立川たちかわ雲くも平ひらた

日本にっぽんの政治せいじ家か 立川たちかわ雲くも平ひらた たつかわ うんぺい
立川たちかわ雲くも平ひらめ（1857-1936）
生年月日せいねんがっぴ	1857年ねん10月14日にち（安政あんせい4年ねん8月がつ27日にち）
出生しゅっしょう地ち	淡路あわじ国こく三原みはら郡ぐん立たて川瀬かわせ村むら（現げん兵庫ひょうご県けん南みなみあわじ市し賀集立川瀬かしゅうたてがわせ）
没ぼつ年月日ねんがっぴ	1936年ねん（昭和しょうわ11年ねん）1月がつ24日にち
死没しぼつ地ち	淡路島あわじしま
出身しゅっしん校こう	明治めいじ法律ほうりつ学校がっこう
前ぜん職しょく	弁護士べんごし
所属しょぞく政党せいとう	立憲りっけん政友せいゆう会かい

立川たちかわ 雲くも平ひらた（たつかわ うんぺい、1857年ねん10月14日にち（安政あんせい4年ねん8月がつ27日にち）- 1936年ねん（昭和しょうわ11年ねん）1月がつ24日にち）は、日本にっぽんの政治せいじ家か、弁護士べんごし。衆議院しゅうぎいん議員ぎいん（3期き）。『破戒はかい』（島崎しまざき藤村とうそん）に登場とうじょうする市村いちむら代議士だいぎしのモデルといわれる。

来歴らいれき・人物じんぶつ

1857年ねん（安政あんせい4年ねん）、淡路あわじ国こく三原みはら郡ぐん立たて川瀬かわせ村むら（後のち賀集かしゅう村むら、現げん兵庫ひょうご県けん南みなみあわじ市し賀集立川瀬かしゅうたてがわせ）で、立川たちかわ伝平でんぺいの長男ちょうなんとして生うまれる。伝平でんぺいは百姓ひゃくしょう出身しゅっしんだが足軽あしがるの株かぶを買かって洲本すもとに移うつった。雲くも平たいらは洲本すもとの藩校はんこうを経へて、1871年ねん、徳島とくしま師範しはん学校がっこう入学にゅうがく。1876年ねん、京都きょうとへ遊学ゆうがく。岸田きしだ俊子としこ、小室こむろ信介しんすけなど民権みんけん派はの人々ひとびとと交遊こうゆう関係かんけいを深ふかめる。1881年ねん、明治めいじ法律ほうりつ学校がっこう入学にゅうがく。1882年ねん、代言だいげん人じん試験しけん合格ごうかく。翌年よくねん、郷里きょうりで弁護士べんごし事務所じむしょを開業かいぎょう。刑事けいじ事件じけんの弁護べんごで「如此被告ひこく事件じけんに対たいして有罪ゆうざいの判決はんけつを下くださば、明日あした太陽たいよう西にしより出でん」と発言はつげんしたことにより官吏かんり侮辱ぶじょく罪ざいで懲役ちょうえき2か月げつ、営業えいぎょう停止ていし3か月げつの有罪ゆうざい判決はんけつを受うけた。

後のちに、長野ながの県けん北佐久きたさく郡ぐん岩村田いわむらだ町まち今宿いまじゅくに居きょを移うつして長野ながの県けん会かい議員ぎいんや衆議院しゅうぎいん議員ぎいん（1892年初ねんしょ当選とうせん、当選とうせん3回かい）を務つとめる。また、任期にんき中ちゅう政府せいふの社会しゃかい主義しゅぎ弾圧だんあつを批判ひはんする活動かつどうを行おこない、佐久さく地方ちほうの自由じゆう民権みんけん運動うんどうを指導しどうした。

1909年ねん、屠場とじょう法ほう改正かいせい疑獄ぎごくで逮捕たいほされ、議員ぎいん辞職じしょく。収賄しゅうわいで懲役ちょうえき6か月げつの実刑じっけい判決はんけつにより弁護士べんごし資格しかくを失うしない、勲くん四よん等とうを褫奪ちだつされた。

1913年ねん、大正天皇たいしょうてんのう即位そくいの恩赦おんしゃで弁護士べんごし資格しかくが復活ふっかつし、大連たいれんに弁護士べんごし事務所じむしょ開設かいせつ。1919年ねん、大連たいれん市し会議かいぎ員いん当選とうせん。1921年ねん、大連たいれん市し会議かいぎ長ちょうに就任しゅうにん。

佐久さく市し岩村田いわむらだ円満寺えんまんじ境内けいだいにある立川たちかわ雲くも平たいらの像ぞう（1901年ねん4月がつ建立こんりゅう）

1932年ねん、淡路島あわじしまに戻もどる。1936年ねん1月がつ24日にち、死去しきょ。墓所はかしょは洲本すもと市し安やす覚寺かくじ。

佐久さく市し岩村田いわむらだ円満寺えんまんじ境内けいだいに像ぞうが建たてられている。

親族しんぞく

• 立川たちかわ平たいら - 長男ちょうなん、衆議院しゅうぎいん議員ぎいん。

参考さんこう文献ぶんけん

• 『兵庫ひょうご県けん大だい百科ひゃっか事典じてん 下か』神戸こうべ新聞しんぶん出版しゅっぱんセンター、1983年ねん。
• 田川たがわ五郎ごろう『最後さいごの民権みんけん政治せいじ家か 立川たつかわ雲くも平たいら』中央公論ちゅうおうこうろん事業じぎょう出版しゅっぱん、2011年ねん。

外部がいぶリンク

• 立川たちかわ雲くも平ひら関係かんけい文書ぶんしょ