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津波つなみ警報けいほう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本にっぽん気象庁きしょうちょう発表はっぴょうする津波つなみ情報じょうほう
しゅ情報じょうほう 詳細しょうさい情報じょうほう
   だい津波つなみ警報けいほう  
   津波つなみ警報けいほう    津波つなみ情報じょうほう
   津波つなみ注意報ちゅういほう
   津波つなみ予報よほう  

津波つなみ警報けいほう(つなみけいほう)とは、地震じしん発生はっせいにより気象庁きしょうちょうから発表はっぴょうされる津波つなみかんする警報けいほう一種いっしゅ津波つなみ予想よそうされるたかさが1mちょう3m以下いか場合ばあい発表はっぴょう基準きじゅん)において、予想よそうされる津波つなみたかさ「3m」として発表はっぴょうされる[1]が、M8をえる巨大きょだい地震じしん場合ばあいには正確せいかく地震じしん規模きぼがわかるまで数値すうちではなく「たかい」と表現ひょうげんされる[1]

概説がいせつ

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気象きしょう業務ぎょうむほう

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気象きしょう業務ぎょうむほう昭和しょうわ27ねん6がつ2にち法律ほうりつだい165ごう以下いか本節ほんぶしではたんに「ほう」)は「気象庁きしょうちょうは、政令せいれいさだめるところにより、気象きしょう地象ちしょう津波つなみ高潮こうちょう波浪はろうおよ洪水こうずいについての一般いっぱん利用りよう適合てきごうする予報よほうおよ警報けいほうをしなければならない」(ほう13じょう1こう)とし、「気象庁きしょうちょうは、ぜんこう予報よほうおよ警報けいほうをする場合ばあいは、みずか予報よほう事項じこうおよ警報けいほう事項じこう周知しゅうち措置そちそと報道ほうどう機関きかん協力きょうりょくもとめて、これを公衆こうしゅう周知しゅうちさせるようにつとめなければならない」(ほう13じょう3こう)とする。

津波つなみ警報けいほう発表はっぴょう解除かいじょについて気象庁きしょうちょうただちに警察庁けいさつちょう国土こくど交通省こうつうしょう海上保安庁かいじょうほあんちょう都道府県とどうふけん東日本ひがしにっぽん電信でんしん電話でんわ株式会社かぶしきがいしゃ(NTT東日本ひがしにっぽん)、西日本にしにほん電信でんしん電話でんわ株式会社かぶしきがいしゃ(NTT西日本にしにほんまた日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい(NHK)の機関きかん通知つうちしなければならない(ほう15じょう1こう)。気象庁きしょうちょうから通知つうちけた警察庁けいさつちょう都道府県とどうふけん東日本ひがしにっぽん電信でんしん電話でんわ株式会社かぶしきがいしゃおよ西日本にしにほん電信でんしん電話でんわ株式会社かぶしきがいしゃ機関きかんは、ただちにその通知つうちされた事項じこう関係かんけい市町村しちょうそんちょう通知つうちするようにつとめなければならないとする(ほう15じょう2こう)。津波つなみ警報けいほうについて通知つうちけた市町村しちょうそんちょう公衆こうしゅうおよ所在しょざい官公かんこうしょたいする周知しゅうち)、国土こくど交通こうつうしょう航行こうこうちゅう航空機こうくうきたいする周知しゅうち)、海上保安庁かいじょうほあんちょう航海こうかいちゅうおよ入港にゅうこうちゅう船舶せんぱくたいする周知しゅうち)、日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい放送ほうそうによる周知しゅうち)はほうによる周知しゅうち義務ぎむっている(ほう15じょう3こう〜6こう)。

混乱こんらん防止ぼうし観点かんてんから気象庁きしょうちょう以外いがいもの津波つなみ警報けいほうすことを原則げんそくとしてきんじている(ほう23じょう)。ただし例外れいがい規定きていもうけられており、政令せいれいにより「津波つなみかんする気象庁きしょうちょう警報けいほう事項じこう適時てきじけることができないあたりすうの市町村しちょうそんちょう津波つなみ警報けいほうをする場合ばあいおよ災害さいがいにより津波つなみかんする気象庁きしょうちょう警報けいほう事項じこう適時てきじけることができなくなった市町村しちょうそんちょう津波つなみ警報けいほうをする場合ばあい」については例外れいがいてき市町村しちょうそんちょう津波つなみ警報けいほうすことをみとめている(ほう施行しこうれい8じょう)。なお、ほう23じょう規定きてい違反いはんして独断どくだん津波つなみ警報けいほうしたもの最高さいこう50まんえん罰金ばっきんしょせられる(ほう46じょう6ごう)。

なお、防災ぼうさい行政ぎょうせいじょう、「発表はっぴょう」と「発令はつれい」は明確めいかく区別くべつされており、気象庁きしょうちょう津波つなみ警報けいほう津波つなみ注意報ちゅういほうを「発表はっぴょう」している[2][3]内閣ないかく避難ひなん勧告かんこくとうかんするガイドラインでも、気象庁きしょうちょう津波つなみ警報けいほうとうについては「発表はっぴょう」、それにもとづく市町村しちょうそんからの避難ひなん指示しじについては「発令はつれい」としている[4]

内容ないよう

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津波つなみ警報けいほう予想よそうされる津波つなみたかさが1mちょう3m以下いかである場合ばあいにおいて予想よそうされる津波つなみたかさ「3m」として発表はっぴょうされる[1](なお、M8をえる巨大きょだい地震じしん場合ばあいには正確せいかく地震じしん規模きぼがわかるまで「たかい」と表現ひょうげんされる[1])。予想よそうされる津波つなみたかさが3mをえる場合ばあいにおいてはだい津波つなみ警報けいほう発表はっぴょうされる[1]数値すうち発表はっぴょうされる場合ばあい、「5m」「10m」「10mちょう」に区分くぶんされるが、M8をえる巨大きょだい地震じしん場合ばあいには正確せいかく地震じしん規模きぼがわかるまで「巨大きょだい」と表記ひょうきされる[1])。一方いっぽう予想よそうされる津波つなみたかさが1m以下いかであるときは津波つなみ注意報ちゅういほう発表はっぴょうされる[1]

だい津波つなみ警報けいほう津波つなみ警報けいほう津波つなみ注意報ちゅういほう[1]
  発表はっぴょう基準きじゅん 予想よそうされる津波つなみたか
数値すうちでの発表はっぴょう 巨大きょだい地震じしん(M8ちょう
だい津波つなみ警報けいほう 10m<予想よそうだか 10mちょう 巨大きょだい
5m<予想よそうたかさ≦10m 10m
3m<予想よそうたかさ≦5m 5m
津波つなみ警報けいほう 1m<予想よそうたかさ≦3m 3m たか
津波つなみ注意報ちゅういほう 0.2m≦予想よそうたかさ≦1m 1m 表記ひょうきしない)

