ハズ押おし

ハズ押おし（はずおし）は、相撲すもうの基本きほん的てきな技術ぎじゅつのひとつ。

本来ほんらいは手ての形かたちのことを言いう。親指おやゆびを立たて、他たの4本ほんの指ゆびを伸のばした形かたちのことで、それが矢筈やはずに似にていることから、この名ながある。この手てが逆ぎゃくハの字じを描えがくように傾かたむけ、相手あいての脇わきの下したや胸むね、腹はらなどにあてがって、押おして出でることが、つまりハズ押おしである。特とくに親指おやゆび以外いがいの4本ほんの指ゆびを脇わきに入いれ、親指おやゆびを胸むねの方ほうに出だして腕うでを掬すくい上あげれば攻守こうしゅを兼かねた効果こうかが出でる。左ひだりハズ、右みぎハズ、もろハズがある。下したから上うえへ押おし上あげることが重要じゅうよう。

近年きんねんでは、大相撲おおずもう関係かんけい者しゃの中なかでも「相手あいての脇わきに手てをあてて押おすこと」がハズ押おしとの誤解ごかいも多おおくなってきている。