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ゴジラ FINAL WARS

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ゴジラシリーズ > ゴジラ FINAL WARS
ゴジラ FINAL WARS
GODZILLA FINAL WARS[1][2]
監督かんとく
脚本きゃくほん
製作せいさく 山中やまなか和成かずなり
製作せいさく総そう指揮しき 富山とみやま省吾しょうご
出演しゅつえん者しゃ
音楽おんがく
撮影さつえい
編集へんしゅう 掛かけ須秀一いち
製作せいさく会社かいしゃ 東宝とうほう映画えいが[3][4]
配給はいきゅう 東宝とうほう[3]
公開こうかい
上映じょうえい時間じかん 125分ふん[出典しゅってん 2][注釈ちゅうしゃく 1]
製作せいさく国こく 日本の旗 日本にっぽん
言語げんご 日本語にほんご・英語えいご・中国ちゅうごく語ご
製作せいさく費ひ 20億おく円えん[出典しゅってん 3]
興行こうぎょう収入しゅうにゅう 12億おく6,000万まん円えん[17][18]
前作ぜんさく ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京とうきょうSOS
次つぎ作さく シン・ゴジラ
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『ゴジラ FINAL WARS』（ゴジラ ファイナル ウォーズ）は、2004年ねん12月4日にちに公開こうかいされた日本にっぽん映画えいがで、ゴジラシリーズの第だい28作さくである[出典しゅってん 4]。カラー、シネマスコープ、ドルビーデジタル[出典しゅってん 5]。略称りゃくしょうは『GFW[19]』『ゴジラFW[20]』。

キャッチコピーは、「さらば、ゴジラ。」（告知こくち用ようポスター、本ほんポスター）「シリーズ50年ねんの集大成しゅうたいせい 最高峰さいこうほうにして最終さいしゅう作さく」（告知こくち用ようポスター、本ほんポスター）「“闘たたかい”に挑いどむ男おとこ――」（松岡まつおか昌宏まさひろver.ポスター）「“闘たたかい”を導みちびく女おんな――」（菊川きくかわ怜れいver.ポスター）「“闘たたかい”を司つかさどる男おとこ――」（ドン・フライver.ポスター）「“闘たたかい”を仕掛しかける男おとこ――」（北村きたむら一輝いっきver.ポスター）。

概要がいよう[編集へんしゅう]

ゴジラミレニアムシリーズの第だい6作さくにしてゴジラ生誕せいたん50周年しゅうねん作品さくひんであり、ゴジラシリーズの最終さいしゅう作さくと銘打めいうたれた[出典しゅってん 6]。ゴジラシリーズ自体じたいはその後ごも制作せいさくされているが、ミニチュアや着きぐるみを多用たようした東宝とうほう特撮とくさつとしては、本ほん作品さくひんが最終さいしゅう作さくとなった[21]。

本ほん作品さくひんの時代じだい設定せっていは公開こうかい年ねんから近きん未来みらいにあたる「20XX年ねん」とされ、怪獣かいじゅうたちと戦たたかう地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんが存在そんざいする。過去かこのゴジラシリーズとの関連かんれん性せいは明確めいかくになっていない[13][注釈ちゅうしゃく 2]。

歴代れきだいの東宝とうほう特撮とくさつ映画えいがのリニューアルされたデザインによる人気にんき怪獣かいじゅう総そう出演しゅつえんというのが売うりの1つで、ゴジラを含ふくめて『怪獣かいじゅう総そう進撃しんげき』を超こえる合計ごうけい15体たいの怪獣かいじゅうのほか、轟とどろき天たかし号ごうやX星ほし人じんも登場とうじょうし、東宝とうほう特撮とくさつを総括そうかつする集大成しゅうたいせいとなった[出典しゅってん 7]。当時とうじのゴジラ映画えいがでは珍めずらしい人間にんげん側がわのアクションシーンが多おおく取とり入いれられた[11]うえ、怪獣かいじゅうのアクションシーンも従来じゅうらいのゆっくりとした動うごきではなく、「戦たたかうゴジラを描えがく」というコンセプトや監督かんとくの北村きたむらの「軽快けいかいなアクションをさせたい」という意図いとのもとで史上しじょう最もっとも軽量けいりょう化かされた着きぐるみとワイヤーアクションやCGを駆使くししたアグレッシヴな動うごきで表現ひょうげんされるなど、新あらたな試こころみがなされた[出典しゅってん 8]。

本ほん作品さくひんでは全編ぜんぺんに渡わたって日本語にほんごと英語えいご、さらには中国ちゅうごく語ごなどの多数たすうの言語げんごが入はいり混まじっているため、日本語にほんご字幕じまくを外国がいこく語ごの台詞せりふに付つけた日本語にほんご字幕じまく版ばんと外国がいこく語ごの台詞せりふを日本語にほんごに吹ふき替かえた日本語にほんご吹ふき替かえ版ばんの2バージョンが存在そんざいする[18]。劇場げきじょう公開こうかい時じは吹ふき替かえ版ばんが採用さいようされていたが、290館かん中ちゅう30館かんの劇場げきじょうでは「ワールドプレミア・ヴァージョン」として字幕じまく版ばんの上映じょうえいが行おこなわれていた。ソフト版ばんでは両方りょうほうとも視聴しちょう可能かのうだが、字幕じまくをデジタルで表示ひょうじしているソフト版ばんと異ことなり、ワールドプレミア・ヴァージョンは画がと一緒いっしょに字幕じまくがフィルムに焼やき込こまれているため、文字もじのフォントや大おおきさ、配置はいちなどは若干じゃっかんの差異さいがある[22]。

なお、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大だい怪獣かいじゅう総そう攻撃こうげき』以来いらい恒例こうれいとなっていたアニメ映画えいが『とっとこハム太郎たろう』との併映へいえいはされず、単独たんどく作品さくひんとして公開こうかいされた[注釈ちゅうしゃく 3]。

あらすじ[編集へんしゅう]

西暦せいれき20XX年ねん。世界中せかいじゅうで核かく実験じっけんや戦争せんそうが頻発ひんぱつして地球ちきゅう環境かんきょうの破壊はかいが進すすんだ結果けっか、眠ねむっていた怪獣かいじゅうたちが目覚めざめ、人類じんるいに牙きばを剥むいた。これに対抗たいこうするため、国際こくさい連合れんごうは民族みんぞくと国家こっかの枠わくを超こえて新あらたな戦闘せんとう組織そしき・地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんを結成けっせいすると同時どうじに、一般いっぱんの人類じんるいより優すぐれた特殊とくしゅな身体しんたい能力のうりょくを持もつ新人しんじん類るいミュータント兵士へいしたちによる特殊とくしゅ部隊ぶたいM機関きかんを組織そしきし、新あらたな対たい怪獣かいじゅう戦力せんりょくとして育成いくせいを図はかった。人類じんるいの最大さいだいの敵てきこそ、1954年ねん以降いこう世界せかいを恐怖きょうふに陥おとしいれた怪獣かいじゅう王おう・ゴジラであったが、南極なんきょくで交戦こうせんした轟とどろき天たかし号ごうによってゴジラは氷塊ひょうかいの中なかへ封ふうじ込こめられた。

それから20年ねん後ご、地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんの最さい新鋭しんえい艦かんである新しん・轟とどろき天たかし号ごうは、ノルマンディ沖おきの深海しんかいにてマンダを撃退げきたいするが、艦かんの損傷そんしょうは激はげしく、艦長かんちょうのダグラス・ゴードン大佐たいさはこの一いち件けんで本部ほんぶより軍法ぐんぽう会議かいぎに処しょせられ、上官じょうかんを殴打おうだしたことで懲罰ちょうばつ房ぼうに入いれられてしまう。その後ご、M機関きかんの隊員たいいんである尾崎おざき真一しんいちは、国連こくれんから派遣はけんされた分子生物学ぶんしせいぶつがく者しゃ・音無おとなし美雪みゆきの警護けいごとして、北海道ほっかいどう沖おきにて引ひき上あげられた未知みちの怪獣かいじゅうのミイラの調査ちょうさに向むかう。

そのころ、日本人にっぽんじん初はつの国連こくれん事務じむ総長そうちょうである醍醐だいごの乗のった専用せんよう機きが消息しょうそくを絶たち、それを契機けいきとして世界中せかいじゅうに大量たいりょうの怪獣かいじゅうが同時どうじに出現しゅつげんした。苦戦くせんする地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんの前まえで突如とつじょ怪獣かいじゅうが消滅しょうめつし、巨大きょだいなUFOが東京とうきょう上空じょうくうに出現しゅつげんする。中なかからは醍醐だいごが姿すがたを現あらわし、X星ほし人じんと名乗なのる宇宙うちゅう人じんに救出きゅうしゅつされたと話はなした。X星ほし人じんは地球ちきゅうに妖星ようせいゴラスが迫せまっていると危機ききを呼よびかけ、友好ゆうこうの証あかしとして怪獣かいじゅうを消滅しょうめつさせたのだという。これにより、世界せかいはX星ほし人じんとの友好ゆうこうムード一色いっしょくとなる。

しかし、X星ほし人じんの友好ゆうこう的てき態度たいどに疑問ぎもんを持もった尾崎おざきと美雪みゆきは、収監しゅうかんされていたゴードンを味方みかたに引ひき入いれると、美雪みゆきの姉あね・杏奈あんなが司会しかいを務つとめるテレビ番組ばんぐみにおいて、友好ゆうこうの裏うらで地球ちきゅう侵略しんりゃくを進すすめるX星ほし人じんの企たくらみを看破かんぱする。焦あせりを見みせたX星ほし人じんの参謀さんぼうが司令しれい官かんを射殺しゃさつして自みずからが新あらたな統制とうせい官かんとなり、地球人ちきゅうじんを家畜かちく呼よばわりして地球ちきゅうの武力ぶりょく侵略しんりゃくを宣言せんげんする。また、X星ほし人じんによって消滅しょうめつを偽装ぎそうされていた怪獣かいじゅうたちが再ふたたび姿すがたを現あらわし、都市としを破壊はかいして地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんの空中くうちゅう戦艦せんかんをことごとく撃破げきはしていく。さらにミイラと化かしていた怪獣かいじゅうガイガンまでもが復活ふっかつし、地球ちきゅうは崩壊ほうかいの危機ききを迎むかえる。

ゴードンは尾崎おざきらを引ひき連つれ、地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんの地下ちかドックにある新しん・轟とどろき天たかし号ごうに乗のり込こむ。もはや地球ちきゅうに残のこされたX星ほし人じんへの対抗たいこう手段しゅだんはこれしかなかったが、ゴードンはX星ほし人じんへの真しんの対抗たいこう手段しゅだんは新しん・轟とどろき天たかし号ごうではなくゴジラであることを告つげる。南極なんきょくエリアGの氷塊ひょうかいからX星ほし人じんも知しらないゴジラを復活ふっかつさせようという賭かけは、ゴジラが自分じぶんたちにも牙きばを剥むくことを意味いみする危険きけんなものであったが新しん・轟とどろき天たかし号ごうは発進はっしんし、地球ちきゅうの存亡そんぼうをかけた最終さいしゅう作戦さくせんオペレーション・ファイナルウォーズが発動はつどうされる。

尾崎おざきらは向むかった先さきの南極なんきょくにてX星ほし人じんの差さし向むけたガイガンに襲撃しゅうげきされるが、何なにとかゴジラを目覚めざめさせることに成功せいこうする。ゴジラは圧倒的あっとうてきな力ちからでガイガンを撃破げきはし、新しん・轟とどろき天たかし号ごうの誘導ゆうどうで世界せかい各地かくちの怪獣かいじゅうたちを倒たおしていく。そのころ、富士山ふじさん中ちゅうで怪獣かいじゅうミニラと出会であった少年しょうねん・田口たぐち健太けんたとその祖父そふ・田口たぐち左門さもんも、ゴジラと出会であうために東京とうきょうを目指めざしていた。

新しん・轟とどろき天たかし号ごうはX星ほし人じんの母艦ぼかんへ到着とうちゃくするが、バリアが張はられているため、攻撃こうげきが届とどかない。しかし、それを聞きいたミュータント兵へいの風間かざま勝範かつのりがドッグファイターでX星ほし人じんの飛行船ひこうせんの内部ないぶに侵入しんにゅうする捨すて身みの特攻とっこうを決行けっこうし、バリアを発生はっせいさせていた装置そうちの破壊はかいに成功せいこうする。尾崎おざきらはX星ほし人じんと睨にらみ合あう。