以上いじょう津波つなみ注意報ちゅういほう津波つなみ警報けいほうだい津波つなみ警報けいほう区分くぶんは2013ねん3がつ7にち改正かいせいされたもので[1]以前いぜん津波つなみ警報けいほうは「津波つなみ警報けいほう津波つなみ)」と「津波つなみ警報けいほう大津おおつなみ)」に区分くぶんされており「だい津波つなみ警報けいほう」の名称めいしょうは2013ねん3がつ7にち改正かいせい正式せいしき採用さいようされることとなったものである[5]。2013ねん3がつ7にち改正かいせいまえ津波つなみ警報けいほうでの予想よそうされる津波つなみたかさは「1m」と「2m」に区分くぶんされていたが、東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしん改善かいぜん議論ぎろんて「3m」というかたち集約しゅうやくされることとなった(歴史れきし参照さんしょう)。

発表はっぴょうまでのなが

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気象庁きしょうちょうはあらかじめ、津波つなみ発生はっせいさせる可能かのうせいのある様々さまざま地震じしん想定そうていし、それぞれの地震じしんによる津波つなみ発生はっせいパターンをシミュレーションし、やく10まんけん津波つなみ予報よほうデータベースを保存ほぞんしている[6]。データベースに登録とうろくされているのは、日本にっぽん付近ふきん様々さまざま位置いち震源しんげん断層だんそうにおける、様々さまざま震源しんげんふかさ・マグニチュードの地震じしん対応たいおうした、予報よほうごとの津波つなみたかさと到達とうたつ時間じかんである。震源しんげん断層だんそうきは過去かこ地震じしん参考さんこうめ、断層だんそうかたむきは45°のぎゃく断層だんそうとしてシミュレーションしている[7]

実際じっさい地震じしん発生はっせいしたときには、まず震源しんげん位置いち規模きぼもとめ、それにもっとちかいパターンを津波つなみ予想よそうデータベースから検索けんさくして、地震じしん発生はっせいやく3ふん津波つなみ警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょうをする[1][7]。また、「津波つなみ到達とうたつ予想よそう時刻じこく予想よそうされる津波つなみたかさにかんする情報じょうほう」として、津波つなみ予報よほうごとの津波つなみ到達とうたつ予想よそう時刻じこくたかさを発表はっぴょうする。同時どうじに「各地かくち満潮まんちょう時刻じこく津波つなみ到達とうたつ予想よそう時刻じこくかんする情報じょうほう」として、地点ちてんごとに津波つなみ到達とうたつ予想よそう時刻じこく満潮まんちょう時刻じこく情報じょうほう発表はっぴょうする。さらに津波つなみ観測かんそくされた場合ばあいには、「津波つなみ観測かんそくかんする情報じょうほう」として、実際じっさい到達とうたつ時刻じこく津波つなみたかさを発表はっぴょうする。

以上いじょうのように津波つなみ情報じょうほう伝達でんたつにおいてはかなりの迅速じんそくがされているものの震源しんげん海岸かいがんにほどちか地点ちてんであった場合ばあい地震じしん発生はっせいから1〜2ふん以内いないにあるいは発生はっせいれがおさまらないうちに津波つなみ到達とうたつすることもあり、今後こんご警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょう津波つなみ到達とうたつ時刻じこくわない事例じれい発生はっせいかんがえられる(現実げんじつに、津波つなみ警報けいほうとう発表はっぴょう時点じてんだい1到達とうたつ予想よそう時刻じこくが「すでに到達とうたつ推測すいそく」となっていたケースは、津波つなみ予報よほうデータベースを構築こうちくした1999ねん以降いこうでもいくつか存在そんざいする)。それゆえに海岸かいがん付近ふきん住民じゅうみんれをかんじたら津波つなみ警報けいほう発表はっぴょうつまでもなくすぐに津波つなみ襲来しゅうらいかんがえて、安全あんぜん高台たかだい避難ひなんすることがだいいち優先ゆうせんといえる。気象庁きしょうちょうでも「震源しんげん陸地りくちちかいと津波つなみ警報けいほう津波つなみ襲来しゅうらいわないことがあります。「れたら避難ひなん」を徹底てっていしましょう」としている[1]

対応たいおう

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気象庁きしょうちょうでは、津波つなみ警報けいほう[注釈ちゅうしゃく 1]発表はっぴょうされた場合ばあい想定そうていされる被害ひがいは「標高ひょうこうひくいところでは津波つなみおそい、浸水しんすい被害ひがい発生はっせいする。ひと津波つなみによるながれにまれる」[1]とし、とるべき行動こうどうは「沿岸えんがんかわ沿いにいるひとは、ただちに高台たかだい避難ひなんビルなど安全あんぜん場所ばしょ避難ひなんしてください。津波つなみ警報けいほう解除かいじょされるまで安全あんぜん場所ばしょからはなれないでください」[1]としている。また、中央ちゅうおう防災ぼうさい会議かいぎ津波つなみ避難ひなん対策たいさく検討けんとうワーキンググループがりまとめた報告ほうこくでは、津波つなみ警報けいほう場合ばあい避難ひなん必要ひつよう範囲はんいについて「標高ひょうこうひく場所ばしょ沿岸えんがんにいる場合ばあいなど、みずからのかれた状況じょうきょうによっては、津波つなみ警報けいほう[注釈ちゅうしゃく 1]でも避難ひなんする必要ひつようがある」と記載きさいされている[8]

放送ほうそう

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津波つなみ警報けいほう発表はっぴょうされた場合ばあいには緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそうおこなわれる(放送ほうそうほう施行しこう規則きそく82じょう)。

だい津波つなみ警報けいほう津波つなみ警報けいほう津波つなみ注意報ちゅういほう表示ひょうじ
  だい津波つなみ警報けいほう 津波つなみ警報けいほう 津波つなみ注意報ちゅういほう その
現在げんざい表示ひょうじ方法ほうほう
統一とういつ基準きじゅん採用さいよう
表示ひょうじ形式けいしき
[注釈ちゅうしゃく 2]
NHK
およ
民放みんぽう各局かくきょく
紫色むらさきいろ

ラインはば
ふと表示ひょうじ
[注釈ちゅうしゃく 3]

