服部はっとり (アルバム)

『服部はっとり』
UNICORN の スタジオ・アルバム
リリース	1989年ねん6月1日にち
録音ろくおん	1989年ねん2月がつ - 観音崎かんのんざきマリンスタジオ スタジオ・テイクワン 音響おんきょうハウス サウンド・アトリエ 一口ひとくち坂ざかスタジオ サウンドインスタジオ ソニー信濃しなの町まちスタジオ
ジャンル	ロック ポップス ジャズ ワルツ サンバ インド音楽おんがく ロックンロール フォークソング
時間じかん	53分ふん33秒びょう
レーベル	CBS・ソニー
プロデュース	笹路そそろ正徳しょうとく
チャート最高さいこう順位じゅんい
3位い（オリコン）
UNICORN アルバム 年表ねんぴょう
『PANIC ATTACK』 （1988年ねん） 『服部はっとり』 （1989年ねん） 『ケダモノの嵐あらし』 （1990年ねん）
EANコード
JAN一覧いちらん JAN 4988009591360（1989年ねん・初回しょかい盤ばん） JAN 4988009591469（1989年ねん・通常つうじょう盤ばん） JAN 4988009492643（1989年ねん・CT） JAN 4988009705767（1992年ねん・MD） JAN 4988009341323（1995年ねん・CD） JAN 4547557005813（2007年ねん・CD）
『服部はっとり』収録しゅうろくのシングル
「大だい迷惑めいわく」 リリース: 1989年ねん4月がつ29日にち 「デーゲーム」 リリース: 1989年ねん9月がつ1日にち

『服部はっとり』（はっとり）は、日本にっぽんのロックバンドであるUNICORNの3枚まい目めのオリジナル・アルバム。

1989年ねん6月1日にちにCBSソニーからリリースされた。前作ぜんさく『PANIC ATTACK』（1988年ねん）よりおよそ1年ねんぶりにリリースされた作品さくひんであり、前作ぜんさくまでは作詞さくし・作曲さっきょくはほぼ全曲ぜんきょくにおいて奥田おくだ民生たみおが担当たんとうしていたが、本ほん作さくでは堀内ほりうち一史かずしおよび阿部あべ義晴よしはる、西川にしかわ幸一こういち、手島てじまいさむのメンバー全員ぜんいんが作詞さくしもしくは作曲さっきょくを担当たんとうしている。プロデューサーは前作ぜんさくに引ひき続つづき笹路そそろ正徳しょうとくが担当たんとうしている。

前作ぜんさくレコーディング中ちゅうに新あらたに加入かにゅうした阿部あべが正式せいしきに参加さんかした初はつのアルバムであり、また初はじめてメンバーの意向いこうが全面ぜんめん的てきに押おし出だされたアルバムであると奥田おくだは述のべている。アルバムタイトルは意味いみのないタイトルにしたいというメンバーの要望ようぼうから決定けっていされ、ジャズとワルツの融合ゆうごうやサンバ、インド音楽おんがくやロックンロール、フォークソングなど様々さまざまなジャンルの曲きょくが収録しゅうろくされた。

本ほん作さくはオリコンアルバムチャートにおいて最高さいこう位い第だい3位いとなり、バンドとして初はつのトップ10入いりを果はたした。先行せんこうシングルとしてバンド初はつとなるシングル「大だい迷惑めいわく」がリリースされた他ほか、リカットとして「デーゲーム」がリリースされ、1曲きょく目めにはコメディアンであり俳優はいゆうの坂上さかがみ二郎じろうによる歌唱かしょうバージョンが収録しゅうろくされた。

背景はいけい

アルバム『BOOM』（1987年ねん）でメジャーデビューしたUNICORNは「ハードロックではなく、ハードなロックをやる」という宣伝せんでんコピーがあり、ラブソングを中心ちゅうしんとしたドラマチックで切せつないメロディの楽曲がっきょくを中心ちゅうしんとしていた。CBS・ソニーでUNICORNの宣伝せんでん担当たんとう者しゃだった中村なかむら収おさむは「ポストBOØWY・ポストUP-BEAT」であったと表現ひょうげんしている。しかしリーダーの西川にしかわ幸一こういちが「アイドルみたいな、タレントみたいなのが嫌いやだった」と語かたるように、メンバーの中なかには鬱屈うっくつしたものが溜たまっていた。

1988年ねん1月がつ31日にちのインクスティック芝浦しばうら公演こうえんを最後さいごにキーボード担当たんとうの向井むかい美音みね里さとが脱退だったいを表明ひょうめい、2月がつ15日にちに正式せいしきに脱退だったいすることとなった。6月21日にちにはプロデューサー笹路そそろ正徳しょうとくのアシスタントで、過去かこアルバムにも参加さんかした阿部あべ義晴よしはる（現げん・ABEDON）の加入かにゅうが発表はっぴょうされ、2枚まい目めのアルバム『PANIC ATTACK』（1988年ねん）にはスタッフとしてクレジットされているものの、阿部あべの正式せいしき加入かにゅう前まえに制作せいさくされたアルバムのため阿部あべはバンドメンバーとしては記載きさいされていなかった。しかし、その後ごのコンサートツアー「UNICORN TOUR PANICK ATTACK'88」には参加さんかしており、同どうツアーは同年どうねん10月がつ14日にちの渋谷しぶや公会堂こうかいどう公演こうえんから12月24日にちの秋田あきた県けん児童じどう会館かいかん公演こうえんまで、20都市とし全ぜん24公演こうえんが行おこなわれた。

録音ろくおん、制作せいさく

5人にんになって、自分じぶんたちでほとんど決きめて、オレらが崖がけに落おちそうになる所ところで、笹路そそろさんが待まちんさい、こっち向むきなさいというフォローを入いれてくれるだけになって。

西川にしかわ幸一こういち,
ARENA37℃ 1989年ねん6月がつ号ごう

本ほん作さくのレコーディングは1989年ねん2月がつ半なかばより観音崎かんのんざきマリンスタジオおよびスタジオ・テイクワン、音響おんきょうハウス、サウンド・アトリエ、一口ひとくち坂ざかスタジオ、サウンドインスタジオ、ソニー信濃しなの町まちスタジオと多岐たきに亘わたって行おこなわれた。

制作せいさくにあたっては従来じゅうらいのイメージを大おおきく覆くつがえすタイトルの『服部はっとり』が採用さいようされ、また制作せいさく方法ほうほうも大おおきく様変さまがわりした。メンバー全員ぜんいんが作詞さくし・作曲さっきょくを担当たんとうすることとなり、演奏えんそう面めんでもボーカルの奥田おくだ民生たみお以外いがいのメンバーや、メンバーでない人物じんぶつもリードボーカルとして歌唱かしょうしている。奥田おくだは「まわりの状況じょうきょうも見みて」「ちゃんと自分じぶんらで考かんがえて作つくれるようになった、最初さいしょのアルバムなんじゃないですかね」と述のべている。このアルバム制作せいさくを通つうじ、UNICORNの歌詞かしや演奏えんそうフォーマットは従来じゅうらいのロックバンド的てきなものにとらわれないものとなった。奥田おくだは「UNICORNが『服部はっとり』みたいな方向ほうこうに行いくようになった」のは、ディレクター河合かわい誠一せいいちマイケルの影響えいきょうが大おおきかったと述のべている。手島てじまいさむは本ほん作さくのために12、3曲きょくに及およぶ曲きょくを制作せいさくしており、他たのメンバーも全員ぜんいん作曲さっきょくを手掛てがけたことから30曲きょく以上いじょうにおよぶ楽曲がっきょくの中なかから絞しぼり込こみが行おこなわれた。西川にしかわは制作せいさく前まえに阿部あべの加入かにゅうによって1枚まい目めおよび2枚まい目めのアルバムとはキーボードの存在そんざい意義いぎを変かえたいと発言はつげんしている。

