この項目 こうもく では、2つの整数 せいすう の関係 かんけい について説明 せつめい しています。互 たが いに素 そ な集合 しゅうごう については「素 す 集合 しゅうごう 」をご覧 らん ください。
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二 ふた つの整数 せいすう a , b が互 たが いに素 もと (たがいにそ、英 えい : coprime, relatively prime, prime to )であるとは、a , b を共 とも に割 わ り切 き る正 せい の整数 せいすう が 1 のみであることをいう。このことは a , b の最大公約数 さいだいこうやくすう gcd(a , b ) が 1 であることと同値 どうち である。a , b が互 たが いに素 そ であることを、記号 きごう で a ⊥ b と表 あらわ すこともある。なお、「互 たが いに素 もと 」を意味 いみ する英単語 えいたんご には coprime と disjoint があるが、coprime は整数 せいすう について「互 たが いに素 もと 」「共通 きょうつう 点 てん を持 も たない」という意味 いみ で使用 しよう される。
例 たと えば、3 と 10 を共 とも に割 わ り切 き る正 せい の整数 せいすう は 1 だけなので、これらは互 たが いに素 そ である。逆 ぎゃく に、3 と 6 は共 とも に 3 で割 わ り切 き れるので、これらは互 たが いに素 そ ではない。もう少 すこ し大 おお きい数 かず だと、729 と 1000 を共 とも に割 わ り切 き る正 せい の整数 せいすう は 1 だけなので、これらは互 たが いに素 そ である。逆 ぎゃく に、729 と 1296 は 3 、9 、27 、81 の四 よっ つで割 わ り切 き れるので、この二 ふた つは互 たが いに素 そ ではない。同 おな じく、1000 と 1296 も、2 、4 、8 の三 みっ つで割 わ り切 き れるので、この二 ふた つも互 たが いに素 そ ではない。
互 たが いに素 そ であることの判定 はんてい は素因数 そいんすう 分解 ぶんかい を用 もち いて行 おこな うこともできるが、二 ふた つの整数 せいすう のうち少 すく なくとも一方 いっぽう が巨大 きょだい である場合 ばあい など一般 いっぱん には困難 こんなん である。素因数 そいんすう 分解 ぶんかい によって公約 こうやく 数 すう を調 しら べる方法 ほうほう よりも、ユークリッドの互除法 ほう によって最大公約数 さいだいこうやくすう を調 しら べる方法 ほうほう のほうが遥 はるか に速 はや い。
正 せい の整数 せいすう n と互 たが いに素 もと となる(1 から n の間 あいだ の)整数 せいすう の個数 こすう は、オイラー関数 かんすう φ ふぁい (n ) によって与 あた えられる。
三 みっ つの整数 せいすう a , b , c が互 たが いに素 もと であるとは、gcd(a , b , c ) = 1 が成 な り立 た つことをいう。また、gcd(a , b ) 、gcd(b , c ) 、gcd(c , a ) がすべて 1 に等 ひと しいとき、a , b , c は対 たい ごとに素 もと (英 えい : pairwise coprime )またはどの二 ふた つも互 たが いに素 もと であるという。一般 いっぱん に、互 たが いに素 そ であるからといって対 たい ごとに素 そ であるとは限 かぎ らない (例 れい :a = 6, b = 15, c = 10 )。一般 いっぱん の n 個 こ の整数 せいすう についても同様 どうよう に定義 ていぎ される。
0 と互 たが いに素 もと となる整数 せいすう は 1 と −1 だけであり、また任意 にんい の整数 せいすう と互 たが いに素 もと となる整数 せいすう も 1 と −1 だけである。
異 こと なる二 ふた つの素数 そすう は互 たが いに素 そ であり、連続 れんぞく する二 ふた つの整数 せいすう も互 たが いに素 そ である。
2 以上 いじょう の整数 せいすう は、その(自身 じしん を含 ふく む)倍数 ばいすう や 2 以上 いじょう の約数 やくすう と互 たが いに素 そ でない。
a と b 1 、a と b 2 がそれぞれ互 たが いに素 そ ならば、a と b 1 b 2 も互 たが いに素 そ である。
以下 いか は、整数 せいすう a , b が互 たが いに素 そ であることと同値 どうち な条件 じょうけん である。
互 たが いに素 そ である確 かく 率 りつ [ 編集 へんしゅう ]
整数 せいすう の中 なか から任意 にんい に選 えら んだ2つの数 かず a と b が互 たが いに素 そ である確 かく 率 りつ を、ナイーブには、以下 いか のように求 もと めることができる。
a と b が互 たが いに素 もと とは、任意 にんい の素数 そすう p に対 たい して、a と b の少 すく なくとも一方 いっぽう が p の倍数 ばいすう でないこと、とい換 いか える。
p を固定 こてい したとき、この事象 じしょう は、a , b がともに p の倍数 ばいすう である事象 じしょう の余 よ 事象 じしょう である。
a が p の倍数 ばいすう である確 かく 率 りつ は 1 / p である。(b についても同様 どうよう )
各 かく p に対 たい して、これらの試行 しこう は独立 どくりつ だから、求 もと める確 かく 率 りつ は、
∏
p
:
prime
{
1
−
(
1
p
)
2
}
=
(
∏
p
:
prime
1
1
−
p
−
2
)
−
1
=
1
ζ ぜーた
(
2
)
=
6
π ぱい
2
≈
0.6079271.