赤色あかいろ
 
黄色おうしょく
 
  • 陸地りくち灰色はいいろ
    うみ青色あおいろあらわす。
  • (ANNのみ)
    一部いちぶ解除かいじょされた部分ぶぶん水色みずいろしめす。
統一とういつ基準きじゅん採用さいようまえ
きゅう表示ひょうじ形式けいしき
NHK あか白色はくしょく 赤色あかいろ 黄色おうしょく
NNN むらさきももいろ 赤色あかいろ 黄色おうしょく
ANN 赤色あかいろ 橙色だいだいいろ 黄色おうしょく 一部いちぶ解除かいじょされた部分ぶぶん水色みずいろしめす。
JNN 赤色あかいろ むらさきももいろ 黄色おうしょく
TXN 橙色だいだいいろ 赤色あかいろ 黄色おうしょく 一部いちぶ解除かいじょされた部分ぶぶん水色みずいろしめす。
FNN 赤色あかいろ むらさきももいろ 黄色おうしょく
緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそう
  • 公共こうきょう放送ほうそうおこな事業じぎょうしゃである日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい(NHK)は気象きしょう業務ぎょうむほうにより津波つなみ警報けいほう周知しゅうち義務ぎむっている(気象きしょう業務ぎょうむほう15じょう6こう)。
  • NHKでは津波つなみ警報けいほう発表はっぴょう同時どうじに、すべての放送ほうそう緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそう実施じっし国際こくさい放送ほうそうNHKワールドふく全波ぜんぱ津波つなみ関連かんれんのニュース速報そくほう報道ほうどう番組ばんぐみわる。
  • 緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそう放送ほうそうちゅう画面がめんではぜん画面がめん日本にっぽん地図ちずだい津波つなみ警報けいほう津波つなみ警報けいほう津波つなみ注意報ちゅういほう発表はっぴょうされている津波つなみ予報よほう表示ひょうじされる。この画面がめんではされている津波つなみかんする警報けいほう注意報ちゅういほう区分くぶんおうじて色分いろわけされ、2011ねん夏期かき統一とういつ基準きじゅん策定さくてい以降いこうだい津波つなみ警報けいほう 紫色むらさきいろ津波つなみ警報けいほう 赤色あかいろ津波つなみ注意報ちゅういほう 黄色おうしょく地図ちず背景はいけい 灰色はいいろうみ 青色あおいろとしている(#民放みんぽう参照さんしょう)。なお、この統一とういつ基準きじゅん策定さくてい以前いぜん、1983ねん5がつ26にち発生はっせいした「日本海にほんかい中部ちゅうぶ地震じしんおよび1993ねん7がつ12にち発生はっせいした「北海道ほっかいどう南西なんせいおき地震じしん」においては「だい津波つなみ警報けいほう」も「津波つなみ警報けいほう」とおな赤色あかいろ表示ひょうじとなっており区分くわけもかった[注釈ちゅうしゃく 4]が、そのだい津波つなみ警報けいほう津波つなみ警報けいほういろけられ、2011ねん統一とういつ基準きじゅん策定さくていまでは津波つなみ予報よほうごとに海岸かいがん黄色きいろ注意報ちゅういほう)、赤色あかいろ警報けいほう)、あか白色はくしょくじゅうせんだい津波つなみ警報けいほう)に色分いろわけして点滅てんめつさせ警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょうむねつたえていた。
  • だい地震じしんとう発生はっせい場合ばあいでスタジオから各地かくち震度しんどとう地震じしんかんする情報じょうほう放送ほうそうされており、そのあいだ気象庁きしょうちょうから津波つなみ警報けいほう発表はっぴょうされたときには即時そくじ緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそう実施じっしされるとともに緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそう上記じょうき画面がめんわる。
津波つなみ警報けいほうかんする情報じょうほう伝達でんたつ
  • 緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそう終了しゅうりょう、アナウンサーが「(だい津波つなみ警報けいほう・)津波つなみ警報けいほう津波つなみ注意報ちゅういほう発表はっぴょうされました。(だい津波つなみ警報けいほう・)津波つなみ警報けいほう発表はっぴょうされているのはつぎ沿岸えんがんです……、津波つなみ注意報ちゅういほう発表はっぴょうされているのはつぎ沿岸えんがんです…」とべて、津波つなみかんする警報けいほう注意報ちゅういほう区分くぶんごとに発表はっぴょうされている津波つなみ予報よほうつたえられる。
  • 緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそう終了しゅうりょう画面がめんでは津波つなみかんする警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょうされている津波つなみ予報よほうしめしたぜん画面がめん日本にっぽん地図ちずのほか、津波つなみかんする警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょうされているかく地方ちほうごとの詳細しょうさい地図ちずもあわせて放送ほうそうされる(この画面がめん地図ちずでは前記ぜんき色分いろわけがなされているほか、かく津波つなみ予報よほうごとに予想よそうされる津波つなみたかさが表示ひょうじされている)。また、これらの日本にっぽん地図ちず表示ひょうじされるさいには、在留ざいりゅう外国がいこくじんけにふく音声おんせい教育きょういくテレビ、NHKワールド・プレミアムをのぞく。ただし、NHKワールド・プレミアムでも状況じょうきょうによりおこな場合ばあいがある)およびラジオだい2放送ほうそう英語えいご中国ちゅうごく韓国かんこく朝鮮ちょうせんポルトガル英語えいご以外いがいは2007ねん12月から)による津波つなみ報道ほうどう放送ほうそうをしているむね、「Tsunami Warning(以前いぜんは「Tidal wave warning」)と表示ひょうじし、最近さいきん  つなみ! にげて!  」のひらがな、「 TSUNAMI English on Audio Subchannel, Radio2」[注釈ちゅうしゃく 5]表示ひょうじ画面がめんじょうされる。
  • ふく音声おんせいおよラジオだい2放送ほうそうでは、緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそう直後ちょくご、まず、日本語にほんご津波つなみ警報けいほう(あるいはだい津波つなみ警報けいほう)がされたむねが2つたえられ、それにつづいて「NHKでは津波つなみ警報けいほうだい津波つなみ警報けいほう)についての緊急きんきゅうニュースを英語えいご中国ちゅうごく、ベトナム韓国かんこく朝鮮ちょうせん、ポルトガルでおつたえします」とアナウンスがはいる。そして、かく言語げんご津波つなみ警報けいほう(あるいはだい津波つなみ警報けいほう)の発表はっぴょうかく言語げんごつたえられ、その津波つなみ警報けいほう(あるいはだい津波つなみ警報けいほう)や津波つなみ注意報ちゅういほう発表はっぴょうされている津波つなみ予報よほうかく言語げんごごとにかえ放送ほうそうされる。
  • 東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい発生はっせい契機けいきに「東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいおもしてください!」・「いのちまもるため、一刻いっこくはやげてください!」・「みなさんにおつたえします! いますぐ可能かのうかぎたかところげること!」・「ちかくに高台たかだいがなければ、たかいビルのじょう海岸かいがんからとおはなれたところげること!」・「けっしてまったり、かえしたりしないこと!」・「津波つなみは、予想よそうたかさをえることがあります! 斜面しゃめんがり、内陸ないりくふかくまでながみます! なんせ、きゅうたかくなります! 情報じょうほうは、ラジオやスマートフォンでも入手にゅうしゅできます! いそいでげてください!」・「この放送ほうそういているあなたが率先そっせんして避難ひなんけてください!」など、語気ごきつよく、ときにはつよ命令めいれい口調くちょうによる避難ひなんびかけがおこなわれる[注釈ちゅうしゃく 6][9][10]
画面がめん表示ひょうじ
  • 津波つなみ到達とうたつ予想よそう」 - この画面がめんでは上部じょうぶに「津波つなみ到達とうたつ予想よそう」と表示ひょうじされ(背景はいけい黒色こくしょく)、津波つなみかんする警報けいほう注意報ちゅういほう区分くぶんだい津波つなみ警報けいほう津波つなみ警報けいほう津波つなみ注意報ちゅういほう)ごとに、津波つなみかんする警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょうされている津波つなみ予報よほう、その津波つなみ予報よほうでの津波つなみ到達とうたつ予想よそうしめされる[11]津波つなみだい1が10ふん以内いない到達とうたつする(気象庁きしょうちょう発表はっぴょうぶんでは「ただちに津波つなみ来襲らいしゅう予測よそく」)と予測よそくされた場合ばあいには、「すぐる」などのみじか表現ひょうげん視聴しちょうしゃ危機ききつたえる。
  • 観測かんそくされた津波つなみ」 - この画面がめんでは上部じょうぶに「観測かんそくされた津波つなみ」と表示ひょうじされ(背景はいけい黄色おうしょく)、津波つなみ観測かんそくされた場合ばあいには観測かんそく地点ちてん観測かんそく時刻じこく津波つなみたかさがしめされる[11]
  • 沖合おきあい津波つなみ」 - この画面がめんでは上部じょうぶに「沖合おきあい津波つなみ」と表示ひょうじされ(背景はいけい青色あおいろ)、津波つなみ観測かんそくした沖合おきあい観測かんそくてんしめされる[11]
  • 字幕じまくスーパー
    • 画面がめんじょう字幕じまくスーパーとうぜん画面がめん日本にっぽん地図ちずによる津波つなみかんする警報けいほう注意報ちゅういほう表示ひょうじ一旦いったんわったのちはいることになる。国際こくさい放送ほうそうNHKワールド・プレミアムではぎゃくU字画じかくめんのみが表示ひょうじされ、画面がめんじょう字幕じまくスーパーおよび発表はっぴょういき地図ちずテロップは一切いっさい表示ひょうじしない[注釈ちゅうしゃく 7](ニュースセンターがわされる発表はっぴょういき地図ちずテロップはそのまま表示ひょうじされる。また、ぎゃくU字画じかくめんスペースの画面がめんじょうに「この時間じかん予定よてい変更へんこうして津波つなみ関連かんれんのニュースをおつたえしています」のテロップが関連かんれんニュースがわるまでのあいだ常時じょうじ表示ひょうじされたり、「このニュースは日本にっぽん時間じかん○:○○で終了しゅうりょうします」のテロップが表示ひょうじされることがある)。
    • 字幕じまくスーパーの情報じょうほうつぎとおり。
      • 地震じしん発生はっせい時刻じこく発生はっせい場所ばしょ規模きぼとう情報じょうほう
      • だい津波つなみ警報けいほう津波つなみ警報けいほう津波つなみ注意報ちゅういほう発表はっぴょうされている津波つなみ予報よほう情報じょうほう
      • 各地かくち震度しんど情報じょうほう震度しんど3以上いじょう地域ちいき
  • 東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい発生はっせい契機けいきに、津波つなみ警報けいほうだい津波つなみ警報けいほうされたさいには一刻いっこくはや避難ひなんびかける観点かんてんから部分ぶぶんてきあか背景はいけいしょくわくに「 津波つなみ! 避難ひなん! 」とテロップ表示ひょうじされるようになった。また、2013ねん3月7にち正午しょうご津波つなみ警報けいほう発表はっぴょう方法ほうほう大幅おおはば変更へんこうともない、NHKでも変更へんこうわせ画面がめん変更へんこうおこなった[12]具体ぐたいてきには「て、いて、すぐかる」表現ひょうげん実現じつげん念頭ねんとうに、情報じょうほう配色はいしょくやすいようにするほか子供こども在留ざいりゅう外国がいこくじん[13]にもわかりやすくするため、「 すぐ にげて! 」のひらがな、「 TSUNAMI 」のなどの英語えいごテロップ表示ひょうじおこなう。
  • 2021ねん1がつ16にちにNHK総合そうごう放送ほうそうされた『「あたらしいNHK」への改革かいかく 〜みなさんのこえこたえます〜』の番組ばんぐみないでの防災ぼうさい訓練くんれん画面がめんでは、「 三角さんかく津波つなみのマーク) EVACUATE!  」や「  つなみ! にげて!  」、「  津波つなみ! 避難ひなん! (ルビき) 」(いずれもあかむらさきわくき)などが使用しようされているのが確認かくにんでき、2022ねん1がつ15にち1310ふんごろ日本にっぽん時間じかん)にフンガ・トンガ発生はっせいした火山かざん噴火ふんか影響えいきょうで、よく16にち015ふん発表はっぴょうされた津波つなみ警報けいほう注意報ちゅういほうから実際じっさい使用しようされた[14]

