朝日山あさひやま部屋へや

朝日山あさひやま部屋へや

朝日山あさひやま部屋へやの看板かんばん

朝日山あさひやま部屋へや（あさひやまべや）は、日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいに所属しょぞくする伊勢いせヶ濱はま一門いちもんの相撲すもう部屋へや。

2016年ねん6月がつに再興さいこうされた当初とうしょは、一時いちじ的てきに二に所しょノ関せき一門いちもん所属しょぞくであった。

歴史れきし

11代だい～18代だい朝日山あさひやま時代じだい

大坂おおさか相撲すもうにおいて1895年ねん（明治めいじ28年ねん）10月がつに二に枚まい鑑札かんさつで11代だい朝日山あさひやまを襲名しゅうめいした幕内まくうち・岩いわヶ谷だに岩松いわまつが、1896年ねん（明治めいじ29年ねん）に現役げんえきを引退いんたいして朝日山あさひやま部屋へやを復興ふっこうした。11代だいは大関おおぜき・相生あいおい枩五郎ろうや関脇せきわけ・綾瀬あやせ川山かわやま左衛門さえもんなど数すう多おおくの関取せきとりを育そだてた。

1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）7月がつに11代だいは急逝きゅうせいし、遺言ゆいごんによって当時とうじ大関おおぜきであった大だい錦にしきが1年ねん限かぎりの条件じょうけんで12代だい朝日山あさひやまを襲名しゅうめい、部屋へやを継承けいしょうした。12代だいは11代だいの一いち周忌しゅうきが過すぎた1918年ねん1月がつに再ふたたび大だい錦にしきとして現役げんえきへ復帰ふっきして、12代だいの弟弟子おとうとでしであった当時とうじ関脇せきわけの二ふタ瀬川せがわが二に枚まい鑑札かんさつで13代だい朝日山あさひやまを襲名しゅうめいして部屋へやを継承けいしょうした。二ふタ瀬川せかわは1921年ねん6月がつ場所ばしょ限かぎりで現役げんえきを引退いんたいして年寄としより専任せんにんとなり、東西とうざい合併がっぺいに奔走ほんそうして1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）7月がつに東京とうきょう相撲すもうと大坂おおさか相撲すもうの合併がっぺい調印ちょういんを果はたした。東西とうざい合同ごうどうのあとには、関脇せきわけ・磐石ばんじゃくや二瀬川ふたせがわ、小結こむすび・真鶴まなづるなど多おおくの関取せきとりを育そだてた。

1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）9月がつに13代だいが急逝きゅうせいすると、娘むすめ婿むこであり直弟子じきでしであった当時とうじ関脇せきわけの二瀬川ふたせがわが1944年ねん1月がつに二に枚まい鑑札かんさつで14代だい朝日山あさひやまを襲名しゅうめい、部屋へやを継承けいしょうした。1945年ねんの東京とうきょう大だい空襲くうしゅうで妻つまと義母ぎぼを亡なくした14代だいは、1947年ねん6月がつ場所ばしょ限かぎりで現役げんえきを引退いんたいして年寄としより専任せんにんとなり部屋へや経営けいえいに専念せんねんした。14代だいは13代だい弟子でしから関脇せきわけ・高津山こうづやまや幕内まくうち・二瀬ふたせ山さんを育そだて、直弟子じきでしから幕内まくうち・福ぶくノ海うみや鯉こいノ勢いきおいなどの関取せきとりを育そだてたが、1959年ねん8月がつに膵臓すいぞう癌がんのため43歳さいで死去しきょした。

14代だいの逝去せいきょに伴ともない、1959年ねん8月がつに朝日山あさひやま部屋へやの部屋へや付つき親方おやかたである10代北きた陣じん（元もと関脇せきわけ・高津山こうづやま）が15代だい朝日山あさひやまを襲名しゅうめいして部屋へやを継承けいしょうした。しかし、15代だいは1963年ねん5月がつに胆石たんせき症しょうのため44歳さいで死去しきょした。

15代だいの逝去せいきょに伴ともない、1960年ねんに朝日山あさひやま部屋へやから分家ぶんけ独立どくりつして大だい鳴戸なると部屋へやを創設そうせつしていた5代だい大だい鳴戸なると（元もと幕内まくうち・二瀬ふたせ山さん）が、1963年ねん5月がつに16代だい朝日山あさひやまを襲名しゅうめいして部屋へやを継承けいしょうし、朝日山あさひやま部屋へやと大だい鳴戸なると部屋へやが合併がっぺいした。16代だいは14代だい弟子でしから関脇せきわけ・高こう鐵山てつざん、15代だい弟子でしから幕内まくうち・琉王、直弟子じきでしからは小結こむすび・若わか二に瀬せなどを育そだて上あげた。また、トンガ王国おうこく出身しゅっしんの若者わかものを弟子でしとして迎むかえ入いれて話題わだいとなった。