音楽おんがく誌し『ARENA37℃』1989年ねん6月がつ号ごうのインタビューにおいて堀内ほりうち一史かずしは、前作ぜんさくまでは1曲きょくづつ個別こべつに聴きかせる形かたちで制作せいさくされていたが、本ほん作さくではライブを想定そうていして最後さいごの曲きょくまで一貫いっかんして聴きかせる形かたちで制作せいさくしたと述のべており、奥田おくだは最終さいしゅう曲きょくの「ミルク」がアンコールをイメージしていると述のべている。西川にしかわは1枚まい目めのアルバムは状況じょうきょうが理解りかいできないまま制作せいさくされ、2枚まい目めのアルバムは笹路そそろのプロデュースから多おおくを学まなび、本ほん作さくの制作せいさくでは5人にんのメンバーでほぼすべてが決定けっていされ、行いき詰づまりかけた際さいに笹路そそろからアドバイスを受うける程度ていどになっており、次つぎ作さくではセルフ・プロデュースも検討けんとうしていると述のべている。

音楽おんがく性せいとアルバムタイトル

本ほん作さくの音楽おんがく性せいに関かんしてライターの藤野ふじの洋子ようこは、ジャズとワルツの融合ゆうごうやサンバ、インド音楽おんがくやロックンロール、フォークソングなどバラエティに富とんだ内容ないようになっていると述のべている。歌詞かしの中なかで男子だんしや女子じょしを題材だいざいとしたものが減少げんしょうしていることに関かんして、奥田おくだは「あきちゃったの、それ自体じたいに」と述のべ、また「言いってることは同おなじなのかもしれないけど、周まわりの、もっと深ふかい状況じょうきょうに重点じゅうてんを置おくようになっているよね」と述のべている。

音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』において音楽おんがくライターの菅かん岳彦たけひこは、本ほん作さくのコンセプトが「矮小わいしょうなオリジナリティーよりもクリエイティブなパクリを」であると主張しゅちょうし、様々さまざまな音楽おんがくからの引用いんようを多用たようしていることからピチカート・ファイヴの1枚まい目めのアルバム『couples』（1987年ねん）に近ちかいと述のべている。音楽おんがく的てきな方向ほうこう性せいや統一とういつ感かんが欠落けつらくした広ひろがり方かたをしている点てんに関かんして、菅かんは「ユニコーン流りゅうのコンセプト・アルバムの表現ひょうげんだった」と述のべた他ほか、メンバー全員ぜんいんが曲きょくを制作せいさくし歌唱かしょうするスタイルがUNICORNが大おおきく影響えいきょうを受うけたビートルズと類似るいじしていると指摘してき、また奥田おくだによる刺激しげき的てきで理解りかい不能ふのうなアバンギャルドな歌詞かしに関かんしても「ジョン・レノンの奥田おくだ民生たみお的てき解釈かいしゃくとも言いえる」と述のべている。また同誌どうしにて音楽おんがく解説かいせつ者しゃの榊さかきひろとは、「ペーター」は「ノスタルジックなワルツとジャジーな4分ぶんの5拍子ひょうし」の曲きょく、「逆光ぎゃっこう」は「アヴァンギャルドでスケールの大おおきなバラード」、「デーゲーム」は「インド音楽おんがく風ふうのストリングスが印象いんしょう的てき」と述のべている。

前まえのアルバムを出だしたあたりで、なんかの話はなしのきっかけで、服部はっとりという言葉ことばが浸透しんとうしてたんですよ。ま、別べつにね、アルバム・タイトルが人ひとの名前なまえでもいいじゃないかとね、鈴木すずきとか、服部はっとり? うん、響ひびきもいいしと。

西川にしかわ幸一こういち,
ARENA37℃ 1989年ねん6月がつ号ごう

アルバムタイトルに冠かんして、奥田おくだは全国ぜんこくツアーである「UNICORN TOUR PANICK ATTACK'88」が終了しゅうりょうした時点じてんから、「次つぎはもう『服部はっとり』ぐらいのタイトルでいいんじゃないの？」と考かんがえており、「ほんとに何なんの意味いみもないタイトルにしたかった」として、『山田やまだ』でも良よかったと述のべている。リリース当時とうじのインタビューにおいて奥田おくだはツアーに入はいった時ときにはすでに決きめていたと述のべており、前作ぜんさくがリリースされた頃ころに何なにかの切きっ掛かけで「服部はっとり」という言葉ことばが浸透しんとうしており、アルバム・タイトルが人名じんめいでもいいのではないかという考かんがえで検討けんとうしていた。1989年ねん1月がつ19日にち、大阪おおさか厚生こうせい年金ねんきん会館かいかんで行おこなわれたツアー最終さいしゅう日びの打うち上あげ会場かいじょうで、奥田おくだ、西川にしかわ、堀内ほりうち、手島てじまの4人にんで話はなし合あって『服部はっとり』と決定けっていした。これをスタッフに伝つたえたところ、スタッフは反応はんのうに困こまり静しずまり返かえったという。西川にしかわは「『服部はっとり』って言いわれても音楽おんがくと結むすびつかないから、みんな「どんな音楽おんがく?」ってなったんだと思おもう。それって興味きょうみが湧わくじゃん。その瞬間しゅんかんに俺おれは『よし、やった』って思おもったんだよ」と述のべている。

『THE VERY RUST OF UNICORN VIDEO Vol.1』の解説かいせつでは、マネージャーに就任しゅうにんした原田はらだ公一こういちの柔軟じゅうなんな考かんがえにより採用さいようされたとしているが、原田はらだがUNICORNのマネージャーとなったのは、同年どうねん1月がつ31日にちである。原田はらだ自身じしんはマネージャーになる前まえから『服部はっとり』のアイデアは聞きいており、「アルバムに人格じんかくをもたせること」が出発しゅっぱつ点てんであり、その中なかで『服部はっとり』という言葉ことばの響ひびきや読よみがなが面白おもしろいという話はなしを回想かいそうしている。『服部はっとり』という名前なまえは阿部あべの出身しゅっしん地ちである山形やまがたの実業じつぎょう家かの服部はっとり敬たかし雄ゆうが由来ゆらいであるという噂うわさが存在そんざいしているが、奥田おくだと阿部あべは「そんな人ひとは知しらん」と答こたえている。