一方いっぽう、ついに東京とうきょうへ辿たどり着ついたゴジラの前まえに、隕石いんせきが飛来ひらいする。その正体しょうたいはX星ほし人じんの最終さいしゅう兵器へいき・モンスターXであり、最初さいしょこそゴジラはモンスターXを圧倒あっとうするが、やがて反撃はんげきに膝ひざをついてしまう。そこに、モスラが助たすけに現あらわれる。X星ほし人じんの参謀さんぼうはパワーアップしたガイガンを召喚しょうかんし、応戦おうせんしたモスラはガイガンに羽はねを切きり取とられ、墜落ついらくしてしまう。

X星ほし人じんの参謀さんぼうは、ミュータントはX星ほし人じんの祖先そせんと人間にんげんの祖先そせんが交まじわって生うまれた種族しゅぞくであるうえ、尾崎おざきはカイザーと呼よばれる特別とくべつな存在そんざいであることを明あかす。カイザーとしての力ちからが覚醒かくせいしていなかった尾崎おざきはX星ほし人じんの参謀さんぼうに力ちからを目覚めざめさせられ、ゴードンたちに襲おそいかかるが、美雪みゆきが持もっていたインファント島とうのお守まもりの力ちからで正気しょうきに戻もどる。

モスラはガイガンを倒たおし、一いち行ぎょうはX星ほし人じんに反撃はんげきを開始かいしして醍醐だいごや波川はかわも加勢かせいする。尾崎おざきはゴードンたちを逃にがし、X星ほし人じんの参謀さんぼうとの一騎打いっきうちに突入とつにゅうして絶体絶命ぜったいぜつめいとなるが、カイザーの力ちからを覚醒かくせいさせて再ふたたび立たち上あがり、参謀さんぼうを倒たおす。参謀さんぼうは自爆じばくするが、新しん・轟とどろき天たかし号ごうは危機一髪ききいっぱつのところで脱出だっしゅつに成功せいこうする。

ゴジラに追おい詰つめられたモンスターXは真しんの姿すがたであるカイザーギドラに変化へんかし、ゴジラのパワーを吸すい取とっていく。その様子ようすを見みた尾崎おざきは、自身じしんのエネルギーを新しん・轟とどろき天たかし号ごうからビームとして発射はっしゃする。それを吸収きゅうしゅうしたゴジラは覚醒かくせいしてカイザーギドラを撃破げきはすると、続つづいて新しん・轟とどろき天たかし号ごうを撃墜げきついする。それでもなお睨にらみ合あうゴジラと尾崎おざきたちのもとへミニラと健太けんた、左ひだり門もんが到着とうちゃくし、ゴードンや左ひだり門もんはゴジラを攻撃こうげきしようとするが、健太けんたとミニラがゴジラを庇かばう。その様子ようすを見みたゴジラは攻撃こうげきをやめ、ミニラと共ともに海うみへ去さっていく。

夕焼ゆうやけで赤あかく染そまる海うみにゴジラの咆哮ほうこうが轟とどろき、長ながい戦たたかいの幕まくは降おりた。

登場とうじょうキャラクター[編集へんしゅう]

ゴジラ
詳細しょうさいは「ゴジラ (ミレニアムシリーズ)#『ゴジラ FINAL WARS』」を参照さんしょう
マンダ
詳細しょうさいは「マンダ#『ゴジラ FINAL WARS』のマンダ」を参照さんしょう
ガイガン
詳細しょうさいは「ガイガン#『ゴジラ FINAL WARS』のガイガン」を参照さんしょう
ラドン
詳細しょうさいは「ラドン (架空かくうの怪獣かいじゅう)#『ゴジラ FINAL WARS』のラドン」を参照さんしょう
アンギラス
詳細しょうさいは「アンギラス#『ゴジラ FINAL WARS』のアンギラス」を参照さんしょう
キングシーサー
詳細しょうさいは「キングシーサー#『ゴジラ FINAL WARS』のキングシーサー」を参照さんしょう
カマキラス
詳細しょうさいは「カマキラス#『ゴジラ FINAL WARS』のカマキラス」を参照さんしょう
クモンガ
詳細しょうさいは「クモンガ#『ゴジラ FINAL WARS』のクモンガ」を参照さんしょう
ミニラ
詳細しょうさいは「ミニラ#『ゴジラ FINAL WARS』のミニラ」を参照さんしょう
エビラ
詳細しょうさいは「エビラ#『ゴジラ FINAL WARS』のエビラ」を参照さんしょう
モスラ
詳細しょうさいは「モスラ (ミレニアムシリーズ)#『ゴジラ FINAL WARS』」を参照さんしょう
ヘドラ
詳細しょうさいは「ヘドラ#『ゴジラ FINAL WARS』のヘドラ」を参照さんしょう
モンスターX→カイザーギドラ
本ほん作品さくひん唯一ゆいいつの新しん怪獣かいじゅう。隕石いんせきの妖星ようせいゴラスとなって地球ちきゅうに飛来ひらい。モンスターXがダメージを受うけるとカイザーギドラに変身へんしんする。
詳細しょうさいは「カイザーギドラ」を参照さんしょう
小しょう美人びじん
詳細しょうさいは「小しょう美人びじん#『ゴジラ FINAL WARS』」を参照さんしょう
X星ほし人じん
詳細しょうさいは「X星ほし人じん#『ゴジラ FINAL WARS』のX星ほし人じん」を参照さんしょう

これ以外いがいにも、オープニングでは回想かいそうとしてバラン、ゲゾラ、バラゴン、ガイラ、チタノザウルス、メガギラスがライブフィルムで登場とうじょうしている[出典しゅってん 9]。

ジラ[編集へんしゅう]

諸しょ元もと
ジラ
ZILLA[出典しゅってん 10]
別名べつめい 強つよ足あし怪獣かいじゅう[出典しゅってん 11]
身長しんちょう 90 m[出典しゅってん 12]
体重たいじゅう 不明ふめい[出典しゅってん 12]
出現しゅつげん地ち シドニー[9][31]

X星ほし人じんに操あやつられてシドニーを襲撃しゅうげきするイグアナに似にた外見がいけんの怪獣かいじゅう[出典しゅってん 13]。ニューヨークを1997年ねん[注釈ちゅうしゃく 4]に襲おそった怪獣かいじゅうにも似にており、マグロを常食じょうしょくとし、足あしが速はやいなど共通きょうつう点てんが多おおいが、真偽しんぎ不明ふめい[出典しゅってん 14]。必殺ひっさつ技わざはハイジャンプキック[出典しゅってん 15][注釈ちゅうしゃく 5]。

劇げき中ちゅう前半ぜんはんでシドニー・タワーを破壊はかいし、街まちを壊滅かいめつさせる[24]。X星ほし人じんの出現しゅつげん後ごには一旦いったん回収かいしゅうされるが、物語ものがたり後半こうはんでガイガンを倒たおしたゴジラの力ちからを確たしかめるべく、X星ほし人じんの2番目ばんめの刺客しかくとして再ふたたびシドニーに出現しゅつげんし、対決たいけつする。ゴジラの熱線ねっせんをジャンプで回避かいひして飛とびかかろうとするが、尻尾しっぽで打うたれてオペラハウスに激突げきとつしたところに放射ほうしゃ熱線ねっせんを浴あびせられ、断末魔だんまつまの叫さけびをあげてオペラハウスごと爆死ばくしした[26]。

制作せいさく
ハリウッド映画えいが『GODZILLA』（1998年ねん）に登場とうじょうしたローランド・エメリッヒ版はんゴジラをオマージュした怪獣かいじゅうである[35][36][注釈ちゅうしゃく 6]。「ジラ」 (Zilla) の名称めいしょうはGodzilla の語頭ごとう God を抜ぬいたネーミングで[28][30]、プロデューサーの富山とみやま省吾しょうごが命名めいめいした。検討けんとう稿こうでは「ザ・ジラ」という名前なまえであった[18]。
富山とやまは、エメリッヒ版ばんについて日本にっぽんのゴジラのオリジナリティを描えがききれていなかったと評ひょうしており、本ほん作品さくひんで日本にっぽんのゴジラとの力ちからの差さを見みせることを意図いとしていたと語かたっている[35]。
X星ほし人じん統制とうせい官かんはジラとゴジラの対決たいけつを見届みとどけた後のち、「やっぱりマグロ食くってるようなのはダメだな」と、エメリッヒ版ばんゴジラがマグロを主食しゅしょくとしていたことを揶揄やゆ（やゆ）するような台詞せりふを吐はいた。この台詞ぜりふについて、監督かんとくの北村きたむら龍平りゅうへいはオーディオコメンタリーにてエメリッヒへのメッセージであることを告白こくはくしている[注釈ちゅうしゃく 7]。脚本きゃくほんを担当たんとうした桐山きりやま勲いさおは、エメリッヒ版ばんであることをはっきりわからせるためにこのセリフを挿入そうにゅうしたと述のべている[37]。
すべてCGで表現ひょうげんされた[38][18]。特殊とくしゅ技術ぎじゅつの浅田あさだ英一ひでかずは、フルCGなのはオリジナルへのリスペクトと述のべており、スーツを制作せいさくしても同どう作品さくひんのようにはならないと語かたっている[38]。撮影さつえい現場げんばでは、ガイド用ように玩具おもちゃが使用しようされた[39]。
本ほん作品さくひんの登場とうじょう怪獣かいじゅうは公開こうかい中ちゅうにX星ほし人じんも含ふくめてソフビ・ガシャポン・食玩しょくがんなどで商品しょうひん化かされたのに対たいし、ジラだけは公開こうかい中ちゅうには商品しょうひん化かされず、1年ねん近ちかく経過けいかした後のちに食玩しょくがんで商品しょうひん化かされた。[独自どくじ研究けんきゅう?]
その他たの登場とうじょう作品さくひん
ジラは2013年ねんにIDWパブリッシングのアメリカンコミック『Godzilla: Rulers of Earth』（Issue 1および Issue 2）にも登場とうじょうし、東宝とうほう版ばんのゴジラと対決たいけつしている[40]。
小説しょうせつ『GODZILLA 怪獣かいじゅう黙示録もくしろく』（2017年ねん）では、人類じんるいを脅おびやかす怪獣かいじゅうの一種いっしゅとして登場とうじょう。ゴジラと同様どうように二に足そく歩行ほこうで長ながい尾おや3列れつの背せびれを持もつことから、撃破げきは時じに「ゴジラ殲滅せんめつ（せんめつ）」という誤報ごほうがゴジラとの遭遇そうぐう経験けいけんのない部隊ぶたいから流ながれた。成体せいたいでもメーサー砲ほうとレールガンの一いち斉射せいしゃで駆除くじょできるほど耐久たいきゅう力りょくは低ひくいが、単たん為ため生殖せいしょくで無尽蔵むじんぞうに増ふえるため、完全かんぜんな駆除くじょを果はたすには卵たまご1つ残のこさないほどに徹底てっていした作業さぎょうが必要ひつようとされている。また、知能ちのうも高たかく幼体ようたいは群むれで人ひとを襲おそい、成体せいたいと幼体ようたいが協力きょうりょくして外敵がいてきに対処たいしょすることもある。ゴジラが通過つうかしなかったルーアン近郊きんこうに出現しゅつげんし、ゴジラ被害ひがいから逃のがれていた住民じゅうみんを捕食ほしょくしていたとされる[41]。また、この怪獣かいじゅうはゴジラの近似きんじ種しゅとする説せつがある[41]。

登場とうじょう人物じんぶつ[編集へんしゅう]