1975年ねん10月がつに16代だいはクモ膜まく下か出血しゅっけつを起おこして54歳さいで急逝きゅうせいし、それに伴ともない、部屋へや付つき親方おやかたである14代だい北きた陣じん（元もと小結こむすび・若わか二に瀬せ）が17代だい朝日山あさひやまを襲名しゅうめいして部屋へやを継承けいしょうした。しかし、1年ねん後ごに部屋へやを江戸川えどがわ区くへ移転いてんするに際さいして、トンガ出身しゅっしんの力士りきしたちは兄弟子あにでしである琉王の朝日山あさひやま後継こうけいを求もとめて抵抗ていこうし、1976年ねん9月がつ場所ばしょ前まえにはトンガ出身しゅっしんの力士りきしたちは全員ぜんいん廃業はいぎょうへと追おい込こまれ、巻まき添ぞえとなった琉王も同年どうねん11月がつ場所ばしょ限かぎりで廃業はいぎょうした。廃業はいぎょうした力士りきしの中なかには、武蔵川むさしがわ部屋へやに所属しょぞくしていた南みなみ乃島の父ちち（四股しこ名めいは南みなみノ島しま）や、後のちにプロレスへと転向てんこうして成功せいこうしたウリウリ・フィフィタ（四股しこ名めいは福ぶくノ島しま）やシオネ・ヴァイラヒ（四股しこ名めいは幸こうノ島とう）もいた。

1997年ねん（平成へいせい9年ねん）5月がつ場所ばしょ中ちゅうに17代だいが急性きゅうせい心筋梗塞しんきんこうそくを起おこして55歳さいで急逝きゅうせいし、ついに自じ部屋へやの系統けいとうから後継こうけい者しゃが不在ふざいとなったため、1997年ねん5月がつに同おなじ伊勢いせヶ濱はま一門いちもん（旧きゅう・伊勢いせヶ濱はま一門いちもん）に所属しょぞくする伊勢いせヶ濱はま部屋へや（旧きゅう・伊勢いせヶ濱はま部屋へや）の部屋へや付つき親方おやかたである13代だい楯山たてやま（元もと大関おおぜき・大だい受）が18代だい朝日山あさひやまを襲名しゅうめいして部屋へやを継承けいしょうした。18代だいが部屋へやを継承けいしょうして以降いこうは、2004年ねん1月がつ場所ばしょにおいて17代だいからの弟子でしである大だい真鶴まなづるが新しん十じゅう両りょうへ昇進しょうしんし、2012年ねん7月がつ場所ばしょにはモンゴル出身しゅっしんの鬼おに嵐あらしが新しん十じゅう両りょうへ昇進しょうしんして、18代だいの直弟子じきでしとしては初はつとなる関取せきとりが誕生たんじょうした。

2011年ねん1月がつには閉鎖へいさされた桐山きりやま部屋へやから20代だい桐山きりやま（元もと小結こむすび・黒瀬川くろせがわ）や幕内まくうち・德とく瀬川せかわを始はじめとする力士りきし4人にんなど計けい11人にんを受うけ入いれたものの、その直後ちょくごに発覚はっかくした大相撲おおずもう八百長やおちょう問題もんだいにおいて德とく瀬川せかわが日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいからの引退いんたい勧告かんこく処分しょぶんを受うけた。

2015年ねん3月がつに18代だいが定年ていねん退職たいしょくを迎むかえるものの、後継こうけい者しゃが見みつからないということを理由りゆうとして、18代だいの定年ていねん直前ちょくぜんとなる2015年ねん1月がつ場所ばしょ後ごに部屋へやは閉鎖へいさされ、同年どうねん2月がつ1日にち付づけで18代だいと部屋へや付つき親方おやかたである20代だい桐山きりやまおよび力士りきし4人にん・世話人せわにん1人ひとり・床山とこやま1人にんは同おなじ伊勢いせヶ濱はま一門いちもんの伊勢いせヶ濱はま部屋へや（新しん・伊勢いせヶ濱はま部屋へや）へ、若者わかもの頭あたま1人ひとり・呼出よびだし1人にん・床山とこやま1人にんは浅香山あさかやま部屋へやへ移籍いせきした。東西とうざい合併がっぺい以来いらい途絶とだえることなく続つづいた数少かずすくない部屋へやであったが、その中なかで唯一ゆいいつ、活動かつどう中ちゅうに幕内まくうち最高さいこう優勝ゆうしょう力士りきしを1人ひとりも出だすことがないままにその長ながい歴史れきしに一いち度ど幕まくを下おろした。