楽曲がっきょく

SIDE A

1. 「ハッタリ（メドレー: おかしな2人ふたり～ツイストで目めを覚さませ〜抱いだけないあの娘むすめ〜Maybe Blue〜Fallin' Night〜ペーター〜I'M A LOSER〜パパは金持かねもち〜君くん達たちは天使てんし）」

   インストゥルメンタル。オーケストラによるユニコーンの楽曲がっきょくのメドレー。名称めいしょうはアルバムタイトルに因ちなんだものであり、「大だい迷惑めいわく」にてミュージカルの要素ようそが導入どうにゅうされていたことから、ミュージカルのオープニングで曲きょくの主要しゅよう部分ぶぶんのみを演奏えんそうするメドレーに倣ならって制作せいさくされた。アレンジはメンバーの意図いとを汲くんだ上じょうで笹路そそろが行おこなっている。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』においてライターの市川いちかわ誠まことは、「編曲へんきょくを手てがけた笹路そそろ正徳しょうとくの職人しょくにん技わざが光ひかり、してやったりな『服部はっとり』オープニング曲きょくだ」と述のべている。

2. 「ジゴロ」

   メンバーではなく、「ペーター」とクレジットされた当時とうじ10歳さいの子供こどもによる歌唱かしょう。作曲さっきょくした西川にしかわはヨーロッパや少年しょうねんが童謡どうようを歌うたっているイメージで制作せいさくしており、奥田おくだによる歌詞かしについては「史上しじょう最低さいていの歌詞かし」と述のべたが、「史上しじょう最低さいていだから認みとめざるを得えない」とも述のべている。堀内ほりうちは子供こどもの名前なまえは収録しゅうろく曲きょくの「ペーター」から取とられたのではないかと述のべている。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』においてライターの西岡にしおかムサシは、「自信じしんが窺うかがえる際きわどいユーモアだ」と述のべている。

3. 「服部はっとり」

   シングル「大だい迷惑めいわく」のカップリング曲きょくであり表題ひょうだい曲きょく。当初とうしょ「服部はっとり」という曲きょくがなかったため、奥田おくだが制作せいさくしレコーディング直前ちょくぜんに提出ていしゅつされた。西川にしかわは本ほん曲きょくを「完かんぺきなハードロック」であると主張しゅちょうし、当時とうじのヘヴィメタルやハードロックのバンドがポップなメロディーを制作せいさくしていたことへの反発はんぱつから徹底的てっていてきにハードロックの音楽おんがく性せいを追求ついきゅうしたと述のべている。歌詞かしについては「人ひとの名前なまえなんだから、何なんでもいいんだよね、歌詞かしなんて。「『誰だれかの曲きょくです』ってこと言いえばいいわけだから」と述のべている。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』においてお笑わらいコンビであるダイノジの大谷おおや伸彦のぶひこは、ギターリフがリッチー・ブラックモアのフレーズと酷似こくじしている事ことを指摘してきした他ほか、「三さん十じゅう男なんに女おんなを寝取ねとられる男おとこの悲劇ひげき」という歌詞かしが「ロックっぽくない」と述のべている。また、前作ぜんさく収録しゅうろく曲きょくの「HEY! MAN」の続編ぞくへん的てきであると指摘してきした他ほか、「早はやく老ふけたがっていた（ような）民生みんせいの趣味しゅみが反映はんえい」とも述のべている。トリビュート・アルバム『ユニコーン・カバーズ』（2013年ねん）においてグループ魂たましいによるカバーが収録しゅうろくされている。

4. 「おかしな2人ふたり」

   仮かりタイトルは「ニーズ・オブ・ファン」。西川にしかわは本ほん曲きょくを「SUGAR BOY」の路線ろせんであると主張しゅちょうし、サビのハーモニーの形態けいたいが「SHE SAID」と同様どうようであると述のべた他ほか、本ほん作さくのテーマは「ペケペケ」の発展形はってんけいであり女性じょせい側がわからの視点してんで描えがかれた「ペケペケ」であるとも述のべている。イントロ部分ぶぶんは奥田おくだが制作せいさくしたデモテープの時点じてんから存在そんざいしており、メンバー全員ぜんいんの息いきを合あわせるのが難むずかしく、レコーディング前まえの合宿がっしゅくにおいても時間じかんがあればメンバー各自かくじが個人こじん練習れんしゅうをしていたという。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』において市川いちかわは、本ほん曲きょくを「バンド・ブーム全盛ぜんせいの当時とうじ、巷ちまたにあふれていたビート・ポップと、成長せいちょう期きにあったユニコーンの音楽おんがく性せいの接点せってんに生うまれた名曲めいきょく」であると指摘してきし、序盤じょばんからすぐにサビに移行いこうせず、サビが開始かいししてからは歌詞かしを変かえながら何なん度ども同おなじメロディーが繰くり返かえされる構成こうせいが面白おもしろいと述のべ、「曲きょくを作つくった奥田おくだの才能さいのうはもとより、片想かたおもいの気持きもちを、ユーモラスでありながらせつなさにあふれる独特どくとくな言葉ことば遣づかいで綴つづった、川西かわにしによる歌詞かしがとにかく素晴すばらしい」と称賛しょうさんしている。トリビュート・アルバム『ユニコーン・トリビュート』（2007年ねん）においてシュノーケルによるカバーが収録しゅうろくされている。

5. 「ペーター」

   コンサートツアー中ちゅうの北海道ほっかいどう公演こうえんの際さいに電車でんしゃに乗のって窓まどの外そとの雪ゆきを眺ながめながら堀内ほりうちが制作せいさくした曲きょく。イメージとしては、ヨーロッパの小ちいさな街まちの寂さびしい感かんじを出だしたと堀内ほりうちは述のべている。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』において西岡にしおかは、本ほん曲きょくをロシア民謡みんよう風ふうなワルツでありZABADAKのような「耽美たんび系けいプログレ世界せかい」であると位置付いちづけ、後半こうはんが「テイク・ファイヴ」（1959年ねん）のように5拍子ひょうしになることから「EBIの変へんなセンス爆発ばくはつ」と述のべている。

6. 「パパは金持かねもち」

   次つぎ曲きょくとつながっている。PVも存在そんざいし、「君達きみたちは天使てんし」と2曲きょくで1つのPVという形式けいしきである。曲きょく先さきの奥田おくだ民生たみおにしては珍めずらしく詞し先さきの曲きょくで、タイトル、歌詞かし、曲きょくの順じゅんで作つくられた。手島てじまは通常つうじょうのロックバンドではやらないような軽薄けいはくなイントロであると述のべた他ほか、ロックンロールからサンバに展開てんかいしていく構想こうそうがあったため、ラテン・パーカッションを導入どうにゅうしている。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』において市川いちかわは、「無理むりめな変へん拍子ひょうしなど、小しょうネタが詰つまっているが、メロディが太ふといため、型かた崩くずれしない」と述のべている。

7. 「君達きみたちは天使てんし」

   プリンセス プリンセスの奥居おくい香かおりとPSY・SのCHAKA（安則やすのりまみ）がコーラスで参加さんかしている。前ぜん曲きょくからサンバのリズムで繋つながっている構成こうせいになっているが、これは全まったくの偶然ぐうぜんでありそれぞれ別べつで制作せいさくされた曲きょくであったが繋つながる構成こうせいにした方ほうが面白おもしろいとの判断はんだんで結合けつごうされることとなった。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』においてライターの飯島いいじま久美子くみこは、「うっとり歌うたうEBIの王子おうじ様さまパワーが炸裂さくれつ、かなり笑わらえる」と述のべている。