尾崎おざき 真一しんいち（おざき しんいち）[出典しゅってん 16]
本ほん作品さくひんの主人公しゅじんこう。特殊とくしゅ能力のうりょくを持もつ地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんM機関きかん第だい5部隊ぶたいのミュータント兵へい[42][44]。階級かいきゅうは一等いっとう兵へい[44][注釈ちゅうしゃく 8]。劇げき中ちゅうでは基本きほん的てきに「尾崎おざき少尉しょうい」と呼よばれている。27歳さい[43][44]。
兵士へいしとしては非常ひじょうに優秀ゆうしゅうだが、優やさしさを捨すて切きれない性格せいかくでもある[44]。しかし、「優やさしさがなくて一体いったい何なにを守まもれる」という強つよい信念しんねんを秘ひめている。新しん・轟とどろき天たかし号ごうでは兵器へいき管制かんせいを担当たんとう[42][44]。美雪みゆき曰いわく「筋肉きんにくバカかつ軽薄けいはく」[44]。ゴードンたちと共ともに新しん・轟とどろき天たかし号ごうに乗のって、X星ほし人じんに戦たたかいを挑いどむ。
実じつはミュータントの中なかでもほんのわずかな確かく率りつ（数すう百ひゃく万まん単位たんいの確かく率りつ）で誕生たんじょうする最強さいきょうの存在そんざい「カイザー」で[45]、X星ほし人じん統制とうせい官かんによって覚醒かくせいし、ゴードンたちに襲おそい掛かかってしまうが、美雪みゆきによって自我じがを取とり戻もどし、完全かんぜんに覚醒かくせいしたカイザーの力ちからで統制とうせい官かんを倒たおし、カイザーギドラに苦戦くせんするゴジラにエネルギーを分わけ与あたえる。
制作せいさく
脚本きゃくほんを担当たんとうした桐山きりやま勲いさおによれば、主人公しゅじんこうの設定せっていは二に転てん三さん転てんしたといい、当初とうしょはミュータントの落おちこぼれという設定せっていであったが、松岡まつおか昌宏まさひろが演えんじることに決きまったため第だい一いち級きゅうの兵士へいしとなり、風間かざまとの差別さべつ化かとして美雪みゆきが軽薄けいはくさやお調子ちょうし者しゃであることを指摘してきするセリフが盛もり込こまれた[37]。桐山きりやまは、従来じゅうらいのゴジラ映画えいがの主人公しゅじんこうは真面目まじめな人物じんぶつが多おおかったが、北村きたむら龍平りゅうへいの監督かんとく作品さくひんでは真面目まじめでない人物じんぶつが主人公しゅじんこうであると述のべている[37]。
カイザーの設定せっていについて脚本きゃくほんの三村みつむら渉わたるは、尾崎おざきだけがX星ほし人じんに操あやつられない理由りゆう付づけとして出だした苦肉くにくの策さくであったと述のべている[46]。
音無おとなし 美雪みゆき（おとなし みゆき）[出典しゅってん 17]
国連こくれんから派遣はけんされた分子生物学ぶんしせいぶつがく者もの[出典しゅってん 18]。25歳さい[43][47]。
科学かがく者しゃとはかけ離はなれたモデルのような服装ふくそうをしており[47]、自身じしんの護衛ごえいに付ついた尾崎おざきから「高学歴こうがくれきかつモデル気取きどり」と評ひょうされるものの、X星ほし人じんとの戦たたかいの中なかで深ふかく信頼しんらいしあっていく[45]。北海道ほっかいどう沖おきで発見はっけんされたガイガンのミイラから、ミュータント同様どうようの第だい4の未知みちの塩基えんき「M塩基えんき」を発見はっけんする。やがて彼女かのじょの研究けんきゅうは、人類じんるいとX星ほし人じんの驚おどろくべき関係かんけいを暴あばくことになる。
戦闘せんとうには長たけていないが、尾崎おざきたちと共ともに新しん・轟とどろき天たかし号ごうへ搭乗とうじょうし、X星ほし人じんと戦たたかう行動こうどう的てきな女性じょせいである。
ダグラス・ゴードン[出典しゅってん 19]
地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐん戦艦せんかん「新しん・轟とどろき天たかし号ごう」艦長かんちょう[出典しゅってん 19]。階級かいきゅうは大佐たいさ[出典しゅってん 19]。40歳さい[43][50]。
終始しゅうし一貫いっかんして英語えいごで会話かいわする。豪快ごうかいで破天荒はてんこうな性格せいかくだが、部下ぶかからの信頼しんらいは厚あつい[50]。日本にっぽん刀がたなを愛用あいようし[50][45]、地球人ちきゅうじんを遥はるかに上回うわまわる身体しんたい能力のうりょくで、X星ほし人じんをもしのぐ驚異きょうい的てきな肉体にくたいを誇ほこる。
物語ものがたり冒頭ぼうとうの南極なんきょくでの死闘しとう時じには新兵しんぺいとして轟とどろき天たかし号ごうに乗のり込こんでおり、ミサイルで雪崩なだれを発生はっせいさせてゴジラを生いき埋うめにする。対たいマンダ戦せんでは新しん・轟とどろき天たかし号ごうを沈没ちんぼつ寸前すんぜんに追おい込こみながらもマンダを撃破げきはするが、こうした無茶むちゃな行動こうどうにより軍法ぐんぽう会議かいぎに掛かけられた挙句あげく、上官じょうかんを殴なぐって懲罰ちょうばつ房ぼう行いきになる。これが原因げんいんでX星ほし人じんに気付きづかれず、入いれ替かわりを免まぬかれる。彼かれの場合ばあいは部下ぶかから信頼しんらいが厚あついため、外側そとがわから施錠せじょうされることはない[48][注釈ちゅうしゃく 9]。尾崎おざきの依頼いらいでX星ほし人じんの本性ほんしょうを暴あばき、地球ちきゅう総そう攻撃こうげきを開始かいししたX星ほし人じんと怪獣かいじゅうたちに対処たいしょすべく、「地球ちきゅう最強さいきょうの兵器へいき≒ゴジラ」を蘇よみがえらせることを決意けついする。
制作せいさく
三村みつむらによる当初とうしょの脚本きゃくほんでは、ルロアという名前なまえのフランス人じんで、配役はいやくにはジャン・レノを想定そうていしていた[46]。桐山きりやまは、北村きたむらとともに考かんがえるうちに北村きたむら好このみのエキセントリックなキャラクターになっていったと述のべており、結果けっかとして無理むりのある展開てんかいでも突破とっぱできる存在そんざいとして都合つごうよく使つかっていたと語かたっている[37]。
ゴードン役やくのドン・フライは、本人ほんにんの印象いんしょうがあまりにも強つよいため、観客かんきゃくがゴードンという名前なまえを覚おぼえてくれないことから、当初とうしょは「ドン・ゴードン」にするという意見いけんもあったという[51]。
監督かんとくの北村きたむらは、国木田くにきだと波木はぎを倒たおした後のちに「ポケモンゲットだぜ！」というセリフを言いわせたかったが、製作せいさくの富山とやまに止とめられ、「ちょうどいい手土産てみやげができたじゃねえか」というセリフになった[52]。
艦長かんちょう服ふくはコートタイプで、ドン・フライのサイズに合あわせて作つくられた[53]。衣裳いしょうはパチンコ『真しん・怪獣かいじゅう王おうゴジラ2』（2022年ねん）で大滝おおたき明利あきとしが演えんじた新しん轟とどろき天たかし号ごう艦長かんちょうのものとして使用しようされている[53]。
音無おとなし 杏奈あんな（おとなし あんな）[出典しゅってん 20]
美雪みゆきの姉あねで、日東にっとうテレビのキャスターであり[出典しゅってん 21]、世界中せかいじゅうを飛とび回まわるジャーナリスト[49]。29歳さい[48][47]。
宇宙うちゅう連合れんごうを唱となえる醍醐だいごの態度たいどに疑問ぎもんを抱いだき、彼かれの血液けつえきを手掛てがかりとして、ゴードンたちと共ともに醍醐だいごの正体しょうたいがX星ほし人じんであることを突つき止とめる。愛犬あいけんの名前なまえは「キャンディ」[48][45]。
  • 演えんじる水野みずの真紀まきによれば、監督かんとくの北村きたむらからは「クールでセクシー」をテーマとし場面ばめんによってはしっとりした雰囲気ふんいきも求もとめられたといい、水野みずのはゴジラがファミリー映画えいがという認識にんしきだったため新鮮しんせんであったと語かたっている[54]。また、衣裳いしょう合あわせでは、スカートの丈たけが短みじかかったことに驚おどろいたという[54]。
X星ほし人じん参謀さんぼう / 統制とうせい官かん[49]
X星ほし人じん司令しれい官かんに仕つかえる参謀さんぼう。好戦こうせん的てきかつ残忍ざんにんで[55]、人類じんるいのことを家畜かちくと呼よぶ一方いっぽう、自身じしんが差さし向むけた怪獣かいじゅうたちがゴジラに次々つぎつぎと倒たおされる様ように激情げきじょうする幼児ようじ性せいも持もつ。実じつは尾崎おざき同様どうよう、ミュータント最強さいきょうの存在そんざい「カイザー」の1人ひとりで[45]、驚異きょうい的てきな戦闘せんとう能力のうりょくのほか、手てをかざすことでミュータントを操あやつったり、尾崎おざきのカイザーの力ちからを覚醒かくせいさせる光線こうせんを放はなつなどの特殊とくしゅ能力のうりょくを持もち、さらに日本語にほんごだけでなく英語えいごも流暢りゅうちょうに話はなせる。
司令しれい官かんの穏健おんけん路線ろせんに反発はんぱつしており、陰謀いんぼうが露呈ろていした際さいにはクーデターを決行けっこう。司令しれい官かんを射殺しゃさつして統制とうせい官かんとなり[45]、ガイガンを蘇よみがえらせて世界中せかいじゅうに怪獣かいじゅうたちを投下とうかし、無数むすうの小型こがた戦闘せんとう機きを放はなって地球ちきゅう総そう攻撃こうげきを開始かいしする。しかし南極なんきょくで復活ふっかつしたゴジラの活躍かつやくにより怪獣かいじゅうたちが全滅ぜんめつし宇宙うちゅうからモンスターXを呼よび寄よせた後のち、マザーシップ内ないで尾崎おざきと死闘しとうを繰くり広ひろげる。戦たたかいの末すえに敗やぶれ、最期さいごはマザーシップを自爆じばくさせ自害じがいする。
風間かざま 勝範かつのり（かざま かつのり）[出典しゅってん 22]
尾崎おざきと同おなじく地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんM機関きかん第だい5部隊ぶたいのミュータント兵へい[出典しゅってん 23]。階級かいきゅうは少尉しょうい。27歳さい[43][56]。
日本語にほんごと英語えいごを使つかい分わけて話はなす。字幕じまく版ばんでは自分じぶんはベジタリアン、吹ふき替かえ版ばんではエビは苦手にがてだと倒たおしたエビラに向むかって吐はき捨すてるユーモラスな一いち面めんも持もつ。新しん・轟とどろき天たかし号ごうでは操舵そうだ手しゅを務つとめる[49]。戦たたかうことを自分じぶんの使命しめいだと思おもい込こみ敵てきを倒たおすことを優先ゆうせんするその考かんがえは、人ひとを守まもることを第だい一いちに考かんがえる尾崎おざきとは時ときに反発はんぱつする[49]。統制とうせい官かんに操あやつられたが、尾崎おざきに解放かいほうされて新しん・轟とどろき天たかし号ごうに乗のせられる。
最終さいしゅう決戦けっせんでは尾崎おざきへの借かりを返かえすべく、ドッグファイターでX星ほし人じんのマザーシップ内部ないぶのバリア発生はっせい装置そうちへ捨すて身みの特攻とっこうを行おこない死亡しぼうするが、防御ぼうぎょバリアを消滅しょうめつさせることに成功せいこうする。
波川はかわ 玲子れいこ（なみかわ れいこ）[出典しゅってん 24]
地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんの司令しれい官かん[出典しゅってん 25]。54歳さい[43][57]。
冷静れいせい沈着ちんちゃくな軍人ぐんじんで、世界中せかいじゅうに出現しゅつげんした怪獣かいじゅうとの戦闘せんとうの指揮しきを執とる[49]。醍醐だいごや国木田くにきだと同様どうよう、X星ほし人じんに捕とらえられていたが、最後さいごはゴードンたちと共ともに新しん・轟とどろき天たかし号ごうで脱出だっしゅつする。
  • 役名やくめいは、演えんじる水野みずの久美くみが『怪獣かいじゅう大戦たいせん争そう』で演えんじたX星ほし人じんの女性じょせい「波川はかわ」に由来ゆらいする[出典しゅってん 26]。波川はかわがX星ほし人じんに成なり変かわられるという展開てんかいも同どう作品さくひんをオマージュしたものである[46]。
神宮寺じんぐうじ 八郎はちろう（じんぐうじ はちろう）[48][30]
防衛ぼうえい博物館はくぶつかん主任しゅにんの古代こだい生物せいぶつ学がくを専門せんもんとする学者がくしゃ[出典しゅってん 27]。62歳さい[48][30]。
北海道ほっかいどうで発見はっけんされたガイガンの謎なぞを美雪みゆきと共ともに究明きゅうめいし、妖星ようせいゴラスがX星ほし人じんの作つくり出だした立体りったい映像えいぞうであることを暴あばく[出典しゅってん 28]。
熊坂くまさか（くまさか）[出典しゅってん 30]
地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんM機関きかんでミュータント兵へいの鍛錬たんれん指導しどうをする鬼おに教官きょうかん[出典しゅってん 31]。36歳さい[61]。
自身じしんはミュータントではないが、ほぼ互角ごかくの身体しんたい能力のうりょくを持もつ[61][45]。尾崎おざきたちをかばい、統制とうせい官かんに操あやつられたミュータント部隊ぶたいと戦たたかう。戦たたかいには勝かった模様もようだが、致命傷ちめいしょうを負おって倒たおれ、発進はっしんする新しん・轟とどろき天たかし号ごうを見届みとどけながら高たからかに笑わらい続つづけていた。その後ごは生死せいし不明ふめい[注釈ちゅうしゃく 10]。
ニック[48][57]
地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんエリアG監視かんし兵へい[57]。28歳さい[48][57]。復活ふっかつしたゴジラの熱線ねっせんで死亡しぼう。
グレン[48][62]
地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんエリアG監視かんし兵へい[62]。30歳さい[48][62]。復活ふっかつしたゴジラの熱線ねっせんで死亡しぼう。
  • 『怪獣かいじゅう大戦たいせん争そう』の主人公しゅじんこう・グレンに由来ゆらい[14][62]。
国木田くにきだ（くにきだ）[61]
地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐん参謀さんぼう[61]。階級かいきゅうは少将しょうしょう[61]。
醍醐だいごや波川はかわと同様どうよう、X星ほし人じんに捕とらえられるが、ゴードンたちと共ともに母船ぼせんからの脱出だっしゅつを試こころみる。
田口たぐち 健太けんた（たぐち けんた）[出典しゅってん 32]
左ひだり門もんの孫まご[64]。10歳さい[63][64]。
富士山ふじさん中ちゅうで左ひだり門もんに猟銃りょうじゅうを向むけられたミニラを助たすけ、左門さもんと共ともに東京とうきょうへ向むかう。ミニラの名付なづけ親おやでもある[64]。ラストシーンでは、ミニラと対たいになる形かたちで重要じゅうような役割やくわりを演えんじることになる。
田口たぐち 左門さもん（たぐち さもん）[出典しゅってん 33]
富士ふじ山麓さんろくで猟師りょうしとして暮くらす老人ろうじん[49][65]。65歳さい[63][65]。
かつて人間にんげんが巨大きょだいな火ひであらゆるものを焼やき尽つくしたことを決けっして忘わすれないというゴジラの怒いかりに一定いっていの理解りかいを示しめしている。世界中せかいじゅうで怪獣かいじゅうたちが暴あばれ回まわっている間あいだ、山中さんちゅうで偶然ぐうぜんミニラと遭遇そうぐう。孫まごの健太けんたと共ともに、ミニラを連つれてゴジラの後のちを追おい、東京とうきょうへ向むかう。
X星ほし人じん司令しれい官かん[49][66]
X星ほし人じんの全権ぜんけん代表だいひょう[49][66]。表向おもてむきは怪獣かいじゅうたちを消滅しょうめつさせ、地球人ちきゅうじん類るいに妖星ようせいゴラスの接近せっきんの危機ききを警告けいこくする友好ゆうこう的てき宇宙うちゅう人じんを装よそおいながら、裏うらでは地球ちきゅう制圧せいあつを進すすめる[45]。一方いっぽうで手段しゅだんに関かんしては比較的ひかくてき穏健おんけん路線ろせんであり、力ちからだけに頼たよる者ものはいずれそれよりも強つよい力ちからによって滅ほろびるという信念しんねんを持もっているが、参謀さんぼうはこれに反発はんぱつしていた。その後ごテレビに出演しゅつえんした際さい、尾崎おざきたちによって放送ほうそう中ちゅうに陰謀いんぼうが露呈ろていしてしまい、弁解べんかいしようとした直後ちょくご、参謀さんぼうによって射殺しゃさつされる。
彼かれの力ちからだけに頼たよることを問題もんだい視しする思想しそうは、物語ものがたりの終盤しゅうばんで現実げんじつのものとなる。
小室こむろ（こむろ）[49][67]
新しん・轟とどろき天たかし号ごうの副ふく艦長かんちょう[67]。階級かいきゅうは少佐しょうさ[49][67]。40歳さい[67]。
冷静れいせい沈着ちんちゃくな人物じんぶつで、ゴードンのサポートを行おこなう。
醍醐だいご 直太郎なおたろう（だいご なおたろう）[出典しゅってん 34]
日本人にっぽんじん初はつの国連こくれん事務じむ総長そうちょう[出典しゅってん 35]。62歳さい[43][64]。
事務じむ総長そうちょう専用せんよう機きで移動いどう中ちゅう、ラドンに襲おそわれてX星ほし人じんの母船ぼせんへ幽閉ゆうへいされる。その間あいだに偽者にせものが宇宙うちゅう連合れんごうを唱となえ、友好ゆうこう目的もくてきと人類じんるいを欺あざむきながら周まわりの人間にんげんをX星ほし人じんに入いれ替かえていく。最終さいしゅう決戦けっせんでは何なにとか脱出だっしゅつしゴードンたちに協力きょうりょくし新しん・轟とどろき天たかし号ごうに搭乗とうじょうする。愛犬あいけんの名前なまえは「クリント」で[出典しゅってん 35]、杏奈あんなとの対談たいだんでも話題わだいにするほど気きさくな愛犬あいけん家かでもある。
  • 本人ほんにん曰いわく昔むかしは「百発百中ひゃっぱつひゃくちゅう」と言いわれた男おとこらしいが[45]、これは演えんじる宝田たからだ明あきらの主演しゅえん作さくの一ひとつ『100発はつ100中なか』に由来ゆらい[14][68]。