19代だい朝日山あさひやま時代じだい

18代だいの定年ていねん退職たいしょく後ご、2016年ねん1月がつに尾車おぐるま部屋へや所属しょぞくの元もと関脇せきわけ・琴錦ことにしきが名跡みょうせきを取得しゅとくし19代だい朝日山あさひやまを襲名しゅうめい。2016年ねん6月がつ1日にち付づけで内弟子うちでし3人にんを連つれ、尾車びしゃ部屋へやから分家ぶんけ独立どくりつし朝日山あさひやま部屋へやを創設そうせつした。

19代だいは現役げんえき時代じだいから部屋へや継承けいしょうまで二に所しょノ関せき一門いちもん所属しょぞくだったことから再興さいこうされた朝日山あさひやま部屋へやも一時いちじ同一どういつ門もんに属ぞくしたが、2017年ねん1月がつ12日にちに開ひらかれた二に所しょノ関せき一門いちもん会かいで伊勢いせヶ濱はま一門いちもんへの移籍いせきが了承りょうしょうされ、伊勢いせヶ濱はま一門いちもんへの復帰ふっきを果はたした。

2020年ねん7月がつ13日にちには、15代だい中川なかがわ（元もと幕内まくうち・旭あさひ里さと）による弟子でしへの暴力ぼうりょく事件じけんで閉鎖へいさされた中川なかがわ部屋へやから、序じょ二に段だん力士りきし1人にんを受うけ入いれ、2022年ねん7月がつ28日にちには、宮城野みやぎの部屋へやから行司ぎょうじの12代だい式しき守もり勘かん太夫たゆうが転籍てんせきした。

2022年ねん11月場所ばしょ時点じてんでの力士りきし数すうは7人にん。いわゆる相撲すもう強豪きょうごう校こう出身しゅっしん者しゃはおらず、出世しゅっせに時間じかんがかかっている様子ようすだが、19代だいは「うちの部屋へやは元々もともとエリートのアマチュアを入門にゅうもんさせるルートが無ないのでうちに入はいって来くる子こたちはみんな経験けいけんなしの素人しろうとです。過去かこに別べつの部屋へやにいた時ときにアマチュアでタイトル取とった力士りきしたちを指導しどうしたこともありましたが、今いまはうちにいる素人しろうと力士りきしたちを立派りっぱなお相撲すもうさんに育そだて上あげるのが私わたしの大おおきな夢ゆめですね。いつか、この素人しろうと集団しゅうだんの中なかから関取せきとりが誕生たんじょうする事ことを夢見ゆめみて私わたしも頑張がんばっていきます！」と意欲いよくを語かたっている。

