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プシッタコサウルス

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
プシッタコサウルス
生息せいそく年代ねんだい: 130–99.6 Ma
インディアナポリス子供博物館に展示されたPsittacosaurusの全身骨格
インディアナポリス子供こども博物館はくぶつかん展示てんじされたP・メイレインゲンシス(P. meileyingensis)の全身ぜんしん骨格こっかく
地質ちしつ時代じだい
中生代ちゅうせいだいはく亜紀あき前期ぜんき - 
アプトアルブ
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 爬虫つな Reptilia
上目うわめ : 恐竜きょうりゅう上目うわめ Dinosauria
: とりばん Ornithischia
: しゅうかざりあたま Marginocephalia
下目しため : すみりゅう下目しため Ceratopia
: プシッタコサウルス
Psittacosauridae Osborn1923
ぞく : プシッタコサウルスぞく Psittacosaurus
学名がくめい
Psittacosaurus Osborn1923
タイプしゅ
Psittacosaurus mongoliensis
Osborn1923
シノニム
そのそとたね

本文ほんぶんにて詳述しょうじゅつする

プシッタコサウルスPsittacosaurus[1])は、中生代ちゅうせいだいはく亜紀あき前期ぜんきアプトからアルブやく1おく3,000まん - 9,960まんねんまえ)に生息せいそくした体長たいちょう1~2メートルの小型こがたそく歩行ほこう草食そうしょく恐竜きょうりゅうである[2]名前なまえ由来ゆらいである(Psittacus=オウム、sauros=トカゲ)オウムのようなくちばし特徴とくちょうかくもフリルもいがもっと原始げんしてきすみりゅう下目しため分類ぶんるいされる。

生息せいそく地域ちいき[編集へんしゅう]

モンゴル中国ちゅうごくタイから発見はっけんされている。

形態けいたいてき特長とくちょう[編集へんしゅう]

P. mongoliensis想像そうぞう
P. sibiricus想像そうぞう
尾上おのえ羽毛うもう保存ほぞんされた化石かせき

すみりゅう共通きょうつうのくちばし以外いがい独自どくじ特徴とくちょうとしては以下いかのようなものがある。吻部がみじかい。ぜん上顎じょうがくこつ(上顎じょうがく前方ぜんぽう構成こうせいするほね)のよこ突起とっきよこひろしている。ぜん眼窩がんかまど(頭骨とうこつはいあなまえにあるしゅりゅうるい独特どくとくあな)が消失しょうしつするなどである。羽毛うもうえた化石かせき発見はっけんされている。からだひょうだい部分ぶぶんうろこおおわれている。がわとげじょう突起とっきはケラチンしつとげ羽毛うもうであるのか意見いけんかれている。

生態せいたい[編集へんしゅう]

人間にんげんとのおおきさの比較ひかく

丈夫じょうぶすみりゅう独特どくとくのくちばしをつことから繊維せんいしつおお種子しゅし植物しょくぶつ種子しゅしなどかなりかたいものもべられたとされる。しかしトリケラトプスなど進化しんかしたすみりゅうるいのようにデンタルバッテリー構造こうぞう発達はったつしていなかった。そのためものせきによってすりつぶして消化しょうかしていたようだ。発見はっけんイチョウ原産地げんさんちちかくであるため銀杏いちょうをついばむ姿すがたえがかれることがたびたびあるが証拠しょうこがあるわけではない。

おさないP・モンゴリエンシスの頭骨とうこつ

従来じゅうらい単独たんどく発見はっけんされることがおおほかすみりゅうるいことなりれをつくらないとされていた。しかし2002ねん中国ちゅうごく遼寧りょうねいしょう成体せいたいと34たい以上いじょう幼体ようたい化石かせきおもわれる構造こうぞう一緒いっしょ発見はっけんされた。プシッタコサウルスがマイアサウラなどのように子育こそだてをおこなっていたとかんがえられる。また34たいいちとう個体こたい子供こどもではおおすぎるため個体こたい子供こどもこんじるくらいまとまって生活せいかつしていた、もしくは現生げんなまダチョウワニのように、個体こたいとの縄張なわばあらそいのさい獲得かくとくしたべつおや幼体ようたいふくまれているものとかんがえられる。

レペノマムス体内たいないから幼体ようたい骨格こっかくられており、この哺乳類ほにゅうるいによって捕食ほしょくされたものとみられる[3]。 また、レペノマムスとからっている格闘かくとう化石かせき産出さんしゅつしている[4][5][6][7][8]が、この化石かせき発掘はっくつ調査ちょうさによって発見はっけんされたものではなく購入こうにゅうされたもので[9]ゆびこつしい侵食しんしょくされておらず、研究けんきゅうにあたってCTスキャンなどが一切いっさいおこなわれていないなどうたがわしいてん複数ふくすうある[10]

分類ぶんるいじょう位置付いちづ[編集へんしゅう]

