ネヘミヤ記き

『ネヘミヤ記き』は旧約きゅうやく聖書せいしょ中なかの一いち書しょで古代こだいユダヤの歴史れきしを記しるす。キリスト教きりすときょうでは歴史れきし書しょとして『エズラ記き』のあとにおかれ、ユダヤ教きょうでは「諸しょ書しょ」の1つとして扱あつかわれる。

もともと『エズラ記き』と『ネヘミヤ記き』は1つの書物しょもつであると言いわれるが、それはその物語ものがたりの内容ないようの連続れんぞく性せいや、同一どういつの登場とうじょう人物じんぶつが登場とうじょうしているためである。また、70人にん訳やく聖書せいしょの『エスドラ書しょ』ともその内容ないようが重複じゅうふくしている。そのため『歴代れきだい誌し』と『エズラ記き』『ネヘミヤ記き』は「歴代れきだい誌し史家しか」とよばれる同おなじ著者ちょしゃグループの作品さくひんであるというのが定説ていせつである。しかし、必かならずしもすべての研究けんきゅう者しゃがそのことを認みとめているわけではなく、特とくに1人ひとり称しょう（「私わたしは…」）で記しるされた箇所かしょの背景はいけいにはエズラ、及およびネヘミヤの回顧かいこ録ろくが保存ほぞんされていると考かんがえられる。それぞれが別べつの著者ちょしゃによるものという理解りかいが排除はいじょされているわけではない。

題名だいめいは、捕と囚しゅうからの解放かいほう後ご、エルサレムに派遣はけんされたペルシャの総督そうとく（もしくは宦官かんがん）で、エルサレムの城壁じょうへきを再建さいけんし、民族みんぞくの復興ふっこうに尽力じんりょくしたとされる人物じんぶつネヘミヤに由来ゆらいしている。

内容ないよう

• ネヘミヤの事跡じせき（1章しょう-7章しょう）
  • ネヘミヤのエルサレム行いき（1－2章しょう）
  • エルサレムの城壁じょうへきの補修ほしゅう（3－7章しょう）

• 律りつ法ほうの公布こうふ（8章しょう-13章しょう）
  • 律りつ法ほうの朗読ろうどく
  • 城壁じょうへきの奉献ほうけん

関連かんれん項目こうもく

• ネヘミヤ
• エズラ