登場とうじょう兵器へいき[編集へんしゅう]

地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐん[編集へんしゅう]

空中くうちゅう戦艦せんかん[編集へんしゅう]

  • 下記かきの3つのデザインは新川しんかわ洋司ようじが担当たんとう[69][70]。轟とどろき天たかし号ごうは先端せんたんのドリルが特徴とくちょうであることから、他たの空中くうちゅう戦艦せんかんも船首せんしゅに特徴とくちょう的てきな兵器へいきを取とり付つけている[69]。
  • 下記かきの3つのミニチュアはいずれもミューロンが担当たんとう[出典しゅってん 36]。新川しんかわが描えがいたコンセプトデザインを基もとに、各部かくぶの詳細しょうさいなデザインが特撮とくさつ美術びじゅつ班はんによって描えがかれている[71]。共通きょうつうデザインの艦かん体たい部分ぶぶんを使用しようし、別途べっとで作つくられた前方ぜんぽう下部かぶの攻撃こうげきユニットを交換こうかんしている[71][53]。艦かん体たいは爆発ばくはつ用ようとアップ用ようの2種しゅが製作せいさくされた[18]。
  • 各かく艦かんのブリッジは、新しん・轟とどろき天たかし号ごうのブリッジのセットを飾かざり替かえている[72]。
新しん・轟とどろき天たかし号ごう、旧きゅう・轟とどろき天たかし号ごう
詳細しょうさいは「轟とどろき天たかし号ごう#ゴジラ FINAL WARS」を参照さんしょう
諸しょ元もと
エクレール
全ぜん高こう 30 m[出典しゅってん 37]
全長ぜんちょう
重量じゅうりょう 9,000 t[出典しゅってん 37]
武装ぶそう
エクレール
フランスに配備はいびされた地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんの空中くうちゅう戦艦せんかん[出典しゅってん 37]。パリでカマキラスと戦闘せんとうする[出典しゅってん 39]。X星ほし人じんによる総そう攻撃こうげきの中なか、カマキラスとの再戦さいせんにて機体きたいに取とり付つかれ敗北はいぼく、撃墜げきついされる[注釈ちゅうしゃく 11]。艦長かんちょうは金髪きんぱつの白人はくじん女性じょせいだが、乗組のりくみ員いんの大半たいはんは日本人にっぽんじんである[74]。
諸しょ元もと
火ひ龍りゅう
全ぜん高こう 30 m[出典しゅってん 40]
全長ぜんちょう
重量じゅうりょう 7,500 t[出典しゅってん 40]
武装ぶそう
火ひ龍りゅう（かりゅう）
中国ちゅうごくに配備はいびされた李り翔しょう（リー・シャン）大佐たいさが艦長かんちょうを務つとめる地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんの空中くうちゅう戦艦せんかん[出典しゅってん 42]。上海しゃんはいでアンギラスと対決たいけつする[出典しゅってん 43]。X星ほし人じんによる総そう攻撃こうげきの中なか、X星ほし人じんの小型こがた戦闘せんとう機きを迎撃げいげきしつつアンギラスと再戦さいせんするが、最後さいごはアンギラスの暴龍怪かい球だま烈れつ弾だんによって撃墜げきついされ、東方とうほう明あかり珠たま電でん視し塔とうに激突げきとつして爆発ばくはつした[76]。李り翔しょう（リー・シャン）大佐たいさを艦長かんちょうとするが、乗組のりくみ員いんの多数たすうは日本人にっぽんじんである。
  • 刀かたなのユニット部分ぶぶんはアルカディア号ごうをオマージュしている[70]。
諸しょ元もと
ランブリング
全ぜん高こう 30 m[出典しゅってん 44]
全長ぜんちょう
重量じゅうりょう 7,500 t[出典しゅってん 44]
武装ぶそう
ランブリング
アメリカに配備はいびされた地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんの空中くうちゅう戦艦せんかん[29][73]。ニューヨークでラドンと対決たいけつする[29][76]。X星ほし人じんによる総そう攻撃こうげきの中なか、ラドンとの再戦さいせんで後方こうほうから奇襲きしゅうを受うけ、マンハッタン上空じょうくうで撃墜げきついされる[76]。

その他た[編集へんしゅう]

諸しょ元もと
ドッグファイター
全長ぜんちょう 15 m[出典しゅってん 46]
重量じゅうりょう 30 t[出典しゅってん 47]
武装ぶそう 機銃きじゅう（エネルギー弾だん[79][55]）[29]
乗員じょういん 1名めい[79]
ドッグファイター
地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんの小型こがた戦闘せんとう機きで、空中くうちゅう戦艦せんかん新しん・轟とどろき天たかし号ごうの艦載かんさい機き[出典しゅってん 48]。
劇げき中ちゅうではミュータント隊員たいいんの風間かざま勝範かつのりが使用しよう[29][55]。その操縦そうじゅうテクニックでX星ほし人じんの母艦ぼかんのバリアを内部ないぶから破やぶるのに成功せいこうしたが、その代償だいしょうとして機体きたいが破損はそんし、バリア発生はっせい装置そうちに特攻とっこうする形かたちで機体きたいは失うしなわれている。
  • デザイン画がでは火ひ龍りゅうにも艦載かんさい機き発進はっしんギミックが存在そんざいした[80]。書籍しょせき『ゴジラ大だい辞典じてん』では、火ひ龍りゅうとランブリングにも搭載とうさいされていると記述きじゅつしている[55]。
  • デザインは新川しんかわ洋司ようじが担当たんとう[70]。西川にしかわ伸しん司しも監督かんとくの北村きたむらからの要請ようせいで数すう点てんのデザインを描えがいている[70]。
  • ミニチュアはビーグルが製作せいさくを担当たんとう[出典しゅってん 49]。新川しんかわ洋司ようじが描えがいたデザインラフを基もとに特撮とくさつ美術びじゅつ班はんが詳細しょうさい部分ぶぶんを作つくり込こみ、ミニチュアが製作せいさくされた[70][71]。1/16スケールのミニチュアのほか、破損はそん状態じょうたいのものも製作せいさくされた[53]。
EDF戦車せんしゃ[6][81]
地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんの主力しゅりょく戦車せんしゃ[81]。冒頭ぼうとうでは、南極なんきょくでのゴジラ迎撃げいげきでメーサー車しゃと共ともに陸上りくじょう部隊ぶたいとして出動しゅつどうするが、映像えいぞうで映うつっているのはメーサー車しゃ共々ともどもゴジラにより破壊はかいされた残骸ざんがいだけである。本編ほんぺんでは東海とうかいコンビナートを襲撃しゅうげきしたエビラに砲撃ほうげきを加くわえたが、こちらもエビラにより甚大じんだいな被害ひがいを与あたえられ壊滅かいめつしている。
メーサー殺ころせ獣じゅう光線こうせん車しゃ[48][6][注釈ちゅうしゃく 12]
地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんのメーサー車しゃ。南極なんきょくにおけるゴジラ迎撃げいげきにEDF戦車せんしゃと共ともに参加さんかしたが、劇げき中ちゅうには破壊はかいされた残骸ざんがいのみが登場とうじょうしている。
  • 書籍しょせき『ゴジラファイナルウォーズ超ちょう全集ぜんしゅう』では、地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐん結成けっせい時じに空中くうちゅう戦艦せんかんとともに対たい怪獣かいじゅう兵器へいきとして採用さいようされたと記述きじゅつしている[48]。
ミュータント部隊ぶたいのマシン[43]
ミュータント用ようにチューンナップされた対たい怪獣かいじゅう用ようマシン[43]。エビラ戦せんでは、複数ふくすうの自動車じどうしゃが使用しようされた[43]。
未来みらい型がたオートバイ[14]
尾崎おざきと風間かざまはバイクで一騎打いっきうちを繰くり広ひろげる[43]。
デザインはHondaが担当たんとう[14]。ベース車しゃはXR25とCBR600RR[14]。
メーサーライフル[43]（メーサー銃じゅう[29]）
M機関きかんのミュータント兵へいが、対たい怪獣かいじゅう戦せんで使用しようする小銃しょうじゅう[29]。銃身じゅうしんは、射撃しゃげきの際さいにガトリング銃じゅうのように回転かいてんし、無数むすうの光ひかり弾だんを発射はっしゃする。その威力いりょくは一いち点てんに集中しゅうちゅうすれば、エビラの殻からをも吹ふき飛とばすほどである。
作中さくちゅうでは尾崎おざきと風間かざまが使用しようし、集中しゅうちゅう砲火ほうかでエビラのハサミや目めを粉砕ふんさいする。
  • 書籍しょせき『ゴジラファイナルウォーズ超ちょう全集ぜんしゅう』では、メーサー発生はっせい装置そうちの小型こがた化かにより近年きんねん開発かいはつされたと記述きじゅつしている[48]。
ロケットランチャー[43]
ミュータント兵へいの装備そうび。メーサーライフル部隊ぶたいの援護えんごに用もちいられる[43]。