民放みんぽう

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地上波ちじょうは

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民放みんぽう各局かくきょくでも津波つなみ警報けいほう[注釈ちゅうしゃく 8]津波つなみ注意報ちゅういほう発表はっぴょうされたさいには日本にっぽん地図ちず海岸かいがん部分ぶぶん津波つなみ予報よほうごとに色分いろわけして警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょうむねつたえる。2011ねん夏期かき以降いこうはNHK・民放みんぽう各局かくきょく統一とういつ基準きじゅんにより、だい津波つなみ警報けいほう 紫色むらさきいろ津波つなみ警報けいほう 赤色あかいろ津波つなみ注意報ちゅういほう 黄色おうしょく地図ちず背景はいけい 灰色はいいろうみ 青色あおいろとしている[15]いろ統一とういつ経緯けいいについては津波つなみ警報けいほう#歴史れきし参照さんしょう)。

  • 在京ざいきょうキーきょくけいのBSデジタルきょくであるBSにっテレBS朝日あさひBS-TBSBSテレひがしBSフジではそれぞれのキーきょく地上波ちじょうはおなじフォーマットで表示ひょうじされる。また、BS11TwellVウェザーニューズでも地上波ちじょうは同様どうよう表示ひょうじおこなわれる。BSJapanextBSよしもとでは受信じゅしんがわ機能きのう地上波ちじょうはおなじフォーマットの地図ちず表示ひょうじされる。BS松竹しょうちく東急とうきゅうはデータ放送ほうそうにゅうきりにより地上波ちじょうはおなじフォーマットで地図ちず表示ひょうじされる。スカパー!e2ぞくするチャンネルではBSスカパー!(2022ねん閉局)、ディズニーチャンネル地上波ちじょうは同様どうよう表示ひょうじおこなわれ、グリーンチャンネルではぎゃくLがた画面がめん津波つなみかんする情報じょうほうながす。Dlife(2019ねんより、2020ねん閉局)やJ SPORTSではデータ放送ほうそうによる文字もじスーパーにより表示ひょうじされ、りビジョンはデータ放送ほうそうにゅうきりにより地上波ちじょうはおなじフォーマットで地図ちず表示ひょうじされる。それ以外いがいのチャンネルは発表はっぴょうちゅうしめすアイコンがデータ放送ほうそうにより表示ひょうじされる。

CS放送ほうそうでは、チャンネルにより対応たいおうことなっている。

  • 地上波ちじょうは・BSとおなじフォーマットで地図ちずいろ点滅てんめつ表示ひょうじされるチャンネル
    • スカパー!のプロモチャンネル(きゅう・HD、きゅう・e2とも)、にっテレNEWS24TBS NEWSフジテレビワンツーネクスト(CS放送ほうそうぜんチャンネル)、ディズニージュニア
      • なお、にっテレNEWS24では、警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょうされると、画面がめんみぎ上部じょうぶあか背景はいけいしょくわくに「津波つなみからげる様子ようすあらわしたアイコン) 津波つなみ[注釈ちゅうしゃく 9] (ルビき)!にげろ!」や「津波つなみからげる様子ようすあらわしたアイコン) うみかわからはなれて!」(後者こうしゃ注意報ちゅういほう発令はつれい黄色おうしょく)とテロップが表示ひょうじされる。
  • データ放送ほうそうにゅうきりにより地上波ちじょうは・BSとおなじフォーマットで地図ちず表示ひょうじされるチャンネル(きゅう・e2のみ)
  • 津波つなみ警報けいほう津波つなみ注意報ちゅういほうております。気象庁きしょうちょうより発表はっぴょう情報じょうほうをご確認かくにんください」と表示ひょうじされるチャンネル

