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九きゅう三さん式しき十じゅう三さん粍みりめーとる機銃きじゅう

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出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
九きゅう三さん式しき十じゅう三さん粍みりめーとる機銃きじゅう
米べい軍ぐんがテクニカルマニュアル用ようとして撮影さつえいした写真しゃしん。同どうレポートでは、「九きゅう三さん式しき13mm機関きかん銃じゅう」となっている[1]。
種類しゅるい 高射こうしゃ機関きかん砲ほう（機銃きじゅう）
原はら開発かいはつ国こく フランスの旗 フランス
運用うんよう史し
配備はいび期間きかん 1933-1945
配備はいび先さき 大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐん
関連かんれん戦争せんそう・紛争ふんそう 日にち中ちゅう戦争せんそう、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん
開発かいはつ史し
製造せいぞう業者ぎょうしゃ 横須賀よこすか海軍かいぐん工廠こうしょう
諸しょ元もと
重量じゅうりょう 215 kg（単たん装そう）[2]
340 kg（連装れんそう）[3]
1,200 kg（4連装れんそう）[4]
要員よういん数すう 3 名めい（単たん装そう）[2]
4 名めい（連装れんそう）[3]
8 名めい（4連装れんそう）[4]
砲弾ほうだん 13.2×99mm弾だん（ロシア語ご版ばん）
仰角ぎょうかく -5° - +85°（単たん装そう、連装れんそう）[2][3]
-10° - +85°（4連装れんそう）[4]
旋回せんかい角かく 360°
初速しょそく 800 m/s [2]
最大さいだい射程しゃてい 最大さいだい射しゃ高だか4,150 m[2]
装填そうてん方式ほうしき 30発はつ入いり箱はこ型がた弾倉だんそう
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建物たてものの屋上おくじょうに設置せっちされた九きゅう三さん式しき十じゅう三さん粍みりめーとる機銃きじゅう/ホ式しき十じゅう三さん粍みりめーとる高射こうしゃ機関きかん砲ほう
ウィキメディア・コモンズでは、「1939年ねんに海軍かいぐん陸戦りくせん隊たいが用もちいている九きゅう三さん式しき十じゅう三さん粍みりめーとる機銃きじゅう」とされている。

九きゅう三さん式しき十じゅう三さん粍みりめーとる機銃きじゅう（きゅうさんしきじゅうさんみりきじゅう）は、1933年ねん(昭和しょうわ8年ねん、皇紀こうき2593年ねん)に大日本帝国だいにっぽんていこく海軍かいぐんに制式せいしき採用さいようされた高射こうしゃ機関きかん砲ほうである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

保ほ式しき十じゅう三さん粍みりめーとる機銃きじゅうの名なで輸入ゆにゅうした、仏ふつオチキス製せいのオチキス13.2mm重じゅう機関きかん銃じゅう（英語えいご版ばん）を九きゅう三さん式しき十じゅう三さん粍みりめーとる機銃きじゅうとして制式せいしき化かし、1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）頃ごろから横須賀よこすか海軍かいぐん工廠こうしょうでライセンス製造せいぞうを行おこなった[2]。 弾薬だんやくは13.2x96mm（ロシア語ご版ばん）（オチキス規格きかく）を国産こくさん化かした九きゅう三さん式しき実包じっぽうを用もちいた。

1930年代ねんだい以降いこうの改装かいそうで、性能せいのうが低ひくい毘式四よん十じゅう粍みりめーとる機銃きじゅうに代かわる対空たいくう兵へい装そうとして4連装れんそう機銃きじゅうが換かわ装そうされた[4]ほか、重じゅう巡洋艦じゅんようかん（一等いっとう巡洋艦じゅんようかん）と戦艦せんかんには艦橋かんきょうの対空たいくう機銃きじゅうとしてに連装れんそう機銃きじゅうが1-2基き[3]が搭載とうさいされた。また、軽けい巡洋艦じゅんようかん（二に等とう巡洋艦じゅんようかん）が竣工しゅんこう時じに搭載とうさいしていた三さん年ねん式しき8cm高角こうかく砲ほうの代替だいたいとして、連装れんそう機銃きじゅうが搭載とうさいされた[5]。このうち、高角こうかく砲ほうの代替だいたいで搭載とうさいされた連装れんそう機銃きじゅうは、1940年ねん前後ぜんこうに同おなじくオチキス製せいの25mm高射こうしゃ機関きかん砲ほうを基もとにした 九きゅう六ろく式しき25mm機銃きじゅうに換かわ装そうされた。1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）には対空たいくう能力のうりょく増強ぞうきょうのため、無数むすうの九きゅう六ろく式しき25mm機銃きじゅうと共ともに再ふたたび搭載とうさいした艦かんもあった。これらは不足ふそくする25mm機銃きじゅうを補完ほかんしたが、軽量けいりょうで小型こがただったことから駆逐くちく艦かんなどの小形こがた艦艇かんていにも搭載とうさいされた[2]。また、地上ちじょう設置せっち式しきの要地ようち防御ぼうぎょ用ようにも装備そうびされ、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつまで使つかわれた。

