(Translated by https://www.hiragana.jp/)
じゃこ天 - Wikipedia コンテンツにスキップ

じゃこてん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
宇和島うわじまじゃこてんから転送てんそう
じゃこてん
種類しゅるい もの
発祥はっしょう 日本の旗 日本にっぽん
地域ちいき 愛媛えひめけん
おも材料ざいりょう さかな
テンプレートを表示ひょうじ

じゃこてん(じゃこてん)は、愛媛えひめけんみなみ地方ちほう海岸かいがんつくられる特産とくさんひんおよび、それを使用しようした郷土きょうど料理りょうり近海きんかいれたぎょすりあぶらげた魚肉ぎょにく製品せいひんである[1]げかまぼこ分類ぶんるいされる)。「じゃこてんぷら」や「かわてんぷら」とばれることもある[1][2]

起源きげん呼称こしょう[編集へんしゅう]

じゃこてん

愛媛えひめけんによると、一説いっせつには伊達だてしげるむね1615ねん元和がんわ元年がんねんごろ仙台せんだいから蒲鉾かまぼこ職人しょくにんれてて、蒲鉾かまぼこ利用りようできないあまったさかな利用りようしてつくられるようになったとしている[3]

宇和島うわじまではさかなのすりげたものを「てんぷら」とんでいる[3]西日本にしにほんもちいる「てんぷら」の呼称こしょうについてはげかまぼこ参照さんしょう)。原料げんりょう使つかわれる雑魚ざこ(ざこ)から「ざこてん」とばれていたとするせつ原料げんりょうとしてもちいられるホタルジャコ由来ゆらいするというせつがある[3](なお、ホタルジャコはみなみ地方ちほうめいで「ハランボ」とばれる)[4]八幡浜やわたはま老舗しにせ経営けいえいしゃは、じゃこてんばれるようになったのは30ねんほどまえかたっている[5]

先述せんじゅつのように「じゃこてんぷら」や「かわてんぷら」とばれることもある[1][2]。かつて発行はっこうされていた地元じもと夕刊ゆうかんうわじま』のエッセイのコーナーめいにも「かわてんぷら」という名称めいしょう使つかわれていた。

製法せいほう[編集へんしゅう]

じゃこてんうどん(松山まつやまえき

原料げんりょうぎょとしては、前述ぜんじゅつのホタルジャコ(ハランボ)が最適さいてきとされ、あたま内臓ないぞうのぞき、ほねかわごとすりつぶす。ながさ7 - 8センチメートル、はば5センチメートルに扁平へんぺい整形せいけい[6]してげた商品しょうひん一般いっぱんてきである。材料ざいりょうとしてはさかなヒメジアジカナガシラタチウオなど)やこおりでんぷんわせる[5]

じゃこてんかたち四角形しかっけい一般いっぱんてきだが、ハートがたなどに成形せいけいされることもある[1]

ジャリジャリとしたしょくかん特徴とくちょうであるが、原料げんりょう製法せいほう製造せいぞうする店舗てんぽによって若干じゃっかんことなるため、地元じもとでは特定とくていみせ製造せいぞうしょ)の商品しょうひん愛好あいこうするひとおお[4]添加てんかじゃこてん販売はんばいする業者ぎょうしゃ存在そんざいする[7]

かた[編集へんしゅう]

げたてをそのままべるほか、であぶってべる[4]。また、おでんざいとしてれられるほか、「八幡浜やわたはまちゃんぽん」のざいもちいられることもおお[4]

また、にくわりにじゃこてん使つかった「てんぷらカレー」は、じゃこ天産てんさん家庭かてい料理りょうりとしてメジャーである。じゃこてんはカレーのちれることでかたしょくかんのこすなど、工夫くふうをしている。うどんにされたり、すりのじゃこてんパン粉ぱんこけてげて「じゃこてんカツ」にされたりすることもある[5]

薩摩揚さつまあげげではスケソウダラすりふくまれる糖類とうるい旨味うまみされるが、じゃこてん旨味うまみアミノ酸あみのさん由来ゆらいするてんことなる[2]

消費しょうひしゃのじゃこてんぷらにたいする嗜好しこうせい変化へんかしており、バラエティにとんだ形状けいじょうげんしお嗜好しこう健康けんこう志向しこうあるいはソフトかんとうのあるものがこのまれるようになっている[2]