8. 「逆光ぎゃっこう」

   当初とうしょはボーカルが一定いっていの同おなじ音おんを出だしながらコード進行しんこうのみが変化へんかする曲きょくを制作せいさくする意図いとであったが、夜よるに制作せいさくしていたためにバラードになったと阿部あべは述のべている。当初とうしょ制作せいさくされたバージョンではバックのサウンドも綺麗きれいなものであったが、気きが変かわった阿部あべによって狂くるったようなイメージの曲きょくに変更へんこうされた。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』においてライターの川口かわぐち瑞夫みずおは、本ほん曲きょくが阿部あべによる初はつ作品さくひんであることに触ふれた他ほか、「バンド・サウンドとはおよそかけ離はなれたオーケストラ風ふうのアレンジ」であると述のべ、また「新しん加入かにゅうの分際ぶんざいでいきなりこんな曲きょくを提出ていしゅつしてしまうアベBの悪意あくいも感かんじられる佳けい曲きょく」であるとも述のべている。

SIDE B

9. 「珍めずらしく寝覚ねざめの良よい木曜日もくようび」

   手島てじまは本ほん曲きょくはレゲエであると述のべ、マニュアルトラックダウンが行おこなわれたためにベースが途中とちゅうで切きれたような音おとになっていると述のべている。またアウトロにおいてもテープを切きり張ばりするという小細工こざいくが行おこなわれていると述のべている。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』においてライターの堀越ほりこし葉子ようこは、本ほん曲きょくがUNICORN初はつのレゲエであると指摘してきした他ほか、レゲエ野郎やろうなのにも拘かかわらずレゲエウーマンはタイプではないという歌詞かしの内容ないようから、「葛藤かっとうと開ひらき直なおりの歌うた」であると述のべている。トリビュート・アルバム『ユニコーン・トリビュート』においてPUSHIMによるカバーが収録しゅうろくされている。

10. 「デーゲーム」

    2枚まい目めのシングル曲きょく。詳細しょうさいは「デーゲーム」の項こうを参照さんしょう。

11. 「人生じんせいは上々じょうじょうだ」

    曲きょくが進行しんこうしていく内うちに徐々じょじょにキーが高たかくなっていくことから、仮かりタイトルは「上昇じょうしょう」となっていた。デモテープの雰囲気ふんいきを出だすためにリズム・マシーンによるドラム音おんが採用さいようされた。リスム・マシーンはレンタルのため使用しよう方法ほうほうが分わからず、手動しゅどうで切きり替かえながらレコーディングしたところ曲きょくの構成こうせいが分わからなくなってしまい、勘かんで切きり替かえながら操作そうさしたためリズムが覚束おぼつかない状態じょうたいとなっている。当初とうしょはフェードインで終了しゅうりょうするはずであったが、阿部あべによる音声おんせいが偶然ぐうぜん決きまりそれが終結しゅうけつとしてそのまま採用さいようされた。作詞さくしは阿部あべと西川にしかわの共とも作さくであり、男性だんせいの同性愛どうせいあいをテーマにしているが、新宿しんじゅく二に丁目ちょうめではなくイギリスのカレッジ的てきなイメージで制作せいさくされている。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』においてライターの内田うちだ和世かずよは、「ユニコーンが持もつコミカルな部分ぶぶんが全面ぜんめんに押おし出だされたアルバム『服部はっとり』ならではのスタイル」であると述のべた他ほか、「曲きょく構成こうせい、歌詞かし共どもに当時とうじのロックバンドとしては異色いしょくで衝撃しょうげき的てきな内容ないようといえる」とも述のべている。トリビュート・アルバム『ユニコーン・カバーズ』において氣き志こころざし團だんによるカバーが収録しゅうろくされている。

12. 「抱だき（いだ）けるあの娘むすめ（むすめ）」

    ほぼデモテープのまま演奏えんそうされ、ゴージャスなイメージにするためブラスを入いれたことによって胸むねや尻しりの大おおきな人ひとが歩あるくイメージが湧わいた奥田おくだが歌詞かしを制作せいさくした。歌詞かし中ちゅうの「益荒男ますらお」という言葉ことばはディレクターが提案ていあんした。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』において市川いちかわは、「アメリカに新天地しんてんちを求もとめて渡わたった日本人にっぽんじんの欲望よくぼうを、ホーン・セクションを用もちい、ミュージカルっぽいアレンジで描えがいた」曲きょくであると述のべ、前作ぜんさく収録しゅうろく曲きょくである「抱いだけないあの娘むすめ-Great Hip in Japan-」とは無関係むかんけいであることを指摘してきしている。

13. 「大だい迷惑めいわく」

    ユニコーンの1作さく目めのシングル曲きょく。詳細しょうさいは「大だい迷惑めいわく」の項こうを参照さんしょう。

14. 「ミルク」

    奥田おくだは本ほん曲きょくをフォークソングであると述のべた他ほか、トラックダウンする時間じかんが無なかったことから一発いっぱつ録ろくりでレコーディングされたと述のべている。阿部あべがハーモニカを担当たんとうすることになっていたが、レコーディング当日とうじつに阿部あべがスタジオを間違まちがえたため収録しゅうろくされていない。制作せいさく時じの奥田おくだには子供こどもはいなかったが、子供こどもが出来できた時ときのことを想定そうていして制作せいさくされており、また奥田おくだは「ジゴロ」において子供こどもが欲ほしくないという歌詞かしがあったことから「最後さいごに子供こどもっていいよねぇという感かんじでシメた」と述のべている。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』において大谷おおやは、「聴きく者ものをほのぼのとさせる命いのちの誕生たんじょうを歌うたった曲きょく」であると述のべた他ほか、2曲きょく目めの「ジゴロ」に繋つながっていくことを指摘してきしている。また、本ほん曲きょくはビートルズにおける「ブラックバード」（1968年ねん）であると主張しゅちょうし、「多種たしゅ多様たような曲きょくが並ならぶ『服部はっとり』の最後さいごにふさわしい」と述のべている。トリビュート・アルバム『ユニコーン・トリビュート』においてつじあやのによるカバーが収録しゅうろくされている。

リリース

本ほん作さくは1988年ねん7月がつ21日にちにCBS・ソニーから、CD、CTの2形態けいたいでリリースされた。CDの初回しょかい限定げんてい盤ばんには、制作せいさく進行しんこうの須藤すとう由美子ゆみこの発案はつあんで「服部はっとり」の題字だいじが書かかれた巾着きんちゃく袋ぶくろがついていた。本ほん作さくよりCDとCTのみの発売はつばいとなったことに関かんして、レコード盤ばんを愛好あいこうする奥田おくだは残念ざんねんがっていた。