なお、大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐんでも輸入ゆにゅうしたオチキス13.2mm重じゅう機関きかん銃じゅうをホ式しき十じゅう三さん粍みりめーとる高射こうしゃ機関きかん砲ほうという名称めいしょうで準じゅん制式せいしき化かして使用しようした。そのため、写真しゃしんや記録きろくなどでは、九きゅう三さん式しき十じゅう三さん粍みりめーとる機銃きじゅうと混同こんどうされていることがある。また、大戦たいせん中ちゅうには同おなじく13.2×96mm弾だんを使用しようする航空こうくう機銃きじゅうとして三さん式しき十じゅう三さん粍みりめーとる固定こてい機銃きじゅうを開発かいはつしているが、この機銃きじゅうのベースはブローニングM2重じゅう機関きかん銃じゅうである。

搭載とうさい艦かん[編集へんしゅう]

戦艦せんかん[編集へんしゅう]

航空こうくう母艦ぼかん[編集へんしゅう]

重じゅう巡洋艦じゅんようかん[編集へんしゅう]

軽けい巡洋艦じゅんようかん[編集へんしゅう]

駆逐くちく艦かん[編集へんしゅう]

海防かいぼう艦かん[編集へんしゅう]

砲艦ほうかん[編集へんしゅう]

水雷すいらい艇てい[編集へんしゅう]

敷設ふせつ艦かん[編集へんしゅう]

急設きゅうせつ網もう艦かん[編集へんしゅう]

敷設ふせつ艇てい[編集へんしゅう]

掃海そうかい艇てい[編集へんしゅう]

駆潜艇くせんてい[編集へんしゅう]

  • 第だい十じゅう三さん号ごう型がた駆潜艇くせんてい - 連装れんそう1基き（竣工しゅんこう時じ）[3]
    • 第だい十じゅう七なな号ごう・第だい十じゅう八はち号ごう・第だい二に十じゅう三さん号ごう・第だい三さん十じゅう七なな号ごう・第だい三さん十じゅう八はち号ごう - 単たん装そう2基き（1944年ねん11月-）[2]

輸送ゆそう艦かん[編集へんしゅう]

運送うんそう艦かん[編集へんしゅう]