所在地しょざいち

• 千葉ちば県けん鎌ケ谷かまがや市しくぬぎ山やま2-1-5
• 新京成電鉄しんけいせいでんてつ新京成線しんけいせいせんくぬぎ山やま駅えき徒歩とほ5分ふん

19代だい朝日山あさひやまによる再興さいこう前まえの最終さいしゅう所在地しょざいち

• 東京とうきょう都と江東こうとう区く大島おおしま2-13-24
• 都営地下鉄とえいちかてつ新宿しんじゅく線せん西大島にしおおしま駅えき徒歩とほ5分ふん

師匠ししょう

• 11代だい：朝あさ日山ひやま四郎しろう右みぎ衛門えもん（あさひやま しろうえもん、前ぜん3・岩いわヶ谷だに、摂津せっつ国こく）
• 12代だい：朝日あさひ山大やまだい五郎ごろう（あさひやま だいごろう、横綱よこづな・大だい錦にしき、愛知あいち）
• 13代だい：朝あさ日山ひやま四郎しろう右みぎ衛門えもん（あさひやま しろうえもん、大関おおぜき・二ふタ瀬川せがわ、大阪おおさか）
• 14代だい：朝あさ日山ひやま四郎しろう右みぎ衛門えもん（あさひやま しろうえもん、関脇せきわけ・二瀬川ふたせがわ、奈良なら）
• 15代だい：朝あさ日山ひやま四郎しろう右みぎ衛門えもん（あさひやま しろうえもん、関脇せきわけ・高津たかつ山さん、奈良なら）
• 16代だい：朝日山あさひやま勝かつ護まもる（あさひやま しょうご、前ぜん2・二瀬ふたせ山さん、大阪おおさか）
• 17代だい：朝日山あさひやま唯ただ之の（あさひやま ただゆき、小結こむすび・若わか二瀬ふたせ、愛知あいち）
• 18代だい：朝あさ日山ひやま利秋としあき（あさひやま としあき、大関おおぜき・大だい受、北海道ほっかいどう）
• 19代だい：朝日山あさひやま宗そう功いさお（あさひやま ひろかつ、関脇せきわけ・琴錦ことにしき、群馬ぐんま）

力士りきし

幕内まくうち

関脇せきわけ

• 高こう津山つやま芳信よしのぶ（奈良なら）13代だい・14代だい弟子でし
• 高こう鐵山てつざん孝之たかゆき進すすむ（北海道ほっかいどう）14代だい・15代だい・16代だい弟子でし
• 磐石ばんじゃく熊太郎くまたろう（大阪おおさか）13代だい弟子でし
• 二に瀬川せかわ政一まさかず（奈良なら）13代だい・14代だい弟子でし

小結こむすび

• 真鶴まなづる秀しげる五郎ごろう（奈良なら）13代だい弟子でし　※湊川みなとがわ部屋へやより移籍いせき
• 若わか二瀬ふたせ唯ただ之の（愛知あいち）16代だい弟子でし

前頭まえがしら

• 朝あさ登のぼり俊光としみつ（前ぜん2・北海道ほっかいどう）16代だい・17代だい弟子でし
• 朝光ともみつ亀太郎かめたろう（前ぜん6・大阪おおさか）13代だい弟子でし
• 九きゅうヶ錦にしき坦ひろし平たいら（前ぜん3・東京とうきょう）13代だい・14代だい弟子でし　※九重ここのえ部屋へやより移籍いせき
• 鯉こいノ勢いきおい寅雄とらお（前ぜん12・愛媛えひめ）14代だい・15代だい弟子でし
• 大だい飛翔ひしょう誠まこと志こころざし（前ぜん10・大阪おおさか）17代だい・18代だい弟子でし
• 大だい真鶴まなづる健司けんじ（前ぜん16・奈良なら）17代だい・18代だい弟子でし
• 德とく瀬川せかわ正直まさなお（前ぜん4・モンゴル）18代だい弟子でし　※桐山きりやま部屋へやより移籍いせき
• 福ぶくノ海うみ七なな男なん（前ぜん10・福井ふくい）14代だい・15代だい弟子でし
• 二に瀬山せやま勝まさる語ご（前ぜん2・大阪おおさか）13代だい・14代だい弟子でし
• 琉王優貴ゆうき（前ぜん1・沖縄おきなわ）15代だい・16代だい・17代だい弟子でし

十じゅう両りょう

• 岩手いわて富士ふじ祐一ゆういち（十じゅう6・岩手いわて）17代だい弟子でし
• 鬼おに嵐あらし力つとむ（十じゅう7・モンゴル）18代だい弟子でし
• 株かぶ本義ほんぎ久ひさし（十じゅう9・広島ひろしま）16代だい弟子でし
• 玄海げんかい桃太郎ももたろう（十じゅう12・福岡ふくおか）17代だい・18代だい弟子でし
• 源みなもと武山ぶざん源げん右みぎエ門もん（十じゅう2・山形やまがた）11代だい・12代だい・13代だい弟子でし
• 豊ゆたか錦にしき菊太郎きくたろう（十じゅう8・大分おおいた）13代だい弟子でし　※九重ここのえ部屋へやより移籍いせき
• 萩山はぎやま博文ひろぶみ（十じゅう8・奈良なら）15代だい・16代だい弟子でし
• 真鶴まなづる照久てるひさ（十じゅう1・北海道ほっかいどう）15代だい・16代だい弟子でし

関連かんれん項目こうもく

• 朝日山あさひやま

外部がいぶリンク

• 朝日山あさひやま部屋へや - 日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい公式こうしきサイト
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• 朝日山あさひやま部屋へや (@AsahiYamabeya) - X（旧きゅうTwitter）