1992年ねん11月21日にちにはMDにて再さいリリース、UNICORN解散かいさん後ごとなる1995年ねん12月13日にちには、ソニー・ミュージックレコーズから「ユニコーンの逆転ぎゃくてん満塁まんるいホームランプライスシリーズ」として廉価れんか版ばんCDがリリースされた。また、2007年ねん12月19日にちにはエスエムイーレコーズから紙かみジャケット仕様しようCDとして再さいリリースされた。さらに2012年ねん12月5日にちには9枚まい組ぐみCD+DVDのボックス・セット『UNICORN SME ERA - remasterd BOX』においてデジタル・リマスタリング盤ばんが収録しゅうろくされ、2017年ねん12月6日にちにはデビュー30周年しゅうねんを記念きねんして、ABEDONがリマスタリングを担当たんとうした工具こうぐ箱ばこ風ふうボックス入いりの15枚まい組ぐみCD-BOX『UC30 若返わかがえる勤労きんろう』に収録しゅうろくされて再さいリリースされた。2019年ねん11月21日にちには、本ほん作さく制作せいさく時じの様子ようすについて、メンバーやスタッフへのインタビューを行おこなった『ユニコーン『服部はっとり』ザ・インサイド・ストーリー』が発刊はっかんされた。

プロモーション

本ほん作さく制作せいさく時期じきの前後ぜんごで、UNICORNは本格ほんかく的てきにテレビ出演しゅつえんを行おこなうようになり、先行せんこうリリースされた「大だい迷惑めいわく」のヒットもあり、大おおきな人気にんきを得えることとなった。主おもなテレビ出演しゅつえんとしては、1989年ねん5月がつ6日にち放送ほうそうのNHK総合そうごう音楽おんがく番組ばんぐみ『ジャストポップアップ』（1988年ねん - 1991年ねん）、5月がつ20日はつか放送ほうそうのフジテレビ系けい音楽おんがく番組ばんぐみ『オールナイトフジ』（1983年ねん - 1991年ねん）、5月25日にち放送ほうそうのTBS系けい音楽おんがく番組ばんぐみ『ザ・ベストテン』（1978年ねん - 1989年ねん）などに出演しゅつえんした他ほか、7月がつ26日にち放送ほうそうのフジテレビ系けい音楽おんがく番組ばんぐみ『夜よるのヒットスタジオDELUXE』（1985年ねん - 1989年ねん）にて初はつ出演しゅつえんを果はたし、いずれも「大だい迷惑めいわく」を演奏えんそうした。

また、8月がつ19日にち放送ほうそうの『オールナイトフジ』では「大だい迷惑めいわく」とともに「デーゲーム」が演奏えんそうされた他ほか、9月18日にち放送ほうそうの日本にほんテレビ系けい音楽おんがく番組ばんぐみ『歌うたのトップテン』（1986年ねん - 1990年ねん）においてはコメディアンであり俳優はいゆうの坂上さかがみ二郎じろうのみが出演しゅつえんしメンバーが出演しゅつえんしない形かたちで「デーゲーム」が演奏えんそうされた。12月15日にち放送ほうそうの『ヒットスタジオR&N』においては「パパは金持かねもち」および「君達きみたちは天使てんし」が演奏えんそう、12月16日にち放送ほうそうのフジテレビ系けいバラエティ番組ばんぐみ『夢ゆめで逢あえたら』（1988年ねん - 1991年ねん）においては「ツイストで目めを覚さませ」が演奏えんそう、1990年ねん1月がつ13日にち放送ほうそうの日本にほんテレビ系けいバラエティ番組ばんぐみ『爆風ばくふうスランプのお店みせ』（1989年ねん - 1990年ねん）においては「服部はっとり」および「人生じんせいは上々じょうじょうだ」が演奏えんそう、同年どうねん4月がつ18日にち放送ほうそうの『ジャストポップアップ』においては「服部はっとり」が演奏えんそうされた。

アートワーク

ジャケット写真しゃしんには、メンバーではない老齢ろうれい男性だんせいの顔かおが大写おおうつしとなったものが採用さいようされている。モデルは、当時とうじ東京とうきょう都と荒川あらかわ区く在住ざいじゅうの鳶職とびしょくで公益こうえき法人ほうじん江戸えど消防しょうぼう記念きねん会かい（現げん・一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん江戸えど消防しょうぼう記念きねん会かい）第だい五ご区く七なな番組ばんぐみ（旧きゅう江戸えど町火消まちびけし九きゅう番組ばんぐみれ組ぐみ）副ふく組頭くみがしらを務つとめていた中村なかむら福太郎ふくたろうである（1921年ねん - 2019年ねん）。ディレクターの河合かわい誠一せいいちマイケルは、アメリカの写真しゃしん家かリチャード・アヴェドンの写真しゃしん集しゅうを見みてジャケットにできないかと考かんがえていたという。河合かわいから「粋いきで、いなせで、味あじのある人ひとがいい、でも有名人ゆうめいじんじゃない」人ひとを探さがしていると聞きかされた制作せいさく進行しんこうの須藤すとう由美子ゆみこは当時とうじ日暮里にっぽりに住すんでおり、中村なかむらを紹介しょうかいすることとなった。当初とうしょはCBSソニーの社内しゃないにいた「服部はっとり」という人物じんぶつも候補こうほに上あがっていたという。コンパクトディスクのジャケットサイズが小ちいさいことに不満ふまんを持もっていたアートディレクターの野本のもと卓司たくしは、インパクトを出だすために顔かおのアップにすることとした。

宣伝せんでん担当たんとう者しゃの中村なかむら収おさむは、会議かいぎで「なんでジャケットにメンバーが出でないんだ」とか「このおじいさんは誰だれだ!」と責せめられたと回想かいそうしている。また西川にしかわはローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツにこのアルバムを渡わたしたところ、「Who？」「まさかメンバーじゃないよね、誰だれなの？」と聞きかれたことを回想かいそうしている。

「服部はっとり」発売はつばい当時とうじ『夜よるのヒットスタジオDELUXE』にUNICORNが出演しゅつえんした際さいは「イメージボーイ」としてメンバーと共演きょうえんしている。この時ときの歌唱かしょう曲きょくは「大だい迷惑めいわく」だったが、曲きょく紹介しょうかいを振ふられた中村なかむらは「ユニコーンで『服部はっとり』です」と間違まちがえている。その後ご七なな番組ばんぐみ組頭くみがしら就任しゅうにんした後のちにも、阿部あべがプロデュースした氣き志こころざし團だんのアルバム『TOO FAST TO LIVE TOO YOUNG TO DIE』（2004年ねん）のジャケット写真しゃしんに起用きようされ、紫むらさきのリーゼントカツラ姿すがたになった。その後ご、本ほんアルバム発売はつばいから30年ねんとなる2019年ねん3月がつに98歳さいで逝去せいきょした。また、『服部はっとり』の題字だいじはアートディレクターの野本のもとが書かいたものである。

