バレンタイン歩兵 戦車
5.4 m | |
2.6 m | |
2.2 m | |
16t | |
ヴィッカース・スローモーション | |
24 km/h( 12 km/h( | |
2ポンド 6ポンド QF 75mm | |
ベサ | |
| |
エンジン |
AEC A190ディーゼル 131 GMCモデル6006 138 |
3 |
バレンタイン
「バレンタイン 〇」はニックネームであり、
概要
[バレンタイン
バレンタインという
バレンタイン
戦歴
[この
しかし
もう
1944
バレンタインはレンドリース
また、ドイツ
1960
バリエーション
[主要 形式
[- バレンタイン I
- ヴィッカース
社 タインサイド工場 で50輌 、メトロポリタン・キャメル社 とバーミンガム・キャリッジ&ワゴン社 で125輌 ずつが量産 された。当初 履 帯 はA9やA10と同型 の物 だったが、強度 的 な問題 が発生 し、耐久 性 の高 いマンガン鋼 製 356mm幅 の物 に変更 された。AEC製 A189ガソリンエンジン(135馬力 )を搭載 、オードナンスQF2ポンド砲 と同軸 機銃 として7.92mmベサ機関 銃 を搭載 、レイクマン式 対空 銃 架 に7.7mmブレン軽 機関 銃 を装備 することもできた。2人 用 の砲塔 では、車 長 が装填 手 を兼 ねることを強 いられた。初期 生産 型 には、後 のタイプに見 られる砲塔 左側 のピストルポートが付 かない。
- バレンタイン II
- このモデルは700
輌 が製造 された。基本 的 にバレンタイン Iと同 じであるが、動力 はAEC製 A190ディーゼルエンジン(131馬力 )に変更 された。航続 距離 を伸 ばすため、エンジン・コンパートメントの左側 に外部 燃料 タンクが増設 された。
- バレンタイン III
砲塔 リングの直径 は大型 化 できなかったので、砲 の取 り付 け位置 を前進 させ、後部 の張 り出 し部 も延長 することで戦車 長 用 のスペースを作 り、新 たに専 門 の装填 手 が搭乗 できるようになった。これにより、車 長 の負荷 が大幅 に緩和 され、指揮 に専念 できるようになった。しかし砲塔 のサイズ自体 はさほど変 わっていないので窮屈 ではあった。重量 増加 を軽減 するため、側面 の装甲 が60mmから50mmに減 らされた。
- バレンタイン IV
- IIのエンジン
換 装 バージョンで、アメリカGMC製 6004ディーゼルエンジンと、アメリカ製 の変速 機 を搭載 した。航続 距離 は短 くなったが、エンジン音 が静 かになり、信頼 性 が向上 した。
- バレンタイン V
- IIIのエンジン
換 装 バージョンで、IV同様 に6004エンジンと変速 機 を搭載 したもの。
- バレンタイン VI
- IVのカナディアン・パシフィック
社 での生産 型 。カナダ製 とアメリカ製 の部品 が大幅 に使 われている。後期 に製造 されたものは、装甲 傾斜 がゆるやかになっている。
- バレンタイン VII
同 じくカナディアン・パシフィック社 の生産 型 で、VIを基礎 に操縦 席 前 端 の装甲 が一体 鋳造 式 に、また7.92mm ベサ同軸 機銃 を7.62mm ブローニングM1919機銃 に変更 したもの。
- バレンタイン VII A
- VIIに
投棄 可能 な増設 タンク、新 しい履 帯 、防護 付 きヘッドライトを備 えたもの。これらカナダ製 バレンタインは大半 がソ連 向 けのレンドリースに回 されている。
- バレンタイン VIII
- バレンタイン IIIの
主砲 をオードナンス QF 6ポンド砲 に換 装 したもの。砲 の大型 化 のために同軸 機銃 と2インチ発煙 弾 発射 器 が廃止 (外装 型 の4インチ発煙 弾 発射 器 に変更 )され、内部 スペースの減少 により砲塔 乗員 が2名 に戻 った。
- バレンタイン IX
- バレンタイン Vを6ポンド
砲 搭載 版 にアップグレードしたもの。VIII同様 、装甲 が削 られている。後期 に生産 された300輌 は、GMC製 6004の165馬力 バージョンのエンジンが搭載 された。
- バレンタイン X
新 設計 の砲塔 を備 え、165馬力 のエンジンを搭載 したもの。主砲 は6ポンド砲 。廃止 されていた同軸 機銃 が防 盾 に張 り出 しを設 けて再 び搭載 され、また車体 が溶接 組 み立 てに変更 された。