上記じょうき以外いがいのチャンネルは原則げんそくとして左上ひだりうえ(チャンネルによっては右上みぎうえ)に津波つなみ警報けいほう[注釈ちゅうしゃく 10]発表はっぴょうちゅうしめすアイコンを表示ひょうじするのみである。

ただし以下いかのように、CS放送ほうそうでも一部いちぶのチャンネルでは津波つなみ警報けいほう画面がめん表示ひょうじしたれいがある。

  • QVCでは、2010ねん2がつのチリ地震じしんによる津波つなみだい一波いっぱ到達とうたつ時刻じこく波高はこうおよ最大さいだい到達とうたつ時刻じこく波高はこうを「QVC津波つなみ情報じょうほう」としてながしていた。
  • 東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしんでは、地上波ちじょうはテレビ局てれびきょく運営うんえいする一部いちぶのチャンネル(フジテレビワンツーネクストひとし)において、地上波ちじょうは同様どうよう津波つなみ警報けいほう表示ひょうじおこなわれた。

歴史れきし

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初期しょき電報でんぽう書式しょしき

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津波つなみ警報けいほうのシステムは1952ねん4がつ1にちより開始かいしされた。開始かいし当時とうじ発表はっぴょうようする時間じかんすうじゅうふんであり、警報けいほうにより伝達でんたつされる内容ないようも、部外ぶがいしゃにはかりにくい電報でんぽう書式しょしきだった。この書式しょしきは、予報よほう対象たいしょうそれぞれにたいし、ツナミナシ、ツナミオソレ、ヨワイツナミ、オオツナミ、ツナミカイジョ、を伝達でんたつするものであった。このシステムによりつたえられた津波つなみ警報けいほう実例じつれいは、1983ねん日本海にほんかい中部ちゅうぶ地震じしんのものがある。どう地震じしんでは地震じしん発生はっせいから14ふんだい津波つなみ警報けいほう発表はっぴょうされたが、一部いちぶ沿岸えんがんにはそれよりもはやく7ふんだいいち津波つなみ到達とうたつした。また、緊急きんきゅう情報じょうほう伝達でんたつ表現ひょうげん自体じたい問題もんだいとなった。具体ぐたいてきには、どう地震じしんにおいて「5東北とうほく地方ちほう日本海にほんかい沿岸えんがん陸奥湾むつわん大津おおつなみ」を意図いとしていた“ゴクオオツナミ”との表記ひょうきが、対象たいしょう自治体じちたい一部いちぶにより「極大きょくだい津波つなみ」と誤解ごかいされた。

速報そくほうせい追求ついきゅう

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1985ねんになると、放送ほうそうきょくおもNHK)が緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそうおこなうようになった。これは、津波つなみ警報けいほう発表はっぴょうされると緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそうおこなうものである。このシステムのしたでの警報けいほうは、1993ねんこった北海道ほっかいどう南西なんせいおき地震じしんにおいて実施じっしされた。しかしどう地震じしんでは5ふん津波つなみ警報けいほう大津おおつなみ)が発表はっぴょうされたものの、奥尻おくしりとうには津波つなみ警報けいほう発表はっぴょうとほぼ同時どうじ、またはそれよりもはや津波つなみ到達とうたつした。さらに、実際じっさい発表はっぴょうには、津波つなみたかさにかんしてこうをくくり、犠牲ぎせいになった住民じゅうみん多数たすういた。これは、放送ほうそうきょく気象庁きしょうちょうからの予報よほうぶんをそのままむことが規定きていされていた」ためである[注釈ちゅうしゃく 11]。これらの地震じしん津波つなみによる被害ひがい甚大じんだいで、さらなる時間じかん短縮たんしゅくおよび予報よほうぶん変更へんこうもとめられた。

これらをまえ気象庁きしょうちょう1999ねん4がつ1にち独自どくじ開発かいはつしたあたらしい津波つなみ予報よほうシステムを導入どうにゅうした。それは、あらかじめコンピュータ様々さまざま規模きぼ地震じしんをシミュレーションしてデータベース保存ほぞんしておくというものである。データベースされる内容ないようは、津波つなみがどの地域ちいきにどれほどの時間じかんでどれくらいのたかさで到達とうたつするかという計算けいさん結果けっかである。そして地震じしんきたさいには、即座そくざ当該とうがい地震じしん規模きぼ震源しんげん位置いちし、上記じょうきデータベースから当該とうがい地震じしんもっとたパターンの地震じしん検索けんさくし、津波つなみ発生はっせい有無うむ特定とくていする。そして、当該とうがい地震じしんにおいて津波つなみ到達とうたつ予測よそくされる場合ばあいには、修正しゅうせいくわえて発表はっぴょうする、というものである。これにより発表はっぴょうようする時間じかん3ふん程度ていど短縮たんしゅくされた。また、ほん予報よほうシステムの導入どうにゅうあわ津波つなみ予報よほう[注釈ちゅうしゃく 12]が18から66に細分さいぶんされた。くわえて、発表はっぴょうされる津波つなみたかさも8つの区分くぶん見直みなおされた。一方いっぽう放送ほうそうきょくから送出そうしゅつされる気象庁きしょうちょうからの予報よほうぶん見直みなおされた。具体ぐたいてきには、「場所ばしょによっては予報よほうよりたか津波つなみ来襲らいしゅうする」とか「津波つなみは1かいよりも2かい以降いこうほうたかくなることがある」など、素早すばや避難ひなんうなが文言もんごんが、放送ほうそうきょくがわによってくわえられることとなった。

前述ぜんじゅつの1999ねん導入どうにゅうには、地震じしん規模きぼ震源しんげん位置いちしに1、2ふんはかかるため、これ以上いじょう時間じかん短縮たんしゅくむずかしいとされていた。そのなかで、2006ねん10月2にちからは、緊急きんきゅう地震じしん速報そくほう技術ぎじゅつ活用かつようすることにより最速さいそく2ふん以内いない津波つなみ警報けいほうとう発表はっぴょうすることが可能かのうとなった(一部いちぶ地域ちいきのみ)。この運用うんようおこなわれた11れい[注釈ちゅうしゃく 13]のいずれにおいても、NHKは地震じしん発生はっせい報道ほうどう特別とくべつ番組ばんぐみへのえのまえ津波つなみ注意報ちゅういほうおよ津波つなみ警報けいほうほうはじめた[注釈ちゅうしゃく 14]。さらにそのうちの6れい[注釈ちゅうしゃく 15]場合ばあい津波つなみ警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょう同時どうじ緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそう実施じっしすることができた。