ツアー

本ほん作さくを受うけたコンサートツアーは、「UNICORN WORLD TOUR 1989 服部はっとり」と題だいして1989年ねん4月がつ21日にちの戸田とだ市し文化ぶんか会館かいかん公演こうえんから7月がつ10日とおかの日本武道館にほんぶどうかん公演こうえんまで、37都市とし全ぜん41公演こうえんが行おこなわれた。東京とうきょうにおいては4月がつ29日にちに日比谷ひびや野外やがい音楽おんがく堂どう、5月13日にちに東京とうきょうPIT公演こうえんが行おこなわれた。2会場かいじょうの公演こうえんでは冒頭ぼうとうにインストゥルメンタルである「ハッタリ」が会場かいじょう内ないに流ながれ、日比ひび谷野たにの音おと音楽おんがく堂どうにおいては本ほん作さくの収録しゅうろく曲きょくをほぼ全曲ぜんきょく網羅もうらした構成こうせいであったが、聴衆ちょうしゅうのほとんどが初はじめて聴きく楽曲がっきょくであったこともあり、盛況せいきょうとはいえない状態じょうたいであった。そのこともあり、東京とうきょうPITにおいては曲目きょくもくは変かえずに曲きょく順じゅんのみを変更へんこう、当日とうじつの構成こうせいはリハーサル中ちゅうに急遽きゅうきょ決定けっていされたものであり、また楽屋がくやを突然とつぜん訪おとずれたJUN SKY WALKER(S)の寺岡てらおか呼人よびとが要望ようぼうしたことからオープニングナンバーである「人生じんせいは上々じょうじょうだ」は阿部あべと寺岡てらおかによって歌唱かしょうされることになった。

ツアー最終さいしゅう日びとなる7月がつ10日とおかには初はつの日本武道館にほんぶどうかん公演こうえんを実施じっし、同日どうじつには全国ぜんこくから選えらばれた服部はっとり姓せいの人ひとを「服部はっとり様さまご一いち行ぎょう」名義めいぎで招待しょうたいしている。ステージ装飾そうしょくはシンプルであり、セットらしいものはなく5人にんの演奏えんそうだけを聴きかせるようなステージ構成こうせいとなった。当日とうじつは1万まん人にんが動員どういんされ、客きゃく電でんが落おちると同時どうじにスクリーンに「服部はっとり」の2文字もじが浮うかび上あがり、奥田おくだによる「そこから手島てじまくんは見みえるか? 見みえない? それはホントに大だい・迷・惑!」というMCとともに手島てじまと堀内ほりうちによる「大だい迷惑めいわく」の演奏えんそうが開始かいしされた。その後ご奥田おくだは「ブドウカンはガイジンがヤルモノ。ワタシたちも出来できテ、とてもウレシイです。ドモ、アリガト」とカタコトでMCを行おこない、その後ご「SUGAR BOY」が演奏えんそうされた。「ペケペケ」の演奏えんそうでは阿部あべはブルースハープを持もちながら走はしり回まわり、手島てじまとともに左右さゆうのやぐらにそれぞれ登のぼりギターとブルースハープの共演きょうえんを行おこなった。「抱いだけるあの娘むすめ」では終盤しゅうばんで奥田おくだが卒倒そっとうし退場たいじょう、代かわりに阿部あべにマイクを奪うばわれるという演出えんしゅつが行おこなわれた他ほか、「パパは金持かねもち～LIMBO」ではスタッフによる一発いっぱつ芸げいが披露ひろうされた。最終さいしゅう曲きょくとなる「服部はっとり」では「最後さいごの曲きょくはお前まえたちに捧ささげます!」と奥田おくだがMCした後のちに、全員ぜんいんブロンドヘアーのかつらを付つけて「服部はっとり様さまご一いち行ぎょう」に向むけて演奏えんそうされた。アンコールでは西川にしかわのボーカルによる「バラバラ」やピアノによるアレンジの「眠ねむる」が演奏えんそうされた他ほか、エルヴィス・プレスリーのような白しろい衣装いしょうを着きた阿部あべが登場とうじょうし、「Y・ABE」と書かかれたタオルを用意よういした上うえで再ふたたび寺岡てらおかとのジョイントで「人生じんせいは上々じょうじょうだ」が演奏えんそうされた。

さらに「UNICORN WINTER TOUR PANIC 服部はっとり BOOMツアー」と題だいしたコンサートツアーを、同年どうねん10月がつ24日にちの戸田とだ市し文化ぶんか会館かいかん公演こうえんから翌よく1990年ねん3月がつ3日にちの山形やまがた県民けんみん会館かいかん公演こうえんまで、38都市とし全ぜん55公演こうえんが行おこなわれた。1月16日にちから1月がつ18日にちにかけては新宿しんじゅく厚生こうせい年金ねんきん会館かいかんにおいて3日間にちかん連続れんぞく公演こうえんを実施じっし、初日しょにちには坂上さかがみ二郎じろうがゲストとして登場とうじょうした。

批評ひひょう、影響えいきょう

専門せんもん評論ひょうろん家かによるレビュー
レビュー・スコア
出典しゅってん	評価ひょうか
CDジャーナル	肯定こうてい的てき
音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22	肯定こうてい的てき
別冊べっさつカドカワ 総力そうりょく特集とくしゅうユニコーン 2009	肯定こうてい的てき

本ほん作さくの音楽おんがく性せいに対たいする批評ひひょう家かたちからの反応はんのうは概おおむね肯定こうてい的てきなものとなっており、音楽おんがく情報じょうほうサイト『CDジャーナル』では、本ほん作さくは前作ぜんさくまでのハードロックおよびパンク・ロックの路線ろせんから転換てんかんし「ユーモアあふれる独自どくじのロック・サウンドを展開てんかいした」と述のべた上うえで、「「大だい迷惑めいわく」や表題ひょうだい曲きょく「服部はっとり」など、痛快つうかいなナンバーが満載まんさいされた名めい盤ばんだ」と称賛しょうさんした。音楽おんがく誌し『別冊べっさつ宝島たからじま724 音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）』において音楽おんがく解説かいせつ者しゃの榊さかきひろとは、本ほん作さくをビートルズにおける『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』（1967年ねん）に当あたると位置付いちづけた上うえで、メンバーそれぞれの制作せいさく曲きょくが増ふえたことで「現在げんざいにも通つうじる奥田おくだナンバーの個性こせいがかえって際立きわだつようになっている」と指摘してきした他ほか、「ペーター」および「逆光ぎゃっこう」、「デーゲーム」が特とくに良よい出来できであると肯定こうてい的てきに評価ひょうかした。文芸ぶんげい雑誌ざっし『別冊べっさつカドカワ 総力そうりょく特集とくしゅうユニコーン 2009』において音楽おんがく評論ひょうろん家かの平山ひらやま雄一ゆういちは、本ほん作さくから阿部あべが正式せいしき加入かにゅうしたことによって「膨大ぼうだいな音楽おんがく知識ちしきとハチャメチャなキャラクターがバンドに一大いちだい革命かくめいを巻まき起おこした」と指摘してきした上うえで、ラテン・パーカッションやブルースハープ、ティンパニなどメンバーの担当たんとう楽器がっきが増加ぞうかしておりメンバーが「楽器がっきの持もち替かえを目めいっぱい楽たのしんでいる」と表現ひょうげん、その他ほかにも後ごに至いたるまで活動かつどうを共ともにするスタッフが本ほん作さくにおいて結集けっしゅうしたことやPSY・SのCHAKAやプリンセス プリンセスの奥居おくい香かおりが参加さんかしていることから「とにかく音楽おんがくで遊あそんじゃうユニコーン・スタイルが確立かくりつしたアルバム」と述のべ傑作けっさくであると称賛しょうさんした。

