく 3 3 4 10
8 中華人民共和国の旗 中国ちゅうごく 3 3 3 9
9  オーストリア 3 3 2 8
10 オランダの旗 オランダ 2 7 7 16
11 イタリアの旗 イタリア 2 3 2 7
12 大韓民国の旗 韓国かんこく 2 1 3 6
13 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長しゅちょうこく連邦れんぽう 2 0 2 4
14 コソボの旗 コソボ 2 0 1 3
15  ウクライナ 1 3 7 11
16 アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン 1 3 6 10
17  エジプト 1 3 3 7
 ルーマニア 1 3 3 7
19 スペインの旗 スペイン 1 2 7 10
20 ベルギーの旗 ベルギー 1 2 1 4
21 ジョージア (国)の旗 ジョージア 1 1 3 5
22 ポーランドの旗 ポーランド 1 1 2 4
23  ハンガリー 1 1 1 3
24 スロベニアの旗 スロベニア 1 1 0 2
25 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく 1 0 3 4
26 カザフスタンの旗 カザフスタン 1 0 2 3
ポルトガルの旗 ポルトガル 1 0 2 3
28 カナダの旗 カナダ 1 0 0 1
29 イギリスの旗 イギリス 0 2 2 4
30  スウェーデン 0 2 1 3
31 モンゴルの旗 モンゴル 0 1 9 10
32 アルジェリアの旗 アルジェリア 0 1 1 2
アルメニアの旗 アルメニア 0 1 1 2
34 トルコの旗 トルコ 0 1 0 1
35 セーシェルの旗 セーシェル 0 0 2 2
36 クロアチアの旗 クロアチア 0 0 1 1
 チェコ 0 0 1 1
 フィンランド 0 0 1 1
キルギスの旗 キルギス 0 0 1 1
レバノンの旗 レバノン 0 0 1 1
モルドバの旗 モルドバ 0 0 1 1
スイスの旗 スイス 0 0 1 1
トルクメニスタンの旗 トルクメニスタン 0 0 1 1
チュニジアの旗 チュニジア 0 0 1 1

イスラエルの大会たいかい参加さんかめぐって[編集へんしゅう]

2015ねん大会たいかい出場しゅつじょう予定よていしていたもと63kgきゅう世界せかいチャンピオンのヤーデン・ジェルビや73kgきゅうヨーロッパチャンピオンのサギ・ムキなどをふくむイスラエルの選手せんしゅ15めいが、イスラエルと国交こっこうのないアブダビ当局とうきょくからビザ発給はっきゅう拒否きょひされる事態じたいとなった。IJF事態じたい打開だかいけてうごした結果けっか、イスラエル選手せんしゅだんにもビザが発給はっきゅうされて大会たいかいへの参加さんか可能かのうとなった。ただし、イスラエルのはたしたではなく、IJFのはたしたでの参加さんか余儀よぎなくされることになった[8]今回こんかい措置そちはイスラエル選手せんしゅだん安全あんぜん確保かくほし、なおかつ大会たいかいをスムーズに進行しんこうさせるためにられたものであり、イスラエル柔道じゅうどう連盟れんめい会長かいちょうモシェ・ポンテもそれに同意どういした[9]。ジェルビによれば、アブダビで開催かいさいされる国際こくさい大会たいかいへの参加さんかは6ねんまえからこころみられていたが、今回こんかいようやくそれが実現じつげんされることになったという。一方いっぽうで、イスラエルのスポーツ・文化ぶんか大臣だいじんであるミリ・レジェブは、今回こんかい事態じたいけっして許容きょようできるものではないとして、このようなことを常態じょうたいさせないためになんらかの対策たいさくこうじる必要ひつようがあるとかたった[10]。なお、イスラエル選手せんしゅだんは2015ねん5がつモロッコラバト開催かいさいされたワールドマスターズ2015では入国にゅうこくこそみとめられたものの、空港くうこう一時いちじ拘束こうそくされる事態じたいとなり、会場かいじょうでは選手せんしゅたたみがるたびに野次やじブーイングびるなどのトラブルが発生はっせいしていた(ワールドマスターズ2015#トラブルこう参照さんしょうのこと)[11][12][13][14][15]

2017ねん大会たいかいでもイスラエル選手せんしゅだんIJFしたでの参加さんか余儀よぎなくされた(2016ねん大会たいかいには出場しゅつじょうしなかった)。世界せかいユダヤじん会議かいぎからの要請ようせいけたIJF会長かいちょうマリウス・ビゼールは、こん大会たいかい主催しゅさいするUAE柔道じゅうどう連盟れんめいたいしてくに同様どうようにイスラエルも平等びょうどうあつかうように要求ようきゅうしたものの、イスラエルと国交こっこうのない同国どうこく連盟れんめい安全あんぜん保障ほしょうじょう理由りゆうかられることはなかった。なお、66kgきゅう優勝ゆうしょうしたイスラエルのタル・フリッカー表彰ひょうしょうしきではIJFのはた掲揚けいようされてIJFのうたながされたが、フリッカーはイスラエルの国歌こっかハティクヴァくちにした。フリッカーは「スポーツは政治せいじくっしてはならない」とかたった。一方いっぽう、イスラエル柔道じゅうどう連盟れんめい会長かいちょうのモシェ・ポンテはUAEの歓待かんたい感謝かんしゃしめした。また、UAEの柔道じゅうどう連盟れんめい会長かいちょうとアブダビスポーツ協議きょうぎかい事務じむ局長きょくちょうは、73kgきゅう初戦しょせんでUAEのラシャド・アルマシュジャリがイスラエルのトハル・ブトブルとの握手あくしゅ拒否きょひしたことをびるとともに、こん大会たいかいでのイスラエルの健闘けんとうぶりをとなえた。ビゼールは、イスラエル選手せんしゅだんこん大会たいかいにおいてイスラエルを表象ひょうしょうできなかったものの、非常ひじょうによいあつかいをけたとの認識にんしきしめすとともに、今後こんごはさらに事態じたい改善かいぜんされることを期待きたいするとべた[16][17][18][19][20][21]