シミュレーションの限界げんかい

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2007ねん11月28にちからは、こまかな海底かいてい地形ちけい考慮こうりょするなどして、津波つなみデータベースが一層いっそう更新こうしんされている。それでも、気象庁きしょうちょう使用しようしているシミュレーションの予測よそく精度せいどには限界げんかいがある。そのひとつの要因よういんが、計算けいさん前提ぜんていとなっている地震じしんとして「傾斜けいしゃかく45ぎゃく断層だんそうがた」のみが想定そうていされているてんである。このため、実際じっさい地震じしんが「よこずれ断層だんそうがた」であった場合ばあいには、予測よそくされる津波つなみたかさが過大かだいとなり、実測じっそくされる津波つなみちいさくなる。実際じっさい2002ねん発生はっせいした石垣島いしがきじま近海きんかいでの地震じしんにおいて、津波つなみたか予測よそく2mであったものの、実際じっさいには潮位ちょうい微小びしょう変化へんかしただけとなった。べつ要因よういんとして、気象庁きしょうちょうマグニチュードとモーメントマグニチュードのちがいをげることができる。気象庁きしょうちょうマグニチュードよりモーメントマグニチュードがちいさくなるような地震じしんでは、一般いっぱんに、実測じっそくされる津波つなみ津波つなみたか予測よそくよりもちいさくなる。

これをけ、2007ねん7がつ2にちより、津波つなみ警報けいほう早期そうき解除かいじょおこなえる運用うんよう開始かいしした。この解除かいじょは、地震じしん発生はっせい予報よほうシステムにて津波つなみ警報けいほうはっしたのち地震じしん発生はっせい10から20ふん程度ていどあいだ地震じしん発生はっせいメカニズムを解析かいせきすすめ、津波つなみだい1、2かんした結果けっかおうじて判定はんていされる。なおよこずれ断層だんそう解析かいせき対象たいしょう海域かいいき当初とうしょ南海なんかいあずま南海なみ東海とうかい海域かいいきのみであったものの、2008ねん3月27にちからは、千島ちしま海溝かいこう日本にっぽん海溝かいこう周辺しゅうへん海域かいいきにまで拡大かくだいされている。

東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう地震じしん改善かいぜん議論ぎろんと2013ねん改正かいせい

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2011ねん3月11にち発生はっせいした東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしんでは、実際じっさい観測かんそくした津波つなみたかさが、津波つなみ警報けいほう予測よそくした津波つなみたかさをおおきく上回うわまわ事態じたいとなった。その原因げんいんについて気象庁きしょうちょうは、「国内こくないのほとんどの広帯域こうたいいき地震じしんけいれたためCMTかい計算けいさんできなかったこと[注釈ちゅうしゃく 16]」「迅速じんそく地震じしん規模きぼ震源しんげんいきひろがりが推定すいていできる手法しゅほう開発かいはつしていたものの東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしん発生はっせいわなかったこと」をげている[16]

津波つなみ警報けいほうオオカミ少年しょうねん効果こうかをもたらして被害ひがい拡大かくだいしたことも指摘してきされた。三陸海岸さんりくかいがんでは10ねん以上いじょうにわたって実際じっさい来襲らいしゅうした津波つなみたかさがひく[17]とく住民じゅうみん影響えいきょうあたえたとわれるのが直近ちょっきん2010ねんのチリ地震じしんで、このさいには東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしん初動しょどう予測よそくおなじ3mの警報けいほうされていた地域ちいきもあったものの、実際じっさい被害ひがい軽微けいびであった。こうした事態じたい相次あいついだことで被災ひさい地域ちいきでは津波つなみ警報けいほう信用しんよう低下ていかおそれられなくなっていた[18][19][20]

このことから気象庁きしょうちょうは、M8をえる巨大きょだい地震じしん判断はんだんできるときには、当該とうがい海域かいいき想定そうていされる最大さいだいマグニチュードのもとづいてだい津波つなみ警報けいほうたか予想よそうすと発表はっぴょうした[21]

具体ぐたいてきには、M8にちか規模きぼまでの地震じしんについては、予想よそうされる津波つなみたか予測よそくを「細分さいぶんされすぎ」ていた8段階だんかいから、予測よそく誤差ごさ考慮こうりょした防災ぼうさい対応たいおうとリンクさせやすい5段階だんかい程度ていど変更へんこう[注釈ちゅうしゃく 17]、M8をえる巨大きょだい地震じしん判断はんだんできるときには過小かしょう評価ひょうかのおそれがあることから数値すうちとして発表はっぴょうするのではなく、定性的ていせいてきな(具体ぐたいてきたかさを明示めいじしない)巨大きょだい津波つなみのおそれ」一般いっぱんてき表現ひょうげんとしたり、東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしんふく過去かこ津波つなみ被害ひがい引用いんようするなど、津波つなみ警報けいほう発表はっぴょう地域ちいき住民じゅうみん災害さいがい具体ぐたいてきにイメージできるような表現ひょうげんとすることを検討けんとうしていた。また、「津波つなみ観測かんそく情報じょうほう」におけるだい一波いっぱ観測かんそく情報じょうほうについても、巨大きょだい地震じしんになれば最大さいだいだいいちの10ばい以上いじょう匹敵ひってきするおそれもあるため、避難ひなん行動こうどう抑制よくせいがかからないような内容ないよう発表はっぴょうすることを検討けんとうしていた[22]

これらの検討けんとうまえて2013ねん3がつ7にち正午しょうごをもって従来じゅうらい津波つなみ警報けいほう改正かいせいされることとなった[1]

  • 従来じゅうらいは「津波つなみ警報けいほう津波つなみ)」と「津波つなみ警報けいほう大津おおつなみ)」の2種類しゅるい区分くぶんされ[5][1]気象庁きしょうちょう会見かいけんなどでの記者きしゃ発表はっぴょう説明せつめいおよ津波つなみ警報けいほう発表はっぴょう気象庁きしょうちょうホームページ「津波つなみ警報けいほう注意報ちゅういほう津波つなみ情報じょうほう津波つなみ予報よほう[注釈ちゅうしゃく 18]では「津波つなみ津波つなみ警報けいほう」や「大津おおつ津波つなみ警報けいほう」と発言はつげん記載きさいされていた。しかし、これらの「津波つなみ津波つなみ警報けいほう」や「大津おおつ津波つなみ警報けいほう」などといったかたではかえってききて報道ほうどうつたえられるがわ)にかりにくくなるため、報道ほうどう機関きかんでは「津波つなみ警報けいほう津波つなみ)」の場合ばあいたん津波つなみ警報けいほう、「津波つなみ警報けいほう大津おおつなみ)」の場合ばあいだい津波つなみ警報けいほう区別くべつして報道ほうどうされており、一般いっぱんにも「津波つなみ警報けいほう大津おおつなみ)」は「だい津波つなみ警報けいほう」とばれていた。東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしん津波つなみ警報けいほう改善かいぜん検討けんとうなかで、従来じゅうらい区分くぶんたいしてはかりにくいという指摘してきがあり、2013ねん3がつ7にちから気象庁きしょうちょう正式せいしき名称めいしょうとして「だい津波つなみ警報けいほう」に変更へんこうすることとなった[5][1]
  • 従来じゅうらい区分くぶんではたかいところで2m程度ていど津波つなみ予測よそくされる場合ばあい発表はっぴょうする「津波つなみ警報けいほう津波つなみ)」(発表はっぴょうされる津波つなみたかさ は1m、2m)とたかいところで3m程度ていど以上いじょう津波つなみ予測よそくされる場合ばあい発表はっぴょうする「津波つなみ警報けいほう大津おおつなみ)」(発表はっぴょうされる津波つなみたかさは3m、4m、6m、8m、10m以上いじょう)としていたが、たかさの区分くぶんを8段階だんかいから5段階だんかい集約しゅうやくし、マグニチュード8ちょう巨大きょだい地震じしん地震じしん規模きぼがすぐに推定すいていできない場合ばあいには、正確せいかく地震じしん規模きぼがわかるまでだい津波つなみ警報けいほう沿岸えんがんでは巨大きょだい津波つなみ警報けいほう沿岸えんがんではたかい」とし、迅速じんそく避難ひなんうなが表現ひょうげんしめすこととなった[1]
  • 津波つなみ観測かんそくかんする情報じょうほうについて、だい津波つなみ警報けいほう沿岸えんがんで1m、津波つなみ警報けいほう沿岸えんがんで20 cmをそれぞれえない場合ばあいには、これが最大さいだいであるとの誤解ごかいけるために数値すうち公表こうひょうせず「観測かんそくちゅう」と発表はっぴょうすることとなった[1]
  • 津波つなみ観測かんそくかんする情報じょうほうについて、海底かいてい津波つなみけいGPS波浪はろうけいによって沖合おきあい津波つなみ観測かんそくデータを監視かんしし、これにもとづいて沿岸えんがんでの推定すいてい発表はっぴょうすることとなった[1]