ロックバンド・マカロニえんぴつのメンバー、はっとりの芸名げいめいは本ほん作さくのタイトルから取とられている。

チャート成績せいせき

本ほん作さくはオリコンアルバムチャートにおいて、初回しょかい限定げんてい盤ばんが最高さいこう位い第だい3位いの登場とうじょう週しゅう数すう5回かいで売うり上あげ枚数まいすうは10.8万まん枚まい、通常つうじょう盤ばんは最高さいこう位い第だい10位いの登場とうじょう週しゅう数すう34回かいで売うり上あげ枚数まいすうは16.3万まん枚まいとなり、総合そうごうの売うり上あげ枚数まいすうは27.1万まん枚まいとなった。初回しょかい盤ばんの売うり上あげ枚数まいすうはUNICORNのアルバム売上うりあげランキングにおいて第だい13位いとなり、通常つうじょう盤ばんは第だい10位いとなった。2022年ねんおよび2023年ねんに実施じっしされたねとらぼ調査ちょうさ隊たいによるUNICORNのアルバム人気にんきランキングではともに第だい1位いとなった。

収録しゅうろく曲きょく

• CDブックレットに記載きさいされたクレジットを参照さんしょう。

SIDE A

全ぜん編曲へんきょく: 笹路そそろ正徳しょうとく、UNICORN（#1のみ, 編曲へんきょく: 笹路そそろ正徳しょうとく）。
#	タイトル	作詞さくし	作曲さっきょく	ボーカル	時間じかん
1.	「ハッタリ」				3:33
2.	「ジゴロ」	奥田おくだ民生たみお	川西かわにし“西川にしかわ”幸一こういち	ペーター	1:57
3.	「服部はっとり」	奥田おくだ民生たみお	奥田おくだ民生たみお	奥田おくだ民生たみお	4:29
4.	「おかしな2人ふたり」	川西かわにし“西川にしかわ”幸一こういち	奥田おくだ民生たみお	奥田おくだ民生たみお	3:37
5.	「ペーター」	堀内ほりうち一史かずし	堀内ほりうち一史かずし	堀内ほりうち一史かずし	3:26
6.	「パパは金持かねもち」	奥田おくだ民生たみお	奥田おくだ民生たみお	奥田おくだ民生たみお、堀内ほりうち一史かずし	4:47
7.	「君達きみたちは天使てんし」	堀内ほりうち一史かずし	堀内ほりうち一史かずし	堀内ほりうち一史かずし、奥田おくだ民生たみお	2:35
8.	「逆光ぎゃっこう」	阿部あべ義晴よしはる	阿部あべ義晴よしはる	奥田おくだ民生たみお	4:25
合計ごうけい時間じかん:					28:49

SIDE B

全ぜん編曲へんきょく: 笹路そそろ正徳しょうとく、UNICORN。
#	タイトル	作詞さくし	作曲さっきょく	ボーカル	時間じかん
9.	「珍めずらしく寝覚ねざめの良よい木曜日もくようび」	手島てじまいさむ	手島てじまいさむ	奥田おくだ民生たみお	4:21
10.	「デーゲーム」	手島てじまいさむ	手島てじまいさむ	奥田おくだ民生たみお	4:28
11.	「人生じんせいは上々じょうじょうだ」	川西かわにし“西川にしかわ”幸一こういち、阿部あべ義晴よしはる	奥田おくだ民生たみお	阿部あべ義晴よしはる、奥田おくだ民生たみお	4:16
12.	「抱だき（いだ）けるあの娘むすめ（むすめ）」	奥田おくだ民生たみお	奥田おくだ民生たみお	奥田おくだ民生たみお	5:07
13.	「大だい迷惑めいわく」	奥田おくだ民生たみお	奥田おくだ民生たみお	奥田おくだ民生たみお	3:39
14.	「ミルク」	奥田おくだ民生たみお	奥田おくだ民生たみお	奥田おくだ民生たみお	2:58
合計ごうけい時間じかん:					24:49

スタッフ・クレジット

• CDブックレットに記載きさいされたクレジットを参照さんしょう。

UNICORN

• 阿部あべ義晴よしはる – キーボード、合あわせシンバル大だい、ブルースハープ、コーラス、リードボーカル（「人生じんせいは上々じょうじょうだ」）
• 西川にしかわ幸一こういち – ドラムス、ティンパニ、コーラス、グランカスタ、合あわせシンバル小しょう
• 堀内ほりうち一史かずし (EBI) – ベース、ギター、コーラス、リードボーカル（「ペーター」「君達きみたちは天使てんし」）
• 奥田おくだ民生たみお – ボーカル、ギター、キーボード、ラテン
• 手島てじまいさむ – ギター、コーラス

参加さんかミュージシャン

• おそってトリオ（安則やすのりまみ、奥居おくい香かおり、阿部あべ義晴よしはる） – コーラス（「君達きみたちは天使てんし」）
• 笹路そそろなんつったって正徳まさのりっつうぐらいのもんで – 編曲へんきょく、コーラス、巨泉こいずみ、ラテン
• マイケル鼻血はなぢ – ラテン、ジャズ、アヴァンギャルド
• 安則やすのりまみ – 無む国籍こくせき歌唱かしょう（「デーゲーム」）
• ペーター – ボーイソプラノ（「ジゴロ」）
• 安部あべ良一りょういち – コーラス（「珍めずらしく寝覚ねざめの良よい木曜日もくようび」）
• イヴ – コーラス（「パパは金持かねもち」）
• 奥田おくだ民生たみおと東京とうきょうユニコーン – ビッグバンドサービス（「抱いだけるあの娘むすめ」）
• 笹路そそろなんつったって正徳まさのりっつうぐらいのもんでとオルケスタ・デル・アミーゴ – 管弦楽かんげんがく（「大だい迷惑めいわく」、「ハッタリ」）