X星ほし人じん[編集へんしゅう]

諸しょ元もと
X星ほし人じんマザーシップ
重量じゅうりょう 不明ふめい[出典しゅってん 50]
武装ぶそう
  • テレポートフレアー[29]
  • バリア[29]
直径ちょっけい 1,000 m[出典しゅってん 51]
X星ほし人じんマザーシップ[出典しゅってん 52][注釈ちゅうしゃく 13]
X星ほし人じんが乗のってきた母船ぼせんで、巨大きょだいな球形きゅうけいをしている。下部かぶに3機きの中型ちゅうがた艦かんが連結れんけつしており、最さい上部じょうぶと最下さいか部ぶには戦闘せんとう機き発進はっしん用ようのハッチがある。
全体ぜんたいに強力きょうりょくなバリアが張はり巡めぐらされているため外そとからの攻撃こうげきは困難こんなん。
最後さいごは統制とうせい官かんの自爆じばくという形かたちで破壊はかいされる。
制作せいさく
韮沢にらさわによれば、監督かんとくの北村きたむらは当初とうしょピラミッド型がたのものをイメージしていたが、他た作品さくひんと被こうむったため不採用ふさいようとなった[82]。
轟とどろき天たかし号ごうが突入とつにゅうする外壁がいへきは、板いたにオーロラフィルムを貼はり、切きり込こみをレーザーで入いれているため、衝撃しょうげきを与あたえるとバラバラに壊こわれるようになっている[85]。
撮影さつえい用ようのステージは東宝とうほうで全すべてを賄まかなえなくなったため、東映とうえいの撮影さつえい所しょに内部ないぶセットが設営せつえいされた[72][60]。司令しれい官かん室しつは花はなや茎くきの断面だんめんをイメージしており、わざと邪魔じゃまをする感かんじで柱はしらを中央ちゅうおうに立たてている[72][60]。素材そざいはスチロール系けいを用もちいており、3次じ曲線きょくせんを意識いしきしている[72]。
諸しょ元もと
大だい爪つま形態けいたいUFO
全長ぜんちょう 700 m[83][86]
最大さいだい高だか 350 m[83]
重量じゅうりょう 不明ふめい[29][83]
武装ぶそう
大だい爪つま形態けいたいUFO[83][76][注釈ちゅうしゃく 14]
母艦ぼかんの下部かぶに連結れんけつしている爪つめのような形状けいじょうの中型ちゅうがた艦かん。αあるふぁ、βべーた、γがんまと全部ぜんぶで3機き存在そんざいし、作戦さくせん行動こうどう時じには母艦ぼかんから分離ぶんりして移動いどうする。
劇げき中ちゅうでは下部かぶから怪獣かいじゅう瞬間しゅんかん移送いそう光線こうせん・テレポートフレアーを放はなち、操あやつっている怪獣かいじゅうの移送いそうおよび回収かいしゅうを行おこなう。
  • 韮沢にらさわは、球体きゅうたい同士どうしが合体がったいしても形かたちにならないため、球体きゅうたいと爪つめという構成こうせいとした[82]。デザイン画がでは各かく機きごとに微妙びみょうな違ちがいを入いれていたが、韮沢にらさわ自身じしん「特とくに意味いみはない」と述のべている[82]。
諸しょ元もと
X星ほし人じん小型こがた戦闘せんとう艇てい
全ぜん高こう 7 m[83][66]
全長ぜんちょう 15 m[83][66]
重量じゅうりょう 不明ふめい[83]
武装ぶそう ゲルデックス・レィザァ[83][66]
X星ほし人じん小型こがた戦闘せんとう艇てい[83][66][注釈ちゅうしゃく 15]
X星ほし人じんが操あやつる小型こがたの戦闘せんとう機きで、これも爪つめのような形かたちをしている。母艦ぼかん内ないに大量たいりょうに搭載とうさいされており、戦闘せんとう時じには母艦ぼかんの上部じょうぶと下部かぶにあるハッチから発進はっしんし、母船ぼせんの防衛ぼうえいの任務にんむに就つく[29]。下部かぶにレーザー機銃きじゅう・ゲルデックス・レイザァを装備そうびし、これで標的ひょうてきを攻撃こうげきする。
劇げき中ちゅうでは操あやつった怪獣かいじゅうたちと共ともに世界せかいの主要しゅよう都市としを次々つぎつぎと破壊はかいし、さらに母艦ぼかんに突撃とつげきしてきた新しん・轟とどろき天たかし号ごうにも攻撃こうげきを加くわえた。
  • デザインは、当初とうしょ縦たて型がたで考かんがえられていたが、北村きたむらの要望ようぼうにより横型よこがたに改あらためられた[82]。
  • CGのほか、ミニチュアも製作せいさくされた[53]。

設定せってい[編集へんしゅう]

地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐん
詳細しょうさいは「東宝とうほう特撮とくさつ映画えいがの怪獣かいじゅう対策たいさく組織そしき#地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐん」を参照さんしょう
M機関きかん
詳細しょうさいは「東宝とうほう特撮とくさつ映画えいがの怪獣かいじゅう対策たいさく組織そしき#地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐん」を参照さんしょう
インファント島とうのお守まもり
小しょう美人びじんから尾崎おざきに託たくされた掌てのひら大だいの十字架じゅうじか。のちに美雪みゆきは尾崎おざきからこれを預あずかり、彼かれが統制とうせい官かんに洗脳せんのうされゴードンたちに襲おそい掛かかってしまった際さいに尾崎おざきの首筋くびすじに突つきたて、尾崎おざきを救すくう。
M塩基えんき
X星ほしにありふれているといわれるX星ほし人じんやガイガン、そしてミュータントが保有ほゆうしている特殊とくしゅ塩基えんき。はるか昔むかしに地球ちきゅうに来訪らいほうしたX星ほし人じんが地球人ちきゅうじんと交配こうはいしたことによって、地球人ちきゅうじんを大おおきく上回うわまわる身体しんたい能力のうりょくを持もつミュータントが誕生たんじょうしたといわれている。この塩基えんきはテレパシー能力のうりょくに強つよく作用さようする性質せいしつがあるため、X星ほし人じんはM塩基えんきが埋うめ込こまれた他ほかの生物せいぶつを思おもうがままに操あやつることが可能かのうとなっている。ただし、ゴジラにはM塩基えんきを注入ちゅうにゅうしてもG細胞さいぼうが破壊はかいするため操あやつることはできない。
  • M塩基えんきの設定せっていは、脚本きゃくほんの三村みつむらがX星ほし人じんとガイガンの関連かんれん性せいを示しめすために設もうけた[46]。
オペレーション・ファイナルウォーズ
本ほん作品さくひんの鍵かぎとなる、地球ちきゅう最強さいきょうの兵器へいき・ゴジラの力ちからを使つかいX星ほし人じんによる地球ちきゅう侵略しんりゃくから世界せかいを守まもる作戦さくせん。X星ほし人じんは新しん・轟とどろき天たかし号ごうとゴジラの存在そんざいを知しらないため、20年ねん前まえに南極なんきょくに封ふうじ込こまれたゴジラを復活ふっかつさせ、X星ほし人じんが放はなつ怪獣かいじゅうたちとゴジラを戦たたかわせ、その間あいだに地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんはX星ほし人じんを全滅ぜんめつさせる。作戦さくせんが終了しゅうりょう後ご、再ふたたび南極なんきょくに出向でむきゴジラを再度さいど封ふうじ込こめるというものである。

キャスト[編集へんしゅう]

スーツアクター[編集へんしゅう]

スタッフ[編集へんしゅう]

参照さんしょう：[88][87]