津波つなみ警報けいほう種類しゅるいおうじた避難ひなん対象たいしょう地域ちいき必要ひつようせい

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気象庁きしょうちょう発表はっぴょうする津波つなみ警報けいほうには「だい津波つなみ警報けいほう」、「津波つなみ警報けいほう」の2種類しゅるいがある一方いっぽう市町村しちょうそんから発令はつれいされる避難ひなん指示しじ避難ひなん勧告かんこく対象たいしょう範囲はんいは、ほとんどが最悪さいあくケースを想定そうていして過去かこ最大さいだい津波つなみによる被害ひがい想定そうてい地域ちいき設定せってい(1段階だんかい限定げんてい)されている。この結果けっか津波つなみ警報けいほう避難ひなん指示しじ避難ひなん勧告かんこく対応たいおう関係かんけい齟齬そごしょうじている。つまり、津波つなみ警報けいほう発表はっぴょうされた場合ばあいだい津波つなみ警報けいほう発表はっぴょうされた場合ばあいも、おな地域ちいき避難ひなん指示しじ避難ひなん勧告かんこく発令はつれいされてしまう。このような齟齬そごつづくと、津波つなみ警報けいほうもとづく避難ひなん指示しじ避難ひなん勧告かんこくオオカミ少年しょうねん効果こうかをもたらしつづける(津波つなみ警報けいほう避難ひなん指示しじ避難ひなん勧告かんこく信用しんよう低下ていかする)ことになり、肝心かんじんひがし南海なんかい南海なんかい地震じしんのときに避難ひなんをしなかったり避難ひなんおくれたりして、おおくの犠牲ぎせいしゃすという悲劇ひげきにつながりかねないことから、「だい津波つなみ警報けいほう」、「津波つなみ警報けいほう」という津波つなみ警報けいほう種類しゅるいおうじた避難ひなん対象たいしょう地域ちいき(ゾーニング)の必要ひつようせい指摘してきされている[23]。なお、津波つなみ警報けいほう-避難ひなん勧告かんこくあいだ同様どうよう齟齬そご津波つなみ注意報ちゅういほう居住きょじゅうからの避難ひなん不要ふよう)の場合ばあいにもしょうじている。

このような「防災ぼうさい情報じょうほうたいする過剰かじょう対応たいおう問題もんだい」や「津波つなみ警報けいほう種類しゅるいおうじた避難ひなん対象たいしょう地域ちいき必要ひつようせい」については東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい以前いぜんから政府せいふないでも言及げんきゅうされており[24]だい津波つなみ警報けいほう津波つなみ警報けいほうたいする2段階だんかいなどの避難ひなん対象たいしょう地域ちいきしめしたハザードマップ[25][26]作成さくせい周知しゅうちするなど[27]今後こんご解決かいけつすべき課題かだいのこっていることが政府せいふ中央ちゅうおう防災ぼうさい会議かいぎにおいても指摘してきされている[28]

だい規模きぼ噴火ふんかによる発表はっぴょう

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2022ねん1がつ15にち発生はっせいしたフンガ・トンガ噴火ふんかでは、当初とうしょ気象庁きしょうちょう日本にっぽんへの津波つなみ影響えいきょうはないとしていたものの[29]津波つなみ警報けいほう発表はっぴょう基準きじゅんの1mをえる潮位ちょうい変化へんか観測かんそくされた[30]。この潮位ちょうい変化へんかは、通常つうじょう津波つなみ伝播でんぱ速度そくどから予想よそうされる到達とうたつ時刻じこくより数時間すうじかんはや観測かんそくするなど、通常つうじょう津波つなみとはことなる性質せいしつゆうしていたものの、防災ぼうさいじょう観点かんてんから津波つなみ警報けいほう仕組しくみを使つかって防災ぼうさい対応たいおうびかけることとし、太平洋たいへいようがわひろ範囲はんい津波つなみ警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょうされた[31]気象庁きしょうちょうはその解析かいせきで、この潮位ちょうい変化へんか噴火ふんかともなって発生はっせいした大気たいき擾乱じょうらん気圧きあつとして伝播でんぱし、その気圧きあつとの共鳴きょうめい海底かいてい地形ちけいとの増幅ぞうふくなどの要因よういんにより潮位ちょうい変化へんかこったと推測すいそくされるとした[32][33]

この事例じれいけて気象庁きしょうちょうは、同年どうねん4がつだい規模きぼ噴火ふんか発生はっせいしたさい情報じょうほう発信はっしん運用うんよう改善かいぜん発表はっぴょうした。具体ぐたいてきには、当面とうめんは「遠地おんち地震じしんかんする情報じょうほう」を活用かつようして情報じょうほう発信はっしんおこない、ラムばれる300m/s程度ていどもっとはや気圧きあつによって想定そうていされる潮位ちょうい変化へんか時刻じこく発表はっぴょうすることとした[32][34]

発表はっぴょう事例じれい

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次世代じせだい警報けいほうシステム

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現在げんざい津波つなみ警報けいほうシステムでは、指定してい地点ちてんごと到達とうたつ予想よそう時刻じこく最大さいだい波高はこう予測よそくおこなえるが、海岸かいがん全体ぜんたいでの最大さいだい波高はこう浸水しんすいいき予測よそく困難こんなんである。この問題もんだい解決かいけつするため、次世代じせだい警報けいほうシステムが開発かいはつ途上とじょうである。

