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没食子もっしょくしさん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
没食子もっしょくしさん
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう 149-91-7, [5995-86-8](いちみず和物あえもの
PubChem 370
J-GLOBAL ID 200907000634034951
KEGG C01424
特性とくせい
分子ぶんししき C7H6O5
モル質量しつりょう 170.12 g/mol
しめせせいしき C6H2(OH)3CO2H
精密せいみつ質量しつりょう 170.021523
外観がいかん 白色はくしょく結晶けっしょう
密度みつど 1.7 g/cm3 (無水むすい)
融点ゆうてん

250 °C, 523 K, 482 °F

みずへの溶解ようかい 1.1 g/100 ml @ 20°C (無水むすい)
1.5 g/100 ml @ 20 °C (いちみず和物あえもの)
さん解離かいり定数ていすう pKa COOH: 4.5, OH: 10.
危険きけんせい
安全あんぜんデータシート(外部がいぶリンク) ICSC 1174
External MSDS
おも危険きけんせい 刺激しげきせい
関連かんれんする物質ぶっしつ
関連かんれん物質ぶっしつ
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・つねあつ (100 kPa) におけるものである。

没食子もっしょくしさん(もっしょくしさん または ぼっしょくしさん、gallic acid)は、有機ゆうき化合かごうぶつ一種いっしゅで、芳香ほうこうぞくカルボンさん別名べつめい3,4,5-トリヒドロキシ安息香あんそくこうさん白色はくしょく吸湿きゅうしつせい結晶けっしょうで、昇華しょうかてん 210 ℃。加熱かねつするとだつ炭酸たんさんしてピロガロールしょうじる。1818ねんにフランスの薬学やくがくしゃアンリ・ブラコノーにより発見はっけんされ、テオフィル=ジュール・ペルーズにより研究けんきゅうされた[1]

概要がいよう

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五倍子ふしヌルデむしこぶ)、没食子もっしょくし中近東ちゅうきんとうブナカシワむしこぶ)、マンサク植物しょくぶつハマメリスWitch-hazel)、ちゃオーク樹皮じゅひなど、おおくの植物しょくぶつふくまれる。加水かすい分解ぶんかいせいタンニン基本きほん骨格こっかくす。

アルカリ性あるかりせい水溶液すいようえき還元かんげんちからつよく、還元かんげんざい写真しゃしん現像げんぞうざい使つかわれる。また、タンニン合成ごうせい原料げんりょうになり、あおインク(没食子もっしょくしインク)の製造せいぞう使つかわれ、さらに、没食子もっしょくしさんプロピル、没食子もっしょくしさんイソアミルなどのエステルとして油脂ゆしバター酸化さんか防止ぼうしざいにも使用しようされる。カテキン一種いっしゅエピガロカテキンガレート没食子もっしょくしさんのエステルである。

脚注きゃくちゅう

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