2018ねん7がつにIJFはグランドスラム・アブダビとグランプリ・チュニスたいして、政治せいじによるスポーツへの不干渉ふかんしょう原則げんそくかんがみて、イスラエルの選手せんしゅくに同様どうよう平等びょうどうあつかうように要求ようきゅうしたものの明確めいかく回答かいとうられなかったために、今後こんご予定よていされていたりょう大会たいかい延期えんき発表はっぴょうした[22][23]。しかし、9月になってアブダビ当局とうきょくがイスラエルをふくめたすべてのくに平等びょうどうあつかうと通達つうたつしてきたため、キャンセルになっていたグランドスラム・アブダビ大会たいかい当初とうしょ予定よていどおり10がつ開催かいさいされることになった[24][25]2018ねん大会たいかいの81㎏きゅう決勝けっしょうで、イスラエルのサギ・ムキがベルギーのマティアス・カスわざありでやぶって優勝ゆうしょうしたことにより、UAEでははじめてとみられるイスラエルの国歌こっか演奏えんそうされた。つづいて100kgきゅうでもピーター・パルチック優勝ゆうしょうした。試合しあいにムキは、「もはやイスラエルの選手せんしゅであることをかく必要ひつようはない。とてもうれしい」とコメントした。また、こん大会たいかいにはイスラエルのスポーツ・文化ぶんか大臣だいじんであるミリ・レジェブ会場かいじょうおとずれており、81㎏きゅう表彰ひょうしょうしきではプレゼンターとしてムキにきんメダルを授与じゅよした。一方いっぽう、81㎏きゅう準決勝じゅんけっしょう世界せかいチャンピオンであるイランのサイード・モラエイがカスと対戦たいせんするも、開始かいし早々そうそうひだり足首あしくびくじいたとして棄権きけんけになった。しかし、IJFからは今回こんかいいちけん決勝けっしょうでムキとの対戦たいせんけるためのモラエイによる虚偽きょぎ申告しんこくだと判断はんだんされることはなかった[26][27][28][29]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Grand Prix - Abu Dhabi
  2. ^ 全日本ぜんにほん柔道じゅうどう連盟れんめいのページ」近代きんだい柔道じゅうどう ベースボールマガジンしゃ、2010ねん2がつごう、66ぺーじ
  3. ^ Grand Slam
  4. ^ Düsseldorf Upgraded to a Grand Slam
  5. ^ Abu Dhabi Grand Slam 2018
  6. ^ COVID-19: OG Qualification Extended
  7. ^ Abu Dhabi Grand Slam 2021
  8. ^ GC d'Abou Dhabi : les judokas israeliens avec un dossard IJF
  9. ^ IJF AND ISRAEL JUDO FEDERATION’S JOINT DECLARATION ON ABU DHABI GRAND SLAM
  10. ^ Israeli judokas win medals in Abu Dhabi, but without flag
  11. ^ Israeli judokas fight for Abu Dhabi visas
  12. ^ Abu Dhabi Refuses to Allow Israeli Judo Team to Compete
  13. ^ IJF - International Judo Federation
  14. ^ Israel granted visas for Abu Dhabi Grand Slam says IJF chief Vizer
  15. ^ IJF President Makes Personal Statement to Athletes
  16. ^ 柔道じゅうどう国際こくさい大会たいかいでイスラエル国旗こっき掲揚けいよう国歌こっか演奏えんそう拒否きょひ…「スポーツは政治せいじくっしてはならない」 スポーツニッポン 2017ねん10がつ29にち
  17. ^ Treat Israel equally, judo federation orders Abu Dhabi tournament
  18. ^ Israeli wins judo gold in UAE, which refuses to play anthem, raise flag
  19. ^ Israeli flag and anthem absent despite judo gold in Abu Dhabi
  20. ^ UAE judo head apologizes for treatment of Israeli team
  21. ^ Abu Dhabi Grand Slam 2017, U.A.E – DAY THREE
  22. ^ 国際こくさい大会たいかい2試合しあい保留ほりゅう柔道じゅうどう 時事通信じじつうしん 2018ねん7がつ21にち
  23. ^ IJF suspends U.A.E and Tunisia events
  24. ^ アブダビ大会たいかい実施じっしへ=柔道じゅうどう 時事通信じじつうしん 2018ねん9がつ4にち
  25. ^ U.A.E. to Let Israelis Play Under National Flag at Judo Competition
  26. ^ UAEの柔道じゅうどう大会たいかい断交だんこうちゅうイスラエルの国歌こっかはつ使用しよう 日刊にっかんスポーツ 2018ねん10がつ29にち
  27. ^ New Grand Prix for Tel Aviv signed on #WorldJudoDay
  28. ^ In first, Israeli anthem plays in Abu Dhabi after judo gold
  29. ^ Israel's Anthem plays in Abu Dhabi for first Time as Judoka wins Gold

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]