安東あんどう敏之としゆき

安東あんどう敏之としゆき

安東あんどう 敏之としゆき（あんどう としゆき、1866年ねん5月15日にち（慶応けいおう2年ねん4月がつ1日にち）- 1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）2月がつ9日にち）は、明治めいじから昭和しょうわ前期ぜんきの弁護士べんごし、政治せいじ家か。衆議院しゅうぎいん議員ぎいん。旧姓きゅうせい・芦田あしだ、幼名ようみょう・利作りさく。

経歴けいれき

美作みさく国こく勝北しょうほく郡ぐん広戸ひろと村むら（岡山おかやま県けん勝田かつた郡ぐん広戸ひろと村むら、勝北しょうほく町まちを経へて現げん津山つやま市し）で芦田あしだ藤平ふじひらの五ご男おとことして生うまれ、1884年ねん（明治めいじ17年ねん）4月がつ、同どう郡ぐん、のちの新野あらたの村むら（勝北しょうほく町まちを経へて現げん:津山つやま市し）の安東あんどう友とも七ななの養嗣子ようししとなる。有功ゆうこう学舎がくしゃ、勝北しょうほく中学校ちゅうがっこう、大阪おおさか泰西たいせい学がく舘だて、関西かんさい法律ほうりつ学校がっこうを経へて、1891年ねん（明治めいじ24年ねん） 東京とうきょう法ほう学院がくいん（現げん中央大学ちゅうおうだいがく）法科ほうかを卒業そつぎょうした。同年どうねん、代言だいげん人じん試験しけん（弁護士べんごし試験しけん）に合格ごうかくし東京とうきょうで開業かいぎょうした。

1893年ねん（明治めいじ26年ねん）名古屋なごや市しに転居てんきょして、1901年ねん（明治めいじ34年ねん）名古屋なごや弁護士べんごし会長かいちょうに就任しゅうにん。1903年ねん（明治めいじ36年ねん）愛知あいち県けん会議かいぎ員いんに選出せんしゅつされ、同市どうし部会ぶかい議長ぎちょう、同どう参事さんじ会員かいいん、土地とち収用しゅうよう審査しんさ委員いいんなども務つとめた。1904年ねん（明治めいじ37年ねん）名古屋なごや市し会かい議員ぎいんにも選出せんしゅつされ、八日ようか会かいに参画さんかくし幹事かんじに就任しゅうにん。その他た、名古屋なごや商業しょうぎょう会議かいぎ所しょ特別とくべつ議員ぎいん、中央ちゅうおう製氷せいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう、明治めいじ銀行ぎんこう顧問こもん、尾お三さん農工のうこう銀行ぎんこう顧問こもん、名古屋なごや株式かぶしき取引とりひき所しょ顧問こもん、同どう米穀べいこく取引とりひき所しょ顧問こもん、名古屋なごや電気でんき鉄道てつどう顧問こもん、名古屋なごや電灯でんとう顧問こもんなどを務つとめた。

1908年ねん（明治めいじ41年ねん）5月がつ、第だい10回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょに名古屋なごや市しから出馬しゅつばして初はつ当選とうせんし、第だい11回かい総そう選挙せんきょでも再選さいせんされた。その後ご帰郷ききょうし、1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）3月がつの第だい12回かい総そう選挙せんきょでは立憲りっけん国民党こくみんとうの強固きょうこな地盤じばんの岡山おかやま県けん郡部ぐんぶから反はん国民党こくみんとうを主張しゅちょうして立憲りっけん同志どうし会かい公認こうにんで出馬しゅつばして再選さいせんされ、衆議院しゅうぎいん議員ぎいんに連続れんぞく3期き在任ざいにんした。1917年ねん（大正たいしょう6年ねん）4月がつの第だい13回かい総そう選挙せんきょでは落選らくせんし政界せいかいを引退いんたい。1932年ねん2月がつに東京とうきょうで死去しきょした。

参考さんこう文献ぶんけん

• 成瀬なるせ麟、土屋つちや周太郎しゅうたろう編へん『大だい日本人にっぽんじん物ぶつ誌し : 一いち名めい・現代げんだい人名じんめい辞書じしょ』八紘はっこう社しゃ、1913年ねん。
• 衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいん編へん『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 衆議院しゅうぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』大蔵省おおくらしょう印刷いんさつ局きょく、1990年ねん。
• 『岡山おかやま県けん歴史れきし人物じんぶつ事典じてん』山陽新聞社さんようしんぶんしゃ、1994年ねん。

関連かんれん項目こうもく

• 稲永いなえい疑獄ぎごく