プロトケラトプス同様どうように、以前いぜんほとんどのすみりゅう祖先そせんかんがえられていた。しかし前肢ぜんしゆびかずすみりゅうるいが5ほんなのにたいして4ほんであることや、ぜん上顎じょうがくこつ(上顎じょうがくまえのほうを形成けいせいするほね)にいなどすみりゅう祖先そせんしては特殊とくしゅしすぎているため、祖先そせんというよりは初期しょきほかすみりゅうかれた支流しりゅうかんがえられ独自どくじプシッタコサウルス(Psittcosauridae)分類ぶんるいされる。

それ以前いぜんにはそく歩行ほこうであるためとりあしであるとかんがえられプロティグアノドン(Protiguanodon)という学名がくめい検討けんとうされたこともあったが、くちばしをはじめとする頭部とうぶ特徴とくちょうなどからすみりゅう分類ぶんるいされている。

しかし、問題もんだい単純たんじゅんではなかったようだ。その恐竜きょうりゅうかんする分岐ぶんき分類ぶんるいがくてき研究けんきゅうすすんだ結果けっかすみりゅうるい以前いぜんかんがえられたきょくりゅうけんりゅうとではなくパキケファロサウルスなどのけんあたまるいきんえんであることがかった(あわせてしゅうかざりあたまるい(Marginocepharia)という)。このしゅうかざりあたまるいはさらにとりあしるいすみあしるい(Cerapoda、ポール・セレノの分類ぶんるいではしんとりばんるい Neornithiscia)というグループをつくるとされ、やはりとりあしるい関連かんれんがあることがかってきた。それどころか、近年きんねん中国ちゅうごくなどで発見はっけんされた新種しんしゅとりあしるい研究けんきゅう結果けっかしゅうかざりあたまるいヒプシロフォドンよりイグアノドンきんえんだとするなど従来じゅうらい分類ぶんるいでいうところのとりあしるい一員いちいんらしいという報告ほうこくもでている。

たね[編集へんしゅう]

8しゅ頭部とうぶ

現在げんざいまでに8しゅられているが、相違そういてん頭部とうぶ些細ささい特徴とくちょう産地さんちだけでありすべてが有効ゆうこうしゅであるは議論ぎろんがある

  • P・モンゴリエンシス P. mongoliensisしきしゅ
  • P・マゾンツァネンシス P. mazongshanensis
  • P・メイレインゲンシス P. meileyingensis
  • P・ネイモンゴリエンシス P. neimongoliensis
  • P・オルドセンシス P. ordosensis
  • P・サッタヤラキ P. sattayaraki
  • P・シネンシス P. sinensis
  • P・シンジャンゲンシス P. xinjiangensis

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ えい: /ˌsɪtəkəˈsɔːrəs/
  2. ^ デジタル大辞泉だいじせんプラスの解説かいせつ”. コトバンク. 2018ねん3がつ11にち閲覧えつらん
  3. ^ http://doc.rero.ch/record/15291/files/PAL_E2590.pdf
  4. ^ Han, Gang; Mallon, Jordan C.; Lussier, Aaron J.; Wu, Xiao-Chun; Mitchell, Robert; Li, Ling-Ji (2023-07-18). “An extraordinary fossil captures the struggle for existence during the Mesozoic” (英語えいご). Scientific Reports 13 (1): 11221. doi:10.1038/s41598-023-37545-8. ISSN 2045-2322. https://www.nature.com/articles/s41598-023-37545-8. 
  5. ^ 哺乳類ほにゅうるい恐竜きょうりゅうおそう!「奇跡きせき化石かせき」がつかる、1おく2500まんねんまえ”. natgeo.nikkeibp.co.jp. 2023ねん10がつ11にち閲覧えつらん
  6. ^ 時事通信じじつうしんニュース”. sp.m.jiji.com. 2023ねん10がつ11にち閲覧えつらん
  7. ^ 生物せいぶつがく恐竜きょうりゅう捕食ほしょくしていたはく亜紀あき小型こがた哺乳類ほにゅうるい | Scientific Reports | Nature Portfolio”. www.natureasia.com. 2023ねん10がつ11にち閲覧えつらん
  8. ^ 恐竜きょうりゅう」をべていた「はく亜紀あき哺乳類ほにゅうるい」とは(石田いしだ雅彦まさひこ) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2023ねん10がつ11にち閲覧えつらん
  9. ^ Cau, Andrea (21 luglio 2023). “Theropoda: "Psittacosaurus vs Repenomamus" - Le ragioni del mio scetticismo”. Theropoda. 2023ねん10がつ11にち閲覧えつらん
  10. ^ Cau, Andrea (19 luglio 2023). “Theropoda: Psittacosaurus vs Repenomamus... fossile superbo o super-fake?”. Theropoda. 2023ねん10がつ11にち閲覧えつらん