地域ちいきブランド[編集へんしゅう]

宇和島うわじま地域ちいきでは2005ねんごろから、じゃこてんブランドし、これを活用かつようした地域ちいき活性かっせいはじめている。アサヒビールんで、宇和島うわじま遊子ゆうし(ゆす)の石垣いしがき段々畑だんだんばたけられるみずうら撮影さつえいして作成さくせいした、じゃこてんとビールのポスターもある。

  • じゃこてんプロジェクト
  • 郷土きょうど料理りょうりひゃくせん
    • 2007ねん農林水産省のうりんすいさんしょうの「郷土きょうど料理りょうりひゃくせん」にえらばれる。
  • 2015ねん2がつ久万高原くまこうげん天体てんたい観測かんそくかん愛媛えひめけん久万高原くまこうげんまち)の職員しょくいん中村なかむらあきらただしが1996ねん発見はっけんした小惑星しょうわくせい202909が「Jakoten」と命名めいめいされた[8]

地域ちいきのじゃこてん[編集へんしゅう]

瀬戸内海せとないかい沿岸えんがん
愛媛えひめけん今治いまばり大島おおしまには、エソグチ、トラハゼ、シタビラメイシモチなどを原料げんりょうにした「しまじゃこてん」がある[9]。また、広島ひろしまけんくれ下蒲刈しもかまがりまちでもじゃこてん製造せいぞうしており、こちらの特徴とくちょうひめひじきのしおくわえてさらにみ、いちばんかせたのちげている。
日本海にほんかい沿岸えんがん
新潟にいがたけんには原料げんりょうのすりとしてタラのほかニギスくわえた「越後えちごじゃこてん」がある[10]

佐竹さたけ敬久たかひさ[編集へんしゅう]

佐竹さたけ敬久たかひさ#「四国しこく料理りょうりはうまくない」発言はつげん参照さんしょう

関連かんれん書籍しょせき[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d みち 21世紀せいき新聞しんぶん(2008ねん8がつ 日本橋にほんばしはり建設けんせつ協会きょうかい 2023ねん11月4にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c d 平岡ひらおか 芳信よしのぶ愛媛えひめ特産とくさんじゃこてんあらたな展開てんかいだい12かい地域ちいき水産すいさん加工かこう技術ぎじゅつセミナー 講演こうえん要旨ようし(p.9) 国立こくりつ研究けんきゅう開発かいはつ法人ほうじん水産すいさん研究けんきゅう教育きょういく機構きこう 2023ねん11月4にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c 愛媛えひめ特産とくさん「じゃこてん」と仙台せんだいふか〜いえん 秋田あきた知事ちじ貧乏びんぼうくさい」発言はつげん注目ちゅうもく じつは「日本にっぽん一番いちばん○○もの」だった 河北かわきた新報しんぽうオンライン 2023ねん10がつ28にち閲覧えつらん
  4. ^ a b c d 愛媛えひめけん八幡浜やわたはま 未来みらいのこしたい まち・ひと・歴史れきし出会であたび 一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん八幡浜やわたはまふるさと観光かんこう公社こうしゃ 2023ねん11月4にち閲覧えつらん
  5. ^ a b c 産直さんちょくたび】じゃこてん愛媛えひめ八幡浜やわたはま小骨こぼねジャリッ 雑魚ざこ地味じみ日本経済新聞にほんけいざいしんぶん朝刊ちょうかん2018ねん10がつ13にち別刷べつづ日経にっけい+1(9めん)。
  6. ^ じゃこてんのつくりかた”. 野中のなか蒲鉾かまぼこてん. 2015ねん2がつ8にち閲覧えつらん
  7. ^ じゃこてんができるまで”. 宇和島うわじま. 2015ねん2がつ8にち閲覧えつらん
  8. ^ 小惑星しょうわくせいに「じゃこてん命名めいめい”. AstroArts (2015ねん2がつ5にち). 2015ねん2がつ8にち閲覧えつらん
  9. ^ 今治いまばり探訪たんぼう しまなみ海道かいどう上島うえじまへん 公益社こうえきしゃだん法人ほうじん今治いまばり地方ちほう観光かんこう協会きょうかい 2023ねん11月4にち閲覧えつらん
  10. ^ 地元じもとのおつまみ 新潟にいがたけん 2023ねん11月4にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]