多田ただ作兵衛さくべえ

多田ただ 作兵衛さくべえ（ただ さくべえ、1843年ねん10月17日にち（天保てんぽう14年ねん9月24日にち） - 1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）1月がつ4日にち）は、明治めいじ期きの政治せいじ家か。衆議院しゅうぎいん議員ぎいん。

生涯しょうがい

筑前ちくぜん国こく夜須やす郡ぐん森山もりやま村むら字じ松林まつばやし（現げん福岡ふくおか県けん朝倉あさくら郡ぐん筑前ちくぜん町まち森山もりやま）で庄屋しょうや・多田ただ吉次よしじ、キラの長男ちょうなんとして生うまれる。和漢わかん学がくを修おさめる。

明治めいじ2年ねん（1869年ねん）庄屋しょうやとなり、以後いご、副ふく戸長こちょう、上座かみざ下座げざ夜須やす郡ぐん書記しょきを歴任れきにん。1878年ねん12月、福岡ふくおか県けん会議かいぎ員いんに当選とうせん。県政けんせいの革新かくしんに尽力じんりょくし、自由じゆう民権みんけん運動うんどうに加くわわった。

1894年ねん3月、第だい3回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで福岡ふくおか県けん第だい二に区くから出馬しゅつばし当選とうせん。以後いご、第だい9回かい総そう選挙せんきょまで連続れんぞく6回かいの当選とうせんを果はたし、衆議院しゅうぎいん議員ぎいんを連続れんぞく七なな期き務つとめた。この間あいだ、自由党じゆうとう、憲政けんせい党とう、立憲りっけん政友せいゆう会かいに所属しょぞくし、田畑たばた地価ちか修正しゅうせい、京都きょうと帝国ていこく大学だいがく福岡ふくおか医科いか大学だいがく及および工科こうか大学だいがくの設立せつりつなどの教育きょういく施設しせつの整備せいびなどに尽力じんりょくした。

また、農業のうぎょうの保護ほご政策せいさくの拡充かくじゅうを主張しゅちょうし、農業のうぎょう保護ほご奨励しょうれい予算よさんの獲得かくとく、農のう会かい法ほうの改正かいせいによる帝国ていこく農のう会かいの設立せつりつ、産米さんまい改良かいりょうなどの推進すいしんに努つとめた。

親族しんぞく

• 甥おい 多田ただ勇雄いさお（実業じつぎょう家か、衆議院しゅうぎいん議員ぎいん、玄げん洋よう社しゃ社員しゃいん）

参考さんこう文献ぶんけん

• 福岡ふくおか県けん朝倉あさくら郡ぐん教育きょういく会かい編へん『朝倉あさくら郡ぐん郷土きょうど人物じんぶつ誌し』福岡ふくおか県けん朝倉あさくら郡ぐん教育きょういく会かい、1926年ねん。
• 三松みまつ荘そう一いち編へん『福岡ふくおか県けん先賢せんけん人名じんめい辞典じてん』葦あし書房しょぼう、1986年ねん（文ぶん照あきら堂どう書店しょてん1933年刊ねんかんの復刻ふっこく）。
• 山本やまもと辰雄たつお『福岡ふくおか県けん農業のうぎょう外史がいし』農業のうぎょう春秋しゅんじゅう社しゃ、1963年ねん。
• 衆議院しゅうぎいん・参議院さんぎいん『議会ぎかい制度せいど百ひゃく年ねん史し - 衆議院しゅうぎいん議員ぎいん名鑑めいかん』大蔵省おおくらしょう印刷いんさつ局きょく、1990年ねん。
• 『新しん訂てい 政治せいじ家人かじん名めい事典じてん 明治めいじ～昭和しょうわ』日外にちがいアソシエーツ、2003年ねん。ISBN 9784816918056