{\displaystyle \prod _{p:{\text{ prime}}}\left\{1-\left({\frac {1}{p}}\right)^{2}\right\}=\left(\prod _{p:{\text{ prime}}}{\frac {1}{1-p^{-2}}}\right)^{-1}={\frac {1}{\zeta (2)}}={\frac {6}{\pi ^{2}}}\approx 0.6079271.}
[3]
ここで、ζ ぜーた はリーマンのゼータ関数 かんすう を表 あらわ す。ζ ぜーた (2) の値 ね はレオンハルト・オイラー によって求 もと められた。一般 いっぱん に、任意 にんい に選 えら んだ k 個 こ の整数 せいすう が互 たが いに素 そ である確 かく 率 りつ は 1/ζ ぜーた (k ) で表 あらわ される。
互 たが いに素 そ な整数 せいすう の組 くみ の生成 せいせい [ 編集 へんしゅう ]
このアルゴリズムによる互 たが いに素 そ な組 くみ の生成 せいせい の順番 じゅんばん 。最初 さいしょ のノード (2, 1) を赤 あか 、その三 みっ つの子 こ ノードを橙 だいだい 、さらにその子 こ ノードを黄色 おうしょく で示 しめ し、それ以降 いこう を虹色 にじいろ の順 じゅん に色 いろ を用 もち いて示 しめ した。
すべての互 たが いに素 そ な正 せい の整数 せいすう の組 くみ (m , n ) (ただし m > n )は、二 ふた つの互 たが いに素 もと な完全 かんぜん 三 さん 分木 ぶんぎ (英語 えいご 版 ばん ) を用 もち いて並 なら べることができる。片方 かたがた の木 き は (2, 1) から始 はじ まり偶数 ぐうすう ・奇数 きすう および奇数 きすう ・偶数 ぐうすう の組 くみ を[4] 、もう片方 かたがた は (3, 1) から始 はじ まり奇数 きすう ・奇数 きすう の組 くみ を生成 せいせい する。このときノード (m , n ) から生成 せいせい される三 みっ つの子 こ ノードはそれぞれ次 じ のように表 あらわ される。
(2m − n , m )
(2m + n , m )
(m + 2n , n )
以上 いじょう により生成 せいせい される組 くみ は常 つね に互 たが いに素 そ であり、すべての組 くみ が重複 じゅうふく なく網羅 もうら される。
実用 じつよう 、応用 おうよう [ 編集 へんしゅう ]
固定 こてい ギア の自転車 じてんしゃ の理想 りそう 的 てき なスキッドポイントの設計 せっけい - 固定 こてい ギアの自転車 じてんしゃ のチェーンリングとコグの歯 は 数 すう が「互 たが いに素 もと 」であると、スキッドポイントと呼 よ ばれるタイヤが摩耗 まもう する点 てん はコグの歯 は 数 すう と同 おな じになる。
Baker, Alan (1984). A Concise Introduction to the Theory of Numbers . Cambridge University Press. ISBN 0-521-28654-9
Graham, R. L.; Knuth, D. E.; Patashnik, O. (1989), Concrete Mathematics , Addison-Wesley
Saunders, Robert & Randall, Trevor (July 1994), "The family tree of the Pythagorean triplets revisited", Mathematical Gazette , 78 : 190–193, doi :10.2307/3618576 。
Mitchell, Douglas W. (July 2001), “An alternative characterisation of all primitive Pythagorean triples”, Mathematical Gazette 85 : 273–275, doi :10.2307/3622017
生成 せいせい 式 しき 漸 やや 化 か 式 しき (英語 えいご 版 ばん ) 各種 かくしゅ の性質 せいしつ 基数 きすう 依存 いぞん 組 くみ
互 たが いに素 もと
双子 ふたご (p , p + 2 )
Bi-twin chain (n − 1, n + 1, 2n − 1, 2n + 1, … )
三 み つ子 ご (p , p + 2 or p + 4, p + 6 )
四 よっ つ子 こ (p , p + 2, p + 6, p + 8 )
k −Tuple
いとこ (p , p + 4 )
セクシー (p , p + 6 )
陳 ひね
ソフィー・ジェルマン (p , 2p + 1 )
カニンガム鎖 くさり (p , 2p ± 1, … )
安全 あんぜん (p , (p − 1)/2 )
算術 さんじゅつ 数列 すうれつ (英語 えいご 版 ばん ) (p + an ; n = 0, 1, … )
平衡 へいこう (p − n , p , p + n )
桁数 けたすう 複素数 ふくそすう 合成 ごうせい 数 すう 関連 かんれん する話題 わだい 最初 さいしょ の50個 こ
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