  • 監督かんとく - 北村きたむら龍平りゅうへい
  • 製作せいさく - 富山とみやま省吾しょうご
  • プロデューサー - 山中やまなか和成かずなり
  • 脚本きゃくほん - 三村みつむら渉わたる、桐山きりやま勲いさお
  • 本編ほんぺん
    • 撮影さつえい - 古谷ふるや巧たくみ
    • 美術びじゅつ - 瀬下せしも幸治こうじ
    • 録音ろくおん - 斉藤さいとう禎一ていいち
    • 照明しょうめい - 高坂こうさか俊秀としひで
    • 編集へんしゅう - 掛かけ須秀一いち（JAY FILM）
    • キャスティング - 城戸きど史朗しろう
    • アクションコーディネーター - 竹田たけだ道弘みちひろ
    • カースタントコーディネーター - 雨宮あまみや正信まさのぶ
    • 助監督じょかんとく - 斉藤さいとう博士はかせ
    • 製作せいさく担当たんとう者しゃ - 金澤かなざわ清美きよみ
    • タイトルデザイン - Kyle Cooper
    • 音楽おんがく - Keith Emerson
    • 音楽おんがく共同きょうどうプロデュース - Keith Emerson、Will Alexander
    • 音楽おんがく - 森野もりの宣彦のぶひこ、矢野やの大介だいすけ
    • 挿入そうにゅう曲きょく - 「WE'RE ALL TO BLAME」 Sum 41 （ユニバーサル ミュージック）
    • ゴジラ・メインテーマ - 伊福部いふくべ昭あきら
    • 音楽おんがくプロデューサー - 北原きたはら京子きょうこ
    • サウンドエフェクト・デザイン - 佐々木ささき英世ひでよ（東洋とうよう音響おんきょう）
    • 装飾そうしょく - 秋田谷あきたや宣せん博はく
    • スクリプター - 飯塚いいづか美穂みほ
    • アソシエイトプロデューサー - 鈴木すずき律子りつこ
  • 海外かいがい・国内こくない別べつ班はん
    • 演出えんしゅつ - 高津たかつ隆一りゅういち
    • 撮影さつえい - 清久きよく素もと延のべ
    • 照明しょうめい - 横道よこみち将はた昭あきら
    • 助監督じょかんとく - 村上むらかみ秀晃ひであき
    • 製作せいさく担当たんとう者しゃ - 川田かわた尚なお広ひろ
    • Bキャメラ - 伊藤いとう潔きよし
    • 監督かんとく助手じょしゅ - 會田あいだ望のぞむ、佐藤さとう太ふとし、小林こばやし大まさる策さく
    • 撮影さつえい助手じょしゅ - 早坂はやさか伸しん、真船まふね毅あつし士し
    • ビデオエンジニア - さとうまなぶ
    • 製作せいさく主任しゅにん - 小森こもり日出海ひでみ
  • 特撮とくさつ
  • デザイン
    • 轟とどろき天たかし号ごう・地球ちきゅう防衛ぼうえい軍ぐんデザイン - 新川しんかわ洋司ようじ
    • モンスターXデザイン - 寺田てらだ克也かつや
    • 絵えコンテ・怪獣かいじゅうデザイン - 西川にしかわ伸しん司し
    • ガイガン・X星ほし人じんデザイン - 韮沢にらさわ靖やすし
    • イメージボード - 有働うどう武史たけし
    • 轟とどろき天たかし号ごう3Dモデリング - 小林こばやし良昭よしあき
    • UFO・CGデザイン - 城前しろまえ龍治りゅうじ
    • イメージ絵えコンテ - 小坂こさか正人まさと、武田たけだ晃あきら、渡辺わたなべ伊織いおり、小原おはら智和ともかず、奥おく哲也てつや
  • 視覚しかく効果こうか
    • スーパーバイザー - 泉谷いずみや修おさむ
    • プロダクション・スーパーバイザー - 荒木あらき史生ふみお、今井いまい元はじめ、松岡まつおか勇二ゆうじ、道みち木き伸しん隆たかし、進すすむ威い志こころざし、増尾ますお隆幸たかゆき、高山たかやま滋しげる史し、照井てるい一宏かずひろ、橋本はしもと満明みつあき
    • コンピュータグラフィックス - 千葉ちば英樹ひでき、高田たかだ智洋ともひろ、廣田ひろた隼はやぶさ也、根本ねもと輝久てるひさ、近藤こんどう望のぞむ、武隈たけくま樹じゅ成なり、諸星もろぼし勲いさお、吉岡よしおか亜矢子あやこ、井上いのうえ一郎いちろう、小しょう水流すいりゅう正勝まさかつ、永井ながい毅あつし、芦田あしだ洋一よういち、岩崎いわさき美子よしこ、吉野よしの和則かずのり、滝澤たきざわ栄さかえ、鴫原しぎはら和宏かずひろ、山之内やまのうち容子ようこ、青沼あおぬま雅人まさと、佐藤さとう大まさる、田中たなか幹みき美び、山本やまもと幸太郎こうたろう、神山かみやま千佳ちか、有村ありむら隆広たかひろ、藤原ふじわら淳雄あつお、岡本おかもと晃あきら、奥野おくの良一りょういち、大西おおにし宗はじめ、尾関おぜき昭宏あきひろ、川戸かわと麻紀まき、岩田いわた邦央くにお、永野ながのやよい、三村みつむら裕子ゆうこ、増田ますだ俊浩としひろ、今津いまづ武志たけし、保科ほしな功いさお、田村たむらトモ子ともこ、栢かしわ原はら竜太りゅうた、宮野みやの覚さとし史し
    • デジタル・エフェクト - 鹿角かつの剛つよし、笹倉ささくら秀信ひでのぶ、菅原すがわら万理子まりこ、田口たぐち清隆きよたか、國米こくまい修市しゅういち、河島かわしま幸みゆき穂ほ、阿部あべ健太けんた、斉藤さいとう幸一こういち、加藤かとう律ただし昭あきら、高松たかまつ玲子れいこ、中村なかむら淳あつし、渡部わたなべ彩子あやこ、三さん階かい直史なおふみ、前田まえだ嘉孝よしたか、林はやし剛志たけし、大だい荻おぎ真司しんじ、渡邊わたなべ友とも徳とく、吉田よしだ隆宏たかひろ、吉田よしだ義道よしみち、塚本つかもと真一しんいち、長谷川はせがわ義政よしまさ、金山かなやま泰光やすみつ、加藤かとう恵美えみ、松下まつした清きよし、上村うえむら多恵子たえこ、栗原くりはら純じゅん
    • エフェクトアニメーション - 吉澤よしざわ一久かずひさ、金井かない圭一けいいち、小柴こしば浩ひろし、矢やヶ崎さき綾子あやこ、鴫原しぎはら譲ゆずる、西山にしやま明宏あきひろ、松崎まつざき泰三たいぞう、飯塚いいづか定雄さだお、吉岡よしおか直ただし生せい、柳原やなぎはら嘉よしみ宣せん、上田うえだ茂しげる、豊ゆたか直ちょく康やすし
    • マットアート - 有働うどう武史たけし、井出いで広ひろ法ほう、上遠野かとおの恵めぐみ介かい、東城とうじょう直枝なおえ、辻野つじの南みなみ
    • キーアニメーション - 鈴木すずき勤つとむ、竹内たけうち進すすむ二に、土器どき手しゅ司し、戸部とべ敦夫あつお、森もり悦史えつし
    • タイトル - 大槻おおつき彩乃あやの
    • インフェルノ - 山本やまもと剛史たけし、細田ほそだ昌史まさふみ、梶かじ晃生あきお、萩島はぎしま秀明ひであき、西田にしだ裕ひろし、坂巻さかまき亜樹あき夫おっと、梶田かじた倫りん幸こう、山本やまもと智也ともや
    • デジタルI・O - 増田ますだ悦史えつし、飯田いいだ和希かずき
    • HDテレシネ - 山下やました純じゅん、小森こもり勇人はやと
    • オプチカル・エフェクト - 五十嵐いがらし敬二けいじ、佐々木ささき篤志あつし、吉村よしむら好雄よしお、松浦まつうら正ただし春はる
    • プロダクションマネージャー - 岸本きしもと義幸よしゆき、斎藤さいとう大輔だいすけ、木嶋きじま美雪みゆき、小形おがた尚弘なおひろ、松尾まつお康徳やすのり、林はやし咲子さきこ、藤中ふじなか修一しゅういち、関根せきね有明ありあけ
    • CGIディレクター - 阿部あべ雄一ゆういち、近藤こんどう信宏のぶひろ、野口のぐち光一こういち、スズキケンスケ、島崎しまざき章あきら
    • CGIプロデューサー - 平ひら興きょう史し、野澤のざわ一弥かずや、桑田くわた秀行ひでゆき、川島かわしま洋樹ひろき、氷見ひみ武士たけし、田中たなか将すすむ史し
    • プロダクション・プロデューサー - 篠田しのだ学まなぶ、石井いしい敦雄あつお、小野寺おのでら浩ひろし
    • プロデュース - 小川おがわ利弘としひろ
  • 特別とくべつ協賛きょうさん - HONDA
  • 特別とくべつ協力きょうりょく - 電通でんつう、エンタテインメント事業じぎょう局きょく
  • 製作せいさく協力きょうりょく - 中国ちゅうごく電でん影かげ集団しゅうだん公司こうし、中国ちゅうごく電でん影かげ合作がっさく制せい片かた公司こうし、中ちゅう影かげ集団しゅうだん連合れんごう影かげ視し有限ゆうげん公司こうし
  • 撮影さつえい協力きょうりょく - 東映とうえい東京とうきょう撮影さつえい所しょ、日活にっかつ
  • プロダクション協力きょうりょく - 東宝とうほう映像えいぞう美術びじゅつ、東宝とうほうスタジオ、東京現像所とうきょうげんぞうしょ、東宝とうほう国際こくさい
  • 東宝とうほう映画えいが作品さくひん

制作せいさく[編集へんしゅう]

ゴジラ生誕せいたん50周年しゅうねん作品さくひんを作つくるに際さいし、2003年ねんの早はやい時期じきから[89]著名ちょめいな小説しょうせつ家か、漫画まんが家かなども招まねいて3本ほんほどの具体ぐたい的てきな企画きかくが作つくられた[90]が、本当ほんとうに新あたらしいゴジラ映画えいが、誰だれも知しらないゴジラ映画えいがは今いま現在げんざいの技術ぎじゅつでは作つくれないという結論けつろんに達たっし[89]、その結果けっかとして、今こん現在げんざいで確保かくほできる限かぎりの最高さいこうの条件じょうけんを揃そろえ、シリーズ集大成しゅうたいせいとなる最高さいこうの「ゴジラ映画えいが」を作つくり上あげてゴジラシリーズを締しめくくることとなった[91][15]。

製作せいさくの富山とみやま省吾しょうごは、本ほん作品さくひんのテーマを「ゴジラ愛あい」「怪獣かいじゅう愛あい」というものになるだろうという旨むねの発言はつげんをしている[89]。富山とやまは、自身じしんが子供こども時代じだいに観みた東宝とうほう特撮とくさつ映画えいがの楽たのしさを詰つめ込こもうと考かんがえ、『キングコング対たいゴジラ』や『怪獣かいじゅう大戦たいせん争そう』などのイメージを取とり入いれている[35]。

富山とやまは、未来永劫みらいえいごうゴジラを作つくらないということではなく「現状げんじょうの路線ろせん（ミレニアムシリーズ）はこれで最後さいご」という趣旨しゅしの発言はつげんをしており、新あたらしい時代じだいのクリエイターによる復活ふっかつを望のぞんでいることを語かたっていた[35]。

セッティング[編集へんしゅう]

最終さいしゅう作さくと銘打めいうった本ほん作品さくひんを製作せいさくするに際さいし、富山とやまは本ほん作品さくひんを「これ以上いじょうの『ゴジラ』は作つくれない」という作品さくひんにするため[91]、「アメリカ映画えいがに何なんのコンプレックスもない新あたらしい世代せだいのクリエイター」として怪獣かいじゅう映画えいがは初はつとなる北村きたむら龍平りゅうへいに監督かんとくを依頼いらいした[35][92]。そのほか、寺田てらだ克也かつや、韮沢にらさわ靖やすし、新川しんかわ洋司ようじ、キース・エマーソン、カイル・クーパーなどの新しんメンバーが加くわわり、製作せいさく費ひ20億おく円えん、製作せいさく日数にっすう100日にち、史上しじょう初はつの4班はん（本編ほんぺん班はん、特撮とくさつA班はん、特撮とくさつB班はん、海外かいがい班はん）体制たいせいでの撮影さつえいなど、当時とうじの歴代れきだいゴジラ映画えいが史上しじょう最大さいだいの規模きぼで制作せいさくされた[出典しゅってん 59]。富山とやまは、北村きたむらについて「不可能ふかのうを可能かのうにするチャレンジ精神せいしんで映画えいがを作つくっている人ひと」と評ひょうしており、本ほん作品さくひんは北村きたむらの執念しゅうねんにより不可能ふかのうと思おもえることも実現じつげんしたとしている[35]。

北村きたむらは、直近ちょっきんのゴジラ作品さくひんについて保守ほしゅ的てきすぎると評ひょうしており、それを破壊はかいし、観客かんきゃくが観みたいと思おもう強つよくてかっこいいゴジラをシンプルに描えがくことを目指めざした[93]。

怪獣かいじゅう・メカ・衣装いしょうのデザインには、新川しんかわ、寺田てらだ、韮沢にらさわなどイラスト・ゲーム・立体りったい造形ぞうけいの世界せかいで活躍かつやくするトップ・クリエイターが担当たんとうした他ほか、『ゴジラvsビオランテ』以来いらい東宝とうほう特撮とくさつでシリーズでデザインワークスを担当たんとうする西川にしかわ伸しん司しがラドンやアンギラスなどの怪獣かいじゅうデザインを担当たんとうした[14][18]。西川にしかわによれば、当初とうしょは参加さんか予定よていではなかったといい、時間じかんや物量ぶつりょう、造形ぞうけい側がわとのすり合あわせの都合つごうなどから要請ようせいであったという[94]。特撮とくさつ絵えコンテも西川にしかわが手掛てがけており、当初とうしょは北村きたむら側がわによるイメージコンテが用意よういされていたが、撮影さつえいには不向ふむきであったため西川にしかわが描えがき直なおすこととなった[94]。エビラ戦せんのみ人物じんぶつが絡からむため、アクションコーディネーターの竹田たけだ道弘みちひろがコンテを担当たんとうした[94]。

音楽おんがくは『幻魔げんま大戦たいせん』などを担当たんとうしたキース・エマーソンに監督かんとくの北村きたむら自みずからがオファーした[出典しゅってん 60]。メイン・タイトルのバック映像えいぞうは『スパイダーマン』や『ミッション:インポッシブル』などで知しられるカイル・クーパーが担当たんとう[14][18]。

キャスティング[編集へんしゅう]

主演しゅえんの松岡まつおか昌宏まさひろは、富山とみやま省吾しょうごが松岡まつおかの出演しゅつえんした舞台ぶたい『スサノオ〜神かみの剣けんの物語ものがたり〜』を観みて役者やくしゃとしての華はなやアクションを評価ひょうかし、いずれアクション映画えいがをやりたいと考かんがえていたことから起用きようされた[35]。

ヒロインの菊川きくかわ怜れいは、北村きたむらからの要望ようぼうにより起用きようされた[35]。

ダグラス・ゴードン役やくには、格闘かくとう家かのドン・フライを起用きよう[93]。当初とうしょ、千葉ちば真一しんいちやマーク・コールマン、クリストファー・ランバートやジャン・レノも候補こうほであったという[52]。

尾崎おざき杏奈あんな役やくの水野みずの真紀まきは、東宝とうほうシンデレラ出身しゅっしん者しゃで自身じしんだけがゴジラ映画えいがに出演しゅつえんしていなかったことから、前年ぜんねんの年末ねんまつパーティで富山とやまに冗談じょうだん半分はんぶんでそのことを問といただしたところ、本ほん作品さくひんのオファーが来きたという[54]。

昭和しょうわ東宝とうほう特撮とくさつの常連じょうれんであった宝田たからだ明あきら、水野みずの久美くみ、佐原さはら健二けんじらは富山とやまからの要望ようぼうであったといい、脚本きゃくほん時点じてんで当あて書がきしていた[35]。

脚本きゃくほん[編集へんしゅう]

脚本きゃくほんは三村みつむら渉わたると桐山きりやま勲いさおの連名れんめいとなっている。

三村みつむらは、2003年ねん4月がつに富山とやまからゴジラ50周年しゅうねん作品さくひんのプロットをもとにストーリーを起おこして欲ほしいとの依頼いらいを受うけた[46]。この時点じてんでの富山とやまによるプロットでは、世界せかい各地かくちに出現しゅつげんする怪獣かいじゅうやX星ほし人じんによる地球ちきゅう侵略しんりゃくなど、本ほん作品さくひんの骨子こっしができあがっていたという[46]。同年どうねん夏なつに三村みつむらによる脚本きゃくほんが完成かんせいし、轟とどろき天たかし号ごうの登場とうじょうなどが盛もり込こまれた[46]。