しんシステムでは、各種かくしゅ観測かんそくデータからリアルタイムでなみげん推定すいてい到達とうたつする津波つなみおよぼす被害ひがいまでを計算けいさんしようとするもので、いくつかの機関きかんにより実用じつよう開発かいはつおこなわれている。いちれいは、国交こっこうしょう港湾こうわん空港くうこう技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょリアルタイム津波つなみハザードマップである。このシステムは、事務じむ処理しょりなど汎用はんようてき使用しようされているCPUでは浮動ふどう小数点しょうすうてん演算えんざん得意とくいとするGPU演算えんざん処理しょり使用しようし、GPS波浪はろうけいすう分間ふんかん観測かんそくデータからなみげんいき推定すいていさら浸水しんすいいきハザードマップ作成さくせいするものである[35]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ a b 予想よそうされる津波つなみたかさが1mちょうかつ3m以下いか場合ばあい発表はっぴょうされる狭義きょうぎ津波つなみ警報けいほうのこと。
  2. ^ 2011ねん5がつ〜7がつ以降いこういろ指定していは「見分みわけやすい津波つなみ警報けいほう配色はいしょく色調しきちょう策定さくてい」(東京大学とうきょうだいがくじゅん教授きょうじゅ伊藤いとうあきら)にもとづく。
  3. ^ 統一とういつ基準きじゅんにおいては「だい津波つなみ警報けいほうのラインはば警報けいほう注意報ちゅういほう2ばい程度ていどふとのぞましい」とされる。
  4. ^ ただし、「北海道ほっかいどう南西なんせいおき地震じしん」において、2221ふんころから緊急きんきゅう警報けいほう放送ほうそうおこなわれた2224ふん47びょうまで札幌さっぽろきょくからつたえた道内どうない関係かんけい関連かんれん情報じょうほうでは文字もじだい津波つなみ警報けいほう表示ひょうじおこなった。
  5. ^ 以前いぜんは、「Subchannel or Radio2」や「OnsubchannelorRadio②」と表示ひょうじ
  6. ^ 2012ねん12月7にち三陸さんりくおき地震じしんはじめて使つかわれたが、それは「○○してください!」というよわ命令めいれい口調くちょうだった。つよ命令めいれい口調くちょうによるびかけがはじめておこなわれたのは、2024ねん1がつ1にち発生はっせいした能登半島のとはんとう地震じしんであり、当初とうしょ前述ぜんじゅつのようなよわ命令めいれい口調くちょうであったが、1622ふんだい津波つなみ警報けいほうへのえと同時どうじつよ命令めいれい口調くちょうわった。
  7. ^ 2011ねん3がつ11にち発生はっせい東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい特設とくせつニュース放送ほうそう最初さいしょ局内きょくない独自どくじ回線かいせんけて放送ほうそうしていたが、よく12にちの853ふん以降いこう関東かんとう地方ちほうのデジタル総合そうごうテレビの放送ほうそう映像えいぞうをそのままけて放送ほうそうしたため画面がめんじょう字幕じまくスーパーおよび発表はっぴょういき地図ちずテロップもそのまま表示ひょうじされた。
  8. ^ L文字もじ画面がめんでは、「○○けん津波つなみ警報けいほう げて」のわく挿入そうにゅうされることも。
  9. ^ だい津波つなみ警報けいほう発令はつれいは「大津おおつなみ」と表示ひょうじ
  10. ^ 一部いちぶのチャンネルでは注意報ちゅういほう発表はっぴょうちゅうにもアイコンを表示ひょうじ。チャンネルにもよるが、送出そうしゅつマスターからされるテロップでアイコンを表示ひょうじするのと、データ放送ほうそうによる文字もじスーパーでアイコンを表示ひょうじおもにスカパー!)する2つのパターンがある。スカパー!e2にぞくするチャンネルではBS放送ほうそうチャンネル(BSスカパー!など)もふくまれる。
  11. ^ 瀬棚せたなまちげんせたなまち)の工事こうじ現場げんばでは「3m以上いじょうたっする見込みこみ」と放送ほうそうされた報道ほうどうを「3mくらい」と誤解ごかい避難ひなんおくれたうえに10mのだい津波つなみ来襲らいしゅう宿舎しゅくしゃながされて犠牲ぎせいになった関係かんけいしゃもいる。
  12. ^ きた北方ほっぽうよんとうからみなみ小笠原諸島おがさわらしょとう西にし八重山諸島やえやましょとうまで、全国ぜんこく海岸かいがん湾岸わんがん区切くぎった対象たいしょう地域ちいき
  13. ^ 具体ぐたいてきには、能登半島のとはんとう地震じしん(2007ねん)、新潟にいがたけん中越なかこしおき地震じしん(2007ねん)、福島ふくしまけんおき地震じしん(2008ねん)、沖縄おきなわ本島ほんとう近海きんかい地震じしん(2010ねん)、父島ちちじま近海きんかい地震じしん(2010ねん)、東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしん東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい)の余震よしん宮城みやぎけんおきおよび福島ふくしまけんはまどおり、岩手いわてけんおき。2011ねん)、山形やまがたけんおき地震じしん(2019ねん)、2024ねん能登半島のとはんとう地震じしん(2024ねん)、台湾たいわんはなはちす地震じしん(2024ねん)。
  14. ^ それぞれにおいて発表はっぴょうまでの時間じかんは、能登半島のとはんとう地震じしん発生はっせい1ふん40びょう山形やまがたけんおき地震じしんどう1ふん45びょう新潟にいがたけん中越なかこしおき地震じしんどう1ふん福島ふくしまけんおき地震じしん沖縄おきなわ本島ほんとう近海きんかい地震じしん父島ちちじま近海きんかい地震じしん東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう地震じしん余震よしん、2024の能登半島のとはんとう地震じしん台湾たいわんはなはちす地震じしんはいずれもどう2ふんであった。
  15. ^ 沖縄おきなわ本島ほんとう近海きんかい地震じしん父島ちちじま近海きんかい地震じしん東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいよう地震じしん余震よしん宮城みやぎけんおきおよび福島ふくしまけんはまどおり)、2024ねん能登半島のとはんとう地震じしん台湾たいわんはなはちす地震じしん
  16. ^ 通常つうじょう15ふんでCMTかいもと地震じしんはつふるえ機構きこうモーメントマグニチュード推定すいていする。
  17. ^ 「0.5, 1, 2, 3, 4, 6, 8, 10m以上いじょう」の8段階だんかいから、「1m, 2m, 4m, 8m」を境界きょうかいとし、「〜1m」、「1〜2m」、「2〜4m」、「4〜8m」、「8m〜」とする区分くぶんの「5段階だんかい程度ていど」とする。数値すうち表現ひょうげんは、予想よそうされるはば中央ちゅうおうではそれよりたか津波つなみのおそれがあることが利用りようしゃつたわらないため、たかほうとする。たとえば、2〜4mの区分くぶんは4mとする。8m以上いじょうは、危機ききかんつたえるため「10m以上いじょうとう表現ひょうげんとして発表はっぴょうすることを検討けんとうする。
  18. ^ 2013ねん3がつ7にち正午しょうごからは「だい津波つなみ警報けいほう津波つなみ警報けいほう注意報ちゅういほう津波つなみ情報じょうほう津波つなみ予報よほう」に改定かいてい

出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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