スタッフ

• 石井いしい俊雄としお – 制作せいさく部長ぶちょう
• 平たいら郡ぐん泰典やすのり – 原盤げんばん幹事かんじ
• マイケル鼻血はなぢ – 現場げんば監督かんとく
• 笹路そそろなんつったって正徳まさのりっつうぐらいのもんで – 先生せんせい
• 大森おおもり“シモン”政人まさと – 録音ろくおん及および左右さゆうまとめ技師ぎし
• 深田ふかた晃あきら – 録音ろくおん及および左右さゆうまとめ技師ぎし（「ハッタリ」）
• 鈴木すずき良博よしひろ – 録音ろくおん技師ぎし
• 森岡もりおか“サーヤ”徹也てつや – 録音ろくおん技師ぎし
• 加藤かとう博実ひろみ – 録音ろくおん技師ぎし
• 三上みかみ義英よしひで（観音崎かんのんざきマリンスタジオ） – 録音ろくおん助手じょしゅ
• 井上いのうえ一郎いちろう（スタジオ・テイク・ワン） – 録音ろくおん助手じょしゅ
• 水谷みずたに勇紀ゆうき（スタジオ・テイク・ワン） – 録音ろくおん助手じょしゅ
• 高村たかむら政まさし貴たか（音響おんきょうハウス） – 録音ろくおん助手じょしゅ
• 中井なかい賢二けんじ（サウンド・アトリエ） – 録音ろくおん助手じょしゅ
• 宮地みやじ亨とおる（サウンド・アトリエ） – 録音ろくおん助手じょしゅ
• 水出みずいで吉則よしのり（一口ひとくち坂ざかスタジオ） – 録音ろくおん助手じょしゅ
• 小林こばやし敦あつし（サウンド・イン） – 録音ろくおん助手じょしゅ
• 原はら剛つよし（ソニー信濃しなの町まちスタジオ） – 録音ろくおん助手じょしゅ
• 高村たかむら宏ひろし（ミュージックランド） – 音楽家おんがくか手配てはい師し
• 野本のもと卓司たくし（デー・ゲー） – 包装ほうそう美術びじゅつ
• 若月わかつき勤つとむ – 写真しゃしん家か
• 佐野さの“悩殺のうさつ”美由紀みゆき – 衣装いしょう及および美粧びしょう
• 須藤すとう由美子ゆみこ – 制作せいさく進行しんこう係がかり
• 中村なかむら福太郎ふくたろう（表紙ひょうし） – 第だい五ご区く七なな番組ばんぐみ福ぶく組頭くみがしら
• 原田はらだ“ランス”公一こういち（CSアーティスツ） – 独立どくりつ支配人しはいにん
• 鈴木すずき“銀ぎんちゃん”銀ぎん二郎じろう（CSアーティスツ） – 契約けいやく舎弟しゃてい
• 中村なかむら雲雀ひばり（CBS・ソニー） – 宣伝せんでん
• 中田なかたコーガン（CSアーティスツ） – 宣伝せんでん
• 岸きし研一けんいち – 協力きょうりょく
• 本木もとぎ奈保美なおみ – 協力きょうりょく
• 藤井ふじい理央りお（ハート・ミュージック） – 協力きょうりょく
• SWITCH – 協力きょうりょく
• TAMA – 協力きょうりょく
• アイバニーズ – 協力きょうりょく
• グヤトーン – 協力きょうりょく

リリース日び一覧いちらん

No.	リリース日び	レーベル	規格きかく	カタログ番号ばんごう	最高さいこう順位じゅんい	備考びこう	出典しゅってん
1	1989年ねん6月がつ1日にち	CBS・ソニー	CD	33DH-5253	3位い	初回しょかい限定げんてい盤ばん、巾着きんちゃく袋ぶくろ入いり
2				32DH-5254	10位い	通常つうじょう盤ばん
3			CT	28KH-5254	-
4	1992年ねん11月21日にち	ソニー・ミュージックレコーズ	MD	SRYL-7057	-
5	1995年ねん12月13日にち		CD	SRCL-3413	-	ユニコーンの逆転ぎゃくてん満塁まんるいホームランプライスシリーズ（廉価れんか版ばん）
6	2007年ねん12月19日にち	エスエムイーレコーズ		SECL-603	-	紙かみジャケット仕様しよう
7	2010年ねん4月がつ1日にち	ソニー・ミュージックダイレクト	AAC-LC	-	-	デジタル・ダウンロード
8			ロスレスFLAC	-	-	デジタル・ダウンロード
9	2012年ねん12月5日にち	エスエムイーレコーズ	CD	SECL-1233	25位い	CD-BOX『UNICORN SME ERA - remasterd BOX』収録しゅうろく、紙かみジャケット仕様しよう、デジタルリマスター版はん
10	2017年ねん12月6日にち	キューンミュージック		KSCL-2983	-	完全かんぜん生産せいさん限定げんていCD-BOX『UC30 若返わかがえる勤労きんろう』収録しゅうろく、ABEDONがリマスタリングを担当たんとう
11		ソニー・ミュージックレーベルズ	AAC-LC	-	-	『UC30 若返わかがえる勤労きんろう』収録しゅうろく盤ばんと同どう内容ないようのデジタル・ダウンロード版ばん
12			ロスレスFLAC	-	-	『UC30 若返わかがえる勤労きんろう』収録しゅうろく盤ばんと同どう内容ないようのデジタル・ダウンロード版ばん

参考さんこう文献ぶんけん

• 『人ひとに歴史れきしあり』音楽専科社おんがくせんかしゃ、1990年ねん7月がつ27日にち、96 - 130頁ぺーじ。ISBN 9784900343115。 
• 『人ひとに歴史れきしあり 其（そ）の貳に（に）』音楽専科社おんがくせんかしゃ、1992年ねん10月がつ22日にち、20頁ぺーじ。ISBN 9784900343382。 
• 『オリコンチャート・ブック アルバムチャート編へん 昭和しょうわ62年ねん－平成へいせい10年ねん』オリコン、1999年ねん7月がつ26日にち、162頁ぺーじ。ISBN 9784871310468。 
• 河合かわいマイケル『ULTRA SUPER GOLDEN WONDERFUL SPECIAL ABSOLUTE COMPLETE PERFECT SUPREME TERRIFIC ULTIMATE...』（CDライナーノーツ）UNICORN、エスエムイーレコーズ、2002年ねん、11, 13頁ぺーじ。SRCL5481〜4。 
• 「音楽おんがく誌しが書かかないJポップ批評ひひょう22 ユニコーン&奥田おくだ民生たみおの摩訶不思議まかふしぎ（ロック・マジック）」『別冊べっさつ宝島たからじま』第だい724号ごう、宝島社たからじましゃ、2003年ねん2月がつ14日にち、43 - 77頁ぺーじ、ISBN 9784796630559。 
• 「総力そうりょく特集とくしゅうユニコーン 2009 ライヴ イズ ライフ!!」『別冊べっさつカドカワ』第だい308号ごう、角川かどかわマーケティング、2009年ねん6月がつ15日にち、184頁ぺーじ、ISBN 9784048950565。 
• * 「“天皇てんのう”と呼よばれた男おとこたち」『別冊べっさつ宝島たからじま』第だい1672号ごう、宝島社たからじましゃ、2009年ねん12月15日にち、91頁ぺーじ、ISBN 9784796674874。 
• 『服部はっとり』（CDブックレット）UNICORN、エスエムイーレコーズ、2012年ねん、2 - 20頁ぺーじ。SECL-1233。 
• 兵庫ひょうご慎まき司つかさ『ユニコーン『服部はっとり』ザ・インサイド・ストーリー』リットーミュージック、2019年ねん11月21日にち。ISBN 9784845634354。 
  • Kindle版はん：ASIN B08436K2JJ, ユニコーン『服部はっとり』ザ・インサイド・ストーリー (2019年ねん11月21日にち)

外部がいぶリンク

• UNICORN公式こうしき『服部はっとり』
• ソニー・ミュージック公式こうしき『服部はっとり』
• Unicorn – 服部はっとり - Discogs (発売はつばい一覧いちらん)