- バレンタイン XI
- バレンタイン Xの
主砲 を、6ポンド砲 と同 じ砲 架 に搭載 可能 なオードナンス QF 75mm砲 に換 装 し、GMC製 6004の210馬力 バージョンのエンジンを搭載 したもの。1943年 3月 、クロムウェルに搭載 するための75mm砲 の試験 用 にバレンタインが用 いられ、これが成功 しバレンタインにも搭載 されることになった。既 に75mm砲 を搭載 するシャーマン戦車 やクロムウェル巡航 戦車 、チャーチル歩兵 戦車 が配備 されていたため、アーチャー自 走 対 戦車 砲 部隊 の指揮 戦車 としてのみ使用 された。
-
初期 型 履 帯 を装着 したバレンタイン I -
バレンタイン II
-
バレンタイン III
-
バレンタイン VIII
-
バレンタイン IX
-
バレンタイン XI
特殊 形式 ・派生 型
[- ビショップ
自 走 砲 (Ordnance QF 25-pdr on Carrier Valentine 25-pdr Mk 1 "Bishop") - バレンタインの
砲塔 を撤去 し、QF 25ポンド砲 を密閉 戦闘 室 に搭載 した自 走 砲 型 。1941年 から42年 にかけて100両 が生産 され、北 アフリカ戦線 で運用 された。運用 上 の制約 や問題 点 が多 く、1943年 頃 にはM7プリースト自 走 砲 やセクストン自 走 砲 によって更新 された。
- アーチャー
自 走 対 戦車 砲 (SP 17 pounder, Valentine, Mk I, Archer) - バレンタインのシャーシを
延長 し、車体 に対 して前後 逆 にオードナンス QF 17ポンド砲 を搭載 した戦車 駆逐 車 。1943年 以降 に655両 が生産 され、西部 戦線 やイタリア戦線 で運用 された。
- バレンタイン III CS (Close Support)
- ニュージーランド
軍 が保有 する18両 のバレンタインIII(資料 によってはバレンタインVとするものもあり)の主砲 を2ポンド砲 から3インチ榴弾 砲 に換 装 した近接 支援 型 。ガダルカナル島 での戦闘 に使用 され、1950年代 まで現役 であった。
- バレンタイン DD
- バレンタインV、IXおよびXIを
水陸 両用 戦車 (Duplex Drive) に改造 したもの。1943年 から44年 にかけて625両 が改造 された。ノルマンディー上陸 作戦 に使用 するシャーマンDDの乗員 を訓練 するために使用 された。
- バレンタイン OP / Command
砲兵 観測 車 および指揮 車 バージョンとして、ダミーの砲身 を付 け、追加 の無線 機 を搭載 したもの。アーチャー自 走 対 戦車 砲 部隊 の砲兵 観測 車 および指揮 戦車 として用 いられた。
- バレンタイン CDL (Valentine CDL, Canal Defence Light)
- CDL(
運河 防衛 ライト)は秘匿 名称 で、通常 の砲塔 の代 わりに、装甲 化 された強力 なサーチライトを搭載 する特殊 仕様 である。最初 に実用 化 されたマチルダCDLの後継 として、チャーチル歩兵 戦車 やM3グラントなどと共 におそらく比較 試験 評価 され、グラントCDLが後継 として選択 された。
- バレンタイン・スコーピオン
地雷 除去 車 。砲塔 がなく、フレイル(Flail,地雷 を強制 的 に爆発 させるための回転 式 チェーン)が取 り付 けられた。実戦 では使用 されなかった。
- バレンタイン AMRA Mk Ib (Valentine AMRA, Anti Mine Roller Attachment)
- ローラー
式 の地雷 処理 戦車 として開発 され、ノルマンディー上陸 作戦 で試験 的 に使用 されたと見 られる。
- バレンタイン・スネーク
地雷 除去 車 。
- バレンタイン
架橋 戦車 - バレンタイン IIの
砲塔 を撤去 し、34フィート×9.5フィート(約 10.4メートル×約 2.9メートル)の、中央 で折 り畳 まれるシザーズ式 架橋 と、その展開 装置 を搭載 した架橋 戦車 。192両 が生産 され、イタリア戦線 、ノルマンディー上陸 以降 の北西 ヨーロッパ戦線 、ビルマ戦線 等 で使用 された[5]。また1944年 に25輌 がソ連 に供給 され、うち20輌 が満州 侵攻 で実戦 投入 された[6]。
- バレンタイン AT
