出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
合成数(ごうせいすう、英: Composite number)は、自然数で、1とその数自身以外の約数を持つ数である[1]。
2つ以上の素数の積で表すことのできる自然数と定義してもよい。
例えば、15は1と15自身以外に3と5を約数に持つ(または 3×5 と素数の積で表される)ので合成数である。
約数は3個以上となる。
最小の素数は2であり、これを2乗した4が最小の合成数となる。合成数は無数にあり、4から小さい順に列記すると次のようになる。
- 4, 6, 8, 9, 10, 12, 14, 15, 16, 18, 20, 21, 22, 24, 25, 26, 27, 28, 30, …(オンライン整数列大辞典の数列 A002808)
素数を2乗した数は1つしか素因数を持たないが、9 = 3×3 のように2つの素数の積で表せる合成数である。
このような数は4から順に列記するとこのようになる。
- 4、9、25、49、121、169、289、361、529、841、961、1369、1681の順。
合成数はおおよそ「素数でない自然数」と考えられる。
ただし自然数の内 1 は合成数や素数ではない。また自然数に 0 を含む場合は 0 も合成数や素数ではない。
い換えれば、「1 と素数と合成数から自然数が構成される」とも捉えることが出来る。解釈によっては、これに 0 を加える。
- 4以上の全ての偶数は合成数である。6以上の全ての偶数は最低4個の約数を持つ。
- 6以上の数では一の位が 0, 2, 4, 5, 6, 8 であれば全て合成数である。
- 10以上の数で数字和が3の倍数となる数(21、27、33、39、51、57、63、69、81、87、93、99等)は全て合成数である。
- 6 ≦ n である合成数 n はこの式を満たす。
- 合成数は少なくとも3個の約数を持つ。また素数の2乗以外の合成数は最低4個の約数を持つ。最少個の約数を持つ合成数は素数 p を2乗した p2 で、1, p, p2 の3つがその約数である。
- 3番目以降の多角数は合成数である。また、完全数や過剰数も全て合成数である。
- 任意の自然数 n に対して、連続する n 個の合成数を自然数列から取り出すことができる。
- (n + 1)! + 2, (n + 1)! + 3, …, (n + 1)! + (n + 1) は連続する n 個の合成数である。
- 10進数では、8以上のハーシャッド数は全て合成数である。また、8以上でレピュニットでないズッカーマン数も全て合成数である。
|
---|
生成式 | |
---|
漸化式(英語版) | |
---|
各種の性質 | |
---|
基数依存 | |
---|
組 |
- 互いに素
- 双子 (p, p + 2)
- Bi-twin chain (n − 1, n + 1, 2n − 1, 2n + 1, …)
- 三つ子 (p, p + 2 or p + 4, p + 6)
- 四つ子 (p, p + 2, p + 6, p + 8)
- k−Tuple
- いとこ (p, p + 4)
- セクシー (p, p + 6)
- 陳
- ソフィー・ジェルマン (p, 2p + 1)
- カニンガム鎖 (p, 2p ± 1, …)
- 安全 (p, (p − 1)/2)
- 算術数列(英語版) (p + an; n = 0, 1, …)
- 平衡 (p − n, p, p + n)
|
---|
桁数 | |
---|
複素数 | |
---|
合成数 | |
---|
関連する話題 | |
---|
最初の50個 | |
---|
素数の一覧 |
被整除性に基づいた整数の集合 |
---|
概要 | | |
---|
因数分解による分類 | |
---|
約数和による分類 | |
---|
約数が多いもの | |
---|
アリコット数列関連 | |
---|
位取り記法に基づくもの | |
---|
その他 | |
---|