同年どうねん10月がつに北村きたむらが参加さんかし脚本きゃくほんの練ねり直なおしが行おこなわれたが、三村みつむらは北村きたむらの要望ようぼうにうまく応こたえられなかったといい、すり合あわせのため北村きたむら作品さくひんを多おおく手掛てがける桐山きりやまが参加さんかする運はこびとなった[46]。三村みつむらは、桐山きりやまが参加さんかしてからは彼かれに一任いちにんしたといい、完成かんせいした脚本きゃくほんについてはうまく北村きたむらのテイストにまとめてくれて非常ひじょうに満足まんぞくしていると語かたっている[46]。桐山きりやまは、脚本きゃくほんの構成こうせいは三村みつむらによるものからほとんど変かえなかったといい、自身じしんは北村きたむららしい燃もえる要素ようそやエンタテイメント要素ようそを加くわえたと述のべている[37]。

桐山きりやまは、人間にんげん側がわのバトルが多おおくなってしまうためミュータントの設定せっていをなくすことも提案ていあんしたが、富山とやまをはじめとする東宝とうほう上層じょうそう部ぶの要望ようぼうによりそのまま残のこすこととなった[37]。バイクアクションのシーンは、スタント側がわからの要望ようぼうにより盛もり込こまれた[37]。

『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京とうきょうSOS』でプロデューサーを務つとめた山中やまなか和成かずなりと脚本きゃくほん家かの横谷よこたに昌宏まさひろにより、本ほん作品さくひんの次つぎのゴジラ映画えいがのプロットも提出ていしゅつされていた。未み制作せいさくに終おわったそのプロットの内容ないようは、横谷よこたにによれば「ゴジラしか出でてこない、原点げんてんに帰かえったゴジラ対たい人間にんげんの物語ものがたり」というものであったという[96]。

撮影さつえい[編集へんしゅう]

映像えいぞう面めんでは、場面ばめんごとにカラートーンを変更へんこうしており、観客かんきゃくに場面ばめん転換てんかんを明確めいかくにさせる色彩しきさい設計せっけいとなっている[92]。

本ほん作品さくひんでは、怪獣かいじゅうが世界中せかいじゅうに出現しゅつげんするという設定せっていから、上海しゃんはいやニューヨーク、シドニーやパリなどで本格ほんかく的てきな海外かいがいロケが敢行かんこうされた[14]。シドニーでは怪獣かいじゅう出現しゅつげんに驚おどろく人々ひとびとのシーンを現地げんちの俳優はいゆうを使つかって撮影さつえいし、上海しゃんはいでは世界せかい最大さいだいの上海しゃんはいオープンセットを使つかって撮影さつえいするなど、いずれも大勢おおぜいの現地げんちエキストラが出演しゅつえんし、単たんに街並まちなみを撮影さつえいするだけでなく、パニックに陥おちいる群衆ぐんしゅうのモブシーンを、実感じっかんのあるものにしている[14]。輸出ゆしゅつすることを前提ぜんていに作つくられた「中国ちゅうごく版ばん」では、上海しゃんはいタワーの破壊はかいシーンが劇げき中ちゅうにあったが、中国ちゅうごく側がわの否定ひてい的てきな反応はんのうがあるということを想定そうていして、該当がいとうシーンがカットされたものが作成さくせいされたが、活用かつようされた記録きろくは残のこっていない[18]。

ミニチュアも、特撮とくさつ美術びじゅつの三池みいけ敏夫としおなどの特撮とくさつ班はんが海外かいがいロケに参加さんかし、実際じっさいに現地げんちを見みることでリアリティを高たかめていき、ニューヨークの高層こうそうビル群ぐんやシドニーのオペラハウスなども精緻せいちに再現さいげんされ、写真しゃしん資料しりょうだけでは得えられない、実体じったい感かんを与あたえている[14][97]。特殊とくしゅ技術ぎじゅつの浅田あさだ英一ひでかずは、南極なんきょくや東京とうきょうの廃墟はいきょのセットは殺風景さっぷうけいなため、ミニチュアセットとしては上海しゃんはいが一番いちばんの見みせ場ばであったと語かたっている[38]。

特撮とくさつ班はんでは、撮影さつえいスケジュールの都合つごうからクランクイン前まえより別べつ班はん（B班はん）が組くまれた[98]。B班はんで操みさお演えんじ助手じょしゅを務つとめた白石しらいし雅彦まさひこは、過去かこの作品さくひんでも撮影さつえい中ちゅうに別べつ班はんが組くまれることは多おおかったが、当初とうしょから並行へいこうしていたのは『海底かいてい軍艦ぐんかん』（1963年ねん）以来いらいと推測すいそくしている[98]。B班はんには、VSシリーズに参加さんかしていたスタッフが多おおく揃そろっていた[98]。

カマキラスが出現しゅつげんする真鶴まなづるの岩いわ大橋おおはしは、オープンセットに石膏せっこう製せいのミニチュアが組くまれた[39]。キングシーサーが出現しゅつげんする沖縄おきなわのセットは、エビラが出現しゅつげんするコンビナートのセットを飾かざり替かえている[39]。

長年ながねんゴジラ映画えいがの海上かいじょう・ラストシーンなどに使つかわれてきた東宝とうほう大だいプールは老朽ろうきゅう化かによって、本ほん作品さくひんの撮影さつえいをもって取とり壊こわしが決定けっていし、エンドロールのゴジラとミニラが海うみに帰かえっていく場面ばめんを最後さいごに幕まくを下おろした。本ほん作品さくひんが東宝とうほう大だいプールでの撮影さつえいが行おこなわれた最後さいごの映画えいが作品さくひんとなった[出典しゅってん 61]。

東宝とうほう内ないだけでは場所ばしょを賄まかなえなくなったため、UFO内部ないぶは東映とうえいで、インファント島とうは日活にっかつで撮影さつえいされた[72]。三池みいけによれば、最大さいだいで6箇所かしょ同時どうじに作業さぎょうしていたこともあったといい、近年きんねん稀まれに見みる多忙たぼうさであったと語かたっている[97]。

アクション[編集へんしゅう]

本ほん作品さくひんでは、監督かんとくの北村きたむらの意向いこうにより特撮とくさつではCGをあまり使用しようせずにこれまで培つちかった特撮とくさつ技術ぎじゅつを用もちいて新あたらしい見みせ方かたを行おこなうことを志向しこうしており、怪獣かいじゅう同士どうしによるスピーディな肉弾にくだん戦せんを行おこなっている[93]。浅田あさだは、CGを否定ひていしているのではなく、アナログとデジタルがそれぞれより効果こうかを出だせる表現ひょうげんに集約しゅうやくしていくべきであると語かたっている[38]。サッカー風ふうの戦たたかいなど、擬人ぎじん的てきな表現ひょうげんが取とり入いれているのも特徴とくちょうである[94]。

神戸こうべと横浜よこはまでは封鎖ふうさ可能かのうな公道こうどうで、本ほん作品さくひん用ように開発かいはつされたアクション用よう機材きざいや大型おおがたクレーンを投入とうにゅうしてバイクアクションが行おこなわれた[14]。また、福島ふくしま県けんいわき市しの旧きゅう住友大阪すみともおおさかセメント工場こうじょうでは、ミュータント部隊ぶたいとエビラの白兵戦はくへいせんを、大量たいりょうの火薬かやくを使用しようして撮影さつえいされ[14]、尾崎おざき役やくの松岡まつおか昌宏まさひろと風間かざま役やくのケイン・コスギは吹ふき替かえではなく、自みずからが担当たんとうしている[60]。

怪獣かいじゅうのバトルでは、北村きたむらが「バーリトゥード」というコンセプトを出だし、スピーディーで激はげしい動うごきの肉弾にくだん戦せんが描えがかれた[14]。監督かんとくの北村きたむらは準備じゅんび段階だんかいの初期しょきからイメージ絵えコンテを提示ていじし、それを基もとに行おこなわれたのがスーツの見直みなおしである[14]。動うごきやすくするためにスーツを軽量けいりょう化かし、なおかつスーツアクターと密着みっちゃくさせて、そのまま俳優はいゆうの動うごきを反映はんえいさせている[14]。脚あしや脇わきの可動かどう部分ぶぶんを大おおきく取とることで、より大おおきな動作どうさが可能かのうとなり、脚あしが上あがったり、怪獣かいじゅう同士どうしがマウント・ポジションを取とることや殴なぐり合あうことも可能かのうとなっている[14]。

興行こうぎょう・評価ひょうか[編集へんしゅう]

興行こうぎょう収入しゅうにゅうは12億おく6,000万まん円えんという結果けっかとなり、観客かんきゃく動員どういん数すうも歴代れきだいゴジラ28作品さくひん中ちゅうワースト3位いの100万まん人にん[注釈ちゅうしゃく 26]にとどまり、目標もくひょうとしていた「シリーズ観客かんきゃく動員どういん数すう1億おく人にん」を達成たっせいすることはできなかった[13][注釈ちゅうしゃく 27]。

2004年ねんの文春ぶんしゅんきいちご賞しょう第だい6位いを記録きろくした。

テレビ放送ほうそう[編集へんしゅう]

2005年ねん12月30日にちには、ゴジラを除のぞく登場とうじょう怪獣かいじゅうの初はつ登場とうじょう時じに地名ちめいテロップと体裁ていさいを揃そろえた個体こたい名めいテロップが追加ついかされた特別とくべつ編集へんしゅう版ばん『怪獣かいじゅうキング決定けってい戦せん! 地上ちじょう最強さいきょうシネマスペシャル』としてテレビ東京てれびとうきょう系けいで地上波ちじょうは初はつ放映ほうえいされた[22]。

2016年ねん8月がつ3日にちには『シン・ゴジラ』の上映じょうえいに関連かんれんし、『午後ごごのロードショー』（テレビ東京てれびとうきょう）の「日米にちべいゴジラ対決たいけつ！」のファイナルとして放送ほうそうされた[22]。

2019年ねん5月がつ12日にちには『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の上映じょうえいに関連かんれんし、『日曜にちようロードSHOW』（BS日にっテレ）にてBS初はつ放送ほうそうされた。

国外こくがい[編集へんしゅう]

本ほん作品さくひんの公開こうかい直前ちょくぜん、ゴジラは日本にっぽんのキャラクターとして初はじめてハリウッドの「ウォーク・オブ・フェイム」に殿堂でんどう入いりを果はたした[出典しゅってん 62]。

毎年まいとし恒例こうれいとなっていた東京国際映画祭とうきょうこくさいえいがさいで特別とくべつ招待しょうたい作品さくひんとしての上映じょうえいはなかったものの[注釈ちゅうしゃく 28]、現地げんち時間じかん2004年ねん11月29日にちの夜よる、ハリウッドのグローマンズ・チャイニーズ・シアターにおいてシリーズ初はつとなるワールドプレミアが敢行かんこうされた[102][22]。これは、チャイニーズ・シアターでの日本にっぽん映画えいが初はつのワールドプレミアでもあった[103]。

また、国外こくがい興行こうぎょうについては以下いかの通とおり。

  • 劇場げきじょう公開こうかい
    • 台湾たいわん：2005年ねん6月がつ
    • 欧州おうしゅう・仏語ふつご圏けん：2005年ねん8月がつ
    • 欧州おうしゅう・独語どくご圏けん：2006年ねん5月がつ
  • DVD発売はつばい
    • 中国ちゅうごく、インドネシア：2005年ねん6月がつ
    • 米国べいこく：2005年ねん12月
    • オーストラリア：2006年ねん3月がつ

映像えいぞうソフト[編集へんしゅう]

  • VHSは、2005年ねん12月23日にちに発売はつばい[22]。
  • DVD
    • 2005年ねん4月がつ22日にち発売はつばいの「GODZILLA FINAL BOX」に専用せんようのデジパックが単品たんぴん販売はんばいに先行せんこうして同どう梱こり（映像えいぞうソフト自体じたいは付属ふぞく無なし）。
    • 作品さくひん単品たんぴんでは2種類しゅるいが2005年ねん7月がつ29日にちに同時どうじ発売はつばい[22]。
      • スタンダード・エディション（DVD1枚まい組ぐみ）
      • スペシャル・エディション（DVD3枚まい組ぐみ）
    • 2014年ねん5月がつ14日にちには「ゴジラ60周年しゅうねん記念きねん版ばん」として期間きかん限定げんていの廉価れんか版ばんが発売はつばい。
    • 2016年ねん6月がつ15日にち、東宝とうほうDVD名作めいさくセレクション版ばん発売はつばい。
  • Blu-ray Discは2009年ねん9月がつ18日にち発売はつばい。
    • 2014年ねん6月がつ18日にちには廉価れんか版ばんが発売はつばい。