- バレンタインの
砲塔 を撤去 し、オードナンス QF 6ポンド砲 を搭載 し、大型 防 盾 および側面 防弾 版 を備 えた自 走 対 戦車 砲 として1両 が試作 された。1942年 以降 、通常 戦車 型 のバレンタイン VIII、XIに6ポンド砲 が装備 されるようになり、これ以上 の開発 は継続 されなかった[7]。
- バレンタイン
火炎 放射 戦車 - 2
両 のバレンタイン戦車 にそれぞれ異 なるタイプの火炎 放射 器 を取 り付 けて、火炎 放射 車両 としての運用 試験 (どちらのタイプがより優 れているか)が行 われた。1両 にはコルダイト火薬 を用 いたシステムが搭載 され、もう1両 には圧縮 水素 ガスを用 いたシステムが搭載 された。試験 の結果 圧縮 水素 ガスを用 いた火炎 放射 器 の方 が優 れていると判断 され、この技術 がチャーチル・クロコダイル火炎 放射 戦車 の開発 に使用 された[8]。
- バレンタイン 9.75インチ
火炎 迫撃 砲 搭載 型 - 25ポンドのTNT
焼夷弾 を発射 する重 迫撃 砲 を搭載 した試作 車両 。
- バーマーク (Burmark)
架橋 車両 の一種 で、段差 などを乗越 える傾斜 路 (Ramp)を搭載 するARK(Armoured Ramp Carrier)として計画 されたが、終戦 により開発 中止 された[9]。
- ギャップ・ジャンピング・タンク (Gap Jumping Tank)
第 二 次 世界 大戦 中 にイギリスで計画 された兵器 の中 でも最 も奇抜 なものの一 つで、バレンタイン戦車 の車体 両 サイドにロケットエンジンを取 り付 け、車体 を"ジャンプ"させて地雷原 や障害 物 、塹壕 などを突破 するというアイデアである[9]。実際 の実験 ではバレンタインの車体 がこのシステムで浮 く事 はできず、同 じシステムをユニバーサル・キャリアの車体 に取 り付 けた実験 では、宙 に浮 いた車体 が横転 して落下 した、という写真 が残 されている。
-
バレンタイン DD
-
バレンタイン・スコーピオン
-
バレンタイン AMRA
-
バレンタイン
架橋 戦車 -
バレンタイン
火炎 放射 型 (コルダイト型 ) -
バレンタイン
火炎 放射 型 (圧縮 水素 型 ) -
9.75インチ
火炎 迫撃 砲 搭載 型
登場 作品
[ゲーム
[- 『War Thunder』
- イギリスの
中 戦車 (歩兵 戦車 )としてMk.I・Mk.IX・Mk.XIが登場 。また、2月 14日 (バレンタインデー)に、ソ連 にレンドリースされたバレンタインMK.IXがソ連 ランクIIプレミアム車両 として登場 。 - 『World of Tanks』
- イギリス
軽 戦車 として登場 していたが、現在 新規 での入手 は不可 。また、45mm砲 を装備 し、ソ連 軽 戦車 としても登場 していた。 - 『コンバットチョロQ』
- イギリスタンクとして
登場 。また、アリーナのライトクラスの16番 の敵 として登場 。 - 『トータル・タンク・シミュレーター』
- バレンタイン
自体 は登場 しないがイギリスにアーチャーとビショップが登場 。 - 『バトルフィールドV』
- イギリス
軍 の戦車 としてMk.VIIIが登場 。
脚注
[- ^ Evans, Louise (2023
年 10月 3日 ). “Valentine: What's in a name?” (英語 ). The Tank Museum. 2024年 8月 3日 閲覧 。 - ^ ドイツ
戦車 の「Nahverteidigungswaffe」(近接 防御 兵器 )に似 た、イギリス戦車 特有 の装備 。 - ^ a b http://www.tankarchives.ca/2016/03/valentine-mods-in-ussr.html
- ^ Pierre-Olivier (7 November 2010). “Surviving Valentines”. Surviving Panzers website. 18 November 2010
閲覧 。 - ^ David Boyd. (31 December 2008). “Valentine Infantry Tank”. 19 August 2011
時 点 のオリジナルよりアーカイブ。2009年 6月 30日 閲覧 。 - ^ Baryatinskiy 2002, p. 19.
