掛かけ投なげ

掛かけ投なげ（かけなげ）とは、相撲すもうの決きまり手しゅの一ひとつである。

概説がいせつ

内うち掛かけの状態じょうたいから、そのまま跳はね上あげるように投なげる技わざ。相手あいてが片足かたあし立だちでこらえると、跳はねることから「けんけん」とも呼よばれる。柔道じゅうどうの内股うちまたとよく似にている。大正たいしょうの横綱よこづな鳳おおとりが名手めいしゅとして知しられた。

返かえし技わざとしても使つかわれる。

2014年ねん（平成へいせい26年ねん）9月がつ場所ばしょ千秋楽せんしゅうらくの結むすびの一番いちばん、横綱よこづな白はく鵬ほうが横綱よこづな鶴つる竜りゅうにこの技わざで勝利しょうりし、歴代れきだい2位いに並ならぶ通算つうさん31回かい目めの幕内まくうち最高さいこう優勝ゆうしょうを果はたした。

さらに最近さいきんでは、幕内まくうちで時どき天空てんくうや隆りゅうの山やまが、十じゅう両りょうではかつて維新いしん力りょくがこの技わざを決きめたことがある。また、2012年ねん（平成へいせい24年ねん）の大相撲おおずもうトーナメントでは白はく鵬ほうが決勝けっしょうで豪ごう栄さかえ道どうに対たいしてこの技わざを決きめている。

2019年ねん(令れい和わ元年がんねん)9月がつ場所ばしょで十じゅう両りょう経験けいけん者しゃの天てん空海くうかいが幕下まくしたの取組とりくみで幕内まくうち経験けいけん者しゃの荒あら鷲わしと王おう輝あきらを相手あいてに一いち場所ばしょで2回かいも決きめている。天空てんくう海うみは2021年ねん(令れい和わ3年ねん)9月がつ場所ばしょでも4度ど掛かけ投なげを成功せいこうさせている。

関連かんれん項目こうもく

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