その他た[編集へんしゅう]

  • 劇げき中ちゅうでは佐藤さとう勝まさるの過去かこの作品さくひんの曲きょくも使用しようされているが、エンドクレジットに名前なまえは載のっていない。
  • 本ほん作品さくひんのCDサウンドトラックにはキース・エマーソンがアレンジした「ゴジラのテーマ」「怪獣かいじゅう大戦たいせん争そうマーチ」（後半こうはんがL作戦さくせんマーチ）が収録しゅうろくされている。
  • 映画えいが冒頭ぼうとうの東宝とうほうスコープのオープニングロゴは『キングコング対たいゴジラ』の物ものを使用しようしている[14][6]。
  • ゴジラ単体たんたいのイラストポスターは酒井さかいゆうじの雛形ひながたがモデルとなった。また、登場とうじょう人物じんぶつをコラージュする構図こうずのポスターは本ほん作品さくひんが初はじめてとなっている[14]。
  • 当初とうしょ登場とうじょう怪獣かいじゅうにはメカゴジラ、キングギドラ（モンスターXがカイザーギドラに変身へんしんするのではなく、キングギドラそのもの）、ゴロザウルスが含ふくまれていた。
  • 後のちに放送ほうそうされた『幻まぼろし星ほし神しんジャスティライザー』では、本ほん作品さくひんで使用しようされたミニチュアが多数たすう使用しようされた[104]。
  • 本ほん作品さくひんでは現場げんば取材しゅざいが制限せいげんされていたため、公開こうかい時じに発売はつばいされた関連かんれん書籍しょせきは例年れいねんよりも少すくなかった[22]。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 資料しりょうによっては、「129分ふん」と記述きじゅつしている[7]。
  2. ^ 劇げき中ちゅう、過去かこに出現しゅつげんした怪獣かいじゅうとして過去かこの作品さくひんから映像えいぞうが流用りゅうようされているが、作品さくひん自体じたいとのつながりを示しめすものとはなっていない[13]。
  3. ^ 劇場げきじょう版ばん第だい4作さく『劇場げきじょう版ばん とっとこハム太郎たろう はむはむぱらだいちゅ! ハム太郎たろうとふしぎのオニの絵本えほん塔とう』は、それまで単独たんどく上映じょうえいされていた『犬いぬ夜叉やしゃ』劇場げきじょう版ばんシリーズの第だい4作さく『犬いぬ夜叉やしゃ 紅蓮ぐれんの蓬莱島ほうらいじま』との同時どうじ上映じょうえいとなり、同年どうねん12月がつ23日にちに公開こうかいされた。
  4. ^ 資料しりょうによっては1998年ねん[33][30]。
  5. ^ 書籍しょせき『キャラクター大全たいぜんゴジラ』では、「火炎かえんも吐はける」と記述きじゅつしている[28]。
  6. ^ 資料しりょうによっては、「ハリウッド版ばんゴジラの別称べっしょう」と記述きじゅつしている[25]。
  7. ^ ただし、魚さかなを明確めいかくに食たべていたのは幼体ようたいである。
  8. ^ 書籍しょせき『「ゴジラ検定けんてい」公式こうしきテキスト』では、少尉しょういと記述きじゅつしている[45]。
  9. ^ 脚本きゃくほんには彼かれの独房どくぼうが出入でいり自由じゆうであることを知しらない尾崎おざきが警備けいび兵へいから鍵かぎを奪うばうシーンが存在そんざいしたが、本編ほんぺんではカットされた。このシーンはエンドロールで観みることができる。
  10. ^ DVDのコメンタリでは気絶きぜつしているだけとされ、「続編ぞくへんを作つくるんだったらまた出だす」と北村きたむら龍平りゅうへいが冗談じょうだん交まじりに語かたっている。
  11. ^ 描写びょうしゃはないが、2014年ねん発売はつばいの『オール東宝とうほう怪獣かいじゅう大だい図鑑ずかん (洋よう泉いずみ社しゃMOOK 別冊べっさつ映画えいが秘宝ひほう) 』や『ゴジラ完全かんぜん解読かいどく (別冊べっさつ宝島たからじま 2207) 』にて詳細しょうさいが載のせられている。
  12. ^ 書籍しょせき『ゴジラ大だい辞典じてん』では、90式しきメーサー殺ころせ獣じゅう光線こうせん車しゃと記述きじゅつしている[77]。
  13. ^ 資料しりょうによっては、名称めいしょうをX星ほし人じん母艦ぼかん[75]、X星ほし人じん母船ぼせん（大だい怪かい球だま形態けいたい）[29]、母船ぼせん[6]と記述きじゅつしている。
  14. ^ 書籍しょせき『ゴジラ大だい辞典じてん』では、名称めいしょうをX星ほし人じん大だい爪つま円盤えんばん[86]、X星ほし人じんUFO αあるふぁ・βべーた・γがんま（大だい爪つま形態けいたい）[29]、大だい爪つま円盤えんばん[6]と記述きじゅつしている。
  15. ^ 書籍しょせきによっては、名称めいしょうをX星ほし人じん小型こがた戦闘せんとう艇ていUFO[29]と記述きじゅつしている。
  16. ^ 書籍しょせき『モスラ映画えいが大全たいぜん』では、役名やくめいをX星ほし人じん統制とうせい官かんと記述きじゅつしている[3]。
  17. ^ 書籍しょせき『モスラ映画えいが大全たいぜん』では、役名やくめいをラジオの男おとこと記述きじゅつしている[3]。
  18. ^ 書籍しょせきによっては、役名やくめいをマルチタレント[3]、司会しかい者しゃ[87]と記述きじゅつしている。
  19. ^ 書籍しょせきによっては、役名やくめいを早稲田大学わせだだいがく教授きょうじゅと記述きじゅつしている[3][87]。
  20. ^ 書籍しょせきによっては、役名やくめいを宇宙うちゅう人じん評論ひょうろん家かと記述きじゅつしている[3][87]。
  21. ^ 書籍しょせきによっては、役名やくめいを女優じょゆうと記述きじゅつしている[3][87]。
  22. ^ 書籍しょせきによっては、役名やくめいをK-1プロデューサーと記述きじゅつしている[3][87]。
  23. ^ 書籍しょせきによっては、役名やくめいをマルチ映画えいが人じんと記述きじゅつしている[3][87]。
  24. ^ 書籍しょせきによっては、役名やくめいを放送ほうそうタレントと記述きじゅつしている[3][87]。
  25. ^ エンディングロールのみに登場とうじょう。
  26. ^ 書籍しょせきによっては、104万まん人にんと記述きじゅつしている[18]。
  27. ^ シリーズ観客かんきゃく動員どういん数すう1億おく人にんは、2016年ねんの『シン・ゴジラ』公開こうかい4日にち目めで達成たっせいした[100]。
  28. ^ 製作せいさくの富山とみやま省吾しょうごは、11月中旬ちゅうじゅんが完成かんせいの目標もくひょうであるため、出品しゅっぴんに間まに合あわないだろうと発言はつげんしている[89]。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 劇場げきじょうパンフレット
    • 『ゴジラ FINAL WARS』パンフレット 2004年ねん12月4日にち発行はっこう / 発行はっこう所しょ：東宝とうほう（株）かぶしきがいしゃ出版しゅっぱん・商品しょうひん事業じぎょう室しつ
  • 『ゴジラ ファイナルウォーズ超ちょう全集ぜんしゅう』構成こうせい 間宮まみや“TAKI”尚彦なおひこ、小学館しょうがくかん〈てれびくんデラックス愛蔵あいぞう版ばん〉、2005年ねん1月がつ20日はつか。ISBN 4-09-101498-4。 
  • 『GODZILLA FINAL WARS』東宝とうほう〈東宝とうほうSF特撮とくさつ映画えいがシリーズ SPECIAL EDITION〉、2005年ねん1月がつ25日にち。ISBN 4-924609-89-7。 
  • 『別冊べっさつ映画えいが秘宝ひほう モスラ映画えいが大全たいぜん』洋よう泉いずみ社しゃ〈洋よう泉いずみ社しゃMOOK〉、2011年ねん8月がつ11日にち。ISBN 978-4-86248-761-2。 
  • 『東宝とうほう特撮とくさつ映画えいが大だい全集ぜんしゅう』執筆しっぴつ：元山もとやま掌てのひら 松まつ野本のもと和弘かずひろ 浅井あさい和康かずやす 鈴木すずき宣せん孝こう 加藤かとうまさし、ヴィレッジブックス、2012年ねん9月がつ28日にち。ISBN 978-4-86491-013-2。 
  • 講談社こうだんしゃ 編へん『キャラクター大全たいぜん ゴジラ 東宝とうほう特撮とくさつ映画えいが全ぜん史し』講談社こうだんしゃ、2014年ねん7月がつ15日にち。ISBN 978-4-06-219004-6。 
  • 『東宝とうほう特撮とくさつ全ぜん怪獣かいじゅう図鑑ずかん』東宝とうほう 協力きょうりょく、小学館しょうがくかん、2014年ねん7月がつ28日にち。ISBN 978-4-09-682090-2。 
  • 池田いけだ憲章のりあき『怪獣かいじゅう博士はかせの白熱はくねつ講座こうざ ゴジラ99の真実しんじつ（ホント）』徳間書店とくましょてん、2014年ねん7月がつ31日にち。ISBN 978-4-19-863838-2。 
  • 『ゴジラ大だい辞典じてん【新装しんそう版ばん】』野村のむら宏ひろし平ひら 編著へんちょ、笠倉出版社かさくらしゅっぱんしゃ、2014年ねん8月がつ7日にち（原著げんちょ2004年ねん12月5日にち）。ISBN 978-4-7730-8725-3。 
  • 『ゴジラ徹底てってい研究けんきゅう GODZILLA GODZILLA60:COMPLETE GUIDE』マガジンハウス〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2014年ねん9月がつ5日にち。ISBN 978-4-8387-8944-3。 
  • 『ゴジラの超ちょう常識じょうしき』[協力きょうりょく] 東宝とうほう、双葉社ふたばしゃ、2016年ねん7月がつ24日にち（原著げんちょ2014年ねん7月がつ6日にち）。ISBN 978-4-575-31156-3。 
  • 『シン・ゴジラWalker [怪獣かいじゅう王おう 新あらたなる伝説でんせつ]』KADOKAWA、2016年ねん8月がつ6日にち。ISBN 978-4-04-895632-1。 
  • 『ゴジラ解体かいたい全書ぜんしょ』宝島社たからじましゃ〈TJ MOOK〉、2016年ねん8月がつ15日にち（原著げんちょ2014年ねん7月がつ26日にち）。ISBN 978-4-8002-5699-7。 
  • 別冊べっさつ映画えいが秘宝ひほう編集へんしゅう部ぶ 編へん『ゴジラとともに 東宝とうほう特撮とくさつVIPインタビュー集しゅう』洋よう泉いずみ社しゃ〈映画えいが秘宝ひほうCOLLECTION〉、2016年ねん9月がつ21日にち。ISBN 978-4-8003-1050-7。 
  • 『「ゴジラ検定けんてい」公式こうしきテキスト』監修かんしゅう 東宝とうほう株式会社かぶしきがいしゃ/協力きょうりょく 東宝とうほう ゴジラ戦略せんりゃく会議かいぎ、宝島社たからじましゃ、2018年ねん11月3日にち。ISBN 978-4-8002-8860-8。 
  • 『バトル・オブ・キングギドラ』双葉社ふたばしゃ〈双葉社ふたばしゃスーパームック〉、2020年ねん6月がつ4日にち。ISBN 978-4-575-45842-8。 
  • コンプリーション（ホビージャパン）
    • 『超ちょう星ほし神しんシリーズコンプリーション』ホビージャパン、2021年ねん3月がつ22日にち。ISBN 978-4-7986-2337-5。 
    • 『ゴジラ FINAL WARS コンプリーション』ホビージャパン、2023年ねん4月がつ4日にち。ISBN 978-4-7986-3135-6。 
  • 『ゴジラ 全ぜん怪獣かいじゅう大だい図鑑ずかん』講談社こうだんしゃ〈講談社こうだんしゃ ポケット百科ひゃっかシリーズ〉、2021年ねん7月がつ2日にち。ISBN 978-4-06-523491-4。 
  • 講談社こうだんしゃ 編へん『ゴジラ&東宝とうほう特撮とくさつ OFFICIAL MOOK』 vol.0《ゴジラ&東宝とうほう特撮とくさつ作品さくひん 総そう選挙せんきょ》、講談社こうだんしゃ〈講談社こうだんしゃシリーズMOOK〉、2022年ねん12月21日にち。ISBN 978-4-06-530223-1。 
  • 小説しょうせつ

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

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