- ^ White 1969, p. 17.
- ^ Banks 1946, p. 75.
- ^ a b White 1969, p. 16.
参考 文献
[- Axworthy, Mark (1995). Third Axis, Fourth Ally: Romanian Armed Forces in the European war, 1941–1945. London New York, NY: Arms and Armour (Distributed in the USA by Sterling Pub.). ISBN 978-1-85409-267-0.
- Banks, Sir Donald (1946). Flame Over Britain. Sampson Low, Marston and Co. OCLC 634031734.
- Baryatinskiy, M. (2002). Пехотный танк Валентайн [Valentine Infantry Tank] (in Russian). no isbn. Бронеколлекция: Моделист-Кон*структор.
- Carruthers, Bob (2013). Panzers at War 1939–1942. Barnsley, South Yorkshire: Pen & Sword Military. ISBN 978-1-78159-130-7.
- Chamberlain, Peter; Ellis, Christopher (1969). British and American Tanks of World War II (2nd US ed.). New York: Arco. ISBN 0668043040.
- Cooke, Peter (2000). Defending New Zealand: Ramparts on the Sea 1840–1950s. Wellington: Defence of New Zealand Study Group. ISBN 0-473-06833-8.
- Day, Matthew (25 October 2012). "Polish Historians Bid to Dig up British Second World War Tank". The Telegraph. Archived from the original on 28 October 2012. Retrieved 25 October 2012.
- Fletcher, D. (2006). Swimming Shermans: Sherman DD Amphibious Tank of World War II. New Vanguard 123. Oxford: Osprey. ISBN 978-1-84176-983-7.
- Forty, George (2006). The Complete Guide to Tanks & Armoured Fighting Vehicles. London: Hermes House. ISBN 978-1-84681-110-4.
- Hill, Alexander (2007). "British Lend Lease Aid and the Soviet War Effort, June 1941 – June 1942". The Journal of Military History. 71 (3): 773–808. doi:10.1353/jmh.2007.0206. JSTOR 30052890. S2CID 159715267.
- Newsome, Bruce (2016). Valentine Infantry Tank 1938–45. New Vanguard 233. Oxford: Osprey. ISBN 978-1-4728-1375-6.
- Perrett, Bryan (1981). British Tanks in N. Africa 1940–42. Vanguard 23. London: Osprey. ISBN 978-0-85045-421-5.
- Plowman, Jeffery (1985). Armoured Fighting Vehicles of New Zealand 1939–59. Somerset Printing. OCLC 220159206.
- Plowman, Jeffery (2001). New Zealand Armour in the Pacific 1939–45. ISBN 0-473-07503-2.
- White, B. T. (1969). Valentine Infantry Tank Mk III. AFV 6. Windsor: Profile Publishing. OCLC 54349409.
- Zaloga, Steven J. (1981). Armour of the Middle East Wars 1948–78. Vanguard 19. London: Osprey. ISBN 978-0-85045-388-1.
関連 項目
[- ヴァリアント
歩兵 戦車 (A38歩兵 戦車 ) - バレンタインの設計 技術 を流用 して開発 された歩兵 戦車 。 歩兵 戦車