その他た艦艇かんてい[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 1939年ねんまでは二に等とう巡洋艦じゅんようかん（軽けい巡洋艦じゅんようかん）。
  2. ^ 未み搭載とうさいとする説せつもある[3]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 米べい陸軍りくぐん省しょう・編へん、原はら完かん・訳わけ、岩いわ堂どう憲けん人じん・熊谷くまがい直ただし・斎木さいき伸生のぶお・監修かんしゅう『日本にっぽん陸軍りくぐん便覧びんらん 米まい陸軍りくぐんテクニカル・マニュアル：1944』 光人みつひと社しゃ 1998年ねん ISBN 4-7698-0833-X P.225
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq 山本やまもと義秀よしひで・吉原よしはら幹也みきや『日本にっぽん海軍かいぐん艦載かんさい兵器へいき大だい図鑑ずかん』 KKベストセラーズ 2002年ねん ISBN 4-584-17088-6 P.134-135
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj 『日本にっぽん海軍かいぐん艦載かんさい兵器へいき大だい図鑑ずかん』 P.136-137
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 『日本にっぽん海軍かいぐん艦載かんさい兵器へいき大だい図鑑ずかん』 P.138-139
  5. ^ 梅野うめの和夫かずお「軽けい巡じゅんの対空たいくう兵へい装そう」 雑誌ざっし『丸まる』編集へんしゅう部ぶ 編へん『写真しゃしん日本にっぽんの軍艦ぐんかん 第だい8巻かん 軽けい巡じゅんI』光人みつひと社しゃ、1990年ねん ISBN 4-7698-0458-X
  6. ^ 「昭和しょうわ15年ねん10月がつ3日にち、原図げんず面めん第だい一いち号ごう艦かん前部ぜんぶ艦橋かんきょう13mm連装れんそう機銃きじゅう台だい構造こうぞう」呉くれ市し海軍かいぐん歴史れきし資料しりょう館かん・編へん『呉くれ市し海軍かいぐん歴史れきし科学かがく館かん図録ずろく 日本にっぽん海軍かいぐん艦艇かんてい写真しゃしん集しゅう別巻べっかん 戦艦せんかん大和やまと・武蔵むさし』 ダイヤモンド社だいやもんどしゃ 2005年ねん ISBN 4-478-95054-7 117頁ぺーじ
  7. ^ 「重じゅう巡洋艦じゅんようかん 一般いっぱん計画けいかく要領ようりょう書しょ 附ふ現状げんじょう調査ちょうさ」『昭和しょうわ18年ねん5月がつ～6月がつ 内ない令れい 2巻かん/昭和しょうわ18年ねん5月がつ(6)』。Ref.C12070177700。  アジア歴史れきし資料しりょうセンター(公式こうしき)(防衛ぼうえい省しょう防衛ぼうえい研究所けんきゅうじょ)
  8. ^ 解説かいせつ・東あずま清二せいじ/作図さくず・石橋いしばし孝夫たかお「図ずで見みる軽けい巡じゅん『天龍てんりゅう・龍田たつた』変遷へんせん史し」 雑誌ざっし『丸まる』編集へんしゅう部ぶ 編へん『写真しゃしん 日本にっぽんの軍艦ぐんかん 第だい9巻かん 軽けい巡じゅんII』光人みつひと社しゃ、1990年ねん4月がつ ISBN 4-7698-0459-8 P.16
  9. ^ 福井ふくい静夫しずお『世界せかい巡洋艦じゅんようかん物語ものがたり』福井ふくい静夫しずお著作ちょさく集しゅう第だい8巻かん、光人みつひと社しゃ、1994年ねん ISBN 4-7698-0656-6P.350,356
  10. ^ Lacroix, Eric; Linton Wells『Japanese Cruisers of the Pacific War』 Naval Institute Press 1997年ねん ISBN 0-87021-311-3 P.169・196-198・371
  11. ^ 『写真しゃしん日本にっぽんの軍艦ぐんかん 第だい8巻かん 軽けい巡じゅんI』 P.51
  12. ^ 『世界せかい巡洋艦じゅんようかん物語ものがたり』 P.356
  13. ^ a b 『Japanese Cruisers of the Pacific War』P.168
  14. ^ 解説かいせつ・東あずま清二せいじ/作図さくず・石橋いしばし孝夫たかお「図ずで見みる軽けい巡じゅん『川内せんだい型がた』変遷へんせん史し」『写真しゃしん日本にっぽんの軍艦ぐんかん 第だい8巻かん 軽けい巡じゅんI』 P.96
  15. ^ 解説かいせつ・東あずま清二せいじ/作図さくず・石橋いしばし孝夫たかお「図ずで見みる軽けい巡じゅん『大井おおい・北上ほくじょう・夕張ゆうばり』変遷へんせん史し」『写真しゃしん日本にっぽんの軍艦ぐんかん 第だい8巻かん 軽けい巡じゅんI』 P.115
  16. ^ 田村たむら俊夫としお「軽けい巡じゅん「夕張ゆうばり」の戦時せんじの兵へい装そう増強ぞうきょう調査ちょうさリポート」『帝国ていこく海軍かいぐん 真実しんじつの艦艇かんてい史し』 歴史れきし群ぐん像ぞう 太平洋たいへいよう戦史せんしシリーズ Vol.45、学習研究社がくしゅうけんきゅうしゃ、2004年ねん5月がつ。ISBN 4-05-603412-5 P.117-121
  17. ^ 『Japanese Cruisers of the Pacific War』P.168

登場とうじょう作品さくひん[編集へんしゅう]

『艦かんつく -Warship Craft-』
装備そうび可能かのうな兵器へいきの一ひとつとして登場とうじょう。


『ゴジラ-1.0』

主人公しゅじんこうが乗のっていた船ふね「新生しんせい丸まる」に搭載とうさいされていた兵器へいきとして登場とうじょう。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

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第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん期きに使用しようされた地上ちじょう設置せっち・車載しゃさい・艦載かんさい型がた13mm級きゅう機関きかん砲ほう

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